JP3003364U - 押動スイッチ及びこの押動スイッチを用いたピッキング用表示装置 - Google Patents

押動スイッチ及びこの押動スイッチを用いたピッキング用表示装置

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JP3003364U
JP3003364U JP1994004163U JP416394U JP3003364U JP 3003364 U JP3003364 U JP 3003364U JP 1994004163 U JP1994004163 U JP 1994004163U JP 416394 U JP416394 U JP 416394U JP 3003364 U JP3003364 U JP 3003364U
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章男 大沢
能史 大和田
道弘 中村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 防水性や防塵性に優れ、かつ光透過が良好で
あるうえに、押動時の誤動作を低減できる押動スイッチ
とこの押動スイッチを適用したピッキング用表示装置を
提供する。 【構成】 パネル22の一部に筒状体51により形成し
たリセットスイッチ組付孔26内に、移動部材としての
筒状のキャップホルダー43の外周囲にバネ44を巻回
して組み込み、組付孔26内の一端51bを支点として
キャップホルダー43が付勢されるように構成し、かつ
キャップホルダー43の一端に手指等により押動操作す
る押動部材としてのキートップ42を固定し、キートッ
プ42を覆うカバー41の外周囲全体41aをパネル2
2に固定した押動スイッチ23を構成し、これを用いて
ピッキング用表示装置21を構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、キートップを押動してオン・オフ操作や切り換え操作を行う押動ス イッチと、この押動スイッチを適用したピッキング用表示装置に関し、特に防塵 や防水を必要とする作業環境で使用される機器に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
流通センターにおいては、搬入される多種多量の物品、例えば日用品から食品 、更に衣類等の各種商品を行く先毎に仕分ける作業が行われる。仕分け方法及び 仕分設備は多種にわたるが、以下に図5を参照して仕分設備の一例であるピッキ ング設備について説明する。 ピッキング設備1の基本的な構成について述べると、コンテナ2を搬送するベ ルトコンベヤ3やこのベルトコンベヤ3に沿って配設した商品棚4により構成さ れている。そして、商品棚4には収納箱5が並べられ、その中に指定された商品 6、例えば歯磨きや歯ブラシ等が個別に収納されている。なお、コンテナ2の搬 送手段としてはベルトコンベヤ3に限定されず、例えばローラコンベヤ等を適用 してもよい。商品棚4についても小間に仕切り、収納箱5を省略できる構成にし てもよい。そして、図5に示す棚構造にあっては、収納箱5の載置位置に対応し て表示装置21が個別に設けられている。
【0003】 表示装置21のパネルは、パーソナルコンピュータ等により構成した管制部か ら供給される数量信号に基づきピッキング数量を表示するものであり、数量表示 をクリヤーするリセットスイッチ、LEDにより構成された2桁或いは3桁の表 示部、更に欠品等を管制部に報知する際に使用されるAUXスイッチ(以下、補 助スイッチという)等が設けられている。 ピッキング作業にあたっては、ベルトコンベヤ3によりコンテナ2が矢印A方 向に搬送されてくる。この際、上流側でコンテナ2に商品6が投入されているこ ともあれば、左端に示すように空き状態で搬送されてくるコンテナ2もある。コ ンテナ2が搬送されてくると、これに同期して収納箱5、或いは小間に対応した 表示装置21が数字を表示し、ピッカーが指定された数の商品をピッキングして 表示装置21に設けたリセットスイッチを押す。次に、ピッキングした商品をコ ンテナ2に投入して一連のピッキング作業が終了する。
