JP2994629B1 - キャップ付き回転式ゴム印 - Google Patents

キャップ付き回転式ゴム印

Info

Publication number
JP2994629B1
JP2994629B1 JP25943898A JP25943898A JP2994629B1 JP 2994629 B1 JP2994629 B1 JP 2994629B1 JP 25943898 A JP25943898 A JP 25943898A JP 25943898 A JP25943898 A JP 25943898A JP 2994629 B1 JP2994629 B1 JP 2994629B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stamp
cap
skirt
ink
face
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP25943898A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000071590A (ja
Inventor
善四郎 橋野
Original Assignee
橋野産業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 橋野産業株式会社 filed Critical 橋野産業株式会社
Priority to JP25943898A priority Critical patent/JP2994629B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2994629B1 publication Critical patent/JP2994629B1/ja
Publication of JP2000071590A publication Critical patent/JP2000071590A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】繰返し押印可能なスタンバイ状態を維持し、押
印時に印影全体が均一で濃淡差が生じず、繰返し押印可
能な回数が増加し、書類に不要なインクの付着や指先を
汚したりせず、安価で、机上や引出し内に嵩張らずに置
ける、回転式ゴム印、キャップ及びキャップ付き回転式
ゴム印の提供。 【課決手段】回転式ゴム印で、ゴムバンド印7の印面部
8をインク含浸性の大きいものに形成し、両側枠板2下
部寄りに、下方の開口部10から印面部が露出可能なス
カート部9を、該開口部下端縁13が、印面用横板6下
側にある印面部の下端面14より僅か上位置sにくるよ
うに設ける。一側が開口して上記回転式ゴム印のスカー
ト部を係・脱可能な凹所を有し、内奥部にインク供給用
パッドを貼付し、他側の外側面を平面状に形成してキャ
ップとする。該キャップを回転式ゴム印に係・脱可能に
係合させてキャップ付き回転式ゴム印とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転式ゴム印即ち
数字や文字等の印面部を外周面にもつ無端状のゴムバン
ド印を、複数本各々独立して回転移動可能に並設し、下
部の印面用横板の下側に来た数字等にインクを付けて押
印するようにした回転式ゴム印と、そこに係・脱可能な
キャップとからなるキャップ付き回転式ゴム印に関す
る。
【0002】
【従来の技術】回転式ゴム印(回転式ラバースタンプと
もいう)は一般に、上記の如く外周面に数字等を形成し
た印面部をもつ無端状のゴムバンド印を、独立して回動
移動可能に複数本を並設し、バンド回動用円板の回動に
より所望の数字等を下部の印面用横板の下側へ移動さ
せ、そこにインクを付けて押印するようにしたものであ
る(例えば実用新案出願広告27−6406号や実開昭
51−147512号公報等参照)。
【0003】その回転式ゴム印で従来のものは、一回の
押印毎に前もって印面部をスタンプ台に押し付け、イン
クを印面部に付着させてから押印するものであった。し
かし同じ印影を連続して繰り返し押印する必要のある場
合に、印面部にインクを一回付着させて連続して押印す
ると、印影は徐々に薄いものになってしまい、せいぜい
5〜6回目程度のものしか判読できなかった。鮮明な印
影を繰り返し押印しようとするならば、一回の押印毎に
印面部にインクを付着させる必要があるため、事務能率
が非常に低下してしまった。
【0004】そこで回転式ゴム印についても、回転式デ
ータ印(社名・部課名あるいは担当者名等と日付けとを
同時に押印可能としたゴム印)と同様に、印面部をイン
ク含浸(浸透)式のものにすることが考えられる。これ
はゴムバンド印の印面部を、従来の普通のゴム材と異な
り例えばNBR(ニトリルブタジェンゴム)その他のも
のを用いてインク含浸性(浸透性)の大きいものにし
て、印面部にインクを含浸させておき、連続して繰り返
し押印可能とするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来一般の回
転式ゴム印は、印面部が普通のゴム材であり、その硬度
が約55度の硬いものであるのに対して、インク含浸性
が大きくなると必然的に印面部の硬度が小さく、軟質の
ものとならざるを得ず、印面部の「腰」が弱くなってし
まうという問題点がある。
【0006】そのため、回転式ゴム印の印面部をインク
含浸性の大きいものにすると、従来の普通のゴム材を用
いた回転式ゴム印と比べて、次のような問題点が生じる
ことになる。 イ)印面部が軟らかくて「腰」が弱くなるため、押印時
に加わる力の強弱や手のクセがそのまま印面部に伝わ
り、印影の全体が不均一となったり、濃淡の差が生じ易
くなる。
【0007】ロ)押印時に強く力が加わると、印面部に
含浸していたインクを必要以上に余分に押し出すことに
なるから、書類にインが付き過ぎたり滲んで印影が汚
くなる。また余分に付いたインクが他のものに触れて、
印影以外の箇所にもインクが付いて汚してしまい易くな
る。
【0008】ハ)同じく、印面部に含浸していたインク
が一回の押印で必要以上に余分に押し出されることで、
繰り返し押印できる回数が大幅に減ってしまう。
【0009】ニ)印面部が軟らかくて「腰」が弱いた
め、押印時に印面部が圧縮されると、印面部の内で数字
等の無い座部分も書類に接触し易くなり、その部分のイ
ンクが書類に付いて印影を汚してしまい易くなる。
【0010】ホ)他方で、回転式ゴム印の印面部をイン
