JP3001407B2 - アクティブソーナ装置 - Google Patents

アクティブソーナ装置

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JP3001407B2
JP3001407B2 JP7316998A JP31699895A JP3001407B2 JP 3001407 B2 JP3001407 B2 JP 3001407B2 JP 7316998 A JP7316998 A JP 7316998A JP 31699895 A JP31699895 A JP 31699895A JP 3001407 B2 JP3001407 B2 JP 3001407B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアクティブソーナ装
置に関し、特に複数周波数による送受信と掃引表示とを
行うアクティブソーナ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アクティブソーナ装置は音波源を有し、
この音波を送信器から水中に発射してそれが目標物によ
り反射されて受信器に到達するまでの往復の時間を計測
することにより、目標物までの距離の測定を行うもので
ある。
【0003】この様なアクティブソーナ装置では、目標
物に対する単位時間当りの捜索回数を増加することによ
って、目標探知までの時間を短縮することが要求されて
いる。
【0004】特開平5−87926号公報には、上記要
求に対するアクティブソーナ装置が開示されており、図
5にそのブロック図が、図6にその各部動作波形図が夫
々示されている。
【0005】図5,6を参照すると、1周期カウンタ1
01で設定される1送受信周期Tの中で、f1,f2,
f3という異なる周波数のパルス(113〜115)の
送信と、反射波の受信及びその受信信号の掃引(117
〜119)を各周波数毎に行い、表示部107に表示す
るものである。この時、掃引途中で生じる各周波数毎の
送信区間である各送信区間信号113〜115のパルス
(ローアクティブ)の期間は、掃引を行わず前の表示を
残すようになっている。
【0006】次に、構成に沿って説明する。1周期カウ
ンタ101によって送受信周期T毎に発生したトリガパ
ルスを受信して、送信タイミング発生部102でf1送
信区間信号113を発生する。f2送信区間信号11
4,f3送信区間信号115は1周期カウンタ101で
発生するトリガパルスを遅延回路101〜102で夫々
t12,t12+t13だけ遅延させ、f1送信区間信
号113と同様に発生させる。
【0007】掃引カウンタ3はf1送信区間信号113
の立下りを検出することによって、0から計数を開始
し、基準タイミング発生部104で表示距離123と音
速から計算、発生される掃引の基準となる掃引基準パル
ス125に応じて、表示距離123まで掃引制御信号を
発生する。
【0008】掃引途中で生じる送信区間では、表示の更
新を行わず前の表示を残すために、掃引制御信号を0と
する。これは、f1,f2,f3の夫々の送信区間の論
理和をとったゼロ出力制御信号116によって、ゼロ出
力切替器105を掃引カウンタ103の出力からゼロ出
力部106に切替えることによって行うことができる。
この様にして、f1掃引制御信号117が出力される。
同様にして、f2掃引制御信号118,f3掃引制御信
号119も夫々出力される。
【0009】表示部107はf1〜f3掃引制御信号1
17〜119を同時に入力して、f1〜f3受信信号を
夫々同時に表示する。
【0010】尚、遅延回路111,112により遅延手
段500が構成され、3個の送信タイミング発生部10
2により掃引タイミング発生手段600が構成され、3
個の掃引制御部108,109,110により掃引制御
手段が構成されている。また、表示部107上の12
0,121,122はf1,f2,f3の各受信信号の
最新(現在)掃引距離を夫々示している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】この様な従来のアクテ
ィブソーナ装置では、各送信区間での受信ができないた
めに、これ等送信区間に相当する捜索エリアの単位時間
当りの捜索回数が減少するという欠点がある。
