JP3006125U - 体毛処理具 - Google Patents

体毛処理具

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JP3006125U
JP3006125U JP1994009113U JP911394U JP3006125U JP 3006125 U JP3006125 U JP 3006125U JP 1994009113 U JP1994009113 U JP 1994009113U JP 911394 U JP911394 U JP 911394U JP 3006125 U JP3006125 U JP 3006125U
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賢二 橋本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通電により発熱し体毛と接触して体毛を焼切
るヒータを有する体毛処理具について、簡略で低コスト
な構造で、しかも信頼性・耐久性も良い、改善型の体毛
処理具を得ること。 【構成】 通電により発熱し体毛と接触して体毛を焼切
るヒータ3を有する体毛処理具において、前記ヒータ3
は該ヒータに対する通電電極部32・33間に配設された
線状体もしくは細棒状体であり、通電発熱線3aと、こ
の通電発熱線を内包して該通電発熱線の熱で加熱されて
間接的に発熱し、熱による線膨張で通電電極部間で実質
的に延びたるみを生じない絶縁外殻3c(3b)からな
ること。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ビキニラインや脚・腕などの気になるムダ毛の処理、調髪などの際 に使用して有効な体毛処理具に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばハイレグ水着になる前などのムダ毛の処理に鋏や剃刀などの刃物を用い ると、切り整えた毛先は刃物による剪断のために尖鋭で、その尖り毛先が布地を 容易に突き通って外側へのぞくことがあったり、また触りがいたみのあるものと なったりする。
【0003】 そこで本出願人は、毛先に丸味をもたせて切り整えることができる体毛処理具 として、通電発熱線で体毛を焼き切る構成のものを先に提案した(実公平4−3 7521号公報、実開平3−92404号公報)。
【0004】 これは2枚のくし歯板の間に通電により発熱して体毛を焼切る通電発熱線を張 設して存在させた構成を基本構造とするものであり、くし歯部で体毛をすき揃え ながら通電発熱した発熱線部分を体毛に接触させることで、発熱線と接した体毛 部分が簡単に焼け切れる。焼切られた体毛の毛先は刃物で剪断した場合と異なり 尖鋭とならず、丸味のあるものとなり、刃物による場合のような不具合を生じな い。
【0005】 また理髪・美容術の調髪用具として有効である。即ち調髪した毛先部に通電発 熱線部分を接触摺動して焼き切り状態に処理することで毛先に丸味や微妙なカー ブ若しくは縮れを生じさせて調髪に独特の風合を与えることができる。
【0006】 本考案はこのような体毛処理具の更なる改良に関する。
【0007】
【考案が解決しようとしている課題】
上述の先に提案の体毛処理具において通電発熱線としてはニクロム細線を用い 、これを2つの通電電極部間に張設したものである。
【0008】 この場合、ニクロム細線をその両端部を2つの通電電極部に固定して張設した だけでは該ニクロム細線に通電してこれを発熱させたときニクロム細線が線膨張 で延びて通電電極部間でたるみを生じ、それがニクロム細線張設部に近接してい るくし歯板の内面に過近接状態となったり、或いは直接接触してくし歯板を焼損 するような事態を生じる可能性がある。
【0009】 そこで実開平3−92404号公報のものは、通電発熱線の発熱時の延びたる みを吸収して通電発熱線の張設状態を維持させるテンション付与手段を具備させ ている。これはニクロム細線をその両端部を固定して張設させた2つの通電電極 部の少なくとも一方を他方の電極部から離れる方向に移動付勢させてニクロム細 線の発熱時の線膨張を吸収させて張設状態を維持させるものである。
【0010】 しかしながら、そのようなニクロム細線に対するテンション付与手段の付加は 体毛処理具の構造を複雑化し、コスト高の要因となっている。
