JP3002598B2 - 圧脈波検出装置 - Google Patents

圧脈波検出装置

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JP3002598B2 JP4091706A JP9170692A JP3002598B2 JP 3002598 B2 JP3002598 B2 JP 3002598B2 JP 4091706 A JP4091706 A JP 4091706A JP 9170692 A JP9170692 A JP 9170692A JP 3002598 B2 JP3002598 B2 JP 3002598B2
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  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の圧力検出素子が
一方向に配列された脈波センサを動脈に押圧する形式の
圧脈波検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数の圧力検出素子が一方向に配列され
た押圧面を有し、生体表面の動脈上に圧力検出素子の配
列方向が動脈と交差するように押圧される脈波センサ
と、その押圧面が動脈壁の一部が平坦となるように上記
脈波センサを動脈に向かって付勢する押圧手段とを備
え、前記圧力検出素子のうちの前記動脈の中心部に位置
するものから出力される圧脈波信号に基づいて前記動脈
から発生する圧脈波を検出する形式の圧脈波検出装置が
知られている。たとえば、実開昭64−12505号公
報に記載された圧脈波検出装置がそれである。
【0003】
【発明が解決すべき課題】ところで、上記のような脈波
検出装置は、ハウジングを生体の一部に巻回されたバン
ドなどにより生体表面上に装着する一方、そのハウジン
グ内に収容された脈波センサを押圧手段が生体側へ所定
の推力で押圧し、たとえば動脈の直上に位置するアクテ
ィブ素子から検出される圧脈波信号の振幅が最大となる
ようにその押圧力を最適な値に維持するように構成され
ている。しかしながら、脈波検出装置の生体表面に対す
る装着状態は生体の体動などによって容易に変化するこ
とから、押圧手段が所定の推力で付勢するにも拘わら
ず、そのような体動などにより脈波センサの動脈に対す
る押圧状態が変化するため、圧脈波の測定精度が得られ
ない場合があった。上記押圧手段は、たとえばダイヤフ
ラムや空気袋の膨張により推力を発生するように構成さ
れているため、それに供給される圧力が一定であっても
脈波センサの突き出し位置に関連して推力が変化するこ
とが避けられないのである。
【0004】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、生体の体動など
により脈波センサの動脈に対する押圧状態が変化したこ
とが容易に判定され得る圧脈波検出装置を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、図1の発明の要旨図
に示すように、複数の圧力検出素子が一方向に配列され
た押圧面を有し、生体表面の動脈上にその圧力検出素子
の配列方向が動脈と交差するように押圧される脈波セン
サと、その押圧面が動脈壁の一部が平坦となるように上
記脈波センサを動脈に向かって付勢する押圧手段とを備
え、前記圧力検出素子のうちの前記動脈の中心部に位置
するものから出力される圧脈波信号に基づいて前記動脈
から発生する圧脈波を検出する形式の圧脈波検出装置で
あって、(a) 前記圧力検出素子のうち前記動脈の中心部
に位置する素子により検出された圧脈波形状と、上記動
脈の周辺部に位置する複数の圧力検出素子によりそれぞ
れ検出された圧脈波形状との相関度をそれぞれ算出する
相関度算出手段と、(b) その相関度算出手段により算出
された相関度に基づいて、前記動脈の偏平状態を判定す
る偏平状態判定手段とを、含むことにある。
【0006】
【作用】このようにすれば、偏平状態判定手段により、
前記圧力検出素子のうち前記動脈の中心部に位置する素
子により検出された圧脈波形状と、動脈の周辺部に位置
する複数の圧力検出素子によりそれぞれ検出された圧脈
波形状との相関度に基づいて、動脈の偏平状態が判定さ
れる。すなわち、動脈の中心部に位置する素子により検
出された圧脈波形状との相関度が高い場合には動脈の上
に位置することを示し、動脈から外れた位置で検出され