【0012】本発明の目的は、送信区間のために表示更
新が行われない捜索エリアの単位時間当りの捜索回数を
増加可能としたアクティブソーナ装置を提供することで
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、一送受
信周期内に異なるn個(nは2以上の整数)の周波数の
直接伝搬パルスの送信とその反射波の受信とを行うと共
に各周波数の受信信号に対する掃引を同時に行って表示
するアクティブソーナ装置であって、前記n個の周波数
直接伝搬パルスの各送信区間を定める送信区間信号を
生成する送信タイミング発生手段と、捜索海域の音速プ
ロファイル、水深、表示距離及び送信周波数の数nの各
情報に基づき海底反射波を送受信するためのn−1個の
俯角と、前記n−1個の各俯角による送信から受信まで
の伝搬時間と、更には平均音速を夫々算出する俯角演算
手段と、前記伝搬時間から各送信区間に相当する捜索エ
リアの掃引区間タイミング信号をn−1個発生する海底
反射波掃引タイミング発生手段と、前記海底反射波掃引
の元になる掃引基準パルスを前記平均音速により生成す
る基準タイミング発生部及び掃引区間タイミング信号の
期間次第に増加する海底反射波掃引制御信号を発生する
掃引カウンタをn−1個有する海底反射波掃引制御手段
と、前記各送信区間に1個の直接伝搬パルス送信とn−
1個の俯角送信とを行う送信制御手段と、前記送信区間
信号の発生から次第に増加する掃引制御信号を表示距離
により定まる掃引基準パルスの期間発生する掃引カウン
タをn個有する直接伝搬掃引制御手段と、前記n−1個
の俯角送信による海底反射波を受信して表示するための
信号処理を行う海底反射波受信信号処理手段と、前記n
個の周波数の直接伝搬パルス送信による直接伝搬パルス
を受信して表示するための信号処理を行う直接伝搬パル
ス受信信号処理手段とを有することを特徴とするアクテ
ィブソーナ装置が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の作用について述べる。
尚、実施例はn=3の場合を示しているのでn=3で説
明を行う。
【0015】各周波数間の送信間隔は等間隔(1送受信
周期の1/3)で行う。この場合、掃引途中の送信区間
において、表示更新されないエリアは、表示距離の1/
3と2/3の距離から送信区間に相当する距離間隔分で
ある。この部分を海底反射伝搬で表示するために、俯角
演算手段(図1の4)にて、表示距離の1/3部分を表
示するための俯角1と、2/3部分を表示するための俯
角2を計算する。送信制御手段(図1の20)により1
回の送信区間内で、通常の送信パルスに加え、同一周波
数の俯角1送信パルス,俯角2送信パルスを時系列に続
けて送信する。
【0016】海底反射時間>直接伝搬時間であるため、
表示距離の1/3部分及び2/3部分の反射波の受信
(BB(Bottom Bounce)受信信号処理手
段(図1の500)で行う)を、夫々の送信区間をはず
したBB掃引タイミング発生手段(図1の200)で発
生する掃引区間に行い、BB掃引制御手段(図1の30
0)により表示を行うため、送信区間を含めた任意の距
離の目標に対する単位時間当りの捜索回数が増加し、目
標探知までの時間を短縮することができる。
【0017】次に、本発明の実施例について図面を参照
して詳細に説明する。
【0018】図1は本発明の第1の実施例におけるアク
ティブソーナ装置の構成図である。俯角演算手段4は、
捜索海域の音速プロファイル,水深,表示距離RD から
掃引途中の送信区間に当る1/3RD 部分と2/3RD
部分とを、海底反射伝搬で表示するための俯角1,2と
1/3RD ,2/3RD までの伝搬時間ts1,ts2,及
びBB掃引の基準となる海底反射伝搬での平均音速CBB
1 ,CBB2 を計算し、俯角1,2は送信制御手段20と
BB受信処理部27,28に、伝搬時間ts1,ts2はB
B掃引タイミング発生手段200に、そして平均音速C
BB1 ,CBB2 はBB基準タイミング発生部6に夫々出力
する。
【0019】1/3周期カウンタ1は1送受信周期Tの
1/3の時間毎に送受信の基準となるトリガパルスT/
3を発生する。
【0020】BB掃引タイミング発生手段200はトリ
ガパルスT/3の立下りから、俯角1に対してはts1−
