JP2996381B2 - 保炎器 - Google Patents
保炎器Info
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- JP2996381B2 JP2996381B2 JP6197838A JP19783894A JP2996381B2 JP 2996381 B2 JP2996381 B2 JP 2996381B2 JP 6197838 A JP6197838 A JP 6197838A JP 19783894 A JP19783894 A JP 19783894A JP 2996381 B2 JP2996381 B2 JP 2996381B2
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- flame stabilizer
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- metal pipe
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃焼ガス供給管から受
け取った燃焼ガスを案内するための金属パイプの開口端
部に対して筒状基部の一端部が取り付けられており、筒
状基部の他端部に形成された燃焼部でスパークロッドと
の間の火花放電によって、燃焼ガスを燃焼せしめるため
の保炎器に関し、特に、筒状基部及び燃焼部が共に導電
性セラミックス材料によって作成された保炎器に関す
る。
け取った燃焼ガスを案内するための金属パイプの開口端
部に対して筒状基部の一端部が取り付けられており、筒
状基部の他端部に形成された燃焼部でスパークロッドと
の間の火花放電によって、燃焼ガスを燃焼せしめるため
の保炎器に関し、特に、筒状基部及び燃焼部が共に導電
性セラミックス材料によって作成された保炎器に関す
る。
【0002】
【従来技術】従来、この種の保炎器としては金属パイプ
の開口端部に取付けるための筒状基部と筒状基部に対し
て一体に連設されて燃焼ガスを燃焼空気によって燃焼せ
しめるための燃焼部とが全体としてステンレス鋼などの
金属材料によって形成されたものがある。しかし、従来
の保炎器ではステンレス鋼などの金属材料によって形成
されていたので、燃焼ガスの燃焼に伴なって発生される
熱量が増加して高温になると、酸化消耗が大きく、寿命
が短いものであった。本願出願人は、これら課題を解決
した保炎器として、先に特願平1−282501(特許
公開平成3−144207号)を提案している。
の開口端部に取付けるための筒状基部と筒状基部に対し
て一体に連設されて燃焼ガスを燃焼空気によって燃焼せ
しめるための燃焼部とが全体としてステンレス鋼などの
金属材料によって形成されたものがある。しかし、従来
の保炎器ではステンレス鋼などの金属材料によって形成
されていたので、燃焼ガスの燃焼に伴なって発生される
熱量が増加して高温になると、酸化消耗が大きく、寿命
が短いものであった。本願出願人は、これら課題を解決
した保炎器として、先に特願平1−282501(特許
公開平成3−144207号)を提案している。
【0003】本願出願人が先に提案した保炎器を図2に
基づいて説明する。かかる保炎器10は、導電性セラミ
ックス材料で一体に形成された筒状基部11と燃焼部1
2と保持部13とを有し、前記筒状基部11が金属パイ
プ20の開口端部21Aに、挿入して取付けられてい
る。尚、保持部材13の周縁部には燃焼ガス供給孔13
aが形成されている。そして、保炎器10の内部には金
属パイプ20及び前記保持部13によって保持固定され
たスパークロッド25が配置され、前記スパークロッド
25の先端部は、保炎器の筒状基部11の内部空間を介
して延長されたのち、燃焼部12の内部空間(すなわち
燃焼空間)に対して突出されている。またスパークロッ
ド25の他端部は電源(図示せず)に接続されている。
更に、金属パイプ本体21の基部21Bに対して開口さ
れており燃焼ガス供給源(図示せず)から燃焼ガスを供
給するための燃焼ガス供給管23が設けられ、前記燃焼
ガスは、前記燃焼ガス供給管23を介して、金属パイプ
20に導入され燃焼部まで送られる。
基づいて説明する。かかる保炎器10は、導電性セラミ