た圧脈波であると、その相関度が低くなる。
【0007】
【発明の効果】上記のように、上記偏平状態判定手段に
よれば、相関度算出手段により算出された相関度に基づ
いて動脈壁の一部に形成される平坦面自体の幅寸法や、
その平坦面の位置が把握されるので、動脈の偏平状態が
的確且つ容易に判定される。したがって圧脈波検出の停
止、或いは最適押圧力決定作動の再起動を行うことがで
き、押圧条件の変化による圧脈波測定精度の低下が解消
される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を示す図面に基づい
て詳細に説明する。
【0009】第2図において、生体の手首10の周囲に
は、粘着シート12を内周面に有し且つ着脱可能な外周
ファスナ14を外周面に有するバンド16が装着されて
いる。このバンド16の橈骨動脈18の真上に位置する
部分には、貫通口20が形成されている。そして、この
バンド16には、その外周ファスナ14に対して着脱可
能に接着する内周ファスナ22を内周面に有する一対の
固定帯24を備えた脈波検出プローブ26が固定される
ようになっている。
【0010】この脈波検出プローブ26は、偏平な矩形
容器状を成す第1ハウジング28と、その第1ハウジン
グ28の内壁に装着された膨張可能なゴム製の空気袋3
0と、この空気袋30の膨張に関連して生体の手首10
内の橈骨動脈18に向かって押圧される脈波センサ32
と、第1ハウジング28に対してその横側に連結された
第2ハウジング34とを備えている。この第2ハウジン
グ34には、図示しないプリアンプ、ブリッジに電源を
供給する電源レギュレータ、後述のマルチプレクサ41
などが収容される。
【0011】上記空気袋30が膨張させられると、脈波
センサ32が上記第1ハウジング28の内側の開口から
突き出されて、その脈波センサ32の偏平突起36が前
記貫通口20を通して手首10の皮膚面に押圧されるよ
うになっている。本実施例では、上記空気袋30が脈波
センサ32を体表面に押圧する押圧手段として機能して
いる。図3は、上記空気袋30の推力Fとそれに供給さ
れる空気圧との関係を示しており、図4は、一定の空気
圧、たとえば100mmHgが供給されているときの上記空
気袋30の推力Fと脈波センサ32の移動ストロークと
の関係を示している。
【0012】上記脈波センサ32の偏平突起36の先端
面である押圧面38には、たとえば図5に示すように、
60個程度の圧力検出素子40が一方向に配列されてお
り、それら圧力検出素子40によって橈骨動脈18から
発生する圧脈波が検出されるようになっている。図6は
所謂トノグラムと称される図表であり、その実線は、収
縮期において各圧力検出素子40から出力される信号の
大きさを示し、その1点鎖線は拡張期において各圧力検
出素子40から出力される信号の大きさを示している。
【0013】上記脈波センサ32は、たとえば本出願人
が先に出願して公開された特開平3−15440号公報
に記載されているものと同様に構成されており、圧力検
出素子40は、半導体チップのダイヤフラム内において
集積回路技術により形成された感圧抵抗体のブリッジか
らそれぞれ構成されており、たとえば0.2mm程度のピ
ッチで配列されている。上記圧力検出素子40の配列方
向が橈骨動脈18と交差する方向となるように前記脈波
検出プローブ26が固定されており、これにより、橈骨
動脈18の直上部には充分な数の圧力検出素子40が位
置させられ得るようになっている。
【0014】上記圧力検出素子40から出力される圧脈
波信号は、マルチプレクサ41およびA/D変換器42
を通して電子制御装置44に供給される。この電子制御
装置44は、CPU46、ROM48、RAM50、出
力インターフェイス52などを備えており、RAM50
の一時記憶機能を利用しつつ、予めROM48に記憶さ
れたプログラムに従って入力信号を処理し、出力インタ
ーフェイス52、D/A変換器54を介して調圧弁58
を駆動するとともに、出力インターフェイス52を介し
てマルチプレクサ41を駆動する。上記調圧弁58は、
空気ポンプ、ガスボンベなどの圧力源60から圧送され
る気体の圧力を電子制御装置44からの指令信号に従っ
て調圧し、前記空気袋30内へ供給する。また、電子制
御装置44は、連続的に血圧値をモニタして表示器56
に表示させる。
【0015】また、上記電子制御装置44は、D/A変
換器64を介して調圧弁68を駆動することにより、た
