JP2664980B2 - 血圧モニタ装置 - Google Patents

血圧モニタ装置

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JP2664980B2
JP2664980B2 JP1040945A JP4094589A JP2664980B2 JP 2664980 B2 JP2664980 B2 JP 2664980B2 JP 1040945 A JP1040945 A JP 1040945A JP 4094589 A JP4094589 A JP 4094589A JP 2664980 B2 JP2664980 B2 JP 2664980B2
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    • A61B5/02108Measuring pressure in heart or blood vessels from analysis of pulse wave characteristics
    • A61B5/02116Measuring pressure in heart or blood vessels from analysis of pulse wave characteristics of pulse wave amplitude

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、連続的に血圧を測定する悲観血式の血圧モ
ニタ装置に関し、特に、生体の動脈上に配列される個々
の感圧素子から構成されるトランスジューサアレイ
(列)からの信号をモニタするとともに、そのトランス
ジューサアレイ中から、動脈内に発生する生体の脈波形
を最適に検出する感圧素子を選択することにより、生体
の血圧を正確に測定し得る血圧モニタ装置に関するもの
である。
従来の技術 近年、生体の血圧を連続的に測定し且つ監視する型式
の血圧モニタの発達について、大きな関心が集まってい
る。血圧モニタの技術分野で有望なものにおいては、シ
リコンチップに配列された複数の小さな感圧素子を含む
動脈圧力計(トノメータ)が用いられている。このよう
に感圧素子列を用いた方式は、米国特許第3,123,068号
(R.P.ビグリアノ)、第3,219,035号(G.L.プレスマン,
P.M.ニューガード,ジョン.J.アイグ)、第3,880,145号
(E.F.プリック)、第4,269,193号(エッカール)、第
4,423,738号(P.M.ニューガード)、および、「動脈血
圧の連続的な悲観血式測定用のトランスジューサ」の第
73頁乃至第81頁(G.L.プレスマン,P.M.ニューガード著:
IEEE(電気電子学会)送信機,生物医学,電子工学部門
1963年4月発行)に記載されている。
血圧のモニタのための圧力測定においては、従来か
ら、皮膚近傍の動脈上に位置決めされた感圧素子列を含
むトランスジューサに対して、動脈を閉塞させない程度
に動脈壁を平たくする押圧力を付与することが行われて
いる。個々の感圧素子は、血圧が測定される動脈の管腔
よりも少なくともその動脈幅方向において寸法が小さく
されているとともに、トランスジューサ自体は、個々の
感圧素子のうちの一つ以上が少なくともその動脈の直上
に位置するように配置される。血圧のモニタに際して
は、各感圧素子のうちの一つからの出力信号が選択され
て利用される。このとき、動脈の略中央部上に位置する
感圧素子からの出力信号(圧脈波信号)を選択すれば、
動脈内の血圧が正確に測定されるのである。動脈上の中
央部以外に位置する他の感圧素子からの出力信号によっ
ては、通常、中央部からの出力信号と比較して正確な血
圧測定が得られない。これは、中央部上以外の感圧素子
によっては、最高血圧値および最低血圧値と圧脈波信号
の上ピーク値および下ピーク値との偏差が正確に得られ
ないためである。従来の方法および装置では、最大の振
幅を有する出力信号を出力する感圧素子が選択された
り、また、感圧素子軸と血圧値軸とにより示される関係
(トノグラフ)において最低または最高血圧値を結ぶ曲
線における極小点を有し、また最大振幅の波形を発生さ
せる感圧素子が選択されていた。極小点を有する信号を
出力する感圧素子を選択する形式の後者の方法について
は、上述の米国特許第4,269,193号に記載されている。
この方法を採用すれば、殆どの場合において最適な感圧
素子が選択されるのであるが、個々の感圧素子から出力
される出力信号が表す圧力は、幾つかの要因から正確に
読み込まれない場合がある。この圧力の読込みにおいて
エラーが発生した場合には、それがどのように小さなエ
ラーであっても、最適でない感圧素子が選択されて血圧
測定の精度が充分に得られないのである。これに対し
て、スタンフォード研究所(SRI)に帰属する同時係属
出願第927,843号に記載されているような、血圧測定時
に最適なトランスジューサを決定する方法が考えられて
いる。
本発明は、上述の従来技術に改良を加えたものであ
る。
本発明は、血圧を測定すべき動脈の管腔寸法よりも少
なくとも動脈の幅方向において小間隔に配列された複数
の感圧素子が少なくとも一列に配列されたトランスジュ
ーサを設けた血圧モニタ装置に関するものである。各感