【0004】 このように、リセットスイッチはピッキング作業を行う際に頻繁に押動される ものであり、リセットスイッチとして用いられる押動スイッチの構成は多岐にわ たるものの、基本的には図6に示すような構造になっている。 すなわち、押動スイッチ11において、12はキートップ、13はスライド棒 、バネ14は手指等により下方に付勢されたキートップ12をスライド棒13と 一体に上方に復帰させるものである。そして、スライド棒13の下部はケーシン グ18の内部に形成された挿通孔15を挿通し、その下端で模式的に図示したス イッチ回路17の可動接点を押動するようになっている。 この種の押動スイッチ11にあっては、キートップ12を矢印A方向に押動す ることによりキートップ12の内側面がケーシング18の外側面に摺動し、スラ イド棒13が挿通孔15内を摺動して、キートップ12やスライド棒13が下方 向に押動されるようになっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、図5に示したように表示装置21は商品棚4の前面にパネルが縦に なるように取り付けられている。したがって、ピッカーの頭上にある表示装置2 1についてリセットスイッチを押そうとすれば、図6の矢印A方向から押動する のは難かしく、矢印B方向から押動するようになる。この場合、キートップ12 とスライド棒13が傾斜し、キートップ12の内側面がケーシング18の外側面 に強く擦れ、スライド棒13が挿通孔15に強く擦れてスイッチ回路17方向に 移動しにくくなる。この結果、リセットスイッチを押動してリセットしたつもり でいてもリセットにならず、表示装置21の場合はリセットミスになってピッキ ングが終了していないことになる。
【0006】 ところで、集荷センター等で扱う商品は多種にわたり、水産物も含まれる。水 産物の場合は、パッケージ表面が濡れていることが多く、ピッカー8の手も濡れ てしまう。濡れた手でリセットスイッチを押動すると、キートップ12と機器の パネル16との隙間Gから装置内に水分が浸潤し、甚だしい場合は電気的な絶縁 不良の一因になるうえに、金属部品の腐食を早める等、好ましくない事態を惹起 する。また、塵埃も侵入しやすく、特にボイルした食品を扱うような作業環境で は、スイッチ11内にまで湿気が侵入し、スイッチ回路17の接点腐食等の不所 望な事故が発生しやすい。 このような問題を解消するため、スイッチ11全体を例えばゴム材等で覆った 構造の、いわゆる防水スイッチが開発されているが、スイッチは単体の部品であ るからキートップ12とパネル16との間の隙間Gは形成されてしまう。したが って、スイッチ11内への防水や防塵を図ることはできるが、隙間Gから装置内 へ侵入しようとする水分や塵を防止することはできない。
【0007】 一方、現在のスイッチには、押動することによりランプが点灯したり、記号や 文字が表示されるように構成したものがある。この種のスイッチの多くは、キー トップの下部に発光素子、例えばランプや発光ダイオードを設けた構造である。 しかし、例示した押動スイッチ11のようにスライド棒13を設けた場合、この 部分に陰が生じ、記号等を形成した場合に形状に限界があった。
【0008】 なお、特開平6−4031号公報には、前記キートップ12に相当する押ボタ ンの下面とケース本体との間にゴム材料により構成した防滴シールを設けた表示 装置が開示されている。しかし、開示されたスイッチは、防滴シールの先端が押 ボタンの下面に弾性的に接しているだけであり、水分の浸潤を完全に防止するこ とはできない。しかも、防滴シールはゴム材であり薄く成型されたものであるか ら、押動を繰り返している間に変形しやすく、防水及び防塵性は劣化する。 そのうえ、押ボタンは防水材で覆われておらず、濡れた手で操作を続けた場合 、押ボタンの表面を伝わって回り込もうとする水分の浸潤を防止することはでき ない。更に、LEDから発光した光は、押ボタン内の端部から入射して押ボタン 全体を光らせる構成であるから、LEDの配置形態等により記号等を表示するこ とはできず、記号等を形成するにはその形状の遮光部材等の別部材が必要になる 。 本考案の第1の目的は、防水や防塵性に優れ、かつ光透過が良好であるうえに 、押動時の誤動作を低減できる押動スイッチを提供することにある。 本考案の第2の目的は、押動スイッチ自体の防塵防水性はもとより、パネルと の取り付け位置における防塵防水性に優れた表示装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る前記第1の目的は、下記及びに記載の押動スイッチにより達 成される。 組付け対象であるパネル(22)の一部に筒状体(51)により形成した組 付孔(26)と、一端に大径部(43a)が形成され他端に小径部(43d)と フック(43b)とが形成され、前記組付孔(26)内に前記フック(43b) により一方向への抜け出し不可に、かつ組付孔(26)に沿って移動可能に組み 込まれる移動部材(43)と、前記移動部材(43)の一端を覆い押動時に前記 移動部材(43)を押動方向に付勢する押動部材(42)と、前記移動部材(4 3)の前記小径部(43d)の外側面に巻回された状態で前記組付孔(26)内 に組み込まれ、前記移動部材(43)を前記押動方向とは逆方向に付勢するバネ (44)と、前記移動部材(43)により切り換え及び発光制御されるスイッチ 機構(S)とを備えたことを特徴とする押動スイッチ(23)。 前記押動部材(42)全体を覆い、かつ外周端部において前記パネル(22 )の一端に固定され、前記組付孔(26)内への防水及び防塵を行うカバー(4 1)とを備えたことを特徴とする前記記載の押動スイッチ(23)。
