JP3004008B1 - 更新履歴管理装置及び更新履歴管理方法 - Google Patents

更新履歴管理装置及び更新履歴管理方法

Info

Publication number
JP3004008B1
JP3004008B1 JP10297797A JP29779798A JP3004008B1 JP 3004008 B1 JP3004008 B1 JP 3004008B1 JP 10297797 A JP10297797 A JP 10297797A JP 29779798 A JP29779798 A JP 29779798A JP 3004008 B1 JP3004008 B1 JP 3004008B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
update history
history
update
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10297797A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000122907A (ja
Inventor
良司 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP10297797A priority Critical patent/JP3004008B1/ja
Priority to US09/243,813 priority patent/US6466950B1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3004008B1 publication Critical patent/JP3004008B1/ja
Publication of JP2000122907A publication Critical patent/JP2000122907A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F16/00Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
    • G06F16/20Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor of structured data, e.g. relational data
    • G06F16/23Updating
    • G06F16/2308Concurrency control
    • G06F16/2315Optimistic concurrency control
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F16/00Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
    • G06F16/20Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor of structured data, e.g. relational data
    • G06F16/23Updating
    • G06F16/2358Change logging, detection, and notification
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F16/00Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
    • G06F16/20Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor of structured data, e.g. relational data
    • G06F16/27Replication, distribution or synchronisation of data between databases or within a distributed database system; Distributed database system architectures therefor
    • G06F16/275Synchronous replication
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S707/00Data processing: database and file management or data structures
    • Y10S707/99951File or database maintenance
    • Y10S707/99952Coherency, e.g. same view to multiple users
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S707/00Data processing: database and file management or data structures
    • Y10S707/99951File or database maintenance
    • Y10S707/99952Coherency, e.g. same view to multiple users
    • Y10S707/99953Recoverability

