JP3000832B2 - 車両用ヒートポンプ式冷暖房装置 - Google Patents

車両用ヒートポンプ式冷暖房装置

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JP3000832B2
JP3000832B2 JP5233469A JP23346993A JP3000832B2 JP 3000832 B2 JP3000832 B2 JP 3000832B2 JP 5233469 A JP5233469 A JP 5233469A JP 23346993 A JP23346993 A JP 23346993A JP 3000832 B2 JP3000832 B2 JP 3000832B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、温度式自動膨張弁を備
えた車両用ヒートポンプ式冷暖房装置に関する。
【0002】
【従来の技術】冷媒を圧送するコンプレッサと、コンプ
レッサから圧送される冷媒を蒸発させて空気を冷却する
蒸発器と、この蒸発器により蒸発された高温の冷媒の熱
を空気に放熱して空気を暖める放熱器とを備えた車両用
ヒートポンプ式冷暖房装置において、蒸発器の上流に例
えば図5に示すような温度式自動膨張弁10を備えてい
るものが知られている。
【0003】図5において、車室内に設けられた蒸発器
35の出口側冷媒管路の外周面に取付けられた感温筒1
1内には、感温筒11の感知する温度(冷媒温度に依存
する)が上昇するほど圧力が増加するガスまたは液が充
填されており、このガス(液)の圧力PBが導管12を
介してベローズ13の上面に作用する。この圧力PBは
弁体14を開く方向に働く。またベローズ13の下面に
は、蒸発器35の循環冷媒の低圧側圧力PLが加圧され
るとともに、弁体14の下方に設けられたばね15のば
ね力Fが作用し、これらの力PL,Fは弁体14を閉じ
る方向に働く。
【0004】暖房運転開始時には、冷媒温度が低いため
感温筒11内のガス(液)の圧力、すなわちベローズ1
3の上面に作用する圧力PBが低く、PB<(PL+
F)となっている。したがって弁体14は閉じており、
不図示のリキッドタンクからストレーナ16を介して膨
張弁10内に導入された冷媒は、蒸発器35には導かれ
ず、蒸発器35による蒸発動作は行われない。蒸発動作
が行われないと、コンプレッサの吸入圧力作用により蒸
発器35の低圧側圧力PLが減少してゆき、このPLが
所定値以下になると、PB>(PL+F)となり、弁体
14が開く。これにより、膨張弁10に導入された冷媒
が弁体14を通って蒸発器35に達し、蒸発器35によ
って冷媒が蒸発され、空気が冷却される。また、蒸発し
た高温の冷媒の熱が不図示の放熱器において空気に放熱
され、空気が暖められ暖房が行われる。
【0005】暖房運転中に冷媒の温度が低下すると、感
温筒11内部のガス(液)の圧力PBが低下し、PB<
(PL+F)になると、弁体14が再び閉じて冷媒が蒸
発器35に導かれなくなり、これにより蒸発器35の凍
結が防止される。このように膨張弁10は、弁体14の
開閉を繰り返すことにより、蒸発器を凍結させることな
く蒸発器の能力を最大限に発揮せしめる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上の説明から分るよ
うに、暖房運転開始時には膨張弁10の弁体14が閉じ
ており、これが開いて蒸発器35に冷媒が導かれるまで
には時間がかかる。そして、蒸発器で冷媒の蒸発動作が
行われないうちは高温の冷媒が放熱器に導かれないた
め、放熱器による空気への放熱量が少なく暖房効率が悪
い。すなわち従来のヒートポンプ式冷暖房装置では、運
転開始後のある程度の時間は満足な暖房性能が得られ
ず、速暖性に欠けるという問題がある。また、通常、冷
媒にはコンプレッサの焼き付きを防止するための潤滑油
が含まれているが、上述のように暖房開始時に弁体14
が閉じて冷媒が流れないと、長時間コンプレッサに潤滑
油が戻らず、コンプレッサが焼き付くおそれがある。
【0007】本発明の目的は、簡単な構成で速暖性能に
富み、かつコンプレッサの焼き付きを確実に防止し得る
車両用ヒートポンプ式冷暖房装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】クレーム対応図である図
1により説明すると、本発明は、液冷媒を蒸発させて空
気を冷却する蒸発器101と、この蒸発器101で蒸発
された高温の冷媒の熱を空気に放熱して空気を暖める放
熱器102と、冷媒流通管路の温度を感知する感温部1
03a、およびこの感温部103aの感知する温度が所
