JP2993808B2 - 捕虫器 - Google Patents
捕虫器Info
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- JP2993808B2 JP2993808B2 JP4312511A JP31251192A JP2993808B2 JP 2993808 B2 JP2993808 B2 JP 2993808B2 JP 4312511 A JP4312511 A JP 4312511A JP 31251192 A JP31251192 A JP 31251192A JP 2993808 B2 JP2993808 B2 JP 2993808B2
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- insect
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- insects
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、夜間飛翔の昆虫の紫外
線ならびに可視光線に対する特性を把握し、これを基本
に捕虫用光源ならび捕虫用高電圧の電気・光特性を組み
合わせ、日常家庭生活、生産活動を行う産業分野、農林
業などにおいて夜間飛来する昆虫を効率的に捕虫し、昆
虫が人間の生活圏に飛来することにより生じる不快、不
能率、不衛生の現象の発生を防止する捕虫器に関するも
のである。
線ならびに可視光線に対する特性を把握し、これを基本
に捕虫用光源ならび捕虫用高電圧の電気・光特性を組み
合わせ、日常家庭生活、生産活動を行う産業分野、農林
業などにおいて夜間飛来する昆虫を効率的に捕虫し、昆
虫が人間の生活圏に飛来することにより生じる不快、不
能率、不衛生の現象の発生を防止する捕虫器に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、光源に対する昆虫の飛来に対する
防護方法としては、主として殺虫剤を散布して殺虫し
て、人間の生活環境から除外する方法、または網戸など
により機械的に隔離して、飛来しても人間の生活環境に
侵入することを防ぐ方法が中心である。また限られた空
間内に飛来する昆虫を捕虫する目的には捕虫用光源と電
撃用の高電圧発生装置または吸引用換気扇を組み合わせ
た捕虫器が使用されている。
防護方法としては、主として殺虫剤を散布して殺虫し
て、人間の生活環境から除外する方法、または網戸など
により機械的に隔離して、飛来しても人間の生活環境に
侵入することを防ぐ方法が中心である。また限られた空
間内に飛来する昆虫を捕虫する目的には捕虫用光源と電
撃用の高電圧発生装置または吸引用換気扇を組み合わせ
た捕虫器が使用されている。
【0003】農・林業用の捕虫器としては、水稲に発生
する二化メイ蛾、三化メイ蛾の駆除の目的で青色蛍光ラ
ンプとランプの下部に水盤を設置し、ランプに飛来した
昆虫のうちランプの下部に落下したものを水盤で捕獲す
る方式の捕虫器がメイ蛾の捕虫に使用された時期があっ
た。この場合商用電力で点灯したため電気配線のある場
所の近傍で使用する必要があるという制約をうけるた
め、大きな面積の圃場に小数の台数の20Wとか40Wなど
の比較的大型の捕虫用光源を使用した捕虫器を設置し
た。
する二化メイ蛾、三化メイ蛾の駆除の目的で青色蛍光ラ
ンプとランプの下部に水盤を設置し、ランプに飛来した
昆虫のうちランプの下部に落下したものを水盤で捕獲す
る方式の捕虫器がメイ蛾の捕虫に使用された時期があっ
た。この場合商用電力で点灯したため電気配線のある場
所の近傍で使用する必要があるという制約をうけるた
め、大きな面積の圃場に小数の台数の20Wとか40Wなど
の比較的大型の捕虫用光源を使用した捕虫器を設置し
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし現在使用されて
いる捕虫器には、前述のように、捕虫用光源と電撃用の
高電圧発生装置などを組合せたものはあるが、昆虫の活
動時の温度および風速や、紫外線ならびに可視光線に対
する特性を考慮して点灯動作させるような機能は含まれ
ていない。また、大きな面積の圃場に小数の比較的大型
の捕虫用光源を使用した捕虫器を設置した場合、広範囲
な周辺の圃場から昆虫が大量に飛来し、かつ水盤方式の
