JP3004682U - 合わせガラス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、熱線及び紫外線をカットする色ガ
ラス本来の機能を維持しつつ、透明度を良好にすると共
に、窓貼りフィルムの使い勝手の悪いところを改善する
ことを目的とするものである。 【構成】 一方のガラス３の表面に、熱線及び紫外線を
カットする透明の樹脂フィルム１を貼着し、該フィルム
側を内面側にした前記ガラス３と、他方のガラス４とを
少しの間隔を置いて対向させて配置し、前記樹脂フィル
ム１と他方のガラス４との間に透明な液体アクリル樹脂
５を充填して硬化させ、それらを一体化したことを特徴
とする合わせガラス。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、熱線及び紫外線をカットすることを目的として、店舗、自動車等の 窓開口部に用いる合わせガラスに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

太陽光線による熱線及び紫外線をカットすることを目的として、店舗、自動車 、ショ−ケ−ス等の窓開口部に用いられるガラスには、色ガラスや着色剤をコ− ティングしたものがある。これらは内部を暗くするとか光を受けたものの色を変 えて見せるため、例えば呉服、食品等の物品によっては見栄えを悪くしたり品質 の低下を招く等の不都合を生ずる。また、熱線をカットするためにガラス窓に貼 るフィルムは、大略アルミや他の金属を薄膜状に蒸着したものであり、透明度が よくなくてキズがつき易いうえ、フィルムを窓開口部に合わせて裁断し、これを 皺ができないように奇麗に貼る作業は、熟練を要して容易でなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、熱線及び紫外線をカットする色ガラス本来の機能を維持しつつ、透 明度を良好にすると共に、窓貼りフィルムの使い勝手の悪いところを改善するこ とを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の合わせガラスは、一方のガラスの表面に、熱線及び紫外線をカットす る透明の樹脂フィルムを貼着し、該フィルム側を内面側にした前記ガラスと、他 方のガラスとを少しの間隔を置いて対向させて配置し、前記樹脂フィルムと他方 のガラスとの間に透明な液体アクリル樹脂を充填して硬化させ、それらを一体化 したことを特徴とするものである。

【０００５】

【作用】 二枚のガラスの間に、太陽光線による熱線及び紫外線をカットする透明の樹脂 フィルムを配置したサンドイッチ構造を採用しているため、店舗、自動車、ショ −ケ−ス等の窓開口部の内部が、大変明るくなって視界が良好となる。また、赤 外線による熱の侵入を低下させる他、紫外線による日焼け退色などが防止される 。

【０００６】

【実施例】

添付図面は本考案の一実施例を示したもので、図１は要部を示す縦断側面図で ある。

【０００７】 図において、１は熱線及び紫外線をカットする樹脂フィルムであり、その表面 にはハ−ドコ−ト処理がなされ、その裏面には、貼着するための粘着剤層２が設 けられている。前記樹脂フィルム１は、厚さが約２５〜３０ミクロンの無色透明 に近い公知の樹脂フィルムであり、熱線カット率（初期）８０％以上、可視光線 透過率８０％以上、紫外線カット率９８％以上の性能を有するものである。

【０００８】 しかして、前記樹脂フィルム１を一方のガラス３の表面全体に貼着し、該フィ ルム１側を内面側にした前記ガラス３と、他方のガラス４とを少しの間隔Ｄを置 いて対向させて配置する。この状態で、他方のガラス４と樹脂フィルム１との間 に、公知の透明な液体アクリル樹脂（株式会社ピ−エムジ−の商品名「ナフトラ ン」）５を充填して常温で硬化させることにより、それらを一体化し本考案の合 わせガラスとする。実施例では、前記間隔Ｄを約１ｍｍ、ガラスは３ｍｍの厚さ のものを用いた。

【０００９】

【考案の効果】

本考案の合わせガラスは、前記実施例の説明により明らかにした構成、作用に なり、熱線及び紫外線をカットする色ガラス本来の機能は勿論のこと、従来の色 ガラスと比べて透明度を著しく向上し、かつ、窓貼りフィルムに見られる施工の 煩雑さを改善するものである。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本考案の一実施例を示したものである。

【図１】要部を示す縦断側面図

【符号の説明】

Ｄ→間隔 １→樹脂フィルム ２→粘着剤層 ３、４→ガラス ５
→アクリル樹脂

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】一方のガラスの表面に、熱線及び紫外線を
   カットする透明の樹脂フィルムを貼着し、該フィルム側
   を内面側にした前記ガラスと、他方のガラスとを少しの
   間隔を置いて対向させて配置し、前記樹脂フィルムと他
   方のガラスとの間に透明な液体アクリル樹脂を充填して
   硬化させ、それらを一体化したことを特徴とする合わせ
   ガラス。