Abstract

【要約】 【課題】 他の端末とデータの状態を同一に保つデータ
共有システムにおいて、データの更新履歴を早期に削除
できるようにする。データの更新履歴の量を少なくす
る。 【解決手段】 抽出部150が抽出した他の端末へ送信
すべき更新履歴212〜215(計100バイト)を送
信するよりも、点検先データのコピー111と履歴適用
情報511(計90バイト)を送信する方が、送信すべ
きデータ量が少ない。このため、比較部200は、更新
履歴212〜215を他の端末に対し送信する必要がな
い更新履歴であると判断する。送信部300は、点検先
データのコピー111と履歴適用情報511を他の端末
に対し送信する。削除部400は、全ての端末上で更新
履歴212〜215が必要とされないと判断し、更新履
歴212〜215を端末21上から削除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークで接
続された複数の機器の間でデータを送受信して互いの保
持するデータの状態を同一に保つための技術に属する。
【0002】
【従来の技術】情報処理機器(以下、機器)間の送受信
が、LAN(ローカルエリアネットワーク)や専用線な
どのような高速、かつ、信頼の高いネットワーク上のみ
でなく、無線通信や公衆網のような比較的低速、かつ、
信頼性の低い回線が用いられる場合が存在する。このよ
うな回線上でのデータ送受信を想定する場合には、十分
大きな不揮発性記憶装置と高い処理能力を持ったサーバ
のみにデータを保存し、他の機器からはサーバ上のデー
タを操作するという形態ではデータの送受信が頻繁、か
つ、多量に発生し、処理時間及びコストが増大する。
【0003】そこで、サーバだけでなく、各端末がそれ
ぞれにデータのコピーを保持し、各端末上でデータの操
作を行う方法が用いられる。しかし、この場合にも、各
端末上での操作の結果を、他の端末へ送信する必要が生
じる。他の端末へ操作結果を送信する際に通信コストを
軽減するための一般的な手法として、データそのもので
なく、更新履歴のみを送受信する方法がある。各端末
は、端末上で行われた更新の内容を、全て更新履歴とし
て保持する。他の端末又はサーバとのデータの同期が行
われた場合には、更新されたデータそのものの代わりに
更新履歴が送受信される。このとき、データの間に衝突
があれば、その解決が行われることもある。衝突解決の
方法には、公知の技術として知られている種々の方法が
用いられる。例えば、データがファイルシステム上のフ
ァイルであれば、P.Reiher,et.al.,
“Resolving File Conflicts
inthe Ficus File Syste
m”,USENIX Conference Proc
eedings,pp.183−195.USENI
X,June 1994に記載されている方法を用いる
ことができる。
【0004】端末がデータの更新履歴を送信する場合に
は、端末上に存在する全ての更新履歴の中から、送信先
の端末上に存在しない更新履歴を選び出す方法が必要と
なる。この目的のため、更新履歴を得ようとする端末
は、更新履歴を持っているサーバ又は端末に、自分がど
の更新履歴を保持しているかを伝達する必要がある。こ
の情報を、ここでは履歴保持情報と呼ぶ。各端末は、送
信相手の履歴保持情報に従って、送信相手に送信するべ
き更新履歴を抽出し、送信することになる。
【0005】このように、送受信される更新履歴の内容
は、送信相手の履歴保持情報に依存しているため、ある
端末上から、いつ、どの端末がデータをコピーして行く
かは一般には予測できない。送信相手の端末が必要とす
る更新履歴を保持していなかった場合には、更新履歴で
はなく、データそのものを送ることも可能であるが、端
末間の送信データ量の増大を招く。各端末は、可能なか
ぎり多くの更新履歴を保持していることが求められる。
【0006】しかし、各端末の不揮発性記憶装置の容量
は限られており、全ての更新履歴を保持することは不可
能である。また、多量の更新履歴を保持することは記憶
容量を圧迫し他の処理の妨げとなる。
【0007】ある1つの更新履歴に関して、データを保
持している全端末にその更新履歴が行き渡ったなら、も
うその更新履歴が必要な端末は存在しない。このような
とき、その更新履歴は削除可能である。更新履歴を削除
することにより、更新履歴の保存のために必要な記憶容
量を削減することができる。
【0008】例えば、文献G.Popek,et.a
l.,“Replication in Ficus
Distributed File System
s”,Proceedings of the IEE
E Workshop on Management
of Replicated Data,Novemb
er,1990では、履歴保持情報として、各端末毎の
データ更新回数を記録したバージョンベクタを使用して
いる。文献D.Ratner,et.al.,“Dyn
amic Version Vector Maint
ainance”,UCLA Technical R
eport CSD−970022 June,199
7では、バージョンベクタに含まれている各端末毎のデ
ータ更新回数を表す情報が、全ての端末に行き渡ったこ
とをone−phase bit vectorとよば
れる確認手段を使って確認し、全ての端末に行き渡った
分だけデータ更新回数の値を減算するという手法が用い
られている。この手法を用いて、データ更新回数の減算
に合わせて、更新履歴を減算された回数に等しい個数だ
け、古い方から削除することが可能である。即ち、全て
の端末に行き渡った更新履歴を、端末上から削除するこ
とができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】端末数が多い場合、全
ての端末が特定の更新履歴を保持しているかを確認する
には、確認手段が変更内容の送信に付随して行われるこ
とから、時間的コストがかかる。確認に長い時間を要す
ると、その間にも更新履歴は増大するので、端末の保持
しなければならない更新履歴の量は端末数が少い場合に
比較して増大する。これを避けるために、全ての端末に
直接問い合わせをすることは、通信コストの増大に繋が
り、好ましくない。
【0010】また、端末が全て稼働状態であると仮定で
きるのであれば、特定の更新履歴に関して、膨大な時間
を要するかも知れないが、いつかは全ての端末に行き渡
り、その更新履歴を削除することできる。しかし、長期
に渡って稼働していない端末が存在した場合、稼働して
いない端末上には、稼働していない期間中の更新履歴は
一切伝わらないため、長期に渡って更新履歴を全く削除
できず、保存すべき更新履歴の量が増大する。また、一
時同期に参加していたにも関わらず、ある時点から全く
参加しなくなった端末が存在すると、この方法では永遠
に更新履歴が削除できないことになる。
【0011】この発明は、以上のような課題を解決する
ためになされたものであり、更新履歴を早期に削除でき
るようにすることを目的とする。また、記録する更新履
歴の量を少なくすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る更新履歴
管理装置は、ネットワークで接続された複数の機器の間
でデータを送受信して互いの保持するデータの状態を同
一に保つデータ共有システムに用いられる更新履歴管理
装置において、状態を同一に保つ対象となるデータ(以
下、単にデータ)に対して行われた変更を、更新履歴と
して複数記録するストレージと、複数の更新履歴の中か
ら機器の間のデータを統一に保つために、他の機器に対
して送信すべき更新履歴を抽出する抽出部と、抽出部が
抽出した送信すべき更新履歴のデータ量の和Xを計算
し、データそのものとそのデータがどの更新履歴を適用
した結果かを示す情報とのデータ量の和Yを計算し、和
Xと和Yとを比較する比較部と、送信すべき更新履歴の
データ量の和Xがデータそのものとそのデータがどの更
新履歴を適用した結果かを示す情報とのデータ量の和Y
を越えている(X>Y)ならば、データそのものとその
データがどの更新履歴を適用した結果かを示す情報を送
信するとともに、そうでなければ(X≦Y)、抽出した
更新履歴を送信する送信部とを備えたことを特徴とす
る。
【0013】この発明に係る更新履歴管理装置は、更
に、送信すべき更新履歴が全ての機器に対して、X>Y
の場合には、その更新履歴をストレージから削除する削
除部を備えたことを特徴とする。
【0014】上記ストレージは、各機器がどの更新履歴
を保持しているかを表す情報を履歴保持情報として記録
し、上記抽出部は、履歴保持情報から他の機器に対して
送信すべき更新履歴を判定することを特徴とする。
【0015】この発明に係る更新履歴管理装置は、更
に、ある他機器の履歴保持情報を選択的にストレージか
ら削除する除外部を備えたことを特徴とする。
【0016】上記除外部は、予め制限時間を設定し、最
後に更新されてから制限時間内に更新のなかった履歴保
持情報をストレージから削除することを特徴とする。
【0017】この発明に係る更新履歴管理装置は、デー
タを共有する複数の機器を特定する識別子を設け、識別
子で表される機器以外の履歴保持情報は保持しないこと
を特徴とする。
【0018】上記除外部は、ある他機器からその他機器
の履歴保持情報を削除することを要求する信号を受信
し、その他機器の履歴保持情報を削除することを特徴と
する。
【0019】上記除外部は、ある機器上で、その機器が
保持する全てのデータに対し、他のある機器に対してX
>Yが成立する場合には、その他機器の履歴保持情報を
削除することを特徴とする。
【0020】この発明に係る更新履歴管理方法は、ネッ
トワークで接続された複数の機器の間でデータを送受信
して互いの保持するデータの状態を同一に保つデータ共
有システムに用いられる更新履歴管理方法において、状
態を同一に保つ対象となるデータ(以下、単にデータ)
に対して行われた変更を、更新履歴として複数記録する
ストレージ工程と、複数の更新履歴の中から機器の間の
データを統一に保つために、他の機器に対して送信すべ
き更新履歴を抽出する抽出工程と、抽出工程が抽出した
送信すべき更新履歴のデータ量の和Xを計算し、データ
そのものとそのデータがどの更新履歴を適用した結果か
を示す情報とのデータ量の和Yを計算し、和Xと和Yと
を比較する比較工程と、送信すべき更新履歴のデータ量
の和Xがデータそのものとそのデータがどの更新履歴を
適用した結果かを示す情報とのデータ量の和Yを越えて
いる(X>Y)ならば、データそのものとそのデータが
どの更新履歴を適用した結果かを示す情報を送信すると
ともに、そうでなければ(X≦Y)、抽出した更新履歴
を送信する送信工程とを備えたことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態として、ビル
等の点検員の使用する点検状況報告システムを例に挙げ
る。図1は、点検状況報告システムのシステムイメージ
を表している。点検員の所属する各営業所にはサーバ1
0が存在する。また、各点検員は、それぞれ1台ずつの
点検報告用端末を保持し、点検業務にあたる。点検員の
人数は固定であるとは限らず、配置転換等によって点検
員の人数は可変である。このため、稼働状態の端末21
〜24と、遊休状態の端末40が存在する。稼働状態の
端末21〜24は、サーバ又は他の端末とのデータ送受
信を行うが、遊休状態にある端末40はいかなる機器と
もデータの送受信を行わない。
【0022】図2は、サーバ10と端末21とのデータ
送受信の概要を表す。サーバは、サーバ上のストレージ
80にデータ群100を保持し、点検先データ101
(不具合の存否、不具合内容、点検状況、最終点検日、
最終点検者、最終点検時状況等)を保持している。点検
員は点検前に、サーバ上の点検先データ101を端末2
