JP2999591B2 - 高純度の真性層を有するGaAs素子の製造方法 - Google Patents

高純度の真性層を有するGaAs素子の製造方法

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JP2999591B2 JP3180962A JP18096291A JP2999591B2 JP 2999591 B2 JP2999591 B2 JP 2999591B2 JP 3180962 A JP3180962 A JP 3180962A JP 18096291 A JP18096291 A JP 18096291A JP 2999591 B2 JP2999591 B2 JP 2999591B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高純度の真性層を有する
GaAs素子の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高純度層(i層)を有する素子として、
pinダイオード、静電誘導トランジスタ(SIT)、
バイポーラ静電誘導トランジスタ(BSIT)、静電誘
導(SI)サイリスタなどがある。従来、これらの素子
は一般にSiを材料として製造されていたが、Siに比
べて種々の優れた特性を有するGaAsを使用して製造
することが考えられる。
【0003】一般に、GaAsはSiに比べて、電子の
移動度が大きい、耐圧が高い或いは電子、正孔ともにそ
の寿命が非常に短いなど、半導体素子、特にパワー半導
体素子を製作する上で、優れた特長を有している。すな
わち、Siで行われているようなライフタイムキラーを
用いることなく真性(i)半導体の特性を活かしたまま
高速スイッチング素子を作製することができる。さらに
GaAsはSiとは異なり直接遷移型の半導体なのでス
イッチングとともに高輝度の発光と高感度の受光が期待
できる。特にGaAsでSIサイリスタあるいはBSI
Tが実現すれば、光で数百V、数十Aの電力を制御する
と共に、その素子自身が次段の素子への光源となる完全
に電気的に分離された光制御電力システムの確立が可能
となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、GaAsはそ
の結晶成長技術およびデバイス製作技術においてSiと
比較すると未だ遅れているため、SIT、BSIT、S
Iサイリスタなどある程度以上の厚さのi層を必要とす
る素子は現在存在しない。これは素子の活性層となるi
層の形成が非常に困難なためである。報告されているG
aAsSITにおいては、i層の不純物濃度は1014
1015cm-3程度であり、i層というには充分に低い値が
得られない。
【0005】その原因は、従来の技術では、図20に示
すようにn+ GaAs基板(ウエハ)A上に気相成長法
あるいは液層成長法によりi層(n- 層)Bを成長し、
その上に素子を形成しているためであり、n+ 基板A上
にn- 層(i層)Bを成長する場合は、不純物の拡散あ
るいはオートドーピングにより充分に不純物濃度の低い
i層は得られない。
【0006】しかし、仮に高純度なi層が得られたとし
てもn+ 基板とi層ではその不純物濃度が数桁も異なっ
ているので、実効的に両方の層の格子定数が異なり格子
不整合によるミスフィット転位(図21(a))や基板
の湾曲(図21(b))が生じることになり、実際に、
このような基板を用いた場合には基板の湾曲によるマス
ク合わせのずれや、素子製作過程での基板の破損などが
重大な問題となる。
【0007】この様に、従来の技術では、より理想的な
素子を作成しようとすれば、素子が理想的でなくなくな
るような矛盾があった。
【0008】よって本発明は、上述した点に鑑み、pi
n、nin、pipおよびnip構造からなる高純度の
真性層を有するGaAs素子の製造方法を提供すること
を主たる課題としている。
【0009】本発明はまた、格子不整合を生じることな
く、高純度の真性層層を有するGaAs素子を製造する
ことができる製造方法を提供することも課題としてい
る。
【0010】
【0011】
【課題を解決するための手段】上記主たる課題を解決す
るため本発明により成された高純度の真性層を有するG
aAs素子の製造方法は、図1(a)に示すように、n
- あるいはp - GaAs基板1を用意し、図(b)に示
すように該n - あるいはp - 高純度GaAs基板1上に
+ あるいはn + GaAs成長層2を形成し、図1
(c)に示すように前記n - あるいはp - GaAs基板
1を研磨して所定の厚さのn - あるいはp - GaAs層
1aを形成し、その後該n - あるいはp - GaAs層1
aにn + あるいはp + 層を形成してpin、nin、p
ipおよびnip構造素子を形成することを特徴として
いる。
【0012】
