JP2992989B2 - 車両教習路 - Google Patents

車両教習路

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JP2992989B2 JP10184849A JP18484998A JP2992989B2 JP 2992989 B2 JP2992989 B2 JP 2992989B2 JP 10184849 A JP10184849 A JP 10184849A JP 18484998 A JP18484998 A JP 18484998A JP 2992989 B2 JP2992989 B2 JP 2992989B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車などの車両
教習路に係わり、特に、低摩擦路(低μ路)に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えば自動車の運転に
おいて、降雨時の路面や凍結路面におけるスピードの出
し過ぎや急ブレーキや急ハンドルは、スリップやスピン
などを生じさせる。降雨時の高速道路では、ハイドロプ
レーン現象が生じたりする。しかし、自動車運転教習所
などにおいて、前述のような運転を運転者に実体験させ
ることは不足しているのが現状である。
【0003】そこで、海外の自動車運転教習所などにお
いては、スピンを体験させるために、路面に大量の水や
油を散布していた。そのため、使用後、通常の路面に復
旧させるに際して、排水や油の除去に時間がかかる問題
があった。
【0004】また、実際の運転においても、道路の曲率
と車両速度により横滑りをおこしたり、道路形状等によ
り横滑りを起こす場合があり、一般道路でこのような横
滑りを起こすことは希であるが、従来の教習において
は、横滑りなどに対する適切な運転練習が不足してい
る。また、舗装道路が砂利道などに切り替わる箇所で
も、カーブや速度によっては横滑りやスリップを起こし
易く、また、建築工事の搬送車が落とす土砂により、舗
装道路においても部分的に横滑りやスリップを起こり易
くなるが、これに対応する教習も十分に行われていな
い。
【0005】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、少量の水で摩擦係数を十分に下げること
ができるとともに、摩擦係数の高い状態への復旧を速や
かにできる車両教習路を提供することを目的とし、ま
た、少量の水で摩擦係数を十分に下げることができ、さ
らに、カーブと走行路面の摩擦条件に合わせた走行練習
を行うことができる教習路を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、路面
に、低摩擦のタイルを敷設するとともに、このタイルの
周囲にこのタイルよりも上面が低く位置したタイル溝を
設け、このタイル溝に噴水口および排水口を設けたもの
である。そして、噴水口からタイル上に水を散布するこ
とにより路面の摩擦抵抗が下がり、ここで自動車などを
走行させることにより、運転者は、降雨時や凍結路面で
の制動や操行などを体験できる。また、噴水口からの水
の放出を停止すれば、路面上の水は排水口から速やかに
排水され、路面は元の状態に戻る。しかも、タイルより
も上面が低く位置したタイル溝に噴水口および排水口を
設けたことにより、噴水口および排水口の設置が容易に
できるとともに、排水もより確実に速やかになされるよ
うになる。そして、排水後には、タイル溝によりタイヤ
への食い付きがよくなり、摩擦抵抗の大きい路面として
利用できる。
【0007】また、請求項2の発明は、路面に、低摩擦
のタイルを敷設するとともに、噴水口および排水口を設
けてなり、路面における車両中央に相当する位置より一
側にある噴水口へ給水する給水装置と他側にある噴水口
へ給水する給水装置とを別系統にしたものである。そし
て、噴水口からタイル上に水を散布することにより路面
の摩擦抵抗が下がり、ここで自動車などを走行させるこ
とにより、運転者は、降雨時や凍結路面での制動や操行
などを体験できる。また、路面における車両中央に相当
する位置の両側で、噴水口への給水を独立に制御でき、
運転者は、車両両側での摩擦抵抗の相違によるスピンな
どを体験できる。
【0008】また、請求項3の発明は、路面に、タイル
を敷設するとともに、噴水口、排水口および冷却風吹出
し口を設けてなるものである。そして、噴水口から水を
散布するとともに、冷却風吹出し口から超低温の冷却風
を吹き出せば、氷ないし雪状のものがタイル上に付着
し、このタイル自体の摩擦抵抗が低くなくても、路面の
摩擦抵抗を十分に下げられる。また、冷却風を止め、水
のみを散布すれば、タイル上の氷ないし雪状のものは溶
け、排水口から排水される。
【0009】また、請求項4の発明は、前記噴水口およ
び排水口を隣接して設け、これら噴水口および排水口を
上側から開閉するシャッターを備えたものである。路面
上に水を散布するときは、噴水口および排水口を開放し
た状態にする。また、シャッターにより噴水口および排
水口を覆った状態で、噴水口から水を噴出させれば、こ
の水は、噴水口に隣接している排水口から排水され、こ
れにより、噴水口付近が洗浄されるとともに、寒冷地や
寒冷期においてはこの噴水口の凍結が防止される。
【0010】また、請求項5の発明は、定常円路に、低
摩擦のタイルを敷設するとともに、このタイルの周囲に
このタイルよりも上面が低く位置したタイル溝を設け、
前記定常円路に散水する散水手段を備えるものである。
