JP2992531B1 - リンギングチョ―クコンバ―タ回路 - Google Patents

リンギングチョ―クコンバ―タ回路

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JP2992531B1
JP2992531B1 JP4698099A JP4698099A JP2992531B1 JP 2992531 B1 JP2992531 B1 JP 2992531B1 JP 4698099 A JP4698099 A JP 4698099A JP 4698099 A JP4698099 A JP 4698099A JP 2992531 B1 JP2992531 B1 JP 2992531B1
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Abstract

【要約】 【課題】 リンギングチョークコンバータ回路におい
て、2次側の出力電力が軽負荷の時、発振周波数を低く
することによって、軽負荷時の効率を高める。 【解決手段】 リンギングチョークコンバータ回路の制
御系のトランスの巻線5の出力電力の変動によって、非
制御系のトランスの巻線2のフライバック電圧が変動す
るのをツェナーダイオード16により検出し、軽負荷
時、トランジスタ18をオフすることによりトランジス
タ6のオンとなる時間を長くして、スイッチング素子3
のオフ時間を長くすることによって発振周波数を低くし
て、スイッチング素子3のスイッチングロスの1サイク
ルに占める割合を小さくし、軽負荷時の効率を高めるこ
とを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流電源回路のリ
ンギングチョークコンバータ回路に関し、2次側の出力
電流がある値以下になると発振周波数を下げて、電源の
効率を高めようとするものである。
【0002】
【従来の技術】図2は従来より使用されている直流回路
で、2次側の出力電流が増大すると発振周波数が下が
り、出力電流が減少すると発振周波数が高くなり、スイ
ッチング素子3のスイッチングロスは発振周波数に反比
例するため、出力電流の少ない軽負荷時の効率が悪化す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来より
使用しているリンギングチョークコンバータ回路は、軽
負荷時の発振周波数が定格負荷時に比べて高くなるた
め、スイッチングロスの発振周波数に占める割合が大き
くなり軽負荷時の効率を悪化させるとともに、軽負荷時
の雑音端子電圧および輻射ノイズが増大するという問題
があり、軽負荷時の発振周波数を低下させる手段が求め
られていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決したものであり、リンギングチョークコンバータ回路
が制御巻線系の出力電力によって非制御巻線系のフライ
バック電圧が変動するのを利用して、この電圧を検出し
て待機電力時のような軽負荷電力時において発振周波数
の低下を図るものであり、軽負荷電力時にスイッチング
素子3のオフ時間を延ばすことによって、スイッチング
素子3のスイッチングロスを少なくして軽負荷電力時の
効率を高めようとするものである。すなわち、コアと蓋
部との間にギャップを有するトランス1を用いて、トラ
ンス1の巻線2の電圧をスイッチング素子3のゲートに
与えることによって、スイッチング素子3がオンする
と、トランス1の1次巻線4に電流が流れ、この時トラ
ンス1の2次巻線5に電流が流れないように整流ダイオ
ード23が接続されていて、2次側の出力電圧検出回路
20からのフィードバック制御21によってトランジス
タ22をオンしてスイッチング素子3がオフとなり、ト
ランスの逆起電力によって2次巻線5を通じてコンデン
サ24に電流が流れ安定した電圧を出力する自励発振の
リンギングチョークコンバータ回路において、スイッチ
ング素子3のゲートとPNP型トランジスタ6のコレク
タを抵抗7を介して接続し、PNP型トランジスタ6の
エミッタと巻線2をコンデンサ8を介して接続し、PN
P型トランジスタ6のエミッタ・ベース間に抵抗9とコ
ンデンサ10を各々並列接続し、巻線2の一端と他端と
の間にスイッチング素子3がOFF時にフライバック電
圧が生じるように整流ダイオード11と平滑コンデンサ
12を抵抗13を介して接続し、平滑コンデンサ12の
両端に抵抗14を並列接続し、平滑コンデンサ12の負
極とPNP型トランジスタ6のベースを抵抗15を介し
て接続し、平滑コンデンサ12の負極にNPN型トラン
ジスタ18のエミッタを接続し、平滑コンデンサ12の
正極とNPN型トランジスタ18のベース間にツェナー
ダイオード16および抵抗17を直列接続し、PNP型
トランジスタ6のベースとNPN型トランジスタ18の
コレクタを抵抗19を介して接続したことを特徴とする
リンギングチョークコンバータ回路である。
【0005】
【発明の実施の形態】図1において、スイッチング素子
3のドライブ巻線である巻線2のフライバック電圧(コ
ンデンサ12の電圧)は、2次側の制御系の巻線5の出
力電力によって変動する。制御系の巻線5の出力電力が
大きくなるとコンデンサ12の電圧は上昇し、逆に制御
系の巻線5の出力電力が下がり、軽負荷電力になるとコ
ンデンサ12の電圧は下降するため、このコンデンサ1
2の電圧をツェナーダイオード16により検出すること
ができる。制御系の巻線5の出力電力が大きいときは、
トランジスタ18がオンとなり、トランジスタ6がオン
となる時間はともに短くなり、スイッチング素子3のオ