ックス材料で一体に形成された筒状基部11と燃焼部1
2と保持部13とを有し、前記筒状基部11が金属パイ
プ20の開口端部21Aに、挿入して取付けられてい
る。尚、保持部材13の周縁部には燃焼ガス供給孔13
aが形成されている。そして、保炎器10の内部には金
属パイプ20及び前記保持部13によって保持固定され
たスパークロッド25が配置され、前記スパークロッド
25の先端部は、保炎器の筒状基部11の内部空間を介
して延長されたのち、燃焼部12の内部空間(すなわち
燃焼空間)に対して突出されている。またスパークロッ
ド25の他端部は電源(図示せず)に接続されている。
更に、金属パイプ本体21の基部21Bに対して開口さ
れており燃焼ガス供給源(図示せず)から燃焼ガスを供
給するための燃焼ガス供給管23が設けられ、前記燃焼
ガスは、前記燃焼ガス供給管23を介して、金属パイプ
20に導入され燃焼部まで送られる。
【0004】ここで、保炎器10の筒状基部11の一端
部11Aは肉厚が削減され、金属パイプ本体21の開口
端部21Aに対して挿入して取付けられている。また、
筒状基部11の一端部11Aは、金属パイプ本体21の
開口端部21Aに挿入して取付けられたとき、固定ネジ
22の先端部を係入して安定化するために、その周面に
対し少なくとも1つの係止凹部11aが形成されてい
る。
部11Aは肉厚が削減され、金属パイプ本体21の開口
端部21Aに対して挿入して取付けられている。また、
筒状基部11の一端部11Aは、金属パイプ本体21の
開口端部21Aに挿入して取付けられたとき、固定ネジ
22の先端部を係入して安定化するために、その周面に
対し少なくとも1つの係止凹部11aが形成されてい
る。
【0005】筒状基部11の一端部11Aの周面には、
固定ネジ22の先端部による固定を安定化する目的で、
所望により、銅フィルムなどでできた緩衝部材11bを
配置している。筒状基部11の一端部11Aには、金属
パイプ本体21との間の導電路を遮断しない範囲内で、
燃焼ガスの漏出を防止する目的で耐熱性接着剤からなる
接着剤層11c,11dを形成している。
固定ネジ22の先端部による固定を安定化する目的で、
所望により、銅フィルムなどでできた緩衝部材11bを
配置している。筒状基部11の一端部11Aには、金属
パイプ本体21との間の導電路を遮断しない範囲内で、
燃焼ガスの漏出を防止する目的で耐熱性接着剤からなる
接着剤層11c,11dを形成している。
【0006】この従来の保炎器を組立てるには、、まず
その筒状基部11の一端部11Aの周面に対して緩衝部
材11bを配置し、かつ先端面および段部端面に対して
燃焼ガスの漏出を防止するために耐熱性接着剤(これに
より接着剤層11c,11dが形成される)を配置した
状態で金属パイプ本体21の開口端部21Aに挿入す
る。このとき、スパークロッド25は、保持部材13の
保持孔13bに対して挿入され、絶縁層14を介して保
持される。そののち、金属パイプ本体21のネジ孔21
aに対して固定ネジ22を螺入することにより、その先
端部で緩衝部材11bを押圧して係止凹部11aに係入
せしめる。以上により、本発明にかかる保炎器10は、
金属パイプ20に対して取付けられ、組み立てられる。
その筒状基部11の一端部11Aの周面に対して緩衝部
材11bを配置し、かつ先端面および段部端面に対して
燃焼ガスの漏出を防止するために耐熱性接着剤(これに
より接着剤層11c,11dが形成される)を配置した
状態で金属パイプ本体21の開口端部21Aに挿入す
る。このとき、スパークロッド25は、保持部材13の
保持孔13bに対して挿入され、絶縁層14を介して保
持される。そののち、金属パイプ本体21のネジ孔21
aに対して固定ネジ22を螺入することにより、その先
端部で緩衝部材11bを押圧して係止凹部11aに係入
せしめる。以上により、本発明にかかる保炎器10は、
金属パイプ20に対して取付けられ、組み立てられる。
【0007】次に、この保炎器の動作、作用について説
明する。保炎器10は、燃焼ガス供給管23によって燃
焼ガス供給源から矢印A1 で示すごとく供給され矢印A
2 で示すごとく案内された燃焼ガスを金属パイプ本体2
1の開口端部21Aから受取り筒状基部11によって保
