JP3004467U - 自動的に絞ることができる傘の集水器 - Google Patents
自動的に絞ることができる傘の集水器Info
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- JP3004467U JP3004467U JP1994005614U JP561494U JP3004467U JP 3004467 U JP3004467 U JP 3004467U JP 1994005614 U JP1994005614 U JP 1994005614U JP 561494 U JP561494 U JP 561494U JP 3004467 U JP3004467 U JP 3004467U
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- Walking Sticks, Umbrellas, And Fans (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 閉じた時に雨水を集め、開いた時に集めた雨
水を放出する自動的に絞ることができる傘の集水器を提
供すること。 【構成】 傘の尖端部51を地面方向下方に向け、折り
畳まれた状態とした傘は、雨水あるいは水滴が重力によ
り受け部材1まで流れ落ち、吸水性のあるライニング2
に吸収され、周囲を濡らすことを防止する。その後、水
に濡れた傘5を開けば、傘布53は、開かれた傘布53
と受け部材1との間にライニング2がサンドイッチにさ
れ、ライニングに吸収された水が絞られ、水を自動的に
取り除くことができる。
水を放出する自動的に絞ることができる傘の集水器を提
供すること。 【構成】 傘の尖端部51を地面方向下方に向け、折り
畳まれた状態とした傘は、雨水あるいは水滴が重力によ
り受け部材1まで流れ落ち、吸水性のあるライニング2
に吸収され、周囲を濡らすことを防止する。その後、水
に濡れた傘5を開けば、傘布53は、開かれた傘布53
と受け部材1との間にライニング2がサンドイッチにさ
れ、ライニングに吸収された水が絞られ、水を自動的に
取り除くことができる。
Description
【0001】
本考案は、閉じた時に雨水を集め、開いた時に集めた雨水を放出する自動的に 絞ることができる傘の集水器に関する。
【0002】
従来から使用されている傘の雫カップは、落下する又は濡れた傘の傘布から 排出される雨水を集めるために設けられている。この雫カップは、必ず、傘の先 端の方に徐々に減径された複数の円筒部材を有する伸縮自在のいわゆる入子式の 傘カバーに連結されており、ここで、傘カバーの複数の円筒部材が伸長している とき、濡れた傘は、それゆえに水の滴りや周囲への汚しを防止するために覆われ 、傘カバーが縮小しているとき、傘は、それゆえに使用するために開かれる。
【0003】 この従来の傘カバー及び雫カップのはめ込み式の機構は、複雑で操作の不都合 を引き起こすとともに、それに応じた生産コストの増大を招く虞れがある。一方 、一旦雨水が集められると、集水カップは、蓄えられた水を外に注ぐか排出する ために操作しなければならず、不都合が増大する。もし、カップやコレクタから 水を排出あるいは除去しなければ、水がふとしたことからこぼれ、排出され、あ るいは外に流れ出し、周囲を濡らしたり、汚したりする虞れがあり、衛生上の問 題を引き起こすこととなる。
【0004】
本考案は、このような実状に鑑みてなされたもので、本考案の目的は、次に示 す傘の集水器を提供することにある。
【0005】 この傘の集水器は、中央カラー部又は傘の尖端部に固定されたリテーナに放射 状に固設された複数の弾性ジョーを備えた受け部材、傘が縮小あるいは閉じられ ているときに、濡れた傘から排出される雨水あるいは雨滴を吸収するための受け 部材の内表面に固設された吸水性のあるライニング、受け部材の外表面を取り囲 むように周囲に配置されたウェブ部材を有し、傘骨及びテンションスプリングに より付勢されて傘布が開くときには、ライニングが開かれた傘布と受け部材の弾 性ジョーとの間で押圧されるために、受け部材の吸水性のあるライニングに吸収 され保有された雨水は外方向に絞られて取り除かれ、これによって傘の集水器に 予め保有されているかぎり傘から水分が自動的に絞られ除去される。
【0006】
図面に示すように、本考案に係る集水器は、受け部材1と、受け部材1の内面 10に固着された吸水性のあるライニング2と、受け部材1の外面10aに固着 されたウェブ部材3と、受け部材1の中心部分に固着されたリテーナ4とを有し ており、傘5の尖端部51に、特に、尖端部51と傘布52との間のジョイント 部53に集水器を固着するようにしている。
【0007】 受け部材1は、優れた弾性を有するプラスチック材料のような弾性材料よりな り、傘の尖端部51を下方にしたとき、下方に凹曲するように、概して円錐形、 半球状あるいはカップ状に形成されている。受け部材1は、受け部材1の中央部 分に形成されたカラー部11と、前記尖端部51と傘布52との間のジョイント 部53に固着されるリテーナ4に係合可能なカラー部11内の中心孔12と、前 記カラー部11から上方に向かって弓状にかつ放射状に突出し、前記傘の尖端部 51付近のジョイント部53の回りに環状に配置された概してカップ状に形成さ れた複数の弾性ジョー13と、各隣接する2つの弾性ジョー13を分離するよう に形成された複数の放射溝14とを有している。各弾性ジョー13は、概して放 射状の曲線となるように上方に向かって弓状に曲げられ、受け部材1と開放され た傘布53との間でサンドイッチにして吸水性のあるライニング2を絞り押圧す るような弾性が付与されたもので、図4に示すように、予め吸水性のあるライニ ング2に吸収された雨水を絞って排出するようになっている。
【0008】 吸水性のあるライニング2は、木綿、織物、繊維材料、スポンジ、発泡体、あ るいは他の吸水機能を有するものあるいはしみ込むような吸水手段を有するもの からなる変形可能な吸水材料により構成されている。そして、吸水性のあるライ ニング2は、受け部材1のカラー部11に取り付けられる中央基部21と、尖端 部51と傘布52との間のジョイント部53に係合し得るように形成された中央 孔22と、前記中央基部21の周囲に配置され、複数の放射状スリット24を半 径方向に切り込とにより各隣接する2つの吸水部分23が分離するように形成さ れ、全体が受け部材1の弾性ジョー13の内面10に埋め込まれるか、接着ある いは固着された複数の吸水部23とを有している。
【0009】 ウェブ部材3は、変形可能な薄い層状のシート、弾性材料よりなる薄膜あるい はフィルムから構成され、その内面が受け部材1の外面10aに接着によって固 着されるかあるいはその内面に受け部材1の各弾性ジョー13の外面が取り付け られるかにより固着され、中心部分に形成された中心孔31を有し、これに受け 部材1のカラー部11が係合し、傘5の尖端部51に取り付けられる。
【0010】 ウェブ部材3は、受け部材1の弾性ジョー13間の放射溝14を覆うように受 け部材1に固着されているので、開かれた傘布53と受け部材1との間でサンド イッチにされた濡れた吸水性ライニング2を共同して絞るための、まさに「金敷 き」となるように、各隣接する2つの弾性ジョー13を連結することになる。仮 に、このようなウェブ部材3がなければ、受け部材1は、「空」の溝14の領域 のために、その全域で絞り領域が減少し、開かれた傘布53との共同でライニン グ2中に吸収された水を絞る場合の水除去効率が減少する。
【0011】 ウェブ部材3は、ポリエチレン(PE)、織物材料あるいはあらゆる他の適当 な材料のプラスチック材料よりなるが、本考案では、これらに限定されるもので はない。
【0012】 リテーナ4は、中心に傘5の尖端部51が係合されるスリーブ孔41を備えた 円筒状のスリーブ40を有し、このスリーブ40は、傘5の尖端部51で当該リ テーナ4と受け部材1を固着するように受け部材1のカラー部11の中心孔12 に係合する。
【0013】 リテーナ4の円筒状のスリーブ40は、傘5の尖端部51を弾性的に押圧する ように、スリーブ40の円筒壁に、切込み42が形成されるように切断されてい る。
【0014】 リテーナ4は、また、プラスチックの鋳込み成形法により受け部材1のカラー 部11と一体的に形成しても良い。