定温度以上になると開く弁体103bを有し、この弁体
103bが開いているときに循環液冷媒を蒸発器101
に導く温度式自動膨張弁103とを備えた車両用ヒート
ポンプ式冷暖房装置に適用される。そして、感温部10
3aを加熱する加熱手段104と、冷媒の温度に関する
温度情報を検出する検出手段105と、暖房運転時で、
かつ上記検出された温度情報が所定温度未満の場合に加
熱手段104を作動せしめる制御手段106とを具備
し、これにより上記問題点を解決する。
【0009】
【作用】制御手段106は、暖房運転時でかつ冷媒温度
に関する温度が所定温度未満の場合(主に暖房運転開始
時)に加熱手段104を作動させる。これにより膨張弁
103の感温部103aが加熱されてその感知温度が上
昇するので、弁体103bが開き、冷媒が蒸発器101
に導かれて蒸発動作が行われる。その結果、蒸発された
高温の冷媒が放熱器102に導かれ、放熱器102によ
る放熱量が増大する。
【0010】
【実施例】図2〜図4により本発明の一実施例を説明す
る。図2は本発明に係る車両用ヒートポンプ式冷暖房装
置の構成図である。31は、例えばエンジンルームに設
けられたコンプレッサであり、暖房時には、このコンプ
レッサ31によって圧送される冷媒が、図示実線位置に
切換わっている三方弁32,第1車室内熱交換器33,
温度式自動膨張弁10(以下、単に膨張弁と呼ぶ),第
2車室内熱交換器35およびレシーバ36を順に経由し
てコンプレッサ31に循環し、第1車室内熱交換器33
がコンプレッサ31から吐出された高温なる冷媒の熱を
ブロアファン37で導入された空気に放熱して温風を作
り、第2車室内熱交換器35が膨張弁10からの冷媒を
蒸発させることによりブロアファン37で導入された空
気を冷却して冷風を作る。
【0011】また、冷房運転時には、コンプレッサ31
によって圧送される冷媒が、図示破線位置に切換わって
いる三方弁32,車室外熱交換器38,第1車室内熱交
換器33,膨張弁10,第2車室内熱交換器35および
レシーバ36を順に経由してコンプレッサ31に循環
し、車室外熱交換器38がコンプレッサ31から吐出さ
れた高温なる冷媒の熱を外気に放熱し、第2車室内熱交
換器35が膨張弁10からの冷媒を蒸発させることによ
りブロアファン37で導入された空気を冷却して冷風を
作る。
【0012】図3に示すように、上記膨張弁10を構成
する感温筒11には、例えばPCTヒータなどの発熱体
51が取付けられ、この発熱体51はリレー52を構成
するリレースイッチ52aのオンにより給電されるよう
になっている。 リレーコイル52bは、制御回路53
からの信号により励磁/消磁されてスイッチ52aをオ
ン・オフさせる。なお、膨張弁10そのものの構成は上
記図5で説明したと同様であり、ここでは詳述しない。
【0013】制御回路53には、冷媒温度Trefを検出
する冷媒温度センサ54と、ブロアファンの37作動を
指令するファンスイッチ55と、車室内の設定温度を指
令する温度設定スイッチ56と、外気温度や室内温度な
どの車両熱負荷を検出するセンサ群57とが接続されて
いる。制御回路53は、センサ群57で検出された車両
熱負荷および温度設定スイッチ56で設定された設定温
度に基づいて本冷暖房装置を冷房運転するか暖房運転す
るかを決定するとともに、暖房運転時には、冷媒温度セ
ンサ54の検出出力およびファンスイッチ55のオン・
オフ状態に応じて上記発熱体51の作動/停止を制御す
る。
【0014】次に、図4のフローチャートに基づいて制
御回路53による発熱体51のオン・オフ制御の詳細手
順を説明する。この制御は、冷暖房装置の作動中に周期
的に起動されるものである。まずステップS1では暖房
運転モードか否かを判定し、否定されると、すなわち冷
房運転モードの場合には、ステップS2でリレーコイル
52bを消磁させてリレースイッチ52aをオフさせ、
発熱体51を非作動状態に保持する。一方、暖房運転モ
ードの場合にはステップS3に進み、冷媒温度センサ5
4で検出された冷媒温度Trefが所定温度T0以上か否か
を判定する。Tref≧T0の場合には上記ステップS2に
進み、Tref<T0の場合にはステップS4に進む。ステ
ップS4では、ファンスイッチ55のオン・オフを判定
し、オフであればステップS2に進み、オンであればス
テップS5でリレースイッチ52aをオンさせる。
【0015】リレースイッチ52aのオンにより、発熱
体51が給電されて作動し、膨張弁10の感温部11が
加熱される。感温部11の感知温度が上昇するのに伴っ
て感温部11内のガスまたは液の圧力、すなわちベロー
ズ13の上面に作用する圧力PBがが上昇してPB>
