JP2990209B2 - 木質系樹脂の製造法 - Google Patents

木質系樹脂の製造法

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JP2990209B2 JP6154987A JP15498794A JP2990209B2 JP 2990209 B2 JP2990209 B2 JP 2990209B2 JP 6154987 A JP6154987 A JP 6154987A JP 15498794 A JP15498794 A JP 15498794A JP 2990209 B2 JP2990209 B2 JP 2990209B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天然リグノセルロース
を含む植物性原料をマーセル化した後、ベンジル化して
木質系樹脂を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、石油化学工業の発展にともない、
多種多様のプラスチックス材料が生産され、このプラス
チックス材料によりプラスチックス製品がない生活が考
えられない程に我々の生活と密接な関連を持っている。
しかし、これら石油化学工業から製造されるプラスチッ
クス材料は自然状態においては微生物によっては分解さ
れないために、使用済みのプラスチックス製品の廃棄蓄
積量は膨大な量に及び、いわゆるプラスチックス公害を
惹き起こしている。
【0003】この解決策として、使用済みのプラスチッ
クス製品を回収して反応装置において分解させ、リサイ
クルすることが試みられている。しかし、この回収には
プラスチックス製品の製造費以上の費用が嵩むととも
に、反応装置におけるに燃焼に際して分解温度が高く、
また有害成分を放出するために反応装置の傷みが激しく
装置のランニング費用が嵩むことから、実用化が困難視
されている。このような状況から、現在、石油化学工業
から製造されるプラスチックス材料に代わり、成形が容
易でかつ実用に耐え得る物理的性質を有するとともに、
生分解が可能な物質の開発が焦眉の急となっている。
【0004】このために、最近では、天然リグノセルロ
ースを含む植物性原料を用い、天然リグノセルロースの
水酸基の一部に有機置換基を導入することにより木質系
樹脂を製造する方法が報告されている。この方法におい
て、有機置換基として塩化ベンジルを用いてベンジル化
リグノセルロースを生成するために、次のような手順が
採られる。まず、天然リグノセルロースを含む原料を粉
砕乾燥し、この粉砕乾燥された原料を水酸化ナトリウム
水溶液を用いてマーセル化し、その後に塩化ベンジルを
加え攪拌下に反応容器を110℃で加熱しつつ4〜5時
間の長時間にわたってベンジル化反応を行わせることに
よりベンジル化リグノセルロースを得る。
【発明が解決しようとする課題】このように、従来法に
よれば反応容器を加熱しても反応系の加熱効率が悪くベ
ンジル化反応に長い時間がかかるので、生産性が悪いと
ともに、連続化しようとすると装置が大規模になってし
まうという問題点がある。また、ベンジル化工程におい
て生成物は餅状になるために、温度を一様にするために
攪拌する必要があるという問題点がある。
【0005】また、本出願人はマーセル化とベンジル化
を同一反応容器内で行うことにより製造時間を短縮し得
ることを提案(特願平5−334288号)している
が、さらなる製造時間の短縮が望まれる。
【0006】本発明は前記問題点に鑑み成されたもので
あり、マーセル化された植物性原料をベンジル化して木
質系樹脂を製造するにあたって、ベンジル化の反応時間
を短縮させ、また攪拌を必要としない木質系樹脂の製造
法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討を
重ねた結果、ベンジル化工程においてマイクロ波を用い
ることにより前記課題を達成し得ることを見出し、本発
明を完成するに至ったものである。
【0008】すなわち、本発明は、天然リグノセルロー
スを含む植物性原料をマーセル化し、このマーセル化に
より得られるアルカリリグノセルロースをベンジル化す
ることにより木質系樹脂を製造する方法において、ベン
ジル化をマイクロ波を照射しつつ行うことを特徴とする
木質系樹脂の製造法に関するものである。
【0009】本発明の製造法によれば、高周波誘電加熱
の原理により誘電体をマイクロ波の電界に応じて振動さ
せることによりアルカリリグノセルロースを加熱しベン
ジル化の反応温度領域に短時間でもってゆくことがで
き、ベンジル化の反応条件が早く達成されて短時間でベ
ンジル化が成される。このように反応時間が短いので、
副反応を最少限に抑えることができる。また、ベンジル
化の効率が良いことからベンジル化剤の使用量を減らす
