JP3002989U - 滑降競技用安全ネット - Google Patents
滑降競技用安全ネットInfo
- Publication number
- JP3002989U JP3002989U JP1994002608U JP260894U JP3002989U JP 3002989 U JP3002989 U JP 3002989U JP 1994002608 U JP1994002608 U JP 1994002608U JP 260894 U JP260894 U JP 260894U JP 3002989 U JP3002989 U JP 3002989U
- Authority
- JP
- Japan
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- net
- competition
- downhill
- safety
- net portion
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Abstract
(57)【要約】
【目的】強風にも強く、メインテナンスが容易で安全性
が高く視覚性の優れた滑降競技用安全ネットを提供す
る。 【構成】滑降競技用具が引っ掛からないようなメッシュ
間隔をもつ細目ネット部2と、この細目ネット部2のメ
ッシュ間隔よりも長いメッシュ間隔をもつ荒目ネット部
1とを連結構成したネット部を備えている。
が高く視覚性の優れた滑降競技用安全ネットを提供す
る。 【構成】滑降競技用具が引っ掛からないようなメッシュ
間隔をもつ細目ネット部2と、この細目ネット部2のメ
ッシュ間隔よりも長いメッシュ間隔をもつ荒目ネット部
1とを連結構成したネット部を備えている。
Description
【0001】
本考案は滑降競技用安全ネットに関し、特にメインテナンスが容易で安全性の 高い滑降競技用安全ネットに関する。
【0002】
例えば、スキー競技等の滑降競技では、競技者及び観客に対する安全を図る目 的で滑降コースの両側の所定部分に安全ネットが設置される。この安全ネットは 、通常、高さ2〜5m程度で、競技者のコースアウト時や転倒時に緩衝作用を為 し、競技者の身体を保護するとともに、コース外から競技を観戦する観客の安全 を確保している。
【0003】 図2には、従来から使われている滑降競技用安全ネットの一部が示されている 。比較的太く、強靭な材料から成る上部メインロープ10と下部メインロープ2 0間に細径で強靭な材料から成る網目状のネット3が張設されている。
【0004】 図2に示す如き滑降競技用安全ネットによって安全は、かなり確保されるが、 競技者がネットに突っ込んだときスキー板の先端部がネット内に食い込むことが あり危険性は依然残る。そこで、競技者と観客の安全性をより向上させるため、 図3に示すように、ネットの下部をスキー先端が食い込まないように高強度の保 護シート4で覆っている。保護シート4で覆う高さは、競技者の安全を確保する とともに観客の競技を観戦する際の視界をできるだけ妨げない高さに設定され、 通常1m程度とされている。
【0005】
上述のように、従来の滑降競技用安全ネットは、ネット部3の表側または裏側 の下部に保護シート4を設置した二重構造である。
【0006】 しかしながら、安全ネットの設置は、競技場所が山であり、季節も考慮すると 、地形、気象等の悪条件下での作業となり、図2のようなネットを設置した後、 保護シート4をネット3の下部のみに設置して、図4のような安全ネットの構成 を得なければならず、作業性の問題がある。
【0007】 特に、保護シート4は、構造上、風圧を直接に受けるため、強風時には安全ネ ット全体が倒れたり、吹き飛んでしまうという事態もしばしば起り、その都度、 作業員が倒れた安全ネットを再設置しなければならない。この再設置作業は、通 常、強風下で行なわれるので時間を要し、その間は競技を中断せざるを得ず、被 害が大きい場合には競技の中断に追い込まれることもある。安全ネットが風圧に より倒れないようにするためには、安全ネットを支持するポールを雪中に深く埋 設することも考えられるが、ポールを太くしなければならないし、深く埋める作 業、また撤去時の作業も大変である。
【0008】 また、保護シート4を別途設置しなければならないのでコスト面での問題も生 ずる。更に、保護シート4は、不透明材料から成るため、観客の視界を制限し、 競技者の競技の全視界観戦を不可能とするだけでなく、座っての観戦も不可能で ある。
【0009】 以上の問題点は、競技が非常に長い距離(数kmにも及ぶ)に亘って行なわれ ることを考えると重大である。
【0010】 そこで、本考案の目的は、強風にも強く、メインテナンスが容易で安全性が高 く視覚性の優れた滑降競技用安全ネットを提供することにある。
【0011】
前述の課題を解決するために本考案の滑降競技用安全ネットは、競技用具によ る滑降競技に使用される滑降競技用安全ネットにおいて、前記競技用具が引っ掛 からないようなメッシュ間隔をもつ細目ネット部と、該細目ネット部のメッシュ 間隔よりも長いメッシュ間隔をもつ荒目ネット部とが連結構成されて成るネット 部を有するように構成される。ここで、前記ネット部の上部と下部がそれぞれ太 径のメインロープに取り付けられており、前記ネット部はナイロンワイヤーとす ることができる。
【0012】
本考案では、滑降競技用具が引っ掛からないようなメッシュ間隔をもつ細目ネ ット部と、この細目ネット部のメッシュ間隔よりも長いメッシュ間隔をもつ荒目 ネット部とを連結構成したネット部を備えている。
【0013】
次に、本考案の実施例について図面を参照しながら説明する。 図1は、本考案による滑降競技用安全ネットの一実施例を示す一部正面図であ る。
【0014】 本実施例は、上部メインロープ10と下部メインロープ20間に、目の荒い荒 目ネット部1と目の細かい細目ネット部2が中間メインロープ30を介して連結 して構成されている。荒目ネット部1は、図2や図3に示す従来のネット部3と 同様なネットであり、上部が上部メインロープ10に、下部が中間メインロープ 30に取り付けられる。
