JP3005487B2 - ダブルローター/シングルステーター方式のコアレス型ブラシレスディーシーモーター - Google Patents

ダブルローター/シングルステーター方式のコアレス型ブラシレスディーシーモーター

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JP3005487B2
JP3005487B2 JP9-19921A JP1992197A JP3005487B2 JP 3005487 B2 JP3005487 B2 JP 3005487B2 JP 1992197 A JP1992197 A JP 1992197A JP 3005487 B2 JP3005487 B2 JP 3005487B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダブルローター/
シングルステーター方式のコアレス型ブラシレスディー
シーモーターに関するもので、特に、それぞれ多数セッ
トのN極とS極の磁石とが交互に配置されたディスク形
態に互いに反対極性の磁石が対向して位置設定された第
1及び第2ローターと、上記ローターの中央にブッシン
グを介して結合された回転軸と、その内部に上記回転軸
の一側と他側とを回転可能に支持する円筒形のケース
と、それぞれ上記第1及び第2ローター間に所定の間隔
をおいて設けられて上記第1及び第2ローターに互いに
反対方向の電気力を印可するために多数のボビンレスス
テーターコイルを備えたディスク型第1及び第2ステー
ターから構成されたダブルローター/シングルステータ
ー構造のコアレス型ブラシレスディーシーモーターに関
する。
【0002】
【従来の技術】BLDCモーターはステーターコアを有
するか否かによって分類すれば、一般的にコップ(円
筒)構造を有するコア型(又はラジアル型)とコアレス
型(又はアキシャル型)に分かれる。
【0003】コア型構造のBLDCモーターは、内周
部に形成された多数の突起に電磁石構造を有するために
コイルが巻取りされた円筒形のステーターと円筒形永久
磁石とからなるローターから構成された内部磁石型と、
ステーターが外周部に形成された多数の突起に上/下
方法でコイルが巻取りされており、その外部に多極着磁
された円筒形永久磁石でローターが構成された外部磁石
型に分類される。
【0004】このようなコア型BLDCモーターは磁気
回路が軸を中心にラジアル方法で対称である構造を有し
ているので振動性ノイズが少なく、低速回転に適合し、
トークが良好であるという長所を有している反面、ステ
ーター製作時に継鉄(yoke)の材料損失が大きく量産時
に設備投資費用が高いという短所を有している。
【0005】また、上記コア型BLDCモーターはステ
ーターおよびローターの構造が複雑であり、薄形化にお
いて不利であり、高効率化に難点があり、コーギング
(cogging)トークが発生する問題点がある。
【0006】一方、上記のコア型BLDCモーターの短
所を改善するために提案された従来のコアレス型BLD
Cモーターは、図1に図示された通り、環形マグネット
1とヨーク3とからなるローター5が回転軸7に固定結
合され、印刷回路基板(PCB)9に多数のボビンレス角
形ステーターコイル11が巻線されたステーター13が
ケーシング10に固定され、上記回転軸7の一端が一対
のベアリング15を介してケーシング10に回転可能に
結合された構造を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のコアレス型BL
DCモーターは、図3に図示された通り多数セットのN
極およびS極磁石5A、5Bが交互に一体型からなるロ
ーター5とその下側に配置され電磁気力を発生する多数
セットのステーターコイル11からなるステーター13
の間に軸方向と同一方向を有する上/下方向の磁気回路
が形成されるので、ステーターの吸入又は反撥力とステ
ーターの不均一な着磁に起因し一対のベアリング15の
間に緩衝スプリング17を挿入させても軸方向の振動が
構造的に大きく発生する。
【0008】また、該軸方向の振動はモーターをセット
に装着させ回転駆動するとき、全体システムの共振を誘
発させ回転騒音を増加させるようになる。従って、高速
回転時にモーター全体の効率は損失(loss)のない関係
により良好な反面、回転騒音に振動性騒音が合成され異
常音を誘発することとなる。
【0009】その結果、コアレス型BLDCモーター
は、コア型BLDCモーターに比べて材料損失を最少化
し得ることができかつ量産性が良好で薄形化および小形
化が可能であるので低価格および高効率化をなし得る
が、回転時に軸方向の振動により騒音発生が大きいとい
う致命的な欠点を有する。
【0010】本発明は、上記の従来技術の問題点に鑑み
て案出されたものであって、多段積層構造時に隣接段と
の電気的な相互連結が容易に行い得るダブルローター/
シングルステーター構造のコアレス型ブラシレスディー
シーモーターを提供することにある。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、それぞれ多数セットのN極とS極の磁石
とが交互に配置されたディスク形態に互いに反対極性の
磁石が対向して位置設定された第1及び第2ローター
と、上記ローターの中央にブッシングを介して結合され
た回転軸と、その内部に上記回転軸の一側と他側とを回
転可能に支持する円筒形のケースと、それぞれ上記第1
及び第2ローター間に所定の間隔をおいて設けられて上
記第1及び第2ローターに互いに反対方向の電気力を印
可するために多数のボビンレスステーターコイルを備え
たディスク型第1及び第2ステーターから構成されたダ
ブルローター/シングルステーター構造のコアレス型ブ
ラシレスディーシーモーターにおいて、ダブルローター
/シングルステーター構造のモーターが軸方向に多段に
積層されており、更にステーターは、一側面にコントロ
ール印刷回路基板もしくは他の段のステーターが連結さ
れる多数の第1端子を備え、その対向側に上記第1端子
と連結され、他の段のステーターが連結される多数の第
2端子を備えた第1ステーターと、上記端子を有しない
第2ステーターとから構成され、上記第1ステーターと