【0013】前記GaAs成長層2の形成を液相成長法
によって行うことを特徴としている。
【0014】前記液相成長法による前記GaAs成長層
2の形成を、GaAsを溶解した溶液の上側に前記Ga
As基板1を乗せて行うことを特徴としている。
【0015】前記GaAs成長層2の不純物として、単
体の共有結合半径または組合せの共有結合半径の平均値
がGaとAsの共有結合半径の平均値に略等しい値を持
つものを使用したことを特徴とする。
【0016】
【作用】上記方法において、 - あるいはp - GaAs
基板1上にp + あるいはn + GaAs成長層2を形成し
た後n - あるいはp - GaAs基板1を研磨して所定の
厚さのn - あるいはp - GaAs層1aを形成し、この
- あるいはp - GaAs層1aにn + あるいはp +
を形成してpin、nin、pipおよびnip構造か
らなる高純度の真性層を有するGaAs素子を製造する
ことができる。
【0017】
【0018】上記GaAs成長層2の形成を液相成長法
によって行っているので、厚い成長層2を形成すること
ができ、特に、GaAs成長層2の形成を、GaAsを
溶解した溶液の上側にGaAs基板1を乗せて行ってい
るので、厚い成長層2を短時間に効率的に形成すること
ができる。
【0019】上記GaAs成長層2の不純物として、単
体の共有結合半径または組合せの共有結合半径の平均値
がGaとAsの共有結合半径の平均値に略等しい値を持
つものを使用しているので、GaAs成長層2とGaA
s層1aとの濃度差が大きくても、格子整合性が悪くな
らない。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明による方法の原理的な実施例を示
す。まず、図1(a)に示す高純度GaAs基板(n
あるいはp1011〜1013cm−3)1上に、図
1(b)に示すように液相成長法によって300μm程
度の厚いGaAs層(nあるいはp1018〜10
20cm−3)2を成長する。このとき用いるGaAs
基板としては、勿論不純物無添加のバルク結晶から切り
出した結晶を用いることができるが、その結晶に気相成
長法あるいは液相成長法によって所定の厚みの高純度層
を成長させたものを用いてよいことは言うまでもない。
次に図1(c)に示すように高純度GaAs基板1を研
磨して所定の厚さにし、この高純度GaAs層1a上に
素子を形成する。このことによって、元々の基板が素子
の活性層になり、成長層が素子の基板となる。
【0021】ここで、GaAsの液相成長法に用いる溶
媒としてGaを用いる。Ga中のGaAsの溶解度が大
きいので、900°Cから600°Cまで一回の徐冷を
行うことによって300μmの厚さの成長層が容易に得
られる。溶媒としてはGa以外に、格子補償を考慮すれ
ば、例えばSn、Bi、Inなどを用いることもでき
る。
【0022】上述のようにi層と高不純物濃度の層では
結晶中に含まれる不純物濃度が7〜8桁も違うため、そ
れぞれの格子定数は異なっている。すなわち格子不整合
から生じる歪は無視できず、基板の湾曲、ミスフィット
転位の原因となるが、p+ 成長のための不純物としては
Geを用い、n+ 成長のための不純物としてはTeと
P、SeとSb、SeとSn、SとSb、SとSn、S
nとSiなどの組合せを用いることによって、ミスフィ
ット転位や基板の湾曲などで格子不整合が生じる問題を
解決する。ここで不純物としてSnを用いる場合には、
予め溶媒としてSnを用いることも可能である。
【0023】すなわち、格子補償効果を利用して、p+
あるいはn+ 成長層の格子定数をp - あるいはn- 基板
の格子定数に合わせることができるような不純物を選択
している。n- あるいはp- GaAsはほとんど不純物
を含まず、真性GaAsに近いのでその格子定数を真性
GaAs結晶の格子定数とほぼ同じ値を持つと考えられ
る。
【0024】代表的な原子の共有結合半径を示す表1を
用いて、まずp型ドーパントとしてのGeの場合につい
て説明する。Geはその共有結合半径が1.22であり、
ちょうどGaとAsの共有結合半径の平均値となってい
る。また実際のGaAsとGe単結晶の格子定数はそれ
ぞれ5.6533Åと5.6461Åと非常に近い値と持っ
ている。このことによりGeが1019cm-3程度添加され
ても、その層の格子定数はn- あるいはp- 層の格子定
数に一致する。
【表1】
【0025】またn型ドーパントの場合は、Geのよう
に共有結合半径がちょうど合うものがないので、2種類
の不純物の組合せを行う。今、Teをn型ドーパントと
して用いる場合、表1より、Teの共有結合半径が1.3
2ÅとGaやAsの値より大きいことが分かる。この場
合、Asと同じV族で、p型ドーパントとならず、しか
も共有結合半径がGaやAsより小さい値を持つPを同
時に添加することにより、格子定数をn- あるいはp-
