JP2997541B2 - 衛星パケット交換伝送方式 - Google Patents

衛星パケット交換伝送方式

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JP2997541B2 JP34025790A JP34025790A JP2997541B2 JP 2997541 B2 JP2997541 B2 JP 2997541B2 JP 34025790 A JP34025790 A JP 34025790A JP 34025790 A JP34025790 A JP 34025790A JP 2997541 B2 JP2997541 B2 JP 2997541B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、通信衛星を利用してパケット交換伝送を行
なう方式に関する。
(従来の技術) パケット交換方式は、伝送データを交換機または端末
装置で一定長のブロックに分割し、各ブロックに宛先情
報等の伝送に必要な情報を含んだヘッダを付加してパケ
ットと呼ばれる形にまとめ、このパケットを単位として
伝送交換するものであり、異速度端末間の通信やパケッ
ト多重通信、あるいは極めて伝送品質の高い通信等、回
線交換方式には無い優れたサービス機能を有している。
パケット交換方式の接続形態には、主として 相手選択接続:通信相手が固定されず、任意の相手
を選択して通信できる接続(バーチャルコール:VC) 相手固定接続:通信相手が常に特定の1つの相手に
固定される接続(パーマネントバーチャルサーキット:P
VC) の2種類があり、その接続運用に係わる通信規約(プロ
トコル)にはCCITTの勧告によるX.25プロトコルが採用
されている。
第4図はこのX.25プロトコルに基づいて構築したパケ
ット交換システムの構成の一例を示すもので、パケット
交換機Xの各トランクT1〜Tnにはパケット形態端末とし
てのパケット端末(PT)P1またはプロトコル変換装置
(PAD)P2〜Pnが物理回線を介して1対1に接続されて
いる。プロトコル変換装置P2〜Pnはパケット送受信能力
を持たない非パケット端末NPT1〜NPmを接続するための
もので、論理的には無限の非パケット端末が接続可能で
ある。パケット交換機Xは、各トラック毎に論理チャネ
ルと呼ばれる論理的な通信リンクを複数保有しており、
バーチャルコール方式の場合にはこれらの論理チャネル
の中から空きの論理チャネルを選択することによりパケ
ットデータの伝送が行なわれる。
例えば、いま第5図に示すようにプロトコル変換装置
P2に接続された非パケット端末NPT1が他のプロトコル変
換装置Pnに接続された非パケット端末NPTmに対し発呼要
求を行なったとすると、プロトコル変換装置P2はこの発
呼要求を受けてトランクT2が保有する全ての論理チャネ
ル(最大4096チャネル)の中から空きの論理チャネルを
選択し、その論理チャネル識別情報と相手先である非パ
ケット端末NPTmのアドレスとを含む発呼要求(CR)パケ
ットをパケット交換機Xへ送出する。そうすると、パケ
ット交換機Xは上記CRパケット中の相手先アドレスから
どのプロトコル変換装置に対する発呼要求であるかを判
断し、そのプロトコル変換装置Pnが使用可能な全ての論
理チャネル(最大4096チャネル)の中から空きの論理チ
ャネルを選択し、その論理チャネル識別情報を含んだ着
呼(CN)パケットをプロトコル変換装置Pnへ送出する。
この着呼側のプロトコル変換装置Pnは、上記CNパケット
を受けて着呼先である非パケット端末NPTmに着呼を知ら
せるとともに、パケット交換機Xへ上記CNパケットに挿
入された論理チャネル識別情報と同じ論理チャネル識別
情報を持った着呼受付(CA)パケットを返送する。そう
するとパケット交換機Xは、上記CRパケットに挿入され
た論理チャネル識別情報と同じ論理チャネル識別情報を
持った接続完了(CC)パケットを発呼側のプロトコル変
