JP3004456U - 粒・散剤用篩振盪機 - Google Patents
粒・散剤用篩振盪機Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 篩いむらがなく高精度の篩い分けが行える粒
・散剤用篩振盪機を提供する。 【構成】 スライドシャフト18によって水平往復動のみ
自在に設けられた平板21と、この平板21を回転円板25の
回転によって水平往復動させる駆動装置22と、この平板
21に上下方向に摺動自在に保持されて複数段の篩30が載
置される篩受け枠29と、前記平板21の水平往復動を許容
してこれを保持する上下動のみ自在の衝撃付与板39並び
にこの衝撃付与板39を上方への持ち上げは順次的で、そ
の最上限位置からは急激落下させるように作動させる周
面形状を備えたカム46を備えた衝撃付与装置38とからな
り、前記平板21の水平往復動が停止している間に前記篩
受け枠29を一定距離上方に持ち上げた後、急激に落下さ
せることにより前記篩受け枠29に衝撃を与える。
・散剤用篩振盪機を提供する。 【構成】 スライドシャフト18によって水平往復動のみ
自在に設けられた平板21と、この平板21を回転円板25の
回転によって水平往復動させる駆動装置22と、この平板
21に上下方向に摺動自在に保持されて複数段の篩30が載
置される篩受け枠29と、前記平板21の水平往復動を許容
してこれを保持する上下動のみ自在の衝撃付与板39並び
にこの衝撃付与板39を上方への持ち上げは順次的で、そ
の最上限位置からは急激落下させるように作動させる周
面形状を備えたカム46を備えた衝撃付与装置38とからな
り、前記平板21の水平往復動が停止している間に前記篩
受け枠29を一定距離上方に持ち上げた後、急激に落下さ
せることにより前記篩受け枠29に衝撃を与える。
Description
【0001】
本考案は、顆粒剤や散剤等の粒剤、主として医薬品を粒状に製したものの、篩 い分けに好都合で、日本薬局法に定められた基準を充分に満足することができる 粒・散剤用篩振盪機に関する。
【0002】
この種粒剤は、例えば顆粒剤の場合は、網目(篩目の開き)が1700μm( 10号),1400μm(12号),500μm(30号),355μm(42 号)の篩を順に通し、1400μm(12号)の篩上に残留するものが全量の5 %以下であり、また355μm(42号)の篩を通過するものが全量の15%以 下であるものが、また散在の場合は、網目(篩目の開き)が850μm(18号 ),500μm(30号),75μm(200号)の篩を順に通し、500μm (30号)の篩上に残留するものが全量の5%以下であり、また75μm(20 0号)の篩を通過するものが全量の10%以下であるものが、夫々基準に適合し たものとして認められる。 ところで、従来、この粒剤が適正であるか否かの判定には、上記の篩を網目( 篩目の開き)の最も小さなものを最下段にし、上方に向かって順次網目の大きな ものへと積み重ね、この最上段の最も網目の大きな篩内にに所定量の粒剤を入れ 、これを人手によって振動させながら篩い分けするようにしていた。
【0003】
しかし、この従来の手段では、マニュアル通りに作業を行っても、人手による ものであるから、どうしても取り扱う人夫々によって、篩い分けにむらができ、 所期通りの望ましい篩い分けが行えないのが現実であった。
【0004】 本考案は、この従来の手段の欠点を解消するために種々研究の結果発案された もので、第1の目的は、篩いむらがなく高精度の篩い分けが行える粒・散剤用篩 振盪機を提供することにある。
【0005】 また、第2の目的は、第1の目的を満足させながら、更に装置の小型化を図れ る粒・散剤用篩振盪機を提供することにある。
【0006】
上記の目的を達成するために、本考案は次の手段を採用している。 前記第1の目的を達成するために本考案の粒・散剤用篩振盪機は、案内部材18 によって水平往復動のみ自在に設けられた平板21と、この平板21を水平往復動さ せる駆動装置22と、この平板21に上下方向に摺動自在に保持されて複数段に篩30 が載置される篩受け枠29と、前記平板21の水平往復動が停止している間に前記篩 受け枠29を一定距離上方に持ち上げた後急激に落下させてこれに衝撃を付与する 衝撃付与装置38とから構成されるものである。