そして、散水手段によりタイル上に水を散布することに
より路面の摩擦抵抗が下がり、ここで自動車などを走行
させることにより、運転者は、降雨時や凍結路面での制
動や操行などを体験できる。特に、路面が定常円路であ
るから、速度を上げると遠心力が加わるため、カーブに
おける姿勢制御可能な速度を体験学習できる。また、散
水手段を停止すれば、路面上の水はタイル溝を伝わって
速やかに排水され、路面は元の状態に戻る。
【0011】さらに、請求項6の発明は、前記定常円路
の一部を含む環状路を備え、この環状路は相互に逆向き
のカーブが連続して設けられ、その環状路の一部は前記
タイルと摩擦が異なるものである。そして、定常円路と
異なり、カーブに合わせてハンドルを左右操作して走行
練習を行うことができ、しかも、定常円路とは異なる摩
擦の路面があるから、それに対応したブレーキとアクセ
ル操作並びにハンドル操作を練習することができる。
【0012】さらに、請求項7の発明は、前記環状路
は、長さ方向に摩擦が異なる複数の路面を有するもので
ある。そして、路面の種類による滑り具合を体験し、進
むに連れて路面状況が変わる走行路において走行練習を
行うことができる。
【0013】さらにまた、請求項8の発明は、前記環状
路は、逆バンクであるタイル路面備えるものである。そ
して、遠心力に加えて、車両自体の自重により外側に働
く力が加わるから、これに対応して速度調整とハンドル
操作の練習ができる。
【0014】さらにまた、請求項9の発明は、前記環状
路は、タイル路面と石路面と金属枠路面と普通路面とを
有するものである。そして、タイル路面と石路面と金属
枠路面と普通路面とそれぞれ異なる状態の路面で、走行
練習を行うことができる。
【0015】さらにまた、請求項10の発明は、前記環
状路は、普通路面と普通路面の間に、これら普通路面よ
り摩擦の低い路面を複数又は単数配置しているものであ
る。そして、路面の種類による滑り具合を体験し、進む
に連れて普通路面とこれより摩擦の低い滑り易い路面と
が交互に変わる走行路において走行練習を行うことがで
きる。
【0016】さらにまた、請求項11の発明は、前記環
状路は、長さ方向に並んで、該環状路に連続するタイル
路面、石路面、金属枠路面、普通路面、タイル路面、前
記環状路に連続する普通路面の順に配置されている。そ
して、定常円路から摩擦が低くかつそれぞれ条件が異な
るタイル路面、石路面、金属枠路面を走行し、さらに、
普通路面を走行した後、再び摩擦の低いタイル路面を走
行し、各路面の条件が変わるなかで変化に富んだ走行練
習を行うことができる。
【0017】
【発明の実施形態】以下、本発明の車両教習路の実施形
態について、図面を参照しながら説明する。図10及び
図11は自動車運転教習所における特殊教習路の配置の
一例をそれぞれ示している。同図において、1はブレー
キ教習路、2は運転反応教習路、3は直線低μ路、4は
定常円低μ路、5はハイドロプレーン教習路、6は見学
デッキである。なお、各路1,2,3,5および見学デ
ッキ6の両側には、縁石などからなる仕切り7が設けら
れている。また、図11に示すように、8は定常円路、
9は前記定常円路8の一部を含む環状路である。
【0018】図1および図2は本発明の車両教習路の第
1実施例を示すもので、この第1実施例は前記直線低μ
路3に適用されたものである。この直線低μ路3は直線
状のもので、その路盤11は、コンクリートあるいはアス
ファルトなどからなっており、路面12には多数の低摩擦
(低μ)のタイル13が敷設されている。このタイル13
は、焼成した粘土あるいは自然石などからなるもので、
うわぐすりあるいは研磨などの手段により少なくとも上
表面を滑らかにし、この上表面の摩擦抵抗を低くしたも
のである。また、タイル13の形状は、全体が長方形状を
なす路面12の領域に均等に敷き詰められるように、例え
ば一辺が数十cm程度の長方形状あるいはハニカム状が好
ましいが、それに限るものではない。例えば、各タイル
13が同一形状である必要もない。また、各タイル13の間
は、若干の隙間があり、コンクリート、モルタルあるい
はアスファルトなどにより目地埋めされたタイル溝14に
なっている。このタイル溝14の上面は、タイル13の上面
よりも若干低く位置している。
【0019】そして、タイル13間すなわちタイル13の周
囲に位置したタイル溝14の上面には、所定の間隔で、例
えばタイル溝14の各交差部に複数の噴水口15および排水
口16が開口している。排水口16は、路面12の下に配管さ
れた排水管17に通じている。また、噴水口15は、排水口
16内の中央部に位置し、路面12の下に配管された給水管
18に通じており、この給水管18は、給水源、ポンプ、バ
ルブおよびコントロールユニットなどからなる給水装置
19に接続されている。そして、噴水口15からの水の放出
の量とタイミングは、コンピュータなどにより制御され
るようになっている。なお、噴水口15は、排水口16の内
側で放射状の支持具20により支持されている。また、噴
水口15は、消防で使われている噴出口と同様の構造であ
り、この噴水口15に取り付けられた電動式の絞りリング
(図示していない)を動かすことにより、霧状から棒状
まで多様な形態の噴水を行うことができるようになって
いる。
【0020】つぎに、前記の構成についてその作用を説
明する。本直線低μ路3は、運転者に降雨時や凍結路面
での制動や操行を体験させるために用いられる。路面12
の摩擦係数を下げるには、噴水口15から水を噴出させて
路面12のタイル13上に散布する。このタイル13の上表面
はもとより摩擦抵抗が低いので、少量の水で路面12の摩