【0010】 本発明に係る前記第2の目的は、下記及びに記載のピッキング用表示装置 により達成される。 表示装置を構成するパネル(22)の一部に請求項1記載の押動スイッチ( 23)と、通電により発光して表示を行う表示部(24)とを備えたことを特徴 とするピッキング用表示装置(21)。 前記押動スイッチ(23)を構成する前記移動部材(43)を中空に形成し 、前記移動部材(43)の底部に前記押動スイッチの作動で発光する発光手段( 48)を設け、前記発光手段(48)からの光が前記移動部材(43)の中空部 を通過して押動スイッチ(23)外部に達することを特徴とする前記記載のピ ッキング用表示装置(21)。
【0011】
【作用】
前記に記載の押動スイッチによれば、パネルに形成した筒状体により形成し たリセットスイッチ組付孔内に、中空筒状の移動部材の外側面にバネを巻回して 組み込み、組付孔内の一端を支点として移動部材が付勢されるように構成した。 そして、移動部材の一端には手指等により押動操作する押動部材が固定されてい るので、押動部材を押動すると移動部材全体が一方向に付勢され、移動部材に連 動するように設けられたスイッチ機構を正確に駆動する。したがって、押動位置 による誤動作を防止することができる。 また、前記に記載の押動スイッチによれば、押動部材全体はカバーにより覆 われ、カバーの外周囲全体はパネルに形成した環状の溝部に圧入により固定され ている。したがって、パネル面から組付孔内に連通する隙間が形成されず、水分 や塵埃の侵入を完全に防止することができる。 更に、前記、に記載のピッキング用表示装置によれば、押動スイッチの押 動操作部分はカバーにより覆われ、スイッチ全体がパネルの一部により覆われて いることになる。したがって、単体で構成されたスイッチを取り付けた場合のよ うに、スイッチとパネルとの間に隙間が形成されず、防水、防塵性を向上させる ことができる。
【0012】
【実施例】
以下、図1〜図4を参照して本発明を適用した押動スイッチ及びこれを適用し た表示装置の実施例を説明する。なお、図1は表示装置と押動スイッチの構成を 示す分解斜視図、図2は表示装置の構成を示す側面図、図3は要部の断面図、図 4は押動スイッチの組み立て状態を示す一部切り欠き拡大断面図である。実施例 の説明にあたっては、図5に示したピッキング設備を適宜援用する。 本実施例における表示装置21は、図1に示すように横断面円弧状に形成され た板状のパネル22に、リセットスイッチ23と表示部24、更に補助スイッチ 25を取り付けて構成したものである。なお、前記リセットスイッチ23が、本 考案でいう押動スイッチに相当する。
【0013】 パネル22には、リセットスイッチ組付孔(以下、単に組付孔と略称する)2 6と表示部嵌合孔27、更に補助スイッチ取付孔28が形成されている。組付孔 26の形状等については、後にリセットスイッチ23の組み付けに関連して詳細 に説明するが、基本的形状は筒状になっている。 表示部嵌合孔27は表示部24の形状に沿って形成されているが、内周面にフ ランジ31が形成され、フランジ31の一部を切り欠いて係止部32が形成され ている。したがって、表示部24を表示部嵌合孔27に嵌合する場合、フランジ 31により嵌め込み量が規制され、表示部24の側面に形成した係止爪33が係 止部32に係止されて抜け出し不可になる。また、補助スイッチ取付孔28も基 本的に筒状に形成されている。 そして、組付孔26にリセットスイッチ23を組付け、表示部嵌合孔27に表 示部24を取り付け、補助スイッチ取付孔28に補助スイッチ25を組付けるこ とにより、図2に示すような表示装置21が組み立てられる。すなわち、パネル 22の左方から補助スイッチ25、表示部24、リセットスイッチ23が一体に 取り付けられる。なお、表示部24は2桁に構成されているが、桁数は商品棚の 構成により自在に変更できる。また、パネル22の左右両端にフランジ34、3 5、更に係止部38が設けられているが、これはパネル22、すなわち表示装置 21を商品棚に固定するためのものである。
