JP3005602U - 食品機械における材料供給ロール - Google Patents

食品機械における材料供給ロール

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JP3005602U
JP3005602U JP1994002852U JP285294U JP3005602U JP 3005602 U JP3005602 U JP 3005602U JP 1994002852 U JP1994002852 U JP 1994002852U JP 285294 U JP285294 U JP 285294U JP 3005602 U JP3005602 U JP 3005602U
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rolls
roll
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supply roll
food
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JP1994002852U
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Inventor
正巳 高橋
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マサミ産業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 生地を傷めず、かつ生地に混入した顆粒を粉
砕することなく、材料の均一な量の円滑供給を可能とす
る。 【構成】 ケーシング3内に平行に収納した二本で一組
をなすロール4,5のそれぞれが、回転軸4a,5aと
シリコンゴムからなるロール部4b,5bを有し、か
つ、ロール部4b,5bの外周面の長手方向に複数のか
み合わせ山部51とかみ合わせ谷部52とを有し、その
二本のロール4,5の外側方向への相互の回転によっ
て、前記谷部42,52とケーシング3内壁とで形成さ
れる空間に食品材料を導入し、ロールの回転とともに一
定量の食品材料を給送する構成とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、食品機械における材料供給ロールに関し、特に、材料を吐出成形す る食品機械のノズルに、材料を円滑、確実に供給するための軽量なロールに関す る。
【0002】
【従来の技術】
食品材料、特に水分を含み練り状となった材料(生地)を所定の形状に成形す る食品機械においては、吐出、成形を行なうノズルに材料を円滑、確実に供給す ることが重要である。すなわち、材料を所定の形状に吐出成形する場合に、ノズ ルへの材料供給状態が不十分であると成形不良を起す。 そこで材料を円滑,確実に供給するため平行な二本のロールの組みからなり、 その相互の回転によって食品材料をノズルに供給する材料供給ロールが用いられ ている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上述の材料供給ロールは、従来金属を用いていたため、大重量である とともに、その表面硬度を自由に選択できないことから、生地に強い力が加わり やすく生地を傷めるという問題があった。 また、胡桃、落花生等の顆粒材料を混入した生地の場合、ロールのかみ合わせ 山部とケーシングの内壁とが摺接する箇所において顆粒が粉砕されて成形後の食 品の風味を損なってしまうという問題があった。 さらに、二本のロールのかみ合せ回転にともなって生じる、ケーシング出口側 の容積変動に追従することが困難なため、材料の吐出圧が変動して材料の吐出に 脈流を生じ、均一な量の材料供給が困難であった。 またさらに、ロールが大重量であるため、ロール清掃時におけるロールの着脱 運搬に人手と時間を要するという問題もあった。
【0004】 本考案は、上述の問題に鑑みなされたものであり、生地を傷めたり、生地に混 入した顆粒を粉砕することがなく、しかも、材料の均一な量の円滑供給が可能で 軽量な食品機械における材料供給ロールを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本考案によれば、前記二本のロールのそれぞれが、外 周面の長手方向に複数のかみ合わせ山部とかみ合わせ谷部とを有し、その二本の ロールの外側方向への相互の回転によって、ロール相互のかみ合わせ山部と谷部 とがかみ合うとともに、それぞれのロールの谷部とケーシング内壁とで形成され る空間に食品材料を導入し、ロールの回転とともに一定量の食品材料を給送する 、少なくとも表面部分を弾性材料によって形成した構成としてある。 また、その好ましい態様として、前記二本のロールを回転軸とロール部で形成 するとともに、このロール部を弾性材料で形成し、さらには、前記のロール部の それぞれの径方向の断面形状をゆるやかな波状の歯形を有する歯車形状としてあ る。 また、前記弾性材料をゴム、特に、シリコンゴムで構成するとともに、また、 前記ロール部における山部の頂部肉厚を14.5〜23.0mmとし、谷部の底 部肉厚を7.0〜13.0mmとし、さらには、前記ロール部の山部と谷部の数 をそれぞれ5〜8葉とした構成としてある。
【0006】
【作用】
上記構成からなる材料供給ロールによると、材料の貯留部(例えばホッパ)か ら連通路およびケーシング入口を経由して、二本のロールに到達した材料は二本 のロールのそれぞれの外周面の長手方向に設けられた、かみ合わせ谷部に載置さ れ、ロールの外側方向の回転により、ケーシング内壁と、谷部とで形成される空 間内によって一定量を画定されつつケーシング出口側に誘導給送される。 このとき、ロールの少なくとも表面部分を形成するゴム材料の作用によって、 ケーシング出口側に誘導給送される生地を傷めたり、生地中に混入する顆粒材を 粉砕したりすることがなく、また、ケーシング出口側における容積変動を吸収し て吐出材料の脈流を防止する。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の食品機械における材料供給ロールの実施例について図面を参照 しながら具体的に説明する。 図1は本考案の食品機械における材料供給ロールの一実施例を模式的に示す断 面図であり、図2は、その二本のロールがそれぞれ1/12回転した場合の状態 を模式的に示す断面図である。 図1および図2に示すように、本実施例においては、ホッパー1および連通部 2と、ケーシング3とがケーシング入口31部分において連結され、かつケーシ ング出口32部分においてノズル6が連結されている。また、ケーシング3の内 部には二本のロール4およびロール5が平行に設置されている。この二本の平行 ロール4,5は、回転軸4a,5aにロール部4b,5bを嵌着してあり、ロー ル部4b,5bのそれぞれの外周面上には、かみ合わせ山部41,51、および かみ合わせ谷部42,52が交互に設けられている。この二本の平行ロール4, 5のロール部4b,5bは、シリコンゴム製であり、山部と谷部の数は各ロール あたりそれぞれ6葉としている。そして、山部41,51および谷部42,52 の形状は、径方向の断面形状がゆるやかな波状の歯形を有する歯車形状としてあ る。