圧素子の寸法は、複数の感圧素子が動脈を横断して配置
された状態で、その一部が動脈の直上部に位置するよう
に設定されている。各感圧素子からの出力信号は、複数
の感圧素子から動脈直上部の中央に位置する特定の感圧
素子を決定する際に用いられる。先ず、感圧素子番号を
示す軸と、血圧値を示す軸により示される関係(トノグ
ラフ)において、最低または最高血圧値を各々結ぶ曲線
に対応する出力信号の最小値または最大値の極小部を形
成する信号を出力する特定数の感圧素子群が選択され
る。次に、その感圧素子群からの各出力信号の振幅に基
づいて、感圧素子群中において血圧測定に最適な信号を
出力する感圧素子が決定される。最高血圧値と最低血圧
値との間の差(、すなわち最大値と最小値との間の差)
は、以下に血圧波形の振幅として説明される。
理論的には、各感圧素子と最小値或いは上ピーク値と
を対比させてグラフに示すことにより、グラフ中の2つ
のピークが、動脈の両端縁部上に位置する感圧素子に対
応することがわかる。これは、動脈の剛性に起因して発
生する曲げ力が、動脈両端縁部上の感圧素子に加えられ
るためである。一方、動脈中央部の感圧素子に対して
は、この曲げ力は付与されないので、動脈内の流体圧の
みが検出される。したがって、動脈中央部の感圧素子か
らは、前記グラフにおいて脈波の最小値或いは最大値に
おける極小部を形成する信号が出力される。また、物理
学の理論では、脈波振幅と各感圧素子とを対比させたグ
ラフに示すように、グラフ中央部の値は互いに対称に分
布するとともに、押圧されて平たく潰された動脈の直上
部に位置する感圧素子に対応して最大の振幅を有してい
る。本発明の血圧モニタ装置においては、各感圧素子か
ら検出される動脈内の脈波を表す出力信号における脈波
振幅の最小値すなわち最低血圧値の極小部を形成する特
定数の感圧素子群から、予め定められた数の脈波振幅値
を位置的に重みづけして平均することにより得られる加
重平均の中心に対応する位置の感圧素子、すなわち最大
加重平均に対応する感圧素子を選択することにより、血
圧測定に最適な信号を出力する感圧素子が決定されるの
である。
また、本発明の血圧モニタ装置によれば、感圧素子と
圧力との関係を表す曲線から、ノイズ或いは感圧素子の
物理的な配置などによる影響が除去されて平滑化される
のである。たとえば、隣り合う感圧素子同士が長手方向
に離されているとともに、各感圧素子が含まれる平面
が、押圧されて平たくされた動脈壁から発生する力のベ
クトルに対して完全には垂直でない状態では、隣り合う
感圧素子においては互いに僅かに異なる圧力値がそれぞ
れ検出される。かかる圧力値の差により、感圧素子と最
低血圧値(最小値)との関係を表す曲線(トノグラフ)
において、動脈中心部に位置する感圧素子から発生され
る実際の極小点と識別し得ない極小部が発生させられて
しまう。この問題を解決するため、本発明においては、
前記位置的な最大平均脈波振幅に対応する脈波信号を出
力する感圧素子が選択されるようになっている。
また、本発明の血圧モニタ装置によれば、一つ以上の
感圧素子における異常が補正されるのである。特に、感
圧素子の選択時においては、血圧測定に採用しない感圧
素子は無視されて、圧力読込みが正確に行われるのであ
る。
さらに、本発明の血圧モニタ装置においては、脈波振
幅が予め定められた所定の値を越えない限りエラー状態
と判断される、脈波振幅検出の基準が採用されている。
トランスジューサに対する押圧力が動脈を平たくするの
に充分でない場合には、脈波振幅は前記所定値よりも小
さくなるのである。
実施例 以下に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。
第1図には、血圧モニタ用のトランスジューサ10が生
体において比較的表皮に接近した動脈上に装着された状
態が示されている。トランスジューサ10は、通常の腕時
計と同様にして、バンド12が生体の一部に巻回されるこ
とにより固定されている。トランスジューサ10に接続さ
れている配管14には、トランスジューサ10において送受
信される電気信号を搬送するための電線が含まれてい
る。また、配管14には、トランスジューサ10内の圧力室
40に対して圧縮気体を供給する空気配管も含まれてお
り、その圧力室40に圧縮気体が供給されることにより、
後述の圧力センサ20が生体の表皮に押圧されるようにな
っている。通常、ピストン16はダイヤフラムにて構成さ
れる。本実施例においては、ピストン16および圧力室40
が押圧手段に相当する。
トランスジューサ10において血圧が正確に測定される
ためには、トランスジューサ10下の動脈が局部的に押圧
変形されることが必要である。特に、動脈壁内において
発生する前記圧力センサ20の底面に対して垂直方向の圧
力が微小となるように、動脈の一部が平たくなる状態に
保持することが重要である。このとき、血圧が測定され
る動脈としては、橈骨動脈、足背動脈のように、比較的
表皮に接近して位置するとともに生体内部の骨の上に位
置するために、押圧力が付与されることにより平たくさ
れ得るようなものが望ましい。
第2図は、トランスジューサ10が橈骨動脈24上に装着
された状態でその内部を示す断面図である。なお、トラ
ンスジューサ10は、前記米国特許第4,269,193号(J.S.
