JP3000251U - ワンタッチ照明付き組立物置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 照明されていない暗い物置内に入る時、即時
に室内を明るくする手段を備えた組立物置を提供するこ
と。 【構成】 物置Ｈの出入口近傍の室内壁部へ、前面を手
で触って少し押しただけの操作により電球を点灯できる
スイッチ機構を備えた照明器Ｌを取付ける。 【効果】 照明のない物置の室内へ入る時、即時に室内
を明るくして作業の進行を早くさせ、退室時にも即時に
消灯できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】 この考案は、照明器を備えた組立物置に関する。

【０００２】

【従来の技術】 従来、多く利用されている組立物置は、鋼板材により外周部 や屋根部を構成した箱形の収納庫であって、照明設備を備えないものが普通であ って、夜間に出入庫する場合には庫内が暗くて作業ができないため、懐中電灯な どを用いて照明しているものである。また、前記組立物置へ照明手段として外部 から電気を導入する場合には、電気配線や電気器具の取付等で煩雑な手間と経費 が必要である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】 本考案は、前記従来の事情に鑑みてその問 題を解決するよう工夫を施し、暗い時に物置内に入る場合、即時に内部（室内） を明るくして必要な作業が素早く行え、また退出時にも即時に消灯できる照明装 置を簡単な手段で経費を多く要することなく備えた組立物置として提供するを目 的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 前記目的を達成するための照明器として次の ような照明器を組立物置の出入口近傍の室内壁部に取付ける。 台板の中央部にソケットを介して電球を立設すると共に、台板に乾電池を内蔵 し、乾電池の電極と電球の電気導入接点との間に介在させる電気スイッチを台板 の一側部に設け、電球の上方部に覆蓋を配して台板の周縁部上に設けた弾機によ り上下揺動自在なように台板に遊着し、覆蓋を手で触って上下揺動操作すること により覆蓋の周縁部で電気スイッチに対し圧迫と弛緩を反復して電球を点滅させ るよう構成したものであり、なお、台板に電源アダプターソケットを設け、該ソ ケットに外部電源を接続導入できるようにし、内蔵する乾電池電源と外部電源と を択一的に選択利用して電球に電気を供給するようにし、台板の外周一部に掛具 への掛止孔を設けると共に、台板の裏面に磁石板を貼着し、台板を掛具へ掛着す るか、磁石板により鋼製壁面に磁着させるかして取付手段を択一的に選べるよう にした照明器具である。

【０００５】

【作用】 物置内へ入る時に、扉を開いて開放した出入口近くの壁部に取付け た照明器の前面覆蓋部を手で触って軽く押すことにより、電気スイッチを探すこ となく電気スイッチが操作されて照明器が点灯し、室内が即時に明るくなって、 素早く作業が行え、退室時にも照明器前面を手で触って軽く押すと消灯する。

【０００６】

【実施例】 添付図面図１は、本考案の一実施例として組立物置の出入口内の 側壁にワンタッチで点滅する照明器を取付けたものを示す斜視図であって、この 物置Ｈは柱部、周壁部、扉部、屋部等の各部材を夫夫鋼板材で工作し、それらを 組合わせて箱状の収納庫に構成したものであり、照明器Ｌを扉Ｄを開いた出入口 Ｅの内部側壁Ｗに適宜高さで固着して取付けられてあり、前面部に揺動自在に設 けた覆蓋Ｂを手で触れて軽く押すと点灯又は消灯するよう設けてあり、覆蓋に対 し押圧を繰り返して行うことにより点灯と消灯を交互に反復実施できる。

【０００７】 前記照明器Ｌは、図２に各部を分解して示すように、台板Ａ、覆蓋Ｂ、覆蓋押 え枠Ｃを組合わせて構成されるものであり、台板Ａの上面において、中央寄り部 に乾電池ケース１の底部が裏面から隆設され、該電池ケース１の中央部が凹部と なって該凹部に電球２がソケット３により立設され、ソケット３の中心電極は台 板裏面部で導線に接続している。（図５の電気回路図を参照。）