【0007】 以上のような粒・散剤用篩振盪機は、前記平板21を間歇的に水平往復動させる 駆動装置22としては、請求項4乃至5に記載の通りの、電動モーター23と、これ に連動連結された、回転軸芯が水平方向又は垂直方向に設定された回転円板25と 、一端がこの回転円板25の周部に、また他端が平板21に夫々連結された連動ロッ ド26とからなる構成、更には軸線を水平方向に向かわせシリンダーロッド51Aを 前記平板21に連結して配置された、例えば油圧シリンダーやエアーシリンダー( 空圧シリンダー)等の流体圧シリンダー51を選択的に採用することができる。
【0008】 また、第2の目的を達成するために本考案の粒・散剤用篩振盪機は、請求項4 に記載の通りの、平板21を間歇的に水平往復動させる駆動装置22の回転円板25の 回転軸芯を垂直方向に設定した構成を採用したり、或いは請求項5に記載の通り の軸線を水平方向に向かわせシリンダーロッド51Aを前記平板21に連結して配置 された流体圧シリンダー51を採用したり、更には請求項6に記載の通りの衝撃付 与装置38に用いられるカム46をこれを駆動する電動モーター44の出力軸44Aに直 接に軸架保持させる等の手段を選択的に採用している。
【0009】
以上のように構成された本考案の粒・散剤用篩振盪機は、駆動装置22を作動さ せて平板21を案内部材18に沿って水平往復動させれば、平板21上に載置された篩 30は水平往復動し、篩30内の粒或いは散剤が粒度の小さいものから順次下方へと 篩い分けされる。
【0010】 この水平往復動を所定時間継続した後、一旦これを停止し、次いで、衝撃付与 装置38を作動させ、篩受け枠29を上方に一定距離持ち上げ、その後これを急激に 落下させて上下方向の振動衝撃を与える。
【0011】 以上の水平往復動と上下方向の衝撃付与とを複数回繰り返すことによって、言 わば人的に行う篩い作業と同様の篩い作用を機械的に粒或いは散剤に与えること が可能になり、従来と違って、取り扱う人それぞれによって篩い分けにむらがで きる欠点をうまく解消でき、高精度の篩い分けを可能にした。
【0012】 また、平板21を間歇的に水平往復動させる前記駆動装置22に用いられる回転円 板25の回転軸芯を垂直方向に設定した構成は、電動モーター23とこの回転円板25 との動力伝達構造を、例えば図2に示されるように、電動モーター23の出力軸に 直接にこの回転円板25を連動連結させる手段を採用でき、また、流体圧シリンダ ー51はその上下寸法が格段にコンパクトであるから、いずれの場合にも機枠内の 上下方向の機器設置スペースを格段に短くするように作用する。
【0013】 更に、前記衝撃付与装置38として、前記カム46を電動モーター44の出力軸44A に直接に軸架保持させる構成は、図6や図7に示される通り、この衝撃付与装置 38の特に上下方向の寸法の格段のコンパクト化に寄与し、併せて平板21を間歇的 に水平往復動させる駆動装置22として、前記の通りの、回転円板25の回転軸芯を 垂直方向に設定した構成や流体圧シリンダー51を採用する構成と組み合わせるこ とによって装置全体のコンパクト化に大きく寄与する。
【0014】
次に本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 (第1実施例) 図1〜図5は、本考案の第1の実施例を示し、図1に示されるように、原動機 や動力伝達機構を内蔵させた機枠1の上部の片側(図上左側)にはコントロール 部2が、また反対側(図上右側)には篩部3が設けられ、前記機枠1の下方には 機器移動のためのキャスター4と定位置でこの機器を移動させないようにセット するために上下位置変更自在のネジ棒5とその下方に連結した床当たり具6とか らなる位置固定具7とが設けられている。