【0015】 細目ネット部2は、競技用具、例えばスキーの先端が引っ掛かることなく、且 つ許容可能な風圧を受けるようなメッシュ(網目)間隔、すなわち、スキー先端 幅よりも短いメッシュ間隔をもつ。細目ネット部2の上部は、中間メインロープ 30に取り付けられ、下部は下部メインロープ20に取り付けられ、下部メイン ロープ20の更に下方には、雪中に埋められる下部雪かくし部2Aが設けられて いる。
【0016】 細目ネット部2は、その高さ設定は任意であり、図3の保護シート4と同様な 高さに設定することができる。細目ネット部2のメッシュ間隔は、スキー先端が 引っ掛からない、なるべく大きな間隔とするのが好ましい。
【0017】 荒目ネット部1と細目ネット部2は、中間メインロープ30を介して連結され ているが、両者のメッシュ編み方を工夫して直接に連結できることは勿論である し、両ネット部を取付、分離可能に構成しておけば、運搬にも便利である。
【0018】 荒目ネット部1と細目ネット部2は、ナイロンワイヤーによるメッシュ編みで 構成できるが、プラスチック成型品とすることもできるし、メッシュ部をプラス チック成型品から成るユニット化すれば更に使用性が改善される。
【0019】 上述実施例では、細目ネット部2により競技者のスキー先端の引っ掛かりを防 止して競技者及び観客の安全を確保とする。この細目ネット部2は、メッシュ状 であるため、風通しが良く、風圧を受け難く、従来の保護シートのような強風に よるネット部の倒壊を著しく低減でき、メインテナンスがきわめて容易となる。 また、メッシュ状であるため、観客の視界を遮ることもなく、観客は座ったまま でも観戦できる。更に、従来のように、ネット部を設置した後に保護シートを設 置するのではなく、図1に示すような一体化した安全ネットを設置するだけで済 むので、作業性も格段に改善される。
【0020】 以上の実施例は、スキー競技について説明しているが、本考案はスキー競技に 限らず、他の任意の滑降競技にも適用できることは明らかである。
【0021】
以上説明したように、本考案による滑降競技用安全ネットによれば、作業者の メインテナンスが容易なうえ、競技者及び観衆の安全を確保すると共に、観衆の 視界も改善されるという著しい効果がある。
【図1】本考案による滑降競技用安全ネットの一実施例
を示す一部正面図である。
を示す一部正面図である。
【図2】従来の滑降競技用安全ネットの一例を示す図で
ある。
ある。
【図3】従来の滑降競技用安全ネットの他の例を示す図
である。
である。
1 荒目ネット部 2 細目ネット部 2A 下部雪かくし部 3 ネット部 4 保護シート 10 上部メインロープ 20 下部メインロープ 30 中間メインロープ
Claims (4)
- 【請求項1】競技用具による滑降競技に使用される滑降
競技用安全ネットにおいて、 前記競技用具が引っ掛からないようなメッシュ間隔をも
つ細目ネット部と、該細目ネット部のメッシュ間隔より
も長いメッシュ間隔をもつ荒目ネット部とが連結構成さ
れて成るネット部を有することを特徴とする滑降競技用
安全ネット。 - 【請求項2】前記ネット部の上部と下部がそれぞれ太径
のメインロープに取り付けられていることを特徴とする
請求項1に記載の滑降競技用安全ネット。 - 【請求項3】前記ネット部はナイロンワイヤーであるこ
とを特徴とする請求項1に記載の滑降競技用安全ネッ
ト。 - 【請求項4】前記ネット部はプラスチック成型品である
ことを特徴とする請求項1に記載の滑降競技用安全ネッ
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994002608U JP3002989U (ja) | 1994-02-25 | 1994-02-25 | 滑降競技用安全ネット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994002608U JP3002989U (ja) | 1994-02-25 | 1994-02-25 | 滑降競技用安全ネット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3002989U true JP3002989U (ja) | 1994-10-11 |
Family
ID=43138947
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994002608U Expired - Lifetime JP3002989U (ja) | 1994-02-25 | 1994-02-25 | 滑降競技用安全ネット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3002989U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0818252A (ja) * | 1994-06-30 | 1996-01-19 | Nippon Typewriter Co Ltd | 線状材の収容装置 |
JP2015151819A (ja) * | 2014-02-18 | 2015-08-24 | 中国電力株式会社 | 営巣材落下防止ネット |
JP2019181084A (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-24 | 東田商工株式会社 | 屋内空間部用のネット、及び屋内空間部用のネットの形成方法 |
-
1994
- 1994-02-25 JP JP1994002608U patent/JP3002989U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0818252A (ja) * | 1994-06-30 | 1996-01-19 | Nippon Typewriter Co Ltd | 線状材の収容装置 |
JP2015151819A (ja) * | 2014-02-18 | 2015-08-24 | 中国電力株式会社 | 営巣材落下防止ネット |
JP2019181084A (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-24 | 東田商工株式会社 | 屋内空間部用のネット、及び屋内空間部用のネットの形成方法 |
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