JP2997929B1 - 昇降開閉装置 - Google Patents

昇降開閉装置

Info

Publication number
JP2997929B1
JP2997929B1 JP20588798A JP20588798A JP2997929B1 JP 2997929 B1 JP2997929 B1 JP 2997929B1 JP 20588798 A JP20588798 A JP 20588798A JP 20588798 A JP20588798 A JP 20588798A JP 2997929 B1 JP2997929 B1 JP 2997929B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rope
drum
elevating
drums
lifting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP20588798A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000027164A (ja
Inventor
誠 名代
重夫 川崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Jukogyo KK filed Critical Kawasaki Jukogyo KK
Priority to JP20588798A priority Critical patent/JP2997929B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2997929B1 publication Critical patent/JP2997929B1/ja
Publication of JP2000027164A publication Critical patent/JP2000027164A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Barrages (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 装置規模を大型化,複雑化させることなく、
昇降体の降下速度を自由に調整できるようにする。 【解決手段】 昇降体1を吊持するロープ4と、ロープ
4を巻取,繰出することにより昇降体1を昇降させる昇
降駆動機構3とを備えてなる。昇降駆動機構3は、ロー
プ4が巻取,繰出される2基のドラム3a,3a’を備
え、一方のドラム3aは、昇降体1の降下の際のロープ
4の繰出に使用され、他方のドラム3a’は、昇降体1
の上昇の際のロープ4の巻取に使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、防潮ゲート等の
昇降体(扉体)を昇降開閉する装置に係る技術分野に属
する。
【0002】
【従来の技術】 従来、防潮ゲート等の扉体の昇降開閉
装置としては、例えば、図6に示すものが知られてい
る。
【0003】一般にこの種防潮ゲート等の扉体の昇降開
閉装置は、図5に示すように、防潮ゲートの扉体、即
ち、昇降体1を昇降開閉するもので、防潮壁Wに昇降体
1の昇降を案内する門型の支持枠2を設備し、支持枠2
の上部に設置された昇降駆動機構3から延びたワイアロ
ープ等のロープ4で滑車5を介して昇降体1を吊持する
ようになっている。また、昇降体1の両側には、昇降体
1の昇降を助勢するカウンタウエイト6が連結されてい
る。
【0004】この従来の昇降開閉装置では、ロープ4の
一端部が支持枠2に固定され他端部が昇降駆動機構3の
1基のドラム3aに捲回され、昇降体1の昇降に伴って
ロープ4が巻取,繰出されるようになっている。また、
昇降駆動機構3のドラム3aには、同軸に駆動ギア3b
が固定されている。駆動ギア3bには、小ギア3cを介
して遊星歯車機構等を内蔵した差動減速機3dが連結さ
れている。差動減速機3dには、ブレーキ3eを介して
ドラム3aを回転駆動するためのモータ3fが連結され
た系統Aと、ブレーキ3eを介して速度調整ブレーキ3
gが連結された系統Bとが接続している。
【0005】この従来の昇降開閉装置によると、昇降体
1の降下,上昇の双方の速度が昇降駆動機構3の差動減
速機3dの規制を受けることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 前述の従来の昇降開
閉装置では、電動機出力の低減のため昇降体1の上昇速
度はダム・堰施設技術基準により、一般に0.3m/分
を標準とされ、昇降体1の降下速度については、昇降駆
動機構3の速度調整ブレーキ3gで調整されることにな
るが、最終的には規制を受ける差動減速機3dによって
決定されることになる。従って、差動減速機3dが複雑
なギア噛合構造で構成される関係から、昇降体1の上昇
速度に対し、降下速度を速くするには構造的に限界があ
り、有効に対応することができないし、これに対応させ
るためには装置自体が膨大化して実施化し得ないという
問題点がある。
【0007】なお、昇降体1の降下速度については、駆
動伝達断続機構等を付設して、昇降体1の降下の際に昇
降駆動機構3の差動減速機3dによる速度規制を回避す
るようにすることが考えられる。然しながら、駆動伝達
断続機構等の付設によって、装置規模が大型化,複雑化
するという新たな問題点が生ずることになる。
【0008】本発明は、このような問題点を考慮してな
されたもので、装置規模を大型化,複雑化させることな
く昇降体の降下速度を自由に調整することのできる昇降
開閉装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】 前述の課題を解決する
ため、本発明に係る昇降開閉装置は、次のような手段を
採用する。
【0010】上記課題は、昇降体を吊持するロープと、
ロープが巻取,繰出される2基のドラムを備え、一方の
ドラムは昇降体の降下の際のロープの繰出に使用され、
他方のドラムは昇降体の上昇の際のロープの巻取に使用
されるよう構成した昇降駆動機構とからなる昇降開閉装
置において、他方のドラムにはドラムを回転駆動するモ
ータが連結され、両ドラムの間には両ドラムの同期回
転,回転伝達遮断を選択する同期調整機構が設けられて
いることにより達成される。
【0011】この手段では、昇降体の降下の際のロープ
の繰出と昇降体の上昇の際のロープの巻取とが別個のド
ラムで行われ、昇降体の降下が際に昇降体の上昇の際の
ロープの巻取が行われるドラム側の駆動制御系の規制を
受けないため、昇降体の降下速度を自由に調整すること
ができる。また、従来例に対してドラムを増設するだけ
であるため、装置規模の大型化,複雑化が避けられる。
2基のドラムが同期調整機構を介して1つのモータで駆
動される。
【0012】上記課題は、請求項1の昇降開閉装置にお
いて、両ドラムはそれぞれ同軸に駆動ギアが固定され、
同期調整機構は両駆動ギアに噛合可能なアイドルギアと
アイドルギアを駆動ギアに対して噛脱自在に進退させる
進退駆動部とからなることにより達成される。