ク含浸性の大きいものにした場合には、印面部にインク
が含浸されているため、押印時に指先が印面部に触れた
際にインクが付き易くなり、指先についたインクで書類
その他を汚しやすくなる。またその回転式ゴム印を机上
等に載置しておくと、印面部のインクが書類その他のも
のに触れて汚してしまうことが多くなり易い。
【0011】ヘ)またインク含浸性のある印面部をもつ
ゴム印では、押印時以外は印面部をスタンプ台等に当接
させインクを供給させておくが、従来のスタンプ台では
蓋が開いた状態にあるため、スタンプ台に書類等が触れ
てインクで汚れてしまうことも生じる。
【0012】本発明は回転式ゴム印に関する上記問題点
の解消を課題として創作したものである。即ち本発明の
目的の第1は、印面部がインク含浸性の大きく軟らかい
ものでありながら、押印時の力の強弱や手のクセに関係
なく印影全体が均一で濃淡差が生じず、押印時の力が強
くてもインクが余分に押し出されず、印影が汚れたり滲
んだりせず、連続押印可能な回数も増やして事務効率を
向上させ、印面部の数字等以外の部分が書類に当接せ
ず、かつ押印時に指先にインクが付着することを無く
ことにある。
【0013】また目的の第2は、従来のスタンプ台に比
べて安価でありながら、押印しない際は回転式ゴム印の
印面部へ常時インクを含浸させて押印スタンバイ状態を
維持でき、机上で回転式ゴム印を立て掛けてスタンドと
したり、横向きに置いても転ばず場所も取らず引出しへ
も収納したりでき、インクで机上や引出し内の書類等を
汚すことも無く、かつ印面部以外の部分にインクが付着
せず、美しい印影を得られるようにすることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係るキャップ付
き回転式ゴム印は、基枠体1の両側枠板2上部寄りに設
けたゴムバンド印回動用の横軸部3と下端部に設けた印
面用横板6との間に、外周面に数字等の印面部8を形成
した数本の無端状ゴムバンド印7を独立して回動可能に
掛け渡し、バンド回動用円板5にて回動移動可能とし
転式ゴム印Aと、その下部寄りに係・脱可能なインク
供給パッド付きキャップBとからなるものであり、 上記
回転式ゴム印Aは、ゴムバンド印7の各印面部8イン
ク含浸性の大きいもの形成すると共に、上記両側枠板
2の下部寄りに、四角筒状で印面部8が下方の開口部1
0から露出可能としたスカート部9を、開口部10の下
端縁13が印面用横板6の下側における印面部8の下端
面14よりも僅かに上位置になるように設け、 上記キャ
ップBは、一側が開口して上記スカート部9へ係・脱可
能な凹所17を有するもので、他側の外側面19を平面
状に形成すると共に、 該凹所17の内奥部に貼付するイ
ンク供給用のパッド18を、ゴムバンド印7の印面部8
の下端面14よりも大きいが、上記スカート部9の開口
部10の下端縁13よりも小さい形状として、該キャッ
プBを係合時にパッド18の周辺部にスカート部9の下
端縁13が浮いた状態になる空所26を形成したもので
ある。
【0015】
【発明の実施の形態】イ)上記発明に係るキャップ付き
回転式ゴム印において、まず回転式ゴム印Aの方は、
枠体1の両側枠板2上部寄りに設けたゴムバンド印回動
用の横軸部3と下端部に設けた印面用横板6との間に、
外周面に数字や文字等をもつ印面部8を形成した数本の
無端状ゴムバンド印7を独立して回動可能に掛け渡し、
バンド回動用円板5にて回動移動可能としてある点は、
従来の一般的なものと同様の構造である。
【0016】 上記ゴムバンド印7の内で少なくとも各印
面部8は、インク含浸性の大きいものに形成しておく。
ここで印面部8のイン含浸性を大きくするのは、印面
部8の内で座部分24から突出した数字等の部分だけで
もよいし、座部分24を含む印面部8の全体をそのよう
にしてもよい。
【0017】 印面部8をインク含浸性の大きいものにす
る手段としては、例えばNBR(ニトリルブタジェンゴ
ム)その他の熱可塑性樹脂の粉末を金型の文字部にのみ
充填し、同材質またはポリ塩化ビニル製のシートを載せ
て加圧・加熱して形成する粉末スラブ法によればよい。
しかし上記に限らず、例えばNBRその他のエラストマ
ー中に抽出塩を混練し、プレス成型後に水または酸で塩
分を抽出除去する塩抽出法や、PVC(ポリ塩化ビニ
ル)その他の熱可塑性樹脂の粉末を型に入れて圧縮焼結
する焼結法、またはプラスチゾルとインクを混合し型内
で加熱加圧して形成する練込法、或いは数字等を型で成
型せずにレーザー彫刻する等の手段によってもよい。
【0018】 回転式ゴム印Aのスカート部9は、基枠体
1の両側枠板2とは別体形成したものを、両側枠板2の
下部に套合して取付けるようにしてもよいが(例えば図
1ないし図4参照)、両側枠板2と一体形成するように
してもよい(図5参照)。スカート部9を両側枠板2と
別体にする場合は、両側枠板2は鉄その他の金属製と
し、スカート部9をABS、ポリプロピレン、ポリスチ
レン、ポリエチレン、AS樹脂その他の硬質合成樹脂製
にすることが望ましい。スカート部9を両側枠板2と一
体形成にする場合は、全体を金属製または合成樹脂製と
すればよい。
【0019】 上記スカート部9を両側枠板2と別体にし
た場合は、短い四角筒状として、下方の開口部16の大
きさを、印面用横板6の下側に来た各印面部8が露出可
能とし、このスカート部9を両側枠板2の下部寄りに套
合して固定すればよい。
【0020】 上記スカート部9が両側枠板2と別体のも
のでもまた一体のものでも、それを両側枠板2の下部寄
りに設ける位置は、該スカート部9の下方の開口部10
の下端縁13が、印面用横板6下側にきた印面部8の下
端面14よりも僅かな寸法sだけ上位置になるように設
けておく(例えば図3参照)。換言すれば、印面用横板
6下側へきた印面部8の下端面14が、スカート部9下
方の開口部10の下端縁13から僅かな寸法sだけ下方
へ突出するようにしておく。
【0021】 上記の僅かな寸法sとは、印面部8に用い
た含浸性(浸透性)ゴム材の硬度にもよるが、一般的な
含浸性ゴム材を用いる場合には、例えば0.2ないし
0.5mm程度としておくことが望ましい。
【0022】 上記スカート部9は、押印時に印面部8の
位置が判り易いように、また後記キャップBの開口部1
6から凹所17内へ係合し易いように、側方から見て下
部寄りほど細くなる如く、その前・後板部11,12の
間隔が下部寄りほど狭くなるような形状に形成しておく
のがよい。
【0023】 上記スカート部9を合成樹脂製とした場合