【0015】 そして前記コントロール部2には前記篩部3内にセットされた篩を作動させる 原動機等の駆動を制御するためのタイマーセット用ボタン8,回転ボリューム調 整用摘み9,電圧ボリューム調整用摘み10,始動用摘み11,停止用摘み12,電源 摘み13が設けられ、これらの各摘みを操作することによって、篩を操作する。
【0016】 前記篩部3は、前記機枠1の上壁1A上に透明な合成樹脂板14によって四周と上 方とが覆われて密閉空間に形成された篩作動用の空間15を備え、この合成樹脂板 14の上壁14Aには開閉自在な蓋16が設けられている。
【0017】 前記篩作動用の空間15内の前後両端で、且つ、左右両端近くに夫々前記機枠1 の上壁1A上に固定してL字形の軸受け17が設けられ、これら軸受け17の内、前同 士,後ろ同士にわたって、案内部材の一例である、周面を平滑に表面処理した断 面円形のステンレス製パイプから成るスライドシャフト18が互いに平行に架け渡 され、両端が夫々この軸受け17を貫通して反対側に突出され、その突出端がナッ ト19により軸受け17に固定されている。
【0018】 前記のようにして設けられた前後一対の平行なスライドシャフト18には、左右 に適当に間隔L(具体的には130mm)を開けて合成樹脂製の端尺パイプから 形成されたスライド部材20が外嵌合されるとともに、この前後左右の四つのスラ イド部材20上に金属製(具体的には表面にメッキ処理を施した鉄板から成る)の 矩形の平板21の四隅下面が載置された状態で固定され、平板21が四つのスライド 部材20を介してスライドシャフト18に案内されながら、左右方向(図1紙面上左 右方向)にのみ往復動自在に架設されている。前記スライド部材20の間隔Lは、 具体的には前記軸受け17間隔の約3分の1程度、また、この間隔Lを含んで両ス ライド部材20外面迄の長さは前記軸受け17間隔の約2分の1程度に形成されてい る。
【0019】 前記スライド部材20は夫々前記平板21の少なくとも左右の両端辺から外方には 突出しないように形成され、この平板21が前記軸受け17間隔の全長一杯を用いて 左右動できるように構成されている。
【0020】 前記平板21の左右方向の往復動を司る往復駆動装置22は、機枠1内に設けられ た電動モーター23と、この電動モーター23に動力伝達用の無端ベルト24を介して 連動連結された回転円板25と、この回転円板25と前記平板21の下面の前後中央位 置とを繋ぐ連動ロッド26とから構成される。前記回転円板25はその回転軸線Xを 前後方向に向かわせて機枠1に設けた台枠27上に軸支される。また前記連動ロッ ド26は、前記回転円板25にはその周部近くにやはり前後方向に沿う軸線周りで回 動自在に連結されるとともに、平板21にはその下面下方に突出させたブラケット 28に前後方向に沿う軸線周りで回動自在に連結される。
【0021】 従って、前記電動モーター23を作動させることによって、その回転出力を無端 ベルト24を介して回転円板25に伝えてこれを回転させ、これによって連動ロッド 26の回転円板側を円運動させる。しかし、前記平板21は前記スライドシャフト18 によって左右方向の移動しか出来ないようにその移動方向が規制されているため 、この連動ロッド26の平板21側の動きは左右方向の往復動となり、その結果平板 21は前記スライドシャフト18に案内されながら左右方向に沿ってのみ強制的に往 復動される。具体的には、前記スライドシャフト20の全長を使って、つまり左右 300mmの間隔内を1分間で約100往復される。この条件は前記コントロール 部2に装備されたマイコンによって適宜制御される。
【0022】 前記平板21の左右方向の中央位置で、且つ、前後に夫々一対の、ステンレス製 の篩受け枠29が配置されていて、この篩受け枠29上に夫々篩30が上下方向に複数 個、上方の篩の周壁下部が下方の篩の周壁上部内に嵌入される状態で、積み重ね られて載置される(図例では、顆粒剤の篩い分けの例を示し、4段重ねとなって いる)。