エッカール)に記載されているものと同様に構成されて
いる。感圧素子列22を構成する各感圧素子22A,22B,22C
・・・・・22Jは、それらのうちの一つ以上が橈骨動脈2
4の直上部に位置するように、橈骨動脈24を横断する方
向に沿って配置されている。各感圧素子22A乃至22Jの寸
法は、橈骨動脈24の直径よりもそれぞれ小さくされてい
ることから、感圧素子22A乃至22Jのうちの複数が橈骨動
脈24直上部に位置し得るのである。生体の表皮26および
橈骨動脈24は、トランスジューサ10に対して供給される
押圧力によって押圧される。橈骨動脈24の中央部に位置
する感圧素子からは、血圧モニタにおいて用いられる圧
力信号、すなわち橈骨動脈24内に発生する圧力振動波
(脈波)を表す信号が出力される。動脈中央部に位置す
る感圧素子を選択する方法については、前記米国特許第
4,269,193号に記載されている。橈骨動脈24内に発生す
る実際の圧力振動波形を最適に検出する感圧素子を決定
する方式については、後に説明される。ここで、たとえ
ば、感圧素子22Eが橈骨動脈24の中央部にあると決定さ
れた場合には、残りの感圧素子22A乃至22Dおよび22F乃
至22Jは表皮26および橈骨動脈24を押圧するための押圧
面として機能する。
橈骨動脈24は、第2図に示すように橈骨28により支持
されている。橈骨動脈24の動脈壁は、張力は伝達するが
曲げモーメントは伝達しない薄膜である。この動脈壁
は、感圧素子列22の押圧に対応して平坦部を形成すると
ともに、血圧測定期間中は、橈骨28上において支持され
た状態となる。第2図は、血圧モニタに際して実行され
る押圧作動において働く物理的要素を、それぞれ機械的
要素に置き換えて表す断面図である。図に示すように、
トランスジューサ10内の前記圧力室40内に圧縮気体が供
給されると、トランスジューサ10およびバンド12によっ
て、適当な押圧力が橈骨動脈24に対して付与されるとと
もに、感圧素子22A乃至22Jが橈骨動脈24上にて位置固定
とされることにより、橈骨動脈24内の圧力変動が感圧素
子列22のうちの橈骨動脈24上に対応する感圧素子によっ
て検出されるのである。各感圧素子22A乃至22Jの一面
は、一端を硬質の支持板32によりそれぞれ支持されてい
る各スプリング30A,30B,30C,30D,30E,30F,30G,30H,30I,
30Jの他端によりそれぞれ支持されており、その支持板3
2と固定部材38との間には、押圧力発生器36が設けられ
ている。
ここで、仮に押圧力発生器36が設けられていない場合
でも、固定部材38と支持板32との間の接続が非常に強固
となって、感圧素子22A乃至22Jが骨28との関係で強く押
圧されるので、各感圧素子22A乃至22Jは橈骨動脈24に対
して位置固定とされ得るのである。しかしながら、かか
る方式では実用的ではないため、本実施例においては、
空気押圧装置を備えた押圧力発生器36が設けられること
により、感圧素子22A乃至22Jに対して固定部材38から供
給される押圧力が一定に維持されるようになっている。
この押圧力発生器36においては、ばね定数kは殆ど零と
されている。前記空気押圧装置については、前述の米国
特許第3,219,035号および第4,269,193号や、「動脈血圧
の連続的な悲観血式測定用のトランスジューサ」などの
文献に記載されている。また、本発明の出願と同日に米
国へ特許出願された「血圧モニタ用トランスジューサに
おける押圧装置」には、さらに改良が加えられた形態の
空気押圧装置が記載されている。
感圧素子22A乃至22Jが、支持板32に対してそれぞれ強
固に固定されることにより、橈骨動脈24の断面形状の一
部が平坦に押圧され、延いては血圧測定が正確に実行さ
れるのである。したがって、スプリング30A乃至30Jは、
可及的に固く、すなわちばね定数k=∞となるようにさ
れることが理想的である。感圧素子22A乃至22Jの変異が
小さくなるように、スプリング30A乃至30Jのばね定数が
橈骨動脈24から皮膚に至る間の組織の定数の約10倍程度
とされると、トランスジューサ10の押圧力が適当である
場合には、実際の血圧値が正確に測定されるのである。
第3図は、ピストン16,圧力室40を含む、トランスジ
