JP3002737B2 - 水底下の砂泥サンプルの採取方法および装置 - Google Patents

水底下の砂泥サンプルの採取方法および装置

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JP3002737B2
JP3002737B2 JP4034105A JP3410592A JP3002737B2 JP 3002737 B2 JP3002737 B2 JP 3002737B2 JP 4034105 A JP4034105 A JP 4034105A JP 3410592 A JP3410592 A JP 3410592A JP 3002737 B2 JP3002737 B2 JP 3002737B2
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南 市川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海、河川、湖沼などの
地質調査あるいは環境調査のために、水底下地盤内の砂
泥サンプルを採取する方法およびその装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の水底下のサンプル採取方法には、
潜水士が試料採取用円筒(サンプラー)を地盤上に立
て、この円筒を人力または上端を重錘落下により打撃し
て採取する方法、水中に櫓または足場などの仮設物を
設け、その上にボーリング機械などを据え付けて採取す
る方法、試料採取用円筒の頭部に起振機(バイブレー
ター)を取付け、振動を加えながら水底下の所定深度ま
で円筒を貫入して振動による地盤の流動化現象を利用し
て試料を採取する方法がある。
【0003】このうち、の方法では潜水士の手作業に
よるので、採取能力が弱く、採取可能深度も小さい。ま
た、の方法では櫓または足場などの仮設物を設けるな
どの段取りがおおげさになり、費用も嵩む。の方法は
大掛かりな付帯設備もいらず、また、比較的採取可能深
度も大きく、効率がよいので適用範囲も広い。
【0004】このの方法は特開平3-26936 号公報に示
されたものであるが、その詳細を図4に示すと、試料採
取用円筒1の上端に、試料採取用円筒1を保持するため
のパイプクランプ2を固定し、この上に水が出入し得る
間隔3を有するスペーサー4を配し、さらにこの上にエ
アバイブレーター5を取付けている。
【0005】そしてこのバイブレーター5を取付けた試
料採取用円筒1をサンプリングしたい水域の底泥面に直
立させ、エアバイブレーター5を作動させることにより
試料採取用円筒1が1軸振動し、試料採取用円筒1の周
辺の泥を局部的に液状化し徐々に試料採取用円筒1の泥
中への貫入が行われ、それにつれ円筒1内に泥が進入し
ていき、上方よりはスペーサー4の間隔3より円筒1内
の水が流出していく。
【0006】必要な深さまで試料採取用円筒1が貫入し
たのちに、エアバイブレーター5を試料採取用円筒1よ
り取外し、円筒1の上部、即ち採取した泥が詰まってい
ない空間に水を満たしたまま、あるいは水を注入したの
ちにOリングを用いた気密蓋をし、テコ等を利用して、
試料採取用円筒1を底泥中より引き抜く。
【0007】次に、採取したサンプルは、試料採取用円
筒1に簡易バイブレーター等を用いて振動を与えながら
押出すか、サンプル自体の重量およびピストンを利用
し、吸引して引き出すことにより柱状の底泥のサンプル
が採取される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしこの方法では、
円筒1の上端に気密蓋をしてから引き上げるので、この
作業は作業条件の厳しい水中において潜水士の負担を大
きくしている。
【0009】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、試料採取用円筒の頭部にバイブレーターを取付け、
振動を加えながら水底下の所定深度まで円筒を貫入して
振動による地盤の流動化現象を利用して試料を採取する
場合に、バイブレーターを一度セットすれば、円筒の貫
入から試料収納後の引上げまでそのままの状態で使用で
き、水中での作業能率を向上させ、潜水士の負担を著し
く軽減することができる水底下の砂泥サンプルの採取方
法および装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、試料採取用円筒の上端に気密に水密スペーサ
ーを介してバイブレーターを取付け、この水密スペーサ
ー部分またはその近傍に遠隔から開閉操作可能な密封用
バルブを設けた採取装置を使用し、密封用バルブを開い
た状態でバイブレーターを作動して試料採取用円筒を泥
中へ貫入させることによって、試料採取用円筒内に入っ
たサンプルと同量の水を密封用バルブから排出し、次い
で、密封用バルブを閉じて試料採取用円筒を密封状態に
してこれを引き抜き、採取したサンプルは、密封用バル
ブから高圧水または圧搾空気を試料採取用円筒に送り込
んで取り出すことを要旨とするものである。
【0011】
【作用】本発明によれば、試料採取用円筒にバイブレー
ターを一度セットすれば、円筒の貫入から試料収納後の
引上げまでそのままの状態で使用でき、従来のようにバ
イブレーターを取り外し、かつ円筒の上端に気密蓋を施
す必要はない。また、採取したサンプルもそのまま簡単
に取り出せ、従来のように簡易バイブレーター等を付け
直したり、ピストンを利用して取り出す必要はない。
【0012】
【実施例】以下、図面について本発明の実施例を詳細に
説明する。図1は本発明の水底下の砂泥サンプルの採取
方法および装置の1実施例を示す説明図で、前記従来例
を示す図4と同一構成要素には同一参照符号を付したも
のである。
【0013】先に装置について説明すると、本発明の装
置も従来と同じく試料採取用円筒1の上端に上下動式の
エアバイブレーター5を取付けるが、試料採取用円筒1
は透明アクリルパイプからなり、この試料採取用円筒1
の上端にまず管継手タイプの水密スペーサー6を嵌合