第2ステーターを交互に積層することで多段積層構造と
したことを特徴とする。
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【発明の実施の形態】上記の本発明の第1の特徴によれ
ば、第1および第2ダブルローターの中間にそれぞれ多
数の巻線されたボビンレスステーターコイルがPCB左
右側に実装されたダブルステーター構造を有しており、
全体的にステーターおよびローター回転軸に対して対称
構造の磁気回路を形成する。
【0028】この場合、対応する第1および第2ステー
ターのステーターコイルは第1および第2ローターの対
応する各磁石片を互いに吸引するかまたは互いに反撥す
るようにコイルの巻線方向と電流の流れ方向が設定され
ている。
【0029】従って、第1および第2ローターはそれぞ
れ第1および第2ステーターによって互いに反対方向の
同一な大きさの吸引力又は反撥力を受けるようになり、
各ステーターによって第1および第2ローターに作用さ
れる吸引力又は反撥力は互いに相殺されるので、ロータ
ーの軸方向振動は最少化される。
【0030】更に、第1および第2ダブルローターおよ
びダブルステーターによって単一ローター/ステーター
構造によりステーターコイルが2倍に増加するようにな
り、フィールド磁石もまた2倍に増加するので、駆動電
流および磁束密度が2倍に増加するようになる。その結
果、単一ローター/ステーター構造より少なくとも2倍
以上の駆動トークを得ることができる。
【0031】一方上記の本発明の第2の特徴によれば、
ローターの上部/下部にそれぞれ多数の巻線されたステ
ーターコイルがPCBに実装されたダブルステーター構
造を有しており、全体的にローターおよびローター回転
軸に対して対称構造の磁気回路を形成する。
【0032】この場合、対向の対応する第1および第2
ステーターのステーターコイルは上記の第1発明の如く
回転ローターの各磁石片を互いに吸引するか又は互いを
反撥するようにコイルの巻線方向と電流の流れ方向が設
定されている。
【0033】従って、ローターは第1および第2ステー
ターによって互いに反対方向の吸引力又は反撥力を受け
るようになり、各ステーターによる吸引力または反撥力
によって発生する軸方向の振動は互いに相殺される。
【0034】更に、第2発明においても第1および第2
ダブルステーターによって単一ステーター構造よりステ
ーターコイルが2倍に増加するようになるので、駆動電
流および磁束密度が2倍に増加するようになる。その結
果、単一ステーター構造より2倍以上のトークを得るこ
とができる。
【0035】また本発明の構造では、ローターとステー
ターを軸方向の積層型多層構造として追加することによ
って、容易に高出力のモーターを設計することができ、
単純な構造の採択によって高信頼性のモーターを提供す
ることができる。
【0036】上記の本発明の第3の特徴によれば、上記
第1および第2発明の場合は、ステーターがPCBの両
面又は片面にボンディングワイヤーを用いた無ボビン
(ボビンレス)角形コイルを取り付けた構造であるが、
第3発明では角形コイルを汎用巻線機を用いたボビンコ
イルとして形成し、このように準備された多数のボビン
コイルを補助PCBと共にインサートモールディング方
式でディスク形態のステーターアセンブリーを製造す
る。
【0037】従って、角形コイル製造時、ボンディング
ワイヤーを使用しないで一般の絶縁銅線を用い、多軸又
は単軸の一般巻線機を用いるので、低康な製造費用で生
産が可能である。
【0038】また、インサートモールディングによって
コイルの外部が樹脂のような絶縁体としてシーリングさ
れているので各コイルおよびケース、デッドメタル(dea
d metal )との絶縁性能が優れており、防湿と耐蝕性お
よび機械的強度もまた保障される。
【0039】本発明の他の特徴によれば、上記ボビン型
コイルの代わりにボビンレスコイルを用いてインサート
モールディング方式でステーターアセンブリーを製造す
ることにより、モーターの出力と効率を増大させながら
耐久性を図ることが可能となる。
【0040】本発明のまた他の特徴によれば、モーター
内部の駆動コイルと駆動素子から発生された熱を外部に
放熱させるための貫通孔をダブルローターと上部/下部
ケースに形成することによってモーター内部の温度を低
く維持してモーターの出力減少と出力トランジスターの
熱輻輳を防ぐことができる。
【0041】
【実施例】以下に添付図面を参考にして本発明の好まし
い実施例を説明する。以下の実施例の説明において、特
別な理由がない限り、本発明のモーターはコアレス型B
LDCモーターを指称するものとする。しかしながら、
本発明がコアレス型BLDCモーターにのみ適用される
ものであると制限的に解釈されるものではない。
【0042】まず、図2に示すように、本発明の第1実
施例によるBLDCモーターは左側/右側ケース20
A、20Bの中間に固定されたPCB21の両面に配置
され、それぞれ多数セットのボビンレスステーターコイ
ル25、26が実装され構成される第1および第2ステ
ーター27、29と、上記第1および第2ステーター2
7、29の左側/右側に所定のエアーギャップを置い
て、それぞれN極とS極とが交互に着磁されたディスク
形状に中央部がブッシング23を介して回転軸31に固
定結合された第1および第2ローター33、35を備え
ている。
【0043】上記第1および第2ローター33、35は
それぞれ図3に示すような環形ディスク形状をなし、N
極5AとS極5Bが交互に着磁されたフィールド磁石5
とヨーク37とから構成されている。
【0044】一方上記第1ステーター27と第2ステー
ター29は互いに同一な構造を有しており、例えば第1
ステーター27はPCB21の左側面に3相駆動方式で
は3個のステーターコイル25が6個に分かれてボビン
レス方式でほぼ扇形形態の角形で巻線され実装された
後、Y方式で結線される。2相駆動の電波駆動方式にお
いては、2個のステーターコイル25が8個に巻線実装
され直列方式に結線される。また、第2ステーター29
はPCB21の右側面に同じ方式でステーターコイル2
6が実装された構造を有する。
【0045】この場合、PCB21の両面に実装された
第1および第2ステーターコイル25、26の巻線方向