とえば生体の腕に巻回されたカフ66の圧迫圧力をよく
知られた一連の血圧測定手順に従って変化させ、その圧
迫圧力の変化過程でカフ66の圧力とそれに発生する圧
力振動、すなわちカフ脈波とを圧力センサ70により検
出し、A/D変換器72を通して電子制御装置44に入
力させる。そして、そのカフ脈波の変化に基づいて血圧
値を決定する。
【0016】以下、上記電子制御装置44による制御作
動の要部、すなわち圧力検出素子40からの圧脈波信号
に基づいて橈骨動脈26内の血圧値をモニタするための
モニタルーチンを、図7のフローチャートに従って説明
する。
【0017】図7のルーチンは、図示しない起動押釦な
どの操作に応答して開始される。ステップSM1ではよ
く知られた初期処理が実行された後、ステップSM2で
は、各圧力検出素子40の零較正のために、圧力センサ
32が押圧されるに先立つ押圧面38の非接触状態にお
いて、各圧力検出素子40からの信号が読み込まれ、そ
れら読み込まれた信号値が各圧力検出素子40の検出圧
の零点としてRAM50の所定の記憶場所50aにそれ
ぞれ記憶される。
【0018】続くステップSM3の最適押圧力決定ルー
チンでは、橈骨動脈18の血流が停止する程度まで脈波
センサ32が空気袋30により押圧されるとともに、そ
の動脈圧迫過程で各圧力検出素子40から得られた圧脈
波信号に基づいて最適押圧値HDPが決定される。この
HDPの決定方式には、たとえば、押圧過程で変化する
所定の圧脈波信号の振幅が最大となる圧力を最適押圧力
と決定する方式や、特開平2−109540号に記載さ
れた方式が採用される。そして、続くステップSM4で
は、上記最適押圧力が維持されるように調圧弁58が調
圧され、一定の空気圧が空気袋30内に供給される。こ
の最適押圧力が維持された状態では、橈骨動脈18の管
壁の一部が平坦に押圧され、後述のアクティブ素子によ
り検出される圧力は橈骨動脈18の管壁の影響が小さく
されたその管内の圧力と略等しくなる。
【0019】次いで、ステップSM5では、信号入力エ
レメントが決定される。すなわち、60個の圧力検出素
子40のうち、電子制御装置44へ信号入力させるべき
圧力検出素子40が選択されるとともに、その圧力検出
素子40から出力される圧脈波信号が電子制御装置44
へ入力されるようにマルチプレクサ41が電子制御装置
44により駆動される。上記の選択は、血圧或いは圧脈
波をモニタするために最適なアクティブ素子と、そのア
クティブ素子の近傍の複数の素子群とを決定することに
より行われる。そのアクティブ素子の近傍の複数の素子
群は、橈骨動脈18の幅寸法よりも充分に大きい幅領域
にわたって配設されている。
【0020】続くステップSM6では、カフ66による
血圧測定が予め定められた手順で実行されることによ
り、生体の最高血圧値SYSCFおよび最低血圧値DIA
CFが、アクティブ素子からの圧脈波信号の大きさの変化
に基づいて決定される。次いで、ステップSM7では、
圧力検出素子40のうちのアクティブ素子から出力され
た圧脈波信号の上ピーク値PUPおよび下ピーク値PDW
決定される一方、それら上ピーク値PUPおよび下ピーク
値PDWと上記ステップSM6で求められた最高血圧値S
YSCFおよび最低血圧値DIACFとに基づいて血圧値を
モニタするための関係が作成或いは更新される。すなわ
ち、血圧値軸および圧力値(脈波信号値)軸から成る2
軸座標において、上ピーク値PUPおよび最高血圧値SY
CFを示す点と下ピーク値PDWおよび最低血圧値DIA
CFを示す点とを通過する関係(直線)を求めるのであ
る。
【0021】ステップSM8では、圧力検出素子40の
うちのアクティブ素子から1つの脈波を表す圧脈波信号
が入力したか否かが判断され、入力したと判断されるま
で待機させられる。アクティブ素子から新たな圧脈波信
号が入力したと判断されると、ステップSM9におい
て、前記ステップSM7で求められた関係から新たな脈
波の上ピーク値PUPおよび下ピーク値PDWに基づいて生
体の血圧値(モニタ値)が決定され且つ表示器56に表
示される。すなわち、前記ステップSM7において作成
更新された関係から新たな圧脈波信号の際の上ピーク値
UPおよび下ピーク値PDWに基づいて最高血圧値SYS
MOおよび最低血圧値DIAMOが決定されるともに、それ
らのモニタ値が一拍毎に表示器56に表示されるのであ
る。なお、このステップSM9において用いられる新た
な脈波の上ピーク値PUPおよび下ピーク値PDWは、たと