GaAs基板に合わせることができ、同様の理由で、n
型ドーパントとして、上記の不純物の組合せを用いるこ
とができる。すなわち、n+ 、p+ のどちらの成長の場
合においても、不純物濃度で7〜8桁の差のある層の接
合を形成しても、ミスフィット転位や湾曲のない、i層
を有する基板を提供することが可能となる。n型ドーパ
ントとしてSeを用いてもよい。
【0026】i層の厚さは、素子の用途によって異なる
が、研磨技術の加工精度の範囲で任意に選ぶことができ
る。現在の研磨技術では1μm程度の誤差範囲内で任意
の厚さを得ることができる。実際には、GaAsのパワ
ー素子としては5μm〜100μm程度の厚さが用いら
れる。
【0027】本発明の方法は従来のGaAs素子の作製
技術とは発想を逆転しており、n、pの高純度なG
aAs基板が素子の活性層となり、液層成長法によって
形成した厚いp、nの層が素子の基板となる。すな
わち、通常のエピタキシー技術を用いたデバイスの製作
プロセスにおいては、まず、高不純物濃度の半導体基板
上にデバイスの活性領域を形成するための低不純物濃度
の半導体層をエピタキシャル法によって成長させる方法
がとられている。これに対して本発明においては、従来
の技術とは異なり、高純度の結晶から板状に切り出す
か、あるいはさらにその上に適当な方法で所定の厚みの
GaAs層を成長させた高純度(低不純物濃度)基板上
にエピタキシャル技術によって高不純物濃度の厚い層を
成長し、逆に基板として用いていた高純度(低不純物濃
度)半導体全域すなわち基板側にデバイスの活性領域を
構築している。
【0028】上述したように、GaAsを用いてSI
T、SIサイリスタなどを作製すためには、約数10μ
m程度の高純度GaAs層と厚いn+ 或いはp+ 層(3
00μm程度)の接合が必要になる。SiでSIサイリ
スタを作製する場合には、この高純度層の厚さが100
μm以上必要になる場合があり、p+ 層は電極にすぎな
いので、形成は簡単であるが、GaAsの場合には高純
度層の厚さが薄くなければならず、それ自体では素子を
支えることができないために、p+ (或いはn+)層は
厚くして、電極としてのみならず素子の基板となるよう
にしなければならない。本方法による素子作製プロセス
においては成長後に、元々基板だった高純度層を研磨す
るために、それに耐え得る厚さが必要である。
【0029】このような厚い高不純物濃度層を高純度基
板上に短時間に成長させるのに有効な実際的な液相成長
法を図2を参照して以下説明する。まず、図2(a)に
示すGaAs厚膜成長用カーボンボート中に高純度Ga
As基板41、成長用Ga溶液42、原料用GaAs多
結晶43をセットし、水素雰囲気中で900°Cまで昇
温し適当な時間保持する。
【0030】ここで高純度GaAs基板41は面方位が
(100)のものを用いている。勿論、基板41の面方
位はこれ以外の例えば(111)A、(111)Bを用
いてもよい。またGa溶液42は予め900°Cで飽和
する量のGaAsを溶解させてある。さらに、このGa
溶液42中には、成長層に1019cm−3程度のGe
がドープされるようにGeが添加してある。また、原料
用GaAs多結晶43は準備したGa溶液が多少でも未
飽和だった場合に、この900°Cでの保持時間中に、
未飽和分のGaAsを供給するために用いている。成長
溶液42としてGaを用いる理由は、GaはGaAsの
構成元素の一つなので、添加されて不純物となる心配が
ないことと、Ga中のGaAsの溶解度が高いので、厚
い成長層が得られやすいことによる。以上は成長開始温
度として900℃を用いる場合を例にとって述べたが、
必要とする高不純物濃度層の厚みに対応して、これより
高い温度でもまた低い温度でもよいことは勿論である。
【0031】適当な時間の後に、石英棒によりボートを
スライドして、図2(b)に示すように基板41と溶液
42を接触させ、0.13°C/min の徐冷速度で降温
し、液相成長を行う。温度が600°Cになったところ
で、図2(c)に示すように、再びボートをスライドし
て、基板41を溶液42から切り離して成長を終了す
る。
【0032】上述の成長方法において、最も特徴的なの
は、GaAs基板41を溶液42の上側にセットしてい
ることである。これは、成長中、過飽和状態になったG
a溶液42中ではGaAsは、浮力によって上側に輸送
されるため、下側に基板41を配置した場合よりも、非
常に厚い成長層を得られるからである。これら一連のプ
ロセスにより、再現よく300μm程度の厚いp+ Ga
As層が得られ、これは、後の素子作製プロセスに対し
て充分な厚さである。もちろん、n+ 層の成長も、用い
るドーパントを変えるだけで、同様に厚い層を得ること
ができる。また、ボートはこの構造に限らず、同時に複
数枚の基板上に成長することも可能である。
【0033】液相成長法は不純物添加量の制御が容易で
あるため、簡単に所望のn+ あるいはp+ の高濃度のド