T/3−TX (TX =送信パルス区間)後から送信区間
TXの間、俯角2に対してはts2−T/3−2TX 後か
らTX の間、BB掃引区間信号52,53を夫々発生す
る。
【0021】BB掃引制御手段300は、BB掃引区間
信号52,53がオン(ローレベル)の間だけ、掃引制
御信号55,56を表示部19に出力して表示を行う。
掃引制御信号55,56は、BB基準タイミング発生部
6で発生するBB掃引基準パルス54毎にBB掃引カウ
ンタ5で俯角1の場合、距離1/3RD から順に増加
し、俯角2の場合、距離2/3RD から順に増加する。
BB掃引カウンタ5の値は、BB掃引区間信号52,5
3がオフになったら、俯角1,2夫々1/3RD,2/
3RD にプリセットする。
【0022】送信タイミング発生手段11はトリガパル
スT/3の立下りを検出するごとに送信区間信号をf1
→f2→f3とシーケンシャルに発生させ、SD(Su
rface Duct)掃引制御手段400のf1〜f
3SD掃引制御部16〜18に出力する。また、f1〜
f3全周波数の送信区間を表すゼロ出力制御信号64を
SD掃引制御手段400,送信制御手段20及びBB掃
引信号処理部29,30に夫々出力する。
【0023】送信制御手段20は、ゼロ出力制御信号6
4を受信するごとにf1→f2→f3とシーケンシャル
に、各周波数毎に、SD送信パルス,俯角1送信パル
ス,俯角2送信パルスを送信パルス間隔T/3毎に発生
する。
【0024】BB受信処理部27は俯角1の垂直整相1
を、BB受信処理部28は俯角2の垂直整相を行う。B
B信号処理部29はゼロ出力制御信号64を受信する毎
にf3→f1→f2とシーケンシャルに処理帯域を切替
えて表示を行うための信号処理を行う。BB信号処理部
30は、ゼロ出力制御信号64を受信する毎にf2→f
3→f1とシーケンシャルに処理帯域を切替えて表示を
行うための信号処理を行う。
【0025】SD掃引制御手段400は、従来の技術で
説明した掃引制御手段(図5の700)と同じ構成,動
作である。
【0026】表示部19は、SD掃引制御信号66〜6
8及びBB掃引制御信号55〜56を受け、夫々同時独
立に掃引を行うことにより、受信信号を表示する。
【0027】次に、本発明の実施例の動作について図2
及び図3を参照して詳細に説明する。
【0028】図2(a)は音速プロファイルの一例を、
図2(b)は本発明の実施例における海底反射伝搬の一
例を示す。俯角演算手段(図1の4)には、図2(a)
に示す様な音速勾配を、g1 93とg2 94とにより直
線近似した音速プロファイルを入力する。音速勾配は1
つの音速プロファイルで最大2種とする。
【0029】図2(a)より、送受波器深度の音速C0
90,送受波器深度Z0 89,層深ZLD91,層深内音
速勾配g1 93,海底深度ZBM92,層深下の音速勾配
g294が得られる。得られたデータから、海底反射伝
搬のための俯角1,2をスネルの法則を変形した次式
(1)〜(5)により算出する。
【0030】 Ri =(C0 /g1){sin(俯角i)−sinθ1 }/cos(俯角i) +[{C0 +g1 (ZLD−Z0 )}/g2 ]・ [(sinθ1 −sinθ2 )/cosθ1 ] …(1) θ1 =cos-1[{(g1 /C0 )(ZLD−Z0 )+1}cos(俯角1) …(2) θ2=cos-1[{(g1 /C0 )(ZBM−ZLD)+1}cosθ1 …(3) R1=(1/2)(RD /3+RTX/2) …(4) R2=(1/2)(2RD /3+RTX/2) …(5) 尚、i=1,2とする。また、RTXは、図2の81,8
2で示される如く、送信パルス(f1〜f3)の各送信
区間TX (ローアクティブ期間)に相当する距離であ
る。
【0031】また、海底反射伝搬で受信される反射波の
表示開始の基準となる1/3RD ,2/3RD までの伝
搬時間ts1,ts2を次式(6)〜(8)により算出す
る。
【0032】 tsi=−1/g1 {ln(1+sinθ1 )/cosθ1 −ln(1 +sinθsi)/cosθsi}−1/g2 {ln(1+sinθ2 ) /cosθ2 −ln(1+sinθ1 /cosθ1 }…(6) θ1 =cos-1[{(g1 /C0 )(ZLD−Z0 )+1}cosθsi] …(7) θ2 =cos-1[{(g2 /C0 )(ZBM−ZLD)+1}cosθ1 ] …(8) 尚、θs1は(1)式のRi =1/6RD ,θs2は同じく