えば前記ステップSM1にて記憶された値が差し引かれ
ることにより零点較正された値である。
【0022】次いで、ステップSM10では、モニタ値
である最高血圧値SYSMOおよび最低血圧値DIAMO
急激に変化したか否か、たとえば5拍乃至10拍程度の
移動平均値に対して今回のサイクルにおいて決定された
モニタ値が20%以上変化したか否かが判断される。こ
のステップSM10の判断が否定された場合にはステッ
プSM11およびSM12を実行することなく、ステッ
プSM13が実行される。しかし、上記ステップSM1
0の判断が肯定された場合には、脈波センサ32の押圧
条件が変化したことに起因してモニタ値が変化したもの
であるかを判定するために、ステップSM11およびS
M12が実行される。
【0023】上記ステップSM11では、アクティブ素
子からの圧脈波信号が表す1脈波の形状とそのアクティ
ブ素子の近傍に位置する複数の素子からの圧脈波信号が
表す1脈波の形状との相関度がそれぞれ求められる。こ
の相関度は、たとえば、相互の波長を一致させる正規化
処理をした後で各脈波の立ち上がり時点から上ピーク時
点に至る時間Δtとその上ピーク値の大きさ(高さ)Δ
Pとを求め、それらの比ΔP/Δtの値の差の逆数或い
はその差の割合の逆数に基づいて決定される。或いは、
相互の波長を一致させる正規化処理をした後で各脈波の
下ピーク点を通過する直線で囲まれる面積を求め、相互
の面積差の値の差の逆数或いはその差の割合の逆数に基
づいて決定される。また、よく知られた式に従ってアク
ティブ素子からの圧脈波信号の脈波形状とそのアクティ
ブ素子の近傍に位置する素子群からの圧脈波信号の脈波
形状との間の相関係数が求められてもよい。
【0024】ステップSM12では、上記のようにして
求められた複数の相関度(大きい値ほど類似している)
に基づいて橈骨動脈18の偏平状態が正常であるか否か
が判定される。すなわち、圧力検出素子40のうち橈骨
動脈18の真上に位置する素子からの圧脈波は相互に相
関度が高いが、橈骨動脈18の真上から外れて位置する
素子からの圧脈波の形状はなまりのために相関度が低く
なる傾向にあって橈骨動脈18の真上に位置する素子か
らの圧脈波に対する相関度は低くなる現象がある。この
ため、上記ステップSM12では、アクティブ素子から
の圧脈波信号に対する相関度が急激に変化する2素子の
間が橈骨動脈18の平坦面の幅寸法であることが認識さ
れ、またその2素子の変化によって橈骨動脈18の平坦
面の位置ずれが認識される。たとえば、上記複数の相関
度のうち予め設定された判断基準値を超えるか否かが判
定され、超えた相関度に対応する素子群のうちの両端に
位置する素子間が橈骨動脈18の平坦面の位置および幅
寸法である。そして、ステップSM12では、それら橈
骨動脈18の平坦面の位置および幅寸法が予め設定され
た正常位置および幅寸法の範囲を外れたか否かに基づい
て橈骨動脈18の偏平状態が判定される。
【0025】上記ステップSM12の判断が肯定された
場合には、相互によく類似している状態であって、脈波
センサ32の橈骨動脈18に対する押圧条件が変化して
いない状態であるので、ステップSM13において、図
示しない停止押釦が操作されたか否かが判断され、その
判断が否定された場合には前記ステップSM8以下が実
行されるが、肯定された場合には本ルーチンが終了させ
られる。
【0026】上記ステップSM12の判断が否定された
場合には、脈波センサ32の橈骨動脈18に対する押圧
条件が変化して橈骨動脈18の偏平状態が正常ではなく
なった状態であることから、脈波センサ32の橈骨動脈
18に対する押圧条件が変化した可能性が高いので、前
記ステップSM3以下が実行されて、最適HDP作動お
よびそれに続くカフキャリブレーション作動が実行され
る。
【0027】上述のように、本実施例によれば、偏平状
態判定手段に対応するステップSM12により、圧力検
出素子40のうち橈骨動脈18の中心部に位置するアク
ティブ素子により検出された圧脈波形状と、その橈骨動
脈18の周辺部に位置する複数の圧力検出素子によりそ
れぞれ検出された圧脈波形状との相関度に基づいて、橈
骨動脈18の偏平状態が判定される。このため、相関度
算出手段に対応するステップSM11により算出された
相関度に基づいて橈骨動脈18の管壁の一部に形成され
る平坦面自体の幅寸法や、その平坦面の位置が把握され
るので、動脈の偏平状態が的確且つ容易に判定される。