捕虫装置の捕虫能力が飛来した昆虫の10%〜20%と捕虫
効率が低いという難点があったため、飛来した昆虫のう
ち捕殺できる昆虫の数の比率が小さく、効果が明確にな
らないばかりか、捕虫器を設置した圃場ではかえって昆
虫による被害を受けると言う結果になり、現在、農・林
業の分野では昆虫の防除にこのような光線利用の方法を
採用している例はない。
いる捕虫器には、前述のように、捕虫用光源と電撃用の
高電圧発生装置などを組合せたものはあるが、昆虫の活
動時の温度および風速や、紫外線ならびに可視光線に対
する特性を考慮して点灯動作させるような機能は含まれ
ていない。また、大きな面積の圃場に小数の比較的大型
の捕虫用光源を使用した捕虫器を設置した場合、広範囲
な周辺の圃場から昆虫が大量に飛来し、かつ水盤方式の
捕虫装置の捕虫能力が飛来した昆虫の10%〜20%と捕虫
効率が低いという難点があったため、飛来した昆虫のう
ち捕殺できる昆虫の数の比率が小さく、効果が明確にな
らないばかりか、捕虫器を設置した圃場ではかえって昆
虫による被害を受けると言う結果になり、現在、農・林
業の分野では昆虫の防除にこのような光線利用の方法を
採用している例はない。
【0005】また一般に、図3に示すように、夜間活動
する昆虫の平均視力の波長特性は、240nm から580nm に
感度をもち、視力の最大は360nm 付近の波長にある。し
たがって夜間飛来する昆虫はこの視覚の波長特性によっ
て周囲の照度が一定の値より低くなれば活動を開始し、
人工光源の方へ飛翔し、可視光による照度が一定以上に
なれば接近が抑制・制限される。捕虫器としての光源を
考えると紫外線領域の放射が多いと昆虫の誘虫性は高く
なる。しかし紫外線のみ放射し可視光線を放射しない光
源はなく、一般には紫外線とともに可視光も放射する。
特殊な例として紫外線のみを透過し、可視光線を吸収す
る黒色のガラス管を使用し、可視光線を吸収除外して使
用しているのがあり、これをブラックライト蛍光ランプ
と呼んでいる。このランプは可視光を黒色のガラスバル
ブにより吸収し可視光を遮断しており、全体としてみる
と昆虫の誘引率は低くなる。昆虫の視力は580nm まで感
度を持つので可視光も特定の昆虫の種類によっては誘因
に効果がある。したがって紫外線のみを使用するのは得
策でない。紫外線と可視光線のバランスで昆虫の誘因効
果が決まる。
する昆虫の平均視力の波長特性は、240nm から580nm に
感度をもち、視力の最大は360nm 付近の波長にある。し
たがって夜間飛来する昆虫はこの視覚の波長特性によっ
て周囲の照度が一定の値より低くなれば活動を開始し、
人工光源の方へ飛翔し、可視光による照度が一定以上に
なれば接近が抑制・制限される。捕虫器としての光源を
考えると紫外線領域の放射が多いと昆虫の誘虫性は高く
なる。しかし紫外線のみ放射し可視光線を放射しない光
源はなく、一般には紫外線とともに可視光も放射する。
特殊な例として紫外線のみを透過し、可視光線を吸収す
る黒色のガラス管を使用し、可視光線を吸収除外して使
用しているのがあり、これをブラックライト蛍光ランプ
と呼んでいる。このランプは可視光を黒色のガラスバル
ブにより吸収し可視光を遮断しており、全体としてみる
と昆虫の誘引率は低くなる。昆虫の視力は580nm まで感
度を持つので可視光も特定の昆虫の種類によっては誘因
に効果がある。したがって紫外線のみを使用するのは得
策でない。紫外線と可視光線のバランスで昆虫の誘因効
果が決まる。
【0006】本発明は上記のこと考慮に入れて、従来の
問題を解決するもので、昆虫の飛来によって生活活動の
中で生じる不都合・不具合を防ぎ、効率的にかつ安全に
捕虫することのできる電撃式捕虫器を提供することを目
的とするものである。
問題を解決するもので、昆虫の飛来によって生活活動の
中で生じる不都合・不具合を防ぎ、効率的にかつ安全に
捕虫することのできる電撃式捕虫器を提供することを目
的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の捕虫器は、昆虫の平均的視力の中心波長を
もった紫外線を含む可視光源を利用した誘虫方式を採用
すること、その光源の可視光の輝度に応じて捕虫用の光
源と電撃用高電圧印加電極の位置を調節すること、捕虫
器の点灯動作を昆虫の特性と環境条件に応じて一定の条
件で調節をすることにより効果的な捕虫ができるように