擦係数を十分に下げられる。ここで、自動車を走行させ
ることにより、前記制動や操行を実体験できる。ハイド
ロプレーン現象を起こすこともできる。また、噴水口15
からの水の放出を停止すれば、路面12上の水は排水口16
から排水管17へ速やかに排水され、路面12は元の状態に
戻る。しかも、散布された水がもとより少量であること
により、路面12は速やかに元の状態に戻る。さらに、排
水口16は、タイル13よりも上面が低く位置したタイル溝
14に開口しているので、排水がより確実に速やかになさ
れる。そして、排水後には、タイル溝14により自動車の
タイヤへの食い付きがよくなり、直線低μ路3の路面12
を摩擦係数の比較的大きい路面としても利用できる。
【0021】これとともに、噴水口15および排水口16を
タイル溝14に設けたことにより、噴水口15および排水口
16の設置が容易にできるとともに、自動車の走行による
噴水口15および排水口16の損傷も抑制できる。
【0022】図3は本発明の車両教習路の第2実施例を
示すもので、この第2実施例はやはり前記直線低μ路3
に適用されたものである。本第2実施例では、路面12に
おける車両中央に相当する位置(中央線21)よりも一側
にある噴水口15a へ給水する給水装置19a と他側にある
噴水口15b へ給水する給水装置19b とを別系統にして、
中央線21の両側の噴水口15a ,15b への給水を独立に制
御できるようにしたものである。なお、各噴水口15a ,
15b は、一部の噴水口15a ,15b について二点鎖線で図
示してあるように、外側すなわち中央線21側と反対側へ
向かって向かって水を噴出するようになっている。ま
た、路面12には、中央線21に沿ってU字溝などからなる
排水溝22が設けられている。この排水溝22は、金網やグ
レーチングを載せて蓋をしてある。前記水の噴出方向の
設定や排水溝22は、反対側に水が流れないようにし、路
面12の両側の散水状態を確実に制御するためのものであ
る。
【0023】したがって、中央線21の一側の噴水口15a
からの水の放出量を他側の噴水口15b からの水の放出量
よりも多くし、あるいは逆にして、路面12における中央
線21の両側の摩擦係数を互いに異なるものにできる。ま
たは、中央線21の一側の噴水口15a からのみ水を出して
他側の噴水口15b からは水を出さず、あるいは逆にし
て、路面12における中央線21の両側の摩擦係数を互いに
異なるものにできる。これにより、運転者は、車両両側
での摩擦係数の相違によるスピンなどを体験できる。も
ちろん、運転者は、両側の摩擦係数が異なっていること
を知らない状態で体験ができる。
【0024】図4から図6は本発明の車両教習路の第3
実施例を示すもので、この第3実施例は前記円低μ路4
に適用されたものである。この円低μ路4は円環形のも
ので、基本的な構造は前記第1実施例と同様であり、こ
の第1実施例と対応する部分には同一符号を付してその
説明を省略する。ただし、タイル13は、路面12全体の円
環形の領域に均等に敷き詰められるように、例えば円弧
状に曲がったものにする。また、噴水口15および排水口
16は、円環形の路面12の外周部および内周部に所定の間
隔で複数設けてある。特に排水口16は、タイル溝14の各
交差部などに設けられていて多く設けられている。か
つ、噴水口15は、図6に矢印aで示すように、路面12が
なす円環形の中央へ向かって水を噴出するように開口し
ている。路面12の外側になるべく水を出さないためであ
る。さらに、排水を良好にするために、円環形の路面12
は、外周側が内周側よりも高くなっており、これによ
り、径方向において傾斜している。路面12が水平面に対
してなす傾斜角度θは2°以上が好ましい。そして、前
記排水口16の他に、路面12の外周部、内周部および中央
部には、その円周に沿うU字溝からなる排水溝26,27,
28が設けられている。なお、図示していないが、これら
排水溝26,27,28には、金網あるいはグレーチングなど
を載せて蓋をするとよい。
【0025】そして、本第3実施例においても、水を噴
水口15から路面12のタイル13上に散布すると、この路面
12の摩擦係数が十分に下がり、運転者に降雨時や凍結路
面での制動や操行を体験させることができる。特に、路
面12が円環形になっていることにより、スピンを容易に
体験できる。また、噴水口15からの水の放出を停止すれ
ば、路面12上の水は排水口16および排水溝26,27,28か
ら速やかに排水され、路面12は元の状態に戻る。その
際、路面12上の水は、この路面12の傾斜により内周側へ
流れ、主に内周側の排水溝27,28から確実に排水され
る。
【0026】なお、図7に示す第4実施例のように、前
記第3実施例とは逆に、円環形の路面12を内周側が外周
側よりも高くなるように傾斜させてもよい。
【0027】図8は本発明の車両教習路の第5実施例を
示すもので、この第5実施例は、前記第1ないし第4実
施例において、排水口16を冷却風出口16と兼用したもの
である。すなわち、排水管17の途中に送風管31が接続し
てあり、この送風管31が、送風源、ポンプ、バルブ、冷
却器およびコントロールユニットなどからなる冷却風送
風装置32に接続されている。この冷却風送風装置32は、
氷点下の極低温の空気を送風管31から冷却風出口16へ供
給するものである。そして、冷却風出口16からの送風の
量とタイミングは、噴水口15からの水の放出と同様、コ
ンピュータなどにより制御されるようになっている。な
お、送風管31に水が入らないように、この送風管31は、