ーピングができる上に、上述した理由により基板と成長
層の格子整合がとれているために、1×1012cm -3
1×1019cm -3 のように7桁もの不純物濃度差があっ
ても基板の湾曲やミスフィット転位は見られず、素子作
製プロセスに悪影響を与えずに理想的な素子を実現する
ことができる。
【0034】図2について上述した方法によって高純度
基板41上に成長した高不純物濃度層の拡がり抵抗は、
図3に示すように、成長後の基板を斜めに研磨した後
に、2本の細い針を立て、矢印方向に位置を少しづつ移
動させながら、測定することができ、この測定によって
得られたデータをグラフに示すと図4のようになる。単
純に言えば、抵抗値が高ければ高い程、不純物の濃度が
低いことを示し、抵抗値が低い程、不純物濃度が高いこ
とを意味している。図4から明らかなように、界面付近
で抵抗が急峻に変化しており、非常に急峻なp+ −n-
接合が形成されていることが分かる。また、図中の不純
物濃度の数値は、他の測定方法(四探針法など)により
測定した結果である。
【0035】次に、上述した方法で成長した高不純物濃
度層と高純度基板との格子整合性の評価方法とその結果
を説明する。この評価にはX線回折装置を使用した。成
長後の基板を斜めに研磨した接合面にX線を照射するこ
とで、基板と成長層の格子定数が異なっていれば、回折
されたX線は両方の層からのものが重なっているため、
幅の広いピークとなってしまう。さらに、格子定数差が
大きい場合には、2つのピークに分離してしまう。
【0036】図5(a)のグラフは成長を行う前の基板
を測定した場合を示し、当然1つのピークが観測され、
その半値幅は14.93秒と狭く、基板の結晶性の良さを
示している。図5(b)はp+ (Geドープ、1×10
19cm-3)の成長を行った試料の測定結果である。結果は
1つのピークで、その半値幅は18.27秒基板のみの場
合と比較して、若干、広くはなかったものの、それでも
充分、狭い値を示し、成長層と基板の格子整合性が充分
取れているのみではなく、成長層の結晶性が良いことを
示している。
【0037】上述の方法を用いれば、ある程度の厚さの
i層を必要とする理想的なGaAs素子を容易に作製す
ることができる。具体的には、SIT、BSIT、SI
サイリスタ、pinダイオードなどを作製することがで
きる。SIT、BSIT、SIサイリスタはそれぞれ、
埋込みゲート型、表面ゲート型、切込みゲート型(溝ゲ
ート型)などがあるが、その全てのゲート構造に対して
上述の方法が有効なのは言うまでもない。
【0038】次に、本発明を使ってGaAspinダイ
オードを作製した場合について説明する。pinダイオ
ードは高速及び高耐圧なダイオードとしてSiにおい
て、よく用いられているが、GaAsでpinダイオー
ドを作製すればさらにその特徴が顕著になる。またpi
nダイオードは受光素子としても用いられるが、GaA
sにおいては特にその発光特性が大きい意味を持つ。G
aAspinダイオードのn- 層の厚さが30〜50μ
m程度であれば、ダイオードの順バイアス状態におい
て、n- 層全体が非常に高注入状態となり、赤外線の発
光が起こる。しかし、この場合の発光領域は通常のGa
AsLED(発光ダイオード)よりも非常に広いので、
全体的に強い赤外線を得ることができる。
【0039】具体的には、図6(a)〜(e)及び図7
(a)〜(b)に示す方法でpinダイオードを作製し
た。まず、図6(a)に示す高純度GaAs基板
(n- 、(100)面、2×1012 cm -3、厚さ300
μm)31上に、TeとPを添加したGa溶液を用いて
300μmのn+ 層32を成長した(図6(b))。こ
のn + 層32のキャリア濃度は5×1018 cm -3であ
り、もちろんn- −n+ 接合の格子整合がとれるように
TeとPの量は調整されている。次にn- GaAs基板
31を研磨し、50μmの厚さとしその表面を鏡面に仕
上げてn- GaAs層31aを形成した(図6
(c))。
【0040】次にn- 層31aの表面にリンガラスPS
Gと窒化珪素からなる膜PSG/Si3 4 33をCV
D法によって堆積させ、その一部を反応性エッチング法
により除去し(図6(d))、残ったPSG/Si3
4 33をマスクとしてMgのイオン打ち込みを行いp+
層34を形成した(図6(e))。ここでイオン注入の
ドーズ量と加速電圧はp+ 層の不純物濃度が1×1019
cm -3で厚さが2μmになるように調整してある。ここ
で、Mgの代わりに、Be、Cd、Znを用いることが
できる。またイオン注入を行うかわりにZnの拡散でp
+ を形成することも可能である。
【0041】次に一旦、PSG/Si3 4 33を反応
性エッチング法により除去した後、CVD法によりSi
2 35を堆積して、アニールを行う(図7(a))。
次にSiO2 35を除去し、再びPSG/Si3 4
