JP3001721U - 介護用衛生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 労力を要することなく、排泄物の処理が自動
的に行え、また、着用者にも快適な介護用衛生装置を開
発することにある。 【構成】 おむつ本体を設け、該おむつ本体の略中央部
前後付近に失禁エリアを設け、該失禁エリアを底面が軟
質で防水機能を有する素材を敷設し、かつ、該失禁エリ
アの周囲および両方の股を囲む箇所に漏れ防止縁材を設
け、該漏れ防止縁材には失禁時にセンサーにより感知し
て、内部にエヤーを充填し、失禁エリヤを漏れ防止縁材
と身体とで一時的に閉塞し、糞・尿が外部に漏れること
を防ぎ、おむつ本体の失禁エリアには三個の穴を設け、
該穴の一には汚物タンクへ連通するパイプを設け、他の
穴には洗浄用の水および温風を送るパイプを設けたこと
を特徴とする介護用衛生装置。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、介護用衛生装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、寝たきりの老人の介護は大変なものであり、特に、排泄物の処理におい ては、その処理に要する時間や労力は並大抵のものではなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこでこの考案は、上記の欠点を除去し、労力を要することなく、排泄物の処 理が自動的に行え、また、着用者にも快適な介護用衛生装置を開発することにあ る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案の好適な例を述べると、おむつ本体を設け、該おむつ本体の略中央部 前後付近であって、肛門および尿道が位置する箇所を取り囲む失禁エリアとし、 該失禁エリアを底面が軟質で防水機能を有する素材を敷設し、かつ、該失禁エリ アの周囲および両方の股を囲む箇所に不通気性素材のチューブ材で形成した漏れ 防止縁材を設け、該漏れ防止縁材には失禁時にセンサーにより感知して、内部に エヤーを充填し、失禁エリヤを漏れ防止縁材と身体とで一時的に閉塞し、糞・尿 が外部に漏れることを防ぎ、おむつ本体の失禁エリアには三個の穴を設け、該穴 の一には汚物タンクへ連通するパイプを設け、他の穴には洗浄用の水および温風 を送るパイプを設けたことを特徴とする介護用衛生装置であって、前記汚物タン クへ連通するパイプには、中途に尿量測定器および／または数値表示器を設けて もよく、また、おむつ本体には、背部に床擦れ防止装置を設けてもよいものであ る。

【０００５】

【作用】 この考案の利用方法を述べると、おむつ本体の両側に突出した環状の漏れ防止 縁材に足を突っ込み、通常のおむつのように装着しておき、失禁（尿あるいは糞 ）すると、センサーが感知して知らせ、瞬時に漏れ防止縁材が膨らんで、おむつ 本体と体との隙間を塞ぎ、糞尿が外部に漏れることを防ぎ、次いで温水がパイプ の穴より温水が出て、失禁エリアに排出された糞・尿を共に汚物タンクへ吸引さ れて流れ込み、さらに温水は身体および失禁エリアを洗浄して洗い流し、他の穴 より温風が吹き出て身体および失禁エリアを乾燥させ、常に、おむつを清潔に臭 いもなく保つものである。

【０００６】

【実施例】

この考案の一実施例を図に従って説明すると、おむつ本体（１）を設け、該お むつ本体（１）の略中央部前後付近であって、肛門および尿道が位置する箇所を 取り囲む失禁エリア（Ｘ）とし、該失禁エリア（Ｘ）を底面が軟質で防水機能を 有する素材（２）を敷設し、かつ、該失禁エリア（Ｘ）の周囲および両方の股を 囲む箇所に不通気性素材のチューブ材で形成した漏れ防止縁材（３）を設け、該 漏れ防止縁材（３）には失禁時にセンサー（Ｋ）により感知して、内部にエヤー を充填し、失禁エリヤを漏れ防止縁材（３）と身体とで一時的に閉塞し、糞・尿 が外部に漏れることを防ぎ、おむつ本体（１）の失禁エリア（Ｘ）には三個の穴 （４）（４′）（４″）を設け、該穴（４）（４′）（４″）の一には汚物タン ク（Ａ）へ連通するパイプ（５）を設け、他の穴には洗浄用の水を送るパイプ（ ６）を設けたことを特徴とする介護用衛生装置より構成される。