【0014】 次に、リセットスイッチ23を構成する各部材と組付けについて説明する。 先ず、各部材について説明すると、41は防水及び防塵機能を有するカバーで あり、図1に一部切り欠いて示したように環状の基部41aと、可撓性を有する ように薄く皮膜状に形成した被覆部41bとにより構成されている。カバー41 は、ウレタン樹脂またはシリコン樹脂を成型したものであり、光を透過できるよ うになっている。パネル22への取り付けは、リセットスイッチ組付孔26の周 囲に形成した環状の溝部37に、基部41aを専用工具を用いて圧入することに より行われる。 42はキートップであり、後述するキャップホルダー43に嵌合係止されてこ れと一体に上下動するものである。キートップ42は、光透過可能な材質を用い て円板状に形成したものであり、大径部42aと小径部42bとが形成され、小 径部42bの周囲には適宜間隔でフック42cが形成されている。43はキャッ プホルダーであり、基本的には中空円筒状の大径部(フランジ)43aと小径部 43dが形成されたもので、上端に大径部としてのフランジ43aが形成され下 端に小径部43dとフック43bが適宜間隔で形成されている。また、キャップ ホルダー43の内側面には、キートップ42に形成したフック42cを係止する ための係止孔43cが形成されている。
【0015】 バネ44はキャップホルダー43の外側に嵌合されて、キートップ42とキャ ップホルダー43を上方に付勢するためのものであるが、その作用及び係止状態 については後に図4を参照して説明する。 ケース45はLED等を組み込んだスイッチアッセンブリー47との間にスイ ッチ作動板46を収納するためのものである。なお、ケース45、スイッチ作動 板46、スイッチアッセンブリー47を組み立てることにより、本考案でいうス イッチ機構Sが構成される。
【0016】 次に、組み立て状態の外観について説明すると、平面形状は図2に示すように 円形であり、その中心部に想像線で示すようにLED等の発光手段48が位置決 めされる。なお、LEDは単に点灯するだけでなく、文字や記号を表示するよう に配列することもある。そして、組み立て状態を側面から見ると、図3に示すよ うにキートップ42からバネ44に至る部品がリセットスイッチ組付孔26を構 成する筒状体51内に組み付けられ、その下部にスイッチアッセンブリー47の 一端が露呈する。なお、スイッチアッセンブリー47には外部接続端子47aが 設けられ、配線基板49に形成した回路パターンに通電可能に接続される。
【0017】 次に、図4を参照して組み立て状態の内部構成について説明する。 リセットスイッチ組付孔26は、パネル22に形成した筒状体51により構成 されているが、筒状体51の内側面には3段の段差部51a、51b、51cが 形成されている。したがって、リセットスイッチ組付孔26の直径は、図1及び 図4に示すように段階的に縮小していることになる。 そして、キャップホルダー43がリセットスイッチ組付孔26内に組付けられ るのであるが、フランジ43aの外径は第1の段差部51a内に嵌まり込むもの の、第2の段差部51bよりは大径に形成されているので、リセットスイッチ組 付孔26の下方にすり抜けることはない。一方、キャップホルダー43であって 、フランジ43aから下部の小径部43dは第3の段差部51cより小径になっ ているので、第2の段差部51bとの間に隙間が形成され、この隙間内にバネ4 4が収納される。バネ44は筒状部43dの外側面を覆うように巻回されて隙間 内に収納され、その下端が第3の段差部51cの上側面に当接する。また、バネ 44の上端は、フランジ43aの下側面に当接するので、バネ44は隙間内に圧 縮されて収納することになり、第3の段差部51cを支点としてキャップホルダ ー43を常に上方に付勢するように作用する。
【0018】 しかし、キャップホルダー43に形成されたフック43bが第3の段差部51 cの下側面に係止するので、キャップホルダー43の上方への抜け出し規制が行 われる。なお、フック43bの下側面はテーパ状に形成されているので、筒状部 43dの外側にバネ44を巻回し、リセットスイッチ組付孔26内に押し込むこ とにより簡単に組み込むことができる。また、キャップホルダー43の組み込み は、キートップ42とキャップホルダー43とを一体化した後に行ってよく、キ ャップホルダー43を組み込んだ後に一体化してもよい。 いずれにしても、キートップ42に形成したフック42cをキャップホルダー 43に形成した係止孔43cに係止することにより、両者を簡単に一体化、すな わち組付けることができる。 以上のように、キートップ42とキャップホルダー43とをリセットスイッチ 組付孔26内に組付けた後、キートップ42の上面全体を覆うようにしてカバー 41を取り付ける。カバー41の取り付けは、環状の基部41aを専用工具を用 いて環状の溝部37に圧入して行われる。
