JP3004886U - 粉粒体定量供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡潔で、取付けが容易であり、残粒度
ゼロとなる粉粒体定量供給装置を安価に提供する。 【構成】 上面開口型の容器本体１の該上面開口１ａに
内接支持される下向囲壁２ａ付内蓋体２の、前記容器本
体１の一つのコ−ナ−を挟む下向囲壁２ａ部分あるいは
一端側の両コ−ナ−と両者間を結ぶ下向囲壁２ａ部分を
深目に延設するとともにそれら部分に挟まれる天井壁面
を開口させて注口３と成し、該注口３に臨む天井壁面端
縁に浅目の垂壁４を設け、前記深目の下向囲壁２ａ部分
の下端挟角部より前記下向囲壁２ａ付内蓋体２の天井壁
面に向けて前記浅目の垂壁４を中間に挟むごとく傾斜隔
壁５を天井壁面との間に若干の連通空間６を保有して設
けて定量空間７を形成したことを特徴とする粉粒体定量
供給装置である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、容器入りの粉粒状洗剤や粉粒状調味料などの粉粒体を、手加減に よらず定量ごとに供給することのできる容器付属の供給装置に関する。

【０００２】

【従来技術】

これまでにも容器入りの粉粒体を定量ずつ注ぐため、容器付属の装置が種々提 供されているが、構造が複雑で、目詰まりを生じやすく、又掃除が面倒であり、 組付けも厄介である、などの欠陥を有し、機能的には容器内の粉粒体を残りなく 排出することは困難であった。中には容器自体の設計変更を伴うものもあり、畢 竟コストアップを余儀なくされた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、従来のかかる実情に鑑みてなされたもので、容器自体に一切手を加 えずに付属させ、容器のコ−ナ−あるいはコ−ナ−間を結ぶ端縁に沿って注口を 設けることに着想し、全体として構造が簡潔で、取付けが容易であり、残粒度ゼ ロとなるような粉粒体定量供給装置を安価に提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案は、上面開口型の容器本体１の該上面開口１ ａに内接支持される下向囲壁２ａ付内蓋体２の、前記容器本体１の一つのコ−ナ −を挟む下向囲壁２ａ部分あるいは一端側の両コ−ナ−と両者間を結ぶ下向囲壁 ２ａ部分を深目に延設する。 そして、それら下向囲壁２ａ部分に相当する天井壁面を開口させて注口３と成 す。 そして、該注口３に臨む天井壁面端縁より浅目の垂壁４を設け、前記深目の下 向囲壁２ａ部分の下端挟角部より前記下向囲壁２ａ付内蓋体２の天井壁面に向け て前記浅目の垂壁４を中間に挟むごとく傾斜隔壁５を、天井壁面との間に若干の 連通空間６を保有して設けて定量空間７を形成して構成される粉粒体定量供給装 置である。

【０００５】

【実施例】

図１において２が、上面開口型の容器本体１の該上面開口１ａに内接支持され る透明プラスチック製の下向囲壁２ａ付内蓋体で、その下向囲壁２ａのうち前記 容器本体１の一つのコ−ナ−を挟む下向囲壁２ａ部分を深目に延設する。 そして、その深目の下向囲壁２ａ部分に挟まれた天井壁面を開口させて注口３ と成す。 そして、該注口３に臨む天井壁面端縁に浅目の垂壁４を設け、前記深目の下向 囲壁２ａ部分の下端挟角部より前記下向囲壁２ａ付内蓋体２の天井壁面に向けて 前記浅目の垂壁４を中間に挟むごとく傾斜隔壁５を、天井壁面との間に若干の連 通空間６を保有して設けて定量空間７を形成した粉粒体定量供給装置である。

【０００６】

【作用】

以下この実施例によって作用を説明する。 まず図４に、容器本体１内に粉粒体を満たし、一度その容器本体１を傾けて一 回分の注ぎ量を定量空間７に移し取った状態を示す。 さてこの状態から、図５に示すように容器本体１を傾けると、定量空間７内の 粉粒体が注がれるとともに次に定量空間７に移しと取られる分量が、傾けられた 天井壁面を滑って連通空間６より天井壁面とその端縁の浅目の垂壁４と傾斜隔壁 ５とで形成される溜空間８に滞留する。そしてその状態から容器本体１を水平状 態に戻すと、図６に示すように前掲図４と同一の状態になる。 あとは上記動作の繰返しをすればよい。

【０００７】

【考案の効果】

本考案は以上のようで、冒頭に掲げたように、容器自体に一切手を加えずに付 属させ、容器のコ−ナ−あるいはコ−ナ−間を結ぶ端縁に沿って注口を設けるよ うにしたから、効率的な定量供給が行え、残粒度をゼロとすることができる。構 造が簡潔で、取付けも容器本体へ内接支持させるだけであるから極めて容易であ り、安価に量産が可能である。 容器入りの粉粒状洗剤や粉粒状調味料などの粉粒体を、手加減によらず定量ご とに供給するものとして実益が大きい。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例を示す斜視図

【図２】使用状態を示す上記斜視図

【図３】同上縦断側面図

【図４】作用状態（注ぎ直前状態）の縦断側面図

【図５】作用状態（注ぎ時状態）の縦断側面図

【図６】作用状態（注ぎ完了状態）の縦断側面図

【図７】別の実施例の斜視図

【図８】使用状態を示す同上斜視図

【符号の説明】

１ 上面開口型の容器本体 １ａ 上面開口 ２ 内蓋体 ２ａ 下向囲壁 ３ 注口 ４ 浅目の垂壁 ５ 傾斜隔壁 ６ 連通空間 ７ 定量空間 ８ 溜空間

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上面開口型の容器本体（１）の該上面開
   口（１ａ）に内接支持される下向囲壁（２ａ）付内蓋体
   （２）の、前記容器本体１の一つのコ−ナ−を挟む下向
   囲壁（２ａ）部分あるいは一端側の両コ−ナ−と両者間
   を結ぶ下向囲壁（２ａ）部分を深目に延設するとともに
   それら部分に挟まれる天井壁面を開口させて注口（３）
   と成し、該注口（３）に臨む天井壁面端縁に浅目の垂壁
   （４）を設け、前記深目の下向囲壁（２ａ）部分の下端
   挟角部より前記下向囲壁（２ａ）付内蓋体（２）の天井
   壁面に向けて前記浅目の垂壁（４）を中間に挟むごとく
   傾斜隔壁（５）を天井壁面との間に若干の連通空間
   （６）を保有して設けて定量空間（７）を設けたことを
   特徴とする粉粒体定量供給装置。