換装置P2に返送し、発呼側のプロトコル変換装置P2はこ
れを受けて発呼端末である非パケット端末NPT1に発呼受
付が完了した旨を知らせる。かくして、発呼側の非パケ
ット端末NPT1と着呼側の非パケット端末NPTmとの間に論
理的な通話路が形成され、以後この論理的な通話路を使
用して非パケット端末NPT1,NPTm相互間で第5図に示す
如くデータ(DT)パケットの伝送が可能となる。第6図
はこのDTパケットのフォーマットを示すもので、オクテ
ット1,2に使用中の論理チャネル識別情報が挿入され
る。尚、シーケンス番号はDTパケットの送達確認を行な
うためのものである。
一方、データ伝送が終了し例えば非パケット端末NPT1
が復旧要求を出力すると、プロトコル変換装置P2は復旧
要求(CQ)パケットをパケット交換機Xに送る。これを
受けてパケット交換機Xは、相手側のプロトコル変換装
置Pnに切断指示(CI)パケットを送出するとともに復旧
要求を行なったプロトコル変換装置P2に切断確認(CF)
パケットを返送する。そうすると復旧要求側のプロトコ
ル変換装置P2は、非パケット端末NPT1に復旧確認を報知
して待機状態に復帰させる。これに対し相手側のプロト
コル変換装置Pnは、非パケット端末NPTmに対し切断指示
を行なって待機状態に復帰させ、かつパケット交換機X
に対しCFパケットを返送して復旧確認を知らせる。かく
して、非パケット端末NPT1,NPTm相互間の論理チャネル
は開放され、かつ物理的なリンクも切断されて一連のパ
ケット伝送制御は終了する。
ところで、最近このようなパケット交換システムを衛
星通信回線を利用して構築することが提唱されている。
第7図はその構成の一例を示すもので、パケット交換機
Xおよび複数のパケット形態端末P1〜Pnに対応して各々
衛星通信地球局HUB,K1〜Knを設置し、これらの地球局HU
B,K1〜Knと通信衛星Sとにより形成される衛星通信回線
をパケット交換機Xの各トランクT1〜Tnと各パケット形
態端末P1〜Pnとの間に各々1回線ずつ割当ててパケット
伝送を行なうようにしたものである。
(発明が解決しようとする課題) しかし、このようなシステムには次のような問題点が
あった。すなわち、パケット伝送制御手順としてX.25プ
ロトコルを採用した場合、パケット形態端末P1〜Pnはパ
ケット交換機Xの各トランクT1〜Tnに対し物理的に1対
1に対向させる必要がある。このため、上記既存のX.25
プロトコルを用いて衛星パケット交換伝送システムを構
築しようとすると、パケット形態端末の数と同数の衛星
通信回線を用意しなければならず、この結果システム構
成が極めて大掛りで高価なものになっていた。例えば、
いま仮に1000局のパケット形態端末を収容したシステム
を構築しようとすると、それに応じて衛星通信回線が10
00回線必要となる。しかし、一般に1機の通信衛星で使
用可能な回線数は限られている。一例として通信衛星
「さくら2号」(通称CS−2)の場合は、電話回線数に
して1440回線分しか無く、これを関係省庁等が分割使用
しているのが現状である。したがって、1000回線という
多数の衛星通信回線を一つの企業内通信システムのため
に専有することは到底実現不可能であり、実現しようと
すれば専用の通信衛星を1機打上げなければならないた
め、システムが非常に大掛りで高価になっていた。ま
た、パケット交換機のみについてみてもトランク数が10
00回線というパケット交換機は超大型交換機となり、簡
易なシステムを構築することは不可能だった。
そこで、本発明は以上のような点に着目し、多数のト
ランクや衛星通信回線を用いることなく多数のパケット
形態端末を収容可能とし、これにより規模が小さく簡単
かつ安価でしかも伝送手順上も全く不具合を生じないシ
ステムを構築し得る衛星パケット交換伝送方式を提供す
ることを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明は、以上の目的を達成するために、所定のパケ
