JP2992181B2 - ガラス溶融炉の監視装置 - Google Patents

ガラス溶融炉の監視装置

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JP2992181B2
JP2992181B2 JP5285269A JP28526993A JP2992181B2 JP 2992181 B2 JP2992181 B2 JP 2992181B2 JP 5285269 A JP5285269 A JP 5285269A JP 28526993 A JP28526993 A JP 28526993A JP 2992181 B2 JP2992181 B2 JP 2992181B2
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直紀 浅野
達夫 樋口
真由美 小山
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KAKUNENRYO SAIKURU KAIHATSU KIKO
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B5/00Melting in furnaces; Furnaces so far as specially adapted for glass manufacture
    • C03B5/16Special features of the melting process; Auxiliary means specially adapted for glass-melting furnaces
    • C03B5/24Automatically regulating the melting process
    • C03B5/245Regulating the melt or batch level, depth or thickness

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス溶融炉の監視装
置に係り、特に、遠隔地から溶融炉の内部液面を監視す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ガラス溶融炉にあっては、対向状態の電
極の間に被加熱物を投入し、被加熱物または溶融物が導
電性を有していることを利用して、電極間に電流を流し
て抵抗発熱を生じさせ、被加熱物の溶解を行なうように
している。
【0003】溶融炉の例としては、例えば特開平4−1
61896号及び特開平4−161897号が挙げら
れ、被加熱物としては、例えば高レベル放射性廃棄物
(廃液)の固化処理に用いられるガラスが挙げられる。
【0004】かかる溶融炉において、ガラス原料を原料
供給口から溶融槽の内部に落とし込むと、ガラス原料が
溶融物の表面の1箇所に集中して供給され易くなるた
め、低温部分や溶解されないままの状態となるコールド
トップが発生して、電流分布が不均一となり、ガラス溶
融炉の運転効率が低下する可能性がある。
【0005】図3は、ガラス溶融炉の溶融物の表面状態
を監視するための装置(ガラス溶融炉の監視装置)の計
画例を示すものである。図3にあって、符号1は溶融
槽、2は側壁、3は天井壁、4は垂直スリーブ、5はセ
ル壁、6は遮蔽ボックス、7は覗き窓、8は監視カメ
ラ、Xは溶融物である。
【0006】図3例にあっては、溶融槽1の内部におけ
る溶融物Xの状況が、覗き窓7を介して監視カメラ8に
よって映像化され、この映像を遠隔地に送信することに
よって、放射線の影響を受けることなく監視することが
できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図3例のよう
な監視装置であると、監視カメラ8の設置位置が溶融槽
1の直上位置であるために、ガラス溶融炉の高温及び高
放射線量の影響を受け易く、そして、例えば、覗き窓7
のガラスを厚くして放射線を減衰させたり、遮蔽ボック
ス6の内部に冷却空気を供給して監視カメラ8を冷却し
たりする等の手段を講じると、監視装置の大重量化を招
くことになる。また、溶融槽1の溶融物Xの表面を照明
しようとすると、さらに重量が増加する等の技術的課題
が残される。
【0008】本発明は、このような課題を有効に解決す
るものである。つまり、ガラス溶融炉の内部液面を遠隔
地において、放射線や熱の影響を受けることなく監視可
能とし、かつ、監視機器等に対しての熱や放射線の影響
を低減することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めの複数の手段を提案している。第1の手段に係るガラ
ス溶融炉の監視装置は、溶融槽の天井壁にこれを貫通し
た状態に配される垂直スリーブと、該垂直スリーブの上
部に配され光学軸を屈曲させる反射ミラーと、該反射ミ
ラーの離間位置の光学軸上に配される監視手段とを具備
する構成を採用している。第2の手段に係るガラス溶融
炉の監視装置は、第1の手段に加えて、監視手段が、反
射ミラーを介在させた光学軸上に望遠光学系を配して構
