JP3005249U - 血管用超音波探触子 - Google Patents

血管用超音波探触子

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JP3005249U
JP3005249U JP1994006976U JP697694U JP3005249U JP 3005249 U JP3005249 U JP 3005249U JP 1994006976 U JP1994006976 U JP 1994006976U JP 697694 U JP697694 U JP 697694U JP 3005249 U JP3005249 U JP 3005249U
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ultrasonic probe
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blood vessel
blood vessels
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JP1994006976U
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恵司 加藤
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Hitachi Ltd
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Aloka Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 血管を超音波診断するための専用の超音波探
触子を構成する。 【構成】 先端部10Aには、伸縮性を持ったソフトバ
ルーン12が取り付けられ、冠動脈102に対してその
ソフトバルーンが当接される。冠動脈102を軟らかく
包み込むことができ、また心臓壁100の拍動に対して
も安定した状態を形成できるので、超音波診断を良好に
行うことが可能となる。ソフトバルーン12及びカップ
リング液は光学的な透明性を有する材料で構成される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は超音波探触子、特に手術中に血管表面に接触させた状態で使用される 血管用超音波探触子に関する。
【0002】
【従来の技術】
心臓冠動脈のバイパス手術においては、血管の状態を診るために超音波診断が 行われる。すなわち、開胸状態で、心臓の冠動脈に対して直接的に超音波探触子 が当接され、その状態で超音波の送受波が行われて血管内の閉塞状況等が超音波 画像として表示される。
【0003】 このような手術中に用いられる従来の超音波探触子は、生体組織に接触する部 分が硬質材料で構成されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、硬質の超音波探触子を血管に対して直接当接させると、血管自 体が変形して、本来の形態を自然な状態で観察することができない。すなわち、 超音波診断を精度良く行うためには、超音波探触子の超音波放射面を血管表面に 対して十分に密着させる必要があるが、そのために超音波探触子を血管に対して 必要以上に押圧すると、血管壁の弾性によって血管自体が押し潰されることにな り、自然な血管像を観察できないという問題があった。一方、その問題を回避す るため、押圧力を必要以上に低減させると、密着性が低下して画像劣化が引き起 こされる。
【0005】 また、心臓の冠動脈等を診断する場合には、心臓自体の脈動(拍動)により接 触圧が周期的に変化してしまうので密着性を維持しにくいという問題があった。 本考案は、上記従来の課題に鑑みなされたものであり、血管に対する超音波診 断特有の問題を解消し、血管を適正に超音波診断することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の考案は、手術中において血管表面 に当接して用いられる超音波探触子であって、内部にカップリング液が充填され て探触子先端部から前方へ膨らんだ弾力性を有するソフトバルーンを有し、前記 ソフトバルーンを血管表面に当接させた状態で超音波の送受波が行われることを 特徴とする。
【0007】 請求項2記載の考案は、前記ソフトバルーンは、血管当接時に少なくとも当該 血管の露出面全体を実質的に包み込む大きさを有することを特徴とする。
【0008】 請求項3記載の考案は、前記ソフトバルーンは、血管当接時に血行を阻害しな い程度の弾力性をもって構成されていることを特徴とする。
【0009】 請求項4記載の考案は、前記ソフトバルーンは、透明性を有する材料で構成さ れ、前記カップリング液も透明性を有する材料で構成されたことを特徴とする。 請求項5記載の考案は、前記カップリング液は、生体に対して悪影響がない滅 菌され液体で構成されたことを特徴とする。
【0010】 請求項6記載の考案は、前記ソフトバルーンは、減菌されたラテックスゴムで 構成されたことを特徴とする。
【0011】 請求項7記載の考案は、冠動脈を診断するための分解能及び診断距離を有する 高周波型超音波振動子を含むことを特徴とする。
【0012】
【作用】
上記構成によれば、血管表面に接触するソフトバルーンが弾力性を持っている ので、血管に対して過度の変形を生じさせることなく、かつ音響伝搬を良好にさ せつつ、超音波診断を行うことができる。すなわち、例えば心臓の冠動脈に対し て超音波診断を行う場合には、超音波探触子を把持した状態で探触子先端部に形 成されたソフトバルーンを当該冠動脈に接触させる。そして超音波の送受波が実 行されるが、その際、ソフトバルーンによって血管が軟らかく包みこまれ、良好 な状態で超音波の送受波を行うことができる。
【0013】 ソフトバルーンは、血管当接時に少なくとも当該血管の露出面全体を実質的に 包み込む大きさを有することが望ましく、そのように構成すれば、押圧力を当該 血管のほか外周囲組織にも及ぼして血管に対する圧力を軽減できる。したがって 、冠動脈などに対してソフトバルーンを接触させれば、心臓が脈動している場合 においても、その脈動をソフトバルーンの変形により吸収して超音波伝搬を常に 良好な状態に維持できる。
【0014】 ソフトバルーンは、血管当接時に血行を阻害しない程度の弾力性をもって構成 され、例えば減菌されたラテックスゴムで構成されている。
【0015】 また、ソフトバルーン及びカップリング液を透明性を有する材料で構成するこ とによって、血管と探触子との位置関係を把握しながら超音波ビームを血管の中 心に容易に位置合わせすることが可能となる。
【0016】 カップリング液は生体に対して悪影響がない滅菌された液体で構成され、例え ば滅菌水などが用いられる。
【0017】 更に、冠動脈を診断するための分解能及び診断距離を有する高周波型超音波振 動子が設けられ、これによって分解能を高めた状態で高精度の超音波診断が実現 できる。
【0018】
【実施例】
以下、本考案の好適な実施例を図面に基づいて説明する。
【0019】 図1には、本考案に係る血管用超音波探触子の好適な実施例が示されており、 図1はその一部断面図である。
【0020】 図1において、本実施例の超音波探触子10の先端部10Aは、先細に形成さ れており、その先端部には伸縮性を有する材料、例えばラテックスゴムで構成さ れたソフトバルーン12が設けられている。このソフトバルーン12は、先端部 10Aに対してOリング14によって固定され気密状態が形成されている。ソフ トバルーン12の内部には、生体に対して悪影響がない滅菌された液体である滅 菌水がカップリング液16として充填されている。すなわちソフトバルーン12 は変形自在なカップリング槽として構成されている。ソフトバルーン12及びカ ップリング液16を光学的な透明性を有する材料で構成すれば、血管に対してソ フトバルーン12を当接させる際に、血管と超音波探触子との位置関係を容易に 把握できる。したがって、超音波ビームを適切に血管の中心軸に一致させること が可能となる。
【0021】 図1に示すように、ソフトバルーン12は前方へ膨らんだゴム毬上の形態を有 しており、後述するように血管にソフトバルーン12を接触させた状態では当該 血管を軟らかく包み込むことが可能となる。
【0022】 超音波探触子10の内部には血管を診断するための診断距離を有する高周波型 超音波振動子18が設けられており、その超音波振動子18はメカニカルスキャ ナ20によって保持されている。このメカニカルスキャナ20は、超音波振動子 18を左右(図において上下方向)に機械的に往復動作させるための機構であり 、例えば毎秒15回往復動作が行われる。これによって2次元エコーデータ取り 込み領域を形成できる。
【0023】 超音波振動子18としては、各種のものが採用でき、本実施例では一つの超音 波振動子をスキャンさせたが、例えばアレイ型の超音波振動子を設けてもよい。
【0024】 なお、カップリング液16が充填されたカップリング槽は、図示されていない 隔壁によってシールされている。
【0025】 図2には、本実施例の血管用超音波探触子の使用状態が示されている。心臓壁 100の外面に沿う冠動脈102に対して超音波診断を行う場合には、超音波探 触子10のソフトバルーン12が冠動脈102に対して接触される。上述のよう にソフトバルーン12は、血管当接時に血行を阻害しない程度の十分な弾力性を 持っており、図2に示されるように冠動脈102の全体が軟らかく包み込まれる 。すなわち、ソフトバルーン12は、冠動脈102の該露出面のほか、心臓壁1 00に対しても接触しており、これにより冠動脈102に対する押圧力が緩和さ れている。もちろん、心臓壁100が脈動により往復動してもそのような動きを ソフトバルーン12によって吸収できる。
【0026】 本実施例では、ソフトバルーン12及びカップリング液が透明性を有する材料 で構成されているため、手術者は、斜め方向から超音波探触子の当接状態を観察 することができ、すなわち容易に超音波ビーム200を冠動脈102の中心軸に 一致させることが可能である。
【0027】 図2に示すような状態で、超音波振動子18が血管の軸方向に走査され、エコ ーデータの取り込みが行われる。もちろん、図2に示す使用例では、超音波ビー ムの走査方向と血管の軸方向と一致させたが、これを直交させて血管の横断面を 画像化してもよい。いずれにおいても、ソフトバルーン12が自在に変形して良 好な当接状態を形成でき、もって血管固有の問題を解消しつつ良好な超音波診断 を行うことが実現できる。
【0028】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、血管に対する良好な当接状態を常に維 持して精度の良い超音波診断を実現できる。また、超音波探触子を血管に対して は容易に位置決めすることができる。特に、本考案に係る血管用超音波探触子は 、心臓の血管、例えば冠動脈に対して有効な超音波探触子である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る血管用超音波探触子の一部断面図
である。
【図2】本考案に係る超音波探触子の使用状態を示す図
である。
【符号の説明】
10 超音波探触子 12 ソフトバルーン 16 カップリング液 18 超音波振動子 100 心臓壁 102 冠動脈