には、押印時に印面部8の位置を透視して判り易いよう
に、透明材または半透明材のものとしておくのがよい。
スカート部9が金属製の場合や合成樹脂でも不透明材の
場合には、前・後板部11,12の下端縁に印面部確認
用の切り欠き部15を形成しておくのがよい(例えば図
5参照)。
【0024】 ロ)他方、キャップBの方は、机上に置け
ばスタンドにもなるもので(例えば図8・図9・図10
参照)、その形状は回転式ゴム印Aのスカート部9を係
・脱可能に一側に開口部16を有し、そこから内方への
凹所17を有する短い四角筒状とすればよい。その内奥
部には、フェルトに布を被覆したものまたはスポンジ状
のインク供給用のパッド18を貼付してある
【0025】 該インク供給用パッド18の大きさは、ゴ
ムバンド印7の印面部8の下端面14よりも大きいが、
スカート部9の下端縁13の開口部10よりも小さい形
状として、凹所17の内奥部でパッド18の周辺に空所
26が形成されるようにしてある(例えば図6・図7・
図8・図9参照)。即ち、該パッド18を、回転式ゴム
印Aの印面用横板6下側に来た各印面部8の全てを合わ
せた大きさより少し大きめ程度としてあり、該キャップ
Bを回転式ゴム印Aのスカート部9へ係合した際、印面
部8の下端面14がパッド18へ当接するが、スカート
部9の下端縁13はパッド18に接触せず、パッド18
の周辺で浮いた状態となるように空所26を形成してあ
る(図8・図9参照)。
【0026】 該キャップBの開口部16の大きさと凹所
17の奥行きは、上記の如く回転式ゴム印Aのスカート
部9を係・脱可能な形状・大きさであるが、同時に上記
印面用横板6下側に来た各印面部8が、内奥部のインク
供給用のパッド18の上面へ十分に届く程度にしてお
く。
【0027】 上記キャップBの凹所17の形状は、浅い
四角筒状でもよいが(例えば図6参照)、それに限らず
内奥部ほど広い四角の台形状空間に形状にしておくこと
が望ましい(例えば図7・図9参照)。
【0028】 該キャップBと回転式ゴム印Aのスカート
部9とには、キャップBの開口部16から凹所17内へ
回転式ゴム印Aを係合させた状態で、両者A,Bが不用
意に離脱しないように、両者A,B間に係止用の凹凸状
部(図示略)を形成しておくようにしてもよい。
【0029】 キャップBの外側面19の平面状は、スタ
ンドとして使用する場合にその面を机上に置いても不用
意に転倒しないならば、多少の凹凸が有っても構わな
い。スタンドとしての安定性を増すために、外側面19
の四辺を側方へ少し張り出した形状にしておいてもよい
(例えば図6・図10参照)。
【0030】 該キャップBの材質も、ABS、ポリプロ
ピレン、ポリスチレン、ポリエチレン、AS樹脂その他
の硬質合成樹脂製にすることが望ましいが、半硬質合成
樹脂としてもよい。また薄い鉄板その他の金属製として
もよい。
【0031】 上記スカート部9やキャップBを合成樹脂
製とする場合は、樹脂材料に対応して、従来公知の例え
ば圧縮成形法、射出成形法、押出成形法、中空成形法、
真空成形法、発砲成形法、移送成形法その他いずれによ
って製造してもよい。また金属製とする場合は、プレス
加工で製造するのがよい。
【0032】 ハ)上記本願発明に係るキャップ付き回転
式ゴム印の使用状態・作用は、以下のようになる。ま
ず、上記イ)の回転式ゴム印Aは、従来一般の回転式ゴ
ム印のゴムバンド印の印面部のゴム材と異なり、インク
含浸性の大きいゴム材にて形成してある。そのため、こ
の回転式ゴム印Aはインク浸透式ゴム印として、印面部
8にインクが十分に浸透し含浸しているから、同じ印影
を連続して繰り返し押印できるようになる。
【0033】 上記の場合に、印面部を単にインク含浸性
の大きいものにしただけでは、印面部が軟らかくて
「腰」が弱いため、押印時に加わる力の強弱や手のクセ
がそのまま印面部に伝わる。すると、印影全体が不均一
で濃淡に差が生じたり、インクが余分に押し出されて、
書類にインクが滲んだり付き過ぎたりするし、連続押印
できる回数が減ってしまう。また印面部で数字等のない
座部分も書類に当接し、その部分のインクが付いたりす
る。
【0034】 しかし本発明に係る回転式ゴム印Aは、両
側枠板2の下部寄りに、下方の開口部10から印面部8
が露出可能なスカート部9を設け、その開口部10の下
端縁13が印面用横板6下側に来た印面部8の下端面1
4より僅かな寸法sだけ上位置になるようにしてある
(例えば上記図3参照)。
【0035】 そのため押印時に、印面部8の下端面14
が書類23に当接して数字等の印影が押印されると同時
に、印面部8の内でスカート部9の開口部10の下端縁
13から下方へ僅かに突出していた部分は、押印に伴う
圧力で圧縮されてスカート部9の内側へ入ってしまう。
それ以上に力が加わっても、スカート部9の開口部10
の下端縁13が書類23に当接されているから(例えば
図4参照)、印面部8にそれ以上の押圧力が作用しな
い。
【0036】 これで、押印時に印面部8に加わる力に強
弱があったり、押印時に印面部8が傾くような手のクセ
があっても、印面部8の下端面14が書類23に当接し
て印影が押印された後は、スカート部9の開口部10の
下端縁13が書類23に当接して、印面部8には全体的
に均等でかつ一定の力しか加わらない。
【0037】 その結果、この回転式ゴム印Aによる押印
は、印影全体が均一で濃淡の差がなくなり、美しい印影
が得られることになる。また一回の押印でインクは一定
量以上余分に押し出されず、書類23にインクの滲みや
付き過ぎが無くなるし、連続して繰り返し押印できる回
数も増えることになる。さらに印面部8の数字等がない
座部分24が書類23に当接することが無いから(上記
図4参照)、その部分のインクが書類23に付くような
ことも無くなる。
【0038】 さらに この回転式ゴム印Aは、従来の回転
式ゴム印と異なり、下方がスカート部9で覆われている
から、押印時に指先が印面部8やその近傍に触れるよう
なことも無くなって、指先にインクが付きそれで書類等
を汚すことも無くなる。
【0039】 上記のスカート部9は、その前・後板部1
1,12間が下部寄りほど狭くなる形状にしてあれば、
押印時に書類23に対する印面部8の位置を決め易くな
り、正確な押印ができるようになる。また該スカート部
9を後記キャップBの開口部16から係合させ易くなる
と共に、キャップBの内側面20に接触してインクで汚
すことも無くなる(例えば上記図7・図9参照)。
【0040】 しかも、回転式ゴム印Aのスカート部9