【0019】 前記のように構成されたリセットスイッチ23は、下記のような種々の特徴を 有している。すなわち、パネル22と一体成形された筒状体51がリセットスイ ッチ23を覆うケースの作用を有している。更に、筒状体51の内側面とキャッ プホルダー43との間に形成される隙間、すなわち図4について言えば第1の段 差部51aとの間に形成される微小な隙間は、キートップ42とともにカバー4 1により完全に覆われてしまうことである。しかも、カバー41の取り付けは、 環状の基部41aを環状の溝部37に圧入して行われるのであるから、濡れた手 でカバー41の上面から押動を繰り返しても、水分が溝部37からスイッチ内部 に回り込まない。 したがって、リセットスイッチ23は、ケースとなる筒状体51とカバー41 により完全に覆われることになり、防水及び防塵が完全に行われる。しかも、カ バー41に形成した環状の基部41aは、使用により或いは経年変化により変形 することがなく、使用中に変形して水分を浸潤させる隙間が形成される恐れがな い。したがって、スイッチの信頼性が著しく向上する。 更に、リセットスイッチ23は、組立てられた単体のスイッチをパネル22に 固定するのではなく、あくまでもスイッチのケースとなる筒状体51、すなわち パネル22内に組付けられるものである。したがって、スイッチとパネル22と の間に隙間が形成されることはなく、スイッチ取り付け位置からパネル22内へ の水分や塵埃の侵入を完全に防止することができる。
【0020】 また、本実施例に示したリセットスイッチ23は、図4に示すように中央部が 開口になっていて、LEDから発光した光を遮光するものがない。したがって、 LEDから発光した光は遮光されることなくキートップ42全体を明るく照射す るようになり、文字や記号等を表示するように配列した場合はそのまま目視する ことができ、スイッチを多目的に使用できる。 更に、キャップホルダー43は筒状体であり、外側面の全体にわたってバネ4 4により上下動するように支持されている。しかも上下動のストロークは第2の 段差部51bの上面からフランジ43aの下面に至る間隔の高さにより決定され 、本実施例にあってはストロークは0.3〜0.5mm程度に設定されている。 したがって、キャップホルダー43の支持構造、更に作動板46の作用と相まっ て、殆どタッチ間隔でオン、オフ制御を行うことができる。更に、キートップ4 2の中央部を押動した場合はもとより、周辺部を押動しても前記支持構造により キャップホルダー43が傾斜することがなく、キートップ42を斜め方向から押 動した場合であってもオン、オフ動作を確実に行うことができる。
【0021】 因みに、リセットスイッチ23の大きさについて述べると、カバー41の直径 25mm程度、パネル22の表面からの高さは2mm程度、そして、配線基板4 8の表面からカバー41の表面までの高さは14mm程度に設定されている。な お、前記寸法はいずれも一例であり、言うまでもなく適用する機器の条件に合わ せて自在に変更されるものである。
【0022】 次に、補助スイッチ25について言及すると、補助スイッチ取付孔28に圧入 される押しボタン61、バネ62、防水防塵カバー63等により構成されている 。押しボタン61の外側面にはフック61aが形成され、補助スイッチ取付孔2 8の内側面に形成した係止部64に係止するようになっている。押しボタン61 の下部にはスライド棒65が設けられ、押しボタン61を補助スイッチ取付孔2 8内に圧入したとき、挿通孔66に挿通するようになっている。なお、防水防塵 カバー63はシリコンゴム等により構成され、図示を省略したスイッチ機構内へ の水分や塵埃の侵入を防止するようになっている。
【0023】 補助スイッチ25は、押しボタン61を補助スイッチ取付孔28内に圧入し、 フック61aを係止部64に係止させて組み立てられる。押しボタン61は可撓 性を有しているので、上面を押動するとバネ62に抗してスライド棒65が下方 に押動され、スイッチ機構をオン、オフに駆動する。そして、押動を解除すると 、バネ62の反発作用により押しボタン61が元の形状に復帰し、スライド棒6 5も引き上げられて再操作可能になる。
【0024】
【考案の効果】
以上に説明したように、本考案に係る押動スイッチは、パネルに形成した筒状 体により形成した組付孔内に、中空筒状の移動部材の外側面にバネを巻回した状 態で組み込み、組付孔内の一端を支点として移動部材が付勢されるように構成し 、かつ移動部材の一端に手指等により押動操作する押動部材を固定し、押動部材 全体を覆うカバーの外周囲全体をパネルに固定したものである。 したがって、押動部材を押動した場合は移動部材全体がバネに抗して押動され 、押動位置の如何に関わらずスイッチ機構を確実に駆動することができる。また 、押動部材全体がカバーにより覆われ、カバーの外周囲全体がパネルに形成した 環状の溝部に圧入により固定されているので、パネル面から組付孔内に連通する 隙間が形成されず、水分や塵埃の侵入を完全に防止することができ、防塵、防水 性の向上にともなってスイッチの信頼性が向上する。 更に本考案に係るピッキング用表示装置にあっては、押動スイッチがパネルに 形成された組付孔内に構成され、組付孔を形成する筒状体が押動スイッチを構成 するカバー体を兼ねている。更に、押動スイッチの押動部材の表面はカバーによ り覆われ、カバーの外周囲全体に形成された環状の基部はパネルに形成した環状 の溝部に圧入されて固定されているので、押動スイッチの内部に連通する隙間は 完全に遮蔽されることになる。 したがって、押動スイッチを濡れた手で押動操作しても水分が浸潤することが なく、塵埃の侵入も防止できる。故に、ピッキング設備のように魚介類を扱う環 境や、食品をボイルして出荷するような環境で使用される機器の表示装置として 広く適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例である押動スイッチ及び表示装
