JP2996754B2 - 補償式熱感知器 - Google Patents

補償式熱感知器

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JP2996754B2
JP2996754B2 JP3066036A JP6603691A JP2996754B2 JP 2996754 B2 JP2996754 B2 JP 2996754B2 JP 3066036 A JP3066036 A JP 3066036A JP 6603691 A JP6603691 A JP 6603691A JP 2996754 B2 JP2996754 B2 JP 2996754B2
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    • G01K3/005Circuits arrangements for indicating a predetermined temperature
    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08BSIGNALLING OR CALLING SYSTEMS; ORDER TELEGRAPHS; ALARM SYSTEMS
    • G08B17/00Fire alarms; Alarms responsive to explosion
    • G08B17/06Electric actuation of the alarm, e.g. using a thermally-operated switch

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、定温機能と差動機能を
有する補償式熱感知器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の補償式熱感知器として
は、例えば図6に示す構成のものが知られており、温度
変化に追従して抵抗値が変化する半導体サーミスタ素子
を使用することにより、監視区域内の温度が予め設定さ
れた危険温度に達したときに発報する定温機能と、予め
決められた温度上昇率を超えて監視区域内の温度が急上
昇した場合を検出して発報する差動機能の両機能を備え
ている。
【0003】即ち、図6に基づいて補償式熱感知器の構
成及び動作を説明すると、プラスの接続端子P1とマイ
ナスの接続端子P2は中央監視室等に設置された受信機
(図示せず)から延設された伝送線路に接続され、該伝
送線路を介して受信機から電源が供給されると共に火災
発報を返送するようになっている。そして、これらの接
続端子P1,P2間に接続された三端子レギュレータ等
の定電圧回路13によって一定の電源電圧VDDを形成
し、この電源電圧VDDによって次の火災検知のための回
路が作動する。
【0004】1は温度上昇に伴って抵抗値が減少する負
の温度係数を有するサーミスタ素子、2は一定値の抵抗
であり、これらの接続点に発生する電圧VC1が比較器5
の非反転入力接点に供給されている。3,4は一定値の
抵抗であり、その接続点に発生する基準電圧VR1が比較
器5の反転入力接点に供給されている。
【0005】そして夫々の電圧がVC1<VR1の関係のと
きは、比較器5の出力信号Q5が論理値“L”のレベル
となり、火災発生に伴って周囲温度が所定の危険温度を
超えることによりVC1>VR1の関係となると、出力信号
Q5が論理値“H”のレベルとなる。 6は比較器5の
出力接点に接続された逆流防止用ダイオードであり、比
較器5及びダイオード6から出力した出力信号Q5を分
圧抵抗14,15を介してサイリスタ素子16のゲート
接点に供給している。尚、この出力信号Q5が論理値
“H”となったときサイリスタ素子16をオン状態に起
動するためのトリガゲート信号と成る。
【0006】サイリスタ素子16は、そのアノード接点
がプラスの接続端子P1に接続し、カソード接点がマイ
ナスの接続端子P2に接続しており、ゲート・カソード
接点間に上記トリガゲート信号が印加されることにより
オンとなることで、該接続端子P1,P2間を低インピ
ーダンスにして受信機側へ発報する。これらの素子によ
って構成された制御回路の動作を、更に図7と共に詳述
すれば、周囲温度が図7(A)に示すように上昇した場
合、図7(B)に示すように温度変化に追従して電圧V
C1が上昇し、或る時点to で電圧VC1が基準電圧VR1を
超えると、比較器5の出力電圧Q5が図7(C)に示す
ように、“H”レベルとなり、同時に接続端子P1,P
2間の電圧V16が低下することで発報する。
【0007】尚、周囲温度が火災と判断すべき温度TR1
に達したときに、電圧VC1と基準電圧VR1が等しくなる