と電流の流れ方向は第1および第2ローター33、35
の相対する対向磁石が互いに同一な極性の磁石である場
合には、気磁力の方向が互いに反対方向の磁束方向をな
すように設定し、この場合には、PCB21とコイル2
5、26の間にコイルヨークを配置して相殺される磁気
回路の影響をなくしてやる必要がある。
【0046】これと反対に、第1および第2ローター3
3、35の対向磁石が互いに反対極性の磁石である場合
は、対応の第1および第2ステーターコイル25、26
の巻線方向と電流の流れ方向は気磁力の方向が同一方向
の磁束方向をなすように設定されている。
【0047】左側ケース20Aと右側ケース20Bの中
央部はそれぞれ左側/右側ベアリング39、41を介し
てローター33、35の回転軸31と回転可能に結合さ
れている。更に、ブッシング23と回転軸31との間に
は、ブッシング23を固定させるための一対のE−リン
グ43A、43Bが結合されている。また、PCB21
の一側方にはステーターコイル25、26に対する駆動
電流を供給するためのコネクター44が固定されてい
る。
【0048】更に、本発明のモーターにおいては、ロー
ター33、35の磁石構造を図3に示すように一体形に
ディスク形状を有する多極着磁構造以外に図4(A)お
よび(B)の如き磁石分割多極配置構造を有することも
勿論可能である。
【0049】磁石分割多極配置構造は、図4に示すよう
に、4個のN極磁石45A、45B、45C、45Dと
4個のS極磁石45E、45F、45G、45Hからな
る8個の分割磁石45A、45B、45C、45D、4
5E、45F、45G、45Hが非磁性体からなる支持
体47に貫通挿入された構造を有する。
【0050】このような磁石分割多極配置構造は、図3
の一体形多極着磁構造においてN極とS極との間の接合
部分19が磁力の弱い部分であるのでローターの起動に
影響を及ぼさない部分の磁性材料を最適化させて節減さ
せ得る構造である。
【0051】図5は上記第1実施例発明のモーター組み
立て方法を説明するための部分分解断面図であって、説
明の便宜上、対称構造の半分のみを図示したものであ
る。
【0052】本発明のモーターを組み立てるには、まず
左側のベアリング39が中央凹溝部に固定設置された左
側ケース20AにE−リング43Aと、第1ローター3
3支持用ブッシング23が固定された回転軸31を結合
した後、第1および第2ステーター27、29が設けら
れたPCB21を組み立てる。
【0053】次いで、第2ローター35が固定されたブ
ッシング23を回転軸31に結合した後、E−リング4
3Bを用いて固定させる。最後に右側ベアリング41が
固定設置された右側ケース20Bを同様に組み立てて、
PCB21を固定させる。
【0054】上記の如く構成された本発明の第1実施例
によるコアレス型BLDCモーターの作用および効果を
以下に説明する。
【0055】図2に図示された本発明では、第1および
第2ローター33、35を回転駆動させるための第1お
よび第2ステーター27、29が第1および第2ロータ
ー33、35の中間に対称構造に配置されており、第1
および第2ステーター27、29に相対し対応するステ
ーターコイル25、26は、互いに反対(又は同一)方
向の磁束方向をなすようにコイルの巻線方向と電流の流
れ方向が設定されている。
【0056】従って、このように第1および第2ステー
ター27、29の対応する各ステーターコイル25、2
6によって形成される気磁力の方向が互いに反対(又は
同一)になるように設定され、第1および第2ローター
33、35の間に軸方向に同一極性の磁石(N−N又は
S−S)(又は反対極性の磁石N−S又はS−N)が位
置する場合、対応のステーターコイル25、26の間に
互いに同一に反撥力(F1)又は吸引力(F2)が作用
するようになる。
【0057】この場合、第1および第2ステーター2
7、29と第1および第2ローター33、35の間の反
撥力(F1)又は吸引力(F2)は互いに反対方向に作
用するので、相殺されるようになる。その結果、ロータ
ー回転時に軸方向の振動が最小化される。
【0058】また、上記の本発明のダブルローター/ス
テーター構造では、フィールド磁石とステーターコイル
がそれぞれ2重であるので、コイルに流れる電流とこれ
による磁束密度が従前の単一ステーター構造より2倍に
増加するようになるので、駆動動トークもまた2倍以上
に増加するようになり、その結果、モーターの出力も増
加する。
【0059】この場合、従来では、モーターの出力増加
によって軸方向振動もこれに比例して増加するのだが、
本発明では2倍の出力増加によって軸方向の振動は最小
化されるという点に留意すべきである。
【0060】一方、図6は、本発明の第1実施例による
2段積層構造のBLDCモーターを示したものであっ
て、図2と同一な部材番号は同一な要素を示す。
【0061】図2の1段構造との差異点は、軸方向に2
段構造のBLDCモーターを形成するという点と、ブッ
シング23、23Aの左側/右側にブッシング固定用E
−リング43A、43B、43C、43Dが結合されて
いるという点と、左側/右側ケース20A、20Bの間
に中間ケース20Cが追加されているという点である。
【0062】このような2段積層モーターの作用は上記
の一段構造の作用と同一であるので、これに対する詳細
な説明は省略する。本2段積層構造では、軸方向の振動
を最小化させると同時にモーターの出力を増加させるこ
とができるので、モーターの設計が容易になる利点があ
る。
【0063】一方、図7は本発明の第2実施例によるダ
ブルステーター方式のコアレス型BLDCモーター構造
を示す軸方向断面図である。
【0064】図7によれば、本発明の第2実施例による
BLDCモーターは、図4に図示された中間に多数セッ
トの磁石45A〜45Hが支持体47に貫通挿入された
磁石分割多極配置構造のローター123と、ローター1
23の上部/下部に配置され、それぞれ多数セットのボ
ビンレスステーターコイル125、126が実装された
上部ステーター127と下部ステーター129から構成
されている。
【0065】上記ローター123はブッシング131を
介して回転軸133に固定結合されており、図4の
(A)および(B)に図示されたように、それぞれ4個
