JP2990338B2 - 炭酸飲料用壜の中栓 - Google Patents
炭酸飲料用壜の中栓Info
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Description
酸飲料用壜の中栓に係り、特に、壜口から螺合を解いて
開栓するような構造のものに関する。
7−40521号公報に開示されたように、壜口内側に
緊密に嵌入し得る筒状の嵌入部、及び壜口外側に嵌合す
る、内面に多条雌ネジを設けたスカート部を一体的に形
成する一方、前記壜口外面に多条雄ネジを設け、前記嵌
入部と前記スカート部間に壜口を位置させた状態で、壜
口に対して押圧して打栓し、多条雌ネジを、多条雄ネジ
を乗り越えさせて、多条雌ネジの上面と多条雄ネジの下
面を係止させるというものがある。そして、この中栓
は、所定の弾力性を有する軟質合成樹脂、例えば、ポリ
エチレンで構成されている。
栓して製品と成すには、前記中栓に、前記スカート部外
側に固定する硬質合成樹脂製、あるいは金属製の筒状の
外筒を被冠する。そして、中栓に外筒を固定するには、
前記スカート部外周に縦に伸びる複数の縦溝を設けると
ともに、外筒の内面に該縦溝に挿入し得る突条を設け、
切込に前記突条を合致させるようにして、スカート部外
周に上方から該外筒を被せるように押し下げ両者を一体
化するのである。
は、例えば清涼飲料水用壜の場合、65℃、10分の加
熱殺菌が必要で、この際ガスが4Vol入っていれば1
2Kg/cm2 位の高圧となるほか、運搬時や保管時等
にその置かれた環境が高温状態である場合、壜内はかな
りの高圧となる。そして、このように壜内が高圧になる
と、中栓は強い圧力を受けて、その螺合を解かれる方向
に回転し、壜内の清涼飲料がガスとともに吹き出る可能
性が大きくなるという問題があった。
とし、該課題を解決した、中栓が螺合状態を解かれる方
向に不意に回転しにくい炭酸飲料用壜の中栓を提供する
ことを目的とする。
ば、炭酸飲料用壜の中栓は、所定の柔軟性を有する合成
樹脂で構成され、壜口内側に緊密に嵌入し得る筒状の嵌
入部と、壜口外側に嵌合し、かつ壜口外面の多条雄ネジ
に螺合し得るとともに、閉栓状態において、多条雄ネジ
より壜の本体側に設けた壜口の首部に納まる多条雌ネジ
を内面に設けたスカート部とを一体的に形成し、また、
前記多条雌ネジを構成する各ネジ条の各上端が一直線上
に位置するとともに、隣接する二本のネジ条の端部が上
下に重なる部分を少なくとも一箇所設け、該重なったネ
ジ条間のうち少なくとも一箇所に、所定以上の回転力を
受けると壜口外面の多条雄ネジのネジ条を通過可能とす
るような係止部を設けたものである。
ネジ条間に、スカート部内面の内側に膨出形成した肉厚
部を設けた。
態を添付図面に基いて詳細に説明する。ここにおいて、
図1は部分を切欠いた部分縦断正面図、図2は図1のA
−A線断面図、図3は図1のB−B線断面図、図4は外
筒の部分縦断正面図、図5は中栓及び外筒で閉栓した製
品状態を示す縦断正面図である。
1は所定の柔軟性を有する軟質合成樹脂たるポリエチレ
ンを材料として構成し、壜口2(図5参照)内側に緊密
に嵌入し得る嵌入部3と、壜口2外側に嵌合するスカー
ト部4とを、天蓋部5とともに一体形成してなる。
嵌入部3は、下端を開口した筒状をなし、その下部に
は、下端縁に向けて徐々に外径が小さくなるように成し
た小径部3aを設ける。この小径部3aを設けたことに
より、嵌入部3を壜口2に嵌入し易くなっている。
スカート部4外周には、その上部から下部にかけて縦に
伸びる複数の縦溝6・・・を設け、各縦溝6・・・間の
上端部分は山形に形成したガイド部7・・・を設ける。
また、前記スカート部4下部の内周には、それぞれ平行
で斜めに延びる2条のネジ条8,9から成る多条雌ネジ
を形成する。さらに、前記スカート部4下縁には、周囲
の外側に若干突出させるように形成した突縁10を設け
る。
条8,9はそれぞれ同じ長さを有し、それらの各上端8
a,9aと、各下端8b,9bが一直線上に位置するよ
う、かつ前記上端8aと下端9b、前記上端9aと下端
8bの各近傍が重なるように形成する。そして、前記上