ように、抵抗2,3,4の抵抗値及びサーミスタ素子1
の温度特性が決められている。このように、素子1〜6
で構成されたセンサ回路は周囲温度が決められた危険温
度TR1を超えた時に発報するので、定温機能を有する回
路となっている。
【0008】更に図6において、7,8は共に負の温度
特性を有するサーミスタ素子であり、これらの接続点に
発生する電圧VC2が比較器11の非反転入力接点に供給
されている。但し、サーミスタ素子7は熱時定数が小さ
いので熱応答性が速く、一方のサーミスタ素子8はそれ
と比較して熱時定数が大きいので熱応答性の遅い特性を
有するものである。したがって、温度が急速に上昇する
とサーミスタ素子7の抵抗値R7がサーミスタ素子8の
抵抗値R8より速く減少することとなり、温度上昇率に
対する抵抗比R7/R8の変化は図8に示すようにな
り、この抵抗比R7/R8の急速な変化に追従して急速
に電圧VC2が上昇する。このように、特性の異なる一対
のサーミスタ素子7,8によって分圧された電圧VC2は
周囲温度が急激に変化した場合に大きく変化するので、
急激な温度の上昇変化を検出するセンサとしての機能を
有する。尚、緩慢に温度が上昇する場合には、サーミス
タ素子7,8の抵抗変化が略等しくなるので抵抗比R7
/R8は略一定となり、温度上昇に対しては電圧VC2の
変化が極めて少なくなる。
【0009】9,10は一定値の抵抗であり、その接続
点に発生する基準電圧VR2が比較器11の反転入力接点
に供給されている。そして、夫々の電圧がVC2<VR2の
関係のときは、比較器11の出力信号Q11が論理値
“L”のレベルとなり、火災発生に伴う周囲温度の急激
な上昇に伴ってVC2>VR2の関係となると、出力信号Q
11が論理値“H”のレベルとなる。
【0010】12は比較器11の出力接点に接続された
逆流防止用ダイオードであり、比較器11及びダイオー
ド12から出力した出力信号Q11を分圧抵抗14,15
を介してサイリスタ素子16のゲート接点に供給してい
る。この様に、素子7〜12から構成されるセンサ回路
は上述のように差動機能を有するものであり、出力信号
Q11が論理値“H”となったときサイリスタ素子16を
オン状態に起動して、接続接点P1,P2間を低インピ
ーダンスとすることで発報を行う。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
補償式熱感知器は実際の上昇温度を検出することによっ
て火災の有無を検出する定温機能と、温度の急上昇を検
出することによって例えば初期火災を検出する差動機能
を有することによって、実際の火災発生のメカニズムに
即した火災検知を行うことができるように成っている
が、夫々の機能毎に独立の回路で構成されているので、
部品点数が多く且つ価格が高く、更に感知器全体の小型
化が図れないという問題があった。
【0012】本発明はこのような問題点に鑑みて成され
たものであり、部品点数が少なく且つ低価格であって、
定温機能と差動機能の両機能を有する補償式熱感知器を
提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明は、一方は熱時定数が小さく、他方は熱
時定数が大きな共に負の温度係数を有する2個の温度検
出素子(例えば、サーミスタ素子)と、能動素子(例え
ば、接合型電界効果トランジスタ)を夫々直列に接続し
て所定電源に接続し、比較手段により上記温度検出素子
の接続接点の電圧が所定の基準電圧を超えたことを検出
すると火災発生と判断する構成とした。
【0014】更にこの回路構成において、上記2個の温
度検出素子と能動素子のバイアスを、監視区域の温度が
ある危険温度に達する前では、これらの温度検出素子の
抵抗値の変化に追従して能動素子は三極管領域で動作
し、該危険温度を超えたときは飽和領域で動作し(バイ
アス設定条件1)且つ、温度が緩慢に上昇する場合に
は、能動素子が三極管領域で作動してもこれらの温度検
出素子の接続接点の電圧が基準電圧よりも常に低い関係
となり、温度が危険温度に達したとき、温度検出素子の
接続接点の電圧が基準電圧より高くなり(バイアス設定
条件2)、且つ、能動素子が三極管領域で作動する状態
で、温度が急上昇する場合には、温度が危険温度に達し
なくとも温度検出素子の接続接点の電圧が基準電圧より
高くなるように(バイアス設定条件3)設定し、これら
の3条件を同時に満足するようにバイアスを設定した。
【0015】
【作用】このような構成のセンサ回路を有する補償式熱
感知器によれば、まず、緩慢に温度が上昇する場合に
は、2個の温度検出素子の抵抗変化の比が略等しく変化
していき、火災として予め決められた実際の危険温度に
達すると、接続接点に発生する電圧が基準電圧を超えて