ット伝送制御手順に従ってパケット交換を行なうパケッ
ト交換装置と、このパケット交換装置の1トランクに対
し衛星通信回線の1回線を介して多重接続される複数の
パケット形態端末とを備え、上記パケット交換装置の1
トランクが保有する論理チャネルの全てもしくは一部を
分割して上記各パケット形態端末に予め独占的に割当
て、上記パケット交換装置および複数のパケット形態端
末は、パケット形態端末毎に予め独占的に割当てられた
上記論理チャネルを選択的に使用することにより、上記
所定のパケット伝送手順によるパケット伝送を行なうよ
うにしたものである。
(作用) この結果本発明によれば、1つのトランクに複数のパ
ケット形態端末を接続したことにより、パケット交換装
置のトランクおよび衛星通信回線を多数用意することな
く多数のパケット形態端末を収容することができ、これ
によりシステムを小規模で簡易にかつ安価に構築するこ
とが可能となる。
また、X.25等の既存のパケット伝送手順を使用するこ
とを前提としてトランクに複数のパケット形態端末を接
続すると、パケット交換装置から所定のパケット形態端
末にエラーパケットや着呼パケットを転送しようとした
場合に、パケット交換装置は1つのトランクに接続され
た複数のパケット形態端末を識別することができないた
め、パケットが全てのパケット形態端末に転送されてこ
れによりパケット形態端末が伝送制御上混乱を起こす。
しかし本発明の方式であれば、1つのトランクに接続さ
れた複数のパケット形態端末毎に使用可能な論理チャネ
ルが予め設定されているため、パケット交換装置は論理
チャネルから各パケット形態端末を識別することが可能
となり、この結果伝送手順上の不具合を全く生じること
なく常に正確なパケット伝送を行なうことができる。
(実施例) 第1図は本発明の一実施例における衛星パケット交換
伝送方式を適用した衛星パケット交換伝送システムの構
成を示すものである。このシステムは、X.25プロトコル
に従って動作するパケット交換機XXと、このパケット交
換機XXの各トランクTT1〜TTnに各々接続される128台の
プロトコル変換装置PP1〜PP128とを備えている。これら
のプロトコル変換装置PP1〜PP128には、各々4台の非パ
ケット端末NPT1〜NPT4が接続されている。
また、上記パケット交換機XXおよび各プロトコル変換
装置PP1〜PP128には、衛星通信地球局HUB,KK1〜KK128が
各々対応して設置されている。これらの地球局HUB,KK1
〜KK128は、通信衛星Sに搭載されたトランスポンダを
介してパケット交換機XXの各トラックTT1〜TTnと各プロ
トコル変換装置PP1〜PP128との間を各々接続するもの
で、各トラックTT1〜TTn毎に衛星通信回線CH1〜CHnを1
回線ずつ割当てている。そして、端末側の地球局KK1〜K
K128から交換機側の地球局HUBへ向かう通信路をアウト
バウンドとした場合、このアウトバウンドでは各衛星通
信回線CH1〜CHn毎に例えば第8図(a)に示すように1
大フレームを128分割し、これらのタイムスロットを端
末側の各地球局KK1〜KK128にそれぞれ割当てることによ
り、各プロトコル変換装置PP1〜PP128の送信パケットを
時分割多重伝送している。一方、交換機側の地球局HUB
から端末側の各地球局KK1〜KK128へ向かう通信路をイン
バウンドとすると、このインバウンドでは各衛星通信回
線毎に、例えば端末側の地球局KK1〜KK128から発呼要求
が発生する毎に、第8図(b)に示すように任意のタイ
ムスロットを選択してこれらのタイムスロットにデータ
を挿入することにより、パケット交換機XXから所望のプ
ロトコル変換装置PP1〜PP128へパケットを時分割多重伝
送している。
ところで、パケット交換機XXの各トランクTT1〜TTnは
例えば第2図に示す如く構成されている。すなわち、プ