ことができる。また、前述のようにマイクロ波による高
周波誘電加熱によりアルカリリグノセルロースをベンジ
ル化の反応温度領域にもってゆくので一様に加熱するた
めに攪拌する必要がなく、ベンジル化リグノセルロース
が餅状になることが問題とならない。このように攪拌の
問題もなく短時間でベンジル化を行うことができるの
で、本発明は連続法に適用することができる。
【0010】本発明の方法において用いられる天然リグ
ノセルロースを含む植物性原料は針葉樹材,広葉樹材の
いずれでもよい。
【0011】本発明において、マーセル化は通常の方法
にしたがい、例えば水酸化ナトリウムのようなマーセル
化剤を用いて常温で行われる。このマーセル化によりリ
グノセルロースがアルカリリグノセルロースとなる。ま
た、マーセル化剤としては水酸化リチウムも使用可能で
ある。
【0012】本発明の方法において、マーセル化により
得られるアルカリリグノセルロースにマイクロ波が照射
され、この結果そのアルカリリグノセルロースが加熱さ
れている状態でベンジル化が行われ、アルカリリグノセ
ルロースがベンジル化リグノセルロースとなる。この加
熱と収率との関係を表すグラフが図1に示されている。
図1は、100メッシュを通過した広葉樹粉がその粉の
3倍量の40%水酸化ナトリウムを用いて常温で2時間
に亘ってマーセル化された後、前記広葉樹粉の5.4倍
量のベンジルクロライドを用いてマイクロ波を照射する
ことなく種々のベンジル化温度で5時間ベンジル化が行
われた後の収率をそのベンジル化温度に対してプロット
したグラフである。このグラフから、本発明においてマ
イクロ波を照射しつつベンジル化を行う場合も高収率を
得るためにベンジル化温度は好ましくは80〜120
℃、さらに好ましくは90〜110℃程度であると考え
られる。但し、本発明によりマイクロ波を照射する場合
は、前述のようにアルカリリグノセルロースが内部から
加熱されベンジル化反応条件に短時間で到達するのでベ
ンジル化時間は1時間以下と短くすることができる。ま
た、急速に加熱されることから生成物の分子量分布の幅
が狭くなる。
【0013】なお、前記温度条件においてベンジル化は
2.0〜2.5atmの加圧下に行われることが好まし
く、圧力が2.5atmより高くなるとアルカリリグノ
セルロースの低分子化が進み、2.0atmより低くな
るとベンジル化反応が不充分になり発泡が不充分となる
傾向がある。
【0014】本発明においてアルカリリグノセルロース
に適当なマイクロ波が照射されるとそのアルカリリグノ
セルロースのリグニン部分のβ−O−4結合が切断され
架橋度が低下して膨潤する。この架橋度の低下によりそ
のベンジル化の反応性が大きくなるとともに、この得ら
れる木質系樹脂の熱可塑性が靱性は維持しつつ流動性を
大きくして発砲時の発泡率が大きくなる。
【0015】なお、ベンジル化に用いられるベンジル化
剤としては、塩化ベンジル,臭化ベンジル,ヨウ化ベン
ジル等が挙げられるが、ベンジル化の効率の良さから塩
化ベンジルが好ましく用いられる。
【0016】また、本発明の方法において、同一反応容
器内において天然リグノセルロースを含む植物性原料に
マーセル化剤とベンジル化剤とを混入させて、常温以下
の温度でマーセル化を行い、この得られるアルカリリグ
ノセルロースを常温を超える高い温度で前述のようにマ
イクロ波を照射しつつベンジル化するようにすれば、マ
ーセル化反応およびベンジル化反応が同一反応容器内で
一連に行われるために操作面において容易である。ま
た、リグニンがマーセル化剤によって膨潤されるのみな
らずベンジル化剤によっても膨潤されることによりリグ
ニンとマーセル化剤とが反応しやすくなるので、マーセ
ル化剤の使用量を理論量の近くまで減少させ得、アルカ
リ過剰では反応しにくいベンジル化剤の使用量も同様に
減少させ得て経済的であるとともに、副反応生成物など
も減少され得、更にその副反応生成物などを洗浄除去す
るのに多量の溶剤、洗浄水を必要としない。この同一反
応容器型の態様において、常温以下の温度を35℃以下
に、常温を超える温度を90〜120℃にすることが好
ましい。この理由は、アルカリリグノセルロース生成時
に、低い温度では副反応であるマーセル化剤とベンジル
化剤との反応が起こりにくくなってマーセル化反応が優
位に進行し、またマーセル化剤による天然リグノセルロ
ースを含む植物性原料の構成成分の分解・低分子化等も
抑えられて、後のベンジル化反応への条件を良くしてい
るためではないかと推定される。また、ベンジル化温度
が90℃より低くなる又は120℃より高くなると収率
が低下する傾向がある。この同一反応容器型の態様にお
ける更に好ましいベンジル化温度は100〜110℃で
ある。
【0017】また、この同一反応容器型の態様において
も、ベンジル化は前述と同様の理由により2.0〜2.
