JP2993754B2 - パッシブ型オートフォーカス装置用測距装置 - Google Patents
パッシブ型オートフォーカス装置用測距装置Info
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Description
けて該被写体までの距離を測定し、該測定結果に基づい
て撮影レンズが合焦するように焦点を調節するパッシブ
型オートフォーカス装置の、被写体までの距離を測定す
るための測距装置に関する。
撮影距離を自動的に測定し、その測距結果に基づいて撮
影レンズを調節してピントを合わせる装置で、このオー
トフォーカス装置によって誰もが写真撮影をより手軽に
楽しめるようになった。このオートフォーカス装置には
種々の形式のものが開発されているが、主なものとして
三角測量法による測距法がある。この三角測量法による
ものに、カメラに設けられた受光センサで被写体からの
光を受けて撮影距離を測定するパッシブ型のものがあ
る。
個の受光センサを配設したものがある。この2個の受光
センサからなる測距装置では、2つの被写体が存在する
場合の測定結果からは被写体の存在態様が2通りに考え
られることになってしまい、確実な測距を行なえずピン
トのずれた画像となってしまうおそれがある。
像を得ることができるように、本願出願人は3個の受光
素子列からなる測距機構を既に提案した(特願平1−17
7382号)。この測距機構による測距原理を図17と図18に
基づいて説明する。測距機構は基準受光センサ1と第1
受光センサ2、第2受光センサ3とからなり、これら受
光センサ1、2、3は、それぞれ結像レンズ1a、2a、3a
と受光素子列1b、2b、3bとから構成され、被写体像が結
像レンズ1a、2a、3aを透過して受光素子列1b、2b、3b上
に結像するようにしてある。また、図17は1つの被写体
Pが存在する場合を示している。そして、基準となる受
光素子列1bによって検出された被写体Pの輝度分布に関
する出力信号P0 の、基準受光センサ1の光軸T0 から
の変位量をx0 、第1受光素子列2bによって検出された
被写体Pの輝度分布に関する出力信号P1 の、第1受光
センサ2の光軸T1 からの変位量をx1 、第2受光素子
列3bによって検出された被写体Pの輝度分布に関する出
力信号P2 の、第2受光センサ3の光軸T2 からの変位
量をx2 とする。これらの変位量x0、x1、x2 は、受
光素子列1b、2b、3bによって検出された被写体像の輝度
分布に関する位相差を表わす。そして、光軸T0、T1、
T2 のそれぞれの間隔をB、結像レンズ1a、2a、3aと受
光素子列1b、2b、3bの受光面との間隔をA、結像レンズ
1a、2a、3aから被写体Pまでの距離をLp、光軸T0から
被写体Pまでの距離をXとすると、三角測量の原理か
ら、
われた方向の符号を含めて、
代入すれば、
はそれぞれx0 を基準として、
めることにより、
づいて説明する。(a)は2つの被写体P、Qからの光
を受けた受光素子列1b、2b、3bの被写体像の輝度分布に
関する出力信号を、基準となる出力信号P0、Q0と比較
したもので、(a)に示す状態から(b)に示すよう
に、出力信号P0、P1、P2が一致するまで出力信号
P1、P2の波形をずらせば、そのずらし量が上記Xpと
なる。すなわちこのときP1とP2 のずらし量は等しく
なるのであるから、受光素子列2bの出力信号と受光素子
列3bの出力信号とを等しい距離だけずらして、3つの信
号の波形が一致したとき、これら3つの信号の波形が同
じ被写体Pに関する情報となるのである。次に(C)に
示すように、出力信号Q1、Q2が出力信号Q0 と一致す
る状態までずらせば、該ずらし量がXqとなる。
から前記数7式により、被写体P、Qまでの距離Lp、
Lqが求められることになる。
た従来の測距操作を原理に従って実行すると、基準受光
素子列1bの出力信号と第1受光素子列2bの出力信号との
相関関係を演算し、次いで基準受光素子列1bの出力信号
と第2受光素子列3bの出力信号との相関関係を演算し
て、これら基準受光素子列1b、第1受光素子列2b、第2
受光素子列3bの波形の一致を検出することになるから、
相関演算が多くなって信号処理時間が長くなってしま
