JP3005037U - しびれ防止器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】正座するときの足のしびれを防止する臀部支持
具を、正座する場合には臀部の下に置き、立ち上がった
場合には自動的に脹ら脛部に引き上げるのが本考案の目
的である。 【構成】コの字型等の断面で脹ら脛を被うごとき形状の
臀部支持具に、該支持具を脹ら脛上部より吊り下げるゴ
ム紐等の吊り紐を設け、正座するときには吊り紐をのば
して該支持具で脛部を支え、立ち上がったときには、吊
り紐が縮んで自動的に該支持具が脹ら脛部に引き上げら
れるごとくする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は正座したときのしびれを防止する器具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より正座したときのしびれを防止する器具としては両足首の中間に小型の 台を置き、これで臀部を支えるようにしたものが種々ある。これらは木製、金属 製、若しくは藤で編んだものであり、その多くは折り畳み式で携帯に便利なよう にできており茶道や琴、三味線、謡等の邦楽の稽古や発表会に数多く利用されて いる。

【０００３】

【考案が解決しようとする問題点】

しかしながら上記のような器具では、発表会のように多数の人の注目をあびる ような場合でも手に持って入場し、正座するときに臀部の下に置かねばならず、 また立ち上がるときにも手でとらなければならない。これは特に大きな発表会等 においては避けたいものである。特に舞踊等において正座より立ち上がってすぐ 次の所作をする場合は、従来の器具を使用することはできない。

【０００４】

【問題点を解決するための手段】

本考案における前記問題点を解決するための手段は、断面がコの字型、○型、 □型等で脹ら脛下部よりくるぶしを被う如き形状の臀部支持具に、該支持具を脹 ら脛上部より吊り下げるゴム紐等の伸縮する吊り紐を設け、正座したときには吊 り紐を伸ばして該支持具が臀部を支えるごとくし、立ち上がったときには吊り紐 が縮じんで該支持具が脹ら脛部に引き上げられる如くしたことにある。

【０００５】

【作用】

上記のような手段では、正座したときには吊り紐を伸ばして支持具が臀部を支 える如くしてしびれを防止する。この場合、支持具は臀部によって床に押さえ付 けられるので、ゴムの吊り紐によって動く事はない。立ち上がったときには吊り 紐が縮じんで支持具は引き上げられ、和服の裾や袴の中に隠れる。

【０００６】

【実施例】

第１図は本考案の実施例のしびれ防止器の斜視図を示し、（１）はコの字型断 面の臀部支持具、（２）はゴム紐の吊り紐、（３）は吊り紐（２）の上部に設け られた締め紐、（４）は臀部支持具の止め紐である。（５）は面フアスナーで締 め紐（３）の両端と、止め紐（４）の先端、及び臀部支持具（１）の止め紐（４ ）の先端のあたる部分に設けられる。 第２図及び第３図は本考案の実施状態を 示す。 即ち臀部支持具（１）で脹ら脛を後方より被い、止め紐（４）で止め、 締め紐（３）で股より吊り下げれば、立ち上がったときには第２図示の如く、吊 り紐によって支持具は引き上げられ、和服の裾や袴（６）の中に隠れる。正座し たときには第３図示の如く、吊り紐をのばして支持具で臀部を支えるものである 。

【０００７】

【考案の効果】

本考案によれば正座したときには吊り紐をのばして支持具で臀部を支えて、し びれを防止し、立ち上がったときには吊り紐によって支持具が自動的に引き上げ られ、和服の裾や袴の中に隠れるので見苦しくなく、また歩行や舞踊もそのまま できる効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の実施例を示す斜視図

【図２】 立ち上がった状態を示す概念図

【図３】 正座した状態を示す概念図

【符号の説明】

（１）臀部支持具 （２）ゴム紐の吊り紐 （３）締め紐 （４）止め紐 （５）面フアスナー （６）袴の輪郭

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 断面がコの字型、○型、□型等で脹ら脛
   下部よりくるぶしを被う如き形状の臀部支持具に、該支
   持具を脹ら脛上部より吊り下げるゴム紐等の伸縮する吊
   り紐を設け、正座したときには吊り紐を伸ばして該支持
   具が臀部を支えるごとくし、立ち上がったときには吊り
   紐が縮じんで該支持具が脹ら脛部に引き上げられる如く
   したしびれ防止器。