し、前記エアバイブレーター5はこの水密スペーサー6
の上端に常設するものとして、試料採取用円筒1に対し
てはこの水密スペーサー6を介してエアバイブレーター
5を取付けるようにした。
【0014】そして水密スペーサー6はパイプクランプ
としてのブッシュ7を介在させて試料採取用円筒1に被
せ、このブッシュ7の継手フランジ7aと水密スペーサ
ー6の継手フランジ6aとをボルト・ナット8で締結す
る。
【0015】また、水密スペーサー6と試料採取用円筒
1とはスリーブ6a、スリーブ1aを設け、相互に対向
させるが、水密スペーサー6と試料採取用円筒1間でこ
のスリーブ6a、スリーブ1aの前後にパッキン9,10
を配設した。
【0016】さらに、水密スペーサー6の部分に通水バ
ルブ12を有する密封用バルブ11を設けた。この密封用バ
ルブ11は後述のように、圧搾空気や高圧水を送り込むこ
とにより遠隔操作で開閉可能なバルブである。
【0017】次に、前記本発明装置を用いて行う砂泥サ
ンプルの採取方法について説明する。図2に示すよう
に、水底13の砂層、又は軟泥面に起重機船14または調査
船のウインチを使って試料採取用円筒1を直立させ、水
が自由に出入りできるように通水バルブ12を有する密封
用バルブ11は開いておく。なお、この通水バルブ12を有
する密封用バルブ11はエアーホース15をバルブ11に接続
して、船上から圧搾空気を送り込むことで遠隔操作でバ
ルブ11の開閉ができるものである。
【0018】このようにしてから、エアバイブレーター
5を作動させて試料採取用円筒1が1軸振動し、試料採
取用円筒1の周辺の泥を局部的に液状化し徐々に試料採
取用円筒1の泥中への貫入が行われ、それにつれ円筒1
内に泥が進入していく。必要な深さまで試料採取用円筒
1が貫入したのち、密封用バルブ11を閉じて試料採取用
円筒1の上部を密封状態とし、ウインチで引き上げる。
【0019】そして、試料採取用円筒1に収納した試料
は、密封用バルブ11から高圧水または圧搾空気を試料採
取用円筒1内に送り込んで取り出す。
【0020】大型の調査船のない湖沼においては、小型
調査船16を使用することになるが、浮力体を有する水中
クレーン17を使用して試料採取用円筒1を吊り下げ、水
中クレーン17の浮力の調節で貫入、引き抜きを行う。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように本発明の水底下の砂泥
サンプルの採取方法および装置は、試料採取用円筒の頭
部にバイブレーターを取付け、振動を加えながら水底下
の所定深度まで円筒を貫入して振動による地盤の流動化
現象を利用して試料を採取する場合に、バイブレーター
を一度セットすれば、円筒の貫入から試料収納後の引上
げまでそのままの状態で使用でき、水中での作業能率を
向上させ、潜水士の負担を著しく軽減することができる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水底下の砂泥サンプルの採取方法およ
び装置の1実施例を示す説明図である。
【図2】本発明の採取方法の1例を示す側面図である。
【図3】本発明の採取方法の他例を示す側面図である。
【図4】従来例を示す一部切欠いた斜視図である。
【符号の説明】
1…試料採取用円筒 1a…スリーブ 2…パイプクランプ 3…間隔 4…スペーサー 5…エアバイブレ
ーター 6…水密スペーサー 6a…継手フラン
ジ 6b…スリーブ 7…ブッシュ 7a…継手フランジ 8ボルト・ナット 9,10…パッキン 11…密封用バルブ 12…通水バルブ 13…水底 14…起重機船 15…エアーホース 16…小型調査船 17…水中クレーン
フロントページの続き (72)発明者 益田 規矩雄 東京都港区赤坂二丁目10番9号 日本海 上工事株式会社内 (72)発明者 谷田 初男 東京都港区赤坂二丁目10番9号 日本海 上工事株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−26936(JP,A) 特開 平2−132732(JP,A) 特開 昭60−2479(JP,A) 実開 昭63−105052(JP,U) 実開 昭63−105053(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 1/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料採取用円筒の上端に気密に水密スペ
    ーサーを介してバイブレーターを取付け、この水密スペ
    ーサー部分またはその近傍に遠隔から開閉操作可能な密
    封用バルブを設けた採取装置を使用し、密封用バルブを
    開いた状態でバイブレーターを作動して試料採取用円筒
    を泥中へ貫入し、次いで、密封用バルブを閉じて試料採
    取用円筒を密封状態にしてこれを引き抜き、採取したサ
    ンプルは、密封用バルブから高圧水または圧搾空気を試
    料採取用円筒に送り込んで取り出すことを特徴とする水
    底下の砂泥サンプルの採取方法。
  2. 【請求項2】 試料採取用円筒の上端に気密に水密スペ
    ーサーを介してバイブレーターを取付け、この水密スペ
    ーサー部分またはその近傍に、遠隔から開閉操作可能な
    密封用バルブを設けたことを特徴とする水底下の砂泥サ
    ンプルの採取装置。
JP4034105A 1992-01-23 1992-01-23 水底下の砂泥サンプルの採取方法および装置 Expired - Lifetime JP3002737B2 (ja)

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CN103364227A (zh) * 2013-05-03 2013-10-23 中国水产科学研究院黄海水产研究所 柔性可折叠海底取样样框及其使用方法
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