を、透明材または半透明材製としたものでは、スカート
部9を透して内側の印面部8の位置が判るから、押印時
に書類23に対する印面部8の位置決めを行い易くな
り、正確な位置に押印できるようになる(例えば上記図
1参照)。
【0041】 なお、 スカート部9を不透明材製としたも
のでも、その前・後板部の下端縁に印面部確認用の切り
欠き部15を形成してあれば、その切り欠き部15を介
して内側の印面部8の位置を確認でき(例えば上記図5
参照)、やはり正確に押印できるようになる。
【0042】 ニ)次に、上記ロ)のキャップBは 、一側
が開口した短い四角筒形状で、回転式ゴム印Aの下部寄
りに設けたスカート部9を係・脱可能な形状の開口部1
6をもつ凹所17を有し、その内奥部にインク供給用の
パッド18を貼付してあり、他側の外側面19は平面状
に形成してある。
【0043】 そのため、押印時以外にこのキャップB
を、上記回転式ゴム印Aに套合させておけば、インク供
給用のパッド18が印面部8に当接するから、インク含
浸性のある印面部8は十分にインクを含浸して、常に押
印スタンバイ状態が維持されている。またこのキャップ
Bにより、回転式ゴム印Aの印面部8が露出しないので
指先や書類23等が印面部8に触れたりせず、インクで
汚すことも無くなる。
【0044】 さらに、このキャップBの他側の外側面1
9は平面状に形成してあるので、その外側面19で机上
に載置しておけば、該キャップBに回転式ゴム印Aを係
合させて立て掛け、ゴム印用スタンドとして使用可能と
なる(例えば図10参照)。しかもこのキャップBに回
転式ゴム印Aを係合させた状態で、横向きに寝かせて机
上に置いたり、机の引出し内に収納しておくことも可能
となるし(例えば図11参照)、引出し内で書類23等
をインクで汚すことも無くなる。
【0045】 このキャップBの凹所17を、内奥寄りほ
ど広くなる形状に形成してあるものでは、回転式ゴム印
AをキャップBの開口部16から凹所17内へ係合する
途中で、印面部8が凹所17の各内側面20に一層接触
しなくなるから、各内側面20がインクで汚れることが
無くなる。逆に回転式ゴム印Aのスカート部9が、その
前・後板部11,12や左・右の側板部21を、凹所1
7の各内側面20に一層接触することがなくなり、スカ
ート部9にインクが付いたり、それが指先に付いたりす
ることも無くなる。なお、印面部8がパッド18に当接
した状態では、キャップBの開口部16内縁がスカート
部9の上部寄りの外周部分とほぼ接触状態になり、回転
式ゴム印Aがぐらつかなくなる。
【0046】 ホ)しかも、該キャップBでは、凹所17
の内奥部に貼付したインキ供給用パッド18の大きさ
を、ゴムバンド印7の印面部8の下端面14よりも大き
いが、スカート部9の下端縁13の開口部10よりも小
さめの形状としてある(上記図6・図7・図8・図9参
照)。
【0047】そのため、該キャップBの凹所17内の内
奥部寄りでは、パッド18の周辺に空所26が形成され
ている。これにより、回転式ゴム印Aのスカート部9を
凹所17内へ係合させて、印面部8がパッド18へ当接
時にも、スカート部9の下端縁13はパッド18に接触
せず、この空所26内で浮いた状態となっている(上記
図8・図9参照)。
【0048】 この空所26の存在は、本発明の回転式ゴ
ム印Aにとって重要な意味をもつ即ち、この回転式ゴ
ム印Aは上記の如く下部寄りにスカート部9を設けた構
造にしてあり、該スカート部9下方の開口部10の下端
縁13と印面用横板6下側へきた印面部8の下端面14
との間は、0.2ないし0.5mm程度の僅かな寸法s
である。このスカート部9に、内奥にインク供給パッド
18を貼付したキャップBを係合させると、印面部8が
パッド18へ当接時にはスカート部9の開口部10の下
端縁13もパッドに接触して、該下端縁13にもインク
が付着してしまう。これでは、押印時に印面部8と一緒
にスカート部8の下端縁13も書類等に当接した際、印
面部8のインクと同時にスカート部8の下端縁13に付
着しているインクも書類等に押印されることになる。
【0049】 それを防止するため、本発明の上記キャッ
プBでは、上記の如くパッド18をスカート部9の下端
縁13の開口部10よりも小さめの形状として、該キャ
ップBの凹所17内の内奥部寄りのパッド18の周辺部
に空所26が形成されるようにしてある。これにより、
印面部8がパッド18へ当接時にも、スカート部9の下
端縁13はこの空所26内で浮いた状態となり(上記図
8・図9参照)、パッド18へ接触しなくなるから、ス
カート部9の下端部13にパッド18のインクが付着す
ることはない。そのため、押印時に印面部8と一緒にス
カート部8の下端縁13が書類等に当接しても、無用な
インクが付着するようなことが生じなくなっている。
【0050】
【実施例】図1ないし図11は、本発明に係るキャップ
付き回転式ゴム印の各実施例を示すものであり、その内
で図1ないし図5は回転式ゴム印Aについて示してい
る。
【0051】 この回転式ゴム印Aの基本的構造は、従来
公知のものと同様に、正面から見て逆U字状の基枠体1
の両側枠板2間に、その上部寄りにゴムバンド印7を回
動用の横軸部3を設けると共に下端部に印面用横板6を
設けてあり、外周面に数字や文字等の印面部8を形成し
た数本(ここでは5本)の無端状ゴムバンド印7を、各
々独立して回動可能に掛け渡してある。
【0052】 より詳しくは、上記横軸部3は両側枠板2
間に横設した軸部(図示略)と、該軸部に可回動に軸支
した数個(ここでは5個)のバンド受環(図示略)と、
該各受環に一体形成されたバンド回動用円板5とからな
り、各ゴムバンド印7は各受環と上記印面用横板6との
間に掛け渡して、各回動用円板6の回動で各々回動移動
可能としてある。
【0053】 そして、本発明に係る回転式ゴム印Aで
は、上記ゴムバンド印7の各印面部8を、インク含浸性
の大きいものに形成してある。ここでは、NBRを主と
する熱可塑性樹脂の粉末を、金型の数字等に対応する部
分にのみ充填し、ポリ塩化ビニル製のシートを載せて加
圧・加熱して形成する粉末スラブ法により、印面部8を
形成した。しかしそれに限らず、塩抽出法、焼結法、ま
たは練込法等によってもよいし、また印面部8の全体を
インク含浸性が大きくなるようにしてもよいことは上記
のとおりである。
【0054】 上記基枠体1の両側枠板2の下部寄りに、
下方の開口部10から印面部8が露出可能なスカート部
9を設けてある。図1ないし図4では、スカート部9を