のN極およびS極磁石45A〜45D、45E〜45H
からなる8極のディスク型磁石45A〜45Hが非磁性
体からなる支持体47に貫通挿入されている磁石分割多
極配置構造を有している。
【0066】このようなローター123の構造は、図3
に図示された一体型ディスク形状の多極着磁構造を採用
することも可能である。
【0067】更に、図7によると、上記上部ステーター
127と下部ステーター129は互いに同一な構造を有
しており、例えば上部ステーター127は上部PCB1
35に3相駆動方式では3個のステーターコイル125
が6個に巻線実装され、Y方式に結線され、2相駆動の
電波駆動方式では、2個のステーターコイル125が8
個に巻線実装されて直列方式に結線されている。
【0068】また上部ステーターコイル125が実装さ
れた上部PCB135は、上部ケース137の内側に形
成された凹溝139に固定設置された下部ステーターコ
イル126が実装された下部PCB141は下部ケース
143の内側に形成された凹溝145に固定設置されて
おり、上部ケース137と下部ケース143の中央部は
それぞれ上部/下部ベアリング147、149を介して
ローター123の回転軸133と回転可能に結合されて
いる。更に下部ベアリング149と下部ケース143の
間にはローター123の上下振動を緩衝させるための板
スプリング151が挿入されている。
【0069】上記の如く構成された本発明の第2実施例
によるコアレス型BLDCモーターの作用および効果を
以下に説明する。
【0070】図7に示した如く本発明では、ローター1
23を回転駆動させるための上部/下部ステーター12
7、129がローター123の上部/下部に対称構造に
配置されており、上部/下部ステーター127、129
の相対する対応の上部/下部ステーターコイル125、
126は互いに反対方向の磁束方向をなすようにコイル
の巻き線方向と電流の流れ方向が設定されている。
【0071】従って、このように上部/下部ステーター
127、129の対応する上部/下部ステーターコイル
125、126によって形成される上部/下部気磁力の
方向が互いに反対になるように設定されているので、ロ
ーター123の回転によって上下方向にN−S磁石方向
を有するN極磁石45A〜45D、またはS−N磁石方
向を有するS極磁石45E〜45Hが位置する場合、上
部/下部ステーターコイル125、126の間に互いに
同一の反撥力(F1)または吸引力(F2)が作用する
ようになる。
【0072】この場合、上部/下部ステーター127、
129とローター123の間の反撥力(F1)または吸
引力(F2)は互いに反対方向に作用するので、相殺す
るようになる。その結果、従来のような軸方向の振動が
最少化される。
【0073】また上記の第2実施例のダブルステーター
構造では第1実施例の如くステーターコイルが2重であ
るので、コイルに流れる全体の電流とこれによる磁束密
度が従前の単一ステーター構造より2倍に増加するよう
になるので、駆動トークもまた2倍以上に増加するよう
になり、その結果モーターの出力も増加される。
【0074】一方、図8は本発明の第2実施例による2
段積層構造のBLDCモーターを示したものであって、
図7と同一な部材番号は同一な要素を示す。図7の1段
構造との差異点は軸方向の2段構造を有しているとの点
と、ブッシング131、131Aの下部または上部にブ
ッシング固定用E−リング153、153Aが結合され
ている点である。
【0075】2段積層構造の作用は、上記の1段構造の
作用と同一であるので、これに対する詳細な説明は省略
する。当該2段積層構造でも軸方向の振動を最少化させ
ると同時にモーターの出力を増加させることができるの
で、大容量モーターの設計が容易となる。
【0076】一方、添付の図9(A)および(B)は本
発明の第3実施例によるボビン型ステーターアセンブリ
ーの平面図およびA−A線断面図を示す。
【0077】図9(A)および(B)を参照すると、ボ
ビン型ステーターアセンブリー51はプラスチックから
なる角形ボビン53にコイル55が角形に巻き取られて
おり、このような角形ボビンコイル55の6個がインサ
ートモールディング(InsertMolding)方式によりコイ
ル等に対する相互結線がなるようにする補助印刷回路基
板(PCB)57と一緒に樹脂絶縁材料によってディス
ク形態に成形される。
【0078】ここで補助PCB57とステーター本体5
9の中央には、貫通孔61が形成されており、ステータ
ー本体59の一側辺には図10に示されたコントロール
PCB87との電気的連結のための上部端子63Aと多
段積層構造を採用する場合、他の段のステーターアセン
ブリーと相互電気的連結のための下部端子63Bが埋込
み形成されている。
【0079】上記のステーターアセンブリーのステータ
ーコイル55は3相駆動方式では、3個のコイルが6個
に分かれて扇形形態に中央に貫通孔65を有する角形ボ
ビン53に巻き取られ、補助PCB57においてY方式
に結線され、2層駆動の電波駆動方式では2個のステー
ターコイルが8個に巻線され、直列方式に結線される。
【0080】このようにボビンコイル55は従来または
上記の第1および第2実施例に用いられた角形ボビンレ
スコイルとは異なり、別途の専用巻線機を用いないでプ
ラスチック角形ボビン53を用いて自動化が容易な一般
短軸および多軸巻線機において巻き取り可能である。従
って、量産時に設備投資を最少化し得るようになる。
【0081】またこの場合、ボビンコイル55の巻き取
りに用いられるコイルは上記実施例のボビンレスコイル
に用いられるボンディングワイヤーより25%〜50%
程度安い一般絶縁銅線を用いることができるので、大き
くコイル費用が節減される。
【0082】更に上記のボビンコイル55はコイルの露
出部分が樹脂絶縁材料でシーリングされた状態にステー
ターアセンブリー51を形成するので、角形ボビン53
に巻取りされた角形コイル55間にも確実な絶縁がなさ
れ、防湿および耐蝕性に優れた構造である。
【0083】更に上記ステーターアセンブリー構造は角
形コイル55がボビン53に巻き取られ、ディスク型に
モールディングされた構造であるので、角形コイルがP
CBの両表面に接着剤で付着される従来および上記実施