したものである。
に、本発明の捕虫器は、昆虫の平均的視力の中心波長を
もった紫外線を含む可視光源を利用した誘虫方式を採用
すること、その光源の可視光の輝度に応じて捕虫用の光
源と電撃用高電圧印加電極の位置を調節すること、捕虫
器の点灯動作を昆虫の特性と環境条件に応じて一定の条
件で調節をすることにより効果的な捕虫ができるように
したものである。
【0008】
【作用】上記構成により、波長300nm から400nm の紫外
放射を含む可視光を放射することで、効果的に捕虫する
ことができる。また、環境の条件によってきめ細かく点
灯制御することにより、小さいエネルギによって高い効
率の捕虫が可能となる。また太陽電池の出力を蓄電池に
充電し使用する方法を採用すると、商用電源の無いとこ
ろでも使用でき、両者を併用すれば商用電源の停電に対
しても対応できる。
放射を含む可視光を放射することで、効果的に捕虫する
ことができる。また、環境の条件によってきめ細かく点
灯制御することにより、小さいエネルギによって高い効
率の捕虫が可能となる。また太陽電池の出力を蓄電池に
充電し使用する方法を採用すると、商用電源の無いとこ
ろでも使用でき、両者を併用すれば商用電源の停電に対
しても対応できる。
【0009】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の一実施例の捕虫器の構成を示すブ
ロック図である。
する。図1は本発明の一実施例の捕虫器の構成を示すブ
ロック図である。
【0010】図1において、1は昆虫を誘引するための
捕虫用光源で、夜間活動する昆虫の平均視力の波長が24
0nm から580nm であることを考慮して、波長300nm から
400nm の紫外放射を含む可視光を放射するものが使用さ
れる。2は光源1を取り囲む位置に設置されて捕虫用の
高電圧が印加される複数の線状電極、3は高電圧電極2
の位置を光源1の輝度により調節するためのガイドレー
ル、4は捕虫器の高電圧電極2に人体などが接近した場
合に安全のために高電圧を遮断するための近接感知スイ
ッチが接続された保護金網、5は高電圧遮断器、6は日
没時の気温を検知するための温度検知器、7は日没時の
風速を検知するための風速検知器、8は動作時間を設定
するための時計装置である。9は太陽電池、10は太陽電
池の出力を蓄電するための蓄電池、11は太陽電池の電力
発生が小さい場合蓄電池からの電圧が逆に太陽電池に印
加されることを防止するための逆流防止回路、12は捕虫
用光源1の点灯回路、13は商用電源の交流を整流し蓄電
池10に充電するための整流回路、14は捕虫用高電圧発生
回路、15はこれらの動作を制御する計測・制御回路で、
これらの回路は太陽電池を使用しない場合はそのまま商
用電源で動作させることもできる。16は照度を測定する
ための照度検知器で、太陽電池の出力の一部を利用して
もよい。ここに記載した機能のうち単独または複数の機
能を組み合わせて使用しても差し支えない。
捕虫用光源で、夜間活動する昆虫の平均視力の波長が24
0nm から580nm であることを考慮して、波長300nm から
400nm の紫外放射を含む可視光を放射するものが使用さ
れる。2は光源1を取り囲む位置に設置されて捕虫用の
高電圧が印加される複数の線状電極、3は高電圧電極2
の位置を光源1の輝度により調節するためのガイドレー
ル、4は捕虫器の高電圧電極2に人体などが接近した場
合に安全のために高電圧を遮断するための近接感知スイ
ッチが接続された保護金網、5は高電圧遮断器、6は日
没時の気温を検知するための温度検知器、7は日没時の
風速を検知するための風速検知器、8は動作時間を設定
するための時計装置である。9は太陽電池、10は太陽電
池の出力を蓄電するための蓄電池、11は太陽電池の電力
発生が小さい場合蓄電池からの電圧が逆に太陽電池に印
加されることを防止するための逆流防止回路、12は捕虫
用光源1の点灯回路、13は商用電源の交流を整流し蓄電
池10に充電するための整流回路、14は捕虫用高電圧発生
回路、15はこれらの動作を制御する計測・制御回路で、
これらの回路は太陽電池を使用しない場合はそのまま商
用電源で動作させることもできる。16は照度を測定する
ための照度検知器で、太陽電池の出力の一部を利用して
もよい。ここに記載した機能のうち単独または複数の機
能を組み合わせて使用しても差し支えない。