両側枠板2とは別体に形成してある。ここでのスカート
部9は、ABS樹脂による横断面四角筒形状で、かつそ
の前・後板部11,12間の間隔が下部寄りほど狭くな
るような形状に形成してある。ここではスカート部9の
側板部21を側方から見て、上部側で15.0mm、下
部側で10.0mmになる程度に、下部寄りほど細く形
成してある。
【0055】 該スカート部9は、両側枠板2の下方から
套合させて、その下方の開口部10の下端縁13が、印
面用横板6下側にきた印面部8の下端面14より僅かな
寸法sだけ上位置になるような状態で、該スカート部9
の両側板部21を両側枠板2の雌ネジ孔22へビス25
で止めてある。
【0056】 上記で僅かな寸法sとは、印面部8に使用
した含浸性ゴム材の硬度にもよるが一般的な含浸性ゴム
材を選択したものとして、ここでは0.3mmとしてあ
り、印面部8の下端面14がスカート部9の開口部10
の下端縁13から0.3mmの寸法sだけ下方へ突出す
るようにしてある。
【0057】 ここでのスカート部9は、上記の如く両側
枠板2と別体で、ABS樹脂により形成してあるが、有
色で半透明状のものとして、スカート部9から印面部8
が透視できるようにしてある。
【0058】 なお上記スカート部9は両側枠板2と別体
とは限らず、両側枠体2と共に合成樹脂製の一体成形物
としてもよいし、また両側枠板2と共に金属の一体成形
物としてもよいことは上記の通りである(上記図5参
照)。スカート部9を不透明な合成樹脂製や金属製とし
た場合には、その前・後板部11,12の下端縁に印面
部確認用の浅い切り欠き部15を形成しておくのがよい
(上記図5参照)。
【0059】 次に図6ないし図7は、本発明に係るキャ
ップ付き回転式ゴム印のキャップBの実施例を示すもの
であり、その形状は一側が開口した凹所17をもつ有底
の短い四角筒状である。
【0060】 即ち、このキャップBも、ここではABS
樹脂により形成しており、上記回転式ゴム印Aの両側枠
板2下部寄りに設けたスカート部9を、係・脱可能な形
状の開口部16をもつ凹所17を有するものである。
【0061】 該凹所17の内奥部には、インク供給用の
パッド18を接着剤で貼付してあるが、ここではフェル
トを布で被覆したパッドを用いている。このパッド18
は回転式ゴム印Aの印面用横板6下側に来た各印面部8
の全部と当接するに十分な大きさであればよく、ゴムバ
ンド印7の印面部8の下端面14よりも大きいが、スカ
ート部9の下端縁13の開口部10よりも小さめの形状
として、該パッド18 の周辺に空所26が生じるように
してある(図6・図7図8・図9参照)。
【0062】 またキャップBでは、開口部16と反対側
の外側面19を平面状に形成してあるが、ここではスタ
ンドとして使用した際に転倒し難いように、外側面19
の面積を広くするため周部を側方へ張り出させてある
が、あまり大きすぎない方がよい。
【0063】 該キャップBの凹所17は、開口部16か
ら内奥へ向けて同じ広さのものでもよいが(例えば上記
図6・図8・図10・図11参照)、内奥寄りほど広く
なるように、その各側板部21間の間隔が内奥寄りほど
外側へ傾斜状になるように形成してもよい(例えば上記
図7・図9参照)。その場合の前・後板部11,12の
横幅は、例えば開口部16側で32.1mm、外側面1
9側で34.0mm程度とし、また各側板部21の横幅
は、開口部側で15.02mm、外側面19側で19.
0mm程度とすればよい。
【0064】 該キャップBの材質は、上記のABS樹脂
に限らずその他の硬質合成樹脂製としてもよいことは勿
論であるが、薄い鉄板その他の金属製としてもよい。該
キャップBの開口部16の大きさや凹所17の奥行き
は、回転式ゴム印Aのスカート部9を係合時に、内奥部
のインク供給用のパッド18に印面部8が十分に当接可
能なものである。なお係合させた該キャップBが回転式
ゴム印Aから不用意に離脱しないように、図示は省略す
るが凹凸状部を設けておいてもよい。
【0065】 において、4は基枠体1の上部に設けた
把持部、27はスカート部9の側板部21に設けた凹溝
で、スカート部9を両側板部2へ套合時に、印面用横板
6の側端部分を避けるためのものであり、28はキャッ
プBの側板部21に設けた凹欠部で、スカート部9の取
付けビス25を避けるためのものを各々示している。
【0066】 なお上記実施例についての使用状態や作用
は、上記発明の実施の形態の欄において述べた通りであ
るが、従来のものと比較して1回のインク付けで連続し
て繰り返し押印可能な回数をテストしたところ、次のよ
うになった。
【0067】 従来の印面部に普通のゴム材を使った回転
式ゴム印では、市販のスタンプ台を用いて1回のインク
付けをし、一般的な上質紙へ連続して押印したところ、
印影は徐々に薄くなってしまい、判別可能な印影はせい
ぜい5〜6回目までのものであった。
【0068】 次に、印面部にインク含浸性ゴム材を使っ
た回転式ゴム印で、スカート部無しのものを作り、含浸
性ゴム印用のインキ供給パッドで1回のインク付けをし
た後に同様のテストをしたところ、印面部の「腰」が弱
いために印影に濃淡の差やインクの出過ぎが生じ、連続
して繰り返し押印可能な回数はせいぜい50〜60回ま
でであった。
【0069】 これに対して上記本発明に係るスカート部
9を設けた回転式ゴム印Aで同様のテストをすると、印
影全体が均一で濃淡の差がない美しい印影を、連続して
1000回目まで繰り返し押印できることが確認でき、
この回転式ゴム印の優秀さを再確認できた。
【0070】 他面で、上記キャップBは、上記の如くパ
ッド18をスカート部9の下端縁13の開口部10より
も小さめの形状として、該キャップBの凹所17内の内
奥部寄りのパッド18周辺に空所26が形成されるよう
になっている。これにより、印面部8がパッド18へ当
接時にも、スカート部9の下端縁13はこの空所26内
で浮いた状態となって(上記図8・図9参照)パッド1
8へ接触しなくなるから、スカート部9の下端部13に
パッド18のインクが付着しない。そのため、押印時に
印面部8と一緒にスカート部9の下端縁13が書類等に
当接しても、無用なインクが付着するようなことがな
い。
【0071】
【発明の効果】本発明に係るキャップ付き回転式ゴム印
は、従来の一般的な回転式ゴム印と異 なり、次のような
効果を発揮できる。
【0072】 まず、本発明に係るキャップ付き回転
式ゴム印の回転式ゴム印は、従来のものと異なり、同じ
印影を繰り返し連続して押印することができ、事務効率