1に読み込む。端末21上のローカルストレージ71に
は、点検先データ101のコピー111が作成される。
点検員は点検中に、端末21上の点検先データのコピー
111を更新する。更新結果は、再びローカルストレー
ジ71上に反映される。点検後に、端末21上の点検先
データのコピー111でサーバ10上の点検先データ1
01を更新する。即ち、サーバ10上のデータは、点検
員の端末21上での更新を反映して、随時更新される。
【0023】点検員の端末21は、ローカルストレージ
71を持つ。端末21のローカルストレージ71には、
これから訪問する点検先のデータなど、サーバのデータ
群100の中で必要となるデータのコピーが保持され
る。これは、サーバ10上のデータ群100の中には、
更新頻度が高くないデータが混じっているために、及
び、通信手段が無線通信/公衆網であり、時間/料金の
コストが高いために、データが必要になるたび毎にサー
バからコピーして来たり、端末でのデータ更新のたびに
サーバにデータを送ったりするのは効率的でないからで
ある。
【0024】また、必ずしもサーバ10へのアクセスは
可能とは限らない。或いは、ある点検員が点検作業中の
点検先を、他の点検員に引き継ぐ場合も考えられる。こ
の場合、点検員の端末の間でデータを引き継ぐことにな
る。図3は、端末間でのデータ送受信の概要を表す。端
末21上の点検先データのコピー111と端末22上の
点検先データのコピー121とが同じサーバ10上のデ
ータ101のコピーであるならば、端末21上での点検
先データのコピー111への変更が端末22上の点検先
データのコピー121に反映される。このように、各端
末上にどのようなデータが存在するかを、サーバ上のみ
では管理できないか、効率的に管理できない状況が存在
し得る。
【0025】端末間のデータ送受信は、通信コストを軽
減するため、可能な限り、点検先データ101やそのコ
ピー111そのものでなく、更新履歴201のみの送受
信で行う。図4は、端末と端末との間の更新履歴の送受
信の概要を表す。サーバと端末の間の更新履歴の送受信
も、図4と同様に表される。点検者が点検先で障害を発
見したとき、障害を発見した点検者は、端末21上の点
検先データのコピー111の障害の有無を表すフィール
ド112を「障害なし」から「障害あり」に更新する。
このとき、点検先データのコピー111のフィールド1
12が「障害あり」に更新されたことを示す更新履歴2
11が生成され、ストレージ71に保存される。端末2
1と端末22とがデータ送受信を行うと、障害を発見し
た点検者の端末21から更新履歴211が端末22に送
信され、端末22上の点検先データのコピー121に適
用される。また、更新履歴211は、端末22上のスト
レージ72に保存される。
【0026】保存された更新履歴211は、必要に応じ
て他の端末に送信される。即ち、更新履歴211が端末
21から直接、或いは、間接に他の端末に送信されて行
き、最終的に、点検先データのコピーを持つ全ての端末
上で更新履歴211が受信され、点検先データのコピー
111に対応する各端末上のデータが「障害あり」に変
更される。図5は、この様子を簡潔に表した一例を示す
図である。更新履歴211が更新を行った端末21から
直接に、或いは、更新履歴211を受信した端末から間
接的に、他の端末又はサーバに送信されて行く過程で、
例えば、文献“Dynamic Version Ve
ctor Maintainance”に示されるon
e−phase bit vector等を使用して、
更新履歴211が全ての端末に行き渡ったか否かを確認
することができる。例えば、図5では、全ての端末21
〜24上及びサーバ10上に更新履歴211が存在す
る。端末21が図5の状態を確認できたなら、端末21
が更新履歴211を送信しなければならない端末は存在
しないので、端末21は更新履歴211を削除すること
ができる。
【0027】しかし、遊休状態にある端末は、他の端末
及びサーバとのデータ送受信を行わないので、更新履歴
を受信しない。図6は、遊休状態の端末が存在した場合
の状況を示す。遊休状態にある端末40は、更新履歴2
11を受信しないので、全ての端末で更新履歴が受信さ
れたとは判断されず、上記の方法では、端末21は更新
履歴211を削除できない。遊休状態の端末が存在する
と、そのような端末が存在しなかった場合よりも、削除
できない更新履歴が増大し、各端末の記憶領域を圧迫す
る結果となる。
【0028】実施の形態1.本発明で示される手法の1
つは、更新履歴を使用する理由である通信量削減という
目的を損なわないように、全ての端末に行き渡っている
と確認できていない更新履歴を削除する方法である。
【0029】一般に、更新履歴の総データ量がデータそ
のもののデータ量を越えるならば、更新履歴を送受信す
るよりも、むしろデータそのものを送信した方がデータ
転送量の上で有利となる。本発明では、上記のように判
断された場合、各端末では更新履歴ではなく、データそ
のものを送信する。このとき、各端末上の履歴保持情報
を更新するため、送信データにはデータそのものと、そ
のデータが更新履歴がどこまで適用された結果であるか
を示す情報(以下、履歴適用情報)が付加される。実際
には、各端末はデータそのものと履歴適用情報とのデー
タ量の和Yが、更新履歴のデータ量の和Xよりも小さい
場合(以下、この場合を(A)という)に、データその
ものの送信を行うことになる。データ履歴適用情報
のデータ量の和Y<更新履歴のデータ量の和X・・・
(A)
【0030】更新履歴を使用するシステムで一般的に行
われる方法として、更新履歴の送受信に先立ち、端末間
で履歴保持情報が送受信される。図7は、履歴保持情報
の送受信の概要を表している。端末22から履歴保持情
報322を受信した端末21は、履歴保持情報322を
元に、更新履歴群210から端末22が保持していない
更新履歴211を抽出して端末22へ送信する。
【0031】また、ある更新履歴が全ての端末に行き渡
ったかを確認する過程では、それぞれの端末がその更新
履歴を保持しているか否かを示す情報(間接的な履歴保
持情報)が、端末間で流通する。文献“Dynamic
Version Vector Maintaina
nce”で使用されているone−phase bit
vectorは、各端末がある端末上での更新回数の
減算に同意したか否かを表している。即ち、one−p
hase bit vectorは、ある端末上に古い
方から減算分だけの更新履歴が存在しているか否かを表
すことになり、間接的な履歴保持情報にほかならない。
one−phase bit vectorは、バージ
ョンベクタに含まれており、one−phase bi
t vectorを含むバージョンベクタを受信した端
末は、それを自分のバージョンベクタにもコピーし、必
要に応じて更新するので、one−phase bit
vectorは、端末間を流通することになる。one
−phase bitvectorは、本来2回のフェ
ーズで行うべき更新回数の減算プロセスを1回のフェー
ズで行うものであり、one−phase bit v
ectorを使用しない(2回のフェーズで行う)方法
でも、減算への同意の確認と減算への同意とが、やはり
端末間で伝達されるので、ある端末上に存在する更新履
歴を同様に知ることができる。
【0032】図8は、履歴保持情報及び間接的な履歴保
持情報の保存の概要を示す。端末21は、直接にデータ
の送受信を行った端末22がデータの送受信の際に送信
して来た履歴保持情報322を端末22から受け取り、
端末21上に履歴保持情報のコピー312として記録す
る。また、更新履歴211が全ての端末に行き渡ったか
を確認する過程で、確認に用いられるデータ(保持確認
情報)600を受信したとき、保持確認情報600に端
末22の間接的な履歴保持情報402が含まれていた
ら、間接的な履歴保持情報402の内容を端末21上の
端末22の履歴保持情報のコピー312に適用する。こ
れによって、端末21上の各端末の履歴保持情報のコピ
ーは、端末21は知り得るかぎりで最新に保たれる。
【0033】端末21は、端末21上に保持している端
末22の履歴保持情報のコピー312からその時点で端
末22に送信すべき更新履歴を予想することができる。
端末21の保持する端末22の履歴保持情報のコピー3
12は、端末22の履歴保持情報322と同じではな
く、過去のある時点での状態を示すので、端末21が端
末22の履歴保持情報のコピー312によって抽出する
更新履歴は、端末22とのデータ送受信が実際に起こっ
た際に送信することになる更新履歴の予想される最大数
となる。
【0034】ある端末上で、特定の更新履歴に関し、履
歴保持情報及び間接的な履歴保持情報を保持している他
のすべての端末に関して、その更新履歴を送る必要がな
い(相手が保持している)か、(A)であるか、どちら
かであることがいえるならば、その更新履歴は、少なく
とも過去に直接データの送受信を行ったことのある端末
に関しては、送信されることはない。なぜなら、 (1)送信相手がその更新履歴を保持しているならば、
その更新履歴は送信されない。 (2)送信相手に関して(A)がいえるならば、更新履
歴ではなくデータそのものが送信されるので、その更新
履歴は送信されない。からである。
【0035】図9及び図10は、上記の方法による更新
履歴の削除の方法の概要を表す。端末21上には、端末
21の履歴保持情報311及び稼働中の端末22の履歴
保持情報のコピー312及び遊休状態にある端末40の
履歴保持情報のコピー316が存在する。端末22上
で、点検先データのコピー121の障害の有無を表すフ
ィールド122が「障害あり」に更新されたとき、この
更新を表す更新履歴211は、端末21にある時点で到
達する。更新履歴211が端末21で受信されると、端
末21の履歴保持情報311は、更新履歴211を保持
していることを示すように変更される。一方、端末40
は遊休状態にあるため、端末40では更新履歴211が
受信されることはない。即ち、端末40のローカルスト
レージ76の履歴保持情報366は、更新履歴211を
受信したことを示さない。端末21上にある端末40の
履歴保持情報のコピー316は、端末40の履歴保持情
報366の過去の状態であるので、やはり更新履歴21
1を受信したことを示さない。
【0036】図10は、図9の時点での、端末21上の
点検先データのコピー111と、点検先データのコピー
111に関する更新履歴群の一部を表す。図24は、送
信の動作フローチャートを示す。端末21上にある端末
40の履歴保持情報のコピー316が、端末40が更新
履歴212〜215のみを保持しないことを示している
とする。抽出部150は、この時点で、端末40に送信
すべき更新履歴は、更新履歴212〜215であると予
想する。そして、更新履歴群10の中から更新履歴2
12〜215を抽出する(S1)。比較部200は、更
新履歴212〜215のデータ量の和Xを計算する(S
2)。ここで、更新履歴212〜215のデータ量の合
計は、100バイトである。次に、比較部200は、点
検先データのコピー111と履歴適用情報511のデー
タ量の和Yを求める(S3)。点検先データのコピー1
11のデータ量は80バイトであり、点検先データのコ
ピー111に関する履歴適用情報511は10バイトで
あるので、その合計は90バイトである。即ち、更新履
歴212〜215を送信するよりも、点検先データのコ
ピー111と履歴適用情報511を送信する方が、送信
すべきデータ量が少ない。つまり、X>Yとなり(A)
の場合に該当する。このため、更新履歴212〜215
は、端末40に対し送信する必要がない更新履歴である
と判断される(S4)。次に、送信部300は、点検先
データのコピー111と履歴適用情報511を端末40
に対し送信する(S5)。一方で、端末22の履歴保持