端8aと下端9b、前記上端9aと下端8bの各近傍が
重なる二つの部分の間に、所定以上の回転力を受けると
壜口の多条雄ネジのネジ条を通過可能とするようなスカ
ート部4内面の内側に膨出形成した係止部たる肉厚部1
1,11を設ける。この肉厚部11,11は、中栓1
が、後に詳述する壜口2に打栓されている際、該壜口2
に設けられた雄ネジにおけるネジ条12,13の壜口縁
とは反対側の下端12a,13aが係止して回転を阻止
され、また中栓1を螺合が解ける方向に所定以上の力で
回すと、ポリエチレンという材料がもつ柔軟性で潰され
該下端12a,13a及びネジ条12,13を通過させ
得る程度の厚みをそれぞれもつものである。
各上端8a,9a同士と、各下端8b,9b同士が一直
線上に位置するよう、かつ前記上端8aと下端9b、前
記上端9aと下端8bの各近傍が重なるような長さにす
るために、該ネジ条8,9それぞれは、中心角が〔(3
60/2)+α〕度である、スカート部4の内周におけ
る部分円弧の長さに形成する。ただし、前記αは、前記
重なる両部分の長さに該当する円弧の中心角である。
n条(3条以上)のものがあるが、この場合、各ネジ条
の長さを、中心角が〔(360/n)+α〕度の部分円
弧の長さとする。
脂製の外筒14は、炭酸飲料製品となすべく閉栓する
際、前記スカート部4外周を被冠するためのもので、上
下が開口した筒状をなす。該外筒14の上部開口部縁1
5は、中栓1の前記天蓋部5周縁に形成した段部に係合
するよう内側に若干突出させるとともに、その下部の突
縁16を周囲外側に膨出させてある。また、前記外筒1
4内面の上部から中央部にかけては、前述のスカート部
4の縦溝6・・・に各対応して挿入し得るよう、縦に伸
びる突条15・・・を形成してある。
明示したように、壜口2外側には、それぞれ平行で斜め
に伸びる2条のネジ条12,13から成る多条雄ネジが
設けられており、また、壜本体側には、前記中栓1のス
カート部4に設けた前記多条雌ネジのネジ条8,9が納
まる、前記多条雌ネジ部分の内径よりも小さい外径を有
する首部18が設けてある。
より壜口2を閉栓するには、先ず、中栓1の嵌入部3と
スカート部4間に壜口2縁を位置させた状態で、該中栓
1を壜口2に対して押圧し、多条雌ネジを多条雄ネジを
乗り越えさせて打栓する。このようにして乗り越えた多
条雌ネジのネジ条8,9は、前記首部18に納まる。続
いて、前記外筒14を、スカート部4に上方から被せる
ように押し下げ、ガイド部7・・・に導かれた突条17
・・・が、縦溝6・・・にそれぞれ挿入し、スカート部
4の突縁10に外筒14の突縁16内側が係合したとこ
ろで閉栓が完了する。この打栓の際、スカート部4は、
軟質合成樹脂たるポリエチレンを材料として構成され、
かつ縦溝6・・・が設けてあるので撓み易く、多条雌ネ
ジのネジ条8,9が多条雄ネジのネジ条12,13を乗
り越えるのである。また、外筒14の突条17・・・は
ガイド部7・・・に導かれて縦溝6・・・に確実に挿入
されるので、前記外筒14を位置決めする必要はない。
さらに、この閉栓状態にあって、スカート部4の突縁1
0に外筒14の突縁16内側が係合しているので、中栓
1から外筒14が不意に抜けるような心配はない。
7・・・と縦溝6・・・が係合状態にあって一体的に回
転する外筒14を握って、壜口2に対して螺合が解ける
方向に回すと、中栓1のネジ条8,9間に形成した各肉
厚部11が、壜口2に設けられた多条雄ネジのネジ条1
2,13の各下端12a,13aに達する。続けて外筒
14を所定以上の力で回すと中栓1も回転して、ポリエ
チレンの柔軟性で該肉厚部11が前記各下端12a,1
3aに潰されて通過し、さらに回転させると多条雌ネジ
と多条雄ネジの螺合が解けて壜口2が開栓する。
加熱殺菌時の高温や保管時等の環境的高温におかれて壜
内の圧力が高まり、中栓1が螺合を解かれる方向に回転
しようとしても、係止部たる各肉厚部11,11が壜口
2の多条雄ネジのネジ条12,13の下端12a,13
aに係止して該回転を阻止するので、意に反して開栓す
ることはない。
ものではなく、例えば、係止部は、所定以上の回転力を
受けると壜口外面の多条雄ネジを乗り越え得るものであ
