JP2994579B2 - ジェットインク組成物 - Google Patents

ジェットインク組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、蛍光染料を含むジ
ェットインク組成物に関するものであって、特に発泡性
が低く、蛍光発光性が高い印刷物を形成することができ
るジェットインク組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンターで印刷を行う
場合、インクの液滴を形成し、これをノズルから記録用
媒体に飛ばして印字、図形、線などの像を形成する。こ
のためインクジェット印刷では、適切な粘度と表面張力
を有するジェットインク組成物が必要となり、このよう
な要求を満たすため、従来、ジェットインク組成物のバ
インダーとして、多価アルコール類、グリコールエーテ
ル類、グリコールエーテルエステル類、ピロリドン、P
VA等が使用されてきた。しかし、特開平06-107992 号
公報等に記載されている、蛍光染料を含むジェットイン
ク組成物に、前記のバインダーを使用すると、該組成物
がインク吐出時に発泡し、インク噴射特性が不安定にな
って印字の乱れが生じ、また、蛍光染料が該バインダー
とともに、紙の表面から深部に拡散、浸透して、蛍光染
料の表面密度が低下するので、印刷物の表面の蛍光発光
強度が低いという問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の蛍光
染料を含有するジェットインク組成物の問題点を解決
し、発泡性が低く、インク噴射特性が安定しており、蛍
光染料が紙の表面から浸透せず、蛍光染料の表面密度が
高い印字を形成するジェットインク組成物を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために研究を行った結果、マルトシルサイク
ロデキストリン、及び/又はスチレンスルホン酸−無水
マレイン酸共重合体を含むバインダーを使用することに
より、蛍光染料を含むジェットインク組成物の発泡性が
低下し、インク噴射特性が安定するので、目的の位置に
正確に印刷でき、且つ、該ジェットインク組成物が蛍光
染料と共に紙の表面に留る為、印刷物の表面の蛍光染料
密度が高くなり、蛍光性の高い印刷物が得られるという
知見を得た。本発明は、この知見に基づいて成された発
明である。したがって、本発明は、蛍光染料を含むジェ
ットインク組成物であって、バインダーが、マルトシル
サイクロデキストリン、及び/又はスチレンスルホン酸
−無水マレイン酸共重合体を含むことを特徴とするジェ
ットインク組成物を提供する。以下、本発明について詳
細に説明する。
【0005】本発明で用いるマルトシルサイクロデキス
トリンとは、マルトースのオリゴ糖であって、マルトー
スを酵素プルラナーゼを利用して重合させることによ
り、効率よく製造することができる。通常、酵素プルラ
ナーゼによる合成物の成分は、マルトシルサイクロデキ
ストリンが50wt%以上であり、この中のα、β及びγ
−形態の重量比は6:3:1となっている。既存のサイ
クロデキストリンは水に溶けにくい欠点があったが、マ
ルトシルサイクロデキストリンは水に溶け易い。そし
て、このマルトシルサイクロデキストリンは、水溶性が
大きいばかりでなく、各種有機溶剤への高い溶解性も有
しており、これにより各種の蛍光染料を幅広く包接でき
るのである。該マルトシルサイクロデキストリンは、粉
末であるが、蛍光染料を包接させる場合は、あらかじめ
水に溶解させて用いる。該デキストリンは固形分20〜
70%の水溶液にしておけば取扱い易い。
【0006】本発明で用いるスチレンスルホン酸−無水
マレイン酸共重合体は、スチレンをスルホン化したポリ
マーと、無水マレイン酸を共重合させた低分子量の樹脂
であり、重量平均分子量1,000〜10,000、好まし
くは2,000〜9,000とするのが適当である。このよ
うに重量平均分子量を限定するのは、1,000よりも小
さいと、バインダーとしての性能を充分満足できなくな
るからであり、10,000よりも大きいと、形成ドット
が糸曳きを起こしやすくなり印字不良となるからであ
る。本発明で用いるスチレンスルホン酸−無水マレイン
酸共重合体は、非発泡性であり、染料の染着性が良好で
ある。これらのバインダーは、それぞれ単独で使用して
も良いが、両者を併用して使用することもできる。この
場合、マルトシルサイクロデキストリン100重量部に
対し、スチレンスルホン酸−無水マレイン酸共重合体を
1〜500重量部、好ましくは5〜300重量部、特に
好ましくは5〜100重量部併用する。このように該共
重合体の量を限定するのは、500重量部を越えるとイ
ンク粘度が適合範囲を越え、印字特性が不良となるから
である。
【0007】本発明で用いる蛍光染料は、通常、ジェッ
トインク組成物に用いられるものであれば特に制限する
必要はないが、塩基性蛍光染料が好ましく、具体例を挙
げると、C.I.Basic Yellow 35.40、C.I.Basic Red 1,1-
1 、C.I.Basic Violet 11:1、C.I.Basic Blue 7などが
適当である。本発明のジェットインク組成物の主溶剤
は、蒸留水又はイオン交換水であり、ジェットインク組
成物の全重量に対し40〜99.5重量%、好ましくは4
0〜90重量%となるように用いる。また水以外の溶剤
として、水混和性有機溶剤を加えることもできる。具体
的な例を挙げると、メチルアルコール、エチルアルコー
ル、イソプロパノール等のアルコール類、ジオキサン、
アセトン、メチルエチルケトン、カルビトール類等であ
り、これらを単独で、又は2種以上組み合わせて使用す