を向上させることができる。 即ち、従来一般の回転式
ゴム印では、連続して繰り返し押印すると、初めは濃く
押印できるが徐々に印影が薄いものとなり、直ぐに印影
は判読でき無くなってしまった。しかし本発明に係る回
転式ゴム印では、印面部をインク含浸性の大きいものに
形成してあるので、繰り返し連続して押印することがで
きるようになった。
【0073】 特に、回転式ゴム印の下部寄りにスカ
ート部を設けたことにより、連続して繰り返し押印して
も、印影全体が均一で濃淡の差が無く、美しい印影が得
られるし、紙面へのインクの付き過ぎや滲みがなく、押
印回数を大幅に増大させることができる。即ち、ゴムバ
ンド印の印面部を単にインク含浸性が大きくなるように
形成しただけでは、印面部が軟らかくて「腰」がなく、
押印時に印影全体が不均一や濃淡に差が生じたり、紙面
にインクが付き過ぎたり滲んだりして、連続押印できる
回数が多くならない。しかし本発明に係る回転式ゴム印
では、上記の如くスカート部を設けて、その開口部の下
端縁を印面用横板下側の印面部の下端面より僅かな寸法
だけ上位置になるようにしてある。
【0074】 そのため、押印時に印面部に大きな力が加
わっても、印面部全体に均等で一定の力しか加わらなく
なるから、印影全体は均一で濃淡の差がなくなり、美し
い陰影が得られるし、一回の押印時にインクが余分に押
し出されないから、書類にインクの付き過ぎや滲みが生
じないとともに、押印回数を大幅に増やすことができ
る。
【0075】 同様に、回転式ゴム印にスカート部を
設けたことにより、印面部は一定寸法以上は圧縮されな
いから、押印時に印面部の下端面はそのまま書類に当接
して押印されるが、印面部の数字等のない座部分は紙面
に当接することが無くなり、書類に押印された印影に無
用なインクが付着することも無くなる。
【0076】 さらに、回転式ゴム印にスカート部を
設けたことにより、従来のものと異なり、押印時に指先
が印面部に触れるようなことが無くなるから、指先にイ
ンクが付いてそれで書類を汚すようなことを防止でき
る。
【0077】 記スカート部を、透明または半透明
材製としたものや、不透明材製でもその前・後板部の下
端縁に印面部確認用の切り欠き部を形成したものでは、
スカート部から印面部が透視でき、または切り欠き部か
ら印面部の位置が確認できるから、押印時の位置決めが
容易に行えて、正確に押印できるようになる。
【0078】 他方、本発明に係るキャップ付き回転
式ゴム印のキャップは、常に押印スタンバイ状態を維持
できるし、机上や引出しの中で紙面その他のものを汚す
こと無く載置できる。即ち、このキャップに押印時以外
の回転式ゴム印を係合させておくと、内奥部のインク供
給用のパッドに印面部が当接するから、含浸性のある印
面部にインクを十分に含浸させ、常に押印スタンバイ状
態を維持できる。また該キャップにより回転用ゴム印の
印面部は全く露出しなくなるから、机上や引出しの中で
書類その他のものを汚すことも防止できる。
【0079】 またこのキャップは、他側の外側面を
平面状に形成してあるので、その外側面で机上に嵩張ら
ずに載置しておける。そのため、机上の該キャップに回
転式ゴム印を係合させ立て掛けておけば、常に押印スタ
ンバイ状態を維持可能な回転式ゴム印用スタンドとして
使用できることになる。
【0080】 さらにこのキャップは、これを係合さ
せた回転式ゴム印を横向きに寝かせて置ける。そのた
め、上記の如く押印スタンバイ状態を維持させかつ印面
部が露出せず他を汚さない状態で、机上に寝かせて置け
るし、また机の引出し内に収納しておくこともでき、そ
の際も書類等をインクで汚すことも無くなる。
【0081】 しかも該キャップでは、凹所の内奥部
に貼付したインキ供給用パッドの大きさを、ゴムバンド
印の印面部の下端面よりも大きいが、スカート部の下端
縁よりも小さい形状としてある。そのため、該キャップ
の凹所内の内奥部寄りで、パッドの周辺に空所が形成さ
れることになり、回転式ゴム印のスカート部を凹所内へ
係合させた際に、スカート部の下端縁はこの奥端部寄り
の空所内で浮いた状態となる。
【0082】 この空所の存在は、下部寄りにスカート部
を設けたこの回転式ゴム印にとっては不可欠なものであ
る。即ち、スカート部下方の開口部の下端縁と印面用横
板下側へきた印面部の下端面との間は、0.2ないし
0.5mm程度の僅かな寸法しか差がなくても、回転式
ゴム印を該キャップの凹所内へ係合した際に、スカート
部の開口部の下端縁は空所内で浮いた状態になるから、
インク供給用のパッドに当接しない。したがって、開口
部の下端縁にパッドのインクは付着せず、押印時に下端
縁のインクが押印されてしまうようなことが防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るキャップ付き回転式ゴム印におけ
る回転式ゴム印の実施例を示す斜視図である。
【図2】図1で示した回転式ゴム印の一部分解斜視図で
ある。
【図3】図1で示した回転式ゴム印の一部の切り欠き正
面図である。
【図4】図1で示した回転式ゴム印で押印時の一部の切
り欠き正面図である。
【図5】他の実施例を示す回転式ゴム印を示す斜視図で
ある。
【図6】本発明に係るキャップ付き回転式ゴム印におけ
るキャップの実施例を示す斜視図である。
【図7】他の実施例のキャップの実施例を示す斜視図で
ある。
【図8】図6で示したキャップに回転式ゴム印を係合さ
せた状態の一部縦断側面図である。
【図9】図7で示したキャップBに回転式ゴム印を係合
させた状態の一部縦断側面図である。
【図10】本発明に係るキャップ付き回転式ゴム印の実
施例を、立て掛けた状態の斜視図である。
【図11】本発明に係るキャップ付き回転式ゴム印の実
施例を、横に寝かせて置いた状態の斜視図である。
【符号の説明】
A−回転式ゴム印 B−キャップ 1−基枠体 2−側枠板 3−横軸部 4−把持部 5−回動用円板 6−印面用横板 7−ゴムバンド印 8−印面部 9−スカート部 10−開口部 11−前板部 12−後板部 13−下端縁 14−下端面 15−切り欠き部 16−開口部 17−凹所 18−パッド 19−外側面 20−内側面 21−側板部 22−雌ネジ孔 23−書類 24−座部分 25−ビス 26−空所 27−凹溝 28−凹欠部 s−寸法
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41K 1/10 - 1/12 B41K 1/36 B41K 1/58