ロトコル変換装置PP1〜PPnから衛星通信回線CH1〜CHnを
経て伝送されたパケットは、インタフェース処理部11を
介して入力パケット分析部12に導入され、ここでパケッ
トの種類が分析される。そして、この分析の結果、送ら
れたパケットがCRパケットやCQパケット等の制御パケッ
トだった場合にはプロトコル制御部13中の接続制御部14
に導入され、またDTパケットだった場合には上記プロト
コル制御部13中のデータ転送制御部15に導入される。一
方、他のトランクから交換制御部20を介して転送された
パケットは、出力パケット分析部16でパケットの種類が
分析される。そして、この分析の結果、転送されたパケ
ットが制御パケットであれば上記接続制御部14に導入さ
れ、またDTパケットだった場合には上記データ伝送制御
部15に導入される。
接続制御部14は、X.25プロトコルに従って制御パケッ
トの種類に応じた所定の接続制御を行なうもので、この
接続制御部14から出力されたプロトコル変換装置向けの
制御パケットはインタフェース処理部11を経て衛星通信
地球局HUBへ転送され、また他のトランク向けの制御パ
ケットは交換制御部20を経て他のトランクへ転送され
る。一方データ伝送制御部15は、X.25プロトコルに従っ
てDTパケットの伝送制御を行なうもので、このデータ伝
送制御部15に入力されたDTパケットはメモリ17に一旦蓄
積されたのち他のトランクまたは衛星通信地球局HUBへ
転送される。
一方、プロトコル変換装置PP1〜PP128は例えば第3図
に示す如く構成されている。すなわち、4台の非パケッ
ト端末NPT1〜NPT4に各々対応してインタフェース処理部
21およびプロトコル変換部22が設けられており、このプ
ロトコル変換部22によりX.25プロトコルと、非パケット
端末の伝送制御手順であるX.28プロトコルとの変換が行
なわれる。そして、これらのプロトコル変換部22から出
力されたX.25プロトコルによるパケットは、出力パケッ
ト多重化部23で論理チャネルにより多重されたのち、イ
ンタフェース処理部25を経てパケット交換機10へ向け伝
送するべく衛星通信地球局KK転送される。これに対しパ
ケット交換機XXから衛星通信回線CH1〜CHnを介して伝送
されたパケットは、インタフェース処理部25を経て入力
パケット分析部24に導入され、ここでパケットが分析さ
れて該当するプロトコル変換部22に転送される。そし
て、これらのプロトコル変換部24によりX.28プロトコル
に応じた情報形態に変換されたのち、インタフェース処
理部21を介して対応する非パケット端末NPT1〜NPT4へ送
出される。
ところで、本実施例のシステムは先に述べたように各
プロトコル変換装置PP1〜PP128に各々4台の非パケット
端末NPT1〜NPT4を接続している。いま仮に、これらの非
パケット端末NPT1〜NPT4が各々同時に1台の非パケット
端末NPTと通信できるものとすると、各プロトコル変換
装置PP1〜PP128で必要な論理チャネル数は4チャネルで
ある。そこで、本実施例のパケット交換方式は、各トラ
ンクTT1〜TTn毎に各々が保有する全論理チャネル(4096
チャネル)のうちの例えば512チャネルを、128台のプロ
トコル変換装置PP1〜PP128に各々4チャネルずつ分割し
て独占的に割当てている。例えば、トランクTT1につい
て着目すると、プロトコル変換装置PP1には論理チャネ
ルグループ番号(LCGN)=1,論理チャネル番号(LCN)
=0〜3を割当て、またプロトコル変換装置PP2にはLCG
N=1,LCN=4〜7を、同様にプロトコル変換装置P128に
はLCGN=2,LCN=252〜255をそれぞれ割当てている。そ
して、各トランクTT1〜TTnおよび各プロトコル変換装置
PP1〜PP128は、各プロトコル変換装置PP1〜PP128毎に各
々独占的に割当てられた論理チャネルを選択的に使用す
ることによりパケット伝送制御を行なっている。