【0013】この手段では、同期調整機構が簡素なギア
噛合構造で構成される。
【0014】
【発明の実施の形態】 以下、本発明に係る昇降開閉装
置の実施の形態を図1〜図4に基づいて説明する。
【0015】この実施の形態では、前述の従来例と同様
の防潮ゲートからなる扉体等の昇降体1を昇降開閉する
に好適なものを示してある。
【0016】この実施の形態は、図1に示すように、昇
降駆動機構3のドラム3a,3a’と駆動ギア3b,3
b’と小ギア3c,3c’とを2組備えている。そし
て、両ドラム3a,3a’には、共通の1本のロープ4
が捲回されている。
【0017】一方の小ギア3cには、主ブレーキ3eを
介して速度調整ブレーキ3gが連結されている。速度調
整ブレーキ3gとしては、例えば、油圧ブレーキ等が考
えられる。
【0018】他方の小ギア3c’には、これを正、逆転
するモータ3fが連結されている。
【0019】両駆動ギア3b,3b’の間には、同期調
整機構7が介装されている。この同期調整機構7は、両
駆動ギア3b,3b’に噛合、離脱可能なアイドルギア
7aと、アイドルギア7aを両駆動ギア3b,3b’に
対して進退させる進退駆動部7bとからなる。このアイ
ドルギア7aを用いた簡素なギア噛合構造は、同期調整
機構7の構造を簡素化させて安価,容易な製造を可能に
する。また、同期調整機構7は、昇降駆動機構3での1
つのモータ3fでの2基のドラム3a,3a’の回転駆
動を可能にし、昇降駆動機構3の構造を簡素化させて安
価,容易な製造を可能にすることに寄与する。
【0020】この実施の形態によると、前述の従来例に
比し昇降駆動機構3のドラム3a,3a’,駆動ギア3
b,3b’,小ギア3c,3c’を2組に増設した構成
からなるため、装置規模が大型化,複雑化していない。
【0021】設置されたこの実施の形態の昇降体1を降
下させるには、図2に示すように、同期調整機構7の進
退駆動部7bを駆動してアイドルギア7aを両駆動ギア
3b,3b’から後退させて噛合を解除しておき、一方
の小ギア3cに連結している主ブレーキ3eを開放する
ことになる。
【0022】主ブレーキ3eが開放された小ギア3c,
駆動ギア3bは、自由回転が可能になる。この結果、ロ
ープ4に掛かっている昇降体1の荷重によって一方のド
ラム3aが回転し、ロープ4がドラム3aから繰出され
て昇降体1が降下する。この昇降体1の降下速度は、速
度調整ブレーキ3gによってのみ規制され、他の機器等
によって規制されることがない。従って、昇降体1の降
下速度を自由に調整することができ、緊急の際には昇降
体1を高速に降下させることもできる。
【0023】昇降体1を降下させた後には、図3に示す
ように、同期調整機構7の進退駆動部7bを駆動してア
イドルギア7aを両駆動ギア3b,3b’に進出させて
噛合させ、一方の小ギア3cに連結しているブレーキ3
eを開放しておき、他方の小ギア3c’に連結している
モータ3fを駆動することになる。
【0024】モータ3fで回転駆動された他方の小ギア
3c’は、他方の駆動ギア3b’,ドラム3a’を正方
向(図面左回り)に回転させる。この結果、他方の駆動
ギア3b’に噛合している同期調整機構7のアイドルギ
ア7aが逆方向(図面右回り)に回転し、アイドルギア
7aに噛合している一方の駆動ギア3b,ドラム3aを
正方向に回転させることになる。この結果、両ドラム3
a,3a’が同一方向に同期回転して、滑車5を空回り
させて降下して設置している昇降体1を移動させること
なく、一方のドラム3aにロープ4が巻取られることに
なる。このロープ4の巻取長は、昇降体1の降下に際し
て一方のドラム3aから繰出されたロープ4の繰出長と
同一である。
【0025】ロープ4の巻取の後には、一方の小ギア3
cに連結している主ブレーキ3eを掛け、同期調整機構
7の進退駆動部7bを駆動してアイドルギア7aを両駆
動ギア3b,3b’から後退させて噛合を解除すること
になる。
【0026】昇降体1の降下後の前述の作業によって、
昇降体1の上昇準備が完了することになる。この昇降体
1の上昇準備作業は、前述の従来例では不要であるもの
の、極めて短時間に完了が可能であり昇降開閉に何等不
具合を生じさせるものではない。
【0027】設置されたこの実施の形態の昇降体1を上
昇させるには、図4に示すように、前述の上昇準備状態
から、他方の小ギア3c’に連結しているモータ3fを
駆動することになる。
【0028】モータ3fで回転駆動された小ギア3c’
は、他方の駆動ギア3b’,ドラム3a’を逆方向へ回
転させる。この結果、ロープ4が他方のドラム3a’に
巻取られ、一方の駆動ギア3b,ドラム3aの自由回転
が阻止されていることから、昇降体1が上昇する。
【0029】昇降体1が上昇した後には、適当なロック
装置を掛けて昇降体1を保持するようにすれば、昇降体
1が不測に降下することはない。
【0030】以上、図示した実施の形態の外に、防潮ゲ
ート以外の昇降体1の広範な昇降開閉に実施することが
可能である。
【0031】
【実施例】 前述の実施の形態の昇降駆動機構3のドラ
ム3a,3a’,駆動ギア3b,3b’,小ギア3c,
3c’について、前述の従来例と同様の大きさのものを
使用し試設計してみた。試設計結果によると、従来例で
昇降体1の降下速度の安全性が確保された最速が約3m
/分であるのに対して、本発明で同じく10m/分以上
が得られている。
【0032】
【発明の効果】 上述のように本発明の構成によれば、
次のような効果が得られる。
【0033】本発明に係る昇降開閉装置は、昇降体の降
下の際のロープの繰出と昇降体の上昇の際のロープの巻
取とが別個のドラムで行われ、昇降体の降下が際に昇降
体の上昇の際のロープの巻取が行われるドラム側の駆動
制御系の規制を受けないため、昇降体の降下速度を自由
に調整することができ従来例に対してドラムを増設す
るだけであるため、装置規模の大型化,複雑化が避けら
れることは勿論のこと、2基のドラムが同期調整機構を
介して1つのモータで駆動されるため、昇降駆動機構の
構造が簡素化され安価,容易に製造することができるよ
うになる効果がある。
【0034】さらに、請求項として、上記効果に加
え、同期調整機構が簡素なギア噛合構造で構成されるた
め、同期調整機の構造が簡素化され安価,容易に製造す
ることができるようになる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る昇降開閉装置の実施の形態を示
す簡略側面図である。
【図2】 図1の動作状態図である。
【図3】 図1の他の動作状態図である。
【図4】 図1のさらに他の動作状態図である。
【図5】 防潮設備に設置された例を示す正面図であ
る。
【図6】 従来例の要部の簡略側面図である。
【符号の説明】
1 昇降体 3 昇降駆動機構 3a ドラム 3a’ ドラム 3b 駆動ギア 3b’ 駆動ギア 3f モータ 4 ロープ 7 同期調整機構 7a アイドルギア 7b 進退駆動部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02B 7/36 E02B 7/20 109