比較器が火災と判断する信号を出力する定温機能を発揮
する。更に、急激に温度が上昇すると、一方の温度検出
素子の抵抗値が速く変化すると共に定電流回路の出力電
圧が上昇するので、接続接点に発生する電圧が急速に基
準電圧を超えて比較器が逸早く火災と判断する信号を出
力する結果、差動機能を発揮する。
【0016】このように、部品点数の少ない回路であっ
て、定温機能と差動機能の両方の機能を備えることとな
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面と共に説明す
る。まず、図1に基づいて回路構成を説明すると、中央
監視室等に設置された受信機(図示せず)から延設され
た伝送線路にプラスの接続端子P1とマイナスの接続端
子P2が接続され、これらの接続端子P1,P2間に接
続された三端子レギュレータ等の定電圧回路17によっ
て一定の電源電圧VDDを形成し、この電源電圧VDDによ
って次の火災検知のための回路が作動する。
【0018】18,19は共に負の温度係数を有するサ
ーミスタ素子であり、一方のサーミスタ素子18は熱時
定数が小さく、他方のサーミスタ素子19はそれと比較
して熱時定数が大きい特性を有するものである。したが
って、温度が急速に上昇する場合には、サーミスタ素子
18の抵抗値R18がサーミスタ素子19の抵抗値R19よ
り速く減少し、一方、緩慢に温度が上昇した場合には、
抵抗値R18,R19が共に略等しく減少していくので、温
度変化に係わらず抵抗比R18/R19が略一定のままとな
る。
【0019】20は接合型電界効果トランジスタ(JF
ET)であり、ドレイン接点がサーミスタ素子19に接
続し、ソース接点が可変抵抗21を介して接続接点P2
に接続し、更にゲート接点が直接に接続接点P2に接続
している。そして、トランジスタ20は、火災発生時の
危険温度に達した時には飽和領域で作動し、該危険温度
未満の温度のときは三極管領域で作動するように予め所
定のバイアス設定が成されている。
【0020】22,23は一定値の抵抗であり、その接
続点に発生する基準電圧VR3が比較器24の反転入力接
点に供給され、比較器24の非反転入力接点にはサーミ
スタ素子18,19の接続接点に発生する電圧VC3が供
給されている。そして、夫々の電圧がVC3<VR3の関係
のときは、比較器24の出力信号Q24が論理値“L”の
レベルとなり、火災発生に伴う周囲温度の上昇に伴って
VC3>VR3の関係となると、出力信号Q24が論理値
“H”のレベルとなる。
【0021】25はサイリスタ素子であり、そのアノー
ド接点が接続端子P1に接続し、カソード接点が接続端
子P2に接続し、更にゲート接点には、分圧抵抗26,
27を介して信号Q24が印加されている。即ち、出力信
号Q24が論理値“H”のレベルとなるとサイリスタ素子
25がオン状態となり、接続接点P1,P2間のインピ
ーダンスが下がると同時にアノード・カソード間電圧V
25が降下することで、受信機(図示せず)へ発報する。
【0022】次に、トランジスタ20のバイアス設定の
条件を図 2と共に説明する。尚、同図(A)は図1の部
分拡大図、同図(B)はトランジタ20のドレイン・ソ
ース間電圧VDS対ドレイン電流ID の特性を示す。同図
(A)に示す回路は、抵抗21の抵抗値を調節してゲー
ト・ソース間電圧VGSを変化させると、同図(B)に示
す特性となる。そして、三極管領域ではドレイン電流I
D の変化に対してドレイン・ソース間電圧VDSの変化は
極めて少なく、飽和領域ではドレイン・ソース間電圧V
DSが変化してもドレイン電流ID はほとんど変化しない
定電流特性を示す。そして、この三極管領域と飽和領域
の作動特性を利用して定温機能と差動機能が得られるよ
うに、トランジスタ20のバイアスを予め設定してい
る。
【0023】即ち、第1の条件として、監視区域の温度
がある危険温度(例えば60℃)に達する前では、サー
ミスタ素子18,19の変化に追従してトランジスタ2
0は三極管領域で動作し、該危険温度を超えたときは飽
和領域で動作するように、サーミスタ素子18,19の
温度特性及びトランジスタ20の特性に応じて抵抗21
の値を調整する。
【0024】第2の条件は、更に、温度が緩慢に上昇す
る場合には、トランジスタ20が三極管領域で作動して
もサーミスタ素子18,19の接続接点の電圧VC3と基
準電圧VR3が常にVC3<VR3となり、温度が危険温度に
達したとき、VC3>VR3となるようにサーミスタ素子1
8,19の温度特性及びトランジスタ20の特性に応じ
て抵抗21の値を調整する。
【0025】第3の条件は、更に、トランジスタ20が
三極管領域で作動する状態で、温度が急上昇する場合に