う。そのため、測距に要する時間が長くなり、被写体が
動的なものである場合にはピントがずれて撮影され、画
像が不鮮明なものとなってしまうおそれが生じる。
有し、信号処理を短時間で行なうことができ、極力鮮明
な画像を得ることができるようにした測距装置を提供す
ることを目的としている。
発明に係るパッシブ型オートフォーカス装置用測距装置
は、被写体の輝度分布を捕捉する3つの受光センサと、
上記それぞれの受光センサの出力信号の2次差分を算出
する2次差分演算回路と、上記それぞれの2次差分演算
回路の出力信号のゼロクロス点を検出するゼロクロス検
出回路と、上記それぞれのゼロクロス検出回路によって
得られたゼロクロス挙動信号をアドレスが指定されて記
憶するゼロクロスメモリ回路と、上記それぞれのゼロク
ロスメモリ回路に記憶されたゼロクロス挙動信号を比較
してこれらの一致を検出する一致検出回路と、該一致検
出回路によって一致検出された距離データをアドレスが
指定されてメモリするデータメモリ回路とからなり、上
記3つの受光センサのうちの1つを基準とし該基準の受
光センサから得られたゼロクロス挙動信号に対して、他
の2つの受光センサから得られたゼロクロス挙動信号を
順次スライドさせてこれらのゼロクロス挙動信号の一致
を上記一致検出回路により検出するとともに、上記ゼロ
クロスメモリ回路のアドレスを適宜数の測距領域に分割
し、該測距領域における上記一致検出回路によって一致
検出されたデータのうちの1つのデータを選択し、該1
つのデータを上記データメモリ回路の一の距離データの
アドレスデータとすることを特徴としている。
被写体輝度分布に応じた出力電圧が得られ、この出力電
圧の2次差分分布はゼロレベルを境に挙動する。この挙
動のゼロクロス点は、被写体の同一部分に関する輝度分
布に対しては上記3つの受光センサについて所定の基準
部分から適宜ずれた状態で等しくなる。
クロス挙動の信号波形をスライドさせて検出すればスラ
イド量として得られることになる。
よって被写体までの距離を算出することができる。
を近距離にある被写体のデータとすれば、近距離優先の
オートフォーカス装置とすることができる。
に係るオートフォーカス装置用測距装置を具体的に説明
する。
設した受光素子列からなるラインセンサと結像レンズと
が組合わされて構成されており、図2に示すようにカメ
ラの前面には3つの結像レンズ10a、20a、30a が配設さ
れ、被写体から発せられた光はこれらの結像レンズ10
a、20a、30a を透過して後方に配設されたラインセンサ
10b、20b、30b に結像する。これら受光センサ10、20、
30はそれぞれ中央部センサ10、右側センサ20、左側セン
サ30とされており、右側センサ20と左側センサ30のそれ
ぞれの光軸20c、30cは中央部センサ10の光軸10cを中心
として対称の位置にある。また、上記ラインセンサ10
b、20b、30b はそれぞれ中央部ラインセンサ10b、右側
ラインセンサ20b、左側ラインセンサ30b としてある。
1に示すように、各別にセンサドライバ11、21、31から
の駆動信号が入力され、ラインセンサ10b、20b、30b は
該駆動信号に基づいて被写体からの光の捕捉を開始す
る。また、これらセンサドライバ11、21、31は駆動制御
信号線40a によって制御回路40に接続され、制御回路40
から出力される駆動制御信号によって制御される。
力端子には、図1に示すように、それぞれ2次差分演算
回路12、22、32が接続されており、該2次差分演算回路
12、22、32によってそれぞれのラインセンサ10b、20b、
30b で得られた被写体の輝度分布信号の2次差分を演算
する。これら2次差分演算回路12、22、32は図3に示す
ようにラインセンサ10b、20b、30b のそれぞれの画素の
出力信号Vinを、サンプルホールド回路12a、12b、12
c、12d、12e によってシフトしながら順次サンプルホー
ルドし、適宜な値の抵抗を介してオペアンプ12f によ
り、
2次差分演算回路12、22、32におけるタイムチャートを
図4に示してある。また、図7に示すように、被写体輝
度は同図(a)に示す分布波形をしており、その1次差