れば、前記肉厚部11ではなく突起等に変更してもよ
い。また、多条雌ネジのネジ条数は、それらの各上端が
一直線上に位置するのであれば、3条以上にしてもよい
ほか、隣接する二本のネジ条が重なる部分は、前記実施
の形態のように二箇所設けるのではなく、少なくとも一
箇所設ければよい。さらに、係止部は、重なったネジ条
間の少なくとも一箇所に設ければよい。
壜内の圧力を受けて螺合を解かれる方向に回転しようと
しても、係止部が壜口の多条雄ネジのネジ条の端部に係
止して雄ネジと雌ネジの螺合が解ける方向への回転を阻
止するので、不意に開栓することを防止し得る一方、開
栓すべき時には、中栓を、前記螺合を解く方向に所定値
以上の力で強制的に回転させて開栓することができると
いう効果を奏する。
けた場合、所定値以上の力で中栓を強制的に回転させれ
ば、肉厚部は壜口のネジ条端部により潰れて係止状態が
解除され、容易に開栓することができることはもちろ
ん、特に複雑な形状ではないから、中栓の成形時に容易
に成形することができるという効果を奏する。
面図。
Claims (2)
- 【請求項1】 所定の柔軟性を有する合成樹脂で構成さ
れ、壜口内側に緊密に嵌入し得る筒状の嵌入部と、壜口
外側に嵌合し、かつ壜口外面の多条雄ネジに螺合し得る
とともに、閉栓状態において、多条雄ネジより壜の本体
側に設けた壜口の首部に納まる多条雌ネジを内面に設け
たスカート部とを一体的に形成し、また、前記多条雌ネ
ジを構成する各ネジ条の各上端が一直線上に位置すると
ともに、隣接する二本のネジ条の端部が上下に重なる部
分を少なくとも一箇所設け、該重なったネジ条間のうち
少なくとも一箇所に、所定以上の回転力を受けると壜口
外面の多条雄ネジのネジ条を通過可能とするような係止
部を設けたことを特徴とする炭酸飲料用壜の中栓。 - 【請求項2】 係止部は、スカート部内面の内側に膨出
形成した肉厚部であることを特徴とする前記請求項1に
記載した炭酸飲料用壜の中栓。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7251972A JP2990338B2 (ja) | 1995-09-05 | 1995-09-05 | 炭酸飲料用壜の中栓 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7251972A JP2990338B2 (ja) | 1995-09-05 | 1995-09-05 | 炭酸飲料用壜の中栓 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0939993A JPH0939993A (ja) | 1997-02-10 |
JP2990338B2 true JP2990338B2 (ja) | 1999-12-13 |
Family
ID=17230742
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7251972A Expired - Fee Related JP2990338B2 (ja) | 1995-09-05 | 1995-09-05 | 炭酸飲料用壜の中栓 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2990338B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2240379B1 (en) * | 2007-11-29 | 2013-07-10 | Closure Systems International, Inc. | Closure with improved rotation-inhibiting projections |
-
1995
- 1995-09-05 JP JP7251972A patent/JP2990338B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0939993A (ja) | 1997-02-10 |
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