成される。第3の手段に係るガラス溶融炉の監視装置
は、第1の手段または第2の手段に、監視手段の光学軸
に、ハーフミラーを介して監視カメラ及び照明手段が接
続される構成を付加している。第4の手段に係るガラス
溶融炉の監視装置は、第1の手段、第2の手段または第
3の手段に、反射ミラーが、金属部材の表面に金属材を
一体に配して形成される構成を付加している。
【0010】
【作用】第1の手段に係るガラス溶融炉の監視装置にあ
っては、監視手段と溶融槽の内部との間が、垂直スリー
ブの上方内部の反射ミラーを経由して光学的に接続さ
れ、監視手段が、溶融槽及び垂直スリーブから離間させ
られることにより、ガラス溶融炉の高温及び高放射線量
の影響を受けることが少なく、監視手段の作動時によっ
て、溶融物の表面状態等が監視される。そして、反射ミ
ラーの部分も、垂直スリーブの上方位置に設定されるこ
とにより、熱等の影響が低減され、かつ軽量化が図られ
る。第2の手段に係るガラス溶融炉の監視装置にあって
は、第1の手段による作用に加えて、反射ミラーと監視
手段との離間距離が、さらに大きく設定される。第3の
手段に係るガラス溶融炉の監視装置にあっては、第1の
手段または第2の手段による作用に加えて、監視カメラ
及び照明手段の異なる手段がそれぞれ接続されて、相互
に干渉を受けることなく作動可能となる。第4の手段に
係るガラス溶融炉の監視装置にあっては、第1の手段、
第2の手段または第3の手段による作用に加えて、反射
ミラーの耐熱性が高められる。
【0011】
【実施例】以下、本発明に係るガラス溶融炉の監視装置
の実施例を図1及び図2に基づいて説明する。
【0012】図1は、本発明に係るガラス溶融炉の監視
装置の第1実施例を示すもので、図中、符号10は監視
装置、11は反射ミラー、12は監視手段、13は遮蔽
ボックス、14は透視窓、15は監視ボックス、16は
中間ミラー、17はハーフミラー、18,19はレン
ズ、20は照明手段、21は開閉蓋、Lは光学軸であ
る。
【0013】前記反射ミラー11は、凹面鏡とされると
ともに遮蔽ボックス13の内部に収容され、光学軸Lを
垂直方向から水平方向等の所望方向に屈曲させるもので
あり、遮蔽ボックス13の透視窓14によって外部から
隔離された状態に配される。
【0014】前記監視手段12は、監視ボックス15の
内部に、セル壁5から離間した側方位置等に設置される
とともに、中間ミラー16、ハーフミラー17及びレン
ズ18を経由する屈曲状態の光学軸L上に監視カメラ8
が配される。そして、監視ボックス15の内部におい
て、ハーフミラー17及びレンズ19を直進する光学軸
上に照明手段20が配される。
【0015】このように構成されている監視装置10に
あっては、照明手段20によってレンズ19、ハーフミ
ラー17、中間ミラー16及び反射ミラー11を経由し
て、光線を光学軸Lに沿って溶融槽1の内部に送り込ん
で、溶融物Xの表面等の照明を行なった状態で、監視手
段12を作動させると、溶融物Xの表面等の状況が、反
射ミラー11、中間ミラー16、ハーフミラー17及び
レンズ18を経由して、監視カメラ8により映像化され
る。この映像を所望の遠隔地まで伝送して、溶融物Xの
表面状態等を監視することができる。
【0016】監視手段12の部分は、溶融槽1及び垂直
スリーブ4から離間させられるた遠隔位置であり、光学
軸Lを経由して接続されるものであるために、溶融槽1
の内部及び溶融物Xの表面が高温状態であっても、影響
を受けることがなく、かつ、放射線についても同様であ
る。
【0017】なお、反射ミラー11の部分は、垂直スリ
ーブ4の上方位置に設定されているために、溶融槽1の
内部雰囲気温度を考慮する必要があり、耐熱性材料及び
耐放射線材料等によって形成される。
【0018】また、監視手段12にあっては、ハーフミ
ラー17介して監視カメラ8及び照明手段20が接続さ
れているため、異なる手段を相互に相互に干渉を受ける
ことなく作動させることができる。なお、監視手段12
の一部のメンテナンスは、開閉蓋21を開放することに
よって、任意時に実施することができる。
【0019】図2は、本発明に係るガラス溶融炉の監視
装置の第2実施例を示すもので、垂直スリーブ4の下部
に覗き窓7が配されて溶融槽1の内部と隔離され、遮蔽
ボックス13の内部に、望遠鏡の光学系を有する監視手
段12が配される。つまり、遮蔽ボックス13の内部の
屈曲箇所に、例えばステンレス鋼等の耐熱性を有する平
板状の金属部材22が配されるとともに、その表面に適
宜金属材を蒸着させる等により一体に配し、かつ鏡面加
工を施して反射ミラー22を構成し、さらに、反射ミラ
ー22を介在させた状態で、対物レンズ23及び接眼レ
ンズ24を配して望遠鏡の光学系が形成され、遮蔽ボッ
クス13の外側から目視等によって監視される。
【0020】該図2例の監視手段12では、対物レンズ
23及び接眼レンズ24の焦点距離及び口径により監視
範囲が設定されるため、例えば図2の鎖線で示すよう
に、垂直スリーブ4の下部に遮蔽を兼用するレトロフォ
ーカス式の広角レンズ25を配して、溶融物Xを広範囲
にわたって監視可能とする等の設定が行なわれる。
【0021】また、図2例の監視手段12にあっては、