5atmの加圧下に行われることが好ましい。
【0018】本発明の方法により得られる木質系樹脂の
強度は、天然リグノセルロースを含む植物性原料に含ま
れているとみなされるリグニン・糖結合体(LCC)の
残存率により影響される。この影響を示すために、原木
質材料に含まれているとみなされるリグニン・糖結合体
(LCC)が種々の残存率で残るベンジル化木質物質に
ついて、次の条件下に引張試験を行ってヤング率を計算
した。
【0019】試験用シート成形 電熱プレスにおいてベンジル化木質物質の試料を200
℃で加熱しつつプレス圧を3分間で0kgf/cm2
ら50kgf/cm2 に上げた。その後、200℃でプ
レス圧をさらに150kgf/cm2 に上げ、その温度
で0.5分間保持した。次に、150kgf/cm2
加圧下に冷却プレスにより室温まで冷却し室温で5分間
保持した後、冷却プレスより取り出し厚さ0.4mmの
試験用シートを得た。
【0020】試験片打抜 前述のようにして得られた試験用シートを約100℃で
15分間加熱した後、幅10×長さ100mmの短冊状
試験片を打抜型で打ち抜いた。 測定方法 前述のようにして打ち抜かれた試験片を用いてJIS
K−7113に準拠して、温度23±1℃,相対湿度5
0±5%で48時間以上状態調節を行った後、同じ温
度,同じ湿度の室内でn=5で測定を行った。引張試験
機としては島津製作所製の容量500kg−cmのオー
トグラフを用い、つかみ具間距離40mm,引張試験速
度5mm/分で行った。なお、伸びの測定はクロスヘッ
ドの移動距離で行い、破壊伸長率はクロスヘッドの移動
距離を柄のつかみ具間距離(40mm)で割ることによ
り算出した。また、測定は全て5回行い、その平均値か
らヤング率を計算した。
【0021】このようにして得られた各試験用シートに
対するヤング率を、原木質材料に含まれるとみなされる
リグニン・糖結合体(LCC)の種々の残存率に対して
グラフ化すると図2に示される通りになった。なお、こ
のリグニン・糖結合体(LCC)の残存率z(%)は、
後述する方法により測定される各マーセル化段階(各処
理時間)におけるリグニン・糖結合体(LCC)含量y
(重量%)を、使用した原木質材料に含まれるリグニン
・糖結合体(LCC)含量(広葉樹材では5.40重量
%)で除した値を百分率で表したもの、すなわち広葉樹
材ではz(%)=(y/5.40)×100とした。
【0022】以上のように作成された図2におけるヤン
グ率が1.50×104 kgf/cm2 以上であるリグ
ニン・糖結合体(LCC)の残存率が73〜96%であ
るベンジル化木質物質を被発泡材料として用いて単独発
泡させたところ、発泡後の空隙が一様の大きさで均等に
形成される均質な発砲倍率10倍以上の発泡体を得るこ
とができた。なお、ヤング率1.50×104 kgf/
cm2 未満のリグニン・糖結合体(LCC)の残存率の
73〜96%以外のベンジル化木質物質を被発泡材料と
して単独発泡させたところ、均質な発泡倍率10倍以上
の発泡体が得られず、または発泡し得なかった。すなわ
ち、リグニン・糖結合体(LCC)の残存率が73〜9
6%であれば得られる木質系樹脂は靱性が大きく、また
発砲に適していると言える。好ましい残存率は85〜9
6%である。さらに、ベンジル化木質系樹脂のリグニン
・糖結合体(LCC)含量の絶対値が2.5重量%以上
であることがより好ましい。
【0023】前述の原木質材料およびマーセル化処理後
におけるリグニン・糖結合体(LCC)含量(重量%)
