JP3000252U - 安全フック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高所作業者の墜落を防止する安全フックであ
り、三重の安全装置を備えることにより、作業者に安心
感を与え、安全作業が行なえること。 【構成】 一端に連結孔1 と他端部に鉤部2 を備えたフ
ック本体3 の鉤部2 が開口する側に鉤口21を閉鎖するキ
ャップ4 を設けた安全フックで、フック本体3 の腹部側
に受け片5 を設け、キャップ4 にはその両側壁41,41 方
向より受け片5 上へ達する二つの安全レバー6 を設け、
その安全レバー6 には前記受け片5 に係合する当接片61
とそれを常に係合状態に附勢するバネ62とを設けたもの
である。 【効果】 二つの安全レバーと、キャップ4 の三重安全
装置とすることで、確率の少ない三方向の外力が同時に
加わらなければ鉤口が開かない構造となったので、作業
者に安心感を与え、安全作業が行なえる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本案は、電柱上等の高所作業する時に、作業者の墜落を防止する安全帯に用い る安全フックに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、この種の二重安全装置を備えた安全フックとして、本出願人が開示 した実公平２−３３７９２号があるが、何らかの要因が重なって、安全レバーが 押された状態でキャップに押圧力が加わるとキャップは開いてしまい、更に作業 者が動いて、フックの鉤部に荷重が加わらない状態となった際、リング等の係止 物が鉤部外へ出、気付かない作業者が墜落することが考えられた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これは、従来品の安全装置は、安全レバー6 が一つであり、この安全レバー6 を押し下げる方向と、キャップ4 を押し下げる二方向の力が偶然にも重なれば、 鉤口が開く可能性を残しており、複雑な動作を強いられる電柱上での作業等では 、墜落に至らない迄も、鉤口が開放して、リングに半係止となっていた、という 報告が時折聞かれた。よって本案は、よりその確率を少なくするため三方向の力 が加わらないと鉤口が開かない、より安全なフックを提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本案は、従来品に、もう一つ反対方向に安全レバー6 を追加し、Ｘ，Ｙ，Ｚ軸 方向の全く異なる三方向からの外力が加わらないと鉤口が開かない構造としたも のである。

【０００５】

【実施例】

本案の実施例について詳記すると、一端に連結孔1 を穿孔し、他端を鉤形に折 曲して鉤部2 を設け、中間部に近似コ形に折曲したキャップ4 を回動自在に軸着 して設け、その先端が鉤部2 内側に圧接して鉤口21を閉鎖する方向にバネ7 を入 れた安全フックであり、前記キャップ4 の両側壁41,41 に安全レバー6 の進入孔 42,42 と、脱出孔43,43 およびキャップ4 の軸着孔44を設け、該安全レバー進入 孔42，脱出孔43間には一端を直角に折曲し、その短辺63をキャップ4 の一外側に 位置させ、他側に突出して摺動自在な安全レバー6,6 を相対して架設し、フック 本体3 腹部に設けた受け片5 と対応する位置に当接片61を設け、他端との間に折 曲部を設けて、該折曲部とキャップ4 の一内側壁間にコイルバネ62を挟持した構 造のものである。 以上の構成の本願フックは、その連結孔1 にロープ等を結着して（第９図に示す ）用いることも、リンク機構によってロープを押圧し、電柱上でのＵ字吊り作業 に用いる伸縮調節器に組込むことも作用効果は同等である。 図５．６．７は、安全レバー6,6 を両側より押圧し、鉤口21を開放した図である が、キャップ4 両側方向より互いに内側方向への力を加えることにより、受け片 5 と当接していた当接片61の係合が解かれ、キャップ4 の回動が可能となるもの である。一方の安全レバー6 だけの押圧では、他方の安全レバー6 の係合は解か れることなく、キャップ4 の回動は不可能なものである。

【０００６】

【考案の効果】

本案に示すとおり、安全装置をそれぞれ異なる方向の同時押圧によってのみ作 動する三重の安全装置とすることにより、確率の少ない三方向の外力が同時に加 わらなければ鉤口が開かない構造となったので作業者に安心感を与え、安全作業 が行なえるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案の一部切欠したところの正面図。

【図２】本案の一部切欠したところの底面図。

【図３】Ａ−Ａ断面図。

【図４】Ｂ−Ｂ断面図。

【図５】安全レバーを押さえたところの正面図。

【図６】Ｃ−Ｃ断面図。

【図７】本案のキャップを回動したところの底面図。

【図８】ロープ伸縮調節器に取付けたところの正面図。

【図９】安全帯のフックとしたところの正面図。

【符号の説明】

1 連結孔 2 鉤部 3 フック本体 4 キャップ 5 受け片 6 安全レバー 7 バネ 21 鉤口 41 側壁 42 進入孔 43 脱出孔 44 軸着孔 61 当接片 62 バネ 63 短辺

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一端に連結孔1 と他端部に鉤部2 を備え
   たフック本体3 の鉤部2 が開口する側に鉤口21を閉鎖す
   るキャップ4 を設けた安全フックにおいて、フック本体
   3 の腹部側に受け片5 を設け、キャップ4 にはその両側
   壁41,41 方向より受け片5 上へ達する二つの安全レバー
   6 を設け、該安全レバー6 には前記受け片5 に係合する
   当接片61とそれを常に係合状態に附勢するバネ62とを設
   けた構造を特徴とする安全フック。