は、温度が危険温度に達しなくともVC3>VR3となるよ
うにサーミスタ素子18,19の温度特性及びトランジ
スタ20の特性に応じて抵抗21の値を調整する。この
3条件を全て満足するように、トランジスタ20のバイ
アス及び、各電圧VC3,VR3を予め調整しておくと、ト
ランジスタ20が飽和領域で作動しているときに危険温
度に達すると火災と判断するので定温機能が得られ、ト
ランジスタ20が三極管領域で作動しているときに温度
が急上昇すると、火災と判断するので差動機能が得られ
る。
【0026】次に、かかる構成の実施例の補償式熱感知
器の動作を説明する。まず、定温機能を図3の特性曲線
図と共に説明する。図3は時間に対して緩慢に温度が上
昇する(直線L1で示す)場合における、電圧VC3の変
化(曲線L2で示す)と、トランジスタ20のドレイン
接点の電圧VC4の変化(曲線L3で示す)を示す。した
がって、電圧VDDと曲線L2で示す電圧の電圧差がサー
ミスタ素子18の両端電圧V18であり、曲線L2とL3
の間の電圧差がサーミスタ素子19 の両端電圧V19であ
ることを示す。又、時間t1 以前ではトランジスタ20
が三極管領域で作動し、該時点より若干ずれた時点t2
では飽和領域で作動するようにバイアスが設定されてい
る。
【0027】この図において、監視区域内の温度が低い
(常温)場合には、サーミスタ素子18,19の抵抗が
共に高い値であるので、トランジスタ20に流れる電流
IDが小さな値となり、電圧VC4も小さくなる。又、予
め設定されたサーミスタ素子18,19の抵抗値によっ
て電圧VC3が基準電圧VR3より低い値となる。この結
果、比較器24の出力信号は“L”レベルとなる。
【0028】次に、直線L1に示すように緩慢に温度が
上昇すると、時点t1以前の時点では、電圧VC4の変化
は極めて小さく、又、サーミスタ18,19の抵抗値が
略等しく変化していくことから電圧VC3も図示するよう
に次第に上昇していく。しかし、このような電圧VC3の
変化では電圧VR3を超える電圧とならないので、比較器
24の出力信号は“L”レベルとなり、火災と判断しな
い。
【0029】そして、更に温度が上昇して電圧VC3も上
昇し、トランジスタ20が飽和領域で作動するようにな
り、更に温度が危険温度を超える(時点t2以降)と、
トランジスタ20のドレイン接点の電圧VC4及び電圧V
C3が急上昇して、電圧がVC3>VR3となると、比較器2
4の出力が“H”レベルに反転し、火災と判断すること
となる。
【0030】このように、危険温度以前では電圧がVC3
<VR3となり、危険温度に達するとVC3>VR3となるよ
うに設定すると同時に、その変化点をトランジスタ20
の動作領域の変化点に合わせるように設定することで、
非火災と火災の状況変化を大きく検出することが可能と
なるので、良好な定温特性が得られる。次に、差動機能
の動作を図4の特性曲線図と共に説明する。
【0031】図4は時間に対して急激に温度が上昇する
(直線L4で示す)場合における、電圧VC3の変化(曲
線L5で示す)と、トランジスタ20のドレイン接点の
電圧VC4の変化(曲線L6で示す)を示す。したがっ
て、電圧VDDと曲線L5で示す電圧の電圧差がサーミス
タ素子18の両端電圧V18であり、曲線L5とL6の間
の電圧差がサーミスタ素子19 の両端電圧V19であるこ
とを示す。又、時点t4以前では、トランジスタ20が
三極管領域で作動し、時点t4以降では飽和領域で作動
する。
【0032】この図において、監視区域内の温度が低い
(常温)場合には、サーミスタ素子18,19の抵抗が
共に高い値であるので、トランジスタ20に流れる電流
IDが小さな値となり、電圧VC4も小さくなる。又、予
め設定されたサーミスタ素子18,19の抵抗値によっ
て電圧VC3が基準電圧VR3より低い値となる。
【0033】次に、直線L4に示すように急激に温度が
上昇すると、熱応答性の速いサーミスタ素子18の抵抗
値がサーミスタ素子19より速く減少していくので、電
圧VC3は急上昇して短時間(0〜時点t3 )で基準電圧
VR3に達する。そして、時点t3 で比較器24の出力信号
Q24が“H”レベルとなるので、サイリスタ25がオン
状態となり受信機(図示せず)側へ発報する。
【0034】更に、時点t3 以後に示すように温度が上
昇した場合、サーミスタ18,19の両端電圧が小さく
なり、ある時点t4において、トランジスタ20が飽和
領域で作動するようになり、且つ監視区域の温度が危険
温度に達すると、電圧VC4が急に上昇するようになる。
このように、温度が危険温度未満であっても温度が急上
昇する場合には、トランジスタ20が三極管領域で作動
し、且つサーミスタ素子18,19の抵抗値の差が拡大
して電圧がVC3>VR3となることから、差動機能を得る