すなわち、各トランクTT1〜TTnには、第2図に示す如
く論理チャネル制御部18と、論理チャネルの参照テーブ
ル19とがそれぞれ設けてある。この参照テーブルには、
128台の各プロトコル変換装置PP1〜PP128に各々対応付
けてこれらの装置に予め割当てられた論理チャネル識別
情報が記憶してある。そして、論理チャネル制御部18
は、論理チャネルの設定時に、上記参照テーブル19の記
憶内容に従ってプロトコル変換装置PP1〜PP128毎に予め
割当てられた4チャネルの中から空きチャネルを選択し
て論理チャネルを設定する。
一方、プロトコル変換装置PP1〜PP128にも論理チャネ
ルの参照テーブル26が設けてある。この参照テーブル26
には、自装置に予め割当てられた論理チャネル識別情報
が記憶してある。そして、出力パケット多重化部23およ
び入力パケット分析部24は、論理チャネルの設定および
入力パケットの分析を、上記参照テーブル26の記憶内容
に従って行なう。
次に、以上の構成に基づいて本実施例の衛星パケット
交換伝送方式を説明する。例えばいまトランクTT1に衛
星通信回線CH1およびプロトコル変換装置PP2を介して接
続された非パケット端末NPT1が、異なるトランクTTnに
衛星通信回線CHnおよびプロトコル変換装置PP1を介して
接続された非パケット端末NPT4に対する発呼要求を出力
したとする。そうすると、上記発呼元の非パケット端末
NPT1が接続されたプロトコル変換装置PP2は、参照テー
ブル26の記憶内容を基に自装置に割当てられている論理
チャネル(LCGN=1,LCN=4〜7)の中から空きとなっ
ている論理チャネルを選択し、この論理チャネルを挿入
したCRパケットを地球局KK2へ転送する。そうするとこ
のCRパケットは、地球局KK2で変調等により衛星通信用
の信号形態に変換されたのち予め設定されているタイム
スロットで送出され、通信衛星Sのトランスポンダを経
て交換機側の地球局HUBへ伝送される。そして、この地
球局HUBで受信されかつ原データに戻されたのち、パケ
ット交換機XXのトランクTT1に転送される。
そうするとパケット交換機XXは、トランクTT1で上記
プロトコル変換装置PP2から衛星伝送されたパケットの
種類を分析し、今はCRパケットなのでこのCRパケットに
挿入されている相手先アドレスから着呼側のプロトコル
変換装置、つまりこの場合はトランクTTnに接続された
プロトコル変換装置PP1を識別する。そして、CNパケッ
トを作成してトランクTTnから地球局HUBへ転送する。こ
のときトランクTTnは、参照テーブル19の記憶内容を基
に上記着呼側のプロトコル変換装置PP1に予め割当てら
れている論理チャネル(LCGN=1,LCN=0〜3)の中か
ら現在空きとなっている論理チャネルを選択し、その論
理チャネル識別情報を上記CNパケットに挿入して転送す
る。そうすると、このCNパケットは衛星通信に適した信
号形態に変換されたのち衛星通信回線CHnのインバウン
ド上に設定された任意のタイムスロットで送信され、通
信衛星Sのトランスポンダを経て地球局KK1〜KK128へ伝
送される。そして、これらの地球局KK1〜KK128でそれぞ
れ受信かつ再生されたのち、プロトコル変換装置PP1〜P
P128へそれぞれ転送される。
そうしてCNパケットが転送されると、各プロトコル変
換装置PP1〜PP128はこのCNパケットに挿入されている論
理チャネル識別情報が自装置が保有するものか否かを参
照テーブル26の記憶内容からそれぞれ判断する。そし
て、自装置宛てのものであれば、X.28プロトコルに応じ
た着呼信号を発生して相手的の非パケット端末NPT4に送
出し、着呼が発生した旨を通知する。したがって、この
とき上記CNパケットにはプロトコル変換装置PP1に割当
てられた論理チャネルが挿入されているため、プロトコ
ル変換装置PP1のみが着呼動作を行ない、他の各プロト
コル変換装置PP2〜PP128は上記CNパケットを破棄し着呼