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降体を吊持するロープと、ロープが巻
    取,繰出される2基のドラムを備え、一方のドラムは昇
    降体の降下の際のロープの繰出に使用され、他方のドラ
    ムは昇降体の上昇の際のロープの巻取に使用されるよう
    構成した昇降駆動機構とからなる昇降開閉装置におい
    て、他方のドラムにはドラムを回転駆動するモータが連
    結され、両ドラムの間には両ドラムの同期回転,回転伝
    達遮断を選択する同期調整機構が設けられていることを
    特徴とする昇降開閉装置。
  2. 【請求項2】 請求項の昇降開閉装置において、両ド
    ラムはそれぞれ同軸に駆動ギアが固定され、同期調整機
    構は両駆動ギアに噛合可能なアイドルギアとアイドルギ
    アを駆動ギアに対して噛脱自在に進退させる進退駆動部
    とからなることを特徴とする昇降開閉装置。
JP20588798A 1998-07-06 1998-07-06 昇降開閉装置 Expired - Fee Related JP2997929B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20588798A JP2997929B1 (ja) 1998-07-06 1998-07-06 昇降開閉装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20588798A JP2997929B1 (ja) 1998-07-06 1998-07-06 昇降開閉装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2997929B1 true JP2997929B1 (ja) 2000-01-11
JP2000027164A JP2000027164A (ja) 2000-01-25