【0011】一般に夜間飛翔し捕虫用光源に飛来する昆
虫は自然光の照度ならびに気温、風速が一定条件のとき
に活動を開始する。この照度は昆虫の種類によって異な
るが、おおむね100lx から10lx程度であると考えられて
いる。一般に晴天の日の日没時の屋外水平面照度はほぼ
1000lxであって10分間に10分の1の照度に低下する。日
没後に活動を開始した昆虫が10lx以上の照度の場所に飛
来したとき、数10分程度の時間を経過すると、視器官が
明順応をきたし昆虫は活動を停止する。したがって光源
および高電圧電極に印加する電圧を日没後ならびに日の
出前の2時間点灯し、それ以外は消灯するようにする。
このとき、可視光の放射出力に対する紫外光の放射出力
の比率の大きいさい光源を使用すると、捕虫効果をあげ
られるし、また可視光の放射出力にたいし紫外光の放射
出力の比率が小さい捕虫用光源の場合でも捕虫効果が高
い。
虫は自然光の照度ならびに気温、風速が一定条件のとき
に活動を開始する。この照度は昆虫の種類によって異な
るが、おおむね100lx から10lx程度であると考えられて
いる。一般に晴天の日の日没時の屋外水平面照度はほぼ
1000lxであって10分間に10分の1の照度に低下する。日
没後に活動を開始した昆虫が10lx以上の照度の場所に飛
来したとき、数10分程度の時間を経過すると、視器官が
明順応をきたし昆虫は活動を停止する。したがって光源
および高電圧電極に印加する電圧を日没後ならびに日の
出前の2時間点灯し、それ以外は消灯するようにする。
このとき、可視光の放射出力に対する紫外光の放射出力
の比率の大きいさい光源を使用すると、捕虫効果をあげ
られるし、また可視光の放射出力にたいし紫外光の放射
出力の比率が小さい捕虫用光源の場合でも捕虫効果が高
い。
【0012】具体的には光源の可視光の輝度が高い場合
には飛来した昆虫は光源の直近まで近寄らず、光源の近
傍で飛翔する。一般照明用蛍光ランプのように10,000cd
/m 2 程度以下の光源ではランプの位置の直近まで飛来
する。したがって光源の輝度が10,000cd/m2 以下では
捕虫用光源と捕虫用高電圧電極との感覚を5cm〜10cmに
近接させると効果が高い。捕虫用光源に輝度が10,000cd
/m2 以上の水銀ランプなどの高輝度ランプを使用する
場合は捕虫用電極との間隔は最も近くても10cm以上離す
方が捕虫効果が高くなる。昆虫の光源に対する接近は可
視光線と紫外線の強度によって決まる。ここでは従来紫
外線単独の光源を使用していたものに一般光源を使用し
ても、捕虫用の高電圧電極の距離を調節すると捕虫効果
が改善できる。
には飛来した昆虫は光源の直近まで近寄らず、光源の近
傍で飛翔する。一般照明用蛍光ランプのように10,000cd
/m 2 程度以下の光源ではランプの位置の直近まで飛来
する。したがって光源の輝度が10,000cd/m2 以下では
捕虫用光源と捕虫用高電圧電極との感覚を5cm〜10cmに
近接させると効果が高い。捕虫用光源に輝度が10,000cd
/m2 以上の水銀ランプなどの高輝度ランプを使用する
場合は捕虫用電極との間隔は最も近くても10cm以上離す
方が捕虫効果が高くなる。昆虫の光源に対する接近は可
視光線と紫外線の強度によって決まる。ここでは従来紫
外線単独の光源を使用していたものに一般光源を使用し
ても、捕虫用の高電圧電極の距離を調節すると捕虫効果
が改善できる。
【0013】本実施例では商用電源のないどのような場
所でも必要な所に設置できるようにるため、昼間に太陽
電池で電力を発生させて蓄電池に貯蔵しておき、この電
力を夜間使用し捕虫用光源ならびに捕虫用高電圧を発生
させる。このように、太陽電池で発生した電力で捕虫用
光源などを動作させる場合、捕虫用光源としては数ワッ
ト以下の小入力の捕虫用光源を使用する。これによって
捕虫用高電圧電極なども消費電力が小容量のもので構成
する。小容量の捕虫用光源を使用することにより、比較
的近距離の範囲に生息する昆虫を集めることになり、捕
虫器の捕虫能力を越えるように大量の昆虫が飛来するこ
ともなく、捕虫器としての効率も高くなる。
所でも必要な所に設置できるようにるため、昼間に太陽
電池で電力を発生させて蓄電池に貯蔵しておき、この電
力を夜間使用し捕虫用光源ならびに捕虫用高電圧を発生
させる。このように、太陽電池で発生した電力で捕虫用