排水管17の立上がり部の側面に接続してある。また、送
風管31から排水管17に流入する風が逆流せず確実に冷却
風出口16側へ流れるように、排水管17内には、送風管31
との接続部よりも奥側(冷却風出口16と反対側)に空気
の流通抵抗を増すためのレデューサなどの絞り33が設け
られている。
【0028】そして、路面12の摩擦抵抗を下げるには、
水を細かい粒の状態で噴水口15から噴出させ、同時に極
低温の冷却風を冷却風出口16から吹き出す。これによ
り、噴水口15から噴出する水が凍結し、氷ないし雪状の
ものがタイル13上に付着することになる。降雪装置と同
じ原理および構造である。これにより、少量の水で路面
12の摩擦抵抗が十分に下がり、タイル13が低摩擦のもの
である必要もない。また、冷却風を止め、水のみの散布
を続ければ、路面12上の氷ないし雪状のものはすぐに溶
け、排水口16または排水溝26,27から速やかに排水され
る。これにより、路面12は元の状態に戻る。特に、タイ
ル13に摩擦抵抗の比較的大きなものを用いれば、路面12
を摩擦抵抗の大きい通常の路面としても利用できる。
【0029】なお、前記第5実施例では、排水口16を冷
却風出口16と兼用したが、冷却風出口を排水口16と別の
位置に設けてもよい。これにより、排水口16の凍結など
も防止できる。ただし、冷却風出口はタイル溝14に開口
させることが好ましい。
【0030】図9は本発明の車両教習路の第6実施例を
示すもので、この第6実施例は、隣接している噴水口15
および排水口16を上側から開閉する電動式のシャッター
36を設けたものである。このシャッター36は、ほぼ円筒
を軸方向において割った形状を有し、同様の形状を有す
るガイド37に回動摺動自在に支持されている。そして、
シャッター36は、噴水口15および排水口16に上側から対
向する開口38を有している。すなわち、シャッター36を
一方向へ回せば、図9(a)に示すように、その開口38
が噴水口15および排水口16に対向してこれら噴水口15お
よび排水口16が開放され、シャッター36を他方向へ回せ
ば、図9(b)に示すように、このシャッター36におけ
る開口38のない部分が噴水口15および排水口16を上側か
ら覆う。なお、自動車の走行などによる損傷を抑制する
ために、シャッター36の最上部は、タイル13の上面より
も低く位置している。
【0031】そして、路面12の摩擦抵抗を下げるため
に、噴水口15から路面12上に水を散布するときは、シャ
ッター36を開いてその開口38が噴水口15および排水口16
に対向した状態にしておく。一方、それ以外のときは、
シャッター36を閉じて、このシャッター36が噴水口15お
よび排水口16を覆った状態にしておくことができる。こ
れにより、噴水口15および排水口16を保護できる。これ
とともに、シャッター36を閉じた状態でも噴水口15から
水を噴出させることができるが、この場合、噴水口15か
ら噴出した水は、シャッター36により遮られ、外へ出る
ことなく、噴水口15の周囲にある排水口16へすぐに排水
される。これにより、汚れた噴水口15付近を洗浄でき、
目詰まりを防止できる。また、寒冷地や寒冷期などにあ
っては、適時水の噴出を行うことにより、噴水口15の凍
結防止を図ることができる。
【0032】図11ないし図17は本発明の自動車教習
路の第7実施例を示し、上記各実施例と同一部分に同一
符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、前
記定常円路8は、図14に示すように、外周側が内周側
よりも高くなっており、図4に示したように、該定常円
路8には、タイル13が円環形の領域に均等に敷き詰めら
れ、例えば円弧状に曲がったものや方形のものなどが用
いられ、この例では、上表面の摩擦係数が0.3程度の
バサルトタイルが敷設されている。また、タイル13,13
間のタイル溝14は深さが略9ミリ程度であり、この例の
定常円路8のタイル溝14には、前記噴水口15及び排水口
16は設けられていない。尚、定常円路8の中心半径は1
1メートル程度であり、幅は4メートル程度である。
【0033】前記定常円路8には、該定常円路8と逆向
きカーブでかつ定常円路8より最大曲率半径が小さいタ
イル路面41が接続され、この環状路9の一部を構成する
タイル路面41は定常円路8と同様にバサルトタイルなど
のタイル13が均等に敷設され、内周側41Nが外周側より
高い逆バンクになっており、そのタイル路面41の摩擦係
数は略0.28である。前記環状路面9の反時計回り方
向に隣り合って、前記タイル路面41には石路面42が連続
し、この石路面42は、前記タイル路面41と逆向きカーブ
でかつタイル路面41より最大曲率半径が小さく、図15
に示すように、前記路盤11に多数の石43の下部を埋設
し、該石43は表面が滑らかで凹凸の少ない玉石であっ
て、例えば那智黒(那智地方を主産地とする黒玉石)が
用いられ、これにより該石路面42の摩擦係数は略0.3
5となっている。前記石路面42には、略S字状の金属枠
路面44が連続し、この金属枠路44面は、前記路盤11に金
属枠であるグレーチング45の下部を埋設し、このグレー
チング45は、図12及び図16に示すように、金属板片
からなる縦,横枠材45T,45Yを格子状に形成すると共
に、縦枠材間45T,45Tの間隔を横枠材45Y,45Yの間
隔より小さく形成したものであり、環状路9の長さ方向
に前記縦枠材45の長さ方向をほぼ揃えて配置しており、
車両Sのタイヤがグレーチング45の上面側縁を走行し、
その金属枠路面44の摩擦係数は、縦枠材45Tの長さ方向