【0011】 またニクロム細線は、体毛に直接に押し当てられて無理に延ばそうとする外力 が働くことや、またテンション付与手段による引っ張り外力によって機械的断線 を生じやすい。そこで実公平4−37521号公報・実開平3−39404号公 報のものはそのニクロム細線の断線に対処するために、ニクロム細線部分を体毛 処理具本体に対して着脱交換自在のヒータカートリッジ(カセット)として構成 してニクロム細線の断線時は新しいカートリッジと交換するようにしている。
【0012】 しかし上記理由によるニクロム細線の断線でヒータカートリッジを度々交換す ることは不経済である。
【0013】 本考案はこの種の体毛処理具について、上述のような問題点を除去した、即ち 簡略で低コストな構造で、しかも信頼性・耐久性も良い、改善型の体毛処理具を 提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本考案は下記の構成を特徴とする体毛処理具である。
【0015】 (1)通電により発熱し体毛と接触して体毛を焼切るヒータを有する体毛処理 具において、 前記ヒータは該ヒータに対する通電電極部間に配設された線状体もしくは細棒 状体であり、通電発熱線と、この通電発熱線を内包して該通電発熱線の熱で加熱 されて間接的に発熱し、熱による線膨張で通電電極部間で実質的に延びたるみを 生じない絶縁外殻からなることを特徴とする体毛処理具。
【0016】 (2)ヒータの通電発熱線は絶縁外殻に埋め込まれて内包されている(1)に 記載の体毛処理具。
【0017】 (3)ヒータの通電発熱線は絶縁外殻に挿入されて内包されている(1)に記 載の体毛処理具。
【0018】 (4)ヒータの通電発熱線はニクロム線である(1)乃至(3)に記載の体毛 処理具。
【0019】 (5)ヒータの絶縁外殻は熱によっても通電電極部間で実質的に延びたるみを 生じないリジットな材料である(1)に記載の体毛処理具。
【0020】 (6)ヒータの絶縁外殻は筒状体である(1)に記載の体毛処理具。
【0021】 (7)ヒータの絶縁外殻は絶縁体を内面に設けた筒状体である(1)に記載の 体毛処理具。
【0022】 (8)ヒータの絶縁外殻はアルミナその他の耐熱無機材料である(1)乃至( 7)に記載の体毛処理具。
【0023】 (9)ヒータの両端部はそれぞれ通電発熱線に対する通電電極部に対して外殻 端部も含めて固定されている(1)に記載の体毛処理具。
【0024】 (10)ヒータの両端部をそれぞれ固定した通電電極部の少なくとも一方はヒ ータ長手方向に対して移動自由度を有する(9)に記載の体毛処理具。
【0025】 (11)ヒータの一端側はその側の通電電極部に対して外殻端部も含めて固定 され、他端側はその側の通電電極部に対してヒータ長手方向に摺動自由に支持さ れており、且つ該ヒータの通電発熱線の両端部は上記両側の通電電極部に対して 導通している(1)に記載の体毛処理具。
【0026】 (12)ヒータの両端側がそれぞれの側の通電電極部に対してヒータ長手方向 に摺動自由に支持されており、且つ該ヒータの通電発熱線は上記両側の通電電極 部に対して導通している(1)に記載の体毛処理具。
【0027】 (13)ヒータの端部をヒータ長手方向に摺動自由に支持する通電電極部がば ね板キャッチャである(11)又は(12)に記載の体毛処理具。
【0028】 (14)間隔を置いて側面を対向させて並設した2枚のくし歯板を具備し、そ の2枚のくし歯板の間にヒータを存在させた(1)に記載の体毛処理具。
【0029】 (15)ヒータ部分を体毛処理具本体に対して着脱自在のヒータカートリッジ にした(1)に記載の体毛処理具。
【0030】 (16)把手部を有し、該把手部内をヒータに対するバッテリ収納部とした( 1)に記載の体毛処理具。
【0031】 (17)バッテリが乾電池である(16)に記載の体毛処理具。
【0032】 (18)バッテリが充電地である(16)に記載の体毛処理具。
【0033】 (19)ヒータに対する給電を外部給電式とした(1)に記載の体毛処理具。
【0034】 (20)外部電源が商用電源である(19)に記載の体毛処理具。
【0035】 (21)ヒータに対する通電回路に、ヒータに対する通電スイッチをオンし続 けても所定のタイマ時間が経過した後はヒータに対する通電を一旦オフとするタ イマ機能を具備している(1)に記載の体毛処理具。
