JP3001186U - 片側ベース支持式高圧放電ランプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 支持取付けが簡単で保熱効果の高い外被体を
備えた片側ベース支持式高圧放電ランプ提供することを
提供すること。 【構成】 外被体の端部に圧潰部ないしステムを設け、
該圧潰部を用いて当該外被体がランプ電流給電リード導
体に取付け固定されるように構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、片側ベース支持式高圧放電ランプであって、ダブルエンド形の放電 容器と、前記放電容器内にガス密に封入されているイオン化可能な封入物と、外 部バルブと、ガラスからなるスリーブ状の外被体とからなり、前記放電容器は内 部に配置された電極を有しており、該電極は、放電容器外に引き出されたランプ リード導体の各々と導電的に接続されており、前記外部バルブ内では前記放電容 器は枠ステーを用いて支持されており、前記外被体は、前記外部バルブ内に前記 放電容器と同軸的に配置され、該放電容器をその全長に亘って囲繞している、片 側ベース支持式高圧放電ランプに関する。

【０００２】

【従来の技術】

この種の片側ベース支持式高圧放電ランプは例えば米国特許第４８５９８９９ 号から公知である。

【０００３】 このランプは外部バルブを有している。この外部バルブ内では金属性のランプ 枠を用いて放電容器が支持されている。この放電容器はガラスからなる円筒状の 透明の外被体によって取り囲まれている。この外被体は開口端部を有している。 この外被体は保熱チューブとして作用し、同様にランプ枠によって支持されてい る。この装置の欠点は、この保熱チューブをランプ枠へ固定するために付加的な 支持クランプが必要となることである。

【０００４】

【考案の課題】

本考案の課題は、支持取付けないし支持加工が簡単で保熱効果の高い（放電容 器を取り囲み外部バルブ内に配置される）外被体を備えた片側ベース支持式高圧 放電ランプ提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 上記課題は本考案により、外被体の端部に圧潰部ないしステムが設けられてお り、該圧潰部を用いて当該外被体がランプ電流給電リード導体に取付け固定され るように構成されて解決される。

【０００６】 本考案の有利な実施例は従属請求項に記載される。

【０００７】 本考案による片側ベース支持式高圧放電ランプはガラスからなるスリーブ状の 外被体を有している。この外被体は放電容器をその全長に亘って同軸的に取囲ん でいる。外被体の端部は、放電容器から引き出されているランプリード導体の周 りで圧潰されている。この手法により外被体はその端部で固定され、良好な保熱 効果が放電容器のすぐ周辺で得られる。従って外被体のための付加的な支持部分 は必要ない。

【０００８】 外被体支持部のねじれ耐力を保証するために、有利にはランプリード導体の少 なくとも１つが外被体圧潰部領域において扁平部分、湾曲部分又は弓形部分を備 えている。

【０００９】 外被体の圧潰部の１つに埋め込まれている排気チューブにより、外被体内部空 間の排気を問題なく行なうことができる。

【００１０】

【実施例】

次に本考案を図面に基づき以下に詳細に説明する。

【００１１】 図１には本考案による片側ベース支持式高圧放電ランプが示されている。この ランプは実質的に回転対称な外部バルブ１を有している。この外部バルブ１は一 方の端部に捩じ込み式口金２とマウント部３を有している。外部バルブ１内には 、軸方向に配向されたダブルエンド形の放電容器４が設けられている。この放電 容器４は石英ガラスからなる。この放電容器４の中にはイオン化可能な封入物と ２つの電極５がガス密に封入されている。この放電容器４は、口金近傍側のステ ム（ピンチ）シール部４ａと口金から離れた側のピンチシール部４ｂとを有して いる。これらのステム（ピンチ）シール部４ａ，４ｂは、それぞれ１つのシール されたモリブデン箔６を有している。このモリブデン箔６は各電極５と電気的に 接続されている。放電容器４のステムシール部４ａ，４ｂからはそれぞれモリブ デンからなるランプ電流給電リード導体７が引き出されている。このランプリー ド導体７は相応のモリブデン箔６と電気的に接続されている。

【００１２】 ２つのランプリード導体７は各々１つの、金属性ランプ枠の別個のステー８ａ ，８ｂと溶接されている。この２つのランプ枠のステー８ａ，８ｂはマウント部 ３に封入されている。口金から離れた側のステムシール部４ｂから引き出されて いるランプリード導体７と溶接されている枠ステー８ｂは、放電容器４と部分的 に平行して延在して、外部バルブ１の釣鐘状部における窪み部分９に固定されて いる。

【００１３】 放電容器４はその全長に亘って円筒状で透明の外被体１０によって同軸的に取 囲まれている。保熱チューブとして作用するこの外被体１０の両端部はランプリ ード導体７の周りで圧潰されている。これにより放電容器４は完全に外被体１０ 内部に配置される。外被体１０はランプリード導体７によって支持される。外被 体１０の圧潰部１１領域においてはランプリード導体７にそれぞれ扁平部分７ａ が設けられている。これにより外被体１０の位置固定は特にねじれに対して改善 向上されるものとなる。外被体１０のソケット近傍側圧潰部には排気チューブ１ ２が封入されている。この排気チューブ１２は外被体の排気を容易にするもので ある。外部バルブ９の方へ案内されている枠ステー８ｂはゲッター１３を有して いる。