に沿っては略0.44、横枠材45Yの長さ方向に沿って
は略0.7である。前記金属枠路面44には、普通路面た
るアスファルト路面46が連続して設けられ、このアスフ
ァルト路面46は前記定常円路面8とほぼ同一の最大曲率
半径を有し、一方、内周側46Nが外周側より高い逆バン
クとなっており、そのアスファルト路面46の摩擦係数は
略0.7である。前記アスファルト路面46には、タイル
路面47が連続し、このタイル路面47は、前記アスファル
ト路面46と逆向きカーブでかつアスファルト路面46より
最大曲率半径が小さく、このアスファルト路面46の路盤
11に敷設されたタイル13Aはベルジャンタイルであっ
て、そのタイル路面47の摩擦係数は略0.4であり、ま
た、そのタイル13A,13Aの間にはタイル13Aの上面よ
り一段低いタイル溝14Aが設けられている。前記タイル
路面47と前記定常円路8とが普通路面たるアスファルト
路面48により接続され、このアスファルト路面48は前記
定常円路8の接線方向に接続され、そのアスファルト路
面48の摩擦係数は0.7である。そして、前記定常円路
8において、前記タイル路面41,金属枠路面44及びタイ
ル路面47が内側突状のカーブを有する。尚、前記定常路
9の幅は略4メートルであり、前記タイル路面41の中心
の半径は略11メートル、タイル路面41の長さは略28
メートル、石路面42の長さは略20メートル、金属枠路
面44の長さは15メートル、タイル路面47の長さは20
メートル程度である。また、タイル路面41は、内周側41
Nが外周側より略50センチ程度高い逆バンク、前記ア
スファルト路面46は、内周側46Nが外周側より略50セ
ンチ程度高い逆バンクである。 前記タイル路面41との
接続箇所を除いて前記定常円路8の外周には、図12及
び図17に示すように、U字型の側溝51が設けられ、さ
らに、この側溝51に連続して前記環状路9の外周には、
側溝51Aが設けられ、この側溝51Aは前記アスファルト
路面48を除いて全周設けられ、さらに、タイル路面47の
外周には、側溝51Bが設けられ、それら側溝51,51A,
51Bの上部は蓋体52により閉塞されている。その側溝5
1,51A,51B内には、長さ方向ほぼ等間隔に複数の散
水ノズルが53,53…設けられ、これら散水ノズル53,53
…は給水管54に接続され、この給水管54には給水源,ポ
ンプ,バルブ及びコントロールユニットなどからなる給
水装置が接続され、それら散水ノズル53,給水管54及び
給水装置55により散水手段56を構成している。そして、
前記散水ノズル53からの水の放出量とタイミングはコン
ピュータなどにより制御されるようになっており、前記
バルブなどの切り替えにより、定常円路8のみに散水し
たり、各路面41,42,44,47のみに散水したり、定常円
路8及び路面41,42,44,47の中から選択的に散水を行
ったり、それら全部に散水したりするように制御可能と
なっている。また、前記散水ノズル53に対応して、前記
蓋体52には孔52Aが開設されており、さらに、前記散水
ノズル53は、電動式の絞りリング(図示せず)を動かす
ことにより、霧状から棒状まで多様な形態の噴水を行う
ことができる。尚、図12中において前記散水ノズル53
の吹き出し方向を矢印Yにより示しており、散水ノズル
53は定常円路8のアスファルト路面48との接続箇所から
金属枠路面44までの側溝51,51A内と、側溝51B内に設
けられている。また、定常円路8の内周には、タイル13
を設けられていない路盤11が露出し、この路盤11の内周
に側溝57が平面円形に設けられ、また、定常円路8の内
周には、タイル路面41から金属枠路面44まで側溝57Aが
設けられている。したがって、散水手段56の散水ノズル
53から散水を行うと、定常円路8の路面12,タイル路面
41,石路面42,金属枠路面44及びタイル路面47を濡らす
ことができ、散水した水は側溝57,57Aに流れ込む。ま
た、普通路面たるアスファルト路面46,48には散水手段
56が設けられていない。
【0034】次に前記定常円路8及び環状路9の使用の
一例を説明する。まず、散水により摩擦抵抗が低下し、
滑り易くなった定常円路8における走行では、速度によ
り変わる遠心力を体験し、それに合わせたハンドル操作
等の練習を行う。また、車両Sの車種により、アンダー
ステヤ又はオーバーステヤとなり、前輪駆動車や四輪駆
動車では、駆動輪にトルクをかけすぎると、前輪が空転
し、路面12との摩擦力が減少し遠心力の方向に膨らみ、
また、ホイールベースの比較的長い車や、重心が前方に
ある車では、速度が速くなった時に前輪が遠心力の方向
へ滑りを生じ、さらに、タイヤの空気圧が後輪より前輪
が低いと、前輪の路面12に対するグリップ力が弱く遠心
力の方向に前進が流れるなど、各種の条件でその走行を
体験すると共に、それに対応する操作を練習できる。ま
た、後輪駆動で駆動輪にトルクをかけすぎると、後輪が
空転し、路面12との摩擦力が減少し遠心力の方向に後輪
側が流れ、そのままでは前輪を中心に車体が回転し、ま
た、ホイールベースが比較的短い車や、重心が後方にあ
る車では、速度が速くなった時に後輪が遠心力の方向へ
滑りを生じ、さらに、タイヤの空気圧が前輪より後輪が
低いと、後輪の路面12に対するグリップ力が弱く遠心力
の方向に後進が流れるなど、各種の条件でその走行を体
験すると共に、それに対応する操作を体験できる。これ
らは、後述する環状路9の走行においても、同様に体験
でき、後輪がカーブの外周側に流れた場合は、ハンドル
を外側に切り巻き込みを押さえる所謂カウンターステア