例構造に比べて機械的支持強度がはるかに向上され得
る。
【0084】一方、本ステーターアセンブリー構造では
上部/下部端子63A、63Bを介して上記ステーター
コイル55に対する駆動電流を供給するコントロールP
CB87と積層構造時、隣接段ステーターアセンブリー
との電気的連結がたやすく行われることができるし、軸
方向積層構造による大容量出力のモーター設計が安く、
組立生産性の高い構造を有する。
【0085】図10では上記のボビン型ステーターアセ
ンブリーを採用して構成された本発明の第3実施例によ
る1段構造のダブルローター/単一ステーターBLDC
モーターを示しており、図11は図9のステーターコイ
ルとローター磁石間の配置関係を示した説明図である。
【0086】第3実施例のBLDCモーターはステータ
ーコイル55に対する駆動電流を供給するコントロール
PCB87がモーター内部に装着されており、ステータ
ーに組立てられるステーターコイル55がボビン53に
巻き取られディスク型に一体に成形された点が上記の第
1および第2実施例と異なる点である。
【0087】第3実施例のモーターは上部/下部ケース
71A、71Bの中間にステーターアセンブリー51の
外周部67が上/下に延長形成され、これらの間に結合
され、円筒形ケースを形成する。
【0088】上記のローターアセンブリー51の上部/
下部には、所定のエアーギャップをおいて磁石分割多極
配置構造を有する上部ローター73Aと下部ローター7
3Bとが中央部のブッシング75A、75Bを介して回
転軸77に固定結合されている。
【0089】上記各ローター73A、73Bは8個の磁
石81A、81B、即ち4個のディスク型N極磁石と4
個のディスク型S極磁石とが交互に非磁性体、例えばポ
リエチレンテレフタレート(PET)またはポリブチレ
ンテレフタレート(PBT)からなり、ブッシング75
A、75Bと一体に形成された支持体79に円周部が支
持され、背面に環形の磁気ヨーク83A、83Bが一体
に付着され、8個の磁石に対する磁気回路が形成された
構造である。
【0090】上記の8個磁石81A、81Bとステータ
ーアセンブリー51の角形コイル55間の相互配置関係
は図11に示された如く、斜線を引いたパターンのディ
スク型磁石81A、81Bが角形ボビン53の扇形貫通
孔65、即ち角形コイル55の貫通孔65に対向して配
置された構造である。
【0091】一方、上記上部ローター73Aのヨーク8
3A上側には、ホール素子位置検出用補助磁石85が付
着されており、該補助磁石85は上部ケース71Aの内
周部に固定設置されたコントロールPCB87のホール
素子89と対向配置されている。又コントロールPCB
87の一側辺にはステーターアセンブリー51の上部端
子63Aが押込結合される雌コネクター91が設けられ
ている。
【0092】上記上部ケース71Aと下部ケース71B
の中央凹溝部には、上部/下部ベアリング93A、93
Bが固定設置されており、該ベアリング93A、93B
を介してローター73A、73Bの回転軸77が回転可
能に支持されている。
【0093】図10において、95は間隔維持用ブッシ
ング、97は上部/下部ケース71A、71Bを固定さ
せるための固定スクリューである。
【0094】上記の如く構成された本発明の第3実施例
によるBLDCモーターは上記のコントロールPCB8
7から上部端子63Aを介してステーターコイル55に
駆動電流が印加されると、所定の設定方向に磁場が形成
される。
【0095】この場合、上部ローター73Aと下部ロー
ター73Bの対向した磁石81A、81Bが互いに反対
極性の磁石、例えばN極とS極、またはS極とN極に設
定されているとすれば、上部/下部ローター73A、7
3Bの磁石81A、81Bと、ステーターコイル55の
上側/下側の間には互いに同一な反撥力(F1)または
吸引力(F2)が作用するようになる。
【0096】従って、上記の反撥力(F1)または吸引
力(F2)は互いに反対方向に作用して互いに相殺さ
れ、軸方向の振動は最少に維持されながらローター73
A、73Bの回転が行われる。
【0097】上記の第3実施例構造または上記第1およ
び第2実施例発明と同一な原理で単一ステーター/単一
ローター構造より2倍の駆動トークを有するモーターを
提供する。
【0098】またこれと同時に上記第3実施例構造では
ステーターを単一体に構成すると共にボビンを用いてコ
イルを巻取/組立できるので、高い生産性と低廉な製造
費用を実現することができるし、全体的なモーターの支
持強度が増加され、耐久性が向上される。
【0099】更に第3実施例はコントロールPCB87
がモーターケース内に内蔵されたコンパクトな構造を有
するので、モーターの応用が容易となる。
【0100】一方、図12は本発明の第3実施例による
2段積層構造のBLDCモーターを示したものであっ
て、図10と同一な素材番号は同一な要素を指称する。
【0101】即ち、2段構造のBLDCモーターは2個
のステーターアセンブリー51A、51Bをそれぞれダ
ブルローター73A、73B、73C、73Dが上部/
下部において取り巻く構造をなす。
【0102】このような2段積層構造のモーターは上記
の1段構造のモーターと同一な作用によってローター7
3A〜73Dが回転され、回転軸77が回転されるの
で、これについての説明は省略する。
【0103】上記の如く、本発明の第3実施例構造では
積層構造によってモーター出力を倍加させるとき各段間
の相互連結は図示されていない上部/下部端子を介し
て、各段間の間隔はブッシング75A〜75Dを介して
自らなされるので、全体的にコンパクトな構造をなしな
がら組立生産性が高く、同一容量の他のモーターに比べ
て全体的に重さが大幅に減少され得る。
【0104】一方、図13(A)にはは本発明の第4実
施例に基づくステーターアセンブリーの平面図、図13
(B)には図13(A)のB−B線に沿った一部切断正
面図、(C)には背面図が示されている。
【0105】第4実施例と上記の第3実施例間の差異点
は第4実施例の場合、ボビンコイルの代わりにボビンレ
スコイル255を用いてインサートモールディング方式
にステーターアセンブリー251を一体に形成した点に
ある。
【0106】第4実施例のステーターアセンブリー25
