JP3004592B2 - 調味料用容器及び容器入り調味料 - Google Patents

調味料用容器及び容器入り調味料

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JP3004592B2
JP3004592B2 JP8238777A JP23877796A JP3004592B2 JP 3004592 B2 JP3004592 B2 JP 3004592B2 JP 8238777 A JP8238777 A JP 8238777A JP 23877796 A JP23877796 A JP 23877796A JP 3004592 B2 JP3004592 B2 JP 3004592B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的には、香辛
料等の調味料を収容するために用いられる調味料用容器
に関する。また、本発明は、上記の調味料用容器の調味
料収容部に香辛料等の調味料が収容されてなる容器入り
調味料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の香辛料用容器においては、図5に
示すように、香辛料用容器80は容器本体82と、中蓋
(図示せず)と、中栓84と、キャップ92とを備え
る。容器本体82の香辛料収容部88の中に香辛料90
が収容される。収容される調味料90としては、唐辛子
等が用いられている。中栓84は、中栓中心孔86を有
する。中栓84は容器本体82に取付けられる。キャッ
プ92は容器本体82にねじ込まれる。キャップ92は
中心軸部94を有する。キャップ92を容器本体82に
ねじ込むとき、キャップ92の位置決め部92aが中栓
84に当たる。中心軸部94はキャップ92を容器本体
82にねじ込んだときに中栓中心孔86に嵌まり合うよ
うな寸法形状に形成される。すなわち、キャップ92を
容器本体82に完全にねじ込んだ状態では、中心軸部9
4の先端部94aは中栓中心孔86の中に位置する。
【0003】このような従来の香辛料用容器を最初に使
用するときには、キャップ92及び中栓84を外し、中
蓋を取り除いた後に中栓84を再び取付け、香辛料用容
器上部を下向きにして振ることにより、中栓中心孔86
から香辛料を振り出す。その後、キャップ92をねじ込
むと、キャップ92の中心軸部94が中栓中心孔86に
嵌まり合って、容器本体82の中の香辛料を密封する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、使用者が家庭
等で香辛料用容器を使用した後、使用者は容器のキャッ
プをねじ込む際に、キャップを容器本体に十分ねじ込ま
ない状態で容器を放置することがありうる。図6に示す
ように、例えばキャップ92を1/2回転即ち180°
回転させてゆるめると、先端部94aは中栓中心孔86
から離れる。この状態では、隙間Sが先端部94aと中
栓中心孔86との間に形成される。そして、調味料90
を収容した香辛料用容器80をこのようなキャップを或
る程度ゆるめた状態で放置したとき、人畜無害のノシメ
コクガの幼虫等がキャップ92と中栓中心孔86との間
の隙間Sから香辛料収容部に侵入する恐れがあった。
【0005】そこで、本発明の目的は、キャップのねじ
込みが或る程度ゆるめられ状態で放置されていても、ノ
シメコクガの幼虫等が侵入する恐れが極めて少ない香辛
料等の調味料用容器を提供することにある。さらに、本
発明の他の目的は、キャップの組み込みが容易な調味料
用容器を提供することにある。また、本発明の他の目的
は、ノシメコクガの卵が入る恐れが極めて少ない、香辛
料等の調味料が収容されてなる容器入り調味料を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、 調味料収納
部(14)、開口部(16)、及び、前記閉口部(1
6)に隣接した本体ねじ部(18)を有する容器本体
(12)と、中栓中心孔(24)、及び、前記容器本体
(12)の前記調味料収納部(14)と反対の方向に突
出するように前記中栓中栓中心孔(24)の周囲に設け
られた環状突出部(26)を有し、かつ、前記容器本体
(12)の前記開口部(16)を有し、かつ、前記容器
本体(12)の前記開口部(16)に取付けられた中栓
(22)と、前記容器本体(12)の本体ねじ部(1
8)に螺合するキャップねじ部(34)、及び、前記容
器本体(12)に前記キャップねじ部(34)をねじ込
んだときに前記中栓中心孔(24)に嵌まり合う中心軸
部(36)を有するキャップ(32)とを備え、前記キ
ャップ(32)を前記容器本体(12)に完全にねじ込
んだ状態から前記キャップ(32)を前記容器本体(1
2)から外れないようにゆるめた状態までの間の少なく
とも一部の状態において、前記中心軸部(36)の先端
部(36a)若しくは前記先端部(36)に続く部分
(36b)が前記環状突出部(26)又は前記中栓中心
孔(24)の少なくとも一方の中に位置するように前記
環状突出部(26)の高さが前記本体ねじ部(18)及
びキャップねじ部(34)のねじピッチの1/4倍から
1倍の間の寸法であるように構成されていることを特徴
とする調味料用容器である。
【0007】本発明の実施態様は以下のとおりである。
前記キャップ(32)を前記容器本体(12)にねじ込
まずに押しつけた状態において、前記中心軸部(36)
の先端部(36a)と前記環状突出部(26)との間に
隙間があるように構成されていることを特徴とする。前
記調味料用容器の前記調味料収容部(14)に香辛料等
の調味料(40)が収容されてなることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1に示すように、調味料用容
器10は容器本体12と、中栓22と、キャップ32と
を備える。容器本体12は調味料収容部14、開口部1
6、及び、開口部16に隣接した本体ねじ部18を有す
る。調味料40が調味料収容部14の中に収容される。
収容される調味料40としては、一味唐辛子、七味唐辛
子、胡椒、塩、ごま塩、砂糖、化学調味料、胡麻、青海
苔、粉チーズ等を用いることができる。中栓22は、中
栓中心孔24を有する。また、中栓22は容器本体12
の調味料収容部14と反対の方向に中栓平面部22aか
ら突出するように中栓中心孔24の周囲に設けられた環
状突出部26を有する。中栓22は容器本体12の開口
部16の外周部16aにはめ込むことにより取付けられ
る。
【0009】キャップ32は容器本体12の本体ねじ部
18に螺合するキャップねじ部34を有する。また、キ
ャップ32は中心軸部36を有する。キャップ32を容
器本体12にねじ込むと、キャップ32の位置決め部3
2aが中栓22の上面に当たる。中心軸部36の先端部
36a及びこれに続く部分36bはキャップ32を容器
本体12にねじ込んだときに中栓中心孔24に嵌まり合
うような寸法形状に形成される。すなわち、キャップ3
2を容器本体12に完全にねじ込んだ状態では、中心軸
部36の先端部36aは中栓中心孔24の中に位置す
る。この状態において、先端部36aは中栓中心孔24
を貫通していてもよいし、或いは、環状突出部26の中
に位置していてもよい。従って、先端部36a若しくは
先端部36aに続く部分36bは、環状突出部26又は
中栓中心孔24の少なくとも一方の中に位置するように
構成される。
【0010】図2に示すように、例えばキャップ32を
1/2回転即ち180°回転させてゆるめると、先端部
36aは環状突出部26の中に位置する。この状態にお
いて、先端部36aは中栓中心孔24の中に位置してい
てもよいし、或いは、中栓中心孔24を貫通していても
よい。従って、この状態においては、先端部36a若し
くは先端部36aに続く部分36bが、環状突出部26
又は中栓中心孔24の少なくとも一方の中に位置するよ
うに構成される。図3に示すように、キャップ32を容
器本体12にねじ込まずに、キャップねじ部34の一番
外側のねじ山を本体ねじ部18の一番外側のねじ山18
aに押しつけた状態において、中心軸部36の先端部3
6aと環状突出部26との間に隙間Cがある。
【0011】ここで、環状突出部26の高さHは本体ね
じ部18及びキャップねじ部34のねじピッチPの1/
4倍から1倍の間であるように構成されるのが好まし
い。環状突出部26の高さHはねじピッチPのほぼ1/
2倍に構成されるのが特に好ましい。本体ねじ部18と
キャップねじ部34は、キャップ32を容器本体12に
完全にねじ込んだ状態では、約1ピッチ螺合しているの
が好ましい。このように構成することにより、キャップ
32が締めつけ位置から1/4回転(90°)或いは1
/2回転(180°)程度回転してゆるんだ状態にあっ
ても、先端部36a若しくは先端部36aに続く一部分
36bを、確実に環状突出部26又は中栓中心孔24の
少なくとも一方の中に位置させるようにすることができ
る。
【0012】隙間CはねじピッチPの1/4倍から1倍
の間であるように構成されるのが好ましい。隙間Cはね
じピッチPのほぼ1/2倍に構成されるのが特に好まし
い。このように構成することにより、キャップ32を容
器本体12に組み込むときに、中心軸部36が中栓中心
孔24と干渉することなくねじ込むことができる。好ま
しい実施の形態では、ねじピッチPは約2ミリメートル
であり、突出部26の高さHは約0.9ミリメートルで
あり、隙間Cは約1ミリメートルである。突出部26の
高さHが約0.9ミリメートルであれば、中栓中心孔2
4の周囲に残されたノシメコクガの卵等が中栓中心孔2
4の中に落ちる可能性は少ない。隙間Cが約1ミリメー
トルであれば、キャップ32が容器本体12に対して傾
いた状態に置かれても、キャップ32を正しい位置に直
して締めることができる。
【0013】また、ノシメコクガの幼虫は1ミリメート
ル位の間隔を通過できるので、中心軸部36と中栓中心
孔24との間のはめあい隙間を0.8ミリメートル以下
とするのが好ましい。このはめあい隙間を0.4ミリメ
ートル以下とするのが更に好ましい。図4に示すよう
に、本発明の他の実施の形態では、調味料用容器の中栓
52は中栓中心孔54と、斜面部56とを備える。斜面
部56は外方に向かって低くなるように傾斜したほぼ截
頭円錐形に構成する。このように構成することにより、
キャップ32が締めつけ位置から1/4回転(90°)
或いは1/2回転(180°)程度回転してゆるんだ状
態にあっても、先端部36a若しくは先端部36aに続
く部分36bを、確実に中栓中心孔54の中に位置させ