持部材13まで案内したのち、保持部材13の周縁部に
形成された燃焼ガス供給孔13aを介して矢印A3 で示
すごとく燃焼部12の燃焼空間に対して供給する。燃焼
部12の燃焼空間では、燃焼ガスが空気供給孔12aか
ら矢印Bで示すごとく与えられた燃焼空気と混合された
のち、スパークロッド25と燃焼部12の内周面との間
で発生された火花放電によって点火されて燃焼せしめら
れる。
明する。保炎器10は、燃焼ガス供給管23によって燃
焼ガス供給源から矢印A1 で示すごとく供給され矢印A
2 で示すごとく案内された燃焼ガスを金属パイプ本体2
1の開口端部21Aから受取り筒状基部11によって保
持部材13まで案内したのち、保持部材13の周縁部に
形成された燃焼ガス供給孔13aを介して矢印A3 で示
すごとく燃焼部12の燃焼空間に対して供給する。燃焼
部12の燃焼空間では、燃焼ガスが空気供給孔12aか
ら矢印Bで示すごとく与えられた燃焼空気と混合された
のち、スパークロッド25と燃焼部12の内周面との間
で発生された火花放電によって点火されて燃焼せしめら
れる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の保炎器を燃焼炉
に装着し、長時間使用すると、保炎器に亀裂等は見られ
なかったものの、接着層の酸化が激しく黒色に変色しま
たセラミックス製の保炎器を金属パイプ部分から取外す
ことはできなかった。そのため保炎器のセラミック部分
が損傷した場合、金属パイプのステンレス鋼部分の再使
用は不可能であり、製造コスト上好ましいものでなかっ
た。また、熱膨張差緩和材として銅箔等の金属層、およ
び接合強度発現のためアロンセラミック等の接着層を構
成させる必要があり、製造工程上煩雑であり、強度補強
のためさらに穴付きの固定ネジを必要とする技術的課題
があった。本発明は上記課題を解決するためになされた
ものであり、製造容易でしかも保炎器のセラミックス部
分から金属パイプ本体を取り外すことのできる保炎器を
提供することを目的とするものである。
に装着し、長時間使用すると、保炎器に亀裂等は見られ
なかったものの、接着層の酸化が激しく黒色に変色しま
たセラミックス製の保炎器を金属パイプ部分から取外す
ことはできなかった。そのため保炎器のセラミック部分
が損傷した場合、金属パイプのステンレス鋼部分の再使
用は不可能であり、製造コスト上好ましいものでなかっ
た。また、熱膨張差緩和材として銅箔等の金属層、およ
び接合強度発現のためアロンセラミック等の接着層を構
成させる必要があり、製造工程上煩雑であり、強度補強
のためさらに穴付きの固定ネジを必要とする技術的課題
があった。本発明は上記課題を解決するためになされた
ものであり、製造容易でしかも保炎器のセラミックス部
分から金属パイプ本体を取り外すことのできる保炎器を
提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にかかる保炎器は、筒状基部及び燃焼部がと
もに導電性セラミックスよりなる保炎器本体部と、前記
燃焼部に先端部が突出し、基部は電源に接続され、火花
放電を発生するスパークロッドと、開口端部に前記筒状
基部の一端部が取りつけられ、基部がスパークロッドの
基部とともに電源に接続されると共に、スパークロッド
の基端部を保持しかつ燃焼ガス供給管から与えられた燃
焼ガスを前記保炎器本体部に案内する金属パイプ本体と
により構成される保炎器において、前記保炎器本体部の
筒状基部と金属パイプ部とは螺子により取り外し可能に
取りつけられると共に、前記筒状基部の螺子と金属パイ
プ部の螺子の接触面間に窒化硼素を主成分とする耐熱性
セラミックスからなる中間層を介在させたことを特徴と
する。
に、本発明にかかる保炎器は、筒状基部及び燃焼部がと
もに導電性セラミックスよりなる保炎器本体部と、前記
燃焼部に先端部が突出し、基部は電源に接続され、火花
放電を発生するスパークロッドと、開口端部に前記筒状
基部の一端部が取りつけられ、基部がスパークロッドの
基部とともに電源に接続されると共に、スパークロッド
の基端部を保持しかつ燃焼ガス供給管から与えられた燃
焼ガスを前記保炎器本体部に案内する金属パイプ本体と
により構成される保炎器において、前記保炎器本体部の