1を製造するに当っては、まず6個のボビンレスコイル
255を接着剤を用いて6個のボビンレスコイル255
の中性点を相互連結をさせるための導電体からなる環形
のショットリング257Aとショットリング257より
直径の大きい環形の補助PCB257Bにコイル組立用
治具を用いて組み立てる。
【0107】その後、上記コイル組立体を予め樹脂材料
を成型させた環形のステーターホールダー259Aと共
にインサートモールディング方式にステーター本体25
9Bを樹脂材料で成型してステーターアセンブリー25
1を製造する。
【0108】この場合、ステーターホルダー259Aに
は、例えば3個の上部端子263Aおよびこれと連結さ
れた下部端子263Bが対向側に突出するように埋設形
成されており、モーターケースと固定結合時にボルト締
結用貫通孔297Aが多数個、例えば3個が形成されて
いる。
【0109】なお、ステーターホルダー259Aの上部
/下部外周には、後に説明されるモーターケースまたは
他の段ステーターホルダーとの組立時に自動的に結合位
置を整列(aliue)させるためのキー溝253Aと突出
キー253Bが形成されている。
【0110】上記の如き、ボビンレスコイルを用いてス
テーターアセンブリーを組み立てる場合、上記の第3の
実施例のステーターアセンブリーに比べてコイルの巻き
幅がボビン厚さだけ減ってエアーギャップ穴の鎖交磁束
密度が増加する。すなわち磁束密度が増加する。
【0111】例えばボビンの厚さ0.5mm×2減少
時、エアーギャップ1mmの減少効果が表われ、その結
果、同一諸元において、エアーギャップだけを変数にお
く場合、約4%の出力および効率増加を期待することが
できる。
【0112】一方、上記第4の実施例のステーターアセ
ンブリーを用いて構成された1段のダブルローター/単
一ステーター方式のコアレス型BLDCモーターが図1
4に示されており、図15には第4実施例による2段構
造のBLDCモーターが図示されている。
【0113】図14および図15に示された上記第4実
施例を用いたモーターにおいて、第3実施例と同一な部
位に対しては同一な部材番号を付与した。
【0114】第4実施例の作用は第3実施例又は第1お
よび第2実施例と同一な方式からなるのでこれに対する
説明は省略する。
【0115】一方、図16に示されたモータ構造はケー
スの材質を合成樹脂等を用いて軽量化する場合の例を示
したものである。この場合、上部ケース71Aはステー
ターホルダーのような樹脂材料を用いて作成され得る。
【0116】なおこの例では上部ケース71Aの一側部
にコントロールPCB87の上部面に装着されるパワー
ICまたはTRモジュール99を放熱させるための貫通
孔101が形成されており、且つ上部ケース71Aの外
側には下部面が上記パワーIC99と接触してヒートシ
ンク(heat sink)の役割をするAl円形板103が結
合された多数の固定ボルト97によって固定される。
【0117】上記のような構成を有する本発明のモータ
ーは従来のコア型BLDCモーターと同一な出力を有す
る場合、下記表1のようにモーターの大きさが約1/
2、重さは約1/3程度に構成され得るので、小型、軽
量化が可能となる。
【0118】
【表1】
【0119】上記の第3および第4実施例では例えば、
ローターは図13に示された一体型多極着磁構造を採択
することも可能であり、またモーター駆動方式によっ
て、ステーターPCBに実装されるボビンレスステータ
ーコイルの数は変動され得る。
【0120】また上記方法でモーター積層段数を増加さ
せることによって、モーター出力を容易に増加させるこ
とができる。
【0121】また上記のキー溝と突出キーは第1ないし
第3実施例の適用され得るし、第4実施例の組立方法は
第3実施例の組立時にも同じ方式で適用され得る。
【0122】実験例 図1に示された従来のモーターと本発明のモーターを同
一な測定条件下で電気的特性(DC24v基準)および
振動モードを下記装置等を用いて測定し、電気的特性を
下記表2に示し、振動モード測定結果を図17(A)お
よび(B)に示した。
【0123】 *テスト装置* A.振動ピックアップおよび増幅部:KEYENCE GA-245 B.ストーリッジ スコープ :TEKTRONICS TDS320 C.DC電源 :HANIL ELRCTRONICCO 303B D.適用トーク :2.1 kgf・cm E.V・Aメーター :YOKOGAWA
【0124】
【表2】
【0125】上記表2から、負荷がかかった場合、本発
明のモーターが従来のモーターに比べて負荷電流が小さ
いことが判る。即ちこれは本発明のモーターの消費電力
が従来のモーターに比べて小さいことを意味する。
【0126】また一定なトーク(本実験では2.1 kgf・c
m)の負荷がかかった場合、負荷回転数を見ると、従来
の負荷回転数より本発明の負荷回転数が更に大きく表わ
れ、これは本発明のモーターのトークが従来のモーター
のトークに比べて増加されたことを意味する。
【0127】一方、図17(B)に示された本発明のモ
ーターの振動モードグラフは図17(A)に示された従
来モーターの振動モードグラフに比べて振動の大きさが
約1/2に減少されたことが判る。
【0128】一方、上記の第1ないし第4実施例による
モーターは密閉型ケースを用いて構成された例を示して
いるが、下記に説明される第5実施例は密閉型モーター
の放熱問題を解決するセルフクーリング(Self Coolin
g) による空冷構造を提示している。
【0129】図18は本発明の第5実施例による空冷構
造を有するダブルローター方式のBLDCモーターを示
す軸方向の断面図であり、図19は図18においてマグ
ネットと磁気漏洩孔が形成されたマグネットヨークの間
の関係を示している概略平面図である。
【0130】図18に示された第5実施例は基本的に上
記の第4実施例のモーターと類似な素子と同一な動作原
理を有するように構成される。
【0131】従って、例えば図14に示された第4実施
例の素子と同一な素子に対しては同一な素材番号を付与
したので、これらに対する詳細な説明は省略する。
【0132】図18を参照すれば、部材番号51はステ
ーター、55はコイル、57は補助PCB、59はステ
ーター本体、61は貫通孔、63は連続端子、65は貫