ことができる。
【0035】次に、図5と共に他の実施例を説明する。
尚、同図において図1と同一又は相当する部分を同一符
号で示す。この実施例は、図1の比較器24は差動対を
内蔵する複雑な回路であるので、より簡素化した比較機
能を有する回路構成にしたものである。即ち、NPNト
ランジスタ28のベース接点にサーミスタ素子18,1
9の接続接点を接続し、そのエミッタ接点を、基準電圧
を発生する抵抗22,23の接続接点に接続し、温度上
昇に伴ってベース・エミッタ間が順バイアスとなったと
きトランジスタ28がオンとなる様に構成している。
【0036】又、トランジスタ20のコレクタ接点がバ
イアス回路を構成する抵抗29,30を介してPNPト
ランジスタ31のベース接点に接続し、そのエミッタ接
点が接続端子P1に接続し、更にコレクタ接点がバイア
ス回路を構成する抵抗26,27を介してサイリスタ素
子25のゲート接点に接続している。そして、サーミス
タ素子18,19及びトランジスタ20、抵抗21,2
2,23の設定条件は図1に示した先の実施例と同じ条
件に設定されている。
【0037】この回路によれば、監視区域内が火災発生
条件の温度となると、NPNトランジスタ28がオンに
なって、PNPトランジスタ31のベース接点の電位が
降下し、更にサイリスタ素子25のゲート接点が“H”
レベルとなるので、火災の発生を受信機(図示せず)側
へ伝えることができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
熱時定数の異なる一対の温度検出素子と所定バイアスに
設定された能動素子を直列に接続すると共に、能動素子
は温度が危険温度以上の場合は飽和領域で作動し、危険
温度未満のときは三極管領域で作動するように該バイア
スを設定し、更に、温度が緩慢に上昇した場合には危険
温度に達した時、又、たとえ危険温度未満であっても温
度が急上昇した時に、これらの熱検出素子の接続接点に
発生する電圧が予め設定された基準電圧を超えることに
よって火災発生を検出するように構成することで、差動
機能と定温機能を発揮するようにしたので、素子数を低
減して回路規模を従来よりも簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による補償式熱感知器の一実施例を示す
回路図である。
【図2】図1に示す回路のバイアス設定条件を説明する
ための説明図である。
【図3】図1に示す回路の定温機能を説明するための特
性説明図である。
【図4】図1に示す回路の差動機能を説明するための特
性説明図である。
【図5】本発明による補償式熱感知器の他の実施例を示
す回路図である。
【図6】従来の補償式熱感知器を示す回路図である。
【図7】従来の補償式熱感知器の定温機能を説明するた
めの特性説明図である。
【図8】従来の補償式熱感知器の差動機能を説明するた
めの特性説明図である。
【符号の説明】
18,19;サーミスタ素子 20;電界効果トランジスタ 21,22,23,26,27,29,30;抵抗 24;比較器 25;サイリスタ素子 28;NPNトランジスタ 31;PNPトランジスタ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方は熱時定数が小さく、他方は熱時定
    数が大きな共に負の温度係数を有する2個の温度検出素
    子と、能動素子を夫々直列に接続して所定電源に接続
    し、上記2個の温度検出素子と能動素子のバイアスを、
    監視区域の温度がある危険温度に達する前では、これら
    の温度検出素子の抵抗値の変化に追従して能動素子は三
    極管領域で動作し、該危険温度を超えたときは飽和領域
    で動作し、且つ、温度が緩慢に上昇する場合には、能動
    素子が三極管領域で作動してもこれらの温度検出素子の
    接続接点の電圧が基準電圧よりも常に低い関係となり、
    温度が危険温度に達したとき、温度検出素子の接続接点
    の電圧が基準電圧より高くなり、且つ、能動素子が三極
    管領域で作動する状態で、温度が急上昇する場合には、
    温度が危険温度に達しなくとも温度検出素子の接続接点
    の電圧が基準電圧より高くなるように設定し、比較手段
    により上記接続接点の電圧が所定の基準電圧を超えたこ
    とを検出すると火災発生と判断することを特徴とする補
    償式熱感知器。
JP3066036A 1991-03-29 1991-03-29 補償式熱感知器 Expired - Lifetime JP2996754B2 (ja)

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