【０００８】 電池ケース１の右側周縁寄り部に電気スイッチ（オルタネイトタイプ）４と、 反対側周縁寄り部に電源アダプターソケット５が夫夫設けられている。 また、台板Ａの周縁部に四個のビス挿通用突起６…と三個の弾機挿着筒７…が 夫夫等間隔で隆設され、弾機挿着筒７に弾機８が挿着されている。９は掛具への 掛止孔、10…は前記ビス挿通用突起６…へ台板裏面から挿通するタップビスを示 す。

【０００９】 覆蓋Ｂは、前記台板Ａの外周直径と同一径を有する外周縁Ｂ１の内周部から中 央部を球面状に膨出させた球面Ｂ２を形成した半透明又は透明の合成樹脂板であ り、外周縁Ｂ１の四箇所に等間隔の切欠開口１１…を開設し、該切欠開口に前記 ビス挿通用突起６が嵌入されて覆蓋Ｂの位置を定め該覆蓋が台板Ａ上に上下可動 に連結される。

【００１０】 覆蓋押え枠Ｃは、前記台板Ａの外周縁に外接して覆蓋外周縁を台板外周に一致 させて嵌合する円筒状の周筒部Ｃ１の内周部に前記覆蓋Ｂの外周縁Ｂ１上面に接 面して覆蓋を押圧する周面部Ｃ２を形成し、周面部Ｃ２の下面に四個のビス螺入 突起１２…を前記台板１のビス挿通用突起６…に対応させて突設している。また 、前記周筒部Ｃ１の一部に切欠孔１３を設けてアダプターソケット５の外端筒部 ５ａを挿通させて筒端を外部へ露出するようにしている。 なお、前記覆蓋Ｂの内側（下側）には同径の反射板（図が複雑になるので図示 を省略）を配して台板Ａとの間に介在させ、該反射板の中心部から電球２の上端 発光部分を突出させ、電球の発光を外向きに反射させるよう設けている。

【００１１】 図２は、前記台板Ａの上面に覆蓋Ｂを配し、更にその上方から覆蓋押え枠Ｃを 被着嵌合して本照明器を組立てた状態を示す斜視図（外観図）であって、覆蓋Ｂ の球面Ｂ２が覆蓋押え枠Ｃの周面部Ｃ２の内側で上方へ膨出していて、切欠孔１ ３からアダプターソケットの外端筒部５ａの筒端面が露出している。

【００１２】 図３は、前記照明器の裏面側を示した斜視図であって、符号１４は乾電池ケー ス１の裏蓋を示し、該裏蓋の下方部が凹部に形成されて乾電池ケース１を構成し 、そのケース内に四個の乾電池イ、ロ、ハ、ニが内蔵されている。１５は裏蓋１ ４の把手でその中央部が台板Ａの表面側に隆起していて裏面側では同部が凹んで いる。１６…は磁石板、１７…は滑り止め用の弾性摩擦片で共に台板裏面へ貼着 してあり、１８…はビス挿通孔を示し、前記台板表面側に突設したビス挿通用突 起６の中心孔から延びる。

【００１３】 図４は、前記照明器における電気回路構成図であって、照明器に内蔵された乾 電池イ、ロ、ハ、ニの電気が右端電池ニの陽極から発してアダプターソケット５ の接触端子５ｂ、５ｂを通り電気スイッチ４に達するが、ここで同スイッチの遊 動接続子４ｂが押圧突子４ａで押されて接点４ｃ、４ｃに接触すれば電球２に接 続されて通電し、電球２のフィラメント２ａを熱して点灯する。そしてその電流 は再び左端電池イの陰極へ戻って通電を継続する。そこで、電気スイッチ４の押 圧突子４ａを押すと遊動接続子４ｂが接点４ｃ、４ｃから離間して電流が切れて 消灯する。

【００１４】 図５は、前記四個の乾電池に代えて外部電源を導入する場合における二種の手 段を示したもので、Ｘは太陽電池、Ｙは家庭の引込み電源を導入するアダプター 手段であって、Ｘ部では太陽電池１９から発した電気をジャック１９ａにより照 明器のアダプターソケット５に導入することにより前記電気回路内に通電し、Ｙ 部では電源アダプター２０により導入した電気をジャック２０ａを介して照明器 のアダプターソケット５に導入することで前記電気回路内に通電し、夫夫電球２ を点灯させる。 この外部電源導入手法は各ジャックをアダプターソケット５の保持片５ｃ内に 挿しこんでジャック頭部１９ｂ、２０ｂを両接触端子５ｂ、５ｂ間に挿入するこ とにより可能である。この場合の電流は、アダプターソケット５から電源スイッ チ４を経て電球２に流れ、それが接点ホから外周回路へ分岐して流れ接点ヘに達 してアダプターソケット５から同様な通電を継続する。

【００１５】

【考案の効果】 照明器の覆蓋を手で触って少し押えるだけの操作で電球の点滅が可能である から、夜間又は暗室等で物体がはっきり見えず物の位置確認が定まらない場合に もスイッチを探すことなく面積の広い覆蓋を触って即座に点灯することができて 便利である。 点灯の電源として、乾電池の外に家庭内引込み電源又は太陽電池電源をも利 用できるから、各種電源を選択利用して任意電源で照明器を設置できる。 照明器取付手段として、掛具への掛着、磁石板での磁着により、取付場所を 任意に選択して照明器を設置でき、点灯後は照明器を壁部から取り外し手軽に持 ち運びもできて懐中電灯としても利用でき、利用範囲が広範である。 電灯のない物置小屋の出入口近くの側壁部に照明器が設置されているので、 小屋への出入時に直ぐに点灯、消灯が容易であり、必要時に即座に点灯して照明 が得られ、急事に間に合う。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例における組立物置の斜視図

【図２】本考案の実施例における照明器を分解して示し
た分解斜視図

【図３】図１に示した照明器の外観を示す斜視図

【図４】図１に示した照明器の台板裏面側を示す斜視図

【図５】本考案における照明器の電気回路構成図

【図６】本照明器に外部電源を導入する場合における二
種の手段を示す概略図

【符号の説明】

Ａ…台板 Ｂ…覆蓋 Ｃ…覆蓋押え枠 Ｄ…扉 Ｅ…出入口 Ｈ…組立物置 Ｌ…照明器 Ｗ…側壁板 １…乾電池ケース ２…電球 ３…ソケット ４…電気スイッチ ５…電源アダプターソケット ６…ビス挿通用突起 ７…弾機挿着筒 ８…弾機 ９…掛止孔 １０…タップピス １１…切欠開口 １２…ビス螺入突起 １３…切欠孔 １４…裏蓋 １５…裏蓋把手 １６…磁石板 １７…弾性摩擦片 １８…ビス挿通孔 １９…太陽電池 ２０…電源アダプター

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 // Ｆ２１Ｖ 33/00 Ｚ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 台板の中央部にソケットを介して電球を
   立設し、ソケットの外側部に電気スイッチを設け、電球
   の上方部に覆蓋を配して台板の周縁部上に設けた弾機に
   より上下揺動自在に台板に遊着し、覆蓋を手で触って上
   下揺動操作することにより覆蓋の周縁部で電気スイッチ
   に対し圧迫と弛緩を反復して電球を点滅させるよう構成
   した照明器を、出入口近傍の室内壁部に備えたワンタッ
   チ照明付き組立物置。
2. 【請求項２】 台板に乾電池を内蔵し、乾電池の電極と
   電球の電気導入接点との間に介在させる電気スイッチを
   台板の一側部に設け、台板の他側部に電源アダプターソ
   ケットを設け、該ソケットに外部電源を接続できるよう
   にし、台板に内蔵した乾電池の電源と外部電源とを択一
   的に選択利用して電球に電気を供給するようにし、台板
   の外周一部に掛具への掛止孔を設けると共に、台板の裏
   面に磁石板を貼着し、台板を掛具へ掛着するか、磁石板
   により鋼製壁面に磁着させるかして択一的に取付手段を
   選べるようにした請求項１記載のワンタッチ照明付き組
   立物置。