JP3003520B2 - ロックウール製品の製造方法 - Google Patents
ロックウール製品の製造方法Info
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Description
建築用断熱材及び工業用保温筒等のロックウール成型品
の製造方法に関する。
材及び工業用保温筒等のロックウール成型品の連続製造
は原料溶解装置ー繊維化装置ー集綿装置からなる1組の
原綿ラインと複数の成型・加工装置からなっている。原
綿ラインで集綿されたフエルト状のロックウールは幅方
向に成型・加工装置の台数に合わせて切断分割し供給す
るか一度フエルト状のロックウールを巻き取ってキープ
したのちあらためて成型・加工装置に供給していた。そ
のため、成型・加工装置の台数に対応して集綿装置の成
型幅を広くしようとすると多額の設備費が必要となり、
設備も大型となるためロックウール成型品の種類によっ
ては無駄に大型の設備を稼働させることになる。また複
数の加工装置の間に処理能力の差がある場合には、いず
れか最低の処理能力に合わせてロックウールの積層厚さ
を設定する必要があり、このことは原料の溶解、繊維化
量を絞り・調整することになり、生産効率の低下とコス
ト高を招くことになる。さらに、広い集綿幅全体に、均
等な厚さでロックウールを積層することは容易でなく、
この結果成型品の密度斑といった品質問題を引き起こ
す。等の問題がある。またそれぞれ特徴のある複数の層
からなるロックウール製品はなく、近いものとしては、
それぞれ特徴のあるロックウール成型品を貼り合わせる
ものがあるが、一度別々に成型品を作った後張り合わせ
ることが必要なため面倒であり、コストが高く、接着剤
層が形成されるため部分的剥離や接着剤層自体の性質が
問題となる場合がある。
決し、ロックウールからなる建築用断熱材及び工業用保
温筒を効率良く、かつ多品種に対応して製造することの
できる優れたロックウール成型品の製造方法を提供する
ことを課題とする。
や玄武岩等の原料を溶融し、繊維化し、バインダーを塗
布し、集綿装置により形成した層状のロックウールを、
バインダーを硬化させる前に、1台または複数台のスラ
イサーにより上下方向に分割するロックウール製品の製
造方法により解決される。
スラグや玄武岩を原料にして公知の製造方法により繊維
化し、バインダーを塗布し、集綿装置によりより積層し
たものである。
ノール樹脂、メラミン樹脂等の熱硬化性樹脂、塩化ビニ
ル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂等の熱可塑性
樹脂、セメント、石膏、水ガラス等の無機バインダー、
ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維等の繊維バイン
ダーである。必要に応じて、シランカップリング剤、硬
化剤を用いる。バインダーの添加量は固形分でロックウ
ールの1〜25重量%である。
の層状のロックウールを上下方向に分割するスライサー
にはノコ歯、平歯等のバンドソウ、あるいは回転体歯等
従来物の切断に使用されている切断具が使用できる。
図1は、高炉スラグや玄武岩を原料にして公知の製造方
法により繊維化し、バインダーを塗布し、集綿したロッ
クウールの単層マット1をベンジュラムコンベア2によ
って振りながら積層して積層マット3とし、該マット3
をバンドソウ4により積層面に平行に分断し、ベルトコ
ンベアにより成型・加工設備へ分岐搬送し製品化するロ
ックウール製品の製造方法である。また、図2は積層マ
ット3をバンドソウ4により積層面に平行に分断し、上
の層をローラーで圧縮して密度を高めた後下の層と再び
積層し成型・加工設備へ搬送し一体化するとともに製品
化するロックウール製品の製造方法である。この様に本
発明の製造方法によると、密度を高めたり、薬品を塗布
するなどして、必要とする性質を、積層面に平行に分断
した層の単位で付与し一体化することができるのでの
で、有用な複数の層を有するロックウール製品を得るこ
とができる。
装置ー集綿装置を稼働して、繊維化時にフエノール樹脂
をロックウール重量に対し3重量%(固形分)塗布し、
集綿した厚さ約10mm、密度約10kg/m3 の単層
のロックウールマット1をベンジュラムコンベア2によ
り10層積層して厚さ100mm、密度約10kg/m
3 の積層マット3とし、該積層マット3をバンドソウ
((株)アンドソー製長さ7m、幅12mm、ステンレ
ス製、速度10m/sec)4で上層(厚さ60mm、
密度約10kg/m3 )と下層(厚さ40mm、密度約
10kg/m3)に2分割し、上層をコンベア5、6に
より太物のロックウール保温筒製造設備に供給し、内径
165mm、厚さ50mmの保温筒を製造し、下層をコ
ンベア7により細物のロックウール保温筒製造設備に供
給し内径114mm、厚さ25mmの保温筒を製造し
た。
装置ー繊維化装置ー集綿装置を稼働して、繊維化時にフ
エノール樹脂をロックウール重量に対し2重量%(固形
分)塗布し、集綿した厚さ約50mm、密度約7.5k
g/m3 の単層のロックウールマット1をベンジュラム
コンベア2により8層を積層して厚さ400mm、密度
約7.5kg/m3 の積層マット3とし、該積層マット
3をバンドソウ((株)アンドソー製 長さ9.5m、
幅27mmステンレス製、速度10m/sec)4で上
