JP3006488B2 - クロマトグラフ用前処理装置 - Google Patents

クロマトグラフ用前処理装置

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JP3006488B2
JP3006488B2 JP8130948A JP13094896A JP3006488B2 JP 3006488 B2 JP3006488 B2 JP 3006488B2 JP 8130948 A JP8130948 A JP 8130948A JP 13094896 A JP13094896 A JP 13094896A JP 3006488 B2 JP3006488 B2 JP 3006488B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスクロマトグラ
フ質量分析装置等の前処理工程において試料ガスを濃縮
するためのクロマトグラフ用前処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、大気中の有害物質をガスクロマ
トグラフ質量分析装置にて分析する場合、被測定成分の
濃度を高めるために、加熱脱着法(サーマルディソープ
ション)によるガス濃縮の前処理がよく行なわれる。こ
の場合、ガス濃縮に伴って試料ガス中の水分も同時に吸
着してしまうため、分析時にクロマトグラフカラムにそ
の水分が送り込まれないように、予め水分除去の処理を
行なう必要がある。
【0003】また、このような分析においては、測定の
再現性を向上するために、分析前の試料ガスに所定量の
内部標準物質を添加する前処理が行なわれることも多
い。従って、ガス濃縮を行なうと共に分析に不都合な水
分を除去し、更には内部標準物質を添加するという複数
の前処理が要求されるようになってきている。
【0004】図2は、このような前処理を行なうための
クロマトグラフ用前処理装置の構成図である。試料ガス
を濃縮し且つ濃縮した被測定成分をカラムへ送り込むた
めに、第1の六方バルブ11及び濃縮管12が設けら
れ、水分除去を行なうために、ドライガスと試料ガスと
の流路を切り替える三方バルブ10が配置される。ま
た、内部標準試料を添加するために、第2の六方バルブ
14及び計量管15が設けられる。濃縮管12はその内
部に被測定成分を吸着する吸着剤が充填されており、一
方、計量管15は所定容積を有する配管となっている。
【0005】上記構成において、試料ガス濃縮工程時に
は、三方バルブ10、第1、第2の六方バルブ11、1
4はそれぞれ図2に実線で示す接続状態に切り替えられ
る。三方バルブ10のポートaに供給された試料ガス
は、三方バルブ10のポートcから第1の六方バルブ1
1のポートd及びポートc、第2の六方バルブ14のポ
ートf及びポートeを通った後に濃縮管12を通過する
(図中の実線の矢印参照)。そして、第1の六方バルブ
11のポートf及びポートeを通って排気口に至る。試
料ガスが濃縮管12中を通過する際に、被測定成分は濃
縮管12中の吸着剤にほぼ完全に吸着される。なお、こ
の間、第1の六方バルブ11のポートaに供給されてい
るキャリアガス(例えばHe)は、ポートbを介してカ
ラムへ送り込まれる。
【0006】次に、水分除去工程時には、第1、第2の
六方バルブ11、14は先の接続状態を保ったままで、
三方バルブ10が図2の破線で示す接続状態に切り替え
られる。従って、三方バルブ10のポートbに供給され
ているドライガス(例えばHe)が、試料ガス濃縮工程
時の試料ガスと同じ流路を通って排気口にまで至る。こ
のドライガスは、濃縮管12中を通過する際に、その内
部の吸着剤に吸着されている水分を運び去る。なお、試
料ガス濃縮工程時と水分除去工程時のいずれか一方又は
両方において、内部標準試料ガスが第2の六方バルブ1
4のポートcに供給され、計量管15を通って第2の六
方バルブ14のポートbから排出される。これにより、
内部標準試料ガスは、計量管15を含む第2の六方バル
ブ14のポートd及びポートaの間の配管中に保持され
る。
【0007】ディソープション工程時には、第1、第2
の六方バルブ11、14は共に図2の破線で示す接続状
態に切り替えられる。これにより、第1の六方バルブ1
1のポートaに供給されているキャリアガスが、第1の