【0036】 (22)ヒータに対して通電中であることを示す通電表示手段を具備している (1)に記載の体毛処理具。
【0037】 (23)ヒータに対する給電をバッテリで行うものにおいてバッテリの消耗警 告手段を具備している(1)に記載の体毛処理具。
【0038】
【作用】
通電電極部間に配設するヒータを、通電発熱線と、この通電発熱線を内包(挿 入もしくは埋め込み)して該通電発熱線の熱で加熱されて間接的に発熱し、熱に よる線膨張で通電電極部間で実質的に延びたるみを生じないリジットな絶縁外殻 からなる線状体もしくは細棒状体とすることで、該ヒータは、通電発熱線として の裸のニクロム細線だけの場合とは異なり、発熱状態時もリジッド状態を保ち、 熱による線膨張で通電電極部間で延びたるみを生じない。
【0039】 従って、ヒータが通電発熱線としての裸のニクロム細線である場合のように該 ニクロム細線が発熱状態時に延びたるむことで左右のくし歯板の内面に過接近状 態となったり、或いは直接接触したりしてくし歯板を熱損するようなことが、ヒ ータに対する特別なテンション付与手段を具備させることなしに、したがって簡 略で低コストな構造にて、防止される。
【0040】 また該ヒータはそのリジッドな絶縁外殻が体毛に対して直接接触して体毛に対 する押し当たり外力を受け止め、これに内包の通電発熱線としてのニクロム細線 にはその押し当たり外力は作用せず無理に延ばそうとする力は作用しない。。ま た内包のニクロム細線にはテンション付与手段による引っ張り外力も作用してい ない。
【0041】 従って、ヒータが裸のニクロム細線である場合とは異なり、上記外力に起因す る内部ニクロム細線の機械的断線の発生を完全に取り除くことが可能となり、ヒ ータの耐久寿命を大幅に延ばすことができ、ヒータカートリッジの交換頻度も大 幅に少なくなり、体毛処理具の耐久性・信頼性を向上させることができる。
【0042】
【実施例】
以下、図面に示した一実施例品にもとずいて具体的に説明する。
【0043】 (1)全体的概略構成 図1は体毛処理具本体と、該本体から抜き外したヒータカートリッジの斜視図 である。図2乃至図6はそれぞれ体毛処理具の側面図・平面図・底面図・正面図 ・背面図である。
【0044】 1は体毛処理具本体のくし歯部、2はその一端側に連設した把手部である。く し歯部1は5mm程度の間隔w(図4)をあけて左右線対称に側面を対向させて 並設した一対の第1と第2のくし歯板1a・1bの2枚対設構成としてある。
【0045】 その2枚のくし歯板1a・1bの対設間隔w内において、くし歯の基部寄りに 位置させて前後方向に、後述する線状もしくは細棒状のヒータ3を配設してある 。このヒータ3は本実施例のものは後述するように2枚のくし歯板1a・1b間 に着脱交換自在のヒータカートリッジ30(図1)としてある。
【0046】 把手部2は電池ボックスとして中空にし、単2電池B(充電式バッテリであっ てもよい)を3本収納し、栓ぶた4で閉塞して抜け止めるようにしてある。
【0047】 5a・5bは把手部2の基部側の左右両側に夫々に設けた押し釦スイッチであ る。
【0048】 くし歯板1a・1b、把手部2、栓ぶた4は本例のものはABS樹脂・ポリカ ーボネート樹脂・デルリン樹脂等のモールド成型体である。
【0049】 (2)ヒータカートリッジ30 ヒータカートリッジ30は図7の分解斜視図に示したように、前後方向に細長 の絶縁材製(本例はセラミック基板)の基板31 と、この基板31 に一体にその 上辺の先端側と後端側の両方にそれぞれ設けた上向き突起部32 ・33 と、この 基板31 の一方の側面の略前半面部と後端側突起部33 の面に形成した導電パタ ーン層(Cu層)34 ・37 と、基板31 の他方の側面の略後半面部と先端側突 起部32 の面に形成した導電パターン層(Cu層)36 ・35 と、該基板31 を サンドイッチに挟ませて両側に設けた横断面略逆L形の前後方向に細長の側板3 8 ・39 等からなる。
【0050】 上記の基板31 はその両面側にそれぞれ上記の導電パターン層34 〜37 を形 成してなる所謂セラミック両面基板であり、上記前後の上向き突起部32 ・33 はそれぞれその両面側に導電パターン層34 ・35 ,36 ・37 が存在していて 、この導電パターン層付きの両突起部32 ・33 を通電電極部として、その両者 間に後述するヒータ3を橋渡して後述する要領にて固定してある。