などを操作練習や、前側が外周側に流れた場合は、ハン
ドルを戻し始めてからタイヤが路面12に対してグリップ
力を保持するように、アクセル操作により加速するなど
の体験ができる。
【0035】さらに、散水により摩擦抵抗が低下し、滑
り易くなった環状路9においては、定常円路8と異な
り、カーブに合わせてハンドルを左右操作して走行する
必要があり、しかも、摩擦の異なる路面41,42,44,4
6,47,48が連続するから、それに対応したブレーキと
アクセル操作並びにハンドル操作を練習することができ
る。このように変化に富んだ環状路9において、車体の
前部又は後部が外側に流れる場合は、それに対応したハ
ンドル操作を行い、路面41,42,44,46,47,48の状態
によりタイヤが空転しないようにアクセル操作を練習
し、また、ブレーキがロックしないようにブレーキ操作
を練習する。そして、アスファルト路面48に設けたスタ
ート地点から、反時計回り方向または時計回り方向に環
状路9を走行し、1周のタイムを測定し、技能の向上を
確認する。また、環状路9を時計回り方向に走行する場
合、タイル路面41から定常円路8の反時計回り方向に侵
入することもでき、変化に富んだ走行練習が可能とな
る。また、タイル路面41と石路面42の境目をスタートラ
インとすることもできる。この場合、それらスタートラ
インとなる位置にセンサたるループアンテナ58を設け、
車両Sには前記ループアンテナ58が受信するAMBなど
の発信器(図示せず)を設け、走行タイムを計測し、図
示しない表示手段にその走行タイムを表示することがで
きる。また、定常円路8及び環状路9の回りは、普通の
路面となっており、さらに、図12に示すように、定常
円路9の図中右側には、待機場所Tが広がっており、環
状路9を時計回り方向に走行した車両Sは、スタート地
点を通り過ぎてそのまま待機場所Tへと走り抜けること
ができる。
【0036】このように本実施例では、請求項5に対応
して、定常円路8に、低摩擦のタイル13を敷設するとと
もに、このタイル13の周囲にこのタイル13よりも上面が
低く位置したタイル溝14を設け、定常円路8に散水する
散水手段56を備えるものであるから、散水手段56により
タイル13上に水を散布することにより定常円路8の摩擦
抵抗が下がり、ここで自動車などを走行させることによ
り、運転者は、降雨時や凍結路面での制動や操行などを
体験できる。特に、路面12が定常円であるから、速度を
上げると遠心力が加わるため、カーブにおける姿勢制御
可能な速度を体験学習できる。また、散水手段56を停止
すれば、路面12上の水はタイル溝14を伝わって速やかに
排水され、路面12は元の状態に戻る。
【0037】さらに、このように本実施例では、請求項
6に対応して、定常円路8の一部を含む環状路9を備
え、この環状路9は逆向きのカーブが連続して設けら
れ、その環状路9の一部は前記タイル12と摩擦が異なる
から、定常円路8と異なり、各種カーブに合わせてハン
ドルを左右操作して走行練習を行うことができ、しか
も、定常円路8とは異なる摩擦の路面42,44,46,47,
48があるから、それに対応したブレーキとアクセル操作
並びにハンドル操作を練習することができる。また、定
常円路8の一部を利用して環状路9を形成したから、環
状路9の施工コストを削減できると共に、環状路9への
侵入方向を変えることにより、全体的に変化に富んだ教
習路を形成できる。
【0038】さらに、このように本実施例では、請求項
7に対応して、環状路9は、長さ方向に摩擦が異なる複
数の路面41,42,44,46,47,48を有するから、路面4
1,42,44,46,47,48の種類による滑り具合を体験
し、進むに連れて路面状況が変わる走行路において走行
練習を行うことができる。
【0039】さらにまた、このように本実施例では、請
求項8に対応して、環状路9は、逆バンクであるタイル
路面41とアスファルトト路面46を備えるものであるか
ら、遠心力に加えて、車両S自体の自重により外側に働
く力が加わるから、これに対応して速度調整とハンドル
操作の練習ができる。
【0040】さらにまた、このように本実施例では、請
求項9に対応して、環状路9は、タイル路面41と石路面
42と金属枠路面44と普通路面たるアスファルト路面46,
48とを有するものであり、タイル路面41と石路面42と金
属枠路面44とアスファルト路面46,48とそれぞれ異なる
状態の路面で、走行練習を効果的に行うことができる。
【0041】さらにまた、このように本実施例では、請
求項10に対応して、環状路9は、普通路面たるアスフ
ァルト路面46と普通路面たるアスファルト路面48の間
に、これらアスファルト路面46,48より摩擦の低い路面
12,41,43,44,47を複数又は単数配置しているもので
あり、路面12,41,43,44,47の種類による滑り具合を
体験し、進むに連れてアスファルト路面46,48とこれよ
り摩擦の低い滑り易い路面12,41,43,44,47とが交互
に変わる走行路において走行練習を行うことができる。
【0042】さらにまた、このように本実施例では、請
求項11に対応して、環状路9は、長さ方向に並んで、
該環状路9に連続するタイル路面41、石路面43、金属枠
路面44、普通路面たるアスファルト路面46、タイル路面
47、環状路に連続する普通路面たるアスファルト路面48
の順に配置されているから、定常円路8から摩擦が低く
かつそれぞれ条件が異なるタイル路面41、石路面43、金
属枠路面44を走行し、さらに、アスファルト路面48を走