分波形と2次差分波形とをそれぞれ(b)、(c)に示
してある。
号は、図1に示すように、それぞれゼロクロス検出回路
13、23、33に入力されており、2次差分演算回路12、2
2、32で得られた2次差分のゼロクロス点を検出する。
図5に示すように、このゼロクロス検出回路13(23、3
3)のコンパレータ13a の入力端子に2次差分演算回路1
2(22、32)の出力信号Vinが入力され、基準端子は接
地されている。コンパレータ13a の出力側にはフリップ
フロップ13b、13cが接続され、これらの出力信号がAN
D回路13d、13eに入力され、さらにこれらの出力信号が
OR回路13f に入力されている。そして、図6のタイム
チャートに示すように2次差分演算回路12の出力信号V
inがパルスφ1に同期して入力され、該出力信号Vinが
ゼロレベルと交差して符号が変化した状態にある場合
に、フリップフロップ13b、13cのクロックパルスφ2に
同期してゼロクロス信号がZEROパルスとして出力さ
れる。
て得られたゼロクロス挙動の信号波形が、それぞれゼロ
クロスメモリ回路14、24、34に入力されて記憶される。
このとき、ゼロクロス挙動はそれぞれのラインセンサ10
b、20b、30b の画素位置に対応してアドレス演算回路1
5、25、35から出力されるアドレスと対応して記憶され
る。すなわち、アドレス演算回路15、25、35には第1カ
ウンタ50のカウント信号(COUNTER1)が入力さ
れ順次インクリメントしながら、中央部メモリ回路14で
は、
る。なお、数9式と数10式中のSは定数である。
2カウンタ60のカウント信号(COUNTER2)が入
力されており、該第2カウンタ60および前記第1カウン
タ50は制御回路40の出力信号に基づいてカウントアップ
とリセットとが行なわれる。この第2カウンタ60は、後
述するように、ゼロクロスメモリ回路24、34からデータ
の読み出しを行なう場合にアドレスをインクリメントす
る。また、アドレス演算回路15、25、35には制御回路40
からアドレス処理情報が入力され、該アドレス処理情報
に基づいてアドレス演算回路15、25、35からゼロクロス
メモリ回路14、24、34に対して所定の書込み信号と読み
出し信号とが出力される。
4、34の出力側には一致検出回路70が接続されており、
該一致検出回路70の出力側は制御回路40に接続されてい
る。
ータメモリ回路80のアドレスポート81に入力され、第2
カウンタ60のカウント信号は該データメモリ回路80の距
離データポート82に入力されている。さらに第1カウン
タ50と第2カウンタ60のカウント信号は、いずれも制御
回路40に入力されている。また、制御回路40からデータ
メモリ回路80に対してデータメモリ信号が出力され、該
信号に基づいてアドレスデータと距離データとがデータ
メモリ回路80に記憶される。
輝度情報のメモリの書き込みと読み出しの手順を説明す
る。
b、30b に電荷が蓄積され(ステップ801)、第2カウン
タ60がリセットされる(ステップ802)とともに第1カ
ウンタ50がリセットされる(ステップ803)。そして、
各ラインセンサ10b、20b、30bの1画素に対応したデー
タを読み出して(ステップ804 )、読み出されたデータ
をゼロクロスメモリ回路14、24、34に書き込む(ステッ
プ805 )。なお、ステップ804とステップ805との間でゼ
ロクロス検出が実行される。次いでステップ806 に進ん
で全画素について読み出しが完了したか否かを第1カウ
ンタ50の値により判断し、読み出されていない場合には
ステップ807 に進んで第1カウンタ50をカウントアップ
したのちステップ804 に戻って1画素読み出しとゼロク
ロスメモリ回路14、24、34への書き込みが行なわれる
(ステップ805 )。そしてゼロクロスメモリ回路14、2
4、34にデータが書き込まれる際には、第1カウンタ50
のカウント信号に基づいてアドレス演算回路15、25、35
からアドレスを指定されてメモリされる。このとき、メ
モリされるアドレスは、前記数9式、数10式、数11式に
従って指定される。なお、アドレスが負の場合には書き
込みは行なわれない。
テップ806 の判定がYESとなれば、ステップ901 (図