【0051】 各側板38 ・39 はそれぞれ止めピン(ハトメ)310・311により基板31 に 該ピンをカシメることで結合させて、基板31 と両側板38 ・39 との3者を互 いに一体化してある。
【0052】 各側板38 ・39 は、本例の場合は鉄等の金属板を使用しており、ピン310・ 311も金属を使用している。この場合、両側板38 ・39 がピン310・311を介 して互いに導通することがないように、一方の側板38 にはピン311の逃げ穴3 12 を、また他方の側板39 にはピン310の逃げ穴313を夫々設けてある。側板3 8 ・39 やピン310・311を絶縁物製にすればこの処置は必要ない。
【0053】 くし歯部1の左右の各くし歯板1a・1bの背骨板部の内面側には前後方向に 、前記ヒータカートリッジ30の両側板38 ・39 の各外向きガイド凸条314・ 315がスライド係合するガイド凹条11a・11b(図1・図5・図9)を具備 させてある。
【0054】 ヒータカートリッジ30はその後端側を先にしてくし歯部1の先端側から左右 の各くし歯板1a・1bの間に差し入れ(図1・図9参照)、両側のガイド凸条 314・315を各くし歯板1a・1bの内面側のガイド凹条11a・11bに合致 係合させてスライドさせながら十分に押し込む。
【0055】 十分に押し込むと、くし歯部1の各くし歯板1a・1bの背骨板部の内面側に 夫々配設したばね弾性を有する電極板6a・6b(図7、図9〜図11)の先端 部が夫々、ヒータカートリッジ30の各側板38 ・39 面に設けた切欠き窓穴3 16 ・317に対して電極板6aが基板31 の一方の側面の導電パターン層34 に、 また電極板6bが基板31 の他方の側面の導電パターン層36 に圧接触して電気 的に接続した状態になる。
【0056】 ヒータカートリッジ30がくし歯部1に対して装着され状態(図4・図10) において、ヒータ3は2枚のくし歯板1a・1bの対設間隔w内にくし歯の基部 寄りに前後方向に張った状態で位置する。
【0057】 (3)ヒータ3 ヒータ3は本実施例のものは図8の(a)のように、絶縁外殻として絶縁体3 b例えばアルミナなどを内面に設けた筒状体3c例えばニッケルなどの引抜材に 、通電発熱線として0.1〜0.14m/mφのニクロム細線3aを挿入収容も しくは埋め込んだ、リジッドな細棒状体である。3d・3dはこのヒータ3の上 記筒状体3cの両端部から露出させた、ニクロム細線3aのリード部である。絶 縁外殻は筒状体3c,内面の絶縁体3bを含めて肉厚0.2〜0.4m/m程度 のものである。
【0058】 このヒータ3の両端リード部3d・3dを図8の(b)のようにそれぞれヒー タカートリッジの前記基板31 の先端側と後端側の通電電極部としての、前記導 電パターン層付きの上向き突起部32 ・33 に対して電気溶接などの手段で電気 的に導通させて固定3eし、さらにその両固定部をそれぞれ突起部32 ・33 と 、筒状体3cの先端部と後端部を含めてそれぞれ焼結可能な絶縁物3f例えばア ルミナ粉末を水ガラスなどで練ったもので覆い固め燒結処理して固定することで 、ヒータ3を通電電極部としての前記導電パターン層付きの上向き突起部32 ・ 33 間に橋渡して固定支持させてある。
【0059】 (4)通電回路 上記のヒータカートリッジ30を体毛処理具本体に前述の要領で装着し、電源 スイッチ11(図11)をオンして、把手部2を握り、スイッチ5a又は5b、 もしくは両方を押すと、通電回路8(図11)がオンになり、電源電池Bの電流 が電極板6a→導電パターン層34 →ヒータ3の内包ニクロム細線3a→導電パ ターン層36 →電極板6bの経路で流れる。
【0060】 これによりヒータ3の外殻である筒状体3cに内包させたニクロム細線3aが 発熱し、その熱が筒状体3cに伝わり、該筒状体3c即ちヒータ3が略全長に渡 って迅速に加熱状態になる。スイッチ5a又は/及び5bの押圧を解除すると回 路が開成して通電が断たれ、ニクロム細線3aの発熱がやみ、筒状体3c即ちヒ ータ3が降温する。