通孔、67はステーター外周部、71Aは上部ケース、
71Bは下部ケース、73Aは上部ローター、73Bは
下部ローター、75A、75Bはブリッジ、77は回転
軸、79は支持体、81A、81Bはマグネット、83
A、83Bはマグネットヨーク、87はコントロールP
CB、89はホール素子、91は連続端子、93A、9
3Bは上部/下部ベアリング、99は固体スクリューで
ある。
【0133】第5実施例において変わった点は、上部/
下部ケース(71A、71B)とコントロールPCB8
7の互いに対向の位置であって、なるべく回転軸77に
隣接した位置にそれぞれ多数の換気ホール311、31
3、315を貫通形成し、また上部/下部ローター73
A、73Bのマグネットヨーク83A、83Bと支持体
79にも上記換気ホール311、313、315と対応
の位置に多数の換気ホール317A、317Bを貫通形
成した。
【0134】この場合、本発明ではホール素子位置検出
用補助マグネットは、上記換気ホール317A、317
Bの配置のために削除する代わりにホール素子89は設
置位置が移動され、これに対向するマグネットヨーク8
3Aにマグネット81Aからの磁気漏洩孔319が図1
9のように形成されてホール素子89からの漏洩磁束を
検出できるようにした。
【0135】上記の換気ホール311、313、31
5、317A、317Bは、円周上に同一間隔を有して
大略4〜6か所程度形成される。また上記換気ホール3
17A、317Bは、それぞれ内側に傾くか、回転方向
に傾いた構造が放熱効率の高い構造であり、非傾斜孔を
有することも勿論可能である。
【0136】またステーター外周部67にも円周に沿っ
て上部および下部にそれぞれ所定間隔をおいて上記換気
ホール311、313、315、317A、317Bを
通じて外部からモーター内部に流入された空気を再び外
部に排出するための多数の換気ホール321A、321
Bが形成されている。
【0137】上記のようなセルフクーリングによる空冷
構造を有する第5実施例のモーターを空冷作用を以下に
詳細に説明する。
【0138】外部からコントロールPCB87にモータ
ー制御信号が印加されると、制御用集積回路および出力
トランジスター323からステーター駆動用駆動信号が
連結端子91、63Aと補助PCB57を介してステー
ターコイル55に印加される。
【0139】これにより上部/下部ローター73A、7
3Bが回転するようになす。この場合上部ケース71A
の換気ホール311に流入された外部空気はコントロー
ルPCB87の換気ホール315と上部ローター73A
の換気ホール317Aを通過してコイル55とマグネッ
ト81Aとの間のギャップを経て換気ホール321Aを
通じて外部に排出される。
【0140】一方、ローター73A、73Bの回転によ
り、下部ケース71Bの換気ホール313から流入され
た外部空気は下部ローター73Bの換気ホール317B
を通過してコイル55とマグネット81Bとの間のギャ
ップを経てステーター外周部67に形成された換気ホー
ル321Bを通じて外部に排出される。
【0141】更に、本発明においてもローター73A、
73Bの回転位置を換出するのに必要な補助マグネット
を別途設けなくても、長孔形状の磁気漏洩孔319を通
じてマグネット81Aの漏洩磁束をホール素子89によ
って検出できるので、コスト節減を図ることができる。
【0142】この場合、マグネットヨーク83Aの内径
(DI)に沿って形成される磁場の分布差異が大きく生
じ、適正は内径(DI)の大きさは {マグネットのPCD(D2)−マグネットの内径(D
3)}−2 で求めるのが望ましい。
【0143】上記の通りの空冷構造を形成した結果、第
5実施例においては、下記表3に記載された電圧
(v)、電流(mA)、回転数(rpm)でモーターを
駆動する場合、ステーターコイル、コンデンサー、トラ
ンジスターの温度(T1−T3)が表3に示されてお
り、図21のグラフにコンデンサーとトランジスターの
温度(T2、T3)が示されており、5時間連続駆動時
にもステーターコイルの温度(T1)は最高61.8
℃、コンデンサーの温度(T2)は最高67.9℃、ト
ランジスターの温度(T3)は最高66.9℃を維持し
た。
【0144】
【表3】 T:(℃)
【0145】これに反し、密閉型構造を有する上記実施
例モーターでは下記表4に記載された電圧(v)、電流
(mA)、回転数(rpm)でモーターを駆動する場
合、ステーターコイル、コンデンサー、トランジスター
の温度(T1A−T3A)が表4に示されており、図2
0のグラフにコンデンサーとトランジスターの温度(T
2A、T3A)が示されている。ここに図示された通
り、30min連続駆動時、トランジスターの温度(T
3A)は最高100℃を越えており、ステーターコイル
の温度(T1A)は最高78.5℃、コンデンサーの温
度(T2A)は最高123.0℃、トランジスターの温
度(T3A)は最高145.0℃を記録した後、急激に
温度が下降した。
【0146】
【表4】 T:(℃)
【0147】上記の通り、本発明の第5実施例では5時
間連続駆動時にもトランジスターの温度(T3)が67
℃程度を維持しているが、密閉構造のモーターでは36
min経過時にトランジスターが破損することが判っ
た。
【0148】上記の通り、第5実施例ではモーター内部
の駆動コイルと駆動要素から発生された熱を外部に放熱
させるための貫通孔をダブルローターと上部/下部ケー
スに形成することにより、モーター内部の温度を低く維
持してモーターの出力減少と出力トランジスターの熱輻
輳を防ぐことができる。
【0149】以上では、本発明について、好ましい実施
例を例を挙げて図示して説明したが、本発明は上記の実
施例に限定されないし、本発明の精神を逸脱しない範囲
内で当該発明の属する技術分野で通常の知識を有する者
によって多様な変更と修正が可能であろう。
【0150】例えば、モーター駆動方式によりステータ
ーPCBに実装されるボビンステーターコイルの数は変
動され得る。また上記の方式で積層段数を増加させるこ
とによってモーターの出力を容易に増加させることがで
きる。
【0151】
【発明の効果】上述のごとく、本発明によれば、ステー
ターまたはローターを中心に対称構造の磁気回路が形成