【0015】 リテーナ4は、傘の尖端部51を固定し得る固定具、クリップあるいはあらゆ る他の押圧部材に変更することができる。また、リテーナ4は、異なる形式の傘 の異なる径の尖端部をきっちりと固定する調節機構として設けることもできる。 雨の日に本考案に係る傘を使用するときには、傘の尖端部51を地面方向下方 に向け、図2に示すように、折り畳まれたあるいは縮められた状態とした傘は、 雨水あるいは水滴が重力により受け部材1まで流れ落ち、吸水性のあるライニン グ2に吸収され、周囲あるいは他の部分を濡らしたりあるいは汚染することを防 止する。その後、本考案に係る傘を再使用するとき、図4に示すように、水に濡 れた傘を開けば、傘布53は、傘のシャフトあるいは傘骨に設けられたテンショ ンスプリングにより付勢されて開かれ、開かれた傘布53と受け部材1との間に ライニング2がサンドイッチにされ、先にこのライニングに吸収された水が絞ら れ、これにより傘に固定された集水器から水を取り除く。もし、傘布が既に多量 の雨水で満たされているならば、濡れた傘は、まず、予め水を払い除けるように 素早く振ったり、投げたり、ほうったり、振動させたりあるいは捩じったりし、 本考案に係る傘の集水器に流れ落ちている水の量を減少させる。これにより本考 案のライニング2内の水の充満と集水器からの水の溢れ出しを防止できる。
【0016】 本考案に係る傘を開く時は何時でも、予め集水器(ライニング2)内に吸収さ れた水は、傘から自動的に絞り出され、取り除かれる。したがって、本考案は、 捕集した雨水を自動的に取り除く傘を提供することになる。一方、集水器は、簡 単な構成で、コンパクトで製造コストも安いので、社会的にも有用である。
【0017】 本考案に係る傘の各要素の材料、形状、大きさあるいは構造は、前述したもの に限定されるものではなく、また、他の変更使用は、実用新案登録請求の範囲に 記載された範囲内において適宜行なうことができるものである。
【0018】
以上説明してきたように、本考案は、傘を開く時は何時でも、予め集水器内に 吸収された水は、傘から自動的に絞り出され、取り除かれ、捕集した雨水を自動 的に取り除くことができる。一方、集水器は、簡単な構成で、コンパクトで製造 コストも安いので、社会的にも有用である。
【図1】 本考案の構成部材を示す分解組み立て図であ
る。
る。
【図2】 濡れた傘布から雨水を集めるための傘の尖端
部に固定される本考案に係る組立後の集水器を示す図で
ある。
部に固定される本考案に係る組立後の集水器を示す図で
ある。
【図3】 傘をさして使うために図2の状態から上下逆
にして開かれる傘を示す図である。
にして開かれる傘を示す図である。
【図4】 傘が開かれたときに、本考案の集水器に吸収
された雨水を取り除くための絞り動作を示す図である。
された雨水を取り除くための絞り動作を示す図である。
1…受け部材、 10…受け部材の内面、1
0a…受け部材の外面、 11…カラー部、12…中心
孔、 13…弾性ジョー、14…放射溝、
2…吸水ライニング、21…中央基部、
22…中央孔、23…吸水部分、 24
…放射状スリット、3…ウェブ部材、 31…
中心孔、4…リテーナ、 40…スリーブ、
41…スリーブ孔、 42…切込み、5…傘、
51…尖端部、52…傘布、
53…ジョイント部。
0a…受け部材の外面、 11…カラー部、12…中心
孔、 13…弾性ジョー、14…放射溝、
2…吸水ライニング、21…中央基部、
22…中央孔、23…吸水部分、 24
…放射状スリット、3…ウェブ部材、 31…
中心孔、4…リテーナ、 40…スリーブ、
41…スリーブ孔、 42…切込み、5…傘、
51…尖端部、52…傘布、
53…ジョイント部。
Claims (7)
- 【請求項1】 中央部分に固着されたリテーナにより傘
の尖端部に固定された弾性材料よりなる受け部材と、 この受け部材の内面に取り付けられた吸水性材料よりな
る吸水ライニングと、前記受け部材の外面に全周にわた
り配置されるように固着された変形可能なウェブ部材と
を有し、 前記受け部材内に流れ落ち集められ、吸水ライニングに
吸収された雨水を有する濡れた傘の開放時に、吸収され
た雨水を有する前記吸水ライニングが、前記傘に設けら
れているテンションスプリングにより弾性的に付勢され
て開かれた傘布と、前記変形可能なウェブ部材が設けら
れた受け部材との間でサンドイッチにされて押圧される
ようにした自動的に絞ることができる傘の集水器。 - 【請求項2】 前記受け部材は、傘の尖端部を下方にし
たとき、下方に凹曲するように形成されたもので、かつ
前記受け部材の中央部分に形成されたカラー部と、前記
尖端部と傘布との間のジョイント部に固着されるリテー
ナに係合可能なカラー部内の中心孔と、前記カラー部か
ら上方に向かって弓状にかつ放射状に突出し、前記傘の
尖端部付近のジョイント部の回りに環状に配置された概
してカップ状に形成された複数の弾性ジョーと、各隣接
する2つの弾性ジョーを分離するように形成された複数
の放射溝とを有し、前記各弾性ジョーは、概して放射状
の曲線となるように上方に向かって弓状に曲げられ、予
め吸水性のあるライニングに吸収された雨水を絞って排
出するように前記受け部材と開放された傘布との間でサ
ンドイッチにして吸水性のあるライニングを絞り押圧す
るような弾性が付与されている請求項1に記載の傘の集
水器。 - 【請求項3】 前記吸水ライニングは、変形可能な吸水
材料により構成されたもので、かつ前記受け部材のカラ
ー部に取り付けられる中央基部と、尖端部と傘布との間
のジョイント部に係合し得るように形成された中央孔
と、前記中央基部の周囲に配置され、複数の放射状スリ
ットを半径方向に切り込むことにより各隣接する2つの
吸水部分が分離するように形成され、全体が受け部材の
弾性ジョーの内面に固着された複数の吸水部分とを有す
る請求項2に記載の傘の集水器。 - 【請求項4】 前記ウェブ部材は、変形可能な薄い層状
の弾性材料よりなり、その内面が前記受け部材の前記各
弾性ジョーに取り付けることによって前記受け部材の外
面に固着され、中心部分に形成された中心孔を有し、こ
れに傘の尖端部に取り付けられた受け部材のカラー部に
係合するようにした請求項2に記載の傘の集水器。 - 【請求項5】 前記リテーナは、傘の尖端部が係合され
る中心スリーブ孔を備えた円筒状のスリーブを有し、こ
のスリーブは、傘の尖端部で当該リテーナと受け部材を
固着するように前記受け部材のカラー部の中心孔に係合
することを特徴とする請求項2に記載の傘の集水器。 - 【請求項6】 前記リテーナの円筒状のスリーブは、傘
の尖端部を弾性的に押圧するように、スリーブの円筒壁
に切込みが形成されるように切断されていることを特徴
とする請求項5に記載の傘の集水器。 - 【請求項7】 前記リテーナは、前記受け部材のカラー
部と一体的に形成したことを特徴とする請求項5に記載
の傘の集水器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994005614U JP3004467U (ja) | 1994-05-23 | 1994-05-23 | 自動的に絞ることができる傘の集水器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994005614U JP3004467U (ja) | 1994-05-23 | 1994-05-23 | 自動的に絞ることができる傘の集水器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3004467U true JP3004467U (ja) | 1994-11-15 |
Family
ID=43140393
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994005614U Expired - Lifetime JP3004467U (ja) | 1994-05-23 | 1994-05-23 | 自動的に絞ることができる傘の集水器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3004467U (ja) |
-
1994
- 1994-05-23 JP JP1994005614U patent/JP3004467U/ja not_active Expired - Lifetime
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