JP3005870U - 造粒装置 - Google Patents

造粒装置

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JP3005870U
JP3005870U JP1994002886U JP288694U JP3005870U JP 3005870 U JP3005870 U JP 3005870U JP 1994002886 U JP1994002886 U JP 1994002886U JP 288694 U JP288694 U JP 288694U JP 3005870 U JP3005870 U JP 3005870U
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務 中村
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株式会社生物環境システム工学研究所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案の目的は、種々の無機粉体を原料とし
て、低コスト粒状物の製造装置を提供することである。 【構成】本考案は、通常のパン型またはドラム型の粉体
の造粒装置において、造粒が完了する近辺に造粒粒子の
表面に耐水化剤をスプレイするノズルを設けて、耐水化
剤をスプレイし耐水性粒状物を低コストで製造するもの
である。耐水化剤としては、ポリビニールアルコールま
たはそのシラノール変性物が有効である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、建築土木、農業、園芸、環境保全等の産業分野で利用される
【0002】
【従来の技術】
従来の造粒装置は、それがパン型であれドラム型であれ、ただ粉体を造粒する ための構造である。即ち、粉体の投入口付近において固着剤を含んだ、または含 まない液体をスプレイし、液体の凝集力で無機粉体を凝集させ粒状化する。この 粒子にあっては、粒子の最外部は無機粉体で占められるのは当然である。このよ うな造粒装置は肥料や育苗培土等の造粒に用いられ、粒子の強度があまり要求さ れないものに適用されている。勿論、粒子の耐水性は低いものである。粒子の強 度や耐水性が求められる時には、無機粉体のスラリーから造粒、乾燥という工程 を経て作るのが普通である。この場合は、乾燥のためのコストが必要となる。即 ち、従来技術にあっては強制的な乾燥工程を経ずに無機粉体から耐水性と強度の 高い粒状物を作ることは困難であるという問題点があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、従来技術では困難であった強制的な乾燥工程を経ずに、耐水性と強 度の高い無機粉体を主原料とした粒状物を作る方法を提供することを課題とし、 その解決を図った。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案が前記の課題を解決するために考案した手段は二つある。一つ目は、従 来の造粒装置で無機粉体を造粒する際に、造粒が完成する辺りで、今一度粒子の 表面に耐水性を与えるための耐水化剤をスプレイするノズルを設けるという装置 的なものである。二つ目は、粒子の表面に耐水性を与える耐水化剤として、ポリ ビニールアルコールまたはそのシラノール変性物を用いるということである。こ の二つの手段により、従来、強制的に乾燥しないと得ることが困難であった無機 粉体の造粒粒子に耐水性を付与することが出来た。勿論、コストは従来の無機粉 体のスラリーから耐水性粒子を作るのに比べて大幅にダウンするものである。
【0005】
【作用】
本考案が課題解決のために考案した手段の作用について説明をする。先ず、装 置的なものの作用について説明をすると、従来の造粒装置では造粒のための液体 を供給するためのノズルしか無かったが、本考案では造粒がほぼ出来たところで 図1と図2の5に示したようなノズルを設けて、粒子を耐水化するための液をス プレイする。この処理によって粒子表面が耐水化されるのである。その場合、耐 水化する前の粒子の水分管理が重要なポイントとなる。即ち、耐水化処理する前 の粒子の水分含量は11wt%以下が望ましい。この水分値は、次に説明する耐 水化処理剤の種類、濃度とも関係するものである。耐水化処理剤として、本考案 はポリビニールアルコールまたはそのシラノール変性物を用いるが、これらの水 溶性ポリマーは造膜性に優れているとともに、無機粉体との親和性も良いもので ある。これらポリマーの0.5wt%以上の濃度の水溶液が水分含量11wt% 以下の造粒粒子にスプレイされるとき粒子表面に耐水性の薄膜が出来て粒子に耐 水性を与えるのである。勿論、被処理粒子の水分含量が多すぎたり、スプレイす る処理液の量が多すぎると、粒子同士が再固着してしまい目的が達せられない。 従って、耐水化剤のスプレイ量は被処理粒子の5wt%以下が好ましく、最終の 粒子のトータル水分含量を13wt%以下に抑えることが好ましい。
【0006】
【実施例】
1. 通常の稲用の苗床培土の製造をパン型の造粒装置を使って製造している 所で、図1の4からポリビニールアルコール(重合度1700、ケン化度98m ol%)の1.0wt%水溶液を原料である山土の10wt%スプレイして造粒 したものを作りサンプルAとした。次に、同じ装置で図1の4からは同じポリビ ニールアルコールの液を7.0wt%スプレイして造粒するとともに図1の5の ノズルから、ポリビニールアルコールの1.0mol%シラノール変性物の2. 0wt%水溶液を造粒粒子にその1.5wt%スプレイして作ったものをサンプ ルBとした。サンプルの耐水性は次のようにして評価した。即ち、供試サンプル の粒径は2mm以上3mm以下の範囲のものにした。サンプル50gを取り、室 温の水200mlの入った500ml容のビーカーに入れ、振とう幅10cmで 毎分12往復、2時間振とうした後2mm以上の粒径のサンプル量を測定し、供 試サンプルに対する比を耐水性として百分率で示した。結果を表1に示した。 但し、シラノール変性ポリビニールアルコールの重合度は1700、ケン化度 は98mol%である。
【0007】 2. 通常使われる稲の苗床用培土製造用のドラム型の造粒装置を使用して造 粒テストをした。無機粉体原料は軽量骨材製造の際に出るケイ酸アルミ系の粉末 で粒子径は100%が0.6mmのフルイを通過、その53%が45ηのふるい を通過したものである。図2のノズル4からのみ実施例1で使った物と同じポリ ビニールアルコールの1.0wt%水溶液を粉体の10wt%スプレイし造粒し たものをサンプルCとした。次に、同じ液をノズル4からは粉体の7.0wt% スプレイし造粒した後、ノズル5から実施例1と同じシラノール変性物の2.0 wt%水溶液を粒子に対して1.5wt%スプレイして作ったものをサンプルD とした。サンプルの耐水性テストは実施例1に従って行った。結果を表2に示す なお、無機粉体として鋳物工場から出るカーボンとベントナイを含む珪砂の微粉 末を原料とし使った場合も、同じように耐水性のものを造粒することが出来た。 また、ヒューム管の製造工場から出る微粉末も、同じように耐水性のものに造粒 することが出来た。
【0008】
【考案の効果】
実施例で示したように、本考案は土や種々の無機粉体、特に工場廃棄物として その処理に困っている物を原料にして耐水性の粒状物を簡単にかつ低コストで作 る方法を提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】パン型造粒装置における本考案を示す平面図で
ある
【図2】ドラム型造粒装置における本考案を示す断面図
である
【符号の説明】
1 原料粉体供給口 2 造粒を行う回転体 3 造粒用の液体供給パイプ 4 スプレイ用ノズル 5 スプレイ用ノズル 6 造粒物

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】無機粉体の造粒に際して、造粒装置におけ
    る造粒完了部分付近に粒子の表面を耐水化コートするた
    めのコート剤スプレイ用のノズル(図1、図2の5)を
    持つことを特徴とする耐水性粒状物の造粒装置
  2. 【請求項2】耐水化コート剤として、無機粉体の造粒化
    剤ともなるポリビニールアルコールまたはそのシラノー
    ル変性物を用いることを特徴とする耐水性粒状物の造粒
    装置
JP1994002886U 1994-02-16 1994-02-16 造粒装置 Expired - Lifetime JP3005870U (ja)

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