JP3004511B2 - テレビ受信アンテナ装置 - Google Patents

テレビ受信アンテナ装置

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JP3004511B2
JP3004511B2 JP5248590A JP24859093A JP3004511B2 JP 3004511 B2 JP3004511 B2 JP 3004511B2 JP 5248590 A JP5248590 A JP 5248590A JP 24859093 A JP24859093 A JP 24859093A JP 3004511 B2 JP3004511 B2 JP 3004511B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテレビ受信アンテナ装置
に関し、特に、テレビダイバーシティシステムにおける
アンテナ選択回路に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビダイバーシティシステムは、主に
自動車等の車両に搭載されて使用される車載用テレビ受
信アンテナ装置である。従来技術として、放送局からの
直接波と建物や路面からの反射波とが干渉したフェージ
ング現象を解消するために、車両に取り付けられた複数
本のテレビ用受信アンテナをアンテナ切換え回路を介し
てテレビ受信機のアンテナ入力回路に接続し、制御回路
によって受信レベルの最も高いアンテナを選択して、テ
レビ受信機のアンテナ入力回路に接続するようにした車
両用テレビ受信アンテナ切換え装置が提案されている
(例えば特開昭56−10780号参照)。
【0003】さらに、上記システムにおいて、テレビ受
信機からの映像信号出力だけを用いて受信アンテナ切換
えを行うと共に、受信電界判定機能を備え、弱電界時の
切換えノイズを低減するテレビ受信アンテナ切換え装置
も提案されている(例えば特開昭61−284105
号、及び特開昭62−6582号参照)。
【0004】図7は従来のアンテナ選択回路の構成例の
ブロック図、図8は図7の電界レベル判定回路11の回
路図、図9は図8の各部分の動作信号の波形図である。
電界レベル判定回路11は映像信号垂直区間の特定タイ
ミング(ここでは10H;Hは一つの走査線の始めから
次の走査線の始めまでの時間をいう)でアンテナスイッ
チ16を切換えることにより発生する電界に対応し映像
信号レベルの変化に基づいて、各アンテナ17の電界レ
ベル比較を行い、最大電界のアンテナを選択する。
【0005】この判定を行う電界レベル判定回路11
は、図8に示すようにスイッチSW1によってサンプル
映像信号のピークレベルをホールドする最大電界レベル
ホールドブロックと、抵抗分割によりオフセットレベル
を付けた映像信号をSW2,SW4で選択し電界比較信
号とする比較電界設定ブロックと、両信号を比較するコ
ンパレータとから構成されている。SW3によって容量
をダンプした後、特定タイミング(ここでは10H)で
SW2をスイッチすることによりアンテナの電界レベル
選択が行われ、コンパレータで両レベルの比較が行われ
る。更に、コンパレータの比較出力“V4”(図9
(d))によって、SW1のスイッチングが行われ最大
電界レベルをホールドすると同時に、アンテナ選択カウ
ンタ13のラッチを行い、これにより4本のアンテナの
中から最も電界レベルの強いアンテナを選択し、次の選
択動作までラッチ回路14で選択したアンテナのデータ
を保持する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
アンテナ選択回路では、中弱電界時に図10に示すよう
なオフセットレベルを越えるノイズが混入した場合(図
10(a))、実際の電界レベルには関係なくコンパレ
ータから比較信号が出るという欠点があり(図10
(d))、これにより、最大電界レベルのアンテナとは
異なったアンテナが選択され、次のアンテナ選択比較を
行うまで電界の弱いアンテナを保持してしまうという問
題点があり、中弱電界でのノイズの混入等によるアンテ
ナの誤選択によりダイバーシティ効果が低下してしまう
という問題点があった。