【0023】 前記篩受け枠29は、図3に示されるように、円形の底板29Aの周縁から上方に 所定高さの周側壁29Bが一体に立ち上げられ、また上面視円形のこの周側壁29B の内面の直径Dが前記篩30の外面の直径dとほぼ同等若しくはやや短く形成され ていて、前記積み重ねられた篩30の内の最下段の篩30Aがこの篩受け枠29内に、 ガタツキなく嵌入されるように構成されている。
【0024】 具体的には、図示される通り、前記篩受け枠29の内側には受け皿29Cが設けら れ、この受け皿の内側に前記最下段の篩30Aの下部が嵌合挿入され、また前記周 側壁29Bの内面と底には夫々、例えばフェルトやウレタンフォーム更にはゴム等 の軟質材からなる、ショックアブソーバーとしての機能を備える緩衝材29Dが設 けられ、前記受け皿29が密嵌状に嵌合されている。
【0025】 また、前記篩30は上方より下方に向かうに従って順次網目が細かくなる配置を とり、例えば顆粒剤の試験を行うには、最上段が10号(1700μm),二段 目が12号(1400μm),三段目が30号(500μm)そして最下段が4 2号(355μm)の四段重ねとされ、また散剤の篩い分けを行うには、最上段 が18号(850μm),二段目が30号(500μm),三段目が200号( 75μm)の三段重ねとされる。
【0026】 前記篩受け枠29には、図1〜3に示されるように、その底板29Aの裏面の中心 から下方に夫々、下端に車輪或いはベアリング等の回転体31(図例は回転軸線を 前後方向に向かわせた車輪)が備わった、ロッド32が一体的に固着連接され、こ のロッド32が前記平板21に穿設された貫通孔33に上下動のみ自在に挿通されて下 方に突出され、下端は前記スライドシャフト18の軸線方向と平行に前記機枠1の 上壁1Aに穿設された長孔34(図1)から更に機枠1内部にまで入り込む長さに 寸法設定されている。また、このロッド32の周部で、前記平板21と回転体31の受 け部材31Aとの間にはコイルスプリング32Aが外嵌装着されていて、この平板21 と回転体31の受け部材31Aとを常時上下方向に離間させる方向に弾発力を働かせ て、衝撃力の増幅に寄与するが、必要に応じて採用することができる。
【0027】 また、図3,4に示されるように、前記ロッド32の周方向一箇所には、このロ ッド32の上下移動距離よりもやや長い寸法の上下方向に沿うキー溝35が穿設され ていて、ここにキー36が嵌入される一方、前記平板21に穿設した貫通孔33の周方 向一箇所にはこのキー36が嵌入される凹溝37が穿設され、これによって、前記ロ ッド32の軸線回りの回転が阻止され、ロッド32下端に設けられた前記回転体31の 回転軸線が常時前後方向に沿った正規の向きに維持される。
【0028】 前記ロッド32の機枠1内にまで突入された下端は、この機枠1内に設けられた 衝撃付与装置38の衝撃付与板39上面に、通常は図1に示されるよう、前記回転体 31を介して接した状態で支えられている。この衝撃付与板39は、その左右両端に 穿設された貫通孔40に、機枠1の底部から立ち上げられた上下方向のガイドロッ ド41が挿通されて、このガイドロッド41により上下動のみ自在に案内される。ま た、このガイドロッド41には、この衝撃付与板39の下降下限位置を規制する止め 板42が取付けられている。43は前記貫通孔40内に設けられた受金で、衝撃付与板 39の上下動を円滑にする。また、41Aはこのガイドロッド41の上端部分の外周に 嵌合装着され、前記衝撃付与板39を常時下方に弾性的に押圧するように作用する コイルスプリングで、衝撃力の増幅に寄与するが、必要に応じて採用できる。
【0029】 前記衝撃付与装置38は更に、前記衝撃付与板39の下側にあって、この衝撃付与 板39を所定高さまで上昇させた後、直ちに下方へ自由落下させる構造を備えてい る。具体的には、機枠1内に設けられた電動モーター44に動力伝達用の無端ベル ト45を介して連動連結された特異形状の回転カム46が前記衝撃付与板39の下方中 央相当位置に設けられている。39Aはこの衝撃付与板39の下方中央位置に取付け られた当たり部材である。
【0030】 この回転カム46は、図5に示されるように、板カムが採用されていて、円板の 周面47は、その半周部分は軸芯Dから同一の距離を備えた部分円弧47Aに形成さ れているが、、残りの半周部分が、当該半周部分の中間点において最大の膨出48 となり、放物線状の外周面47Bを備える。
