JP2999945B2 - ドライ式ピストン型真空ポンプ - Google Patents

ドライ式ピストン型真空ポンプ

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JP2999945B2
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秀夫 長光
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Description

〔発明の詳細な説明〕
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はドライ式ピストン型真空
ポンプ(オイルレス式真空ポンプ)に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来のドライ式ピストン型真空
ポンプを概念的に示したものである。即ち101はピス
トンシリンダー、102はピストン、104は吸気口、
105は排気口、106は2段目排気口、107は2段
目吸気口、108は排気口105と2段目吸気口107
とを連絡する連絡パイプである。そして各吸気口及び各
排気口にはそれぞれパイプが設けられている。ピストン
102の下降にともなって吸気口104からガスを吸い
込み、同時に2段目排気口106より排気をおこなう。
ある一定の時期において、ピストン102は上昇に転じ
吸気口104を閉鎖するとともに排気口105よりガス
を排気し、連絡パイプ108を経て2段目吸気口107
よりピストン102の下部のピストン室へ送気する。一
定時期で2段目排気口106を開き、排気をおこない、
吸気口104より吸気をおこなうようになっている。即
ち、吸気口に設けたバルブは、室ピストン室が真空状態
になった時に、自動的に開となる。また排気口に設けた
バルブはピストン室が圧縮状態となった時に、自動的に
開となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の真空ポンプ
においては、吸気工程では、吸気口のバルブが開き、ピ
ストン室にガスを導入する。次に圧縮工程に転じて、吸
気口のバルブを閉めて排気口のバルブが開き、圧縮状態
でガスを排気するようになっている。この場合、吸気口
のバルブと排気口のバルブのタイミングが合わないと、
前記工程のバランスがくずれるため、高い真空度は得ら
れない。また、低い真空領域にあっても吸気口のバルブ
に微細な不純物が堆積するため、トラブルが頻繁に発生
し、常に掃除などのメンテナンスが必要であり、特定の
ガス又は試験用の真空ポンプとして以外は使用できない
のが現状であった。本発明は、前記事情に鑑みてなされ
たもので、前記問題点を解消したドライ式ピストン型真
空ポンプを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に添い、本発明
は吸気口と排気口とをシリンダーに備え、該シリンダー
内部をピストンが上下動するドライ式ピストン型真空ポ
ンプにおいて、ピストンの下限付近においてピストン上
部の一段目のピストン室に開口する一段目の吸気口と、
ピストンの上限付近においてピストン下部の二段目のピ
ストン室に開口する二段目の吸気口とをシリンダー側面
にそれぞれ設け、一段目ピストン室の上部に設けた吐出
口と二段目の吸気口とを連絡パイプで連通し、二段目の
ピストン室下部に排気口を設けたドライ式ピストン型真
空ポンプとすることによって前記課題を解消した。ま
た、本発明はシリンダー内壁に開口する吸気口の周囲に
シールリングを設けたドライ式ピストン型真空ポンプと
することによって前記課題を解消した。
【0005】
【作用】本発明の構成により吸排気口の目詰りを起さ
ず、シール性が高くなり高真空度の状態がえられる。
【0006】
【実施例】図1において、1はシリンダー、2はシリン
ダー1内を上下に摺動するピストン、2aはピストン2
に装着したピストンリングである。シリンダー1には、
その側面に吸気口3を、またその反対側の側面のやや下
方に吸気口4とを備え、頂部に吐出口5を、低部に排気
口6とを設けてある。また吸気口4と吐出口5は連絡パ
イプ7によって互に連絡してある。吐出口5には逆止バ
ルブ5aを、排気口6には逆止バルブ6aをそれぞれ備
えている。また、前記吸気口3及び吸気口4のシリンダ
ー1の内壁側に、それぞれシールリング3a及び4aを
それぞれ設けてある。例えば10はピストンロッド、1
1はクランクアーム、12はホイールで、クランクアー
ム11の一端11aはホイール12に回動自在に軸着
し、他端11bはピストンロッド10の端部に回動自在
に軸着してなるクランク機構であり、この部分はピスト
ン2を上下動する其他の機構でもよい。13はピストン
ロッド10を支承するガイドメタル、14は軸シールで
ある。なお20はシリンダー1内のピストン室でピスト
ン2の上部に形成されるピストン室を一段目ピストン室
20a,ピストン2の下部に形成されるピストン室を二
段目ピストン室20bとする。
【0007】本発明のポンプは次の要領で作動する。ま
ず、図1においては、ピストン2は最下部の位置にあ
り、吸気口3は一段目ピストン室20aに導通してお
り、吐出口5と吸気口4は閉じている。勿論、排気口6
も閉じた状態にある。いま、ホイール12が矢印方向に
回動すると、ピストン2は上昇し始め、従って吸気口3
は閉じられる。吸気口4はピストン2の側壁によって閉
じられたままであるため、ピストン2が上昇している
間、一段目のピストン室20aのガスは圧縮されてゆ
く。また、二段目のピストン室20bの真空度が増して
ゆく。すなわち、図2に示す状態となる。ピストン2が
次第に上昇し、図3の状態となると、今まで閉じていた
吸気口4が開放され、圧縮された一段目ピストン室20
aのガスは連絡パイプ7を経て真空度の増したピストン
2の下部の二段目ピストン室20bに急速に流入する。
次に、ピストン2が下降を始めると、吸気口4が閉鎖さ
れ、排気口6から排気が始まる。一方、ピストン2の下
降にともなってピストン2上部の一段目ピストン室20
aは拡張し、その時、ピストン室20aへの吸気口3は
閉鎖されているため真空度が次第に増してゆく。下降す
るピストン2が図1の状態に到ると、下部の二段目ピス
トン室20bのガスの排出が終るとともに、吸気口3が
開き、従って真空度が高まっている一段目ピストン室2
0aへ一気にガスが吸い込まれる。このようにしてピス
トンが再び上昇に転じ、以後、同様な状態を繰返す。
【0008】本装置は以上のように、シリンダー2の内
壁の中間部分に吸気口を設け、ピストン2が往復動をす
る時、ピストン自身でバルブの開閉の役目を果すように
構成してある。従って吸気口はシリンダーとピストンの
間で、剪断運動状態で吸気や弁の開閉を行っていること
になり、目詰りを起こすことはない。また、シリンダー
2の吸気口部分の内部外周に、シールリングを設け、シ
リンダーと往復動をするピストン間の間隙のシール性を
高めるようにしてあるため、真空度の向上に著しく効果
がある。吸気口に対しては、ピストンが最下限の位置に
あるとき、ピストンの先端が少しかかるようにしピスト
ン室内を真空状態とした状態で、一気に吸気口からガス
を吸入するようにしてある。そして圧縮したガスを一気
に吐出弁より排出するようにしている。したがって結果
的には動力弁式の弁となり目詰は起こさず、吸排気の2
ケの弁の相関関係(タイムラグ)もないため、連続して
高真空を得ることができる。実施例では、小型テスト機
にて2筒式4階圧縮型で真空度10-2 Tarr (1.3
3Pa)の高い真空度を達成することができた。
【0009】
【発明の効果】本発明によれば吸気側の弁を取除いたた
め、微細な不純物が堆積しやすい部分がなく、高真空度
のえられるポンプが提供できる。また、バリアブルでフ
レキシブルなシール構造となっているので、分解,組立
などのメンテナンスにおいても特別な専門技術者を必要
とせず、現場にて充分修理やオーバーホールができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る真空ポンプの構造と作動を説明す
る図でピストンがシリンダーの下限にある場合の説明図
である。
【図2】同じくピストンがシリンダーの中間位置にある
場合の説明図である。
【図3】同じくピストンがシリンダーの上限にある場合
の説明図である。
【図4】従来の真空ポンプの概念的な説明図である。
【符号の説明】
1 シリンダー 2 ピストン 3 吸気口 4 吸気口 5 吐出口 6 排気口 7 連絡パイプ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気口と排気口とをシリンダーに備え、
    該シリンダー内部をピストンが上下動するドライ式ピス
    トン型真空ポンプにおいて、ピストンの下限付近におい
    てピストン上部の一段目のピストン室に開口する一段目
    の吸気口と、ピストンの上限付近においてピストン下部
    の二段目のピストン室に開口する二段目の吸気口とをシ
    リンダー側面にそれぞれ設け、一段目ピストン室の上部
    に設けた吐出口と二段目の吸気口とを連絡パイプで連通
    し、二段目のピストン室下部に排気口を設けたことを特
    徴とするドライ式ピストン型真空ポンプ。
  2. 【請求項2】シリンダー内壁に開口する吸気口の周囲に
    シールリングを設けたことを特徴とする請求項1に記載
    のドライ式ピストン型真空ポンプ。
JP16165195A 1995-06-28 1995-06-28 ドライ式ピストン型真空ポンプ Expired - Fee Related JP2999945B2 (ja)

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