層(厚さ100mm、密度約7.5kg/m3 )と下層
(厚さ300mm、密度約7.5kg/m3 )に2分割
し、上層をプレスロール8でプレスし厚さ10mm、密
度約7.5kg/m3 のロックウールマットとした後、
下層と積層してプレスロール9でプレスしコンベア10
でキュア炉に送り、厚さ50mm(上層の厚さ10m
m、下層の厚さ40mm、平均密度60kg/m3 )の
複合ボードを得た。
あって、図2において、バンドソー4、プレスロール8
を有しない製造装置に係わるケースである。原料溶解装
置ー繊維化装置ー集綿装置を稼働して、繊維化時にフエ
ノール樹脂をロックウール重量に対し2重量%(固形
分)塗布し、集綿した厚さ約50mm、密度約7.5k
g/m3 の単層のロックウールマット1をベンジュラム
コンベア2により8層を積層して厚さ400mm、密度
約7.5kg/m3 の積層マット3とし、該積層マット
3をプレスロール9でプレスしコンベア10でキュア炉
に送り、厚さ50mm、密度約60kg/m3 の単層の
ボードを得た。
と太物の保温筒を同時に製造することができた、因みに
従来の製造方法で製造した場合と比較する従来の約2/
3の時間で製造することができた。実施例2で得た複合
ボードと比較例1で得たボードを比較すると曲げ強度に
於いて 複合ボード(実施例2) 2.93kg/
cm2 単層ボード(比較例1) 2.04kg/cm2 となり、複合ボードは単層ボードの約1.4倍の強度向
上となった。
装置に合わせて必要とする厚さ、数に原綿ラインで製造
される未硬化のバインダーが付着する積層されたロック
ウールを積層面に平行に分断し、複数のシート状のロッ
クウールとし、成型・加工装置に供給するので製造効率
が向上すると共に積層面に平行に分断されたロックウー
ルに圧縮あるいは薬品の塗布といった加工を加えて必要
な性能を付与し、その後該シート状のロックウールを一
体化することができるので従来得られなかった必要とす
る性能を備えた層からなる一体のロックウール成型品が
得られる効果がある。
る場合の概略工程図。
を製造する場合の概略工程図。
Claims (3)
- 【請求項1】 高炉スラグや玄武岩の原料を溶融し、繊
維化し、バインダーを塗布し、集綿装置により形成した
層状のロックウールを、成型・加工設備へ供給してロッ
クウール製品を製造する方法において、バインダーを硬
化させる前の層状のロックウールを、スライサーにより
上下方向に分割し成型・加工設備へ供給し、製品化する
ことを特徴とするロックウール製品の製造方法。 - 【請求項2】 バインダーを塗布した未硬化の層状ロッ
クウールをスライサーにより上下方向に分割し、コンベ
アにより、分岐搬送し、複数の成型・加工設備へ供給
し、製品化することを特徴とするロックウール製品の製
造方法。 - 【請求項3】 バインダーを塗布した未硬化の層状ロッ
クウールをスライサーで上下に分割し、分割したそれぞ
れ上下の層状ロックウールに圧縮あるいは薬品の塗布の
中間処理を施し、上の層を下の層と積層し、成型・加工
設備へ供給し、製品化することを特徴とするロックウー
ル製品の製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP25274394A JP3003520B2 (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | ロックウール製品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25274394A JP3003520B2 (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | ロックウール製品の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0891864A JPH0891864A (ja) | 1996-04-09 |
JP3003520B2 true JP3003520B2 (ja) | 2000-01-31 |
Family
ID=17241663
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP25274394A Expired - Fee Related JP3003520B2 (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | ロックウール製品の製造方法 |
Country Status (1)
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Families Citing this family (4)
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CN114750443A (zh) * | 2022-03-29 | 2022-07-15 | 南京玻璃纤维研究设计院有限公司 | 一种双密度岩棉板的生产方法及生产装备 |
-
1994
- 1994-09-22 JP JP25274394A patent/JP3003520B2/ja not_active Expired - Fee Related
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