【0031】 従って、前記衝撃付与板39は、前記回転カム46の回転によって、この回転カム 46の前記最大の膨出48において最上限まで持ち上げられるが、この動きに伴って 前記ロッド32が前記衝撃付与板39によって滑らかに上昇してその最上昇位置まで 持ち上げられることとなり、これらの動きによって、前記篩30は、その最上限位 置まで持ち上げられる。しかし、引き続く前記回転カム46の回転で、その最大の 膨出48が前記衝撃付与板39の最上限持ち上げ位置を越えると、この衝撃付与板39 を支持する周面が一挙にその回転中心側に引退するため、衝撃付与板39は一気に 自由落下し、前記止め板42上まで落下してこれに衝撃的に受け止められることと なるから、前記篩30も同様に自由落下して衝撃的にこの衝撃付与板39に受け止め られることになる。このようにして、篩30には人的な上下方向に与える「トント ン」というのと同様の、上下方向の衝撃が与えられ、好ましい篩作用が達成され る。
【0032】 以上の装置による篩い分け作業は、顆粒剤も散剤も基本的には同じ操作条件で 行われる。具体的な操作は、電動モーター23を作動させて回転円板25を回転させ ることによって、先ず平板21を25往復(約15秒間)させた後、水平往復動を 止め、次いで衝撃付与装置38の電動モーター44を作動させて回転カム46を連続し て二回転させて、衝撃付与板39に二回の上下方向衝撃が付与されるように作動さ せる。以上の動作を3分間続けることで篩い分け作業が完了する。
【0033】 (第2実施例) 次に図6示される構造は前記平板21の左右方向の往復動を司る往復駆動装置22 の別の実施例を示しすもので、先の実施例では前記回転円板25はその回転軸線X が前後方向に向かって機枠1に設けられた台枠27上に軸支されていたが、本例で はこの回転円板25の回転軸線Xが上下方向に向いている点に特徴がある。具体的 には、前記原動モーター23は、その出力軸23Aが上方に向かって突出する形態に して機枠1の底壁上に載置され、前記出力軸23Aに直接にこの回転円板25が連結 されている。また、前記連動ロッド26は、この回転円板25との連繋点並びに前記 平板21のブラケット28との連繋点が夫々に上下方向の軸線を備えた自在継ぎ手49 を介して接続されている。この連動ロッド26の前記ブラケット28との連繋点は、 図示される通り、該ブラケット28の下面に形成される。
【0034】 また、本例では、前記衝撃付与装置38の衝撃付与板39を上下方向の衝撃を付与 するための回転カム46は、前記第1実施例のように電動ベルトを介することなく 、前記機枠1内に設けられた電動モーター44の出力軸44Aに直接に接続され、且 つ、衝撃付与板39の下面中央にに下方に突出する形で取付られた前記当たり部材 39Aに直接に接当作用する構成が採用される。
【0035】 このように、前記回転円板25の回転軸線Xが上下方向に向く構成と、前記回転 カム46をその電動モーター44の出力軸に直接に接続させる構成とを採用すれば、 前記第1実施例に較べて機枠1内の駆動機器の収容スペースを格段にコンパクト にでき、装置全体の小型化を飛躍的に達成できる。
【0036】 なお、本例において、上記以外の構成は前記第1実施例と同様であるので、図 中に使用される符号は便宜上前記第1実施例と同様の符号を採用しその詳細な説 明は省略した。
【0037】 (第3実施例) 次に、図7示される構造は、前記平板21の左右方向の水平往復動を司る往復駆 動装置22の別の実施例を示しすもので、先の第1,第2の各実施例では回転円板 25とこれに連繋された連動ロッド26とが採用されていたが、本例ではこの回転円 板25と連動ロッド26とに代えて、流体圧シリンダー51、例えば油圧シリンダーや エアーシリンダー(空圧シリンダー)、を採用した点に特徴がある。具体的には 、軸線を左右方向、つまり前記スライドシャフト18の軸線方向と平行な方向、に 向けるとともに、ピストンロッド52が篩部3側に、逆に本体がコントロール部2 側に夫々ある姿勢で、機枠1の上壁で前記コントロール部2の下方位置に、取付 けられ、ピストンロッド52の先端に前記平板21の前記ブラケット28が連動連結さ れている。
【0038】 また、前記衝撃付与装置38の構成は、前記第2実施例と同様で、回転カム46は 、前記機枠1内に設けられた電動モーター44の出力軸44Aに直接に接続され、且 つ、衝撃付与板39の下面中央に下方に突出する形で取付られた前記当たり部材39 Aに直接に接当作用する構成が採用される。
【0039】 従って本第3実施例においても、流体圧シリンダー51と回転カム46が電動モー ター44の出力軸44Aに直接に接続される構成を採用することによって、前記第1 実施例に較べて機枠1の駆動機器の収容スペースを格段にコンパクトにでき、装 置全体の小型化を飛躍的に達成できる。
【0040】 なお、本例においても、上記以外の構成は前記第1実施例と同様であるので、 図中に使用される符号は便宜上前記第1実施例と同様の符号を採用しその詳細な 説明は省略した。
【0041】 前記回転カム46は、図8に示されるように、カム曲線がインボリュートに形成 されて順次外方突出して最大の膨出48に至った後、急激に回転中心側に引退し、 再び最大の膨出48に向かって順次膨出する周面47を備えた形状のもの、更には、 想像線で示した通りの、いわば勾玉に似た形状に形成されたものも採用できる。 これら図8に示される回転カム46は、前記の各実施例に採用されたものと同様に 、最大の膨出48において前記衝撃付与板39を最上限まで持ち上げ、その後直ちに これを前記止め板42上で受け止められるまで自由落下させるものであるが、衝撃 付与作用がより確実となる点で前記図1〜3,図6,7に記載された形状の回転 カムよりも優れている。
【0042】 尚、前記篩30を篩受け枠29に嵌合装着するに当たっては、図3に示されるのと は違って、図9に示されるように、受け皿29Cを使用することなく、最下段の篩 30Aを篩受け枠29に直に嵌合装着する手段を採用することもできる。
【0043】
以上説明したように、本考案に係る粒・散剤用篩振盪機は、人的に行う水平往 復動と上下方向の衝撃付与と同様な水平往復動と上下方向の衝撃付与とを機械的 に篩30内の粒或いは散剤に作用させることができるので、取り扱う人それぞれに よって、篩い分けにむらができる欠点をうまく解消でき、高精度の篩い分けを行 え、主として医薬品を粒状に製したものの、篩い分けに好都合で、日本薬局法に 定められた基準を充分に満足することができる分級を可能にした。
【0044】 また、平板21を水平往復動させる駆動装置22として、その回転円板25の回転軸 芯を垂直方向に設定したり、流体圧シリンダー51を選択的に採用したりすること によって、前記取り扱う人それぞれによって、篩い分けにむらができる欠点をう まく解消でき、高精度の篩い分けを行え、主として医薬品を粒状に製したものの 、篩い分けに好都合で、日本薬局法に定められた基準を充分に満足することがで きる分級を可能にしたを十分に満足させながら、更にこの駆動装置22の上下寸法 が格段に嵩低くなり、いずれも機枠1内の機器設置のための上下方向のスペース を格段にコンパクトにできる。
【0045】 更に、前記衝撃付与装置38として、前記カム46を電動モーター44の出力軸44A に直接に軸架保持させる構成は、前記取り扱う人それぞれによって、篩い分けに むらができる欠点をうまく解消でき、高精度の篩い分けを行え、主として医薬品 を粒状に製したものの、篩い分けに好都合で、日本薬局法に定められた基準を充 分に満足することができる分級を可能にしたを十分に満足させながら、更に図6 や図7に示される通り、この衝撃付与装置38の特に上下方向の寸法の格段のコン パクト化に寄与する。