行した後、再び摩擦の低いタイル路面47を走行し、各路
面12,41,43,44,46,47,48の条件が変わるなかで変
化に富んだ走行練習を行うことができる。
【0043】また、実施例上の効果として、石路面42は
路面に自然の石43の一部が露出したものであるから、あ
たかも舗装道路等上に、土砂に含まれる石がばらまかれ
たような状態となり、この状態での横滑りやスリップ、
及びこれらに対応する運転操作の練習ができる。さら
に、定常円路8には、逆向きカーブのタイル路面41を定
常円路8の接線方向に接続したから、タイル路面41から
定常円路8に時計回り方向及び反時計回り方向で侵入す
ることができ、変化に富んだ走行が可能となる。金属枠
路面44は、その摩擦係数が縦枠材45Tの長さ方向に沿っ
て略0.44、横枠材45Yの長さ方向に沿って略0.7
と異なっているから、金属枠路面44を長さ方向に走行す
る場合と幅方向に走行する場合で摩擦係数が異なり、す
なわち、路面44の長さ方向に滑り易く幅方向には比較的
滑り難くい条件が得られ、変化に富んだ走行練習ができ
る。また、路面41,42,44,46,47,48が、カーブの途
中で切り替わるようになっているから、路面の切り替わ
りに対応したブレーキやアクセル操作の練習できる。
【0044】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
前記実施例では、直線状および円環形の教習路を例に採
って説明したが、教習路の形状は、それ以外にも適宜の
形状にできる。また、水の散布は必ずしも路面全体に対
して行う必要はなく、部分的に、例えば自動車のタイヤ
が載る部分にのみ散布してもよい。また、各教習路を用
いて二輪車の走行練習を行うことができることは言うま
でもない。さらに、環状路の平面形状は適宜選定可能で
ある。
【0045】
【発明の効果】請求項1の発明は、路面に、低摩擦のタ
イルを敷設するとともに、このタイルの周囲にこのタイ
ルよりも上面が低く位置したタイル溝を設け、このタイ
ル溝に噴水口および排水口を設けたものであり、噴水口
からタイル上に水を散布することにより、少量の水で路
面の摩擦抵抗を十分下げられる。また、噴水口からの水
の放出を停止すれば、路面上の水は排水口から速やかに
排水され、路面を元の状態に戻すことができる。さら
に、タイルよりも上面が低く位置したタイル溝に噴水口
および排水口を設けたことにより、噴水口および排水口
の設置が容易にできるとともに、排水もより確実に速や
かにでき、また、排水後には、タイル溝によりタイヤへ
の食い付きがよくなり、摩擦抵抗の大きい路面として利
用できる。
【0046】また、請求項2の発明は、路面に、低摩擦
のタイルを敷設するとともに、噴水口および排水口を設
けてなり、路面における車両中央に相当する位置より一
側にある噴水口へ給水する給水装置と他側にある噴水口
へ給水する給水装置とを別系統にしたものであり、噴水
口からタイル上に水を散布することにより、少量の水で
路面の摩擦抵抗を十分下げられる。また、噴水口からの
水の放出を停止すれば、路面上の水は排水口から速やか
に排水され、路面を元の状態に戻すことができる。さら
に、運転者に、車両両側での摩擦抵抗の相違によるスピ
ンなどを体験させることができる。
【0047】また、請求項3の発明は、路面に、タイル
を敷設するとともに、噴水口、排水口および冷却風吹出
し口を設けてなるものであり、噴水口から水を散布する
とともに、冷却風吹出し口から超低温の冷却風を吹き出
して、氷ないし雪状のものをタイル上に付着させること
により、路面の摩擦抵抗を十分に下げられる。また、冷
却風を止め、水のみを散布すれば、タイル上の氷ないし
雪状のものを溶かして排水することかでき、路面を摩擦
抵抗が高い状態に戻すことができる。
【0048】また、請求項4の発明は、前記噴水口およ
び排水口を隣接して設け、これら噴水口および排水口を
上側から開閉するシャッターを備えたものであり、シャ
ッターを閉じた状態で噴水口から水を噴出させることに
より、噴水口付近を洗浄できるとともに、噴水口の凍結
防止を図ることができる。
【0049】また、請求項5の発明は、定常円路に、低
摩擦のタイルを敷設するとともに、このタイルの周囲に
このタイルよりも上面が低く位置したタイル溝を設け、
前記定常円路に散水する散水手段を備えるものであり、
少量の水で摩擦係数を十分に下げることができ、また、
カーブと走行路面の摩擦条件に合わせた走行練習を行う
ことができる。
【0050】さらに、請求項6の発明は、前記定常円路
の一部を含む環状路を備え、この環状路は相互に逆向き
のカーブが連続して設けられ、その環状路の一部は前記
タイルと摩擦が異なるものであり、少量の水で摩擦係数
を十分に下げることができ、また、カーブと走行路面の
摩擦条件に合わせた走行練習を行うことができる。
【0051】さらに、請求項7の発明は、前記環状路
は、長さ方向に摩擦が異なる複数の路面を有するもので
あり、少量の水で摩擦係数を十分に下げることができ、
また、カーブと走行路面の摩擦条件に合わせた走行練習
を行うことができる。
【0052】さらにまた、請求項8の発明は、前記環状
路は、逆バンクであるタイル路面備えるものであり、少
量の水で摩擦係数を十分に下げることができ、また、カ
ーブと走行路面の摩擦条件に合わせた走行練習を行うこ
とができる。
【0053】さらにまた、請求項9の発明は、前記環状
路は、タイル路面と石路面と金属枠路面と普通路面とを
有するものであり、少量の水で摩擦係数を十分に下げる
ことができ、また、カーブと走行路面の摩擦条件に合わ
せた走行練習を行うことができる。
