JP3000862B2 - 瞬時電圧低下対策装置 - Google Patents

瞬時電圧低下対策装置

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JP3000862B2
JP3000862B2 JP6236422A JP23642294A JP3000862B2 JP 3000862 B2 JP3000862 B2 JP 3000862B2 JP 6236422 A JP6236422 A JP 6236422A JP 23642294 A JP23642294 A JP 23642294A JP 3000862 B2 JP3000862 B2 JP 3000862B2
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敏泰 岩崎
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、瞬時電圧低下時に、
給電線に直列に挿入・接続したインバータによって電圧
の不足分を補償する瞬時電圧低下対策装置に関し、特に
平常時にインバータの出力側を短絡しているサイリスタ
バイパススイッチを、瞬時電圧低下時のインバータ出力
を可能とするため、確実に遮断する消弧方式に関する。
【0002】
【従来の技術】大容量負荷の投入あるいは瞬時地絡等に
よって、給電線の電圧が一時的に低下すると、半導体製
造ライン等では、ライン停止、不良品の発生、復旧作業
等によって大きな損害を被ることがある。このように瞬
時電圧低下で被害額が大きくなる生産設備等を稼動させ
る場合は、不足する電圧を補償して系統を定格電圧に保
つ目的で、図3に示すような瞬時電圧低下対策装置1が
使用される。
【0003】これは給電線2の電圧が低下したとき、イ
ンバータ3によって、電力蓄積用のコンデンサCの電圧
を、系統電源ESに同期し、かつ不足電圧に応じた大き
さの交流補償電圧に変換し、注入トランス4を介して、
給電線に直列に供給するもので、このコンデンサCは、
平常時に整流器5を介して系統電圧でゆっくりと充電さ
れる。
【0004】上記装置1は、系統の電圧が正常なとき
は、補償電圧の出力端子(注入トランス4の2次側)に
逆並列に接続したサイリスタバイパススイッチA,Bを
導通状態とし、負荷6が正規の電源ESから直接給電を
受けるようにしている。
【0005】しかし、瞬時電圧低下が検出されて、イン
バータ3から補償電圧を出力させるときは、予め上記サ
イリスタバイパススイッチA,Bを遮断状態にしなけれ
ばならない。このため、従来は、インバータの出力前
に、図4に示すような手順を踏んでいる。
【0006】始めに、瞬時電圧低下の有無を判別す
る。瞬時電圧低下があれば、給電線2に取付けた電流
変成器CTによって現在の負荷電流の極性を判別する。
これによって、導通しているサイリスタがA,Bのいず
れであるかが解る。 次に、サイリスタの点弧パルスを停止し、再点弧が起
らないようにする。
【0007】さらに、インバータ3より、サイリスタ
に消弧パルスを供給して、消弧を行なう。この消弧パル
スは、注入トランス4を介して、導通状態のサイリスタ
の両端に一定レベルの逆電圧を供給して行なわれ、この
極性は上記で判別した負荷電流の極性によって決定さ
れる。
【0008】この後、インバータに出力させ、この出
力が過電流になっているか否か判別する。この判別は、
インバータ内にインバータ自身の不良検出のために装備
された過電流検出回路によって行われる。
【0009】過電流が検出されなければ、インバータ
3から注入トランス4を通して補償電圧の供給を開始
し、負荷6に加わる電圧を定格電圧に維持する。これ
は、補償成功の場合である。
【0010】一方、上記でインバータの過電流が検
出されたときは、インバータを停止し、インバータ過電
流信号(OC)を報知する。これは、補償が失敗となっ
た場合である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記構成は、サイリス
タの消弧後に、インバータ過電流が検出されると、イン
バータの運転を停止させ補償失敗としている。このイン
バータ過電流の検出は、本来は、アーム短絡等のインバ
ータ自身の不良対策としてのみ行なうべきものである。
【0012】しかし、サイリスタの消弧動作が失敗する
こともあり、この場合はインバータの出力側の短絡によ