9)に進んで第1カウンタ50をリセットする。そして、
ゼロクロスメモリ回路14、24、34からメモリを読み出し
(ステップ902 )、一致検出回路70にて中央部ゼロクロ
スメモリ回路14と右側ゼロクロスメモリ回路24、左側ゼ
ロクロスメモリ回路34のデータが一致するか否かを判断
する(ステップ903 )。データが一致している場合には
ステップ904 に進んで、当該時における、第1カウンタ
50のカウント信号(COUNTER1)の数値をアドレ
スデータとして、第2カウンタ60のカウンタ信号(CO
UNTER2)の数値を距離データとして、それぞれデ
ータメモリ回路80に書き込む。このとき距離データが書
き込まれるアドレスには、後述するようにゼロクロスメ
モリ回路14、24、34の適宜数のアドレスに対して1つの
アドレスが割り当てられる。ステップ903 の判定がNO
である場合にはステップ905に進んで、中央部ラインセ
ンサ10bの有効な全画素に対応したメモリデータ(基準
データ)の読み出しが完了したか否かを第1カウンタ50
の値により判断し、完了していない場合にはステップ90
6 に進んで第1カウンタ50をカウントアップしたのちス
テップ902に戻ってステップ905までを実行する。
テップ905からステップ907に進んで、中央部ゼロクロス
メモリ回路14のデータに対して右側と左側のゼロクロス
メモリ回路24、34のデータが規定量シフトされて上記ス
テップ901からステップ905までが実行(シフト読み出
し)されたか否かを第2カウンタ60の値により判断する
(ステップ907 )。シフト読み出しが完了していない場
合には、第2カウンタ60をカウントアップしてステップ
901に戻り、ステップ902からステップ905 を繰り返す。
そして、シフト読み出しが完了した場合にはステップ90
9 に進む。
けるメモリデータの読み出しは、アドレス演算回路15、
25、35によって、前記数9式、数10式、数11式に対応し
て、中央部ゼロクロスメモリ回路14からは、
読み出しアドレスとの関係を図10および図11を参照して
説明する。
号が0(COUNTER2=0)のときを示し、このと
き第1カウンタ50を0から(W−1)までインクリメン
トしながら(ステップ906)、ラインセンサ10b、20b、3
0bの各画素に対応したアドレスにメモリされたデータを
比較してそれらのデータの一致を検出する。したがっ
て、COUNTER2=0のときには、中央部ラインセ
ンサ10b と右側ラインセンサ20b の画素ではアドレスが
0から(W−1)までインクリメントされ、左側ライン
センサ30b の画素ではアドレスがSから(S+W−1)
までインクリメントされる。次いで第2カウンタ60をイ
ンクリメントし(ステップ908 )、第2カウンタ60のカ
ウンタ信号を1(COUNTER2=1)とした状態
で、第1カウンタ50を0から(W−1)までインクリメ
ントしながら(ステップ906 )、ラインセンサ10b、20
b、30b の各画素に対応したアドレスにメモリされたデ
ータを比較してそれらのデータの一致を検出する。した
がって、COUNTER2=1のときには、中央部ライ
ンセンサ10b に対してはアドレスが0から(W−1)ま
で、右側ラインセンサ20bに対しては1からWまで、左
側ラインセンサ30bに対しては(S−1)から(S+W
−2)までインクリメントされる。すなわち、右側ゼロ
クロスメモリ回路24と左側ゼロクロスメモリ回路34のメ
モリデータが、中央部ゼロクロスメモリ回路14のメモリ
データに対して1画素ずつずれて一致検出が行なわれる
ことになる。
しながら(ステップ908 )、第2カウンタ60のカウント
信号がCOUNTER2=Sとなるまで、一致検出が繰
り返される。なお、図11(a)はCOUNTER=S−
1のときを示し、図11(b)はCOUNTER2=Sの
ときを示している。
34のメモリデータがゼロクロス点に関して一致したとき
の第2カウンタ60の値が、前記数6式におけるずれ量X
p に相当する。そして、このずれ量がステップ904 にお
いてデータメモリ回路80に距離データとしてメモリされ
ることになる。
(第1カウンタ50の数値)とゼロクロスデータのアドレ