情報のコピー312は、端末22が更新履歴212〜2
15を保持していることを示しているので、端末22に
は更新履歴212〜215を送信する必要がない。削除
部400は、全ての端末上で更新履歴212〜215が
必要とされないと判断し(S6)、更新履歴212〜2
15を端末21上から削除する(S7)。また、ある端
末に更新履歴212〜215を送信する必要があると判
断されても、もし、他の全ての端末に対してX>Yが成
立すれば、更新履歴212〜215を端末21上から削
除する(S8,S7)。もし、S4において、X≦Yと
なり、比較部200が(A)に該当しないと判断した場
合は、送信部300は、更新履歴212〜215を端末
40に対し送信する(S9)。一般に、ある端末の保持
する別の履歴保持情報のコピーは、その別の端末の実際
の履歴保持情報に比較して古い情報を示す。即ち、履歴
情報のコピーによって導出された変更履歴群は、実際に
その別の端末とのデータ送受信が行われた際に送受信さ
れる更新履歴よりも少ない可能性がある。この場合、更
新履歴を送信するよりデータそのものを送信した方がデ
ータ量が小さいと判断したにも関わらず、実際には更新
履歴を送信した方がデータ量が小さかったことになり、
予想に反したデータ量の増加が生じる。しかし、以下の
ような状況のもとでは、この方法は十分有効である。図
12におけるように、端末21が頻繁にデータを送受信
する端末50が限定され、そうでない端末60とのデー
タの送受信は稀にしか生じないような場合には、頻繁に
データを送受信する端末50の履歴保持情報のコピー
は、そうでない端末60の履歴保持情報のコピーに比べ
て、頻繁に更新される。このような状況のもとでは、端
末21上のある履歴保持情報のコピー319が長期に渡
り更新されない場合には、履歴保持情報のコピー319
が端末50のものであって端末50が遊休状態に入った
か、又は、履歴保持情報のコピー319が端末60のも
のであるか、どちらかである。従って、履歴保持情報の
コピー319に従って一定の更新履歴を削除した後に、
履歴保持情報のコピー319の示す端末とのデータ送受
信が生じて、前述の予想に反したデータ量の増加に陥る
可能性は低く、全体として送受信データ量の増加は小さ
い。
【0037】図24は、送信動作中に更新履歴を削除す
るものであるが、図25に示すように、削除動作のみを
定期的に実行してもよい。
【0038】実施の形態2.本実施の形態では、更新履
歴を削除するためのもう1つの方法として、特定の端末
を将来のデータ送受信の対象から除外することによっ
て、保持すべき更新履歴の量を削減する方法を示す。図
11は、本実施の形態の概要を表す。端末21は、端末
40の履歴保持情報のコピー316を変更した際に、そ
の変更時点906を記録する。履歴保持情報のコピー3
16の変更は、端末40から履歴保持情報366を受信
したとき、又は、保持確認情報600に端末40の間接
的な履歴保持情報406が含まれていたときに起こる。
端末21の除外部500は、変更時点906から予め定
められた、又は、端末の種別などから決められた一定の
時間の間に、端末40の履歴保持情報のコピー316の
変更が起こらなかったならば、端末40の履歴保持情報
のコピー316を端末21上から削除する。
【0039】この判断に用いられる時間の例として、1
週間などのような物理的な時間の他、一定回数の更新
後、というような仮想的に時間に相当するような値も使
用することができる。
【0040】図11において、端末40が遊休状態にあ
るとすると、端末40が遊休状態になってからは、端末
40の履歴保持情報366は他の端末には送信されず、
また、端末40は保持確認情報を受信しないので、間接
的な履歴保持情報が送信されることもない。このため、
端末21上で端末40が遊休状態になる前に端末40か
ら送信された履歴保持情報366に関する情報が全て受
信されたならば、それ以上履歴保持情報のコピー316
の変更が生じることはない。
【0041】本実施の形態では、端末21上の端末40
の履歴保持情報のコピー316が変更されていない期間
が予め定められた期間を越えたとき、端末21は履歴保
持情報のコピー316を削除する。履歴保持情報のコピ
ー316が削除されたことで、端末21上には端末22
の履歴保持情報のコピー312しか存在しない。履歴保
持情報のコピー312は、端末22が更新履歴211を
保持していることを示しているので、端末21は更新履
歴211を削除することができ、保持データ量が減少す
る。
【0042】この方法は、ある一定期間、履歴保持情報
のコピーの更新が起こらない端末を遊休状態に入ったも
のとみなしている。しかし、実際にはそうでない場合も
生じ得るので、削除された更新履歴が将来的に実際にデ
ータ送信の対象にならないとは限らない。送信の対象に
なるにも関わらず、更新履歴が存在しない場合、更新履
歴を送信することはできないので、代わりにデータその
ものを送信することになる。しかし、図12におけるよ
うに、頻繁にデータを送受信する端末50が限定され、
そうでない端末60とのデータの送受信は稀にしか生じ
ないような場合には、頻繁にデータを送受信する端末5
0の履歴保持情報のコピーは、そうでない端末60の履
歴保持情報のコピーに比べて、頻繁に更新される。この
ような状況のもとでは、端末21上のある履歴保持情報
のコピー319が長期に更新されない場合には、履歴保
持情報のコピー319の示す端末が端末50であって端
末50が遊休状態に入ったか、又は、履歴保持情報のコ
ピー319の示す端末が端末60であるか、どちらかで
ある。従って、いずれにしろ履歴保持情報のコピー31
9の示す端末とのデータ送受信が生じない可能性が高
い。履歴保持情報を削除するまでの時間を、運用形態や
データ形式によって経験的又は規則的に最適な値に設定
することにより、この可能性が十分高くなり、送受信デ
ータ量の上昇を抑えつつ、保持データ量の削減ができ
る。
【0043】実施の形態3.本発明の別の実施の形態と
して、実施の形態2のように、既に記録している履歴保
持情報を削除するのでなく、受信した履歴保持情報を選
択的に記録しない方法を以下に示す。図13は、ドメイ
ンの概念を表している。図13で、端末21〜25は、
点検作業員のグループに従ったドメイン801〜803
に分割される。端末21〜25は、自分がどのドメイン
に属しているかを記録している。ドメインに属すること
を記録するための手続きは、全てのデータ送受信が開始
される前に予め(静的に)行うことが可能であり、ま
た、ある時点において動的に行うことも可能である。ま
た、ドメインから脱退するための手続きを行うこともで
きる。また、1つの端末が複数のドメインに属すること
も可能である。
【0044】図14で、端末21は、データの送受信の
際に、端末21の属しているドメイン801を示す情報
(所属情報)811を送受信相手である端末25に送信
する。端末25は、ドメイン803に属している。端末
25は、所属情報811と、端末25のローカルストレ
ージ75の所属情報815とを比較し、端末21が端末
25が属しているドメイン83に所属しているか否か
を判定する。送受信の相手が自分の属するドメインのど
れかに属している場合、端末はその送受信相手とのデー
タ送受信を行う。送受信の相手が自分の属するドメイン
のどれにも属していない場合、端末はその相手とデータ
の送受信を行わない。この場合、所属情報811に、端
末25が属するドメイン803が含まれていないので、
端末25は端末21とのデータ送受信を行わない。従っ
て、端末21の履歴保持情報311は端末25には記録
されない。
【0045】また、所属情報は、保持確認情報にも付加
される。各端末は、自分の属するドメインのどれにも属
していない端末の間接的な履歴保持情報を記録しない。
図15は、所属情報付きの保持確認情報の例である。端
末25が保持確認情報601を受信したとき、保持確認
情報601には端末21の間接的な履歴保持情報411
が含まれているが、所属情報811に端末25が属する
ドメイン803が含まれていないので、端末25は間接
的な履歴保持情報411を記録しない。
【0046】従って、ドメインに属している端末が保持
する履歴保持情報のコピーは、この端末がいかなるドメ
インにも属さず、全ての端末の履歴保持情報のコピーを
記録した場合に比較して少ない。一般に、保持する履歴
保持情報のコピーが少ない端末では、保持すべき更新履
歴の量は少なくなる。なぜなら、更新履歴を削除するた
めには、全ての履歴保持情報のコピーを参照して、それ
らが全て削除に同意している(その更新履歴を保持して
いる)ことが確認できるか、又は実施の形態1のように
削除しても問題ないと判断されなければならないので、
履歴保持情報のコピーが増えると、増えた分だけ同意を
得るべき端末が増加し、また、削除の判断の際の拘束条
件が増すからである。
【0047】図13に示すように、端末21,22がド
メイン801に属し、端末23がドメイン801に属さ
ない場合には、端末21は、端末22との間でデータの
送受信を行ない、端末22の履歴保持情報のコピー31
2を保持するが、端末21は、ドメイン801に属さな
い端末23とはデータの送受信を行わず、また、端末2
3の履歴保持情報のコピーも保持しない。
【0048】図16で、端末22の履歴保持情報のコピ
ー312及びサーバ10の履歴保持情報のコピー310
が更新履歴211を保持していることを示しているの
で、即ち、ドメイン801の他の端末とサーバ全てが更
新履歴211を保持しているので、端末21は、更新履
歴211を削除することができる。一方、ドメインの概
念を用いない場合には、端末21〜24は相互にデータ
の送受信を行う。端末21上に端末22の履歴保持情報
のコピー312及び端末23の履歴保持情報のコピー3
13が存在するとき、履歴保持情報のコピー313が更
新履歴211を保持していないことを表すならば(図1
7)、端末21は、更新履歴211を削除することがで
きない。
【0049】実施の形態4.また、図18では、ある端
末が自分とデータ送受信を行う端末のみをドメインとし
て登録する例を示している。端末21と、端末21と直
接にデータ送受信を行う端末22,23は、ドメイン8
01に属している。同様に、端末22と端末22と直接
にデータ送受信を行う端末21,24は、ドメイン80
2に属している。
【0050】ある端末は、その端末とデータ送受信を行
う端末に、予めドメインに加入するための手続きを行
う。この手続きは、全てのデータ送受信が開始される前
に予め(静的に)行うことが可能であり、また、実際に
データ送受信が行われる直前に(動的に)行うことも可
能である。また、データ送受信が必要でなくなった端末
に関し、ドメインから脱退するための手続きを行うこと
もできる。
【0051】実施の形態3に見るように、あるドメイン
に属する端末は、そのドメインに属しない端末とのデー
タ送受信を行わず、履歴保持情報も保持しない。従っ
て、ドメインに属する端末は、自分と直接にデータを送
受信する端末の履歴保持情報しか保持しない。
【0052】図18で、ドメイン801に属する端末2
1は、同じドメイン801に属する端末22及び端末2
3との間でしかデータの送受信を行わない。また、端末
21上には、端末22の履歴保持情報のコピー312と
端末23の履歴保持情報のコピー313とが保持され、
他の端末の履歴保持情報は保持されない。このため、端
末21は、履歴保持情報のコピー312と313のみに
基づいて、更新履歴の削除を行うことができる。
【0053】一般に、直接にデータを送受信する端末の
履歴保持情報は、直接にデータの送受信を行わない端末
の間接的な履歴保持情報よりも、伝達する速度が速い。
なぜなら、ある端末の履歴保持情報は、その端末とのデ
ータの送受信の際に、最新情報が伝えられるのに対し、
間接的な履歴保持情報は、過去のある時点に開始された
更新履歴を削除しようとする試みの結果が伝達されてい
るため、最新の情報とは限らないからである。
【0054】従って、直接にデータの送受信を行う端末
のみの履歴保持情報を持つ端末は、直接にデータの送受
信を行わない端末の間接的な履歴保持情報をも保持して
いる端末と比較して、ある更新履歴が受信されるか、又
は、生じてから削除できるまでの期間が短く、保持すべ
き更新履歴の量は少ない。
【0055】実施の形態5.ある時点まで稼働状態にあ
った端末が遊休状態に移行する際に、遊休状態に移行す
ることを他の端末に伝達することで、ある端末が保持す
る履歴保持情報を削減し、保持すべき更新履歴を削減す
る例を示す。図17において、履歴保持情報のコピー3
10及び312は、更新履歴211を保持していること
を表しているが、履歴保持情報のコピー313は、更新
履歴211を保持していないことを表しているので、端
末21は、更新履歴211を削除することができない。
ここで、それまで稼働状態にあった端末23が遊休状態
に移行したとする。
【0056】図19は、そのときの処理の概要を表す。
このとき、端末23は、自分が遊休状態に移行すること
を示す情報(移行情報)703をローカルストレージ7
3から端末21に送信する。送信の方法は、データの送
受信に付随する方法やデータ送受信とは独立に行う方法
がある。
【0057】端末23の移行情報703を受信した端末
21は、端末21上に記録されている履歴保持情報のコ
ピー313を削除する。これにより、端末21に記録さ
れている履歴保持情報のコピーは310及び312のみ
となり、履歴保持情報のコピー310及び312は、と
もに更新履歴211を保持していることを表しているの
で、端末21は、更新履歴211を削除することができ
る。
【0058】一方、端末23が移行情報703を送信し
なかった場合、もし、端末23が更新履歴211を受信
する前に遊休状態に移行したならば、履歴保持情報のコ
ピー313は、更新履歴211を保持しているという内
容に変更されることはないので、端末21は、いつまで
も更新履歴211を削除することができない。このよう
に、移行情報の配信によって、保持すべき更新履歴の量
を削減できる。
【0059】移行情報は、上記のように他の端末に直接
に送信される方法の他、ある端末が受信した移行情報を
他の端末に転送する方法も想定される。この場合の転送
の方法には、データの送受信に付随する方法やデータ送
受信とは独立に行う方法がある。また、ある端末が受信
した移行情報を他の端末に転送する場合、移行情報の受
信直後に他の端末に転送する方法と、移行情報の受信後
に他の端末に送信する方法がある。
【0060】図20に示すように、端末21から端末2
2に移行情報703の転送が行われると、端末22上で
履歴保持情報323の削除が行われ、履歴保持情報のコ
ピー320及び321は、ともに更新履歴211を保持
していることを表しているから、端末22でも更新履歴
211を削除することができ、端末22上でも保持デー
タ量が減少する。
【0061】実施の形態6.実施の形態1による方法と
実施の形態2以降の方法とを融合した方法を示す。図2
1で、端末21上には稼働中の端末22の履歴保持情報
のコピー312及び遊休状態にある端末40の履歴保持
情報のコピー316が存在する。端末21上のある点検
先データのコピー111に関し、実施の形態1と同様の
方法で、点検先データのコピー111に関する更新履歴
212〜215が(A)を満たすため、端末40には送
信される必要がないと判断される。同様に、端末21上
の別データ113に関し、実施の形態1と同様の方法
で、データ113に関する更新履歴216〜218が
(A)を満たすため、端末40には送信される必要がな
いと判断される。
【0062】端末21上の更新履歴群210に更新履歴
212〜218しか存在しないならば、端末21上にあ
る全ての更新履歴が端末40には送信される必要がない
と判断されたことになる。このとき、履歴保持情報のコ
ピー316は、更新履歴を保存するための条件として全
く機能してない。端末21は、この事実をもって、履歴
保持情報のコピー316を実施の形態2における履歴保
持情報の除外対象とし、履歴保持情報のコピー316を
削除する。
【0063】履歴保持情報のコピー316が削除された
状態(図22)で、端末21に端末22から新たに更新
履歴216が到着したとき、履歴保持情報のコピー31
2が更新履歴216を保持しているを示しているので、
端末21は、更新履歴216を削除することができる。
一方、履歴保持情報のコピー316が削除されなかった
とすると(図23)、履歴保持情報のコピー316には
更新履歴216を保持していないことが示されるため、
端末21は更新履歴216を削除することができない。
【0064】実施の形態2に述べたように、図12に示
すような頻繁にデータ送受信が起こる端末と、稀にしか
データ送受信が起きない端末とが明確に区別できる環境
下では、本実施の形態の方法で履歴保持情報のコピーが
削除されるのは、頻繁にデータの送受信が起きる端末が
遊休状態に入った場合か、又は、削除された履歴保持情
報のコピーが稀にしかデータ送受信の起きない端末のも
のであったか、のいずれかであるといえる。前者の場合
は、遊休状態の端末に関する履歴保持情報を除外する当
初の目的に合致する。後者の場合は、履歴保持情報のコ
ピーを削除したことにより、更新履歴の代わりにデータ
そのものを送ることになり、更新履歴を送信した場合よ
りもデータ量が多くなる可能性が存在するが、これが発
生するのは稀であり、全体として、送受信データ量の増
加は微小にとどまる。
【0065】以上のように、上記実施の形態1〜6で
は、ネットワークで接続された複数の機器の間でデータ
を送受信して互いの保持するデータの状態を同一に保つ
データ共有システムで、かつ、状態を同一に保つ対象と
なるデータ(以下、単にデータ)に対して行われた変更
を、更新履歴として記録し、かつ、機器の間のデータを
同一に保つために記録されている複数の更新履歴(以
下、更新履歴群)から更新履歴を抽出して送受信し、か
つ、全て機器に、ある更新履歴が受信されたかを確認し
て、全ての機器で受信されたと確認された更新履歴を記
録から削除するような方法及び装置を説明した。
【0066】その特徴は、以下の通りである。 (1)ある機器上で、その機器が保持するデータのうち
の任意の1つ又は複数に対して、更新履歴群の中から他
の機器に対して送信すべき更新履歴を抽出し、送信すべ
き全ての更新履歴の物理データ量の総和が、データその
ものを送信した場合のデータ量を越えているならば、以
下の(a)を選択し、そうでなければ(b)を選択す
る。 (a)更新履歴ではなくデータそのものと、そのデータ
がどの更新履歴(複数)を適用した結果かを示す情報、
を送信する。 (b)抽出した更新履歴を送信する。 (2)任意の1つのデータに対する更新履歴群のうちの
任意の1つの更新履歴について、ある機器上で他の全て
の機器に対して、上記の(1)(b)に該当する場合に
は、その更新履歴を継続して保持しない(記録から削除
する)。 (3)ある更新履歴が全ての機器で受信されたかを確認
する過程で、各機器がどの更新履歴を保持しているかを
確認して記録し、記録した情報(以下、間接的な履歴保
持情報)及び直接に通信を行った端末から受信したその
端末がどの更新履歴を保持しているかを表す情報(以
下、履歴保持情報)とから、(2)の判定を行う。 (4)ある機器において、ある他機器の(間接的な)履
歴保持情報を選択的に保持しない、又は、選択的に記録
から削除する。 (5)予め制限時間を設定し、最後に更新されてから制
限時間内に更新のなかった(ある他機器の)間接的な履
歴保持情報を記録から削除する。 (6)ある1つの機器、又は、複数の機器を集合的に特
定する識別子を設け、これを保持する(複数可)。保持
されている識別子で表される機器以外の間接的な履歴保
持情報は保持しない(受信しても記録しない)。 (7)ある機器が上記データ交換の際に、履歴保持情報
を送信する代わりに、自分の履歴保持情報を削除するこ
とを要求する信号を送信し、この信号を受信した機器は
送信した機器の履歴保持情報及び間接的な履歴保持情報
を削除する。 (8)ある機器上で、その機器が保持する全てのデータ
に対し、他のある機器に対して(1)(b)が成立する
場合には、その(他のある)機器の履歴保持情報及び間
接的な履歴保持情報を削除する。
【0067】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、更新
履歴を早期に削除できる。また、この発明によれば、更
新履歴の記録量を少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 点検状況報告システムのシステムイメージを
示す図。
【図2】 サーバ10と端末21とのデータ送受信の概
要を示す図。
【図3】 端末間でのデータ送受信の概要を示す図。
【図4】 端末と端末との間の更新履歴の送受信の概要
を示す図。
【図5】 更新履歴211が端末21から直接、或い
は、間接に他の端末に送信されていく一例を示す図。
【図6】 遊休状態の端末が存在した場合の状況を示す
図。
【図7】 履歴保持情報の送受信の概要を示す図。
【図8】 履歴保持情報及び間接的な履歴保持情報の保
存の概要を示す図。
【図9】 更新履歴の削除の方法の概要を示す図。
【図10】 更新履歴の削除の方法の概要を示す図。
【図11】 特定の端末を将来のデータ送受信の対象か
ら除外する概要を示す図。
【図12】 頻繁にデータを送受信する端末50とそう
でない端末60とを示す図。
【図13】 ドメインの概念を示す図。
【図14】 端末21の属しているドメイン801を示
す情報(所属情報)811を示す図。
【図15】 所属情報付きの保持確認情報の例を示す
図。
【図16】 ドメイン801の他の端末とサーバ全てが
更新履歴211を保持しているので更新履歴211を削
除することを示す図。
【図17】 履歴保持情報のコピー313が更新履歴2
11を保持していないので更新履歴211を削除するこ
とができないことを示す図。
【図18】 ある端末が自分とデータ送受信を行う端末
のみをドメインとして登録する例を示す図。
【図19】 それまで稼働状態にあった端末23が遊休
状態に移行したときの処理の概要を示す図。
【図20】 端末21から端末22への移行情報703
の転送を示す図。
【図21】 実施の形態1による方法と実施の形態2以
降の方法とを融合した方法を示す図。
【図22】 履歴保持情報のコピー316が削除された
状態を示す図。
【図23】 履歴保持情報のコピー316が削除されな
かった場合を示す図。
【図24】 送信の動作フローチャートを示す図。
【図25】 削除の動作フローチャートを示す図。
【符号の説明】
10 サーバ、21,22,23,24,40 端末、
150 抽出部、101 点検先データ、111 点検
先データのコピー、200 比較部、211更新履歴、
300 送信部、366 履歴保持情報、400 削除
部、500除外部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−154092(JP,A) 情報処理学会シンポジウム論文集 V OL.98,NO.8(H10−7−8)黒 田正博 他「モバイル環境に適した楽観 データ同期化機構とデータベースアクセ スモデルへの応用について」p.257− 263 情報処理学会研究会報告 vol. 65.no.13(MBL−4)(H10−2 −13)黒田正博 他「オブジェクト同期 化モデルを用いた無線ネットワークでの データ転送方式」p.45−50 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 12/00 G06F 13/00 G06F 15/02

