JP2991443B2 - 光学記録媒体の製造方法 - Google Patents

光学記録媒体の製造方法

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JP2991443B2 JP1234185A JP23418589A JP2991443B2 JP 2991443 B2 JP2991443 B2 JP 2991443B2 JP 1234185 A JP1234185 A JP 1234185A JP 23418589 A JP23418589 A JP 23418589A JP 2991443 B2 JP2991443 B2 JP 2991443B2
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芳文 森
真伸 山本
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光学記録媒体の製造方法に関し、特に、高
記録密度のフレキシブル光ディスクに適用して好適なも
のである。
〔発明の概要〕
本発明は、記録層と、記録層上にほぼ密着して形成さ
れた透明保護層とを有し、透明保護層側から開口数NAが
0.5以上の対物レンズを通して記録層に波長λ(μm)
が0.5μm以下の光を照射することにより記録及び/又
は再生を行うようにした光学記録媒体の製造方法であっ
て、光学記録媒体の許容傾き角をΘ(゜)、透明保護層
の厚さをt(μm)としたとき、 を満足し、かつ、1.2mmより小さくなるように透明保護
層の厚さtを選ぶようにしている。これによって、スキ
ュー及び厚さ誤差に対する余裕度が大きい光学記録媒体
を実現することができる。
〔従来の技術〕
光ディスクにおいては、高記録密度を達成するため
に、記録再生用の光の波長を短くし、かつ対物レンズの
開口数NAを大きくする方法が一般的に用いられている。
しかし、これまでの光ディスクはコンパクトディスク
(CD)やビデオディスク(VD)などを基準としているの
で、その厚さは約1.2mmと大きい。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述のように厚さが約1.2mmと大きい光ディスクは、
カートリッジが不要であるという大きな利点を有する。
しかし、一方では、ディスクの傾き、すなわちスキュー
やディスクの厚さ誤差に対する余裕度が小さく、その結
果、ディスクもその駆動装置も非常に高価でかつ使いに
くいものになってしまうという問題があった。
従って本発明の目的は、スキュー及び厚さ誤差に対す
る余裕度が大きい光学記録媒体の製造方法を提供するこ
とにある。
〔課題を解決するための手段〕
すでに述べたように、光ディスクの高記録密度化を達
成するためには、記録再生用の光の波長λを短くし、対
物レンズの開口数NAを大きくする方法が一般に用いられ
ている。
ところが、従来のCDの記録密度は、0.753ピット/μm
2である。一方、一例としてCDと同一サイズのビデオデ
ィスク(CVD)を考えると、その記録密度としては9.84
ピット/μm2が必要である。すなわち、CVDでは、CDに
比べて9.84/0.754=13.1倍だけ記録密度を高くする必要
がある。実際には、単に記録密度を高くするだけでな
く、信号フォーマットの変更などの他の方法も組み合わ
せられるので、記録密度はこれよりも小さくて済む。
第3図は、λ−NA平面上に等記録密度曲線を描いたも
のである。第3図より、高記録密度化に際しては上述の
ように信号フォーマットの変更などの他の方法も組み合
わせられることを考慮に入れると、例えばCVDで必要と
される記録密度を達成するためには、NAは0.5以上、λ
は500nm(0.5μm)以下とすれば十分であると考えられ
る。
一方、CDの場合、ディスク記録面上のレーザービーム
スポットについて、EFM(8−14変調)信号のジッターJ
itter、ディスク傾き角θ、対物レンズの開口数NA、デ
ィスクの厚さt、波長λ及びレーザービームスポットの
3次のコマ収差係数w31の間には以下の関係がある(例
えば、光学、第14巻第2号、p.137(1985年4月)参
照)。
式(1)及び式(2)から Jitter∝W31 2 (4) である。
また、式(2)及び式(3)から である。
レーザービームスポットの結像性能は波面収差係数に
依存するので、w31=一定となるt,λ,θ,NAの組み合わ
せに対しては、同一の結像性能が維持されているとみな
すことができる。許容ディスク傾き角をΘとすると、CD
の場合のΘの値は、t=1.2mm=1200μm、λ=780nm=
0.78μm、NA=0.45に対して0.6゜となるので となる。
すなわち、許容ディスク傾き角Θ(゜)は となる。
与えられたディスク傾き角Θに対して式(7)より求
められるtの値以下にディスクの厚さを選ぶことによ
り、スキューやディスク厚さ誤差に対する余裕度を大き
くすることができる。
本発明は、以上の検討に基づいて案出されたものであ
る。
すなわち、上記目的を達成するために、本発明は、記
録層(2)と、記録層(2)上に形成された透明保護層
(3)とを有し、透明保護層(3)側から開口数NAが0.