光源などを動作させる場合、捕虫用光源としては数ワッ
ト以下の小入力の捕虫用光源を使用する。これによって
捕虫用高電圧電極なども消費電力が小容量のもので構成
する。小容量の捕虫用光源を使用することにより、比較
的近距離の範囲に生息する昆虫を集めることになり、捕
虫器の捕虫能力を越えるように大量の昆虫が飛来するこ
ともなく、捕虫器としての効率も高くなる。
【0014】捕虫用高電圧は3000V 〜10000V程度の電圧
を印加するが、これは高電圧電極の間隔によって異なる
ので、1cmの単位距離当たり1000V 程度の電圧を加えれ
ばよい。高電圧の印加された電極が直接露出していては
誤って人体が接触し、電撃ショックを受けたりまた感電
によって障害をうける。したがってこの捕虫用高電圧電
極の外側に人体の接触による事故を予防するため、保護
用金網をもうける。この金網には人体接触により高電圧
発生回路、捕虫用光源の点灯回路を遮断するための近接
感知スイッチを設ける。近接感知スイッチとしては、保
護金網の対地容量を検知する方法など適切なものを採用
する。
を印加するが、これは高電圧電極の間隔によって異なる
ので、1cmの単位距離当たり1000V 程度の電圧を加えれ
ばよい。高電圧の印加された電極が直接露出していては
誤って人体が接触し、電撃ショックを受けたりまた感電
によって障害をうける。したがってこの捕虫用高電圧電
極の外側に人体の接触による事故を予防するため、保護
用金網をもうける。この金網には人体接触により高電圧
発生回路、捕虫用光源の点灯回路を遮断するための近接
感知スイッチを設ける。近接感知スイッチとしては、保
護金網の対地容量を検知する方法など適切なものを採用
する。
【0015】捕虫器は、使用する蛍光ランプとして直
管、U字形または2本の蛍光ランプを先端で接続したツ
イン形蛍光ランプを使用する、捕虫器はどの方向の昆虫
を集めて捕虫したいかという目的をもって設置使用する
ことが好ましいので、捕虫器の有効作用範囲を定めるた
め、捕虫器の一方の側面に紫外線に対する反射率の高い
アルミ板などの材質の反射板を併用すれば効果が高くな
る。たとえば出入口から侵入する昆虫を捕虫したい場合
のように、限られた空間の範囲に飛来した昆虫を対象に
する場合は、直管形蛍光ランプの方が使いやすく、丸型
の蛍光ランプではこのランプ特性上方向性を持たせるこ
とは困難である。
管、U字形または2本の蛍光ランプを先端で接続したツ
イン形蛍光ランプを使用する、捕虫器はどの方向の昆虫
を集めて捕虫したいかという目的をもって設置使用する
ことが好ましいので、捕虫器の有効作用範囲を定めるた
め、捕虫器の一方の側面に紫外線に対する反射率の高い
アルミ板などの材質の反射板を併用すれば効果が高くな
る。たとえば出入口から侵入する昆虫を捕虫したい場合
のように、限られた空間の範囲に飛来した昆虫を対象に
する場合は、直管形蛍光ランプの方が使いやすく、丸型
の蛍光ランプではこのランプ特性上方向性を持たせるこ
とは困難である。
【0016】夜間活動の昆虫が飛来する条件として日没
時の気温と風速が一定条件の範囲を越えると昆虫の活動
は大幅に低減される。昆虫の飛翔は種類によって活動開
始照度や温度が異なり、日没後の照度の低下と気温の低
下にしたがって各種の昆虫がその昆虫の種類に応じて活
動を開始するが、概ね次のような条件が判っている。日
没時気温が25℃以下では昆虫はほとんど飛翔しない。し
たがって日没時の気温が25℃以下のときには捕虫器の効
果が低減されるので使用しなくても大きな影響が現れな
い。このような場合は、点灯時間の短縮または点灯動作
を停止しても大きな影響は出ない。
時の気温と風速が一定条件の範囲を越えると昆虫の活動
は大幅に低減される。昆虫の飛翔は種類によって活動開
始照度や温度が異なり、日没後の照度の低下と気温の低
下にしたがって各種の昆虫がその昆虫の種類に応じて活
動を開始するが、概ね次のような条件が判っている。日
没時気温が25℃以下では昆虫はほとんど飛翔しない。し
たがって日没時の気温が25℃以下のときには捕虫器の効
果が低減されるので使用しなくても大きな影響が現れな
い。このような場合は、点灯時間の短縮または点灯動作
を停止しても大きな影響は出ない。
【0017】また風速が10m/sec を越えると昆虫の飛
来は少なくなる。この理由は風速が大きくなると昆虫の
飛翔に多大のエネルギーを要し、飛行の方向が特定しに