6を堆積し、p+ 層34の一部分をエッチングにより除
去して窓を開け、AuGe37を蒸着する。また、裏面
のn+ 側にも全面にAuGe38を蒸着した後、熱処理
して電極を製作する(図7(b))。
【0042】ここで述べた素子の保護膜33、36はP
SG/Si3 4 であるが、SiO 2 、Si3 4 、S
iOx y を用いることもでき、イオン注入後のアニー
ルの保護膜35も、SiO2 の代わりにSi3 4 、S
iOx y 、AlN、GaNを用いることも可能であ
る。
【0043】図6について説明した方法で作製したpi
nダイオードの図8に示す1/C2−V特性は、明らか
に直線的な関係が得られており、p+ −n- 接合が理想
的な階段接合になっていることが分かる。
【0044】また、pinダイオードの図9に示す分光
感度特性(受光)は約870nmでピークを持つ特性が
得られた。n- 層の厚さが80μm程度もあるので効率
は低いが、厚さ及び光の取り入れ方の最適設計を行えば
感度を充分に上げることが可能である。
【0045】さらにpinダイオードの図10に示す発
光特性(発光)より、pinダイオードが順バイアス状
態で発光することが確認できた。この素子の活性領域の
面積は3×3mm2 であり、ここで流れる電流(5、1
0、20mA)では非常に電流密度が低い。すなわち、
素子化プロセスを確立し、リーク電流を減少させるとと
もに、素子の放熱構造と光の取り出し構造とを最適化す
れば、高電流密度での高輝度の発光を得ることができ
る。勿論この現象は、SIサイリスタ、BSITの導通
時の発光に応用できる。
【0046】図11(a)〜(c)は表面ゲート型、埋
込みゲート型及び切込みゲート(溝ゲート)型のSIサ
イリスタの構造をそれぞれ示し、図12(a)〜(c)
は表面ゲート型、埋込みゲート型及び切込みゲート(溝
ゲート)型のBSIT(SIT)の構造をそれぞれ示
す。
【0047】図11(c)に示した溝ゲート構造のノー
マリオフ型のSIサイリスタの作製方法について図13
(a)〜(e)、図14(a)〜(d)及び図15
(a)〜(c)を参照して説明する。まず、図13
(a)に示す面方位(100)、厚さ300μmのn-
GaAs基板(2×1012cm -3 )11を用意する。そ
して、このn- GaAs基板11上に液層成長により約
300μmのp+ GaAs層(Geドープ)12を成長
させる(図13(b))。ここでGeのドープ量は1×
1019cm -3 としている。
【0048】次に、n- GaAs基板11を研磨し、鏡
面に処理して50μmの厚さのn-GaAs層11aに
する(図13(c))。その後、このn- GaAs層1
1a上にGaを溶媒とし、TeとPを同時にドープした
成長を行い、約2μmのn+層(1×1019cm -3 )1
3を得る(図13(d))。言うまでもないが、ここま
でで得られるp+ −n- −n+ 接合は全て格子整合が取
れており、格子歪によるミスフィット転位や基板の湾曲
は見られない。
【0049】次に、このn+ 層13上にCVD法により
Si34 及びPSG(リンガラス)14を堆積させ
(図13(e))、このPSG/Si3 4 14を反応
性エッチング法により部分的に除去する(図14
(a))。その後、このPSG/Si 3 4 14をマス
クとして、反応性エッチング法あるいは通常の溶液によ
るエッチング法により、n- GaAs層11aをエッチ
ングし、5μmの深さの溝15を形成する(図14
(b))。ここで溝15の幅は5μm、ソース部16の
幅は5μmに設定してある。
【0050】次にまた、PSG/Si3 4 17を0.5
μm程度堆積させた後、溝15の底のみ、反応性エッチ
ング法により取り除く(図14(c))。次に、このP
SG/Si3 4 17をマスクとして、溝15の底のみ
にMgのイオン注入を行う。ここではドーズ量と加速電
圧を適当に調整して、2μm程度の厚さの5×1018cm
-3 のp+ 層18を形成する(図14(d))。次にP
SG/Si3 4 17を反応性エッチングにより全て除
去し、CVD法により全面にSiO2 19を堆積し、キ
ャップした状態で700°Cで15分のアニールを行う
(図15(a))。
【0051】次に、このSiO2 19を反応性エッチン
グにより全て除去し、再びPSG/Si3 4 20を堆
積し(図15(b))、その一部分を反応性エッチング
により除去し、AuGe21を蒸着によって堆積させ電
極を取り、SIサイリスタを作製した。勿論、裏面のア
ノード22にも電極をつけてある(図15(c))。
【0052】ここで図13(d)のn+ の形成は液層成
長を用いずSi、S、Se、Te、Snなどのイオン注
入を行っても良い。また、図14(d)のp+ のイオン
注入はMgの代わりにBe、Cd、Znなどを用いても
良い。上述のように作製したサイリスタは設計通り、ノ
ーマリオフ型の特性を示した。