置の分解斜視図である。
【図2】表示装置の外観形状を示す側面図である。
【図3】押動スイッチの外観形状を示す側面図である。
【図4】押動スイッチの内部構造を示す拡大断面図であ
る。
【図5】従来のピッキング設備の一例を示す斜視図であ
る。
【図6】従来の押動スイッチの基本的構成を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 ピッキング設備 2 コンテナ 4 商品棚 6 商品 8 ピッカー 21 表示装置 22 パネル 23 リセットスイッチ 24 表示部 25 補助スイッチ 26 リセットスイッチ組付孔 31、34、35 フランジ 32 係止部 33 係止爪 37 環状の溝部 41 カバー 41a 環状の基部 42 キートップ(押動部材) 43 キャップホルダー(移動部材) 43a 大径部 43b フック 43d 小径部 44 バネ 48 発光手段(LED) 51 筒状体

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組付け対象であるパネル(22)の一部
    に筒状体(51)により形成した組付孔(26)と、 一端に大径部(43a)が形成され他端に小径部(43
    d)とフック(43b)とが形成され、前記組付孔(2
    6)内に前記フック(43b)により一方向への抜け出
    し不可に、かつ組付孔(26)に沿って移動可能に組み
    込まれる移動部材(43)と、 前記移動部材(43)の一端を覆い押動時に前記移動部
    材(43)を押動方向に付勢する押動部材(42)と、 前記移動部材(43)の前記小径部(43d)の外側面
    に巻回された状態で前記組付孔(26)内に組み込ま
    れ、前記移動部材(43)を前記押動方向とは逆方向に
    付勢するバネ(44)と、 前記移動部材(43)により切り換え及び発光制御され
    るスイッチ機構(S)とを備えたことを特徴とする押動
    スイッチ(23)。
  2. 【請求項2】 前記押動部材(42)全体を覆い、かつ
    外周端部において前記パネル(22)の一端に固定さ
    れ、前記組付孔(26)内への防水及び防塵を行うカバ
    ー(41)とを備えたことを特徴とする請求項1記載の
    押動スイッチ(23)。
  3. 【請求項3】 表示装置を構成するパネル(22)の一
    部に請求項1記載の押動スイッチ(23)と、通電によ
    り発光して表示を行う表示部(24)とを備えたことを
    特徴とするピッキング用表示装置(21)。
  4. 【請求項4】 前記押動スイッチ(23)を構成する前
    記移動部材(43)を中空に形成し、前記移動部材(4
    3)の底部に前記押動スイッチの作動で発光する発光手
    段(48)を設け、前記発光手段(48)からの光が前
    記移動部材(43)の中空部を通過して押動スイッチ
    (23)外部に達することを特徴とする請求項3記載の
    ピッキング用表示装置(21)。
JP1994004163U 1994-04-20 1994-04-20 押動スイッチ及びこの押動スイッチを用いたピッキング用表示装置 Expired - Lifetime JP3003364U (ja)

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JP1994004163U JP3003364U (ja) 1994-04-20 1994-04-20 押動スイッチ及びこの押動スイッチを用いたピッキング用表示装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007502763A (ja) * 2003-08-18 2007-02-15 アサップ・オートメーション・エルエルシー 画像ディスプレイを備えた在庫システム

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JP2007502763A (ja) * 2003-08-18 2007-02-15 アサップ・オートメーション・エルエルシー 画像ディスプレイを備えた在庫システム

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