されるために軸方向の振動が互いに相殺されて振動が小
さく、コンパクトな積層構造によって駆動トークが大き
く、消費電力の小さい高効率のモーターが提供され得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のコアレス型BLDCモーターの構造を示
す軸方向断面図
【図2】本発明の好ましい第1実施例に基づくダブルロ
ーター/ステーター方式のコアレス型BLDCモーター
構造を示す軸方向断面図
【図3】図2に示されたローター構造を示す平面図
【図4】(A)は他のローター構造を示す平面図、
(B)は他のローター構造を示す側面図
【図5】図2に示された第1実施例のモーター組立方法
を説明するための一部分解斜視図
【図6】本発明の第1実施例に基づく2段ダブルロータ
ー/ステーター方式のコアレス型BLDCモーター構造
を示す断面図
【図7】本発明の好ましい第2実施例に基づくダブルス
テーター方式のコアレス型BLDCモーター構造を示す
断面図
【図8】本発明の好ましい第2実施例に基づく2段ダブ
ルステーター方式のコアレス型BLDCモーター構造を
示す断面図
【図9】(A)は本発明の第3実施例に基づくボビン型
ステーターアセンブリーについての平面図、(B)は図
9(A)のA−A線断面図
【図10】本発明に基づく第3実施例のステーターアセ
ンブリーを用いた1段ダブルローター/単一ステーター
方式のコアレス型BLDCモーター構造を示す一部切断
軸方向断面図
【図11】図10のステーターコイルとローター磁石間
の配置関係を示す説明図
【図12】本発明の第3実施例に基づく2段ダブルロー
ター/ステーター方式のコアレス型BLDCモーター構
造を示す一部切断軸方向断面図
【図13】(A)は本発明の第4実施例に基づくステー
ターアセンブリーの平面図、(B)は一部切断軸方向断
面図、(C)は背面図
【図14】本発明に基づく第4実施例のステーターアセ
ンブリーを用いた1段ダブルローター/単一ステーター
方式のコアレス型BLDCモーターについての一部切断
軸方向断面図
【図15】本発明の第4実施例に基づく2段ダブルロー
ター/単一ステーター方式のコアレス型BLDCモータ
ーについての一部切断軸方向断面図
【図16】モーターケースについての変形例を示す一部
切開断面図
【図17】(A)および(B)は本発明に基づくダブル
ローター/ステーターBLDCモーターと従来のシング
ルローターBLDCモーターの振動量を示したグラフ
【図18】本発明の第5実施例に基づく空冷構造を有す
るダブルローター方式のBLDCモーターについての軸
方向断面図
【図19】図18において磁石と磁気漏洩孔が形成され
た磁石ヨーク間の関係を示している概略平面図
【図20】密閉型構造モーターである場合に駆動時間に
基づくコンデンサーとトランジスターの温度を示したグ
ラフ
【図21】本発明に基づく第5実施例の空冷構造モータ
ーである場合に駆動時間に基づくコンデンサーとトラン
ジスターの温度を示したグラフ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 U.M.96−33202 (32)優先日 平成8年10月9日(1996.10.9) (33)優先権主張国 韓国(KR) (72)発明者 ビュンキュ キム 大韓民国 ソウル、カンナムク、アプジ ュングドング、434 シュンダアパート 123−202 (72)発明者 ジョーン キム 大韓民国 ソウル、カンアムク、ホンジ ェドング、331 ヒュンダアパート 101 −107 (72)発明者 ドングホーン キム 大韓民国 ソウル、カンナムク、ヨクサ ムドング、635−12 (72)発明者 ボリス バザロブ ロシア共和国 セイントペルスブルグ 1960−84 チェルニゴブスカヤ 8 (56)参考文献 特開 昭57−180355(JP,A) 特開 昭60−234445(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 29/00 H02K 3/04 H02K 16/00 H02K 21/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ多数セットのN極とS極の磁石と
    が交互に配置されたディスク形態に互いに反対極性の磁
    石が対向して位置設定された第1及び第2ローターと、
    上記ローターの中央にブッシングを介して結合された回
    転軸と、その内部に上記回転軸の一側と他側とを回転可
    能に支持する円筒形のケースと、それぞれ上記第1及び
    第2ローター間に所定の間隔をおいて設けられて上記第
    1及び第2ローターに互いに反対方向の電気力を印可す
    るために多数のボビンレスステーターコイルを備えたデ
    ィスク型第1及び第2ステーターから構成されたダブル
    ローター/シングルステーター構造のコアレス型ブラシ
    レスディーシーモーターにおいて、ダブルローター/シ
    ングルステーター構造のモーターが軸方向に多段に積層
    されており、更にステーターは、一側面にコントロール
    印刷回路基板もしくは他の段のステーターが連結される
    多数の第1端子を備え、その対向側に上記第1端子と連
    結され、他の段のステーターが連結される多数の第2端
    子を備えた第1ステーターと、上記端子を有しない第2
    ステーターとから構成され、上記第1ステーターと第2
    ステーターを交互に積層することで多段積層構造とした
    ことを特徴とするダブルローター/シングルステーター
    方式のコアレス型ブラシレスディーシーモーター
JP9-19921A 1996-10-09 1997-01-17 ダブルローター/シングルステーター方式のコアレス型ブラシレスディーシーモーター Expired - Lifetime JP3005487B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2017213440A1 (ko) * 2016-06-08 2017-12-14 탁승호 공기 청정기

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