筒状基部と金属パイプ部とは螺子により取り外し可能に
取りつけられると共に、前記筒状基部の螺子と金属パイ
プ部の螺子の接触面間に窒化硼素を主成分とする耐熱性
セラミックスからなる中間層を介在させたことを特徴と
する。
【0010】
【実施例】以下、図1に基づいてにこの保炎器の概略を
説明する。10は、金属パイプ20の開口端部に取付け
られて使用される本発明にかかる保炎器であって、筒状
基部11と燃焼部12と保持部13とが全体として導電
性セラミックス材料で一体に形成されている。特に、本
発明にかかる保炎器は、筒状基部11の一端部11Aに
は、雄螺子部31が形成され、それと対応する雌螺子部
32が金属パイプ本体21の開口端部21Aに形成され
ることに特徴がある。そのため、保炎器10の筒状基部
11は、一端部11Aで金属パイプ20に包有された金
属パイプ本体21の開口端部21Aに対して螺合して取
外し可能に取付けることができる。
説明する。10は、金属パイプ20の開口端部に取付け
られて使用される本発明にかかる保炎器であって、筒状
基部11と燃焼部12と保持部13とが全体として導電
性セラミックス材料で一体に形成されている。特に、本
発明にかかる保炎器は、筒状基部11の一端部11Aに
は、雄螺子部31が形成され、それと対応する雌螺子部
32が金属パイプ本体21の開口端部21Aに形成され
ることに特徴がある。そのため、保炎器10の筒状基部
11は、一端部11Aで金属パイプ20に包有された金
属パイプ本体21の開口端部21Aに対して螺合して取
外し可能に取付けることができる。
【0011】前記保炎器10の燃焼部12は、筒状基部
11の他端部11Bに対して連設されており、その内部
空間で燃焼ガスが燃焼せしめられる。燃焼部12には、
筒状基部11の他端部11Bへの連絡部に対して少なく
とも1つの空気供給孔12aが形成されている。保炎器
10の保持部13は、筒状基部11の他端部11Bの内
周面に対して連設されており、その周縁部に燃焼ガスを
燃焼部12の内部空間に向けて供給するための燃焼ガス
供給孔13aが所望の角度間隔をおいて形成され、かつ
中心部に後述のスパークロッド25を絶縁層14を介し
て保持するための保持孔13bを有している。
11の他端部11Bに対して連設されており、その内部
空間で燃焼ガスが燃焼せしめられる。燃焼部12には、
筒状基部11の他端部11Bへの連絡部に対して少なく
とも1つの空気供給孔12aが形成されている。保炎器
10の保持部13は、筒状基部11の他端部11Bの内
周面に対して連設されており、その周縁部に燃焼ガスを
燃焼部12の内部空間に向けて供給するための燃焼ガス
供給孔13aが所望の角度間隔をおいて形成され、かつ
中心部に後述のスパークロッド25を絶縁層14を介し
て保持するための保持孔13bを有している。
【0012】前記金属パイプ20は、開口端部21Aに
対し保炎器10の筒状基部11の一端部11Aが螺合し
て取付けられた金属パイプ本体21と、金属パイプ本体
21の基部21Bに対して開口されており燃焼ガス供給
源(図示せず)から燃焼ガスを供給するための燃焼ガス
供給管23と、金属パイプ本体21の基部21Bに対し
て絶縁層24を介して基端部が保持されたスパークロッ
ド25と、スパークロッド25および金属パイプ本体2
1を給電線26を介して適宜の電源(図示せず)に接続
するための電源端子27とを包有している。前記スパー
クロッド25の先端部は、保炎器10の筒状基部11の
内部空間を介して延長されたのち、燃焼部12の内部空
間(すなわち燃焼空間)に対して突出されている。
対し保炎器10の筒状基部11の一端部11Aが螺合し
て取付けられた金属パイプ本体21と、金属パイプ本体
21の基部21Bに対して開口されており燃焼ガス供給
源(図示せず)から燃焼ガスを供給するための燃焼ガス
供給管23と、金属パイプ本体21の基部21Bに対し
て絶縁層24を介して基端部が保持されたスパークロッ
ド25と、スパークロッド25および金属パイプ本体2
1を給電線26を介して適宜の電源(図示せず)に接続
するための電源端子27とを包有している。前記スパー
クロッド25の先端部は、保炎器10の筒状基部11の
内部空間を介して延長されたのち、燃焼部12の内部空
