JP3002129U - 搬入ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 飲料及び食品等を充填したビン及びパック等
を収容する搬入ケースの開口縁を化粧カバーにて被覆す
る搬入ケースを提供する。 【構成】 搬入ケース１のフランジ部３及び開口縁２を
被覆する化粧カバー７を外周壁８と、連結壁９と、内周
壁１０と、突起部１１より構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、飲料及び食品等を充填したビン及びパック等を収容する搬入ケース に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来技術として、実公昭５３−１７２５４号公報に記載された販売用台車は、 販売用台車内に搬入ケースを設置し、搬入ケース内の商品を販売する構成となっ ている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

かかる従来技術は、販売用台車に展示される商品は、数段重ねられた搬入ケー スにより販売用台車まで運ばれ、搬入ケース毎に設置され、搬入ケースをそのま ま販売用コンテナとして商品を販売する使用形態となっていた。この使用形態が 数回から十数回繰り返されることにより汚れ傷ついた搬入ケースの開口付近が、 そのまま商品の販売面として顧客の目に触れてしまい、顧客に多大なる不潔感及 び不快感を与えてしまうといった課題があった。

【０００４】 本考案はこのような従来の技術の課題に鑑み、搬入ケースの開口縁を化粧カバ ーにて被覆することにより、常に衛生感を保ち、顧客に不潔感及び不快感を与え ない搬入ケースを提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

第１の考案は、一面に開口を有した搬入ケース本体と、該搬入ケース本体の開 口縁に着脱自在に設けられ、前記開口縁を被覆する環状の化粧カバーからなる搬 入ケースを提供するものである。 第２の考案は、搬入ケース本体は、開口縁に外側に向けて形成されたフランジ 部を有し、化粧カバーは内外両周壁と、この両周壁をつなぐ連結壁と、両周壁及 び連結壁にて画成され、前記開口縁が嵌合される環状の溝と、前記外周壁の内面 に形成され、前記フランジ部に係合する突起部を有していること特徴とする搬入 ケースを提供するものである。

【０００６】 第３の考案は、搬入ケース本体は、開口縁近傍の内面に凹所または貫通孔を有 し、化粧カバーは内外両周壁と、この両周壁をつなぐ連結壁と、両周壁及び連結 壁にて画成され、前記開口縁が嵌合される環状の溝と、前記内周壁の内面に形成 され、前記凹所または貫通孔に係合する突起部を有していることを特徴とする搬 入ケースを提供するものである。

【０００７】 第４の考案は、化粧カバーの内周壁の外面を搬入ケースに収容される商品の宣 伝表示部としたことを特徴とする搬入ケースを提供するものである。

【０００８】

【作用】

第１の考案によれば、商品販売時に搬入ケースの開口面を環状に被覆する化粧 カバーを設けることにより、汚れ傷ついた搬入ケースの開口面を直接晒すことな く清潔に保つことができ、顧客に不潔感及び不快感を与えずに搬入ケース内の商 品を販売することができる。

【０００９】 第２の考案によれば、化粧カバーの外周壁の内面に突起部を設け、搬入ケース の開口縁に設けられたフランジ部に係合することにより、商品の販売時に搬入ケ ースに化粧カバーを簡単に取り付けることができ、また、販売時以外の時は、簡 単に取り外すことができる。 第３の考案によれば、化粧カバーの内周壁内面に突起部を設け、搬入ケースの 開口縁近傍に設けられた凹所または貫通孔に係合することにより、商品の販売時 に搬入ケースに化粧カバーを簡単に取り付けることができ、また、販売時以外の 時は、簡単に取り外すことができる。

【００１０】 第４の考案によれば、化粧カバーの内周壁の外面を搬入ケースに収容される商 品の宣伝表示部としたことにより、汚れ傷ついた搬入ケースの開口縁を被覆する 他、宣伝広告具としても使用でき、付加価値を高くすることができる。

【００１１】

【実施例】

以下に本発明を図面を参照して説明する。図１は搬入ケース及び本考案の化粧 カバーの斜視図、図２は搬入ケースに化粧カバーを固定した斜視図、図３は図１ のＡ−Ａ断面図、図４は図２のＢ−Ｂ断面図、図５は図２の他の実施例を示すＢ −Ｂ断面図、図６は図２の他の実施例を示すＢ−Ｂ断面図、図７はロールインシ ョーケースの斜視図、図８はロールインショーケースの断面図、図９は化粧カバ ーの一実施例を示す斜視図である。

【００１２】 ２０は前面開放型の低温ショーケース（以下、ロールインショーケースと称す ）であり、前面に商品収納及び取出用の開口２８を有する断熱箱２１にて本体を 構成している。この断熱箱２１の内方には間隔を存して配置される複数の棚３０ 及び販売用台車１５を有した貯蔵室２９を形成し、断熱箱２１と貯蔵室２９を形 成する区画板２２によって冷気通路２３を形成し、冷気通路２３には蒸発器２４ 及び蒸発器用送風装置２５と、冷気通路２３の前端上部に設けられ開口２８の上 縁に沿う吹出口２６と、冷気通路２３の前端下部に設けられ開口２８の下縁に沿 う吸込口２７とを備えている。尚、断熱箱２１の左右両側壁には透明板３３が配 置され、断熱壁の上部には蛍光灯３１及び３２が配置されている。

【００１３】 １５は販売される商品３４を棚３０等に整然と陳列して販売する手間を省略す るために、業者より店内に運ばれてくる搬入ケース１をそのまま陳列するための 販売用台車であり、商品３４の販売時はロールインショーケース２０内に収納さ れている。内部には搬入ケース１を複数整然と収納するために搬入ケース１の大 きさに見合った間隔を保ちながら仕切られている仕切板１６が設けられており、 最下端には内部に搬入ケース１を収納しながらも簡単に移動することができるた めの車輪１７が設けられている。しかし、ロールインショーケース２０内におい ては移動防止するためにストッパー（図示せず）が設けられているので、顧客に 対する安全性も確保されている。

【００１４】 また、１は商品３４を収納するための搬入ケースであり、持ち運びが便利なよ うに四側面に把手４、及び長年に渡って使用可能にするために、間隔を存して横 方向補強リブ５及び縦方向補強リブ６が設けられている。また、搬入ケースのフ ランジ部３及び開口２付近の内面が底面に勘合して上下に積み重ねられる形状に なっており、搬入ケース１は、業者によりトラック等に数段積み重ねられて店内 に運ばれ、商品３４の販売用コンテナとして利用され、商品３４の販売終了後、 再び業者に戻されるといったサイクルを繰り返す。この工程において次第に搬入 ケースは全体的に汚れ傷ついてしまうが、それにも増して底面は店内の床や地面 等に直接接するために、他の部分と比較して特に汚れ傷ついてしまう。また、フ ランジ部３及び開口２付近の内面は上記の如く汚れ傷ついた底面と勘合するため に、底面と同様に汚れ傷ついてしまう。

【００１５】 従来、上記のように数回に渡って使い回された搬入ケース１を販売の省力化の ために、そのままの形で販売用コンテナとして使用していたために、内部に収納 された商品３４を購入しようとする顧客の目に汚れ傷ついたフランジ部３及び開 口２付近の内面が直接触れてしまい、不潔感及び不快感を与えるだけでなく、商 品３４の購買意欲も低減させてしまい、ひいては店舗自体の印象をも悪くしてし まうといった欠点があった。

【００１６】 そこで、本考案は、上記の欠点を解決するために、汚れ傷ついた搬入ケース１ の販売面である顧客の目に付きやすいフランジ部３及び開口２付近の内外面を環 状に覆うように、内外両周壁８及び１０とこの両周壁をつなぐ連結壁９を有した 化粧カバー７を取り付けて、顧客に対して清潔感を与え、購買意欲を向上させよ うとするものである。但し、化粧カバー７が把手４の使用に不都合を生じさせな いために、外周壁８及び内周壁１０の幅つまり、溝１２の深さは、フランジ部３ より把手４までの長さと比較して短くしている。

【００１７】 また、搬入ケースをショーケース内にて使用する目的である販売の省力化に反 しないようにするために、化粧カバー７を樹脂にて形成し、着脱作業に殆ど時間 を要さないようにするために、本考案は図３及び図４に示す如く、化粧カバー７ の外周壁８の内方に数ヶ所突起部１１（内部に収納する商品の大きさ及び重さに より突起の数を変化させる）を設け、商品販売時に化粧カバー７のたわみを利用 して突起部１１をフランジ部３を通過させ、フランジ部３の通過後に化粧カバー ７の復元力によりもとの形状に戻り、搬入ケース１の開口縁に外側に向けて形成 されたフランジ部３に係合させる構成とすることにより、着脱作業に殆ど時間を 要さないようにすることができる。

【００１８】 他の実施例として図５及び図６に示す如く、化粧カバー７の内周壁１０の内方 に数ヶ所突起部１３を設け、搬入ケース１の開口２近傍内面に形成された凹所１ ４又は貫通孔１５に係合させる構成とすることにより、着脱作業に殆ど時間を要 さないようにすることができる。 更にまた、顧客が一番目に付きやすい所である化粧カバー７の内周壁１０は、 図９の如く搬入ケース１内の販売商品３４の品名や値段等の広告面としても利用 できる。

【００１９】

【考案の効果】

第１の考案によれば、商品販売時に搬入ケースの開口面を環状に被覆する化粧 カバーを設けることにより、汚れ傷ついた搬入ケースの開口面を直接晒すことな く清潔に保つことができ、顧客に不潔感及び不快感を与えずに搬入ケース内の商 品を販売することができるといった効果を奏する。

【００２０】 第２の考案によれば、化粧カバーに突起部を設け、搬入ケースの開口縁に設け られたフランジ部に係合することにより、商品の販売時に搬入ケースに化粧カバ ーを簡単に取り付けることができ、また、販売時以外の時は、簡単に取り外すこ とができるといった効果を奏する。 第３の考案によれば、化粧カバーに突起部を設け、搬入ケースの開口縁近傍に 設けられた凹所または貫通孔に係合することにより、商品の販売時に搬入ケース に化粧カバーを簡単に取り付けることができ、また、販売時以外の時は、簡単に 取り外すことができるといった効果を奏する。

【００２１】 第４の考案によれば、化粧カバーの内周壁の外面を搬入ケースに収容される商 品の宣伝表示部としたことにより、汚れ傷ついた搬入ケースの開口縁を被覆する 他、宣伝広告具としても使用でき、付加価値を高くすることができるといった効 果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】搬入ケース及び化粧カバーの斜視図

【図２】搬入ケースに化粧カバーを固定した斜視図

【図３】図１のＡ−Ａ断面図

【図４】図２のＢ−Ｂ断面図

【図５】図２の他の実施例を示すＢ−Ｂ断面図

【図６】図２の他の実施例を示すＢ−Ｂ断面図

【図７】ロールインショーケースの斜視図

【図８】ロールインショーケースの断面図

【図９】図２の他の実施例を示す斜視図

【符号の説明】

１ 搬入ケース ３ フランジ部 ７ 化粧カバー ８ 外周壁 １０ 内周壁 １１ 突起部 １２ 溝 １３ 凹所 １４ 貫通孔 １５ 販売用台車 ２０ ロールインショーケース

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一面に開口を有した搬入ケース本体と、
   該搬入ケース本体の開口縁に着脱自在に設けられ、前記
   開口縁を被覆する環状の化粧カバーからなる搬入ケー
   ス。
2. 【請求項２】 搬入ケース本体は、開口縁に外側に向け
   て形成されたフランジ部を有し、化粧カバーは、内外両
   周壁と、この両周壁をつなぐ連結壁と、両周壁及び連結
   壁にて画成され、前記開口縁が嵌合される環状の溝と、
   前記外周壁の内面に形成され、前記フランジ部に係合す
   る突起部を有していること特徴とする請求項１の搬入ケ
   ース。
3. 【請求項３】 搬入ケース本体は、開口縁近傍の内面に
   凹所または貫通孔を有し、化粧カバーは、内外両周壁
   と、この両周壁をつなぐ連結壁と、両周壁及び連結壁に
   て画成され、前記開口縁が嵌合される環状の溝と、前記
   内周壁の内面に形成され、前記凹所または貫通孔に係合
   する突起部を有していることを特徴とする請求項１の搬
   入ケース。
4. 【請求項４】 化粧カバーの内周壁の外面を搬入ケース
   に収容される商品の宣伝表示部としたことを特徴とする
   請求項１の搬入ケース。