【0053】上述の素子の保護膜(絶縁膜)14、17
として、PSG/Si3 4 を用いたが、SiO2 、S
3 4 、SiOx y などを用いることができる。ま
たイオン注入後のアニール時の保護膜19として、Si
2 を用いたが、Si3 4、SiOx y AlN、G
aNを用いることもできる。また、上述の素子において
はカソード、アノード、ゲートともに電極は全てAuG
eで製作したが、これはn型すなわちカソード部16に
対してはNi−AuGe、Pt−AuGeでも良く、p
型すなわちゲート18、アノード部12に対してはAu
Zn、Auを用いてもよい。
【0054】以上の様にSIサイリスタを作製する上で
重要なのは、n-−p+ 接合部の形成(図13(b))
であり、その後、素子を形成する過程では従来技術を利
用すれば良い。また作製したSIサイリスタはノーマリ
オフ型(ゲートに順バイアス電圧を加えない限り、アノ
ード−カソード間が導通しないもの)であったが、これ
はゲートとゲートの間隔を変えることによって、容易に
ノーマリオン型の素子を得ることができる。
【0055】ノーマリオフ型のサイリスタはゼロゲート
バイアスでチャンネルがピンチオフしていなければなら
ず、従来のn- 層の純度では非常にゲート間隔を狭くし
なければならず、作製は困難であった。しかし、上述の
方法によれば1011〜1013cm -3 の高純度なGaAs
層を活性層として使用できるので、容易にピンチオフが
実現でき、ゲート間隔を従来のように狭くしなくとも、
ノーマリオフ型の素子を実現でき、ノーマリオフ型素子
作製に対する制約がなくなった。
【0056】上述のように作製した素子はノーマリオフ
型なので当然光トリガ可能であり、外部に付けるかある
いはIC化したフォトトランジスタと組合せることによ
り、光クエンチすることも可能である。また、オン状態
において、近赤外線の発光が確認されている。勿論この
発光はノーマリオフ、オンにかかわらず得られることは
言うまでもない。
【0057】また、図16に示す、高速化のために考え
られる、二重(双)ゲート構造(a)あるいはアノード
ショート構造(b)のSIサイリスタも、高不純物濃度
層の成長を行う前に、イオン注入などで、n- GaAs
基板11a中にn+ の領域を形成すれば良く、容易に作
製することができ、より高速な素子が実現できる。
【0058】次に、図12(c)に示す溝ゲート型のB
SITを作製した場合について説明する。BSITとS
ITは構造的な違いはなく、n- 層の不純物濃度および
ゲート間隔を調整することにより、ゲートゼロバイアス
状態でチャンネルがピンチオフし、ゲートに順バイアス
をかけないとソース−ドレーン間が導通しない、ノーマ
リオフ型のSITをBSITという。すなわち、ゲート
ゼロバイアスでソース−ドレーン間が導通している、ノ
ーマリオン型のSITも用いるn- GaAs基板の不純
物濃度とゲート間隔を変えるのみで、同様に作製するこ
とができる。
【0059】また図12(c)と図11(c)とを比較
するとわかるように、BSIT(SIT)とSIサイリ
スタはアノード部のp+ をn+ に変えただけで、構造的
には何の違いもない。すなわちBSITは最初にn-
aAs基板上にp+ のかわりにn+ 層を成長すればいい
ことがわかる。具体的には、n- GaAs基板((10
0)面、2×1012cm -3 )を用いて、その上にTeと
Pを同時にドープしたGa溶液により成長を行い、30
0μmの厚さのn+ GaAs層(5×1018cm -3 )を
得た。その後の素子の作製はSIサイリスタの場合と全
く同じ方法で、また、素子の寸法も同じ値で行った。こ
のBSITにおいても、光トリガ可能であると同時に、
外部に付けるかあるいはIC化されたフォトトランジス
タによって光クエンチすることができるとともに、高注
入状態においては発光現象も確認できる。
【0060】以上のように、n- 、p- の高純度なGa
As基板11を用いることにより、従来作製が困難であ
ったGaAsのSIT、BSIT、SIサイリスタ、p
inダイオードなどを容易に作製することが可能となっ
た。
【0061】特に高純度なi層を必要とするBSITや
ノーマリオフ型のSIサイルスタの作製も容易に実現で
きる。このBSITやノーマリオフ型のSIサイリスタ
は光トリガで素子をオン状態にすることが可能であると
同時に、図17(a)及び(b)に示すように、集積化
により同じ基板上に作製するか、あるいは外部回路とし
て接続した静電誘導フォトトランジスタ(SIPT)に
よって光クエンチすることが可能であり、これらノーマ
リオフ型の素子がGaAsで実現するか否かは将来のパ
ワーデバイスにとって重大な問題である。
【0062】上述したように作製される、GaAsのp
inダイオード、SIサイリスタ(ノーマリオン及びノ
ーマリオフ両方)、高注入状態のBSITはそのオン状
態において高輝度な赤外線を発光する。