ューサ10の構成を概略的に示すブロック線図である。圧
力センサ20内の感圧素子22A乃至22J(第3図には図示せ
ず)からの各々の出力信号(圧脈波信号)は、配線42を
介してマルチプレクサ44に入力される。マルチプレクサ
44から出力された信号は、A/D変換器46にてデジタル化
された後、マイクロプロセッサ48に供給される。そし
て、マイクロプロセッサ48からは、レコーダ,CRT,LCDな
どから成る表示器等を備えた表示・記録装置50に対して
信号が出力される。同時に、マイクロプロセッサ48から
は、押圧力制御装置53に対しても信号が供給される。こ
の押圧力制御装置53は、圧力供給源54を制御することに
より、ピストン16に供給される押圧力を最適に維持する
ものである。また、マイクロプロセッサ48の作動は、記
憶回路56内に予め記憶されたプログラムにより制御され
るか、或いはキーボードなどのインターフェース機器で
ある入力手段58を用いて使用者が入力することにより制
御される。
第4図には、感圧素子22A乃至22Jのうちの一つから出
力された信号波形(圧脈波)が示されている。なお、そ
の一つ以外の感圧素子からも、略同様の信号波形が出力
される。圧力背20が最適の押圧力で押圧されるととも
に、感圧素子22A乃至22Jのうち橈骨動脈24の中央部に位
置する感圧素子が正確に選択された場合には、選択され
た感圧素子から出力される脈波形は橈骨動脈24内の血圧
波形に対応するのである。したがって、マイクロプロセ
ッサ48により、選択された感圧素子からの信号波形の最
大値である上ピークおよび最小値である下ピークに対応
した最高血圧値および最低血圧値と、各心拍における最
高および最低血圧値間の差である脈波振幅とが、決定さ
れ且つそれ等が表示・記録装置50上に表示される。
次に、第5図aおよび第5図bは、本実施例の全般的
な作動をそれぞれ説明するためのフローチャートであ
る。その作動中の数箇所は、記憶回路56内にプログラム
された指示に従ってマイクロプロセッサ48により制御さ
れている。また、図中示される作動が実際に実行される
過程においては、予めプログラムされたステップが幾つ
か含まれていることは言うまでもない。それらのステッ
プのプログラミング作業は、平均的な技能を有するプロ
グラマーであれば容易に為し得るものである。ここで
は、完全なプログラムリストは必要ないのである。
本実施例の作動においては、先ず、電源が投入される
か、または図示しない手段によりリセット動作が実行さ
れるステップ100が実行されて、マイクロプログラム48
内のカウンタ,レジスタ,タイマが初期化され、モニタ
作動のための準備が完了する。ステップ102において
は、トランスジューサ10が、感圧素子22A乃至22Jのうち
少なくとも一つ、たとえば22Eが橈骨動脈24の中央部に
位置するように、生体の一部に装着されたことが、図示
しない装着スイッチの信号に基づいて確認される。次
に、ステップ104においては、圧力供給源54からトラン
スジューサ10の圧力室40に対して比較的小さい圧力が供
給される。たとえば、約40mmHgの圧力が供給されて、ピ
ストン16がトランスジューサ10の機枠から外に向かって
僅かな距離突き出されるのである。
続いて、ステップ106が実行されて、各感圧素子22A乃
至22Jのうち血圧モニタの際に採用されるべき感圧素子
群Qが選択される。この感圧素子は、たとえば最大振幅
(P−P)を出力する1群の素子であり、動脈24の位置
を示している。ステップ108が実行されて、予め定めら
れた感圧素子(たとえば中央に位置する素子)の橈骨動
脈24に対する相対位置が表示されるとともに、ステップ
110が実行されて、前記選択された感圧素子群Qが感圧
素子列22の中央部付近にあるか否かが判断される。この
判断が否定された場合には、ステップ112においてトラ
ンスジューサ10の装着位置の不良が表示されることによ
りトランスジューサ10の装着位置がオペレータにより補
正されるか、或いは図示しないオートポジショナーによ
り駆動されることにより位置補正されるとともに、ステ
ップ104以下が再び実行される。ステップ110の判断が肯
定された場合には、ステップ114が実行されることによ
り、トランスジューサ10の橈骨動脈24に対する最適な押
圧力が算出される。この最適押圧力の算出アルゴリズム
に関しては、前記特許出願「血圧モニタ用トランスジュ
ーサにおける押圧装置」において説明されている。ステ
ップ116においては、トランスジューサ10の押圧力がマ
イクロプロセッサ48からの指令に応答した押圧力制御装
置53により制御されて、ステップ114にて算出された最
適押圧力に設定される。このように、トランスジューサ
10が生体上において好適に固定されているとともに、ト
ランスジューサ10の押圧力が最適押圧力である場合に
は、血圧の読込みが正確に行われ得るのである。
続くステップ118においては、感圧素子22A乃至22Jの
中から、血圧のモニタに際して採用し得る信号を出力す
る感圧素子群Uが決定される。この決定は、使用者の入
力設定に従って行われるか、または各感圧素子22A乃至2
2Jから検出される信号が予め定められた所定範囲(たと
えば、最大振幅に対して80%、または信号波形の上また
は下ピークの最大レベル値の70%)を外れているか否か
が判断されることにより行われる。感圧素子群Uから
は、それら感圧素子群U中の互いに隣接する感圧素子同
士における下ピーク値の差が次式のように算出される。
diff0=d1−d0 diff1=d2−d1 ・ ・ ・ ・ ・ ・ diffi-1=di−di-1 ・ ・ ・ ・ ・ ・ diffi+1=di+2−di+1 但し、dn:感圧素子nにて検出された下ピーク値であ
る。
次に、下ピーク値の極小部付近の信号を出力する一群
の感圧素子群Lが決定される。感圧素子群Lは、一方の
隣接する感圧素子との下ピーク値の差dn-1が負であり且
つ他方の隣接する感圧素子との差dnが正である複数の感
圧素子nから構成されている。この感圧素子群Lは、各
感圧素子から検出される下ピーク値と信号波形との関係
を表す曲線において、負から正へ変化する傾きを有する
領域、すなわち感圧素子番号を示す軸と血圧値を示す軸
とにより示される関係において最小血圧値を結ぶ曲線の
極小部に対応するのである。続いて、橈骨動脈24上にお
いて、その径方向に配置された感圧素子群の最小数に対
応する奇数kが算出される。感圧素子群L中の感圧素子
Enについて、感圧素子nを中心として奇数k個の感圧素
子から出力される脈波信号の振幅の位置的加重平均Wavg
nが算出される。Wavgnは、ステップ120において、感圧
素子Eiにて検出される脈波信号の振幅piに加重係数Wi
乗じることにより求められる。この加重係数Wiは、次式 (k+1)/2 但し、i=n En:加重平均の重みづけの中心に対応する位置の感圧素
子 から算出されるものであり、感圧素子Enの両隣の各感圧
素子については1ずつ減少させられる。たとえば、k=
5且つn=7である場合、 W7=(k+1)/2=3 W6=W8=2 W5=W9=1 となる。
そして、次式に示すように、脈波振幅piと加重係数Wi
とを順次加算した和を、それら加重係数Wiの和、すなわ
ち、Wn−<(k−1)/2>+・・・+Wn+・・・+W
n+<(k−1)/2>で除することにより、Wavgnが得
られるのである。
但し、iは分母および分子においてn−[(k−1)
/2]から変化する。
感圧素子群L中のi番目の感圧素子Eiからの信号が血
圧モニタに採用できないか、或いは存在しない場合に
は、上式のWiは零となる。たとえば、k=5,n=7で、
且つ感圧素子E5からの出力信号が存在しないとすると、 となる。
また、感圧素子E6からの出力信号が血圧測定に採用し
得ない場合には、Wavg7となる。
ステップ122においては、以上のように算出される加
重平均のうち最大の加重平均振幅値に対応する感圧素子
Eiが感圧素子群L中から選択されて、その出力信号が血
圧測定に採用される。続いて、ステップ124が実行され
て、次回の心拍が検出されるまで待機させられる。そし
て、このステップ126においては、ステップ122で選択さ
れた感圧素子にて検出される信号が表す脈波の上ピーク
値と下ピーク値とにそれぞれ対応する最高血圧値および
最低血圧値と、それら最高血圧値と最低血圧値との差で
ある脈波振幅値とが決定される。同時に、連続する最高
あるいは最低血圧値の間の時間を決定することにより、
脈拍数が決定される。また、ステップ126においては、
上記のように決定された最高および最低血圧値,脈波振
幅値,脈拍数が、実際の脈波形を伴って表示または/お
よび記録されるのである。
最高および/または最低血圧値などがステップ126に
て表示された後、ステップ128においては、ステップ122
にて選択された感圧素子からの出力信号に変化が生じた
か否かが判断される。この変化は、たとえば生体の手首
の動き或いはトランスジューサ10の位置ずれなどに起因
している。感圧素子において変化は生じていないと判断
された場合には、ステップ124以下が再び実行されて次
の心拍が検出されるまで待機させられる。しかしなが
ら、ステップ128の判断が肯定された場合には、ステッ
プ118以下が再び実行されるのである。
なお、上述したのはあくまでも本発明の一実施例であ
り、本発明はその精神を逸脱しない範囲において種々変
更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である血圧モニタ装置のトラ
ンスジューサが生体に装着された状態を示す図である。
第2図は、第1図のトランスジューサが動脈に対して適
当な押圧力で押圧されている状態を示す断面図である。
第3図は第1図のトランスジューサと血圧モニタに用い
られる周辺の要素を示すブロック線図である。第4図は
生体の脈波形を経時的に示すことにより最高および最低
血圧値,脈波振幅をそれぞれ示すタイムチャートであ
る。第5図aおよび第5図bは、それぞれ本実施例の作
動を説明するためのフローチャートである。 22:感圧素子列 22A〜22J:感圧素子 24:橈骨動脈(動脈)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生体の動脈上に装着され、該動脈の直径よ
    りも大きい距離にわたって複数の感圧素子が一方向に配
    列されて成る感圧素子列を平坦な押圧面に備えた圧力セ
    ンサと、該動脈の壁の一部が平坦となるまで該圧力セン
    サを該動脈に向かって付勢する押圧手段とを備えたトラ
    ンスジューサと、該押圧手段により該圧力センサが該動
    脈に向かって付勢された状態において、前記複数の感圧
    素子の中から選択された1つの感圧素子から出力される
    信号の時間的変化である圧脈波の最大値および最小値に
    基づいて前記生体の最高血圧値および最低血圧値を決定
    する血圧値決定手段とを備え、該動脈内の血圧を非観血
    的且つ連続的に測定する血圧モニタ装置であって、 前記押圧手段により前記圧力センサが前記動脈の壁の一
    部が平坦となるまで押圧された状態において、前記複数
    の感圧素子からそれぞれ出力される信号の時間的変化で
    ある圧脈波の最大値または最小値と前記感圧素子の番号
    との関係を求め、該関係を表す曲線の極小部に対応する
    番号の感圧素子から構成される感圧素子群Lを選択する
    感圧素子群L選択手段と、 前記感圧素子群L内において個々を中心として重みづけ
    された前記圧脈波の振幅値の位置的な加重平均を算出す
    る加重平均算出手段と、 前記加重平均が算出される振幅値の番号に対応する複数
    の感圧素子を特定する手段と、 前記血圧値決定手段における一回の血圧測定毎に、前記
    加重平均のうち最大の加重平均に対応する番号を有する
    1つの感圧素子を該血圧値決定手段で用いる感圧素子と
    して前記感圧素子群Lから選択する手段と、 を含むことを特徴とする血圧モニタ装置。
  2. 【請求項2】前記加重平均算出手段は、次式 但し、 Wavgn:加重平均 n:前記加重平均が算出される前記感圧素子群L内の感圧
    素子に付された前記番号 Wi:前記感圧素子群L内のi番目の感圧素子についての
    加重係数 pi:前記i番目の感圧素子において検出された脈波振幅
    値 i:n−[(k−1)/2]からn+[(k−1)/2]まで
    変化する値 k:前記加重平均が算出される感圧素子の数を表す奇数 を用いて該加重平均を算出するものである請求項1に記
    載の血圧モニタ装置。
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