動作を行なわない。このため、着呼パケット到来による
制御上の混乱は発生しない。
そうして、以後前記第5図に示した手順と同様に、上
記着呼側のプロトコル変換装置PP1は、上記CNパケット
に挿入されていた論理チャネル識別情報を挿入したCAパ
ケットを作成し、このCAパケットをトランクTTnから衛
星通信回線CHnを介してパケット交換機XXへ返送する。
そしてこれを受けたパケット交換機XXは、上記CRパケッ
トに挿入されていた論理チャネル識別情報を挿入したCC
パケットを作成し、このCCパケットをトラックTT1から
衛星通信回線CH1を介して発呼側のプロトコル変換装置P
P2へ返送する。この結果、発呼側のプロトコル変換装置
PP2から発呼端末である非パケット端末NPT1に対し発呼
受付けが完了した旨が通知され、以後この非パケット端
末NPT1と着呼端末である上記非パケット端末NPT4との間
でDTパケットの送受が可能となる。尚、このとき上記CC
パケットは上記発呼側のプロトコル変換装置PP2以外の
各プロトコル変換装置PP1,PP3〜PP128にも送られるが、
これらのプロトコル変換装置PP1,PP3〜PP128はこのCCパ
ケットに挿入されている論理チャネル識別情報が自装置
に割当てられたものではないので、上記CCパケットを破
棄する。したがって、制御上の混乱は全く生じない。
一方、パケット交換機XXがプロトコル変換装置PP1〜P
P128に対してエラーパケットを送出した場合にも、この
エラーパケットにはエラーを通知すべきプロトコル変換
装置の論理チャネル識別情報が挿入されて送られ、かつ
プロトコル変換装置PP1〜PP128ではこのエラーパケット
に挿入されている論理チャネル識別情報が自装置に割当
てられたものか否かが判定されて、自装置に割当てられ
たもの以外の場合には破棄されるので、この場合にもプ
ロトコル変換装置PP1〜PP128が混乱を起こすことはな
い。
以上のように本実施例の衛星パケット交換伝送方式に
よれば、パケット交換機XXの各トランクTT1〜TTn毎に、
衛星通信回線CH1〜CHnを各々介して複数のプロトコル変
換装置PP1〜PP128を接続したので、パケット交換機XXの
トランク数および衛星通信回線数を増やすことなく多数
のプロトコル変換装置を収容することができる。したが
って、超大型のパケット交換機や専用の通信衛星が不要
となり、これにより多数のプロトコル変換装置を収容し
ているにも拘らず簡易で安価なシステムを提供すること
ができる。
また、トランクTT1〜TTn毎に、それに接続される複数
のプロトコル変換装置PP1〜PP128に対し使用可能な相異
なる論理チャネルを予め割当てておき、パケット交換機
XXおよびプロトコル変換装置PP1〜P128は、プロトコル
変換装置PP1〜PP128毎に予め割当てられた上記論理チャ
ネルを選択的に使用することによりパケット伝送制御を
行なうようにしたので、着呼パケットやエラーパケット
等をプロトコル変換装置PP1〜PP128で混乱を生じさせる
ことなく常に確実に送達することができる。すなわち、
既存のX.25プロトコルを用いながら、1個のトランクに
複数のプロトコル変換装置PP1〜PP128を接続しても全く
不具合を生じずにパケット伝送を行なうことができる。
尚、本発明は上記実施例に限定されるものではない。
例えば、上記実施例では論理チャネルの割当てをプロト
コル変換装置PP1〜PP128毎に行なったが、各非パケット
端末NPT1〜NPT4毎に行なってもよい。
また、前記実施例では1台の非パケット端末につき論
理チャネルを1チャネルの割合いで割当てるようにした
が、非パケット端末が同時に複数の相手端末と通信でき
る場合には、この通信可能な端末数分の論理チャネルを
割当てるようにしてもよい。
さらに、前記実施例では衛星通信回線のインバウンド
においてスロット付きランダムアクセス方式を適用した
が、大フレームを端末側地球局の数に応じて予め分割し