【0061】 而して、くし歯部1で体毛をすき揃えながらヒータ3部分を体毛の適当長さ部 分に接触させてスイッチ5a又は/及び5bを押すとヒータ3が発熱し、裸のニ クロム細線3aを直接に体毛に接触させた場合と同様に、該ヒータ3の外殻であ る発熱状態の筒状体3cと接した体毛部分が簡単に焼け切れる。焼切られた体毛 の毛先は刃物で剪断した場合とは異なり尖鋭とならず、丸味のあるものとなる。
【0062】 ヒータ3は左右のくし歯板1a・1bの間に位置していてガードされているの でヒータ3が直接に肌に当ることはない。
【0063】 .本実施例で使用の前述のヒータ3、即ち通電発熱線としてのニクロム細線 3aと、このニクロム細線3aを内包(挿入もしくは埋め込み)し、ニクロム細 線3aの熱で加熱されて発熱する絶縁筒状体3b・3cからなるヒータ3は、裸 のニクロム細線だけの場合とは異なり、発熱状態時もリジッド状態を保ち、熱に よる線膨張で通電電極部間で延びたるみを生じない。
【0064】 従って、ヒータが裸のニクロム細線である場合のように該ヒータが発熱状態時 に延びたるむことで左右のくし歯板1a・1bの内面に過接近状態となったり、 或いは直接接触したりしてくし歯板1a・1bを熱損するようなことが、ヒータ に対する特別なテンション付与手段を具備させることなしに、簡略で低コストな 構造にて、防止される。
【0065】 .また前述のヒータ3はそのリジッドな外殻筒状体3cが体毛に対して直接 接触して体毛に対する押し当たり外力を受け止め、これに内包のニクロム細線3 aにはその押し当たり外力は作用せず無理に延ばそうとする力は作用しない。ま た内包のニクロム細線3aにはテンション付与手段による引っ張り外力も作用し ていない。
【0066】 従って、ヒータが裸のニクロム細線である場合とは異なり、上記外力に起因す る内部ニクロム細線3aの機械的断線の発生を完全に取り除くことが可能となり 、ヒータ3の耐久寿命を大幅に延ばすことができ、体毛処理具の耐久性・信頼性 を向上させることができる。
【0067】 本実施例品はスイッチ5a又は/及び5bを押し続けてもスイッチ−オンから 所定のタイマ時間(例えば30〜60秒)経過した後は自動的にヒータ3に対す る通電が断たれるように、通電回路8にタイマ機能を具備させてある。これによ りヒータ3に通電がされ続けることによる過熱等を防止でき、安全である。タイ マ機能はスイッチ5a又は5bが押される毎にリセットされる。タイマが働いて 通電オフとなった後はスイッチ5a又は/及び5bを押し直すことでヒータ3に 対する通電が再び開始される。
【0068】 9はくし歯部1の先端側に設けた発光ダイオード等の通電パイロットランプ( LED、緑色ランプと、赤色ランプ)である。このランプ9は通電回路8で制御 され、スイッチ5a又は/及び5bが押されているときは緑色ランプが点灯して 通電中を表示する。電池Bが消耗して交換しなければならない状態時期になると 、スイッチ5a又は/及び5bを押したとき赤色ランプが点滅点灯してその旨を 表示する。
【0069】 非使用時は把手部2の電池ボックスの栓ぶた4を図3においてマーク4aと4 cが一致している状態から反時計回りにマーク4cがマーク4bに一致するまで 略45°回動すると、栓ぶた4に連動する電源スイッチ11(図11)が開いて 電池回路が開成される。この状態においてはスイッチ5a又は/及び5bが押さ れてもヒータ3には通電されず安全である。この状態から栓ぶた4を逆に時計方 向へ約45°戻し回動してマーク4aと4cを一致状態にすると、スイッチ11 が閉じて電池回路が開成される。
【0070】 栓ぶた4は図3においてマーク4aと4cが一致している状態から反時計方向 に約90°回動すると把手部2から外れて電池Bの出し入れができる。
【0071】 電源電池Bを把手部2に収納することでコードレスになり、扱い易い。
【0072】 (5)ヒータカートリッジ30の交換 ヒータ3は前述したように裸のニクロム細線である場合とは異なり、外力に起 因する内部ニクロム細線3aの機械的断線の発生が防止されて耐久寿命が長いの であるが、それでも長期に使用されることで内部ニクロム細線3aの熱損断線を 生じる。そのような事態に対処するために本実施例では前述のようにヒータ部分 を体毛処理具本体に対して着脱自在のヒータカートリッジ30にしてある。