【0008】 なお、生地の種類によっても異なるが、通常、ロール部4b,5bは、肉厚を 山部(頂部)で14.5〜23.0mm、谷部(底部)で7.0〜13.0mm とするとともに、山部と谷部を5〜8葉とすると、生地を傷めたり顆粒材を粉砕 したりすることがなく、かつ材料吐出時の脈流発生を有効に防止する。 また、ロール部4b,5bは、生物的,化学的安定性及び、各種の安全規格上 シリコンゴムが好ましいが、シリコンゴムのほか、弗素系のゴム等を用いること もでき、さらにはポリプロピレン,ナイロン等の樹脂で形成することもできる。
【0009】 この二本のロール4,5は駆動源(図示せず)によってそれぞれ図1の矢印の 方向に回転し、ホッパー1から連通部2を経由してケーシング3に導入された材 料は二本のロール4,5のそれぞれの谷部(42,52)に載置され、ロール4 ,5の回転にしたがってケーシング3の内壁とロール4,5の谷部42,52と で画定される空間を誘導給送され、ノズル6から一定量を均一かつ円滑に吐出さ れる。 この場合、かみ合わせ山部と谷部を形成するロール部4b,5bがゴム材料で 形成されているので、ケーシング出口側の二本のロールのそれぞれの山部と谷部 で形成される空間形状が変化しても材料の内圧の偏りに対応して変形し、均一な 内圧に調整することができるため脈流が発生することがない。また、ノズル6の シャッタ61が閉口したときに生じるケーシング出口32側における圧力変動も 、ゴム材料からなるロール部4b,5bの山部と谷部変形によって吸収し、脈流 の発生を防止する。したがって、材料を均一な量で円滑、確実に供給することが できる。
【0010】 また、かみ合わせ山部と谷部の表面が一定の弾性を有するので、給送時に生地 に強い力の加わることがなく、生地を傷めたりすることがない。 さらに、ケーシング内壁とかみ合わせ山部との間に顆粒等の夾雑物が挟まって もその顆粒の形状に追随して変形するためそれを粉砕することはない。 またさらに、ロール部の硬度を必要な段階で変えた複数のロールを準備するこ とができるため、その重量が軽量であり交換作業が容易であることと相俟って、 その材料に最適な硬度を有するロールを交換使用すること、および円滑な清掃作 業を行なうことができる。
【0011】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の食品機械における材料供給ロールによれば、生 地を傷めたり、生地に混入した顆粒を粉砕することなく、材料の均一な量の円滑 供給が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の食品機械における材料供給ロー
ルの一実施例を模式的に示す断面図である。
【図2】図2は、その二本のロールがそれぞれ1/12
回転した場合の状態を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1…ホッパー 2…連通部 3…ケーシング 31…ケーシング入口 32…ケーシング出口 4…ロール 4a…回転軸 4b…ロール部 41…かみ合わせ山部 42…かみ合わせ谷部 5…ロール 5a…回転軸 5b…ロール部 51…かみ合わせ山部 52…かみ合わせ谷部 6…ノズル
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項7
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング内に二本で一組をなすロール
    を平行に収納し、この二本のロールの相互の回転によっ
    て食料をノズルに供給する食品機械における材料供給ロ
    ールにおいて、 前記二本のロールのそれぞれが、外周面の長手方向に複
    数のかみ合わせ山部とかみ合わせ谷部とを有し、その二
    本のロールの外側方向への相互の回転によって、ロール
    相互のかみ合わせ山部と谷部とがかみ合うとともに、そ
    れぞれのロールの谷部とケーシング内壁とで形成される
    空間に食品材料を導入し、ロールの回転とともに一定量
    の食品材料を給送する、少なくとも表面部分を弾性材料
    によって形成したことを特徴とする食品機械における材
    料供給ロール。
  2. 【請求項2】 前記二本のロールを回転軸とロール部で
    形成し、ロール部を弾性材料で形成した請求項1記載の
    食品機械における材料供給ロール。
  3. 【請求項3】 前記のロール部のそれぞれの径方向の断
    面形状がゆるやかな波状の歯形を有する歯車形状である
    請求項2記載の食品機械における材料供給ロール。
  4. 【請求項4】 前記弾性材がゴム材料である請求項1,
    2又は3記載の食品機械における材料供給ロール。
  5. 【請求項5】 前記ゴム材料が、シリコンゴムである請
    求項1,2,3又は4記載の食品機械における材料供給
    ロール。
  6. 【請求項6】 前記ロール部における山部の頂部肉厚を
    14.5〜23.0mmとし、谷部の底部肉厚を7.0
    〜13.0mmとした請求項5記載の食品機械における
    材料供給ロール。
  7. 【請求項7】 前記ロール部の山部と谷部の数をそれぞ
    れ5〜8葉とした請求項7記載の食品機械における材料
    供給ロール。
JP1994002852U 1994-03-03 1994-03-03 食品機械における材料供給ロール Expired - Lifetime JP3005602U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3380476B2 (ja) 1998-09-16 2003-02-24 敷島製パン株式会社 流動体吐出機構における口金の構造
JP2012087663A (ja) * 2010-10-19 2012-05-10 Anlet Co Ltd 6葉式2軸容積回転ポンプ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3380476B2 (ja) 1998-09-16 2003-02-24 敷島製パン株式会社 流動体吐出機構における口金の構造
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