間(すなわち燃焼空間)に対して突出されている。
【0013】本発明にかかる保炎器を製造するには、筒
状基部11Aがストレートの円筒状となる保炎器10を
SiC材料にて鋳込成形後、焼成する。そして、この焼
成体の筒状基部11Aに図1に示すように雄螺子加工す
る。これに、Siを含浸し、導電性のSi−SiC製保
炎器本体を得る。一方、金属パイプ20はステンレス鋼
で図1に示すように雌螺子加工を行う。この保炎器10
に碍子からなる絶縁層14とスパークロッド25を装着
するとともに、金属パイプ本体21を螺合し、セラミッ
クス保炎器一体製品を製作する。この際、雄螺子部31
と雌螺子部32の接触面の間には窒化硼素の粉末を塗布
し、金属パイプ本体21と筒状基部11Aとの間に中間
層を形成しつつ、セラミックス保炎器一体製品を製造す
る。
状基部11Aがストレートの円筒状となる保炎器10を
SiC材料にて鋳込成形後、焼成する。そして、この焼
成体の筒状基部11Aに図1に示すように雄螺子加工す
る。これに、Siを含浸し、導電性のSi−SiC製保
炎器本体を得る。一方、金属パイプ20はステンレス鋼
で図1に示すように雌螺子加工を行う。この保炎器10
に碍子からなる絶縁層14とスパークロッド25を装着
するとともに、金属パイプ本体21を螺合し、セラミッ
クス保炎器一体製品を製作する。この際、雄螺子部31
と雌螺子部32の接触面の間には窒化硼素の粉末を塗布
し、金属パイプ本体21と筒状基部11Aとの間に中間
層を形成しつつ、セラミックス保炎器一体製品を製造す
る。
【0014】なお、上記実施例では、中間層を設けてい
るため、雄螺子加工後に寸法変化、即ち、Si含浸前と
含浸後での寸法変化があっても中間層の介在により寸法
調整が行うことができる。言い換えれば、螺子加工は厳
格な寸法精度を持って加工する必要なく、加工も容易に
行うことができる。もちろん、螺子加工は、Si含浸後
の最終段階(Si含浸体)で行っても良い。また、窒化
硼素は結晶構造がグラファイトに似た層状の形態をもつ
セラミックスであり、滑り性が良いため中間介在層とし
て好ましいものであるが、必要に応じ、更にSi3 N4
(窒化珪素)等高強度材料を添加し、中間介在物の特性
を向上させることや、塗布方法として例えば熱硬化性の
樹脂のスラリーと混合して使用していも良い。
るため、雄螺子加工後に寸法変化、即ち、Si含浸前と
含浸後での寸法変化があっても中間層の介在により寸法
調整が行うことができる。言い換えれば、螺子加工は厳
格な寸法精度を持って加工する必要なく、加工も容易に
行うことができる。もちろん、螺子加工は、Si含浸後
の最終段階(Si含浸体)で行っても良い。また、窒化
硼素は結晶構造がグラファイトに似た層状の形態をもつ
セラミックスであり、滑り性が良いため中間介在層とし
て好ましいものであるが、必要に応じ、更にSi3 N4
(窒化珪素)等高強度材料を添加し、中間介在物の特性
を向上させることや、塗布方法として例えば熱硬化性の
樹脂のスラリーと混合して使用していも良い。
【0015】次に、この保炎器の動作、作用について説
明する。保炎器10は、燃焼ガス供給管23によって燃
焼ガス供給源から矢印A1 で示すごとく供給され矢印A
2 で示すごとく案内された燃焼ガスを金属パイプ本体2
1の開口端部21Aから受け取り筒状基部11によって
保持部材13まで案内したのち、保持部材13の周縁部
に形成された燃焼ガス供給孔13aを介して矢印A3 で
示すごとく燃焼部12の燃焼空間に対して供給する。燃
焼部12の燃焼空間では、燃焼ガスが空気供給孔12a
から矢印Bで示すごとく与えられた燃焼空気と混合され
たのち、スパークロッド25と燃焼部12の内周面との
間で発生された火花放電によって点火されて燃焼せしめ
られる。
明する。保炎器10は、燃焼ガス供給管23によって燃
焼ガス供給源から矢印A1 で示すごとく供給され矢印A
2 で示すごとく案内された燃焼ガスを金属パイプ本体2
1の開口端部21Aから受け取り筒状基部11によって
保持部材13まで案内したのち、保持部材13の周縁部
に形成された燃焼ガス供給孔13aを介して矢印A3 で
示すごとく燃焼部12の燃焼空間に対して供給する。燃
焼部12の燃焼空間では、燃焼ガスが空気供給孔12a