【0054】さらにまた、請求項10の発明は、前記環
状路は、普通路面と普通路面の間に、これら普通路面よ
り摩擦の低い路面を複数又は単数配置しているものであ
り、少量の水で摩擦係数を十分に下げることができ、ま
た、カーブと走行路面の摩擦条件に合わせた走行練習を
行うことができる。
【0055】さらにまた、請求項11の発明は、前記環
状路は、長さ方向に並んで、該環状路に連続するタイル
路面、石路面、金属枠路面、普通路面、タイル路面、前
記環状路に連続する普通路面の順に配置されていもので
あり、少量の水で摩擦係数を十分に下げることができ、
また、カーブと走行路面の摩擦条件に合わせた走行練習
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両教習路の第1実施例を示す平面図
である。
【図2】本発明の車両教習路の第1実施例を示す断面図
である。
【図3】本発明の車両教習路の第2実施例を示す平面図
である。
【図4】本発明の車両教習路の第3実施例を示す平面図
である。
【図5】本発明の車両教習路の第3実施例を示す一部の
拡大平面図である。
【図6】本発明の車両教習路の第3実施例を示す断面図
である。
【図7】本発明の車両教習路の第4実施例を示す断面図
である。
【図8】本発明の車両教習路の第5実施例を示す断面図
である。
【図9】本発明の車両教習路の第6実施例を示す断面図
であり、(a)はシャッターが開いた状態、(b)はシ
ャッターが閉じた状態を示している。
【図10】本発明の実施例を示すものであり、自動車運
転教習所における特殊教習路の配置の一例を示す平面図
である。
【図11】本発明の第7実施例を示すものであり、定常
円路と環状路とを備えた自動車運転教習所における特殊
教習路の配置の一例を示す平面図である。
【図12】本発明の車両教習路の第7実施例を示す定常
円路及び環状路の平面図である。
【図13】本発明の車両教習路の第7実施例を示すタイ
ル路面の断面図である。
【図14】本発明の車両教習路の第7実施例を示す定常
円路の断面図である。
【図15】本発明の車両教習路の第7実施例を示す石路
面の断面図である。
【図16】本発明の車両教習路の第7実施例を示す金属
枠路面の断面図である。
【図17】本発明の車両教習路の第7実施例を示す散水
手段の断面図である。
【符号の説明】
3 直線低μ路(車両教習路) 4 円低μ路(車両教習路) 8 定常円路(車両教習路) 9 環状路(車両教習路) 12 路面 13 タイル 14 タイル溝 15,15a ,15b 噴水口 16 排水口、冷却風出口 19,19a ,19b 給水装置 36 シャッター 41 タイル路面 42 石路面 44 金属枠路面 46 アスファルト路面(普通路面) 47 タイル路面 48 アスファルト路面(普通路面) 56 散水手段

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 路面に、低摩擦のタイルを敷設するとと
    もに、このタイルの周囲にこのタイルよりも上面が低く
    位置したタイル溝を設け、このタイル溝に噴水口および
    排水口を設けたことを特徴とする車両教習路。
  2. 【請求項2】 路面に、低摩擦のタイルを敷設するとと
    もに、噴水口および排水口を設けてなり、路面における
    車両中央に相当する位置より一側にある噴水口へ給水す
    る給水装置と他側にある噴水口へ給水する給水装置とを
    別系統にしたことを特徴とする車両教習路。
  3. 【請求項3】 路面に、タイルを敷設するとともに、噴
    水口、排水口および冷却風吹出し口を設けてなることを
    特徴とする車両教習路。
  4. 【請求項4】 前記噴水口および排水口を隣接して設
    け、これら噴水口および排水口を上側から開閉するシャ
    ッターを備えたことを特徴とする請求項1から3のいず
    れか1項に記載の車両教習路。
  5. 【請求項5】 定常円路に、低摩擦のタイルを敷設する
    とともに、このタイルの周囲にこのタイルよりも上面が
    低く位置したタイル溝を設け、前記定常円路に散水する
    散水手段を備えることを特徴とする車両教習路。
  6. 【請求項6】 前記定常円路の一部を含む環状路を備
    え、この環状路は相互に逆向きのカーブが連続して設け
    られ、その環状路の一部は前記タイルと摩擦が異なるこ
    とを特徴とする請求項5記載の車両教習路。
  7. 【請求項7】 前記環状路は、長さ方向に摩擦が異なる
    複数の路面を有することを特徴とする請求項6記載の車
    両教習路。
  8. 【請求項8】 前記環状路は、逆バンクを備えることを
    特徴とする請求項6記載の車両教習路。
  9. 【請求項9】 前記環状路は、タイル路面と石路面と金
    属枠路面と普通路面とを有することを特徴とする請求項
    6記載の車両教習路。
  10. 【請求項10】 前記環状路は、普通路面と普通路面の
    間に、これら普通路面より摩擦の低い路面を複数又は単
    数配置していることを特徴とする請求項6記載の車両教
    習路。
  11. 【請求項11】 前記環状路は、長さ方向に並んで、該
    環状路に連続するタイル路面、石路面、金属枠路面、普
    通路面、タイル路面、前記環状路に連続する普通路面の
    順に配置されていることを特徴とする請求項6記載の車
    両教習路。
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