は、次のように測定することができる。
【0024】1.標準リグニン・糖結合体(LCC)の
調製 微粉砕木粉50gを80%ジオキサン溶液1000ml
により還流加熱を4時間に亘って行い、この還流加熱後
に濾別してその濾別された残渣木粉を150mlの80
%ジオキサン溶液で洗浄し、この洗液と濾液とを合して
100mlまで40℃で減圧・濃縮した。このときにリ
グニンの沈殿(1.56%)が生成した。この沈殿した
リグニンを除いた濃縮液を分液ロートに入れて水200
mlを追加し、更にクロロホルム100mlを加えてな
お液中に残留しているリグニンを振盪抽出した。次に、
静置後、クロロホルムの層を分け取り、このクロロホル
ムを水洗後において減圧濃縮・乾固したところリグニン
収率は2.75%であった。水の層はクロロホルムの層
の水洗液と合わせて50mlに減圧濃縮し、この減圧濃
縮液をエタノール(500ml)中へ注加し、生成され
たリグニン・糖結合体(LCC)の沈澱を濾別し、この
濾別されたケーキを室温下で真空乾燥しリグニン・糖結
合体(LCC)を得た。このリグニン・糖結合体(LC
C)の収率は2.72%であった〔J. Azuma, N. Takah
ashi and T. Koshijima, Isolation and Characterizat
ion of Lignin-Carbohydrate Complexes from the Mill
ed Wood Lignin of Pinus densiflora SIEB. et ZUCC.,
Carbohydrate Research, 93,91-104,(1981)〕。このリ
グニン・糖結合体(LCC)をリグニン・糖結合体(L
CC)標準物質とし、各リグニン・糖結合体(LCC)
の濃度に対する280nmの紫外線(UV)吸収値(吸
光度)をプロットして、次の表1の検量線を作製してリ
グニン・糖結合体(LCC)含量をわり出すための基準
とした。なお、リグニン・糖結合体(LCC)の溶媒と
しては水を用いた。
【0025】
【表1】
【0026】2.リグニン・糖結合体(LCC)画分の
抽出 微粉砕した原木質材料の木粉またはマーセル化木粉(直
径10〜50ミクロン)10gに80%ジオキサン溶液
100mlを加え、一夜(16〜17時間)に亘って時
々攪拌しながら室温(18〜20℃)でリグニン・糖結
合体(LCC)を抽出した。この抽出後に濾別して濾液
と濾別された残渣木粉の洗液とを合し、減圧下に蒸発・
乾固してジオキサン抽出画分とした。このジオキサン抽
出画分の水可溶部を取り出し紫外線(UV)吸収を測定
して得られた吸光度から表1の検量線によりリグニン・
糖結合体(LCC)濃度を知り、このLCC濃度からジ
オキサン抽出画分のリグニン・糖結合体(LCC)含量
(重量%)をわり出した。
【0027】次に、ジオキサン抽出残渣木粉中のジオキ
サンを水で洗い出した後に200mlの熱水(90〜1
00℃)でリグニン・糖結合体(LCC)を5時間に亘
って抽出して冷却後に濾過し、水30mlで洗浄後に濾
液とその洗液とを合し、30mlまで減圧濃縮した。さ
らに、この濃縮濾液と洗液とをエタノール300ml中
に注加して生成した沈殿を濾別し、この濾別されたケー
キをメタノール,エーテルで洗って室温下、減圧乾燥し
たものを熱水抽出画分とした。この熱水抽出画分はリグ
ニン・糖結合体(LCC)に富むフラクションであるこ
とが報告されている〔渡辺隆司・東順一・越島哲夫,ア