スとの関係を図12ないし図14に従って説明する。図12
(b)に示すように、ラインセンサ10b、20b、30b の各
画素、0から(W−1)に対してゼロクロスデータが書
込まれるアドレスは0から(W−1)が対応し、このゼ
ロクロスデータのアドレスに対して、距離データのアド
レスは0から(W/4−1)が対応している。すなわ
ち、ゼロクロスデータのアドレスのうち連続した4つの
アドレスに対して、距離データのアドレスにおいては1
つのアドレスが割当てられている。したがって、第1カ
ウンタ50の出力では、図13(b)に示すように、ゼロク
ロスデータのアドレス指定のビット数よりも2つ少ない
ビット数で距離データのアドレスが指定されることにな
り、しかも下位側の2つのビットを省いて上位ビット側
から出力されてアドレスが指定されることになる。
ロクロスデータのアドレスと距離データのアドレスとが
1対1に対応している場合には、第1カウンタ50の出力
ビット数も、図13(a)に示すようにゼロクロスデータ
のアドレス指定のためのビット数と距離データのアドレ
ス指定のためのビット数とが同数となる。すなわち、複
数のアドレスに係るゼロクロスデータを1つの測距領域
とし、これに1つのアドレスからなる距離データを割当
てることによりメモリ容量を少なくすることができる。
なわれると、距離データのメモリにおけるアドレスデー
タが最新の情報に書換えられることになり、4つのアド
レスからなる一の測距領域において、距離データとして
1つのアドレスデータが得られる。この場合に、前述し
たように、第2カウンタ60が0からSまでカウントアッ
プされるため、距離データは無限遠から近距離に移行し
ながら取得されることになり、アドレスデータに関する
上記最新の情報は近距離側のデータが取得されることに
なる。したがって、一の測距領域に関して近距離優先の
オートフォーカス装置となる。
図14(a)に示すように、ラインセンサ10b、20b、30b
の各画素についてデータが取得される。これに対し、被
写体までの距離の演算のためには、図14(b)に示すよ
うに、画素数よりも少ない数の距離データで処理される
ことになる。
の完了が判定されたならばステップ909に進み、ステッ
プ904でデータメモリ回路80に書き込まれた距離データ
が図示しない撮影レンズ駆動装置に出力されて、撮影レ
ンズが所定の位置まで移動して被写体に合焦することに
なる。
て説明する。なお、図1および図2に示す実施例と同じ
部分については同じ符号を付してある。
設した受光素子列からなる1本のラインセンサと3つの
結像レンズとが組合わされて構成されており、図16に示
すようにカメラの前面には3つの結像レンズ10a、20a、
30a が配設され、被写体から発せられた光はこれらの結
像レンズ10a、20a、30a を透過して後方に配設されたラ
インセンサ8の対応する部分に結像する。したがって、
ラインセンサ8は3つの部分に分割されて構成され、そ
れぞれラインセンサ中央部10b 、ラインセンサ右部20
b、ラインセンサ左部30bとしてある。またこれら受光セ
ンサ10、20、30はそれぞれ中央部センサ10、右側センサ
20、左側センサ30とされており、右側センサ20と左側セ
ンサ30のそれぞれの光軸20c、30cは中央部センサ10の光
軸10c を中心として対称の位置にある。
に、センサドライバ11からの駆動信号が入力され、ライ
ンセンサ8は該駆動信号に基づいて被写体からの光の捕
捉を開始する。また、センサドライバ11は駆動制御信号
線40a によって制御回路40に接続され、制御回路40から
出力される駆動制御信号によって制御される。
図15に示すように、2次差分演算回路12が接続されてお
り、該2次差分演算回路12によってラインセンサ8で得
られた被写体の輝度分布信号の2次差分を演算する。こ
の2次差分演算回路12は前述した図3に示すものと同様
である。
ロクロス検出回路13に入力されており、2次差分演算回
路12で得られた2次差分のゼロクロス点を検出する。こ
のゼロクロス検出回路13の構成は、前述した図5および
図6のものと同様である。
たゼロクロス挙動の信号波形が、ラインセンサ中央部10
bに対応した部分とラインセンサ右部20bに対応した部