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークで接続された複数の機器の
    間でデータを送受信して互いの保持するデータの状態を
    同一に保つデータ共有システムに用いられる更新履歴管
    理装置において、 状態を同一に保つ対象となるデータ(以下、単にデー
    タ)に対して行われた変更を、更新履歴として複数記録
    するストレージと、 複数の更新履歴の中から機器の間のデータを一に保つ
    ために、他の機器に対して送信すべき更新履歴を抽出す
    る抽出部と、 抽出部が抽出した送信すべき更新履歴のデータ量の和X
    を計算し、データそのものとそのデータがどの更新履歴
    を適用した結果かを示す情報とのデータ量の和Yを計算
    し、和Xと和Yとを比較する比較部と、 送信すべき更新履歴のデータ量の和Xがデータそのもの
    とそのデータがどの更新履歴を適用した結果かを示す情
    報とのデータ量の和Yを越えている(X>Y)ならば、
    データそのものとそのデータがどの更新履歴を適用した
    結果かを示す情報を送信するとともに、そうでなければ
    (X≦Y)、抽出した更新履歴を送信する送信部とを備
    えたことを特徴とする更新履歴管理装置。
  2. 【請求項2】 ネットワークで接続された複数の機器の
    間でデータを送受信して互いの保持するデータの状態を
    同一に保つデータ共有システムに用いられる更新履歴管
    理装置において、 状態を同一に保つ対象となるデータ(以下、単にデー
    タ)に対して行われた変更を、更新履歴として複数記録
    するストレージと、 複数の更新履歴の中から機器の間のデータを同一に保つ
    ために、他の機器に対して送信すべき更新履歴を抽出す
    る抽出部と、 抽出部が抽出した送信すべき更新履歴のデータ量の和X
    を計算し、データそのものとそのデータがどの更新履歴
    を適用した結果かを示す情報とのデータ量の和Yを計算
    し、和Xと和Yとを比較する比較部と、 送信すべき更新履歴が全ての機器に対して、送信すべき
    更新履歴のデータ量の和Xがデータそのものとそのデー
    タがどの更新履歴を適用した結果かを示す情報 とのデー
    タ量の和Yを越えている(X>Y)場合には、送信すべ
    き更新履歴が全ての機器に対して送信されていない状態
    であっても、その更新履歴をストレージから削除する削
    除部とを備えたことを特徴とする更新履歴管理装置。
  3. 【請求項3】 ネットワークで接続された複数の機器の
    間でデータを送受信して互いの保持するデータの状態を
    同一に保つデータ共有システムに用いられる更新履歴管
    理装置において、 状態を同一に保つ対象となるデータ(以下、単にデー
    タ)に対して行われた変更を、更新履歴として複数記録
    するストレージと、 複数の更新履歴の中から機器の間のデータを同一に保つ
    ために、他の機器に対して送信すべき更新履歴を抽出す
    る抽出部と、 抽出部が抽出した送信すべき更新履歴のデータ量の和X
    を計算し、データそのものとそのデータがどの更新履歴
    を適用した結果かを示す情報とのデータ量の和Yを計算
    し、和Xと和Yとを比較する比較部と、 送信すべき更新履歴のデータ量の和Xがデータそのもの
    とそのデータがどの更新履歴を適用した結果かを示す情
    報とのデータ量の和Yを越えている(X>Y)ならば、
    データそのものとそのデータがどの更新履歴を適用した
    結果かを示す情報を送信するとともに、そうでなければ
    (X≦Y)、抽出した更新履歴を送信する送信部と、 送信すべき更新履歴が全ての機器に対して、X>Yの場
    合には、送信すべき更新履歴が全ての機器に対して送信
    されていない状態であっても、その更新履歴をストレー
    ジから削除する削除部とを備えたことを特徴とする更新
    履歴管理装置。
  4. 【請求項4】 上記ストレージは、各機器がどの更新履
    歴を保持しているかを表す情報を履歴保持情報として記
    録し、 上記抽出部は、履歴保持情報から他の機器に対して送信
    すべき更新履歴を判定することを特徴とする請求項1〜
    3いずれか記載の更新履歴管理装置。
  5. 【請求項5】 更新履歴管理装置は、更に、ある他機器
    の履歴保持情報を選択的にストレージから削除する除外
    部を備えたことを特徴とする請求項4記載の 更新履歴管
    理装置。
  6. 【請求項6】 上記除外部は、予め制限時間を設定し、
    最後に更新されてから制限時間内に更新のなかった履歴
    保持情報をストレージから削除することを特徴とする請
    求項5記載の更新履歴管理装置。
  7. 【請求項7】 更新履歴管理装置は、データを共有する
    複数の機器を特定する識別子を設け、識別子で表される
    機器以外の履歴保持情報は保持しないことを特徴とする
    請求項5記載の更新履歴管理装置。
  8. 【請求項8】 上記除外部は、ある他機器からその他機
    器の履歴保持情報を削除することを要求する信号を受信
    し、その他機器の履歴保持情報を削除することを特徴と
    する請求項5記載の更新履歴管理装置。
  9. 【請求項9】 上記除外部は、ある機器上で、その機器
    が保持する全てのデータに対し、他のある機器に対して
    X>Yが成立する場合には、その他機器の履歴保持情報
    を削除することを特徴とする請求項5記載の更新履歴管
    理装置。
  10. 【請求項10】 ネットワークで接続された複数の機器
    の間でデータを送受信して互いの保持するデータの状態
    を同一に保つデータ共有システムに用いられる更新履歴
    管理方法において、 状態を同一に保つ対象となるデータ(以下、単にデー
    タ)に対して行われた変更を、更新履歴として複数記録
    するストレージ工程と、 複数の更新履歴の中から機器の間のデータを同一に保つ
    ために、他の機器に対して送信すべき更新履歴を抽出す
    る抽出工程と、 抽出工程が抽出した送信すべき更新履歴のデータ量の和
    Xを計算し、データそのものとそのデータがどの更新履
    歴を適用した結果かを示す情報とのデータ量の和Yを計
    算し、和Xと和Yとを比較する比較工程と、 送信すべき更新履歴のデータ量の和Xがデータそのもの
    とそのデータがどの更新履歴を適用した結果かを示す情
    報とのデータ量の和Yを越えている(X>Y)ならば、
    データそのものとそのデータがどの更新履歴を適用した
    結果かを示す情報を送信するとともに、そうでなければ
    (X≦Y)、抽出した更新履歴を送信する送信工程とを
    備えたことを特徴とする更新履歴管理方法。
  11. 【請求項11】 ネットワークで接続された複数の機器
    の間でデータを送受信して互いの保持するデータの状態
    を同一に保つデータ共有システムに用いられる更新履歴
    管理方法において、 状態を同一に保つ対象となるデータ(以下、単にデー
    タ)に対して行われた変更を、更新履歴として複数記録
    するストレージ工程と、 複数の更新履歴の中から機器の間のデータを同一に保つ
    ために、他の機器に対して送信すべき更新履歴を抽出す
    る抽出工程と、 抽出工程が抽出した送信すべき更新履歴のデータ量の和
    Xを計算し、データそのものとそのデータがどの更新履
    歴を適用した結果かを示す情報とのデータ量の和Yを計
    算し、和Xと和Yとを比較する比較工程と、 送信すべき更新履歴が全ての機器に対して、送信すべき
    更新履歴のデータ量の和Xがデータそのものとそのデー
    タがどの更新履歴を適用した結果かを示す情報とのデー
    タ量の和Yを越えている(X>Y)場合には、送信すべ
    き更新履歴が全ての機器に対して送信されていない状態
    であっても、その更新履歴をストレージから削除する削
    除工程とを備えたことを特徴とする更新履歴管理方法。
  12. 【請求項12】 ネットワークで接続された複数の機器
    の間でデータを送受信して互いの保持するデータの状態
    を同一に保つデータ共有システムに用いられる更新履歴
    管理方法において、 状態を同一に保つ対象となるデータ(以下、単にデー
    タ)に対して行われた変更を、更新履歴として複数記録
    するストレージ工程と、 複数の更新履歴の中から機器の間のデータを同一に保つ
    ために、他の機器に対して送信すべき更新履歴を抽出す
    る抽出工程と、 抽出工程が抽出した送信すべき更新履歴のデータ量の和
    Xを計算し、データそのものとそのデータがどの更新履
    歴を適用した結果かを示す情報とのデータ量の和Yを計
    算し、和Xと和Yとを比較する比較工程と、 送信すべき更新履歴のデータ量の和Xがデータそのもの
    とそのデータがどの更新履歴を適用した結果かを示す情
    報とのデータ量の和Yを越えている(X>Y)ならば、
    データそのものとそのデータがどの更新履歴を適用した
    結果かを示す情 報を送信するとともに、そうでなければ
    (X≦Y)、抽出した更新履歴を送信する送信工程と、 送信すべき更新履歴が全ての機器に対して、X>Yの場
    合には、送信すべき更新履歴が全ての機器に対して送信
    されていない状態であっても、その更新履歴をストレー
    ジから削除する削除工程とを備えたことを特徴とする更
    新履歴管理方法。
JP10297797A 1998-10-20 1998-10-20 更新履歴管理装置及び更新履歴管理方法 Expired - Fee Related JP3004008B1 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10297797A JP3004008B1 (ja) 1998-10-20 1998-10-20 更新履歴管理装置及び更新履歴管理方法
US09/243,813 US6466950B1 (en) 1998-10-20 1999-02-03 Update log management device and an update log management method decreasing the data amount of transmitting and the update log amount of holding based on the result of comparing the amount of the update log with the amount of the updated data plus the log applied information