したがって圧脈波検出の停止、或いは最適押圧力決定作
動の再起動を行うことができ、押圧条件の変化による圧
脈波測定精度の低下が解消される。
【0028】また、本実施例によれば、多数の圧力検出
素子40のうち、アクティブ素子およびその近傍の複数
個の素子群からの信号入力に限定されるので、電子制御
装置44内における信号処理の負担が軽減される。
【0029】また、本実施例によれば、貫通口20を通
して橈骨動脈18の位置を正確に確認しつつバンド16
を手首10に装着し、その後に脈波検出プローブ26を
バンド16に固定することにより、脈波センサ32を橈
骨動脈18の直上に容易かつ正確に装着できる利点があ
る。
【0030】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
【0031】たとえば、前述のステップSM11では、
橈骨動脈18の中心に位置するアクティブ素子からの脈
波信号に対してその周辺の素子からの脈波信号の相関度
が求められていたが、必ずしもアクティブ素子からの脈
波信号でなくてもよく、橈骨動脈18の中心部に位置す
る素子からの脈波信号が用いられてもよいのである。
【0032】また、前述の実施例のステップSM12で
は、橈骨動脈18の平坦面の位置および幅寸法が予め設
定された正常位置および幅寸法の範囲を外れたか否かに
基づいて橈骨動脈18の偏平状態が正常であるか否かが
判定されていたが、その橈骨動脈18の平坦面の位置お
よび幅寸法の変化量が所定の値を超えたか否かに基づい
て判定されもよいのである。
【0033】また、前述の実施例のステップSM12で
は、橈骨動脈18の偏平状態が判定されていたが、その
橈骨動脈18の管壁の平坦部の位置および幅寸法が表示
されるように構成されてもよい。
【0034】また、前述の実施例においては、押圧手段
として空気袋30が用いられていたが、ダイヤフラムや
ベローズなどの他の容積可変型アクチュエータが用いら
れてもよい。
【0035】また、前述の実施例の圧力源60は気体を
圧送するものであったが、水や油などの非圧縮性流体を
圧送するものでもよい。
【0036】なお、上述したのはあくまでも本発明の一
実施例であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲にお
いて種々変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要部の構成を説明する図である。
【図2】本発明の一実施例の構成を説明するブロック線
図である。
【図3】図2の押圧手段である空気袋の供給圧とそれに
より発生する推力との関係を説明する図である。
【図4】図2の脈波センサの移動ストロークとその押圧
面の推力との関係を説明する図である。
【図5】図2の脈波センサの押圧面に配列された脈波検
出素子を説明する正面図である。
【図6】図2の脈波センサにより得られるトノグラムを
示す図である。
【図7】図2の電子制御装置の作動の要部を説明するフ
ローチャートである。
【符号の説明】
18 橈骨動脈 30 空気袋(押圧手段) 32 脈波センサ 38 押圧面 40 圧力検出素子 ステップSM11 相関度算出手段 ステップSM12 偏平状態判定手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の圧力検出素子が一方向に配列され
    た押圧面を有し、生体表面の動脈上に該圧力検出素子の
    配列方向が該動脈と交差するように押圧される脈波セン
    サと、該押圧面が動脈壁の一部が平坦となるように該脈
    波センサを該動脈に向かって付勢する押圧手段とを備
    え、前記圧力検出素子のうちの前記動脈の中心部に位置
    するものから出力される圧脈波信号に基づいて前記動脈
    から発生する圧脈波を検出する形式の圧脈波検出装置で
    あって、 前記圧力検出素子のうち前記動脈の中心部に位置する素
    子により検出された圧脈波形状と、該動脈の周辺部に位
    置する複数の圧力検出素子によりそれぞれ検出された圧
    脈波形状との相関度をそれぞれ算出する相関度算出手段
    と、 該相関度算出手段により算出された相関度に基づいて、
    前記動脈の偏平状態を判定する偏平状態判定手段とを、
    含むことを特徴とする圧脈波検出装置。
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