フ時間が短くなるため、発振周波数が高くなる。逆に、
制御系の巻線5の出力電力が下がり、軽負荷電力になる
とトランジスタ18がオフして、トランジスタ6のオン
となる時間が長くなって、スイッチング素子3のオフ時
間が長くなるため、発振周波数を低くすることができ
る。
【0006】
【実施例】図1は、本発明の実施例の基本回路である。
この回路を用いて実験で得たデータが、図3の「制御系
出力電力−発振周波数」と図4の「制御系出力電力−効
率」である。また、図2は上記の発振周波数の制御回路
を有しない従来回路であり、これによる実験データも図
3、4に併せて記載した。さらに図5は本発明の実施例
に用いられるコアと蓋部との間にギャップを有するトラ
ンスの一実施例である。
【0007】
【発明の効果】本発明は、制御系出力電力が軽負荷電力
になると、図3のように、ドライブ系の巻線2のフライ
バック電圧(コンデンサ12の電圧)が下がるのをツェ
ナーダイオード16によって検出してトランジスタ6の
オンとなる時間を長くすることによりスイッチング素子
3のオフ時間を長くして発振周波数を低くすることがで
きる。このため、スイッチング素子3のオン時間の1サ
イクル(発振周波数の逆数)に占める割合が小さくなる
ため図4のように軽負荷電力時の効率を従来回路2に比
べ高くすることができ、省電力化、省エネルギー化に貢
献するところ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の基本回路である。
【図2】従来例による基本回路である。
【図3】本発明の実施例の実験で得られた「制御系出力
電力−発振周波数」のデータである。
【図4】本発明の実施例の実験で得られた「制御系出力
電力−効率」のデータである。
【図5】本発明の実施例に用いられる、コアと蓋部との
間にギャップを有するトランスの一実施例である。
【符号の説明】
1 コンバータトランス 2 トランスのドライブ系巻線 3 スイッチング素子(FET) 4 トランスの一次巻線 5 トランスの二次巻線 6 トランジスタ 7 抵抗 8 コンデンサ 9 抵抗 10 コンデンサ 11 ダイオード 12 コンデンサ 13 抵抗 14 抵抗 15 抵抗 16 ツェナーダイオード 17 抵抗 18 トランジスタ 19 抵抗 20 電圧検出回路 21 制御回路 22 トランジスタ 23 ダイオード 24 コンデンサ 25 蓋部 26 コア 27 ギャップ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアと蓋部との間にギャップを有するト
    ランス(1)を用いて、トランス(1)の巻線(2)の
    電圧をスイッチング素子(3)のゲートに与えることに
    よって、スイッチング素子(3)がオンすると、トラン
    ス(1)の1次巻線(4)に電流が流れ、この時トラン
    ス(1)の2次巻線(5)に電流が流れないように整流
    ダイオード(23)が接続されていて、2次側の出力電
    圧検出回路(20)からのフィードバック制御(21)
    によってトランジスタ(22)をオンしてスイッチング
    素子(3)がオフとなり、トランスの逆起電力によって
    2次巻線(5)を通じてコンデンサ(24)に電流が流
    れ安定した電圧を出力する自励発振のリンギングチョー
    クコンバータ回路において、 スイッチング素子(3)のゲートとPNP型トランジス
    タ(6)のコレクタを抵抗(7)を介して接続し、PN
    P型トランジスタ(6)のエミッタと巻線(2)をコン
    デンサ(8)を介して接続し、PNP型トランジスタ
    (6)のエミッタ・ベース間に抵抗(9)とコンデンサ
    (10)を各々並列接続し、巻線(2)の一端と他端と
    の間に整流ダイオード(11)と平滑コンデンサ(1
    2)を抵抗(13)を介して接続し、平滑コンデンサ
    (12)の両端に抵抗(14)を並列接続し、平滑コン
    デンサ(12)の負極とPNP型トランジスタ(6)の
    ベースを抵抗(15)を介して接続し、平滑コンデンサ
    (12)の負極にNPN型トランジスタ(18)のエミ
    ッタを接続し、平滑コンデンサ(12)の正極とNPN
    型トランジスタ(18)のベース間にツェナーダイオー
    ド(16)および抵抗(17)を直列接続し、PNP型
    トランジスタ(6)のベースとNPN型トランジスタ
    (18)のコレクタを抵抗(19)を介して接続したこ
    とを特徴とするリンギングチョークコンバータ回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10143692B4 (de) * 2000-09-06 2012-09-06 Murata Mfg. Co., Ltd. Schaltleistungsversorgungseinheit
CN101997419B (zh) * 2000-12-28 2012-10-10 株式会社村田制作所 开关电源装置

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DE10143692B4 (de) * 2000-09-06 2012-09-06 Murata Mfg. Co., Ltd. Schaltleistungsversorgungseinheit
CN101997419B (zh) * 2000-12-28 2012-10-10 株式会社村田制作所 开关电源装置

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