【0046】 また、平板21を間歇的に水平往復動させる駆動装置22として、前記の通りの、 回転円板25の回転軸芯を垂直方向に設定した構成や流体圧シリンダー51を採用す る構成と、前記衝撃付与装置38の前記カム46を電動モーター44の出力軸44Aに直 接に軸架保持させる構成とを組み合わせることによって、前記取り扱う人それぞ れによって、篩い分けにむらができる欠点をうまく解消でき、高精度の篩い分け を行え、主として医薬品を粒状に製したものの、篩い分けに好都合で、日本薬局 法に定められた基準を充分に満足することができる分級を可能にしたを十分に満 足させながら、更に装置全体の軽量化並びにコンパクト化が飛躍的に達成される 。
【図1】本考案粒・散剤用篩振盪機の第1の実施例を示
し、機器全体の一部切欠き縦断正面図である。
し、機器全体の一部切欠き縦断正面図である。
【図2】本考案粒・散剤用篩振盪機の第1の実施例を示
し、機器全体の一部切欠き横断側面図である。
し、機器全体の一部切欠き横断側面図である。
【図3】本考案粒・散剤用篩振盪機の第1の実施例を示
し、篩部分の要部を示す拡大断面図である。
し、篩部分の要部を示す拡大断面図である。
【図4】本考案粒・散剤用篩振盪機の第1の実施例を示
し、図3中のIV−IV線拡大断面図である。
し、図3中のIV−IV線拡大断面図である。
【図5】本考案粒・散剤用篩振盪機の第1の実施例を示
し、カムの形状を示す拡大正面図である。
し、カムの形状を示す拡大正面図である。
【図6】本考案粒・散剤用篩振盪機の第2の実施例を示
し、機器全体の一部切欠き縦断正面図である。
し、機器全体の一部切欠き縦断正面図である。
【図7】本考案粒・散剤用篩振盪機の第3の実施例を示
し、機器全体の一部切欠き縦断正面図である。
し、機器全体の一部切欠き縦断正面図である。
【図8】本考案粒・散剤用篩振盪機の別の実施例示し、
カムの変形例を示す拡大正面図である。
カムの変形例を示す拡大正面図である。
【図9】本考案粒・散剤用篩振盪機の別の実施例示し、
篩部分の要部を示す拡大断面図である。
篩部分の要部を示す拡大断面図である。
18─案内部材、21─平板、22─駆動装置、23─電動モー
ター、25─回転円板、26─連動ロッド、29─篩受け枠、
29A─底板、30─篩、回転体─31、32─ロッド、33─貫
通孔、38─衝撃付与装置、39─衝付与板、40─貫通孔、
41─ガイドロッド、42─止め板、44─電動モーター、44
A─出力軸、46─カム、51─流体圧シリンダー、51A─
シリンダーロッド
ター、25─回転円板、26─連動ロッド、29─篩受け枠、
29A─底板、30─篩、回転体─31、32─ロッド、33─貫
通孔、38─衝撃付与装置、39─衝付与板、40─貫通孔、
41─ガイドロッド、42─止め板、44─電動モーター、44
A─出力軸、46─カム、51─流体圧シリンダー、51A─
シリンダーロッド
Claims (6)
- 【請求項1】 案内部材18によって水平往復動のみ自在
に設けられた平板21と、この平板21を水平往復動させる
駆動装置22と、この平板21に上下方向に摺動自在に保持
されて複数段に篩30が載置される篩受け枠29と、前記平
板21の水平往復動が停止している間に前記篩受け枠29を
一定距離上方に持ち上げた後、急激に落下させてこれに
衝撃を付与する衝撃付与装置38とから構成される粒・散
剤用篩振盪機。 - 【請求項2】 前記衝撃付与装置38は、前記篩受け枠29
との間にこの篩受け枠29の水平往復動を許容する回転体
31を介してこれを保持する上下動のみ自在な衝撃付与板
39と、この衝撃付与板39を、上方への持ち上げは順次的
で、その最上限位置からは急激落下させるように作動さ
せる周面形状を備えたカム46と、このカム46を強制的に
回転させる電動モーター44とから構成される請求項1記
載の粒・散剤用篩振盪機。 - 【請求項3】 互いに平行に配した前後一対のスライド
シャフト18に水平方向にスライドのみ自在にして前後両
端辺部で載架された平板21と、電動モーター23に連動連
結された回転円板25の周部に一端が連結されるとともに
他端が前記平板21に夫々連結された連動ロッド26を備え
てこの平板21を水平往復動させる駆動装置22と、下端に
回転体31を備えたロッド32が一体的に固着連設されると
ともに複数段に篩30が載置され、且つ、前記ロッド32が
前記平板21に穿設された貫通孔33に上下動のみ自在に挿
