JP3003814U

JP3003814U - 爪楊枝用刷子

Info

Publication number: JP3003814U
Application number: JP1994001682U
Authority: JP
Inventors: 藤富美子加
Original assignee: 加藤富美子
Priority date: 1994-02-10
Filing date: 1994-02-10
Publication date: 1994-11-01
Anticipated expiration: 2000-02-10

Abstract

(57)【要約】【目的】爪楊枝の構造に工夫を加えて使い勝手の利便
性を向上させ、製造に要する手間も大幅に削減できる爪
楊枝用の刷子を提供すること。【構成】爪楊枝の後端に着脱できるように形成した装
着部材の後端部に、所要長さの刷子部材を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は特に奥歯やに入歯に対して好適な爪楊枝用の刷子に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、食後等に歯と歯の間に詰った食物片は、先を尖鋭に形成した棒状の爪楊枝を使用して除去したり、歯みがきをして取除くことが行われている。

【０００３】しかし、従来の棒状の爪楊枝では、各歯の間を１箇所ごと探るため、手間がかかるほか、奥歯に対しては使用し難いという問題がある。また、歯ブラシを使用した歯みがきは、席を立って洗面所等で行うため煩しいという難点もある。

【０００４】特に、いわゆる総入歯の場合には、各歯の間に食物片が詰っているかどうかの知覚がないため、食事のあと必らず入歯を外していわゆる掃除をすることが不可欠であった。

【０００５】本考案者はこのような点に鑑み、奥歯や入歯に対して効果的な掃除をすることができ、また、食後の歯みがきに代えて歯垢等の除去にも簡便に使用できるようにした爪楊枝を先に実願平５−５７０６７号として提案した。

【０００６】即ち、先に提案したものは、爪楊枝本体の後端面に、該爪楊子本体に沿って短か目の刷子部材を植設して爪楊枝を構成したものである。

【０００７】先に提案したものは、その構造ゆえに特に奥歯の歯間に詰った食物片の除去が容易に可能であるので便利であるが、楊枝の後端面の刷子を植設する構造であるので、製造に手間がかかり、また、持歩くには専用の容器を必要とするという問題がある。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、本考案は、先に提案した爪楊枝の構造に工夫を加えて使い勝手の利便性を向上させ、製造に要する手間も大幅に削減できる爪楊枝用の刷子を提供することを課題とするものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決することを目的としてなされた本考案爪楊枝用刷子の構成は、爪楊枝の後端に着脱できるように形成した装着部材の後端部に、所要長さの刷子部材を設けたことを特徴とするものである。

【００１０】

【実施例】

次に本考案の実施例を図に拠り説明する。図１は本考案爪楊枝用刷子の一例の使用状態を示す正断面図、図２は刷子の装着状態を示す正断面図、図３は刷子のパッケ−ジの一例の正断面図である。図１，２において、１は全長約６cm程度の爪楊枝本体で、通常、家庭や料理店等で使用されているものと同様のものである。

【００１１】２は前記爪楊枝本体１の後端部に装着できる筒状の装着部材で、その後端面2a には刷子部材３が植設態様で設けられている。ここで、装着部材２と刷子部材３とは、夫々に別に形成して刷子部材３の植設タイプに形成するか、又は、合成樹脂材の成形によって当初から一体に形成するかは任意である。

【００１２】また、装着部材２は、上記では筒状としたが、２本〜４本の長爪状をなす挟持片を前記筒体の壁面に代えて設けたものであってもよい。更には、筒体状、或は、挟持片状であっても、それらの内面に、爪楊枝本体１の後部に形成されている溝1aに嵌合する段部や突起（図示せず）を設けたり、或は、回り止め用の突部を形成したり、内面角筒状、或は、角面状に形成することにより、楊枝本体１への装着保持を補助する手段としてもよい。

【００１３】刷毛部材３は、通常、歯ブラシ用の刷毛部材の数本程度を束ね、長さが５〜８ mm程度に整えられたものが好ましい。

【００１４】上記の爪用楊枝用刷子は、使用時、爪楊枝本体１の後端にその装着部材２を嵌合することにより爪楊枝本体１と一体化し、前記本体１の先端側1bを、従来の爪楊枝と同様にして使用するが、後端に装着された刷毛部材３は次のようにして使用する。

【００１５】即ち、本考案楊枝本体１の後端側を口内に入れ、特に、奥歯などに刷毛部材３を当接させてその奥歯を上下にかくように本考案楊枝を操作すれば、奥歯の歯の間に詰った食物片等を容易に取外すことができる。

【００１６】また、総入歯等の使用者は、その歯の間に食物片等が詰ったことを知覚できないため、口臭等の発生を防ぐ目的で食後にその入歯を外して洗浄しているが、本考案の楊枝用刷子を爪楊枝に装着してを使用することにより、食後直ちに入歯を外して洗浄する煩しさを回避できる。健常な歯を持った者でも、毎食後に使用することにより、爪楊枝と一体化して使用できることのほか、一応の歯垢除去も食卓等に着いたまま簡単に行うことができて便利である。

【００１７】特に、本考案爪楊枝用刷子は、爪楊子に着脱自在であるため、図３に例示するような態様でいくつかを常備して持ち歩けば、必要なときに取出して爪楊枝と合体させて使用することができるので、きわめて使い勝手もよく、また、使用したものでも洗浄，消毒により再使用できるので、この点で経済的，衛生的である。図３において、４は容器本体、５は本考案刷子を区画保持する仕切板、６は蓋である。

【００１８】

【考案の効果】

本考案は以上の通りであって、従来の爪楊枝や糸楊枝では、特に奥歯の歯間に詰った食物片等の除去が困難であったが、本考案爪楊枝用の刷子を使用することによってこれを容易に除去することができるので、特に入歯使用者の日常生活上きわめて有用であることは勿論のこと、歯の健常者にとっても一応の歯垢除去が可能になる点で有用である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案爪楊枝用刷子の一例の使用状態を示す正
断面図。

【図２】刷子の装着状態を示す正断面図。

【図３】刷子のパッケ−ジの一例の正断面図。

【符号の説明】

１爪楊枝本体 1a 溝部 1b 本体の先端２装着部材 2a 装着部材の後端面３刷毛部材

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】爪楊枝の後端に着脱できるように形成し
た装着部材の後端部に、所要長さの刷子部材を設けたこ
とを特徴とする爪楊枝用刷子。
【請求項２】装着部材は、爪楊枝後端に嵌着できる筒
状体又は挟持体により形成した請求項１の爪楊枝用刷
子。