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10297797A JP3004008B1 (ja) 1998-10-20 1998-10-20 更新履歴管理装置及び更新履歴管理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3004008B1 true JP3004008B1 (ja) 2000-01-31
JP2000122907A JP2000122907A (ja) 2000-04-28

Family

ID=17851302

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10297797A Expired - Fee Related JP3004008B1 (ja) 1998-10-20 1998-10-20 更新履歴管理装置及び更新履歴管理方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6466950B1 (ja)
JP (1) JP3004008B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008114378A1 (ja) * 2007-03-19 2008-09-25 Fujitsu Limited データ処理装置、そのデータ監視方法、そのデータ監視プログラム、及びそのデータ監視プログラムを格納した記録媒体

Families Citing this family (66)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7051173B2 (en) * 2000-02-04 2006-05-23 Fujitsu Limited Backup system and method thereof in disk shared file system
US7065446B2 (en) * 2000-08-18 2006-06-20 Geospatial Technologies, Inc. Real-time smart mobile device for location information processing
GB2374493A (en) * 2001-04-12 2002-10-16 Mitel Knowledge Corp Mobile interactive logging (MILog) of network devices
US20030046017A1 (en) * 2001-06-06 2003-03-06 Claudius Fischer Deployment console for use with a computer system deploying software to remotely located devices
US7127467B2 (en) * 2002-05-10 2006-10-24 Oracle International Corporation Managing expressions in a database system
US7565379B2 (en) * 2002-08-01 2009-07-21 Edwina Lu Preventing change cycling using rules and redo tags in a redo log
US7613741B2 (en) * 2002-08-01 2009-11-03 Oracle International Corporation Utilizing rules in a distributed information sharing system
US8005802B2 (en) * 2002-08-01 2011-08-23 Oracle International Corporation Partial evaluation of rule sets
US7152076B2 (en) * 2003-01-23 2006-12-19 Microsoft Corporation System and method for efficient multi-master replication
US7406499B2 (en) * 2003-05-09 2008-07-29 Microsoft Corporation Architecture for partition computation and propagation of changes in data replication
US8365193B2 (en) 2003-08-14 2013-01-29 Oracle International Corporation Recoverable asynchronous message driven processing in a multi-node system
ATE368901T1 (de) * 2003-08-27 2007-08-15 Sap Ag Weiterleiten von änderungen in einer datenbank
US7203712B2 (en) * 2004-02-26 2007-04-10 International Business Machines Corporation Algorithm to find LOB value in a relational table after key columns have been modified
US7490083B2 (en) * 2004-02-27 2009-02-10 International Business Machines Corporation Parallel apply processing in data replication with preservation of transaction integrity and source ordering of dependent updates
US8688634B2 (en) * 2004-02-27 2014-04-01 International Business Machines Corporation Asynchronous peer-to-peer data replication
US20050222996A1 (en) * 2004-03-30 2005-10-06 Oracle International Corporation Managing event-condition-action rules in a database system
US7343356B2 (en) 2004-04-30 2008-03-11 Commvault Systems, Inc. Systems and methods for storage modeling and costing
US8266406B2 (en) 2004-04-30 2012-09-11 Commvault Systems, Inc. System and method for allocation of organizational resources
US7647356B2 (en) * 2004-05-07 2010-01-12 Oracle International Corporation Methods and apparatus for facilitating analysis of large data sets
US7730026B2 (en) * 2004-07-01 2010-06-01 Apple Inc. Method and system using reusable state information for synchronization and maintenance of data
US7933868B2 (en) * 2004-11-04 2011-04-26 Microsoft Corporation Method and system for partition level cleanup of replication conflict metadata
US7567975B2 (en) * 2005-03-16 2009-07-28 Oracle International Corporation Incremental evaluation of complex event-condition-action rules in a database system
US20060218200A1 (en) * 2005-03-24 2006-09-28 International Business Machines Corporation Application of log records by storage servers
US7571192B2 (en) * 2005-06-15 2009-08-04 Oracle International Corporation Methods and apparatus for maintaining consistency during analysis of large data sets
US8495015B2 (en) 2005-06-21 2013-07-23 Apple Inc. Peer-to-peer syncing in a decentralized environment
US7523146B2 (en) 2005-06-21 2009-04-21 Apple Inc. Apparatus and method for peer-to-peer N-way synchronization in a decentralized environment
JP2007089134A (ja) * 2005-08-22 2007-04-05 Ricoh Co Ltd 画像処理システム、画像処理方法、画像処理プログラム、及び画像形成装置
JP4762693B2 (ja) * 2005-11-22 2011-08-31 株式会社日立製作所 ファイルサーバ、ファイルサーバのログ管理システム及びファイルサーバのログ管理方法
US7651593B2 (en) 2005-12-19 2010-01-26 Commvault Systems, Inc. Systems and methods for performing data replication
US8655850B2 (en) 2005-12-19 2014-02-18 Commvault Systems, Inc. Systems and methods for resynchronizing information
US8572330B2 (en) 2005-12-19 2013-10-29 Commvault Systems, Inc. Systems and methods for granular resource management in a storage network
US7661028B2 (en) 2005-12-19 2010-02-09 Commvault Systems, Inc. Rolling cache configuration for a data replication system
US20110010518A1 (en) 2005-12-19 2011-01-13 Srinivas Kavuri Systems and Methods for Migrating Components in a Hierarchical Storage Network
US7606844B2 (en) 2005-12-19 2009-10-20 Commvault Systems, Inc. System and method for performing replication copy storage operations
US8726242B2 (en) 2006-07-27 2014-05-13 Commvault Systems, Inc. Systems and methods for continuous data replication
US7860826B2 (en) 2006-08-04 2010-12-28 Apple Inc. Method and system for using global equivalency sets to identify data during peer-to-peer synchronization
US20080147878A1 (en) * 2006-12-15 2008-06-19 Rajiv Kottomtharayil System and methods for granular resource management in a storage network
US7657769B2 (en) 2007-01-08 2010-02-02 Marcy M Scott N-way synchronization of data
US9027025B2 (en) 2007-04-17 2015-05-05 Oracle International Corporation Real-time database exception monitoring tool using instance eviction data
JP2010072984A (ja) * 2008-09-19 2010-04-02 Hitachi Software Eng Co Ltd ログ管理サーバ
JP5365128B2 (ja) * 2008-10-03 2013-12-11 富士通株式会社 一括登録されるデータに係る情報システム、方法、およびプログラム
US8204859B2 (en) 2008-12-10 2012-06-19 Commvault Systems, Inc. Systems and methods for managing replicated database data
US9495382B2 (en) 2008-12-10 2016-11-15 Commvault Systems, Inc. Systems and methods for performing discrete data replication
US9128895B2 (en) 2009-02-19 2015-09-08 Oracle International Corporation Intelligent flood control management
US9165086B2 (en) 2010-01-20 2015-10-20 Oracle International Corporation Hybrid binary XML storage model for efficient XML processing
US8504517B2 (en) 2010-03-29 2013-08-06 Commvault Systems, Inc. Systems and methods for selective data replication
US8725698B2 (en) 2010-03-30 2014-05-13 Commvault Systems, Inc. Stub file prioritization in a data replication system
US8504515B2 (en) 2010-03-30 2013-08-06 Commvault Systems, Inc. Stubbing systems and methods in a data replication environment
US8489656B2 (en) 2010-05-28 2013-07-16 Commvault Systems, Inc. Systems and methods for performing data replication
US8458530B2 (en) 2010-09-21 2013-06-04 Oracle International Corporation Continuous system health indicator for managing computer system alerts
US8341134B2 (en) 2010-12-10 2012-12-25 International Business Machines Corporation Asynchronous deletion of a range of messages processed by a parallel database replication apply process
US9990237B2 (en) * 2011-02-23 2018-06-05 Red Hat Israel, Ltd. Lockless write tracking
JP5686199B2 (ja) * 2011-09-22 2015-03-18 富士通株式会社 サーバ装置、ログ転送プログラム、ログ転送方法およびログ転送システム
US8903774B2 (en) * 2012-01-28 2014-12-02 Microsoft Corporation Techniques for leveraging replication to provide rolling point in time backup with simplified restoration through distributed transactional re-creation
US10379988B2 (en) 2012-12-21 2019-08-13 Commvault Systems, Inc. Systems and methods for performance monitoring
JP6402443B2 (ja) * 2013-12-18 2018-10-10 富士通株式会社 制御プログラム、制御装置及び制御システム
US9727625B2 (en) 2014-01-16 2017-08-08 International Business Machines Corporation Parallel transaction messages for database replication
JP5847912B2 (ja) * 2014-10-31 2016-01-27 株式会社東芝 差分検索システム
US10275320B2 (en) 2015-06-26 2019-04-30 Commvault Systems, Inc. Incrementally accumulating in-process performance data and hierarchical reporting thereof for a data stream in a secondary copy operation
JP2017060026A (ja) * 2015-09-17 2017-03-23 株式会社東芝 無線通信装置、システム及び方法
US10176036B2 (en) 2015-10-29 2019-01-08 Commvault Systems, Inc. Monitoring, diagnosing, and repairing a management database in a data storage management system
US10567264B2 (en) * 2017-04-06 2020-02-18 Rohde & Schwarz Gmbh & Co. Kg Protocol test device and method for operating a protocol test device
US10831591B2 (en) 2018-01-11 2020-11-10 Commvault Systems, Inc. Remedial action based on maintaining process awareness in data storage management
US20200192572A1 (en) 2018-12-14 2020-06-18 Commvault Systems, Inc. Disk usage growth prediction system
US11042318B2 (en) 2019-07-29 2021-06-22 Commvault Systems, Inc. Block-level data replication
US11809285B2 (en) 2022-02-09 2023-11-07 Commvault Systems, Inc. Protecting a management database of a data storage management system to meet a recovery point objective (RPO)