分、ラインセンサ30b に対応した部分とに分割されて、
各別にそれぞれゼロクロスメモリ回路14、24、34に入力
されて記憶される。このときゼロクロス挙動は、ライン
センサ8の右部20bと左部30bでは画素位置に対応してア
ドレス演算回路25、35から出力されるアドレスと対応し
て記憶され、ラインセンサ中央部10b では第1カウンタ
50のカウント信号(COUNTER1)に応じて記憶さ
れる。すなわち、アドレス演算回路25、35には第1カウ
ンタ50のカウント信号(COUNTER1)が入力さ
れ、中央部メモリ回路14にはカウント信号(COUNT
ER1)が入力されて順次インクリメントしながら、中
央部メモリ回路14では、
る。
2カウンタ60のカウント信号(COUNTER2)が入
力されており、該第2カウンタ60および前記第1カウン
タ50は制御回路40の出力信号に基づいてカウントアップ
とリセットとが行なわれる。この第2カウンタ60は、前
述と同様に、ゼロクロスメモリ回路24、34からデータの
読み出しを行なう場合にアドレスをインクリメントす
る。また、アドレス演算回路25、35には制御回路40から
アドレス処理情報が入力され、該アドレス処理情報に基
づいてアドレス演算回路25、35からゼロクロスメモリ回
路24、34に対して所定の書込み信号と読み出し信号とが
出力される。
4、34の出力側には一致検出回路70が接続されており、
該一致検出回路70の出力側は制御回路40に接続されてい
る。
ータメモリ回路80のアドレスポート81に入力され、第2
カウンタ60のカウント信号は該データメモリ回路80の距
離データポート82に入力されている。さらに第1カウン
タ50と第2カウンタ60のカウント信号は、いずれも制御
回路40に入力されている。また、制御回路40からデータ
メモリ回路80に対してデータメモリ信号が出力され、該
信号に基づいてアドレスデータと距離データとがデータ
メモリ回路80に記憶される。
例では、3つの受光センサ10、20、30が1本のラインセ
ンサ8を3つに分割して構成されており、これに応じて
被写体輝度分布の2次差分演算回路12とゼロクロス検出
回路13も1組備えているものである。このため、部品点
数が減じられる。
から、それぞれ前記数12式、数13式、数14式に従ってデ
ータが読み出され、図9のフローチャートに示す手順が
実行されて、データが比較されて一致が検出される。
路80に記憶される場合には、前述の図12(b)、図13
(b)、図14(b)に示すように、メモリデータの複数
のアドレスに対して距離データの1つのアドレスが割り
当てられる。したがって、一の測距領域内で所定の距離
データが選択されてメモリされることになる。
シブ型オートフォーカス装置用測距装置によれば、3つ
のラインセンサで被写体輝度を捕捉しそのデータから2
次差分を演算し、該2次差分のゼロクロス点を特徴点と
してそのゼロクロスデータを記憶し、3つのうちの1つ
を基準のゼロクロスデータとして他の2つのゼロクロス
データを順次1画素ずつずらしながら3つのデータがゼ
ロクロス点に関して一致するか否かを比較して、一致し
たときのずらし量を距離データとして被写体までの距離
を演算するようにしたから、相関演算して距離データを
求めるものに比べて演算処理速度が速くなる。このた
め、動的な被写体を確実に捕捉して素早いピント合わせ
を行なうことができる。
に分割した測距領域に関して、該測距領域の1つのデー
タを距離データに割り当てるため、距離データのメモリ
容量を少なくすることができる。
較するものであるため、ラインセンサ上の被写体輝度分
布のパターンに依存することがないから、高精度に距離
データを取得することができる。
置の回路ブロック図である。
次差分演算回路の回路図である。
信号からゼロクロス点を検出するゼロクロス検出回路の
回路図である。
差分を示す図である。
メモリ回路に書き込む手順を示すフローチャートであ
る。
致を検出するために、該ゼロクロスメモリ回路から所定
のデータを読み出す手順を示すフローチャートである。
読み出して比較する際の操作手順を説明する図である。
読み出して比較する際の操作手順を説明する図である。
ドレスと距離データのアドレスとの関係を示す説明図で