5以上の対物レンズを通して記録層(2)に波長λ(μ
m)が0.5μm以下の光(4)を照射することにより記
録及び/又は再生を行うようにした光学記録媒体の製造
方法であって、光学記録媒体の許容傾き角をΘ(゜)、
透明保護層(3)の厚さをt(μm)としたとき、 を満足し、かつ、1.2mmより小さくなるように透明保護
層(3)の厚さtを選ぶようにしている。
〔作用〕
透明保護層(3)の厚さtを式(8)を満足するよう
な値に選ぶことにより、すでに述べた理由により、光学
記録媒体のスキューに対する余裕度及び厚さ誤差に対す
る余裕度を大きくすることができる。そして、これによ
って光学記録媒体の製造が容易になるとともに、光学記
録媒体の駆動装置の設計が容易になり、その結果、光学
記録媒体及びその駆動装置を非常に安価でかつ使いやす
いものとすることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら
説明する。
第1図は本発明の一実施例によるフレキシブル光ディ
スクを示す。
第1図に示すように、この実施例によるフレキシブル
光ディスクは、保護層1上に記録層2が形成され、この
記録層2上に透明保護層3が形成された構造を有する。
これらの保護層1、記録層2及び透明保護層3は、それ
ぞれ単層構造または多層構造とすることができる。ここ
で、透明保護層3の材料としては、透明樹脂やそのフィ
ルムやガラスの薄膜などの各種の材料を用いることがで
きる。また、記録層2の材料としては、有機色素系記録
材料や熱記録材料(例えば、相変化型記録材料、穴あけ
型記録材料、合金型記録材料)などを用いることができ
る。
この実施例によるフレキシブル光ディスク全体の厚さ
は、例えば05mm以下とされる。また、このフレキシブル
光ディスクは、例えばカートリッジの中に収納される。
このカートリッジとしては、例えばディスク表面のクリ
ーニング機構を備えたものを用いることができる。
この実施例によるフレキシブル光ディスクの記録再生
は、透明保護層3側から開口数NAが0.5以上の対物レン
ズ(図示せず)を通して記録層2に波長λが0.5μm以
下のレーザービーム4を照射することにより行われる。
第2図は、λ=500nm、NA=0.6の場合におけるこの実
施例によるフレキシブル光ディスクの諸特性を従来のCD
と比較して示したものである。第2図より、透明保護層
3の厚さtが100μmの場合には、許容ディスク傾き角
は1.92゜であり、CDに比べて約3倍も大きいことがわか
る。なお、この許容ディスク傾き角は、式(7)を用い
て求められたものである。また、相対ディスク厚さ誤差
も±20%であり、CDに比べて約2倍も大きい。さらに、
透明保護層3の厚さtが50μmの場合には、許容ディス
ク傾き角はCDに比べて約6倍の3.84゜であり、相対ディ
スク厚さ誤差はCDに比べて約5倍の±40%である。
許容ディスク傾き角ΘをCDに比べて例えば2倍、すな
わち1.2゜とする場合には、透明保護層3の厚さtは、
式(7)より次のようにして求められる。すなわち、式
(7)にΘ=1.2゜、λ=0.5μm、NA=0.6を代入する
となる。式(9)より、t=162μmが得られる。
同様に、許容ディスク傾き角ΘをCDに比べて3杯、す
なわち1.8゜とする場合には、 より、t=108μmとすればよい。
第4図、第5図及び第6図は第2図に示すデータの基
礎データを示し、全て3次収差に基づく計算により得ら
れたものである。第4図より、NA=0.45(CDに相当す
る)の場合には、NA=0.6の場合に比べて、ディスク傾
き角に対する余裕度は約3倍も大きいことがわかる。た
だし、ディスクの厚さは1.2mmである。また、第5図よ
り、CDの場合に相当するλ=780nm、NA=0.45での許容
ディスク厚さ誤差は約110μmであるから、rms波面収差
が0.02λの等収差曲線を基準に考えると、λ=780nm、N
A=0.6ではディスク厚さ誤差は30μm程度しか許されな
いことがわかる。
以上のように、この実施例によるフレキシブル光ディ
スクによれば、スキュー及びディスク厚さ誤差に対する
余裕度を従来のCDに比べて極めて大きくすることがで
き、従って光ディスクの製造及び光ディスク駆動装置の
設計を容易に行うことができる。これによって、光ディ
スク及びその駆動装置を極めて安価でかつ使いやすいも
のとすることができる。このフレキシブル光ディスク
は、従来のCDに比べて高い記録密度が要求されるCVDな
どに適用することができる。
以上、本発明の実施例につき具体的に説明したが、本
発明は、上述の実施例に限定されるものではなく、本発
明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
〔発明の効果〕
本発明は、以上述べたように構成されているので、ス
キュー及び厚さ誤差に対する余裕度が大きい光学記録媒
体を実現することができる。そして、これによって、光
学記録媒体及びその駆動装置を安価でかつ使いやすいも
のとすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例によるフレキシブル光ディス
クを示す断面図、第2図は本発明の一実施例によるフレ
キシブル光ディスクの諸特性を従来のコンパクトディス
クと比較して示す図、第3図は光ディスクの等記録密度
曲線を示すグラフ、第4図は光ディスクの許容ディスク
傾き角の対物レンズの開口数依存性を示すグラフ、第5
図及び第6図は光ディスクの許容ディスク厚さ誤差の対
物レンズの開口数依存性を示すグラフである。 図面における主要な符号の説明 1:保護層、2:記録層、3:透明保護層、4:レーザービー
ム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 真伸 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (72)発明者 渡辺 英俊 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−62321(JP,A) 実開 昭58−131438(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録層と、上記記録層上にほぼ密着して形
    成された透明保護層とを有し、 上記透明保護層側から開口数NAが0.5以上の対物レンズ
    を通して上記記録層に波長λ(μm)が0.5μm以下の
    光を照射することにより記録及び/又は再生を行うよう
    にした光学記録媒体の製造方法であって、 光学記録媒体の許容傾き角をΘ(゜)、上記透明保護層
    の厚さをt(μm)としたとき、 を満足し、かつ、1.2mmより小さくなるように上記透明
    保護層の厚さtを選ぶようにしたことを特徴とする光学
    記録媒体の製造方法。
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