Ri =2/6RD として算出する。
【0033】最後に、BB基準タイミング発生部(図1
の6)でBB掃引基準パルス(図1の54)を発生する
基になる平均音速CBB1 ,CBB2 を算出する。この時、
海底反射伝搬での掃引終了時間tei(i =1,2)を、 tei=(−1/g1 ){ln(1+sinθ1 )/cosθ1 −ln(1 +sinθei)/cosθei} …(9) を用いる。
【0034】ここで、θe1は(1)式のRi =(1/
2)(1/3RD +RTX),θe2は(1)式のRi =
(1/2)(2/3RD +RTX)として算出する。
【0035】そして、 CBB1 =RTX/(te1−ts1) …(10) CBB2 =RTX/(te2−ts2) …(11) により、平均音速CBB1 ,CBB2 が求められる。尚、t
siは海底反射伝搬の掃引開始時間である。
【0036】図3は本発明の動作を示す主要部分のタイ
ミングチャートである。1送受信周期内で3周波の送信
と反射波の受信及び各周波数の受信信号を同時に掃引
し、表示するために1/3周期カウンタ1が出力する送
受信周期の1/3の時間のT/3トリガ信号50を送信
タイミング発生手段11が受信し、受信するごとにf1
→f2→f3とシーケンシャルにf1〜f3送信区間信
号61〜63を発生し、f1〜f3SD掃引制御部16
〜18に出力する。
【0037】f1SD掃引制御部16では、f1送信区
間信号61の立下りを検出し、SD掃引カウンタ12が
SD基準タイミング発生部13が発生するSD掃引基準
パルス65毎に掃引カウンタ値を増加させ、f1SD掃
引制御信号66を出力し、直接伝搬によって入力された
受信信号を表示する。
【0038】掃引途中で発生する送信区間では、直接伝
搬による表示更新を行わないため、f1〜f3送信区間
信号61〜63の論理和によって得られるゼロ出力制御
信号64を入力し、ゼロ出力制御信号64がオンの間、
ゼロ出力切替え器14をゼロ出力部15に切替えて、f
1SD掃引制御信号66をゼロに固定する。f2〜f3
SD掃引制御信号67〜68も同様にして得られる。
【0039】次に海底反射伝搬による受信信号の表示に
ついて説明する。BB掃引タイミング発生部2は、T/
3トリガ信号50の立下りを検出し、立下りから(ts1
−T/3−TX )時間後にBB掃引区間信号52をオン
とし、送信区間TX 後オフとする。BB掃引制御部7
は、BB掃引区間1信号52がオンの間だけ、BB掃引
制御信号55を表示部19に出力し、俯角1の海底反射
伝搬による受信信号を表示する。
【0040】同様に、BB掃引タイミング発生部3はT
/3トリガ信号50の立下りを検出し、立下りから(t
s2−T/3−2TX )時間後にBB掃引区間信号53を
オンとし送信区間TX 時間後オフとする。BB掃引制御
部8は、BB掃引区間信号53がオンの間だけ、BB掃
引制御信号56を表示部19に出力し、俯角2の海底反
射伝搬による受信信号を表示する。
【0041】次に、本発明の第2の実施例について図4
を参照して説明する。図4は、本発明の第2の実施例の
送受信部分の構成である。表示制御部に関しては、第1
の実施例と同等である。
【0042】第1の実施例との差異は海底反射伝搬の送
信を行う俯角送信制御手段42と、送受信を行う送受波
器43とを物理的に分離して独立させたことである。こ
れにより、直接伝搬の送信と俯角送信が独立に行えるた
めに送信区間の短縮が図れる。
【0043】尚、上記実施例では、n=3としてf1〜
f3の3つの周波数の直接伝搬パルスの送信を行う場合
について説明し、n−1=2個の俯角パルスの送信を行
う様にしているが、nは4以上であっても良いが、nが
多くなると表示が見にくくなり実用性に欠ける。
【0044】また、俯角送信パルスの周波数としては、
上記実施例で述べた如く、f1,f2,f3の各周波数
をサイクリックに順番に用いることができるが、一般に
は、直接伝搬パルスの周波数f1〜f3とは別のf4,
f5の周波数を交互に用いても良い。更に、n=3の場
合、f1〜f3のうちのf1,f2を交互に俯角送信パ
ルス周波数とすることもできる。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、掃引途中の送信区間に
相当する表示更新が行えない捜索エリアの反射波を、伝
搬時間の異なる海底反射伝搬を用いて送信区間をはずし
て受信するようにすることにより、送信区間に相当する
表示エリアの単位時間当りの捜索回数が増加でき、目標
探知までの時間を短縮できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアクティブソーナ装置の一実施例を示
す構成図である。
【図2】(a)は音速プロファイルの一例である。
(b)は本発明の実施例における海底反射伝搬の一例で
ある。
【図3】本発明の動作を示す主要部分のタイミングチャ
ートである。
【図4】本発明の他の実施例のアクティブソーナ装置の
送受信部の構成図である。
【図5】従来のアクティブソーナ装置の表示制御部の構
成図である。
【図6】従来のアクティブソーナ装置の動作タイミング
チャートである。
【符号の説明】
1 1/3周期カウンタ 2,3 BB掃引タイミング発生部 4 俯角演算手段 5 BB掃引カウンタ 6 BB基準タイミング発生部 7,8 BB掃引制御部 11 送信タイミング発生手段 12 SD掃引カウンタ 13 SD基準タイミング発生部 14 切替え部 15 ゼロ出力部 16〜18 SD掃引制御部 19 表示部 20 送信制御手段 21 送受波器 22 送受切替え器 23 SD受信処理部 24〜26 f1〜f3信号処理部 27,28 BB受信処理部 29,30 BB信号処理部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一送受信周期内に異なるn個(nは2以
    上の整数)の周波数の直接伝搬パルスの送信とその反射
    波の受信とを行うと共に各周波数の受信信号に対する掃
    引を同時に行って表示するアクティブソーナ装置であっ
    て、前記n個の周波数の直接伝搬パルスの各送信区間を
    定める送信区間信号を生成する送信タイミング発生手段
    と、捜索海域の音速プロファイル、水深、表示距離及び
    送信周波数の数nの各情報に基づき海底反射波を送受信
    するためのn−1個の俯角と、前記n−1個の各俯角に
    よる送信から受信までの伝搬時間と、更には平均音速を
    夫々算出する俯角演算手段と、前記伝搬時間から各送信
    区間に相当する捜索エリアの掃引区間タイミング信号を
    n−1個発生する海底反射波掃引タイミング発生手段
    と、前記海底反射波掃引の元になる掃引基準パルスを前
    記平均音速により生成する基準タイミング発生部及び掃
    引区間タイミング信号の期間次第に増加する海底反射波
    掃引制御信号を発生する掃引カウンタをn−1個有する
    海底反射波掃引制御手段と、前記各送信区間に1個の直
    接伝搬パルス送信とn−1個の俯角送信とを行う送信制
    御手段と、前記送信区間信号の発生から次第に増加する
    掃引制御信号を表示距離により定まる掃引基準パルスの
    期間発生する掃引カウンタをn個有する直接伝搬掃引制
    御手段と、前記n−1個の俯角送信による海底反射波を
    受信して表示するための信号処理を行う海底反射波受信
    信号処理手段と、前記n個の周波数の直接伝搬パルス送
    信による直接伝搬パルスを受信して表示するための信号
    処理を行う直接伝搬パルス受信信号処理手段とを有する
    ことを特徴とするアクティブソーナ装置。
  2. 【請求項2】 前記送信制御手段を、前記俯角送信と前
    記直接伝搬パルス送信のための制御部物理的に分離
    し、前記俯角送信及び受信のための送受波器と前記直接
    伝搬パルス送信及び受信のための送受波器とを前記制御
    部対応に設けたことを特徴とする請求項1記載のアクテ
    ィブソーナ装置。
  3. 【請求項3】 前記n個の周波数の直接伝搬パルス
    信は前記送受信周期において等間隔に送信されること
    を特徴とする請求項1,2記載のアクティブソーナ装
    置。
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