から矢印Bで示すごとく与えられた燃焼空気と混合され
たのち、スパークロッド25と燃焼部12の内周面との
間で発生された火花放電によって点火されて燃焼せしめ
られる。
【0016】次に、本発明の実施例にかかる保炎器と、
従来の保炎器とを燃焼炉にセットし、800℃の温度に
500時間にわたり保持し、炉冷後、炉から保炎器を取
り出し、取付け状態を調べた。その結果、従来の保炎器
にあっては、亀裂等は見られなかったものの、接着層の
酸化が激しく黒色に変色しまたセラミックス製の保炎器
を金属パイプ本体から取外すことはできなかった。一
方、本発明の実施例にかかる保炎器にあっては、異常な
緩み、亀裂などは認められず、また保炎器のセラミック
ス部と金属パイプ本体は取り外すことが可能であった。
従来の保炎器とを燃焼炉にセットし、800℃の温度に
500時間にわたり保持し、炉冷後、炉から保炎器を取
り出し、取付け状態を調べた。その結果、従来の保炎器
にあっては、亀裂等は見られなかったものの、接着層の
酸化が激しく黒色に変色しまたセラミックス製の保炎器
を金属パイプ本体から取外すことはできなかった。一
方、本発明の実施例にかかる保炎器にあっては、異常な
緩み、亀裂などは認められず、また保炎器のセラミック
ス部と金属パイプ本体は取り外すことが可能であった。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、保炎器の筒状基部と金
属パイプ本体を螺子で、螺合すると共に、雄螺子部と雌
螺子部の間には窒化硼素を主成分とする耐熱性セラミッ
クスからなる中間層形成したため、長時間使用後であっ
ても金属パイプ本体の取外しが可能となり、そのため保
炎器のセラミックス部分が損傷した場合、金属パイプ本
体を再使用することができ、製造コストを安価にするこ
とができる。
属パイプ本体を螺子で、螺合すると共に、雄螺子部と雌
螺子部の間には窒化硼素を主成分とする耐熱性セラミッ
クスからなる中間層形成したため、長時間使用後であっ
ても金属パイプ本体の取外しが可能となり、そのため保
炎器のセラミックス部分が損傷した場合、金属パイプ本
体を再使用することができ、製造コストを安価にするこ
とができる。
【図1】本発明にかかる保炎器の実施例を示す側面断面
図である。
図である。
【図2】従来の保炎器を示す側面断面図である。
11 筒状基部 11A 一端部 12 燃焼部 13 保持部 14 絶縁層 20 金属パイプ 21 金属パイプ本体 21A 開口端部 21B 基部 23 燃焼ガス供給管 24 絶縁層 25 スパークロッド 31 雄螺子部 32 雌螺子部 33 中間層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 久仁恵 神奈川県秦野市曽屋30 東芝セラミック ス株式会社 開発研究所内 (56)参考文献 特開 平3−144207(JP,A) 特開 平2−183708(JP,A) 実開 昭63−184372(JP,U) 実開 昭55−20000(JP,U) 実開 平7−12756(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F23Q 9/00 F23D 14/26
Claims (1)
- 【請求項1】 筒状基部及び燃焼部がともに導電性セラ
ミックスよりなる保炎器本体部と、 前記燃焼部に先端部が突出し、基部は電源に接続され、
火花放電を発生するスパークロッドと、 開口端部に前記筒状基部の一端部が取りつけられ、基部
がスパークロッドの基部とともに電源に接続されると共
に、スパークロッドの基端部を保持しかつ燃焼ガス供給
管から与えられた燃焼ガスを前記保炎器本体部に案内す
る金属パイプ本体とにより構成される保炎器において、 前記保炎器本体部の筒状基部と金属パイプ部とは螺子に
より取り外し可能に取りつけられると共に、前記筒状基
部の螺子と金属パイプ部の螺子の接触面間に窒化硼素を
主成分とする耐熱性セラミックスからなる中間層を介在
させたことを特徴とする保炎器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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