るようにすることができる。また、この斜面部56によ
り、中栓中心孔54の周囲に残されたノシメコクガの卵
が中栓中心孔54の中に落ちる可能性は少ない。さら
に、この斜面部56により、キャップ32が容器本体1
2に対して傾いた状態に置かれても、キャップ32を正
しい位置に直して締めることができる。
【0014】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、調味料
用容器において、容器本体と、中栓中心孔、及び、容器
本体の調味料収容部と反対方向に突出するように中栓中
心孔の周囲に設けられた環状突出部を有し、容器本体の
開口部に取付けられた中栓と、キャップとを備え、キャ
ップを容器本体に完全にねじ込んだ状態からキャップを
容器本体から外れないようにゆるめた状態までの間の少
なくとも一部の状態において、中心軸部の先端部若しく
は先端部に続く部分が環状突出部又は中栓中心孔の少な
くとも一方の中に位置するように構成したので、以下に
記載する効果を有する。 (1)キャップのねじ込みが或る程度ゆるめられ状態で
放置されていても、ノシメコクガの幼虫等が侵入する恐
れが極めて少ない。 (2)調味料用容器のキャップの組み込みが容易であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の調味料用容器の実施の形態のキャップ
を締めた状態における概略断面図である。
【図2】本発明の調味料用容器の実施の形態のキャップ
を約1/2回転ゆるめた状態における概略断面図であ
る。
【図3】本発明の調味料用容器の実施の形態のキャップ
を容器本体に押しつけた状態における概略断面図であ
る。
【図4】本発明の調味料用容器のキャップの他の実施の
形態の概略断面図である。
【図5】従来の調味料用容器のキャップを締めた状態に
おける概略断面図である。
【図6】従来の調味料用容器のキャップを約1/2回転
ゆるめた状態における概略断面図である。
【符号の説明】
10 調味料用容器 12 容器本体 14 調味料収容部 16 開口部 18 本体ねじ部 22 中栓 24 中栓中心孔 26 環状突出部 32 キャップ 34 キャップねじ部 36 中心軸部 36a 先端部 36b 先端部に続く部分 40 調味料 52 中栓 54 中栓中心孔 56 斜面部 80 調味料用容器 82 容器本体 84 中栓 86 中栓中心孔 88 香辛料収容部 90 香辛料 92 キャップ 94 中心軸部 94a 中心軸部の先端部 C 隙間 H 環状突出部の高さ P ねじピッチ S 隙間
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 83/00 - 83/06 A47G 19/12 B65D 47/00 - 47/44 A23L 1/223 A01N 35/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】調味料収納部(14)、開口部(16)、
    及び、前記閉口部(16)に隣接した本体ねじ部(1
    8)を有する容器本体(12)と、 中栓中心孔(24)、及び、前記容器本体(12)の前
    記調味料収納部(14)と反対の方向に突出するように
    前記中栓中栓中心孔(24)の周囲に設けられた環状突
    出部(26)を有し、かつ、前記容器本体(12)の前
    記開口部(16)を有し、かつ、前記容器本体(12)
    の前記開口部(16)に取付けられた中栓(22)と、 前記容器本体(12)の本体ねじ部(18)に螺合する
    キャップねじ部(34)、及び、前記容器本体(12)
    に前記キャップねじ部(34)をねじ込んだときに前記
    中栓中心孔(24)に嵌まり合う中心軸部(36)を有
    するキャップ(32)とを備え、 前記キャップ(32)を前記容器本体(12)に完全に
    ねじ込んだ状態から前記キャップ(32)を前記容器本
    体(12)から外れないようにゆるめた状態までの間の
    少なくとも一部の状態において、前記中心軸部(36)
    の先端部(36a)若しくは前記先端部(36)に続く
    部分(36b)が前記環状突出部(26)又は前記中栓
    中心孔(24)の少なくとも一方の中に位置するように
    前記環状突出部(26)の高さが前記本体ねじ部(1
    8)及びキャップねじ部(34)のねじピッチの1/4
    倍から1倍の間の寸法であるように構成されていること
    を特徴とする調味料用容器。
  2. 【請求項2】 前記キャップ(32)を前記容器本体
    (12)にねじ込まずに押しつけた状態において、前記
    中心軸部(36)の先端部(36a)と前記環状突出部
    (26)との間に隙間があるように構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の調味料用容器。
  3. 【請求項3】 請求項1から請求項3のいずれか1項に
    記載の調味料用容器の前記調味料収容部(14)に香辛
    料等の調味料(40)が収容されてなることを特徴とす
    る容器入り調味料。
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