りインバータ過電流が検出されるので、インバータ自身
の不良と同様の処理となり、インバータ3が正常であっ
ても補償が行われない問題があった。
【0013】サイリスタ消弧の失敗の原因は、図5に示
すように、負荷電流の零点近傍で、瞬時電圧低下が発生
した場合に、負荷電流検出用CTが製作上の制約により
持つ位相ずれにより、消弧すべきサイリスタの極性を誤
判定することによる。
【0014】例えば、CTの検出位相がθ進むとする
と、実負荷電流iLの極性が正(サイリスタAが導通す
る)から負(サイリスタBが導通する)に変わるとき、
CTの検出極性は、正から負に変わる時期がθだけ早ま
り、正であるのに負と誤判定するIIの時期が生じる。
【0015】この時期IIに、瞬時電圧低下が起きる
と、実負荷電流の極性が正であるにもかかわらず、負と
判断され、サイリスタBに対する消弧動作を行なうこと
になる。この消弧パルスは、導通しているサイリスタA
に対しては順方向電圧となるため消弧できず、インバー
タ過電流による補償失敗となってしまう。
【0016】そこで、本発明は、極性判定を誤ったこと
によるインバータ過電流検出の場合には、再消弧により
インバータの補償動作を可能にし、無用なインバータ過
電流報知とインバータ停止をなくし、瞬時電圧低下対策
装置の信頼性を高めることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、電圧補償用の
インバータを給電線に直列に挿入接続するとともに、こ
のインバータの出力側に逆並列のサイリスタバイパスス
イッチを設け、負荷への給電電圧が正常なときは、上記
スイッチを短絡状態に保って電源から負荷に直接給電
し、負荷への給電電圧が低下したときは、上記スイッチ
への点弧パルスの供給を停止するとともに、同スイッチ
に上記インバータから、このとき検出された負荷電流の
極性に対応した消弧パルスを供給して消弧した後、同イ
ンバータによって電圧の不足分を補償・供給するように
した瞬時電圧低下対策装置において、負荷への供給電圧
の低下が検出されたとき、このとき検出された負荷電流
の極性をラッチするラッチ回路と、
【0018】この極性に基づく消弧パルスの供給後に、
上記インバータ出力の過電流が検出されたとき、前記ラ
ッチされた極性と逆極性に対応する消弧パルスを、上記
インバータから、再度サイリスタバイパススイッチに供
給する再消弧回路を設けたことを特徴とする。
【0019】
【作用】サイリスタの消弧動作後にインバータ過電流が
検出された場合は、消弧に用いた極性と逆極性の消弧パ
ルスを、インバータからサイリスタバイパススイッチに
供給する。
【0020】インバータ過電流の検出が、消弧の極性を
誤ったことに起因するものであれば、今回の消弧は成功
するはずで、インバータ過電流は検出されなくなり、補
償成功となる。極性を変えた消弧パルスの再供給にもか
かわらず、インバータ過電流が検出された場合は、イン
バータ自身の故障であり、警報を発してインバータを停
止する。
【0021】前記消弧パルスの再供給によって、補償成
功となる場合は、インバータ過電流ほ発報されず、イン
バータの停止もないので、負荷電流の誤検出による制御
不良は解消されることになる。
【0022】
【実施例】本発明は、図1に示す瞬時電圧低下対策装置
10において、図2のような手順によって、瞬時電圧低
下の補償を行なう。
【0023】図1は、図3に示す従来装置に、瞬時電圧
低下時に検出された負荷電流の極性を記憶するラッチ回
路11と、消弧失敗時に極性を反転させて再消弧を行な
う再消弧回路12を付加したもので、図3の装置と同一
乃至同等の部分には、同一符号を付けてある。また、図
3の回路では図示を省略していた電圧検出回路7、イン
バータ過電流検出回路8も示している。
【0024】なお、電圧検出回路7は給電線2の電圧を
検出して、瞬時電圧低下の検出信号と補償電圧の位相及
び大きさの指令信号を発生する。インバータ過電流検出
回路は8、インバータの出力電流が定格を超える所定の
基準値を超えたとき出力するもので、通常、インバータ
内にインバータ自身の不良検出のために装備されてい
る。
【0025】図2のフロー図を、図1に従って順に説明
する。なお、以下の説明で〜は、図4で同一符号を
付して説明した処理と共通することを表し、’,
’,”が本発明特有の処理となっている。
【0026】始めに、瞬時電圧低下の有無を電圧検出
回路7で判別する。瞬時電圧低下があれば、給電線2
に配置した電流変成器CTによって現在の負荷電流iL
の極性を判定する(導通しているサイリスタA,Bの判
定)。 次に、サイリスタの点弧パルスを停止し、再点弧が起
らないようにする。 ’そして、電流変成器CTによって判定された現在の
負荷電流iLの極性をラッチ回路11にラッチし、再消
弧に備える。
【0027】さらに、インバータ3より注入トランス
4を介してサイリスタに消弧パルスを加え、通電中のサ
イリスタの両端に逆極性の消弧電圧を加える。 この後、インバータが過電流になっているか否かを、
インバータ過電流検出回路8によって判別する。
【0028】過電圧が検出されなければ、インバータ
に、電圧検出回路7が指令する補償電圧の供給を開始す
る。これにより、注入トランス4を通して直列に挿入補
償される補償電圧によって、負荷電圧を定格に保つこと
ができる。これは補償成功の場合である。
【0029】’一方、でインバータ過電流が検出さ
れたときは、’でラッチした極性と逆極性の消弧パル
スによってサイリスタの再消弧を行なう。 ”この後、インバータ過電流検出回路8による過電流
検出が行われなくなっているか判別する。
【0030】この結果、過電流が検出されなければ、イ
ンバータによる補償電圧を開始する前記の状態に移行
する。これは、再消弧によって補償成功となった場合で
ある。
【0031】極性を変えて再消弧をしたにもかかわら
ず、”で過電流が検出された場合は、負荷電流の極性
判定の誤りではなく、インバータ自身の動作不良と考え
られるので、インバータ過電流信号(OC)を発報し、
インバータの出力は停止させる。これは、補償動作が失
敗となった場合である。
【0032】
【発明の効果】本発明は、導通しているサイリスタの極
性判定を誤ることによって、インバータの補償動作先立
って行われるサイリスタバイパススイッチの消弧動作の
失敗を、逆極性で再消弧を行うことによって解消する。
したがって、上記極性判定の誤りによるインバータ過電
流の発報及びインバータ停止をなくすことができ、瞬時
電圧低下対策装置の制御精度の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の瞬時電圧低下対策装置の系統への接続
例を示す回路図
【図2】この発明の瞬時電圧低下対策装置の補償開始時
の動作手順を示すフローチャート
【図3】従来の瞬時電圧低下対策装置の系統への接続例
を示す回路図
【図4】従来の瞬時電圧低下対策装置の補償開始時の動
作手順を示すフローチャート
【図5】図2におけるCTによる負荷の検出電流と実負
荷電流iLとの位相関係を示す波形図
【符号の説明】
2 給電線 3 インバータ 4 注入トランス 6 負荷 7 電圧検出回路 8 インバータ過電流検出回路 10 瞬時電圧低下対策装置 11 ラッチ回路 12 再消弧回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 9/00 - 11/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧補償用のインバータを給電線に直列
    に挿入接続するとともに、このインバータの出力側に逆
    並列のサイリスタバイパススイッチを設け、負荷への給
    電電圧が正常なときは、上記スイッチを短絡状態に保っ
    て電源から負荷に直接給電し、負荷への給電電圧が低下
    したときは、上記スイッチへの点弧パルスの供給を停止
    するとともに、同スイッチに上記インバータから、この
    とき検出された負荷電流の極性に対応した消弧パルスを
    供給して消弧した後、同インバータから電圧の不足分を
    補償・供給するようにした瞬時電圧低下対策装置におい
    て、 負荷への供給電圧の低下が検出されたとき、このとき検
    出された負荷電流の極性をラッチするラッチ回路と、 この極性に基づく前記消弧パルスの供給後に、上記イン
    バータ出力の過電流が検出されたとき、前記ラッチされ
    た極性と逆極性に対応する消弧パルスを、上記インバー
    タから、再度サイリスタバイパススイッチに供給する再
    消弧回路を設けたことを特徴とする瞬時電圧低下対策装
    置。
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