てその各タイムスロットを各端末側地球局に割当て、こ
れらのタイムスロットにより各パケット形態端末行きの
パケットを伝送するTDMA方式を適用してもよい。
その他、1トランクに接続するパケット形態端末の数
や各パケット形態端末に割当てる論理チャネル数、パケ
ット交換機のトランクの構成やプロトコル変換装置の構
成、衛星通信方式等についても、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲で種々変形して実施できる。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明によれば、所定のパケット
伝送制御手順に従ってパケット交換を行なうパケット交
換装置と、このパケット交換装置の1トランクに対し衛
星通信回線の1回線を介して多重接続される複数のパケ
ット形態端末とを備え、上記パケット交換装置の1トラ
ンクが保有する論理チャネルの全てもしくは一部を分割
して上記各パケット形態端末に予め独占的に割当て、上
記パケット交換装置および複数のパケット形態端末は、
パケット形態端末毎に予め独占的に割当てられた上記論
理チャネルを選択的に使用することにより、上記所定の
パケット伝送手順によるパケット伝送を行なうようにし
たことによって、多数のトランクや衛星通信回線を用い
ることなく多数のパケット形態端末を収容可能すること
ができ、これにより規模が小さく簡単かつ安価でしかも
伝送手順上においても全く不具合を生じないシステムを
構築し得る衛星パケット交換伝送方式を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本発明の一実施例における衛星パケ
ット交換伝送方式を説明するためのもので、第1図は同
方式を適用した衛星パケット交換伝送システムの構成を
示す図、第2図は同システムにおけるパケット交換機の
トランクの構成を示す機能ブロック図、第3図はプロト
コル変換装置の構成を示す機能ブロック図、第4図は従
来のパケット交換システムの構成の一例を示す図、第5
図は従来のパケット交換方式による伝送制御手順を示す
図、第6図はデータパケットの構成を示す図、第7図は
従来の衛星パケット交換伝送システムの構成の一例を示
す図、第8図は衛星通信回線の伝送方式の一例を示す図
である。 XX……パケット交換機、TT1〜TTn……トランク、PP1〜P
P128……プロトコル変換装置、NPT1〜NPT4……非パケッ
ト端末、S……通信衛星、HUB……交換機側の衛星通信
地球局、KK1〜KKn……端末側の衛星通信地球局、CH1〜C
Hn……衛星通信回線、11,21,25……インタフェース処理
部、12,24……入力パケット分析部、13……X.25プロト
コル制御部、14……接続制御部、15……データ伝送制御
部、16……出力パケット分析部、17……メモリ、18……
論理チャネル制御部、19,26……参照テーブル、22……
…プロトコル変換部、23……出力パケット多重化部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定のパケット伝送制御手順に従ってパケ
    ット交換を行なうパケット交換装置と、このパケット交
    換装置の1トランクに対し衛星通信回線の1回線を介し
    て多重接続される複数のパケット形態端末とを備え、前
    記パケット交換装置の1トランクが保有する論理チャネ
    ルの全てもしくは一部を分割して前記各パケット形態端
    末に予め独占的に割当て、前記パケット交換装置および
    複数のパケット形態端末は、パケット形態端末毎に予め
    独占的に割当てられた前記論理チャネルを選択的に使用
    して前記所定のパケット伝送手順によるパケット伝送を
    行なうことを特徴とする衛星パケット交換伝送方式。
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