JP3001971B2 - 蛇様沈殿物排出系 - Google Patents

蛇様沈殿物排出系

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JP3001971B2
JP3001971B2 JP2-506710A JP50671090A JP3001971B2 JP 3001971 B2 JP3001971 B2 JP 3001971B2 JP 50671090 A JP50671090 A JP 50671090A JP 3001971 B2 JP3001971 B2 JP 3001971B2
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floating unit
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sediment
basin
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JP2-506710A
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ステーレ,ホーコン
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シンベント・アクティーゼルスカブ
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【発明の詳細な説明】 本発明は、請求の範囲1および2の各前段部分に記載
の、沈殿物(粒子)を、堆積後、流体から除去する方法
および手段に関する。
本発明は、懸濁した沈殿物を運ぶ川からその沈殿物を
抽出して、河床上での処理を制御したり、そのような沈
殿物を、砂や砂利の抽出、埋め立て、探鉱または川の中
の沈殿物運搬の測定をはじめとする多様な目的に利用し
たりすることに使用することができる。
本発明の具達的な応用は、川と末端利用者とをつなぐ
管路、トンネルまたは水路に川の水を導く前に川の水か
ら沈殿物を除去する必要がある場合の、河川開発システ
ムおよびそれに関連する構築物、例えば水力発電所、灌
漑システムおよび通常の上水道における水の流出口とし
てである。
発明の背景 連続的に運用される系から沈殿物を除去する公知の手
段は、沈殿物のフラッシング、吸引または機械的削りと
りを包含する。フラッシング(連続的または定期的)
は、フラッシング装置によって粒子を流体流の外に押し
出すに十分な、粒子を運ぶ流体の速度を得ることに依存
する。多量の流体を消費するにもかかわらず、この方法
は、フラッシュされた流出流中に、相当するほどに低い
濃度の沈殿物を生み出す。粒子を種々のサイズごとに分
離する必要がある場合、それらの物理的性質によって、
沈殿池の地理的に異なる区域への堆積をもたらす。この
ことは、そのようなフラッシング系の流体要求量をいっ
そう増大させることを伴う。
沈着した沈殿物の吸引を含む系は、そこに含まれる機
械類およびその維持費の両方の理由から、運転に費用が
かかることが多い。
沈殿池からの堆積した沈殿物の除去は、沈殿池を閉鎖
して、排水させることによって行うことができるか、系
の運用中に行うことができるか、のいずれかである。
排水後、系の残りの部分が運用されていないときに、
フラッシングまたは機械的手段のいずれかによって沈殿
物を取り除くことができる。実際は、これは、運用損失
が莫大なものになる場合に、きわめて費用がかかり、不
適切な方法である。
発明の目的 本発明の主な目的は、沈殿物を除去する方法および手
段であって、流体流を止めることを含まず、沈殿物を除
去するのに、限られた量の流体しか必要とされない方法
および手段を見出すことである。
もう一つの考慮は、本方法は使いやすいものでなけれ
ばならないということである。したがって、以下の必要
条件が要求されている。
−操作者が物理的に沈殿地に入る必要がないこと。
−不慣れな操作者(例えばダムの管理者)が、方法を理
解することができ、それにより、これを監視できる状態
にあること。
−系の運用に機械器具を必要としないこと。
−系を不適切に運用した場合でも、処理を繰り返すこと
によって沈殿物を除去することが可能であり、そのこと
によって、沈殿池から排水を行う必要が避けられるこ
と。
発明の原理 本発明の基本原理は、請求の範囲1および2の特徴部
分にそれぞれ概説している。本発明のさらなる有利な特
徴は、他の請求の範囲に記載している。
発明の簡単な説明 本発明は、次のように簡潔に説明することができる。
スルースが、縦方向の開口によって沈殿池に接続されて
いる。
フラッシングが、沈殿池とスルースの流出口との間に
圧力差を生じさせる。この開口は、沈殿池の長手方向に
わたって連続的に開閉させることができる。したがっ
て、スルース全体のフラッシング容量を、沈殿池の底に
沿って動かすことができ、スルースの閉鎖部のすぐ上流
側にあるその開口部に集中させることができる。沈殿池
は、沈殿物が滑り、スルースの中に吸い込まれやすくす
る側面形状をしている。壁の角度は、分離される粒子の
タイプに合わせて調節しなければならない。開口および
閉鎖の速度は、沈殿池ごとに、技術的/経済的な最適解
を達成するように調節することができる。これは、以下
のパラメータ、つまり、スルース中の流体流量、沈殿物
の量および性質、流体にとって必要とされる浄化度、お
よび沈殿池の形状(沈殿池中の流体速度を含む)を合わ
せることによって行われる。
フレキシブルパイプなどの可撓性の浮きユニットを使
用して、沈殿池とスルースとの間の開口を開閉すること
ができる。該浮きユニットは、沈殿池とスルースとの間
の空間を開閉することができ、また、スルース中のアン
ダープレッシャの力および沈殿物による摩耗をその外側
面に受けるのに十分な強度を有するように設計すべきで
ある。該浮きユニットは、気体および/または液体を充
填したり、それから抜いたりすることにより、下げるこ
ともできるし、自由にすることもできる。液体を充填さ
れているとき、浮きユニットは、沈殿池中の流体よりも
重くなって沈み、スルースを閉じる。液体を抜く(ある
いは気体を充填される)と、浮きは、沈殿池中の流体よ
りも軽くなり、浮力によって上昇し、沈殿池とスルース
との間の空間を徐々に開き、それにより、吸引点を沈殿
池の底に沿って移動させる。
本発明の適用方法の例 以下は、添付した図面を参照する、より詳細な記述で
ある。
図1は、本発明にしたがって設計されたスルースを沈
殿池の底に配置したものの縦断面図である。
図2は、第1のスルースの平面透視図である。
図3は、図1のスルースを線III−IIIから見た断面図
である。
図4は、堆積した沈殿物が浮きユニットの上にあると
きの、図1のスルースを示す図である。
図5は、堆積した沈殿物が浮きユニットの下にあると
きの、図1のスルースを示す図である。
図1に示すように、スルース1は、沈殿物用の沈殿池
2の底に位置している。スルース1は、堆積した沈殿物
を沈殿池2からスルース1の流出口3に運ぶ流体流を発
生するための、沈殿池2のエネルギーレベルよりも十分
に低い位置エネルギーレベルを有する流出口3を有して
いる。スルースゲート6が沈殿池とスルースの流出口と
の間に位置している。これは、浮きユニットがスルース
を閉鎖する手段としても作用しうるにもかかわらず、実
際的な目的(例えば浮きユニットの維持管理)から、こ
のようになされている。スルースのうち、沈殿池の中に
見られる部分の上には、縦方向に延びる可撓性の浮きユ
ニット4(例えばパイプ)がある。これは、供給管7を
介して、中を空にしたり、流体もしくは気体を充填する
ことにより、沈殿池中の流体よりも軽くすることもでき
るし、重くすることもできる。該浮きユニット4はま
た、液体を充填されているときに沈むのに十分な重さを
得るための沈め機構8、例えばチェーンを有することも
できる。浮きユニット4は、その沈んだ最低位置にある
とき、スルース1と沈殿池2との間の流れを遮蔽する。
その結果として、スルース1とその上の沈殿池2との間
に圧力差を生む。該浮きユニット1のうち液体を充填さ
れていない区分は、沈殿池2の上に向かって上昇するの
に十分な浮力を有するであろう。浮きユニット4の回り
で、浮きユニット4がスルースを封止していない位置で
は、流体および沈殿物がスルース1に吸い込まれる。連
続的に浮きユニット4を空にしたり充填したりすると、
スルース1の攻撃点(吸引点)を沈殿池2の底のスルー
ス路に沿って動かす蛇状の動きを生じる。
図2は、図1のスルースを示す平面透視図である。こ
こでは、スルースゲート6が流出口3の手前に位置して
おり、これを、ケースごとに、沈殿池の全体形状に合わ
せて調節すべきである。
図3は、浮きユニット4を沈殿池2中の沈み位置に配
置する方法を示す。浮きユニット4の位置をも示し、こ
れを4′として示す。浮きユニットは、何らかの装置を
使用してパイプを沈殿池2中の特定の深さに保持しない
限り、この位置にくるであろう。
図4は、浮きユイット4の上の沈殿物をスルース1に
導入する手段を示し、ここでは、スルースに隣接する沈
殿物がその中に吸引される。その上に横たわる沈殿物
は、吸引および沈殿物塊の滑り動きの結果として、スル
ースに送り込まれる。浮きユニットが上昇するにつれ、
吸引点はスルース1沿いに、上に述べたあり方で移動す
る。
図5は、浮きユニット4の下の沈殿物がスルース1に
導入されるときの状況を説明している。ここでは、浮き
は液体を充填されており、沈殿池2の底に向かって沈
み、その結果、下に横たわる沈殿物塊に侵食が生じる。
沈殿物の除去は、沈殿池の流動方向や形状に依存しな
い。代替として、縦方向に延びる可撓性の浮きユニット
をスルースの内側に配置し、スルースの上部両側面に浮
力および支持を上向きに加えることもできる。気体を抜
き、および/または液体を供給して、該浮きユニットを
沈めることにより、空にすることができる。
堆積した沈殿物を上記の方法によって除去することに
は、数多くの利点がある。
−沈殿池の浮きユニットを連続的に運用することができ
る。
−沈殿物の除去に使用する液体を最小限にできる。
−浮きユニットを操作する手段が簡単である。
−流入する流体中の沈殿物の特徴に応じて、また流入す
る流体が沈殿物トラップを通過した後、沈殿物の含有量
に関連する必要性に合わせて、浮きユニットを調節する
ことができる。
−浮きユニットを周囲の構造に物理的に合わせることが
でき、それにより、製造費を削減することができる。
−開口した断面および閉鎖した断面を有する系(例えば
圧力トンネル)において分離を行うことができる。
本発明は、流体流から粒子を堆積によって分離するこ
とを目的とする場合に、あらゆるタイプの流体処理にお
いて使用することができる。これは、あらゆるタイプの
浄化系を含む。
本発明はまた、河川開発管理に使用することができ
る。ここでは、本発明は、貯水池中の沈殿物を除去し
て、貯水池の水力発電能力を維持し、発電所を過ぎたと
ころの、沈殿物の河川による自然の運搬を維持すること
ができる。
本発明は、分離の際に流体が通過する容器の設計をよ
り柔軟にし、沈殿物の特徴(粒子のサイズ、形状、比
重)を広く変化させることができる。沈殿物は、定期的
に除去することもできるし、連続的に除去することもで
きる。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】沈殿した粒子の制御された除去を容易にす
    る縦方向に延びるスルース(1)を底に沿って有する沈
    殿池(2)から、沈殿した粒子を除去する方法であっ
    て、スルース(1)に隣接する溝の縦方向の側縁にしっ
    かりと接触して保持される縦方向に延びる可撓性の浮き
    ユニット(4)と、スルース(1)の流出口(3)を開
    いておく間は、該浮きユニット(4)をスルース(1)
    の一部または全長にわたって開放させることとを特徴と
    する方法。
  2. 【請求項2】開口してフラッシュ流および粒子の流出口
    を提供することができるスルースゲート(6)を有する
    ことができるスルース(1)を底に有する沈殿池(2)
    中の流体流に沈殿した粒子を除去するための、請求項1
    記載の方法を実施する装置であって、 スルース(1)と沈殿池(2)との間の溝を開閉するこ
    とができるような形状の、長い該浮きユニット(4)を
    含み、該浮きユニット(4)がスルース(1)の上の溝
    に沿って上下し、スルース(1)の排出効果にさらされ
    る区域が、沈殿池(2)の長さ全体に沿ういかなる点で
    あることもできるようにすることによって実施されるこ
    とを特徴とする装置。
  3. 【請求項3】該浮きユニット(4)が円筒形であり、こ
    れには、気体または液体が充填されることもできるし、
    空であることもでき、沈殿池(2)とスルース(1)と
    の間の溝が、該浮きユニット(4)が浮力を有するとき
    には開き、該浮きユニット(4)には液体が充填されて
    おり、該浮きユニット(4)を沈殿池(2)中の流体よ
    りも重くするときには閉じ、したがって、該浮きユニッ
    ト(4)が自らの重量により、および/または沈殿池
    (2)とスルース(1)との間の圧力差により、沈殿池
    (2)の底の溝に向かって押されるようになっているこ
    とを特徴とする請求項2記載の装置。
  4. 【請求項4】装置の運用中に、該浮きユニット(4)の
    密度を、沈殿池(2)の周囲の流体に合わせて調節する
    ための、該浮きユニット(4)中の沈め機構(8)、お
    よび該浮きユニット(4)を空にしたり充たしたりする
    媒体を、さらに含むことを特徴とする、請求項2または
    3記載の装置。
JP2-506710A 1990-04-27 蛇様沈殿物排出系 Expired - Lifetime JP3001971B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CA002084402A CA2084402C (en) 1990-04-27 1990-04-27 Serpent sediment-sluicing system
PCT/NO1990/000075 WO1991016981A1 (en) 1990-04-27 1990-04-27 Serpent sediment-sluicing system

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Publication Number Publication Date
JPH05505859A JPH05505859A (ja) 1993-08-26
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