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基枠体1の両側枠板2上部寄りに設けたゴ
    ムバンド印回動用の横軸部3と下端部に設けた印面用横
    板6との間に、外周面に数字等の印面部8を形成した数
    本の無端状ゴムバンド印7を独立して回動可能に掛け渡
    し、バンド回動用円板5にて回動移動可能とした回転式
    ゴム印Aと、その下部寄りに係・脱可能なインク供給パ
    ッド付きキャップBとからなるものであり、 上記回転式ゴム印Aは、ゴ ムバンド印7の各印面部8
    インク含浸性の大きいもの形成すると共に、 上記両側枠板2の下部寄りに、四角筒状で印面部8が下
    方の開口部10から露出可能としたスカート部9を、開
    口部10の下端縁13が印面用横板6の下側における印
    面部8の下端面14よりも僅かに上位置になるように設
    け、 上記キャップBは、一側が開口して上記スカート部9へ
    係・脱可能な凹所17を有するもので、他側の外側面1
    9を平面状に形成すると共に、 該凹所17の内奥部に貼付するインク供給用のパッド1
    8を、ゴムバンド印7の印面部8の下端面14よりも大
    きいが、上記スカート部9の開口部10の下端縁13よ
    りも小さい形状として、該キャップBを係合時にパッド
    18の周辺部にスカート部9の下端縁13が浮いた状態
    になる空所26を形成した ことを特徴とする、キャップ
    付き回転式ゴム印。
JP25943898A 1998-08-28 1998-08-28 キャップ付き回転式ゴム印 Expired - Fee Related JP2994629B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25943898A JP2994629B1 (ja) 1998-08-28 1998-08-28 キャップ付き回転式ゴム印