【００１４】 図２ａ及びｂには、第１実施例に相応する外被体１０の、口金２とは反対側の 圧潰部１１の２つの断面が相互に９０度ずらされて示されている。

【００１５】 本考案による片側ベース支持式高圧放電ランプの第２実施例（図３）は、前述 の第１実施例と次の点でのみ異なる。すなわちランプリード導体７′が外被体圧 潰部１１の領域において扁平部分７ａの代わりにＶ字状の湾曲部７ａ′を有する 点でのみ異なる。その他の全ての詳細部分に関しては両実施例は一致する。

【００１６】 外被体１０の端部の圧潰部は必ずしも外被体１０の直径全体に亘って延在する 必要はない。第３実施例として図４及び図５に示されているように、外被体１０ をランプリード導体に固定するためにランプリード導体７周辺の端部のみを圧潰 するだけでも十分である。これにより外被体はその圧潰部１１′の両側に非圧潰 領域１４を有するものとなる（図５）。この非圧潰領域１４においては外被体は 開口している。それにより外被体１０の内部空間と外部バルブ１は相互に接続す る。その他の全ての詳細部分に関してはこの第３実施例は第１実施例と一致して いる。

【００１７】 本考案は前記した実施例に限定されるものではない。例えば十分なねじれ耐力 を持たせて外被体を固定するために、外被体圧潰部領域のランプリード導体をミ アンダ状に構成するか、又は当該ランプリード導体に溶接されたクロスバーを設 けることも可能である。また第１実施例における排気チューブの代わりにポンピ ングステムを設けたり、開口部を外被体壁部に設けたりしてもよい。

【００１８】

【考案の効果】

本考案によれば、片側ベース支持式高圧放電ランプにおいて、支持取付けが簡 単で保熱効果の高い外被体が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による片側ベース支持式高圧放電ランプ
の第１実施例を示した図である。

【図２】ａ及びｂは第１実施例の外被体圧潰部の断面を
それぞれ９０度角度を変えて示した図である。

【図３】第２実施例の外被体圧潰部の断面図である。

【図４】本考案による片側ベース支持式高圧放電ランプ
の第３実施例を示した図である。

【図５】第３実施例の外被体端部の平面図である。

【符号の説明】

１ 外部バルブ ２ 口金 ３ マウント部 ４ 放電容器 ４ａ，４ｂ ステムシール部 ５ 電極 ６ モリブデン箔 ７ ランプリード導体 ８ａ，ｂ 枠ステー １０ 外被体 １１ 圧潰部 １２ 排気チューブ １３ ゲッター

フロントページの続き (72)考案者 カール−ハインツ グライクスナー ドイツ連邦共和国 ミュンヘン シュロッ トハウアーシュトラーセ ６ (72)考案者 アーヒム ゴスラー ドイツ連邦共和国 ミュンヘン クヴィッ デシュトラーセ 43 (72)考案者 ウルリッヒ ヘンガー ドイツ連邦共和国 ヴィッパーフュルト リングシュトラーセ 28

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 片側ベース支持式高圧放電ランプであっ
   て、 ダブルエンド形の放電容器（４）と、 前記放電容器（４）内にガス密に封入されているイオン
   化可能な封入物と、 外部バルブ（１）と、 ガラスからなるスリーブ状の外被体（１０）とからな
   り、 前記放電容器（４）は内部に配置された電極（５）を有
   しており、該電極（５）は、放電容器（４）外に引き出
   されたランプリード導体（７，７′）の各々と導電的に
   接続されており、 前記外部バルブ（１）内では前記放電容器（４）は枠ス
   テー（８ａ，８ｂ）を用いて支持されており、 前記外被体（１０）は、前記外部バルブ（１）内に前記
   放電容器（４）と同軸的に配置され、該放電容器（４）
   をその全長に亘って囲繞している、片側ベース支持式高
   圧放電ランプにおいて、 前記外被体（１０）の端部に圧潰部ないしステム（１
   １、１１′）が設けられており、該圧潰部（１１、１
   １′）を用いて当該外被体（１０）がランプ電流給電リ
   ード導体（７，７′）に取付け固定されていることを特
   徴とする、片側ベース支持式高圧放電ランプ。
2. 【請求項２】 前記圧潰部（１１）は前記外被体（１
   ０）端部の直径全体に亘って延在し、当該圧潰部によっ
   て前記外被体（１０）端部が閉鎖されている、請求項１
   記載の片側ベース支持式高圧放電ランプ。
3. 【請求項３】 前記外被体（１０）端部は非圧潰部領域
   （１４）を有しており、該領域（１４）を介して前記外
   被体（１０）の内部空間と外部バルブ（１）とが相互に
   接続される、請求項１記載の片側ベース支持式高圧放電
   ランプ。
4. 【請求項４】 前記ランプリード導体（７）の少なくと
   も１つは、前記圧潰部（１１，１１′）の領域において
   扁平部分（７ａ）を有している、請求項１記載の片側ベ
   ース支持式高圧放電ランプ。
5. 【請求項５】 前記ランプリード導体（７′）の少なく
   とも１つは、前記圧潰部（１１）の領域において圧潰部
   平面内に位置する湾曲部分（７ａ′）を有している、請
   求項１記載の片側ベース支持式高圧放電ランプ。