六方バルブのポートfから濃縮管12を通り、第2の六
方バルブ14のポートe及びポートd、計量管15、第
2の六方バルブのポートa及びポートf、更には第1の
六方バルブ11のポートc及びポートbを通過してカラ
ムへ送り込まれる。このとき濃縮管12は加熱器13に
より加熱され、吸着剤に吸着されていた被測定成分はキ
ャリアガス中に揮散してカラムへと運び去られる。更
に、計量管15を含む第2の六方バルブ14のポートd
及びポートaの間の配管中に保持されていた内部標準試
料ガスも、キャリアガス流によってカラムへ送られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】加熱脱着法による従来
の前処理装置は上記構成を有しており、その構成が複雑
であるためコストが高いものとなっていた。また、被測
定成分をカラムに導くまでの流路が長いため、被測定成
分が不安定な物質である場合には途中の配管の内壁面と
反応を起こし、分析の精度を低下させる一因ともなって
いた。
【0009】本発明はこのような課題を解決するために
成されたものであり、その目的とするところは、構成を
簡素化することによりコストを削減すると共に、分析の
信頼性を向上することのできるクロマトグラフ用前処理
装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明は、加熱脱着法によりガス濃縮を行な
うクロマトグラフ用前処理装置において、 a)試料ガス、及び、標準物質を添加したドライガスの一
方を択一的に供給する第1の流路切替手段と、 b)前記試料ガス中の被測定成分及び前記標準物質を内部
に捕集可能な濃縮管と、 c)前記第1の流路切替手段から供給されるガスを前記濃
縮管の一端へ導入しその他端から流出したガスを排気口
へ導く第1の接続と、該第1の接続とは逆方向に前記濃
縮管にキャリアガスを導入して流出したガスをクロマト
グラフのカラムへ送出する第2の接続とを切り替える第
2の流路切替手段と、 d)前記第1の流路切替手段から供給されたガスが排気口
へ至るまでの流路に設けた流量制御手段と、を備えるこ
とを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】まず、第2の流路切替手段は第1
の接続状態に切り替わる。第1の流路切替手段は試料ガ
スを供給し、この試料ガスは濃縮管を通過した後に排気
口から排気される。この際に、試料ガス中の被測定成分
は濃縮管中に捕集される。すなわちガス濃縮が行なわれ
る。次いで、第1の流路切替手段は標準物質を含むドラ
イガスを供給する。従って、ドライガスは先の試料ガス
と同一の流路を通って排気口へ至る。このとき、その流
路上に設置された流量制御弁は、ドライガスの流量を所
定量に制御する。ドライガスが濃縮管を通過するとき、
ガス濃縮の際に濃縮管中に蓄積されていた水分が運び去
られる一方、ドライガスに含まれる標準物質が濃縮管中
に捕集される。ドライガスに添加される標準物質の量が
予め決められており、またドライガスの流量は所定量に
制御されるため、ドライガスを所定時間流すことにより
濃縮管中に捕集される標準物質の量を制御することがで
きる。その後に、第2の流路切替手段は第2の接続状態
に切り替わる。これにより、キャリアガスが濃縮管中を
通過し、濃縮管中に捕集されている被測定成分及び標準
物質を運び去ってカラムへ送り込む。
【0012】
【発明の効果】本発明のクロマトグラフ用前処理装置に
よれば、標準物質を添加するために従来必要であった流
路切替手段や計量管が不要になり構成が簡素化されるた
め、コストを低減することができる。また、被測定成分
をカラムへ導入するまでの配管長が短くなるため、被測
定成分が配管の内壁面と反応する可能性を低くすること
ができ、クロマトグラフ分析の精度を向上させることが
できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明のクロマトグラフ用前処理装置
の一実施例について図1を参照して説明する。図1は、
この実施例による前処理装置の構成図である。この前処
理装置では、三方バルブ10のポートbに供給されるド
ライガス中に既知の量の内部標準物質が微量添加され
る。また、六方バルブ11のポートeから排気口までの
間にマスフローコントローラ16が設けられる。
【0014】(i)試料ガス濃縮工程 まず、三方バルブ10及び六方バルブ11はそれぞれ図
1に実線で示す接続状態に切り替えられる。三方バルブ
10のポートaに供給された試料ガスは、三方バルブ1
0のポートcから六方バルブ11のポートd及びポート
cを通った後に濃縮管12を通過する。その後、六方バ
ルブ11のポートf及びポートeを介し、マスフローコ
ントローラ16を通って排気口に至る。従来の装置と同
様に、試料ガスが濃縮管12中を通過する際に、被測定
成分は濃縮管12に充填されている吸着剤に吸着され蓄
積される。なお、この間、六方バルブ11のポートaに
供給されているキャリアガスは、ポートbを介してガス
クロマトグラフのカラムへ送り込まれる。
【0015】(ii)水分除去及び標準物質添加工程 次いで、六方バルブ11は先の接続状態を保ったまま
で、三方バルブ10は図1の破線で示す接続状態に切り
替えられる。これにより、三方バルブ10のポートbに
供給される、内部標準物質を含むドライガスが、試料ガ
ス濃縮工程時の試料ガスと同じ流路を通って排気口に至
る。この際、マスフローコントローラ16は、ドライガ
スの流量が所定流量となるように制御する。ドライガス
は、濃縮管12を通過する際にその内部に吸着されてい
る水分を蒸発させて運び去る。その一方、ドライガスに
含まれている内部標準物質は吸着剤に吸着されて蓄積す
る。濃縮管12中に蓄積する内部標準物質の量は、ドラ
イガスに添加する内部標準物質の量、マスフローコント
ローラ16により制御するドライガス流量、及び、ドラ
イガスを流す時間によって制御することができる。
【0016】(iii)ディソープション工程 六方バルブ11は、図1に破線で示す接続状態に切り替
えられる。これにより、六方バルブ11のポートaに供
給されているキャリアガスは、六方バルブのポートfか
ら濃縮管12を通り、六方バルブ11のポートc及びポ
ートbを通過してガスクロマトグラフのカラムへ送り込
まれる。このとき、濃縮管12は加熱器13により加熱
され、濃縮管12中の吸着剤に吸着されていた被測定成
分及び内部標準物質がキャリアガス中に揮散してカラム
へと運び去られる。
【0017】なお、以上説明した実施例は一例であっ
て、本発明の趣旨に沿って適宜変形や修正を行なえるこ
とは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のクロマトグラフ用前処理装置の実施
例の構成図。
【図2】 従来のクロマトグラフ用前処理装置の構成
図。
【符号の説明】
10…三方バルブ 11…六方バルブ 12…濃縮管 13…加熱器 16…マスフローコントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 30/08 G01N 30/04 G01N 30/12 G01N 30/72

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱脱着法によりガス濃縮を行なうクロ
    マトグラフ用前処理装置において、 a)試料ガス、及び、標準物質を添加したドライガスの一
    方を択一的に供給する第1の流路切替手段と、 b)前記試料ガス中の被測定成分及び前記標準物質を内部
    に捕集可能な濃縮管と、 c)前記第1の流路切替手段から供給されるガスを前記濃
    縮管の一端へ導入しその他端から流出したガスを排気口
    へ導く第1の接続と、該第1の接続とは逆方向に前記濃
    縮管にキャリアガスを導入して流出したガスをクロマト
    グラフのカラムへ送出する第2の接続とを切り替える第
    2の流路切替手段と、 d)前記第1の流路切替手段から供給されたガスが排気口
    へ至るまでの流路に設けた流量制御手段と、 を備えることを特徴とするクロマトグラフ用前処理装
    置。
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JP5148933B2 (ja) * 2007-06-19 2013-02-20 ジーエルサイエンス株式会社 試料濃縮方法及び装置
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