あり、(a)はゼロクロスデータの1つのアドレスに対
して距離データの1つのアドレスを割り当てた場合、
(b)はゼロクロスデータの4つのアドレスに対して距
離データの1つのアドレスを割り当てた場合をそれぞれ
示している。
されるビット数と距離データのメモリのアドレスに利用
されるビット数との関係を示すもので、(a)はゼロク
ロスデータの1つのアドレスに対して距離データの1つ
のアドレスを割り当てた場合、(b)はゼロクロスデー
タの4つのアドレスに対して距離データの1つのアドレ
スを割り当てた場合をそれぞれ示している。
る際の距離データのメモリ状態を示すもので、(a)は
ラインセンサ上の画素の配列を示し、(b)はゼロクロ
スデータの適宜数のアドレスに対して距離データの1つ
のアドレスを割り当てた場合をそれぞれ示している。
トフォーカス装置用測距装置の回路ブロック図である。
示す側面図である。
の図で、受光素子列で検出される被写体像の輝度分布に
関する信号図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 被写体の輝度分布を捕捉する3つの受光
センサと、上記それぞれの受光センサの出力信号の2次
差分を算出する2次差分演算回路と、上記それぞれの2
次差分演算回路の出力信号のゼロクロス点を検出するゼ
ロクロス検出回路と、上記それぞれのゼロクロス検出回
路によって得られたゼロクロス挙動信号をアドレスが指
定されて記憶するゼロクロスメモリ回路と、上記それぞ
れのゼロクロスメモリ回路に記憶されたゼロクロス挙動
信号を比較してこれらの一致を検出する一致検出回路
と、該一致検出回路によって一致検出された距離データ
をアドレスが指定されてメモリするデータメモリ回路と
からなり、上記3つの受光センサのうちの1つを基準と
し該基準の受光センサから得られたゼロクロス挙動信号
に対して、他の2つの受光センサから得られたゼロクロ
ス挙動信号を順次スライドさせてこれらのゼロクロス挙
動信号の一致を上記一致検出回路により検出するととも
に、上記ゼロクロスメモリ回路のアドレスを適宜数の測
距領域に分割し、該測距領域における上記一致検出回路
によって一致検出されたデータのうちの1つのデータを
選択し、該1つのデータを上記データメモリ回路の一の
距離データのアドレスデータとすることを特徴とするパ
ッシブ型オートフォーカス装置用測距装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7576291A JP2993754B2 (ja) | 1991-03-15 | 1991-03-15 | パッシブ型オートフォーカス装置用測距装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7576291A JP2993754B2 (ja) | 1991-03-15 | 1991-03-15 | パッシブ型オートフォーカス装置用測距装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04286911A JPH04286911A (ja) | 1992-10-12 |
| JP2993754B2 true JP2993754B2 (ja) | 1999-12-27 |
Family
ID=13585562
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7576291A Expired - Fee Related JP2993754B2 (ja) | 1991-03-15 | 1991-03-15 | パッシブ型オートフォーカス装置用測距装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2993754B2 (ja) |
-
1991
- 1991-03-15 JP JP7576291A patent/JP2993754B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04286911A (ja) | 1992-10-12 |
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