通されることによって、この平板21に上下摺動自在に関
連付けて配置される篩受け枠29と、前記篩受け枠29の水
平往復動を許容する前記回転体31を介してこれを保持す
る上下動のみ自在な衝撃付与板39と、この衝撃付与板39
を上方への持ち上げは順次的で、その最上限位置からは
急激落下させるように作動させる周面形状を備えたカム
46と、このカム46を強制的に回転させる電動モーター44
とを備えて、前記平板21の水平往復動が停止している間
に前記篩受け枠29を一定距離上方へ持ち上げた後、急激
に落下させてこれに衝撃を付与する衝撃付与装置38とか
ら成る粒・散剤用篩振盪機。 - 【請求項4】 前記平板21を間歇的に水平往復動させる
駆動装置22は、電動モーター23と、これに連動連結され
た回転円板25と、一端がこの回転円板25の周部に、また
他端が平板21に夫々連結された連動ロッド26を備え、前
記回転円板25の回転軸芯が垂直方向に設定された請求項
1から請求項3のいずれかに記載の粒・散剤用篩振盪
機。 - 【請求項5】 平板21を間歇的に水平往復動させる駆動
装置22は、軸線を水平方向に向かわせシリンダーロッド
51Aを前記平板21に連結して配置された流体圧シリンダ
ー51である請求項1から請求項2のいずれかに記載の粒
・散剤用篩振盪機。 - 【請求項6】 前記カム46はこれを駆動する電動モータ
ー44の出力軸44Aに直接に軸架保持されている請求項1
から請求項5のいずれかに記載の粒・散剤用篩振盪機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994006894U JP3004456U (ja) | 1994-05-21 | 1994-05-21 | 粒・散剤用篩振盪機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994006894U JP3004456U (ja) | 1994-05-21 | 1994-05-21 | 粒・散剤用篩振盪機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3004456U true JP3004456U (ja) | 1994-11-15 |
Family
ID=43140382
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994006894U Expired - Lifetime JP3004456U (ja) | 1994-05-21 | 1994-05-21 | 粒・散剤用篩振盪機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3004456U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113727629A (zh) * | 2019-02-14 | 2021-11-30 | 丸源株式会社 | 摇动式婴儿床 |
CN116116711A (zh) * | 2023-04-14 | 2023-05-16 | 潍坊市凯隆机械有限公司 | 金属连接件处理用振动气筛装置 |
-
1994
- 1994-05-21 JP JP1994006894U patent/JP3004456U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113727629A (zh) * | 2019-02-14 | 2021-11-30 | 丸源株式会社 | 摇动式婴儿床 |
CN116116711A (zh) * | 2023-04-14 | 2023-05-16 | 潍坊市凯隆机械有限公司 | 金属连接件处理用振动气筛装置 |
CN116116711B (zh) * | 2023-04-14 | 2023-06-13 | 潍坊市凯隆机械有限公司 | 金属连接件处理用振动气筛装置 |
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