ることができ、使用量はジェットインク組成物全体に対
し、0.1〜30重量%、好ましくは0.5〜20重量%と
するのが適当である。本発明のジェットインク組成物
は、前記マルトシルサイクロデキストリン及び/又はス
チレンスルホン酸−無水マレイン酸共重合体、並びに蛍
光染料を主成分とし、さらに必要に応じて、パラトルエ
ンスルホン酸、塩酸、硫酸等の硬化触媒、硝酸リチウ
ム、亜硝酸リチウム、亜硫酸アンモニウム、ギ酸アンモ
ニウム、酢酸アンモニウム、ハロゲン化リチウム、チオ
シアン酸ソーダ等の電導度調整剤、界面活性剤等を配合
してもよい。これらの成分の添加量は、該組成物の0.2
〜3重量%とするのが好ましい。
【0008】本発明の組成物は、インクジェット印刷に
適応した特性を必要とする。したがって、本発明の組成
物は、粘度が1〜10mPa-s (20℃)、比抵抗が2
00〜3000Ωcm、比重が0.8〜1.2、表面張力が2
0〜60ダイン/cmの範囲であることが望ましい。本発
明の組成物の調製は、上記成分を混合攪拌した後、使用
するジェットプリンターのノズル径の約1/10以下の
ポアーサイズを有するフィルターで、濾過、精製するこ
とにより行う。本発明のジェットインク組成物が使用で
きるジェットプリンターは、従来から公知の各種プリン
ターであり、例えば荷電制御方式、インクオンディマン
ド方式あるいはサーマルヘッドによりインクを吐出させ
る方式の印刷方法を採用した装置を代表的なものとして
挙げることができる。
【0009】
【発明の効果】本発明のジェットインク組成物は、糸曳
きの発生しない範囲で極力大きな分子量を有し、常温に
おいて固体、かつ水可溶性で、その水溶液が発泡しない
物質、すなわちマルトシルサイクロデキストリンを用い
ることにより、インクドットが所望の位置に正確に飛
び、該液滴の水が先に紙内部に浸透して、マルトシルサ
イクロデキストリン及び蛍光染料の表面濃度が高まり、
紙表面に多く析出する。したがって、蛍光染料と染料支
持体が紙表面に多く存在するので蛍光強度が高くなる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。なお、実施例における「部」、「%」は重量を基準
とする。 〔実施例1〜4及び比較例1〜3〕表1に示した配合割
合で、蛍光染料、結合剤、溶剤を均一に混合した後、ポ
アーサイズ1.0μmのメンブランフィルターで濾過、精
製し、各実施例及び各比較例に対応するジェットインク
組成物を調製した。
【0011】
【表1】 表 1 ─────────────────────────────────── 実 施 例 比較例 (組成) 1 2 3 4 1 2 3 蛍光染料 C.I.Basic 0.04 0.04 0.04 0.04 0.04 0.04 0.04 Red 1-1 C.I.Basic 0.04 0.04 0.04 0.04 0.04 0.04 0.04 Yellow 40 結合剤 マルトシルサイ 24.0 21.0 3.0 クロデキストリン スチレンスルホン 酸−無水 マレイン酸 9.0 1.0 7.0 共重合体 (Mw 8000) PVA 500 2.5 エチレングリコール 15.0 n-メチル-2- ピロリドン 18.0 (溶剤) 水 70.92 85.92 72.92 84.92 92.42 79.92 76.92 エチルアルコール 5 5 5 5 5 5 5 (試験項目) 発泡性 注1) ○ ○ ○ ○ × × ○ 20秒 40秒 25秒 35秒 50秒 蛍光発光 強度比 注2) 110 120 150 130 100 80 90 注1)インクを100ml のポリビンに70〜80ml 入れて栓をし、10回転 倒後、インク液面の泡が消えるまでの時間を測定した。 ○:60秒以下である場合(良好) ×:60秒以上掛かる場合(印字不良の原因となる。) 注2)ジェットインクプリンターで、紙にドット印刷し、その印字を輝度計を用 いて測定した値の相対値。(100以上で使用可能)
【0012】表1から明らかなように、バインダーとし
て本願発明のマルトシルサイクロデキストリン、スチレ
ンスルホン酸−無水マレイン酸共重合体を用いた実施例
1〜4は、発泡性、蛍光発光強度比とも良好であった。
バインダーとしてPVA(ポバール)を用いた比較例1
は、発泡性に60秒以上掛かり不良である。また、バイ
ンダーとしてエチレングリコールを用いた比較例2は、
発泡性、蛍光発光強度比ともに不良である。またバイン
ダーとして、n−メチル−2ピロリドンを用いた比較例
3は、蛍光発光強度比が不良であった。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−148580(JP,A) 特開 昭53−140105(JP,A) 特開 平8−67848(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09D 11/00 - 11/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛍光染料を含むジェットインク組成物で
    あって、バインダーが、マルトシルサイクロデキストリ
    ン、及び/又はスチレンスルホン酸−無水マレイン酸共
    重合体を含むことを特徴とするジェットインク組成物。
  2. 【請求項2】 前記バンイダーが、マルトシルサイクロ
    デキストリン100重量部に対し、スチレンスルホン酸
    −無水マレイン酸共重合体を1〜500重量部含むこと
    を特徴とする請求項1記載のジェットインク組成物。
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