反射ミラー22の部分が全部金属材からなるものとされ
て、耐熱性及び耐放射線性が高められている。
【0022】〔他の実施例〕本発明にあっては、実施例
に代えて次の技術を採用することができる。 a)図1例の変形として、監視装置10が、セル壁5の
内部(セル室)に配され、映像信号が外部の遠隔地まで
伝送されること。 b)反射ミラー11,22による屈曲程度が90度以外
であること。 c)垂直スリーブ4がガラス材料の供給口等であるこ
と。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るガラ
ス溶融炉の監視装置によれば、以下のような効果を奏す
る。 (1) 溶融槽の天井壁に貫通状態に配される垂直スリ
ーブと、垂直スリーブの上部に配され光学軸を屈曲させ
る反射ミラーと、反射ミラーの離間位置の光学軸上に配
される監視手段とを具備する構成の採用によって、遠隔
地において、ガラス溶融炉の内部液面を、高温及び高放
射線量の影響を受けることなく、容易に監視することが
できる。 (2) 監視手段と溶融槽の内部との間が、光学的に接
続されるために、監視機器等に対しての熱や放射線の影
響を著しく低減することができる。 (3) 反射ミラーの部分が、垂直スリーブの上方位置
に設定されることにより、熱等の影響が低減されるとと
もに、垂直スリーブに搭載する重量を軽減することがで
きる。 (4) 監視手段が、望遠鏡の光学系を有する構成を採
用することにより、反射ミラーと監視手段との離間距離
を大きくして遠隔地での監視を可能とし、簡便な構造と
することができる。 (5) 監視手段の光学系に、ハーフミラーを介して監
視カメラ及び照明手段が接続されることにより、異なる
複数の手段の接続を行なうとともに、相互に干渉を受け
ることなく作動させることができる。また、溶融物の表
面を照明する場合の重量増加を抑制することができる。 (6) 反射ミラーが、金属部材の表面に金属材によっ
て形成される構成の採用により、反射ミラーの耐熱性及
び耐放射線性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガラス溶融炉の監視装置の第1実
施例を示す正断面図である。
【図2】本発明に係るガラス溶融炉の監視装置の第2実
施例を示す正断面図である。
【図3】ガラス溶融炉の監視装置の従来例を示す正断面
図である。
【符号の説明】
1 溶融槽 2 側壁 3 天井壁 4 垂直スリーブ 5 セル壁 6 遮蔽ボックス 7 覗き窓 8 監視カメラ 10 監視装置 11 反射ミラー 12 監視手段 13 遮蔽ボックス 14 透視窓 15 監視ボックス 16 中間ミラー 17 ハーフミラー 18,19 レンズ 20 照明手段 21 開閉蓋 22 金属部材(反射ミラー) 23 対物レンズ 24 接眼レンズ 25 広角レンズ X 溶融物 L 光学軸
フロントページの続き (72)発明者 樋口 達夫 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川 島播磨重工業株式会社 豊洲総合事務所 内 (72)発明者 小山 真由美 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川 島播磨重工業株式会社 豊洲総合事務所 内 (72)発明者 花堂 伸二 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川 島播磨重工業株式会社 豊洲総合事務所 内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G21F 9/16 G21F 9/30 C03B 5/42

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融槽の天井壁にこれを貫通した状態に
    配される垂直スリーブと、該垂直スリーブの上部に配さ
    れ光学軸を屈曲させる反射ミラーと、該反射ミラーの離
    間位置の光学軸上に配される監視手段とを具備すること
    を特徴とするガラス溶融炉の監視装置。
  2. 【請求項2】 監視手段が、反射ミラーを介在させた光
    学軸上に望遠光学系を配して構成されることを特徴とす
    る請求項1記載のガラス溶融炉の監視装置。
  3. 【請求項3】 監視手段の光学軸に、ハーフミラーを介
    して監視カメラ及び照明手段が接続されることを特徴と
    する請求項1または2記載のガラス溶融炉の監視装置。
  4. 【請求項4】 反射ミラーが、金属部材の表面に金属材
    を一体に配して形成されることを特徴とする請求項1、
    2または3記載のガラス溶融炉の監視装置。
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CN116022999A (zh) * 2022-12-29 2023-04-28 中国建材国际工程集团有限公司 一种具有良好可视化性能的玻璃熔窑

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