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手術中において血管表面に当接して用い
    られる超音波探触子であって、 内部にカップリング液が充填され探触子先端部から前方
    へ膨らんだ弾力性を有するソフトバルーンを有し、 前記ソフトバルーンを血管表面に当接させた状態で超音
    波の送受波が行われることを特徴とする血管用超音波探
    触子。
  2. 【請求項2】 前記ソフトバルーンは、血管当接時に少
    なくとも当該血管の露出面全体を実質的に包み込む大き
    さを有することを特徴とする請求項1記載の血管用超音
    波探触子。
  3. 【請求項3】 前記ソフトバルーンは、血管当接時に血
    行を阻害しない程度の弾力性をもって構成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の血管用超音波探触子。
  4. 【請求項4】 前記ソフトバルーンは、透明性を有する
    材料で構成され、前記カップリング液も透明性を有する
    材料で構成されたことを特徴とする請求項1記載の血管
    用超音波探触子。
  5. 【請求項5】 前記カップリング液は、生体に対して悪
    影響がない滅菌され液体で構成されたことを特徴とする
    請求項1記載の血管用超音波探触子。
  6. 【請求項6】 前記ソフトバルーンは、減菌されたラテ
    ックスゴムで構成されたことを特徴とする請求項1記載
    の血管用超音波探触子。
  7. 【請求項7】 冠動脈を診断するための分解能及び診断
    距離を有する高周波型超音波振動子を含むことを特徴と
    する請求項1記載の血管用超音波探触子。
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