【0007】本発明は上記欠点及び問題点に鑑みてなさ
れたものであり、テレビダイバーシティシステムにおけ
るアンテナ選択回路において、中弱電界時の外来ノイズ
等によるアンテナ誤選択を防止し、常に最大電界のアン
テナを選択することが可能な信頼性の高いテレビダイバ
ーシティシステムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は中弱電界時におけるノイズによるアンテナ
選択の信頼性低下を改善するために、過去数回のアンテ
ナ選択結果と現在のアンテナ選択結果を基にアンテナ再
選択の判定を行うと共に、アンテナ再選択による切換え
動作増大に伴う音声S/Nの劣化を低減するために、ア
ンテナ切換え頻度に応じてアンテナ比較方法を切換える
ことにより問題の解決を図る。
【0009】そのための構成として本発明のテレビ受信
アンテナ装置は、複数の受信用アンテナと、各アンテナ
のうちで最も電界強度が強く受信されているアンテナを
判別する判別回路と、判別されたアンテナに関する情報
を保持する保持回路と、保持回路に保持されている判別
されたアンテナに関する情報を所定周期毎に複数回記憶
し、所定期間分の、過去に判別されたアンテナの順番
関する情報を記憶する記憶回路と、現に保持回路に保持
されている判別されたアンテナに関する情報と記憶回路
に保持されている過去に判別されたアンテナの順番に関
する情報に基づいて受信アンテナを選択するアンテナ選
択回路と、を有することを特徴とする。
【0010】また本発明のテレビ受信アンテナ装置にお
いて、前記判別回路は電界レベル判定回路を有し、該電
界レベル判定回路は映像信号に重畳するノイズ成分を検
波するノイズ検波手段と、該ノイズ検波回路の検波出力
と所定のしきい値とを比較して電界判定信号を出力する
比較手段とで構成してもよい。
【0011】更に、前記ノイズ検波手段は映像信号の特
定区間を特定時間だけ切り出してノイズ信号を出力する
ノイズゲート回路と、上記ノイズ信号を増幅する差動増
幅器と、該差動増幅器より出力される差動平衡出力信号
を入力するノイズ検波回路と、を有し、上記ノイズ検波
回路は上記差動平衡出力信号が入力される全波整流回路
及び中点電位設定回路と、を有し、上記中点電位設定回
路で設定される電位に応じて上記全波整流回路からの全
波整流信号を積分して前記電界判定信号を出力する積分
回路と、で構成してもよい。
【0012】
【作用】前記構成により本発明のテレビ受信アンテナ装
置は、前記判別回路により複数のアンテナの中から最も
電界強度が強く受信されているアンテナを判別し、保持
回路により、判別回路によって判別されたアンテナに関
する情報を保持し、記憶回路により、保持回路に保持さ
れている判別されたアンテナに関する情報を所定周期毎
に複数回記憶し、所定期間分の、過去に判別されたアン
テナに関する情報を記憶し、アンテナ選択回路により現
に保持回路に保持されている判別されたアンテナに関す
る情報と記憶回路に保持されている過去に判別されたア
ンテナに関する情報に基づいて望ましい受信アンテナを
選択する。
【0013】
【実施例】図1は本発明によるアンテナ選別判定回路の
構成例を示すブロック図である。図1において、11は
電界レベル判定回路、12は2ビットプリセットカウン
タ、13はアンテナ切換えタイミング発生器、14はラ
ッチ回路、15はデコーダ回路、16はアンテナスイッ
チ回路、17はアンテナ、18はn段シフトレジスタ、
19は再選択判定回路、21はAND回路(AND
1)、22はAND回路(AND2)である。
【0014】図1において、電界レベル判定回路11か
らアンテナ17までは図7に示した従来回路と同様であ
るが、ラッチ回路14の出力の後にn段の2ビットシフ
トレジスタ18を設け、過去n回のアンテナ選択結果を
記憶し、更に、再選択判定回路19によって現在のアン
テナ選択結果(ラッチ回路14に保持されているデー
タ)と過去n回のアンテナ選択結果(シフトレジスタ1
8に記憶されているデータ)を比較して再選択モードを
制御するようになっている。
【0015】図2は本発明によるアンテナ選択回路によ
り選択されたそれぞれの選択モードにおける映像信号を
示したもので、水平同期タイミングの11H区間のアン
テナの異選択内容によって3種類に分類されている。
【0016】選択モード(A)は、通常のアンテナ選択
が行われている場合の映像信号であり、アンテナ再選択
は行われていない状態を示す。
【0017】選択モード(B)は、これまで選択されて
いたアンテナと現在選択されたアンテナが異なった場合
(例えば、突発的なアンテナ切換えがある場合)におけ
るアンテナ再選択動作による映像信号である。この場合
のアンテナの再選択は、2本のアンテナの比較になるた
め11H区間における映像信号内のアンテナ切換え信号
の幅は狭くなっている。
【0018】選択モード(C)は、連続して同一アンテ
ナが選択されない場合(頻繁なアンテナ切換えがある場
合)に行われるアンテナ再選択による映像信号である。
この場合のアンテナ再選択は11Hの区間で4本のアン
テナの比較を行っており、10H区間でのアンテナ選択
を11H区間で再度繰り返している。
【0019】図3は図1のアンテナ選択回路の各構成の
うち本発明の要部であるラッチ回路14、シフトレジス
タ18及び再選択判定回路19の回路図の例であり、説
明上、シフトレジスタ18の段数をn=3としている。
また、図4はラッチ回路14及びシフトレジスタに記憶
されるアンテナデータの説明図であり、図5は図3のラ
ッチ回路14、シフトレジスタ18及び再選択判定回路
19の動作を示すフローチャートである。
【0020】ラッチ回路14に保持されているアンテナ
選択データは、アンテナ選択完了後“SET”信号によ
りシフトレジスタ18に書き込まれる。従って、3段の
シフトレジスタ18には過去3回のアンテナ選択結果が
記憶されており(図4(b))、それぞれのFF(フリ
ップフロップ)の出力が再選択判定回路19でラッチ回
路14の現在のアンテナ選択結果(図4(a))と比較
できるようになっている。
【0021】図3において、ラッチ回路14には10H
区間でアンテナ選択された結果または11H区間で再選
択されたアンテナの選択データが入力される(図4
(a))。そして、次の3段のシフトレジスタには現時
点から遡って3回前のアンテナ選択データが左から順番
に入力されている。したがって、図4(b)に示す3つ
のシフトレジスタのうち最も右のシフトレジスタには最
も古い過去の選択データが保持されており、最も左のシ
フトレジスタには最も新しい過去の選択データが保持さ
れている。
【0022】再選択判定回路19は、3段のシフトレジ
スタ18の各出力データが同一の場合に“L”から
“H”に設定される論理出力(AND出力)C1と、ラ
ッチ回路14の出力データとシフトレジスタ18の設定
データが同一の場合に“L”から“H”に設定される論
理出力(AND出力)C2と、AND出力C1とAND
出力C2の出力のNANDをとる論理出力(NAND出
力)C3によって構成されている。
【0023】アンテナ切換えタイミング発生回路13で
は、AND出力C1及びNAND出力C3の結果を基に
アンテナ再選択モードを制御し、NAND出力C3の結
果が“L”(AND出力C1、C2が共に“L”)の場
合はアンテナ再選択動作を行わないが、NAND出力C
3の結果が“H”(AND出力C1、C2のどちらか
“L”)の場合には、AND出力C1の結果によって次
の2通りの再選択動作を行う。
【0024】 AND出力C1の結果が“L”の場合
は、再度4本のアンテナからの再選択(選択モード
(C))が実行される。 AND出力C1の結果が“H”の場合は(この場
合、AND出力C2は“L”となっている)、AND回
路21、AND回路22を切換えてシフトレジスタ18
で設定されているアンテナと、現在設定されているアン
テナの2本のアンテナの再選択(選択モード(B))が
実行される。
【0025】再選択判定回路19の動作を図5のフロー
チャートに従って述べると、 [ステップ51] 再選択判定回路19では11H区間
(下記ステップ52〜56の動作)でアンテナの再選択
を行い、結果をラッチ回路14に入力する。 [ステップ52] 論理出力C1の状態が“H”か否か
を判定し“H”でない場合はステップ54を実行し、
“H”の場合はステップ53を実行する。ここで、論理
出力C1の状態が“H”となるのは過去3回以上続けて
同一のアンテナが選択された場合(図3のシフトレジス
タ18の(n−1)〜(n−3)のレジスタが同一にな
った場合)に“H”に設定され、判定結果は現在のアン
テナの選択データは含まないことを示す。
【0026】[ステップ53] 論理出力C3の状態が
“L”か否かを判定し“L”でない場合はステップ55
を実行し、“L”の場合はステップ56を実行する。こ
こで、論理出力C3の状態が“L”となるのは論理出力
C1とC2のNAND結果で、過去3回のアンテナ選択
結果(図1のシフトレジスタ18に記憶されているデー
タ)が同一であり、さらに現在のアンテナ選択結果(図
1のラッチ回路14に保持されているデータ)が過去3
回連続して選択されたデータと同一である場合である。
【0027】[ステップ54] 選択モード(C)を実
行し、実行後はステップ56を実行する。 [ステップ55] 選択モード(B)を実行し、実行後
はステップ56を実行する。 [ステップ56] ラッチ回路14に保持されているデ
ータを図3のシフトレジスタ18の(n−1)番目のレ
ジスタに入力すると共に、1フィールド間、ラッチさ
れ、アンテナを固定する。 なお、論理出力C2の状態が“H”となるのはシフトレ
ジスタの(n−3)のデータと現在の選択データ(ラッ
チ回路14に保持されているデータ)が同一の場合であ
り、この場合の判定結果は現在のアンテナの選択データ
を含むことを示す。
【0028】図6はアンテナ選択データの変化に対す
る、再選択判定回路の出力信号及びアンテナ選択モード
を示し、図6(g)のアンテナ選択モードが「A」であ
る区間では、図6(a)のアンテナ選択番号を比較すれ
ば明らかなようにアンテナの選択は安定している。この
ように過去3回のアンテナ選択結果と現在のアンテナ選
択結果が一致している場合は、図2の選択モード(A)
に示したように水平同期信号の10H(必ずしも10H
でなくともよい)のタイミングで4本のアンテナの電界
判定が行われるだけでアンテナの再選択は行われない。
この場合のアンテナ選択動作は図7に示した従来のアン
テナ選択回路のアンテナ選択比較動作と同じである。
【0029】しかしながら、図6(g)のアンテナ選択
モードが「B」である区間で示されているように、過去
3回目のアンテナ選択結果と現在の選択結果が一致して
いない場合、図2の選択モード(B)に示したように水
平同期信号の11H(最初のアンテナ選択のタイミング
(10H)以降であれば必ずしも11Hでなくともよ
い)のタイミングで現在選択しているアンテナと過去3
回目に選択されたアンテナの再比較を行い、比較結果を
シフトレジスタ18に書き込むと同時に、1フィールド
の間、ラッチ回路14で保持する。
【0030】さらに、図6(g)のアンテナ選択モード
が「C」である区間で示されているように、シフトレジ
スタ18の過去3回のアンテナ選択結果が一致しない場
合は、アンテナ選択が頻繁に変化しているものと判断
し、図2の選択モード(C)に示したように水平同期信
号の11Hのタイミングで4本のアンテナの電界判定が
行われ、比較結果をシフトレジスタ18に書き込むと同
時に、1フィールドの間、ラッチ回路14で保持する
【0031】以上のように、アンテナの選択の切換え頻
度をn段のシフトレジスタと再選択判定回路を用いて判
定し、適切なアンテナの再選択方法を決定することによ
って、アンテナ切換えによる音声ノイズの発生を最小に
抑制しつつ、アンテナ誤選択を防止することができるの
で、信頼性の高いアンテナ選択回路を提供することがで
きる。
【0032】次に上述した実施例において、電界レベル
判定回路11の具体的構成例及びその動作について説明
する。図11に電界レベル判定回路11の一構成例を示
すブロック図である。テレビ受信機30からの映像信号
は、映像増幅回路31で反転増幅された後、クランプ回
路32に入力され、同期信号のピークレベルを一定電位
に成るように制御される。これにより、APL変動によ
り映像信号の直流レベルが変動しても、ノイズゲート回
路33を介してノイズ増幅回路34に入力されるノイズ
信号の直流レベルは一定に保たれる。つまり、このクラ
ンプ回路32により、映像信号に重畳したノイズ信号
は、映像信号のAPL変動に影響されないで増幅回路3
4で増幅される。増幅されたノイズ信号は、ノイズ検波
回路35で検波されノイズ信号の強度に応じた検波出力
が出力される。その検波出力は、比較回路36でしきい
値設定回路37で設定されたしきい値と比較され、ノイ
ズ電圧がしきい値を越えた場合、アンテナ切換え動作を
行うための電界判定信号を出力する。なお、38はノイ
ズゲート制御信号発生回路で、ノイズゲート制御信号を
ノイズゲート回路33に供給する。また、39はリセッ
ト信号発生回路である。
【0033】図12に電界レベル判定回路の電界判定動
作波形を示す。図12に示すようにダイバーシティのア
ンテナ切換え動作を映像信号の10H期間で行うとした
場合、受信電界レベルの判定は、4H〜6H垂直同期パ
ルス期間の同期パルスに重畳したノイズ成分をノイズゲ
ート回路により抽出し(図12の例では6Hの期間で選
択)、ノイズ増幅回路34で増幅してノイズ検波回路3
5に与える。ノイズ検波回路35では、例えば、ダイオ
ード整流によってノイズ量に応じた直流レベルのノイズ
検波信号を出力する。このノイズ検波信号は、ダイバー
動作開始電界レベルに対応したしきい値電圧を設定した
比較回路36によって判定され、ダイバー動作の判定を
決定していた。
【0034】このように同期パルスに重畳したノイズ成
分を検波するために、例えば図16に示すようにダイオ
ードD1,D2と積分容量C1〜C3からなる回路をノイズ
検波回路として用いている。しかし、この回路をIC化
するためには、カプリング容量や積分容量を内蔵できな
いため、検波ダイオードを内蔵してIC外部端子を3ピ
ンとするか、検波ダイオードを外部で構成してIC外部
端子を2ピンとしなければならない。
【0035】そこで、IC外部ピン数を最少にでき、更
に外部部品を大幅に削減したIC化に適したノイズ検波
回路としては、図13及び図14に示す構成のものが好
適である。図13において、40は全波整流回路、41
は中点電位設定回路、42は理想積分回路、43は積分
コンデンサである。図15は図13の各部の信号波形を
示す。
【0036】前述のようにTV受信機から出力される映
像信号は、クランプ回路32により映像信号の同期信号
レベルが一定電圧になるようにレベル制御される。これ
により、映像信号のAPLレベルや同期信号レベルが変
動したとしても同期信号の波高値は、一定電位にホール
ドされるため、このクランプレベルに重畳したノイズ信
号だけを判定できるようになる。クランプされた映像信
号はノイズゲート回路33により、映像信号の特定区間
を特定時間だけ切り出し、ノイズ増幅した後ノイズ検波
回路35でこの区間に含まれるノイズ信号の検波を行
う。例えば、この区間としては、映像信号の5.5H区
間を選択しているが、その他の区間を選択しても電界判
定を行うことができることはもちろんである。
【0037】ノイズゲートで選択されたノイズ信号は、
差動増幅器によって構成されるノイズ増幅回路34で増
幅された後、差動平衡出力信号(a)としてノイズ検波
回路35に入力される。ノイズ検波回路35では、この
差動平衡出力信号を用いて中点電位設定回路41により
中点電位(b)を設定しこの電位と、全波整流回路40
からの全波整流信号(c)を用いて理想積分を行ってい
る。即ち、理想積分回路42では、全波整流信号レベル
が中点電位よりも大きければ積分容量43を充電し、小
さければ放電するように設定されている。しかし、中点
電位に対し、全波整流信号は小さくなることは無いか
ら、理想積分回路42では、入力の全波整流信号に対応
した積分転流(d)が流れる。この電流によって積分容
量43は充電されることにより、理想積分出力(e)が
得られる。
【0038】この全波整流回路40と理想積分回路42
によるノイズ検波では、入力ノイズとノイズゲート時間
(積分時間)との間に次のような関係がある。つまり、
計算を容易にするためにノイズ信号をE・Sin(ωt+
θ)としノイズゲート時間をTgとすると、ノイズの全
波整流波はf(t)で表わされ、ノイズ検波出力Vidは
次式のように示されるようになる。
【0039】
【数1】
【0040】これから、ノイズ検波出力はノイズ信号の
波高値と積分時間によって決まることが判る。
【0041】ノイズ検波した波形は、設定電界に対応し
たしきい値を設定した比較器によって判定され、設定レ
ベルを超えた時、入力電界が設定電界レベルより小さく
なったと判断し、ダイバーシティ制御を開始する電界判
定信号を出力する。
【0042】上記ノイズ検波回路の具体的な構成例を図
14に示す。ノイズ増幅回路34からの平衡出力信号は
トランジスタQ1,Q2,Q3と抵抗R3,R4,R5
から成る中点電位設定回路41に入力され、抵抗R3,
R4の抵抗分割により平衡ノイズ信号の中点電位を設定
し、トランジスタQ3のエミッタホロワを介して理想積
分回路42の基準電位を設定する。一方、平衡ノイズ信
号はトランジスタQ4,Q5と抵抗R1,R2,R6に
よる全波整流回路40によって検波した後、理想積分回
路42に入力される。全波整流回路40で発生するトラ
ンジスタQ4,Q5のVBEレベルによるレベルシフト
量とバイアス電流による誤差は抵抗R1,R2:R3,
R4の抵抗比を1:2とし、さらに抵抗R5:R6の抵
抗比を2:1にして、各トランジスタのコレクタ電流値
とベースバイアス電流を等しくすることによって補償さ
れる。これにより、理想積分回路42に入力されるノイ
ズゲート回路33からの平衡ノイズ信号は、平衡条件を
崩すこと無く全波整流され、理想積分回路42に伝達さ
れる。
【0043】理想積分回路42はトランジスタQ6,Q
7、抵抗R7からなるコンダクタンスアンプとトランジ
スタQ8〜Q11と抵抗R8,R9からなるカレントミ
ラー回路とCiの積分容量43によって構成されるトラ
ンジスタQ8は、トランジスタQ7のβ変動によるコレ
クタ電流の変動を補償するもので、理想積分回路42の
各定電流値が一定で、Q7〜Q11のトランジスタとR
8,R9の抵抗の熱的平衡が保たれているならば、コン
ダクタンスアンプの平衡時のコレクタ電流I2とカレン
トミラー回路のコレクタ電流I1は等しくなり、積分電
流I3は流れない。コンダクタンスアンプのゲインgm
は、下式に示すように定電流Iと抵抗R7の抵抗値によ
って決まる。
【0044】
【数2】
【0045】つまり、ノイズ検波入力電圧をVnとする
と、積分電流I3はVn・gmとなり、入力電圧に応じ
た積分電流が流れる。前記した通り、ノイズ検波電圧V
nは、両波整流信号であるから、積分容量Ciに流れる
積分電流I3は、常に容量を充電する方向に流れること
になる。従って、ノイズゲート回路33で設定する理想
積分時間(Tg)を一定にし、ノイズ検波することによ
って入力ノイズ量に応じた電圧出力Vid(電界判定信
号)を得ることができるようになる。
【0046】上述したノイズ検波回路は図16に示す回
路に比べ下記のような利点がある。 (1)ノイズ検波回路のIC化が容易で、ICの外部ピ
ンを積分容量の1ピン設けるだけで実現できる。 (2)ノイズ検波の容量が従来3個必要であったもの
が、積分容量の1個ですむ。 (3)ノイズ検波感度は、従来検波回路の前段に設けた
ノイズアンプのゲインで決まっていたため、高いゲイン
のノイズアンプを用いなければ成らず構成が難しかっ
た。本発明によるノイズ検波回路の感度は、ノイズ積分
時定数とノイズゲート時間で設定する積分時間によって
決まるため、従来と同一のノイズ検波感度を設定する場
合、前段のノイズアンプのゲインを大幅に下げることが
できる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、テ
レビダイバーシティシステムにおいて、映像信号にノイ
ズ等が混入した場合でも、アンテナの誤選択を防止で
き、信頼性の高いアンテナ選択が可能となる。また、ア
ンテナの切換え頻度に対応して余計な再選択動作を抑制
すると共に、アンテナ切換え回数を低減した再選択動作
を行うことにより、アンテナ切換え動作による音声ノイ
ズの発生を最小に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるアンテナ選別判定回路の構成例を
示すブロック図である。
【図2】本発明によるアンテナ選択回路により選択され
たそれぞれの選択モードにおける映像信号を示す図であ
る。
【図3】図1のアンテナ選択回路の各構成のうち本発明
の要部の回路図の例である。
【図4】ラッチ回路及びシフトレジスタに記憶されるア
ンテナデータの説明図である。
【図5】図3の各回路の動作を示すフローチャートであ
る。
【図6】アンテナ選択データの変化に対する、再選択判
定回路の出力信号及びアンテナ選択モードの説明図であ
る。
【図7】従来のアンテナ選択回路の構成例のブロック図
である。
【図8】図7のアンテナ選択回路の電界レベル判定回路
の回路構成図である。
【図9】図8の電界レベル判定回路の各部の動作信号の
波形図である。
【図10】図8の電界レベル判定回路で、ノイズが混入
した場合の電界レベル判定回路の動作波形図である。
【図11】電界レベル判定回路の一構成例を示すブロッ
ク図である。
【図12】図11の回路の電界動作波形図である。
【図13】ノイズ検波回路の一構成例を示すブロック図
である。
【図14】図13の回路の具体的構成例を示す回路図で
ある。
【図15】図13の回路の各部の信号波形図である。
【図16】図13の回路の他の具体的構成例を示す回路
図である。
【符号の説明】
11 電界レベル判定回路(判別回路) 14 ラッチ回路(保持回路) 17 受信アンテナ 18 n段シフトレジスタ(記憶回路) 19 再選択判定回路(アンテナ選択回路)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−10780(JP,A) 特開 昭61−284105(JP,A) 特開 平2−41039(JP,A) 特開 平1−196928(JP,A) 特開 平2−41038(JP,A) 特開 平4−78230(JP,A) 特開 平6−165060(JP,A) 実開 平4−92839(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/38 - 5/46 H04B 7/00 H04B 7/02 - 7/12 H04L 1/02 - 1/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の受信用アンテナと、前記各受信用
    アンテナのうち最も電界強度が強く受信されているアン
    テナを判別する判別回路と、前記判別されたアンテナに
    関する情報を保持する保持回路と、前記保持回路に保持
    されている前記判別されたアンテナに関する情報を所定
    周期毎に複数回記憶し、所定期間分の、過去に判別され
    たアンテナの順番に関する情報を記憶する記憶回路と、
    現に前記保持回路に保持されている判別されたアンテナ
    に関する情報と前記記憶回路に保持されている前記過去
    に判別されたアンテナの順番に関する情報に基づいて受
    信アンテナを選択するアンテナ選択回路と、を有するこ
    とを特徴とするテレビ受信アンテナ装置。
  2. 【請求項2】 前記判別回路は電界レベル判定回路を有
    し、該電界レベル判定回路は映像信号に重畳するノイズ
    成分を検波するノイズ検波手段と、該ノイズ検波回路の
    検波出力と所定のしきい値とを比較して電界判定信号を
    出力する比較手段とを備えたことを特徴とする請求項1
    に記載のテレビ受信アンテナ装置。
  3. 【請求項3】 前記ノイズ検波手段は映像信号の特定区
    間を特定時間だけ切り出してノイズ信号を出力するノイ
    ズゲート回路と、上記ノイズ信号を増幅する差動増幅器
    と、を有し、該差動増幅器より出力される差動平衡出力
    信号を入力するノイズ検波回路と、を有し、上記ノイズ
    検波回路は上記差動平衡出力信号が入力される全波整流
    回路及び中点電位設定回路と、上記中点電位設定回路で
    設定される電位に応じて上記全波整流回路からの全波整
    流信号を積分して前記電界判定信号を出力する積分回路
    と、を備えたことを特徴とする請求項2に記載のテレビ
    受信アンテナ装置。
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