くいためと考えられている。したがって捕虫器の動作も
風速の大きい場合は点灯の必要はない。このようにきめ
細かく操作することで効率的な捕虫が可能になる。
来は少なくなる。この理由は風速が大きくなると昆虫の
飛翔に多大のエネルギーを要し、飛行の方向が特定しに
くいためと考えられている。したがって捕虫器の動作も
風速の大きい場合は点灯の必要はない。このようにきめ
細かく操作することで効率的な捕虫が可能になる。
【0018】また、昆虫の活動には波があるので、捕虫
用高電圧電源や捕虫用光源を一定の時間間隔で点滅する
とより一層捕虫効率が上がり電力の有効利用がすすむ。
点滅の時間間隔は数分から十数分の間隔で点灯時間と消
灯時間を適宜組み合わせて使用すればよい。
用高電圧電源や捕虫用光源を一定の時間間隔で点滅する
とより一層捕虫効率が上がり電力の有効利用がすすむ。
点滅の時間間隔は数分から十数分の間隔で点灯時間と消
灯時間を適宜組み合わせて使用すればよい。
【0019】図2は直管形の蛍光ランプを垂直方向に使
用した場合の捕虫器の構成例を示す概略正面図である。
21は垂直方向に設置された直管形の蛍光ランプである。
22は垂直方向に配置された複数の線状電極で、1つおき
に正負の高電圧が印加され、ガイドレール23に沿って蛍
光ランプ21に対して接近離間する方向に移動可能であ
る。24は蛍光ランプ21と線状電極22を囲む保護金網であ
る。25は太陽電池が設置された屋根であり、その下側に
温度検知器、風速検知器、照度検知器などが格納されて
いる。26は基台であり、整流回路、蓄電池、光源点灯回
路、高電圧発生回路、制御回路などか内蔵されている。
用した場合の捕虫器の構成例を示す概略正面図である。
21は垂直方向に設置された直管形の蛍光ランプである。
22は垂直方向に配置された複数の線状電極で、1つおき
に正負の高電圧が印加され、ガイドレール23に沿って蛍
光ランプ21に対して接近離間する方向に移動可能であ
る。24は蛍光ランプ21と線状電極22を囲む保護金網であ
る。25は太陽電池が設置された屋根であり、その下側に
温度検知器、風速検知器、照度検知器などが格納されて
いる。26は基台であり、整流回路、蓄電池、光源点灯回
路、高電圧発生回路、制御回路などか内蔵されている。
【0020】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、誘引飛
来する昆虫を比較的限られた範囲に制限できるので人間
の生活活動に無用の昆虫を誘引することがなく、また昆
虫の誘引を効果的に行えるとともに飛来した昆虫は効率
よく捕虫できる。また環境の条件によってきめ細かく点
灯制御することにより、小さいエネルギーによって高い
効率の捕虫が可能になる。
来する昆虫を比較的限られた範囲に制限できるので人間
の生活活動に無用の昆虫を誘引することがなく、また昆
虫の誘引を効果的に行えるとともに飛来した昆虫は効率
よく捕虫できる。また環境の条件によってきめ細かく点
灯制御することにより、小さいエネルギーによって高い
効率の捕虫が可能になる。
【図1】本発明の一実施例の捕虫器の構成を示すブロッ
ク図
ク図
【図2】本発明の一実施例の捕虫器において、直管形の
蛍光ランプを垂直方向に使用した場合の構成例を示す概
略正面図
蛍光ランプを垂直方向に使用した場合の構成例を示す概
略正面図
【図3】昆虫視力の代表的な波長特性を示す図
1 捕虫用光源 2 線状の高電圧電極 3 ガイドレール 4 近接感知スイッチが接続された保護金網 5 高電圧遮断器 6 温度検知器 7 風速検知器 8 時計装置 9 太陽電池 10 蓄電池 11 逆流防止回路 12 点灯回路 13 整流回路 14 高電圧発生回路 15 計測制御回路 16 照度検知器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−69070(JP,A) 特開 昭51−96479(JP,A) 特開 昭56−127036(JP,A) 実開 昭58−170973(JP,U) 実開 昭63−20780(JP,U) 実開 昭58−35880(JP,U) 実開 昭63−86776(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01M 1/22 A01M 1/02
Claims (9)