【0073】 ヒータカートリッジ30の取り替えは、くし歯部1と把手部2の連設部に軸1 0aを中心に回動自由に設けたレバー10(図1・図4・図9・図10)を図1 0の2点鎖線示のように指先で反時計方向に回動操作すると、装着されているヒ ータカートリッジ30の後端側がレバー10によって押圧されることで基板31 の先端側のつまみ部318がくし歯部1の先端側から外方へ突出する。そこでその 外方に突出したつまみ部318を指でつまんでカートリッジ30を装着時とは逆方 向に引いて左右のくし歯板1a・1bの間から抜き外して新しいヒータカートリ ッジ30と差し替えて使用する。
【0074】 このヒータカートリッジ30の取り替えは、ヒータが裸のニクロム細線である 場合における該裸のニクロム細線の外力作用に起因する機械的断線時の取り替え よりもその頻度は大幅に少なく、経済性が良い。
【0075】 (6)他の実施態様例 a)前述の実施例品において、ヒータ3の発熱による線膨張で、該ヒータ3を 橋渡して両端部をそれぞれ固定させた通電電極部32 ・33 やヒータ3自体に作 用する応力もなくす目的において、通電電極部32 ・33 の少なくとも1つをヒ ータ3の長手方向へのスライド移動を許容させて基板31 に設けるようにするこ ともできる。あるいはヒータ3の一端側をその側の通電電極部に導通を保って摺 動可能にする構成にすることもできる。
【0076】 b)ヒータ3は図12のようにその両端部に導電端子3g・3gを嵌着し、こ の導電端子3g・3gをそれぞれヒータ3の両端リード部3d・3dとロー着処 理3hなどで導通させる。
【0077】 そしてヒータカートリッジ30側もしくは体毛処理具本体側に該ヒータ3の通 電電極部としてばね板キャッチャ31・31を具備させ、そのキャッチャ31・ 31間にヒータ3をその両端部の導電端子3g・3gをそれぞれ挟持させること でヒータ3を配設する構成にすることもできる。
【0078】 この構成の場合はヒータ3の発熱によるヒータ長手方向の線膨張応力はキャッ チャ31と端子3gの摺動により吸収される。
【0079】 ヒータ3等に対する給電は外部電源式とすることもできる。例えば、図13の ように把手部2の後端部等に受電用のコンセント12を具備させ、このコンセン ト12に対して抜き差し自在のプラグ13を差し込んで体毛処理具とは別体の電 池ホルダ15からコード14を介して給電する構成とすることもでき、この場合 は体毛処理具の重量が軽くなり、扱い易い。
【0080】 体毛処理具と、これとは別体の電池ホルダ15とをコンセント・プラグ12・ 13なしに直接的に電気コード14で連絡した構成にしてもよい。
【0081】 商用電源を利用し、これと体毛処理具とを電圧降下器を介してコード接続して ヒータに通電する構成にすることもできる。
【0082】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、通電により発熱し体毛と接触して体毛を焼切る ヒータを有する体毛処理具について、簡略で低コストな構造で、しかも信頼性・ 耐久性も良い、改善型の体毛処理具を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 体毛処理具本体と、該本体から抜き外したヒ
ータカートリッジの斜視図
【図2】 体毛処理具の側面図
【図3】 同 平面図
【図4】 同 底面図
【図5】 同 正面図
【図6】 同 背面図
【図7】 ヒータカートリッジの分解斜視図
【図8】 (a)はヒータの構成を示す途中部省略・一
部切欠き正面図 (b)は該ヒータを通電電極部間に固定配設した状態の
同上図
【図9】 ヒータカートリッジ装着前のくし歯部の一部
切欠き側面図
【図10】 ヒータカートリッジ装着後の同上図
【図11】 通電回路図
【図12】 (a)はヒータの他の構成を示す途中部省
略・一部切欠き正面図 (b)はばね板キャッチャ式の通電電極部にヒータの端
部端子を挟持させた状態を示した図
【図13】 体毛処理具を外部給電式とした場合の、受
電用コンセント部分と給電用プラグ部分の断面図
【符号の説明】
1 くし歯部 2 把手部 3 ヒータ 3a ニクロム細線 3b 絶縁体 3c 外殻としての筒状体 32 ・33 通電電極部 3f 焼結固定部 30 ヒータカートリッジ

Claims (23)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通電により発熱し体毛と接触して体毛を