Family

ID=16514383

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20588798A Expired - Fee Related JP2997929B1 (ja) 1998-07-06 1998-07-06 昇降開閉装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2997929B1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6184564B1 (ja) * 2016-08-03 2017-08-23 豊国工業株式会社 水門装置
JP6979329B2 (ja) * 2017-10-25 2021-12-15 西部電機株式会社 水門開閉装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000027164A (ja) 2000-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN112374409B (zh) 一种建筑工地施工用物料升降用卷扬机
WO2018177378A1 (zh) 自动升降救援设备
JP5458397B2 (ja) 水門開閉装置
CN110562860A (zh) 一种市政工程用的可移动小吊装机
JP2997929B1 (ja) 昇降開閉装置
EP3825507A1 (en) Roller blind that freely opens/closes up and down
JP3419307B2 (ja) リフト装置
CN218320199U (zh) 一种π形预制箱涵的翻转工具
CN216336257U (zh) 一种建筑设备吊装装置
CN212077847U (zh) 一种卷扬式启闭机
US1980297A (en) Hoisting mechanism
CN212559239U (zh) 多吊点自排绳卷扬机
CN217516578U (zh) 一种液压绞车辅助牵引装置
CN214399581U (zh) 一种机电工程用吊装设备
CN213982629U (zh) 一种便于检修的监控装置
JPH04778Y2 (ja)
CN217519099U (zh) 一种棘轮棘爪装置
CN219636782U (zh) 一种放线防反转的双线盘式定向吊装器
CN217996519U (zh) 一种便于安装的辙叉吊具
CN220537205U (zh) 一种垃圾袋穿绳机
JP2004225303A (ja) シャッター
CN217102969U (zh) 一种上花下包式门式起重机
CN218508388U (zh) 一种重力消能式船闸闸门防撞装置
CN215626316U (zh) 一种受限空间用吊装装置
CN211419390U (zh) 一种室内安装用安全型吊装工具

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees