JP3000120U

JP3000120U - トイレツトペーパー

Info

Publication number: JP3000120U
Application number: JP48594U
Authority: JP
Inventors: 賢二長野
Original assignee: 株式会社ケンロック
Priority date: 1994-01-12
Filing date: 1994-01-12
Publication date: 1994-08-02
Anticipated expiration: 2000-01-12

Abstract

(57)【要約】【目的】使用者にとってロール紙の先端部をすばやく確
実に引き出すことができるトイレツトペーパーを提供す
る。【構成】ロール紙（１０）に、その引き出し方向（Ａ）
に向かって先細りとなるＶ字型又はＵ字型の切り取り用
ミシン目（１１）を、一定の間隔ピツチ（Ｐ）に施し
た。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はトイレツトペーパーの改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般にトイレツトペーパーは一定帯幅のロール紙から成り、その使用上トイレツトペーパーホルダーに付属する押えカバーの先端稜線をカツターとして、上記帯幅を横断する一直線に切り取られるようになっている。

【０００３】他方、切り取り用のミシン目を備えたトイレツトペーパーも公知であるが、そのミシン目は上記押えカバーの先端稜線と同じく、ロール紙の帯幅を横断する一直線に施されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上記の構成によれば、押えカバーの先端稜線により切り取られて残るロール紙の先端部や、ミシン目から切り取られて残るロール紙の先端部が、その何れも押えカバーからの露出状態に自づと垂れ下がらず、その結果次回の使用者にとって、そのロール紙の先端部をすばやく確実に引き出し難く、未だ不便である。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案はこのような課題の改良を企図しており、そのための構成上ロール紙に、その引き出し方向に向かって先細りとなるＶ字型又はＵ字型の切り取り用ミシン目を、一定の間隔ピツチに施したことを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】

本考案の上記構成によれば、トイレツトペーパーホルダーに付属する押えカバーの先端稜線が、ロール紙の帯幅を横断する一直線にあっても、そのロール紙のミシン目から切り取られて残る先端部は、上記押えカバーから自づと露出状態に垂れ下がることとなり、その結果次回の使用者としてはこれを片手の指先で容易に摘まみ、そのまま確実に引き出すことができ、著しく便利である。

【０００７】

【実施例】

以下、図面に基いて本考案の具体的構成を説明すると、そのトイレツトペーパーを示した図１において、（１０）は一定の帯幅を備えたロール紙であり、これには切り取り用ミシン目（１１）が一定の間隔ピツチ（Ｐ）に施されている。

【０００８】そのミシン目（１１）の形状については、ロール紙（１０）の引き出し方向（Ａ）に向かって先細りとなる全体的なＶ字型又はＵ字型に賦形されており、その先端部（１２）が好ましくはロール紙（１０）の引き出し中心線（帯幅の二等分線）（Ｙ−Ｙ）上に配置されている。

【０００９】そして、このような切り取り用ミシン目（１１）は、ロール紙（原反）（１０）を繰り出した展開状態のもとで、上記Ｖ字型やＵ字型の刃型（図示省略）により、自動機械的に連続して刻設することができ、その後に巻き取れば良いので、量産性に富む。

【００１０】図２、３は上記トイレツトペーパーの使用状態を例示しており、そのロール紙（１０）が公知のように、トイレツトペーパーホルダー（１３）の支軸（１４）へ着脱自在に套嵌されて、その支軸（１４）の廻りに引き出し使用されることとなる。（１５）は同じくトイレツトペーパーホルダー（１３）へ起伏自在に枢着された庇状の押えカバーであり、その先端部（１６）がロール紙（１０）の帯幅を横断する一直線に延在している。

【００１１】この点、本考案に係るトイレツトペーパーでは上記のように、そのロール紙（１０）の引き出し方向（Ａ）に向かって先細りとなるＶ字型又はＵ字型の切り取り用ミシン目（１１）が付与されているため、上記押えカバー（１５）との関係上、そのミシン目（１１）から切り取られて残るロール紙（１０）の先端部が、必らずや図２のような正面視の三角形又は半円形として、押えカバー（１５）の先端部（１６）から自づと露出状態に垂れ下がることとなる。

【００１２】そのため、上記トイレツトペーパーの次回使用者としては、そのロール紙（１０）における押えカバー（１５）からの露出部分を、片手の指先で摘まみ持ちつつ、そのまま確実に引き出し使用することができ、甚だ便利である。従来品のように、ロール紙の切り取られて残る先端部が、押えカバーの先端稜線と一致したり、或いはその先端稜線から隠れたりして、その引き出し困難となるおそれがないのである。

【００１３】その場合、押えカバー（１５）における先端部（１６）との関係から言えば、上記ミシン目（１１）におけるＶ字型又はＵ字型の深さ（Ｈ）（先端部（１２）での露出代）が引き出し代をなすため、これを片手の指先で摘まみ持てる程度に寸法化することが、望ましい。そのＶ字型又はＵ字型の開度も、同様な趣旨から適当に選定することができる。

【００１４】

【考案の効果】

以上のように、本考案のトイレツトペーパーではその構成上ロール紙（１０）に、その引き出し方向（Ａ）に向かって先細りとなるＶ字型又はＵ字型の切り取り用ミシン目（１１）を、一定の間隔ピツチ（Ｐ）に施した構成であるため、冒頭に述べた従来技術の課題を完全に改良することができ、そのための必要構成としても簡素で足り、量産性に富む効果がある。

【００１５】特に、請求項２の構成を採用するならば、トイレツトペーパーの引き出し使用上、そのロール紙（１０）を引き出し中心線（Ｙ−Ｙ）に沿って一層円滑に回動させることができ、不正に切り取られてしまうおそれも無くせる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のトイレツトペーパーを示す斜面図であ
る。

【図２】そのトイレツトペーパーの使用状態を示す正面
図である。

【図３】図２の３−３線断面図である。

【符号の説明】

（１０）・ロール紙（１１）・ミシン目（１２）・先端部（Ａ）・引き出し方向（Ｐ）・間隔ピツチ（Ｙ−Ｙ）・引き出し中心線

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ロール紙（１０）に、その引き出し方向
（Ａ）に向かって先細りとなるＶ字型又はＵ字型の切り
取り用ミシン目（１１）を、一定の間隔ピツチ（Ｐ）に
施して成るトイレツトペーパー。
【請求項２】切り取り用ミシン目（１１）におけるＶ字
型又はＵ字型の先端部（１２）を、ロール紙（１０）の
引き出し中心線（Ｙ−Ｙ）上に位置させて成る請求項１
記載のトイレツトペーパー。