- 【請求項1】 波長300nm から400nm の紫外放射を含む
可視光を放射する捕虫用光源と、これに誘引され飛来し
た昆虫を感電させ捕虫するため高電圧を印加した複数の
線状電極とからなり、この電極と捕虫用光源の間隔を捕
虫用光源の可視光の輝度によって設定可能に構成したこ
とを特徴とする捕虫器。 - 【請求項2】 太陽電池および蓄電池を備え、太陽電池
で発電した電力を蓄電池に蓄電し、この電力を夜間使用
する電源として使用するようにしたことを特徴とする請
求項1記載の捕虫器。 - 【請求項3】 使用する捕虫用光源の可視光の輝度が1
0,000cd/m2 をこえるものでは、高電圧を印加した複
数の線状電極を少なくとも光源から10cm以上離して設置
し、光源の輝度が10,000cd/m2 より小さい場合には10
cmから5cm程度の距離をはなして設置することを特徴と
する請求項1または2記載の捕虫器。 - 【請求項4】 飛来する昆虫を感電捕虫させるため高電
圧を印加する電極の外側に、人間が誤って触れることを
防ぐための保護金網とこれに接続した近接関知スイッチ
を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の捕虫
器。 - 【請求項5】 使用する捕虫用光源に適切な紫外線反射
特性をもつ反射板を組み合わせることにより、昆虫の飛
来する方向、範囲を制御可能にしたことを特徴とする請
求項1または2記載の捕虫器。 - 【請求項6】 使用する捕虫用光源、ならびに飛来した
昆虫を感電殺虫させるため電極に印加する高電圧を日没
後ならびに日の出前の所定時間点灯しそれ以外は消灯す
るようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の
捕虫器。 - 【請求項7】 使用する捕虫用光源、ならびに飛来した
昆虫を感電捕虫させるため電極に印加する高電圧を日没
時の気温が一定の気温以下の場合は点灯時間を短縮また
は点灯動作を停止するようにしたことを特徴とする請求
項1または2記載の捕虫器。 - 【請求項8】 使用する捕虫用光源、ならびに飛来した
昆虫を感電捕虫させるため電極に印加する高電圧を一定
の時間間隔で点滅することを特徴とする請求項1または
2記載の捕虫器。 - 【請求項9】 使用する捕虫用光源、ならびに飛来した
昆虫を感電捕虫させるため電極に印加する高電圧を日没
時の風速が一定速度以下の場合にのみ点灯することを特
徴とする請求項1または2記載の捕虫器。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP4312511A JP2993808B2 (ja) | 1992-11-24 | 1992-11-24 | 捕虫器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4312511A JP2993808B2 (ja) | 1992-11-24 | 1992-11-24 | 捕虫器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06153753A JPH06153753A (ja) | 1994-06-03 |
JP2993808B2 true JP2993808B2 (ja) | 1999-12-27 |
Family
ID=18030106
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4312511A Expired - Fee Related JP2993808B2 (ja) | 1992-11-24 | 1992-11-24 | 捕虫器 |
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JP4821184B2 (ja) * | 2005-06-27 | 2011-11-24 | パナソニック電工株式会社 | 害虫防除装置 |
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-
1992
- 1992-11-24 JP JP4312511A patent/JP2993808B2/ja not_active Expired - Fee Related
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