【０００７】 また、パイプ（５）の中途には、中途に尿量測定器（Ｂ）および／または数値 表示器（Ｃ）を設け、また、中途には汚物を攪拌するミキサー（Ｄ）および排水 を強制的に送り込むためのポンプ（Ｅ）を設けるものである。

【０００８】 さらに、前記穴（４′）（４″）と連通する他のパイプ（６）および（６′） は、中途に温水ヒーター（Ｆ）およびポンプ（Ｇ）を設け、該パイプ（６）の分 岐した箇所に温風ヒーター（Ｈ）を設けるものであり、（Ｉ）は、水タンクであ る。

【０００９】 また、漏れ防止縁材（３）に充填するエアーは、空気圧あるいは油圧ポンプ（ Ｊ）を設けるものであり、上記操作は、制御盤（図示せず）を設けて行うもので ある。

【００１０】 そして、おむつ本体（１）と、パイプ（５）（６）（６′）とは、それぞれ取 外し可能となっており、おむつ本体（１）を洗濯する場合等に便利なように構成 している。

【００１１】 さらに、おむつ本体（１）には、チャック（７）で前後留められる用構成され 、背部には床擦れ防止用マット（８）を設けていてもよく、垂直方向に細い空気 袋（９）が列設されており、前記空気圧あるいは油圧ポンプ（Ｊ）より注入され るエアーが交互の袋に充填されることにより床擦れを防止するものである。

【００１２】 また、動作順序は、大・小便用センサーが失禁を感知することにより、以下 、タイマー設定にして、空気圧ポンプでエアーを注入、温水ヒーターの作動 、汚物ミキサーの作動、温風ヒーターの作動、そして停止とし、元の位置 に戻るよう構成してもよい。

【００１３】

【考案の効果】

この考案は、以上の構成よりなるものであり、この考案によれば、おむつ本体 の漏れ防止縁材内で糞尿が自動的に処理される結果、介護作業が楽となり、とが でき、効率的であり、しかも、着用者にとっても、清潔であり極めて有益なる効 果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示すおむつ本体の開口平面
図である。

【図２】本考案に使用状態を示す説明図である。

【符号の説明】 １ おむつ本体 ２ 防水機能を有する素材 ３ 漏れ防止縁材 ４ 穴 ４′穴 ４″穴 ５ パイプ ６ パイプ ６′パイプ ７ チャック ８ 床擦れ防止用マット ９ 空気袋 Ｘ 失禁エリア Ａ 汚物タンク Ｂ 尿量測定器 Ｃ 数値表示器 Ｄ ミキサー Ｅ ポンプ Ｆ 温水ヒーター Ｇ ポンプ Ｈ 温風ヒーター Ｉ 水タンク Ｊ 油圧ポンプ Ｋ センサー

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 おむつ本体を設け、該おむつ本体の略中
   央部前後付近であって、肛門および尿道が位置する箇所
   を取り囲む失禁エリアとし、該失禁エリアを底面が軟質
   で防水機能を有する素材を敷設し、かつ、該失禁エリア
   の周囲および両方の股を囲む箇所に不通気性素材のチュ
   ーブ材で形成した漏れ防止縁材を設け、該漏れ防止縁材
   には失禁時にセンサーにより感知して、内部にエヤーを
   充填し、失禁エリヤを漏れ防止縁材と身体とで一時的に
   閉塞し、糞・尿が外部に漏れることを防ぎ、おむつ本体
   の失禁エリアには三個の穴を設け、該穴の一には汚物タ
   ンクへ連通するパイプを設け、他の穴には洗浄用の水お
   よび温風を送るパイプを設けたことを特徴とする介護用
   衛生装置。
2. 【請求項２】 汚物タンクへ連通するパイプにおいて、
   中途に尿量測定器および／または数値表示器を設けたこ
   とを特徴とする請求項１記載の介護用衛生装置。
3. 【請求項３】 おむつ本体において、背部に床擦れ防止
   装置を設けたことを特徴とする請求項１記載の介護用衛
   生装置。