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5278982A (en) * 1991-12-23 1994-01-11 International Business Machines Corporation Log archive filtering method for transaction-consistent forward recovery from catastrophic media failures
US5455944A (en) * 1993-03-16 1995-10-03 International Business Machines Corporation Method for managing logging and locking of page free space information in a transaction processing system
US5613113A (en) * 1993-10-08 1997-03-18 International Business Machines Corporation Consistent recreation of events from activity logs
US6356961B1 (en) * 1994-06-03 2002-03-12 Motorola, Inc. Method and apparatus for minimizing an amount of data communicated between devices and necessary to modify stored electronic documents
CA2227431C (en) * 1995-07-20 2001-05-15 Novell, Inc. Transaction log management in a disconnectable computer and network
US5765171A (en) * 1995-12-29 1998-06-09 Lucent Technologies Inc. Maintaining consistency of database replicas
US6098078A (en) * 1995-12-29 2000-08-01 Lucent Technologies Inc. Maintaining consistency of database replicas
US6101497A (en) * 1996-05-31 2000-08-08 Emc Corporation Method and apparatus for independent and simultaneous access to a common data set
US5781910A (en) * 1996-09-13 1998-07-14 Stratus Computer, Inc. Preforming concurrent transactions in a replicated database environment
US5926816A (en) * 1996-10-09 1999-07-20 Oracle Corporation Database Synchronizer
JPH10154092A (ja) 1996-11-22 1998-06-09 Fuji Xerox Co Ltd データベース管理システム
US5999935A (en) * 1997-03-28 1999-12-07 International Business Machines Corporation Tail compression of a sparse log stream of a multisystem environment
US5890154A (en) * 1997-06-06 1999-03-30 International Business Machines Corp. Merging database log files through log transformations
US6170063B1 (en) * 1998-03-07 2001-01-02 Hewlett-Packard Company Method for performing atomic, concurrent read and write operations on multiple storage devices
US6092086A (en) * 1998-03-31 2000-07-18 Bmc Software System and method for handling backout processing during capture of changed data in an enterprise computer system

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
情報処理学会シンポジウム論文集 VOL.98,NO.8(H10−7−8)黒田正博 他「モバイル環境に適した楽観データ同期化機構とデータベースアクセスモデルへの応用について」p.257−263
情報処理学会研究会報告 vol.65.no.13(MBL−4)(H10−2−13)黒田正博 他「オブジェクト同期化モデルを用いた無線ネットワークでのデータ転送方式」p.45−50

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008114378A1 (ja) * 2007-03-19 2008-09-25 Fujitsu Limited データ処理装置、そのデータ監視方法、そのデータ監視プログラム、及びそのデータ監視プログラムを格納した記録媒体
JP5263151B2 (ja) * 2007-03-19 2013-08-14 富士通株式会社 データ処理装置、そのデータ監視方法、そのデータ監視プログラム、及びそのデータ監視プログラムを格納した記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
US6466950B1 (en) 2002-10-15
JP2000122907A (ja) 2000-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3004008B1 (ja) 更新履歴管理装置及び更新履歴管理方法
CN106250270B (zh) 一种云计算平台下的数据备份方法
US8510404B2 (en) Peer to peer Synchronization system and method
CN1744603B (zh) 通过远程协议的远程文件更新的方法和计算机
US8935560B2 (en) System and method of file locking in a network file system federated namespace
EP1979816B1 (en) Technique for data cache synchronization
US20040068523A1 (en) Method and system for full asynchronous master-to-master file synchronization
US20160087926A1 (en) Data storage method and mail relay method of storage system in mail system
EP0974895A2 (en) System for user control of version synchronization in mobile computing
US20080059953A1 (en) Software management process, software management apparatus, and computer-readable medium storing software management program
US20020059279A1 (en) Apparatus and method for database synchronization in a duplex system
EP1489811A2 (en) System and method for managing cached objects using notification bonds
JPH1196182A (ja) 情報管理システム、一次サーバ、及び二次サーバ
JP4151322B2 (ja) ネットワーク管理プログラム及びネットワーク管理方法
WO2010051260A1 (en) Local collector
KR101429956B1 (ko) 가상 nas를 이용한 클라우드 스토리지 서버, 시스템 및 방법
US7093163B2 (en) Processing takeover method in multiple computer system
US8156374B1 (en) Problem management for outsized queues
JP2006048122A (ja) 通信システム
JP2010176256A (ja) バックアッププログラム
JP3042600B2 (ja) 分散ファイルの同期方式
US20080270832A1 (en) Efficiently re-starting and recovering synchronization operations between a client and server
JP2000250799A (ja) 複製ファイル管理システム
CN107547605A (zh) 一种基于节点队列的消息读写方法及节点设备
CN116560904A (zh) Nas数据备份容灾方法、系统、终端及存储介质

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees