JP3003897U - 太陽光発電システムを搭載した通信建設工事車両 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目 的】 本考案は、屋外における通信建設工事にお
いて、太陽光発電と蓄電池を利用することにより、排気
ガスや騒音のないクリーンなエネルギーを、工事用電力
として、使用することを目的とする。 【構 成】 通信建設工事車両の屋根に搭載した１太陽
電池モジュールと４蓄電池、５ＤＣ−ＡＣインバータ等
から成る７電源装置を、３補償充電回路を有する２充電
制御回路を介して接続する。また４蓄電池を直接商用電
源から充電する６補充電用充電器を装備している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、屋外における通信建設工事に使用する無公害で静粛な電源の確保に 関する。

【０００２】

【従来の技術】

屋外における通信建設工事に必要な作業用照明器具やマンホール内の有害ガス 除去用換気扇、有害ガス検知器、作業表示灯や警光灯などの保安施設用電源とし て、ガソリン等を使用する内燃機関を有するポータブル発電機や車載発電機を使 用している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題点】

ガソリン等を燃料にする内燃機関を動力源とした電源装置の場合、排気ガスや 騒音の発生があるため、作業時間帯や作業場所によっては、作業環境や生活環境 への影響が無視できない問題となる。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、太陽電池モジュール、充電制御回路と、蓄電池、補充電用充電器、 ＤＣ−ＡＣインバーター等から成る電源装置とで構成された太陽光発電システム を工事車両に搭載し、太陽光発電と蓄電池を併せて使用することにより、昼夜と も排気ガスや騒音の無いクリーンな屋外工事用電力を供給する。

【０００５】

【作 用】

図１に基づき説明すると、本システムを搭載した工事用車両が日照時間帯に太 隔光を受けることにより、１太陽電池モジュールに直流電力が発生する。発生し た直流電力は、４蓄電池の電圧を監視する２充電制御回路により、４蓄電池への 充電開始と停止の制御を行うと共に、３補償充電回路を経由した電流を、４蓄電 池に供給することで４蓄電池の過放電、過充電の防止と自己放電の補充を行う。 また作業現場で使用するときは、４蓄電池に蓄積した直流電力を、直接または、 ５ＤＣ−ＡＣインバータで直流を交流に変換することにより、使用する負荷に合 わせた電力の供給ができる。以上のように、日照時間帯に本工事車両を使用して 作業をすれば、１太陽電池モジュールからの浮動充電により、クリーンな電力を 直接、工事用電力として使用できる。

【０００６】 本システムを搭載した工事用車両を、夜間に使用する場合は、日照時間帯に、 ４蓄電池に蓄積した直流電力を、使用する負荷に合わせ、直接または、５ＤＣ− ＡＣインバータで直流を交流に変換して使用する。また悪天候で、１太陽電池モ ジュールからの浮動充電が不足する場合や４蓄電池の電圧降下による急速充電が 必要な場合は、６補充電用充電器を使用して、直接、商用電源から４蓄電池の補 充電を行うと共に、充電終了後は、時限回路の働きで商用電源を切り放す。

【０００７】

【実施例】

図２は、本考案の１例を示す通信建設工事車両の斜視図である。 （イ）通信建設工事車両の屋根に、太陽電池モジュールを６枚搭載し、最大出力 ３００Ｗの発電を行うことができる。また発電効率は、太陽光の入射角に大きく 左右されるため、太陽電池モジュールを納めた架台を、太陽光の入射角に合わせ て調整するための電動パワーシリンダを有し、運転席からの操作で、簡単に角度 を調整できる。 （ロ）太陽電池モジュールからの出力は、工事車両の壁面に取り付けた充電制御 回路の入力側に接続され、出力側は電源装置の蓄電池へ接続される。

【０００８】 図３は、本考案の１例を示す電源装置の斜視図である。 （イ）工事車両に搭載した電源装置の蓄電池は、太陽電池モジュールからの浮動 充電または、補充電用充電器を使用して、直接、商用電源から補充電され、出力 は直流１２ボルト端子、及びＤＣ−ＡＣインバータに接続される。 （ロ）ＤＣ−ＡＣインバータで直流を交流１００ボルトに変換し、マンホール内 で使用する作業用照明器具や有害ガス除去用換気扇、有害ガス検知器等に電力を 供給すると共に、車載の作業表示灯や警光灯などの保安施設にも、直接、直流１ ２ボルト端子から電力を供給する。また作業形態に合わせて、通信ケーブル接続 器や測定器等の機器にも電力を供給することができる。

【０００９】

【考案の効果】

以上の説明のように、本考案で示す工事用車両に搭載した太陽電池モジュール と、電源装置を併せて使用することにより、日照時間帯では直接、また太陽光の 無い夜間では電源装置に蓄積した電気エネルギーを使用することで、クリーンで 無尽蔵な太陽エネルギーを有効に利用でき、排気ガスや騒音による作業環境や生 活環境に支障の無い通信建設工事が行えると共に、併せて省エネルギーにも貢献 できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のブロック図。

【図２】本考案の通信建設工事車両の実施例を示す斜視
図。

【図３】本考案の電源装置の実施例を示す斜視図。

【図４】本考案の通信建設工事車両を、マンホール内作
業に使用した例を示す図。

【符号の説明】

１ 太陽電池モジュール ２ 充電制御回酪 ３ 補償充電回路 ４ 蓄電池 ５ ＤＣ−ＡＣインバータ ６ 補充電用充電器 ７ 電源装置 ８ 架台 ９ 作業表示灯 １０ 警光灯 １１ 通信建設工事車両 １２ 電動パワーシリンダ １３ 有害ガス検知器 １４ 有害ガス検知用センサー １５ 有害ガス除去用換気扇 １６ 有害ガス除去用換気扇風管 １７ 作業用照明器具 １８ マンホール １９ マンホール作業用枠 ２０ 通信ケーブル

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】太陽電池モジュールと充電制御回路、及び
   蓄電池、ＤＣ−ＡＣインバータから成る電源装置とで構
   成される太陽光発電システムを搭載した通信建設工事車
   両。