(PL+F)となり、弁体14が開く。その結果、膨張
弁10に導入された冷媒が弁体14を通って第2車室内
熱交換器35に導かれる。
【0016】以上の手順によれば、暖房運転モードが設
定され、かつブロアファン37の作動が指令されている
ときに、冷媒温度Trefが所定温度T0未満の場合(主に
暖房運転開始時)には、発熱体51が作動して膨張弁1
0の感温部11が加熱され、これにより上述の如く弁体
14が開いて冷媒が第2車室内熱交換器35に導かれ
る。その結果、第2車室内熱交換器35によって冷媒が
蒸発されて空気が冷却されるとともに、蒸発した高温の
冷媒の熱がコンプレッサ31を介して第1車室内熱交換
器33に達し、ここで冷媒の熱が第2車室内熱交換器3
5からの空気に放熱され、空気が暖められ暖房が行われ
る。したがって、暖房開始時であっても十分な暖房性能
を発揮できる。
【0017】その後、冷媒の温度Trefが上昇して所定
温度T0以上になると、上記ステップS3が肯定される
ので、発熱体51が停止され、以降は従来通りに弁体1
4の開閉動作が行われる。したがって第2車室内熱交換
器35を凍結させることなくその能力を最大限に発揮さ
せることができる。なお、上述したように暖房開始時に
は発熱体51の作動により強制的に弁体14が開かれて
第2車室内熱交換器35による冷媒の蒸発動作が行われ
るが、この蒸発動作により冷媒温度がある程度上昇すれ
ば発熱体51は停止されるので、弁体14が強制的に開
かれる時間は僅かであり、この間に第2車室内熱交換器
35が凍結するおそれはない。
【0018】以上の実施例の構成において、第2車室内
熱交換器35が蒸発器101を、第1車室内熱交換器3
3が放熱器102を、発熱体51が加熱手段104を、
冷媒温度センサ54が検出手段105を、制御回路53
が制御手段106をそれぞれ構成する。
【0019】なお以上では、冷媒の温度に関する温度情
報として冷媒温度Trefそのものを用いた例を示した
が、この温度情報として、例えば感温筒14の温度ある
いは第2車室内熱交換器35の下流の空気温度(いずれ
も冷媒温度に依存する)を用いてもよい。またベローズ
13に代えてダイヤフラムを用いた温度式自動膨張弁を
備えたヒートポンプ式冷暖房装置にも本発明を適用でき
る。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、暖房運転時でかつ冷媒
温度に関する温度が所定温度未満の場合には、加熱手段
を作動させて膨張弁の感温部を加熱するようにしたの
で、暖房開始時であっても膨張弁の弁体を開いて冷媒を
循環させることができ、十分な暖房性能が得られるとと
もに、冷媒中の潤滑油をコンプレッサに導くことがで
き、コンプレッサの焼き付きを確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クレーム対応図。
【図2】本発明に係る車両用ヒートポンプ式冷暖房装置
の構成を示す図。
【図3】膨張弁および第2車室内熱交換器付近の構成お
よび制御系の構成を示す図。
【図4】実施例の動作を説明するフローチャート。
【図5】図3に相当する従来例を示す図。
【符号の説明】
10 温度式自動膨張弁 11 感温筒 13 ベローズ 14 弁体 31 コンプレッサ 33 第1車室内熱交換器(放熱器) 35 第2車室内熱交換器(蒸発器) 51 発熱体 53 制御回路(制御手段) 54 冷媒温度センサ(検出手段)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液冷媒を蒸発させて空気を冷却する蒸発
    器と、 この蒸発器で蒸発された高温の冷媒の熱を空気に放熱し
    て空気を暖める放熱器と、 冷媒流通管路の温度を感知する感温部、およびこの感温
    部の感知する温度が所定温度以上になると開く弁体を有
    し、この弁体が開いているときに循環液冷媒を前記蒸発
    器に導く温度式自動膨張弁とを備えた車両用ヒートポン
    プ式冷暖房装置において、 前記感温部を加熱する加熱手段と、 冷媒の温度に関する温度情報を検出する検出手段と、 暖房運転時で、かつ前記検出された温度情報が所定温度
    未満の場合に前記加熱手段を作動せしめる制御手段とを
    具備することを特徴とする車両用ヒートポンプ式冷暖房
    装置。
JP5233469A 1993-09-20 1993-09-20 車両用ヒートポンプ式冷暖房装置 Expired - Fee Related JP3000832B2 (ja)

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