    焼切るヒータを有する体毛処理具において、 前記ヒータは該ヒータに対する通電電極部間に配設され
    た線状体もしくは細棒状体であり、通電発熱線と、この
    通電発熱線を内包して該通電発熱線の熱で加熱されて間
    接的に発熱し、熱による線膨張で通電電極部間で実質的
    に延びたるみを生じない絶縁外殻からなることを特徴と
    する体毛処理具。
  2. 【請求項2】 ヒータの通電発熱線は絶縁外殻に埋め込
    まれて内包されている請求項1に記載の体毛処理具。
  3. 【請求項3】 ヒータの通電発熱線は絶縁外殻に挿入さ
    れて内包されている請求項1に記載の体毛処理具。
  4. 【請求項4】 ヒータの通電発熱線はニクロム線である
    請求項1乃至3に記載の体毛処理具。
  5. 【請求項5】 ヒータの絶縁外殻は熱によっても通電電
    極部間で実質的に延びたるみを生じないリジットな材料
    である請求項1に記載の体毛処理具。
  6. 【請求項6】 ヒータの絶縁外殻は筒状体である請求項
    1に記載の体毛処理具。
  7. 【請求項7】 ヒータの絶縁外殻は絶縁体を内面に設け
    た筒状体である請求項1に記載の体毛処理具。
  8. 【請求項8】 ヒータの絶縁外殻はアルミナその他の耐
    熱無機材料である請求項1乃至7に記載の体毛処理具。
  9. 【請求項9】 ヒータの両端部はそれぞれ通電発熱線に
    対する通電電極部に対して外殻端部も含めて固定されて
    いる請求項1に記載の体毛処理具。
  10. 【請求項10】 ヒータの両端部をそれぞれ固定した通
    電電極部の少なくとも一方はヒータ長手方向に対して移
    動自由度を有する請求項9に記載の体毛処理具。
  11. 【請求項11】 ヒータの一端側はその側の通電電極部
    に対して外殻端部も含めて固定され、他端側はその側の
    通電電極部に対してヒータ長手方向に摺動自由に支持さ
    れており、且つ該ヒータの通電発熱線の両端部は上記両
    側の通電電極部に対して導通している請求項1に記載の
    体毛処理具。
  12. 【請求項12】 ヒータの両端側がそれぞれの側の通電
    電極部に対してヒータ長手方向に摺動自由に支持されて
    おり、且つ該ヒータの通電発熱線は上記両側の通電電極
    部に対して導通している請求項1に記載の体毛処理具。
  13. 【請求項13】 ヒータの端部をヒータ長手方向に摺動
    自由に支持する通電電極部がばね板キャッチャである請
    求項11又は12に記載の体毛処理具。
  14. 【請求項14】 間隔を置いて側面を対向させて並設し
    た2枚のくし歯板を具備し、その2枚のくし歯板の間に
    ヒータを存在させた請求項1に記載の体毛処理具。
  15. 【請求項15】 ヒータ部分を体毛処理具本体に対して
    着脱自在のヒータカートリッジにした請求項1に記載の
    体毛処理具。
  16. 【請求項16】 把手部を有し、該把手部内をヒータに
    対するバッテリ収納部とした請求項1に記載の体毛処理
    具。
  17. 【請求項17】 バッテリが乾電池である請求項16に
    記載の体毛処理具。
  18. 【請求項18】 バッテリが充電地である請求項16に
    記載の体毛処理具。
  19. 【請求項19】 ヒータに対する給電を外部給電式とし
    た請求項1に記載の体毛処理具。
  20. 【請求項20】 外部電源が商用電源である請求項19
    に記載の体毛処理具。
  21. 【請求項21】 ヒータに対する通電回路に、ヒータに
    対する通電スイッチをオンし続けても所定のタイマ時間
    が経過した後はヒータに対する通電を一旦オフとするタ
    イマ機能を具備している請求項1に記載の体毛処理具。
  22. 【請求項22】 ヒータに対して通電中であることを示
    す通電表示手段を具備している請求項1に記載の体毛処
    理具。
  23. 【請求項23】 ヒータに対する給電をバッテリで行う
    ものにおいてバッテリの消耗警告手段を具備している請
    求項1に記載の体毛処理具。
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