【0063】また図18(a)および(b)に示すよう
に、GaAs、SIT、BSIT、SIサイリスタのア
ノード部(p+ )にGaAsとの格子整合性の良いAl
GaAsを用い、p+ −n- 接合をヘテロ接合にするこ
とができる。このとき、BSITあるいはSIサイリス
タを光トリガでオンさせる場合には、このAlGaAs
層はGaAsよりエネルギーギャップが大きいために窓
層となり、キャリア発生に有効なチャンネル領域に光を
導入したり、発光した光を外部に取り出すために重要な
役割を果たす。
【0064】BSIT、pinダイオード、SIサイリ
スタがオンしているときに直接得られる光は赤外線であ
るが、その発光が強力なため、適当な希土類蛍光体(Y
0.56Yb0.25Er0.01OCl:赤、Y0.84Yb0.15Er
0.013 :緑、Y0.65Yb0. 35Tm0.001 3 :青)を
表面の一部にコートしておけば、容易に可視光が得られ
る。このことにより実際の高速信号処理は赤外線で行
い、配線などの肉眼によるモニタに可視光を用いること
ができる。
【0065】また、図18に示したSIサイリスタにお
いてはAlGaAsとのヘテロ接合を用いた構造によ
り、AlGaAsのエネルギーギャップがGaAsより
も大きいことを利用して、光トリガ用の光の内部への導
入や内部で発光した赤外線を外部へ取り出すために有効
な窓層を利用することができる。また、この素子におい
ては、オン状態にAlGaAs層も発光するために表面
に希土類のコートをしなくても、赤外線のみならず赤色
の発光を得ることができる。
【0066】図19(a)〜(c)にそれぞれ示すよう
に、BSIT(SIT)、SIサイリスタ、pinダイ
オードなどの素子においては、p、nのタイプを反転し
たものも同様に作製することができる。
【0067】上述した基板上には、SIT、BSIT、
SIサイリスタのそれぞれの集積された素子を作製する
ことができる。同様にBSITとSIサイリスタ、光S
ITとBSIT、光SITとSIサイリスタあるいはバ
イポーラトランジスタや通常のFETとの組合せなど種
々な素子の組合せによるIC化も可能である。
【0068】SIT、BSIT、SIサイリスタにおい
てはゲートとしてp+ (あるいはn + )のみではなく、
ショットキーーゲートを用いることも可能である。
【0069】以上説明した実施例によれば、従来製作が
困難であった高純度層すなわちi層の特長を活かしたG
aAs素子例えば、SIT、BSIT、SIサイリスタ
などを容易に作製することができる。SITに関して
は、同じレベルのSiのSITと比較して高耐圧で高速
の素子を作製することができる。さらにBSITに関し
ては、GaAs中の電子、正孔の寿命が非常に短いため
に、Siと比較して非常に時間の短い、大電流の高速ス
イッチング素子の実現が可能となり、パワーデバイスの
分野に一大革命をもたらすと考えられる。SIサイリス
タにおいてもBSIT同様、非常に高速な素子ができる
ことはいうまでもない。
【0070】またSiで良く知られているように、BS
IT、SIサイリスタは光によって素子をオン、オフす
ることができるが、GaAsは直接遷移型の半導体なの
で、i層中に電子、正孔ともに高注入状態にあるSIサ
イリスタのオン状態では、i層から高輝度の赤外線の発
光が期待できる。すなわち、GaAsSIサイリスタは
そのオン状態において、他の素子への光源としても利用
できるわけである。
【0071】GaAsSIサイリスタは光トリガ、光ク
エンチが可能なので、光で数百V、数十Aの電流駆動を
制御するとともに、その素子自身が他の素子への光信号
を送る、完全に電気的に分離された光制御電力システム
の確立が可能になる。勿論、この様な光トリガ、光クエ
ンチが可能で、オン状態で発光する素子は、高注入状態
のGaAsBSITでも実現することが可能である。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、
- あるいはp - GaAs基板上にp + あるいはn + Ga
As成長層を形成した後n - あるいはp - GaAs基板
を研磨して所定の厚さのn - あるいはp - GaAs層を
形成し、このn - あるいはp - GaAs層にn + あるい
はp + 層を形成してpin構造からなる高純度の真性層
を有するGaAs素子を製造することができる。
【0073】
【0074】さらに、高不純物濃度GaAs成長層の形
成を液相成長法、特に、GaAsを溶解した溶液の上側
に高純度GaAs基板を乗せて行っているので、厚い成
長層を短時間に効率的に形成することができる。
【0075】さらにまた、高不純物濃度GaAs成長層
の不純物として、単体の共有結合半径または組合せの共
有結合半径の平均値がGaとAsの共有結合半径の平均
値に略等しい値を持つものを使用しているので、高不純
物濃度GaAs成長層と高純度GaAs層との不純物濃
度差が大きくても、格子不整合を生じることなく、高純
の真性層を有するGaAs素子を製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による高純度層を有するGaAs素子の
製造方法の原理的な実施例を示す図である。
【図2】成長用カーボンボートを使用して高純度基板上
への高不純物層の具体的な成長方法を示す図である。
【図3】Geドープ相の断面の拡がり抵抗測定方法を示
す図である。
【図4】Geドープ層の断面の拡がり抵抗測定結果を示
すグラフである。
【図5】Geドープによる格子補償結果を説明するため
のロッキングカーブを示す図である。
【図6】本発明の方法によるpinGaAsダイオード
の製造方法の工程の一部分を示す図である。
【図7】本発明の方法によるpinGaAsダイオード
の製造方法の工程の他の部分を示す図である。
【図8】pinダイオードのC−V特性を示すグラフで
ある。
【図9】pinダイオードの分光感度特性を示すグラフ
である。
【図10】pinダイオードの発光特性を示すグラフで
ある。
【図11】高純度層を有するGaAs素子であるSIサ
イリスタの種々の構造を示す図である。
【図12】高純度層を有するGaAs素子であるBSI
T(SIT)の種々の構造を示す図である。
【図13】本発明の方法による溝ゲート型GaAsSI
サイリスタの製造方法の工程の一部分を示す図である。
【図14】本発明の方法による溝ゲート型GaAsSI
サイリスタの製造方法の工程の他の一部分を示す図であ
る。
【図15】本発明の方法による溝ゲート型GaAsSI
サイリスタの製造方法の工程のさらに他の一部分を示す
図である。
【図16】高速化のためのSIサイリスタ構造を示す図
である。
【図17】光トリガ、光クエンチSIサイリスタの例を
示す回路図である。
【図18】アノードにAlGaAsを用いたSIサイリ
スタの構造例を示す図である。
【図19】各素子のタイプ反転の例を示す図である。
【図20】従来の高純度層を有するGaAs素子の製造
方法の例を示す図である。
【図21】図16に示す従来の方法によって製造した素
子の問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
1,11,31 高純度GaAs基板(n-
るいはp- GaAs基板) 1a,11a,31a 高純度GaAs層(n- ある
いはp- GaAs層) 2,12,32 高不純物濃度GaAs成長層
(p +あるいはn +GaAs成長層)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 雅和 静岡県磐田市見付4154番地 静大磐田宿 舎25号 (56)参考文献 特開 昭51−85388(JP,A) 特開 昭51−273(JP,A) 特開 昭52−135264(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/306,21/304 H01L 21/208,29/80,31/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 - あるいはp - GaAs基板を用意
    し、 該n - あるいはp - 高純度GaAs基板上にp + あるい
    はn + GaAs成長層を形成し、 前記n - あるいはp - GaAs基板を研磨して所定の厚
    さのn - あるいはp - GaAs層を形成し、その後該n
    - あるいはp - GaAs層にn + あるいはp + 層を形成
    してpin、nin、pipおよびnip構造の素子を
    形成する ことを特徴とする高純度の真性層を有するGa
    As素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記GaAs成長層の形成を液相成長法
    によって行うことを特徴とする請求項1記載の高純度
    真性層を有するGaAs素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記液相成長法による前記GaAs成長
    層の形成を、GaAsを溶解した溶液の上側に前記Ga
    As基板を乗せて行うことを特徴とする請求項2記載の
    高純度の真性層を有するGaAs素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記GaAs成長層の不純物として、単
    体の共有結合半径または組合せの共有結合半径の平均値
    がGaとAsの共有結合半径の平均値に略等しい値を持
    つものを使用したことを特徴とする請求項1乃至3記
    の高純度の真性層を有するGaAs素子の製造方法。
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