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25943898A JP2994629B1 (ja) 1998-08-28 1998-08-28 キャップ付き回転式ゴム印

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2994629B1 true JP2994629B1 (ja) 1999-12-27
JP2000071590A JP2000071590A (ja) 2000-03-07

Family

ID=17334100

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25943898A Expired - Fee Related JP2994629B1 (ja) 1998-08-28 1998-08-28 キャップ付き回転式ゴム印

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2994629B1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4736631B2 (ja) * 2005-08-30 2011-07-27 ブラザー工業株式会社 印判
AT504428B8 (de) * 2006-09-01 2008-09-15 Trodat Gmbh Abdeckelement für ein einsatzelement eines stempels
DE102008051474A1 (de) * 2008-10-14 2010-04-15 MAX-PLANCK-Gesellschaft zur Förderung der Wissenschaften e.V. Körper mit das Reibungsverhalten verbessernder Oberflächenstruktur

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000071590A (ja) 2000-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3326180A (en) Stamp pad and reserve ink supply therefor
US4204468A (en) Embossing press
JP2994629B1 (ja) キャップ付き回転式ゴム印
US3096713A (en) Rubber stamp
US5642667A (en) Stamping structure
US3154010A (en) Embossing device
US6167807B1 (en) Hand shaped fluid medium containing article for use in transferring images
CN217197532U (zh) 一种使用速干印油的双面光敏印章
CA1246864A (en) Braille print board
CN113352791A (zh) 一种使用速干印油的双面光敏印章
JP3061803B1 (ja) インキスタンド付き回転式ゴム印
JPS59159388A (ja) 印鑑
JPH0729930Y2 (ja) 化粧用塗布具
JPS5923011Y2 (ja) 印鑑捺印兼筆記用マット
CN215590309U (zh) 一种雕刻印章
JP3061804B1 (ja) 押印補助部付き回転式ゴム印用のインキスタンド
JP5032423B2 (ja) 美術スタンプ
JP3079373U (ja) 印 判
JP5062474B2 (ja) 球面型状の捺印台と捺印朱肉セット
JPH0753981Y2 (ja) 捺印具
JPS62147551U (ja)
JP5015738B2 (ja) 印褥具及びその印褥具を利用した印面の製造方法及びその印面の捺印方法
JPS6482981A (en) Stamp
JPH0811410A (ja) 印 判
JP2001130119A (ja) 印 鑑

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071022

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081022

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091022

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091022

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101022

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees