JP3006165B2 - 条鋼の精密圧延方法 - Google Patents

条鋼の精密圧延方法

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JP3006165B2 JP3148877A JP14887791A JP3006165B2 JP 3006165 B2 JP3006165 B2 JP 3006165B2 JP 3148877 A JP3148877 A JP 3148877A JP 14887791 A JP14887791 A JP 14887791A JP 3006165 B2 JP3006165 B2 JP 3006165B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、組織が正常で寸法形
状が精密な条鋼を製造するのに利用される条鋼の精密圧
延方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】線材,棒鋼などの条鋼は、溶鋼を造塊し
て鋼塊としたのち分塊圧延もしくは鍛造により鋼片と
し、この鋼片を圧延する工程や、溶鋼を連続鋳造して鋳
片としたのち粗圧延して鋼片とし、この鋼片を圧延する
工程や、溶鋼を連続鋳造して鋳片としたのちそのまま圧
延する工程などによって製造される。
【0003】このような棒鋼には、丸鋼,角鋼,六角
鋼,平鋼,異形棒鋼などがあり、また、線材には、丸
鋼,異形線材,六角鋼などがあって、粗圧延機列,中間
圧延機列,仕上圧延機列を経て孔型(カリバー)ロール
で熱間圧延することにより製造される。
【0004】そして、このような条鋼を所定の形状寸法
に圧延するに際しては、圧延材の断面積が順次小さくな
るようにロールに所定の孔型を成形して配列するパスス
ケジュールを採用するようにしており、条鋼をより精密
な形状寸法に熱間圧延するに際しては、減面率が4〜1
0%の低減面率圧延を数回行なうようにする技術もあっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、条鋼を
より精密な形状寸法に熱間圧延するために減面率が4〜
10%の低減面率圧延を数回行なうようにしたときに
は、歪誘起粒界移動による結晶粒の粗大化を生ずること
があり、最終組織に混粒や、粗大αおよびベイナイト組
織をもたらすことがあるため好ましくないという問題点
を有し、このような結晶粒粗大化を防止することが課題
となっていた。
【0006】
【発明の目的】この発明は、上記したような従来の課題
にかんがみてなされたものであって、歪誘起粒界移動に
よる結晶粒の粗大化が生じず、組織が正常であってしか
も形状寸法が精密な条鋼を製造することが可能である条
鋼の製造方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる条鋼の
精密圧延方法は、線材,棒鋼などの条鋼を熱間圧延によ
り低減面率圧延で仕上げるに際し、前記低減面率圧延の
前に減面率が10%以上の通常減面率圧延を行ない、前
記通常減面率圧延による歪エネルギが保持されているう
ちに減面率が10%未満の低減面率圧延を行なう構成と
したことを特徴としており、実施態様においては低減面
率圧延の前に減面率が10%以上の通常減面率圧延を行
ない、0.2sec以内に減面率が10%未満の低減面
率圧延を行なう構成とし、また、通常減面率圧延に続く
低減面率圧延の際の減面率が通常減面率圧延での減面率
の1/2ないしは1/2近傍である構成とし、さらに、
低減面率圧延を複数回実施する構成としたことを特徴し
ており、このような条鋼の精密圧延方法の発明に係わる
構成をもって前述した従来の課題を解決するための手段
としている。
【0008】この発明に係わる条鋼の精密圧延方法は、
線材,棒鋼などの条鋼に適用されるものであり、より具
体的には中炭素鋼(S35C〜S50Cなど)やはだ焼
鋼(SNC415,SCM420,SNCM420,S
Cr415,SMn420,SMnC420など)等に
適用される。
【0009】そして、このような条鋼を熱間圧延により
低減面率圧延で仕上げるに際し、前記低減面率圧延の前
に減面率が10%以上の通常減面率圧延を行ない、前記
通常減面率圧延による歪エネルギが保持されているうち
に減面率が10%未満の低減面率圧延を1回以上行なう
ようにすることによって、歪誘起粒界移動による結晶粒
の粗大化を防止することが可能となり、その後の低減面
率圧延によって形状寸法が精密な条鋼となる。
【0010】図1はこの発明の実施態様を示すものであ
って、図中の符号1は粗圧延機列,中間圧延機列の次に
配列される仕上圧延機列のうちの最終段の圧延機であっ
て、この最終段の圧延機1はベース2上に設置したロー
ルスタンド3とその駆動機構4とからなり、この駆動機
構4はモータ5およびピニオン減速機等をそなえてい
る。
【0011】また、11は前記仕上圧延機列の次に配列
されるサイジングミルであって、このサイジングミル1
1は、ベース12上に設置された第1,第2,第3のロ
ールスタンド13,14,15と、それらを駆動するた
めの駆動機構16をそなえ、第1のロールスタンド13
は水平ロールスタンド,第2のロールスタンド14は垂
直ロールスタンド,第3のロールスタンド15は水平ロ
ールスタンドよりなるものであって、圧延素材10の通
過予定ラインに沿って順次配列してある。
【0012】また、駆動機構16は、モータ17と、分
配減速機18と、第1,第3ロールスタンド13,15
用のピニオンギヤボックス131,151およびスピン
ドルキャリヤ132,152と、第2ロールスタンド1
4用のピニオンギヤボックス(図示せず)をそなえてい
る。
【0013】そこで、熱間圧延により低減面率圧延で仕
上げることによって条鋼を製造するに際し、一例として
は、仕上圧延機列のうちの最終段の圧延機1で減面率が
10%以上の通常減面率圧延を行ない、前記通常減面率
圧延による歪エネルギが保持されているうちに、より望
ましくは0.2sec以内のうちに、サイジングミル1
1の第1,第2,第3ロールスタンド13,14,15
で減面率が10%未満の低減面率圧延を3回行なうよう
にすることができる。
【0014】このとき、圧延機1での通常減面率圧延に
よる歪エネルギが保持されているうちにサイジングミル
11による圧延が開始されるように、圧延機1とサイジ
ングミル11の第1のロールスタンド13との距離を近
づけるようにしたり、圧延素材10の通過速度を速める
ようにしたりする。
【0015】また、他の例においては、熱間圧延により
低減面率圧延で仕上げることによって条鋼を製造するに
際し、サイジングミル11の第1のロールスタンド13
で減面率が10%以上の通常減面率圧延を行ない、続い
て第2のロールスタンド14および第3のロールスタン
ド15で減面率が10%未満の低減面率圧延を2回行な
うようにすることもできる。
【0016】この場合、三つのロールスタンド13,1
4,15を設置したサイジングミル11で減面率が10
%以上の通常減面率圧延と減面率が10%未満の低減面
率圧延を行なうようにしているので、各ロールスタンド
13,14,15が相互に接近していることから、通常
減面率圧延による歪エネルギが保持されているうちに低
減面率圧延を行なうという必須条件が十分に確保される
ようになる。
【0017】
【発明の作用】この発明に係わる条鋼の精密圧延方法で
は、上記した構成となっているので、歪の累積性が確保
されることによって歪誘起粒界移動による結晶粒の粗大
化が生じないものとなり、組織が正常であると共に、形
状寸法が精密な条鋼となる。
【0018】
【実施例】機械構造用炭素鋼鋼材(S45C)よりなる
直径22mmの線材を熱間圧延により製造するに際し、
図1に示した三つのロールスタンド13,14,15を
もつサイジングミル11を使用し、第1のロールスタン
ド13で温度900℃,減面率13%の通常減面率圧延
を行ない、次いで0.17sec後に第2のロールスタ
ンド14で減面率6%の低減面率圧延を行ない、さらに
0.17sec後に第3のロールスタンド15で減面率
1%の低減面率圧延を行なった。
【0019】そして、サイジングミル11を通過する前
および通過したあとの金属組織を各々調べたところ、図
2および図3に示す結果であり、図3に示すようにサイ
ジングミル11を通過したあとも結晶粒の粗大化は生じ
ていなかった。また、寸法については±0.1mm以内
におさまっている精密なものであった。
【0020】他方、比較のために、機械構造用炭素鋼鋼
材(S45C)よりなる直径20mmの線材を熱間圧延
により製造するに際し、図1に示した三つのロールスタ
ンド13,14,15をもつサイジングミル11を使用
し、第1のロールスタンド13で温度900℃,減面率
4.2%の低減面率圧延を行ない、次いで0.17se
c後に第2のロールスタンド14で減面率2%の低減面
率圧延を行ない、さらに0.17sec後に第3のロー
ルスタンド15で減面率1%の低減面率圧延を行なっ
た。
【0021】そして、サイジングミル11を通過する前
および通過したあとの金属組織を各々調べたところ、図
4および図5に示す結果であり、図5に示すようにサイ
ジングミル11を通過したあとに歪誘起粒界移動による
結晶粒の粗大化が生じていた。また、寸法については±
0.1mm以内におさまっているものとなっていた。
【0022】
【発明の効果】この発明に係わる条鋼の精密圧延方法で
は、線材,棒鋼などの条鋼を熱間圧延により低減面率圧
延で仕上げるに際し、前記低減面率圧延の前に減面率が
10%以上の通常減面率圧延を行ない、前記通常減面率
圧延による歪エネルギが保持されているうちに減面率が
10%未満の低減面率圧延を行なう構成としたから、歪
誘起粒界移動による結晶粒の粗大化が生じず、組織が正
常であると共に形状寸法が精密な条鋼を製造することが
可能になるという著しく優れた効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる条鋼の精密圧延方法の実施態
様を示す仕上圧延機列のうちの最終段の圧延機およびサ
イジングミルの平面説明図である。
【図2】この発明の実施例においてサイジングミルを通
過する前の線材の金属組織を示す顕微鏡写真の模写図で
ある。
【図3】この発明の実施例においてサイジングミルを通
過した後の線材の金属組織を示す顕微鏡写真の模写図で
ある。
【図4】この発明の比較例においてサイジングミルを通
過する前の線材の金属組織を示す顕微鏡写真の模写図で
ある。
【図5】この発明の比較例においてサイジングミルを通
過した後の線材の金属組織を示す顕微鏡写真の模写図で
ある。
【符号の説明】
1 仕上圧延機列のうちの最終段の圧延機 10 圧延素材 11 サイジングミル 13 第1のロールスタンド 14 第2のロールスタンド 15 第3のロールスタンド

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線材,棒鋼などの条鋼を熱間圧延により
    低減面率圧延で仕上げるに際し、前記低減面率圧延の前
    に減面率が10%以上の通常減面率圧延を行ない、前記
    通常減面率圧延による歪エネルギが保持されているうち
    に減面率が10%未満の低減面率圧延を行なうことを特
    徴とする条鋼の精密圧延方法。
  2. 【請求項2】 低減面率圧延の前に減面率が10%以上
    の通常減面率圧延を行ない、0.2sec以内に減面率
    が10%未満の低減面率圧延を行なう請求項1に記載の
    条鋼の精密圧延方法。
  3. 【請求項3】 通常減面率圧延に続く低減面率圧延の際
    の減面率が通常減面率圧延での減面率の1/2ないしは
    1/2近傍である請求項1または2に記載の条鋼の精密
    圧延方法。
  4. 【請求項4】 低減面率圧延を複数回実施する請求項1
    ないし3のいずれかに記載の条鋼の精密圧延方法。
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