カマツリグニン・糖結合体の簡便な調整法, Mokuzai Ga
kkaishi Vol.33, No.10. 798-803,(1987)〕が正確を期
するために、熱水抽出画分の水可溶部を取り出し紫外線
(UV)吸収を測定して同様に表1の検量線によりリグ
ニン・糖結合体(LCC)含量を測定し、熱水抽出画分
のリグニン・糖結合体(LCC)含量(重量%)を得
た。
【0028】続いて、熱水抽出画分を取り出した残渣木
粉を水を切った後にジメチルスルホキシド(DMSO)
200mlとともにインキュベーター中30℃で一夜振
盪して後に、濾過・洗浄した。この濾液にその濾別され
た残渣木粉の洗液とを加え、更に水200mlを加えて
後にゲルセロハンチューブを用いて2日間に亘って透析
した。この透析した液を30〜50mlまで減圧濃縮後
に、500mlエタノール中に投入して、生成された沈
殿を濾別し、メタノール,次いでエーテルで洗って室温
減圧濃縮・乾燥してDMSO抽出画分とした。このDM
SO抽出画分の水可溶部を取り出し、この水可溶部の紫
外線(UV)吸収値から前述のようにしてリグニン・糖
結合体(LCC)含量を測定し、DMSO抽出画分のリ
グニン・糖結合体(LCC)含量(重量%)を得た〔T.
Koshijima T. Taniguchi and R. Tanaka, Lignin Carb
ohydrate Complex Pt.I, Holzforschung, Bd.26, H.6,
211-217,(1972)〕。
【0029】こうして、表2に前述のジオキサン抽出画
分、熱水抽出画分およびDMSO抽出画分のそれぞれの
リグニン・糖結合体(LCC)含量(重量%)を表示
し、更に3画分のリグニン・糖結合体(LCC)含量の
合計を当該試料のリグニン・糖結合体(LCC)含量
(前述のy重量%)として表示した。なお、マーセル化
木粉のマーセル化処理条件は、木粉に40%水酸化ナト
リウム溶液のその木粉の16.6倍容量を加え、よく掻
き混ぜた後に23℃に各所定時間に亘って放置してマー
セル化処理を行った。
【0030】
【表2】
【0031】本発明の方法において、ベンジル化はマイ
クロ波を発生し得る装置を用いて行われるが、このよう
な装置として例えば図3に示されているような装置が用
いられる。
【0032】図3において、マイクロ波の不透過材質よ
り構成されるシールドハウジング1には、例えばマグネ
トロン等のマイクロ波発振装置2から発生されるマイク
ロ波をそのシールドハウジング1内に導く導波管3が連
通されて設けられている。このシールドハウジング1内
には、一端側に原料槽4内に貯留される原料(マーセル
化された植物性原料)5を供給する例えば油圧インジェ
クター等の原料供給機6が接続され、他端側に加熱・加
圧処理後の原料5を収受するレシーバー7が圧力調整弁
8を介して接続されているセラミック管9が貫通して設
けられている。このセラミック管9としては、マイクロ
波を透過させることができるとともに、熱伝導が均一で
温度係数が小さく、吸水率の低いものが選択され得る。
なお、符号10は負荷の小さいときに圧力を蓄え、負荷
が大きいときに圧力を放出させるアキュムレータであ
る。
【0033】ところで、セラミック管9内には、図4に
概略的に示されているように、原料供給機6から供給さ
れる原料5を攪拌するマイクロ波の反射可能な、例えば
ステンレス、アルミニウム等の材質より構成され、軸線
回りに回転される攪拌羽根11が設けられている。この
攪拌羽根11は、前述のように供給される原料5を混
合、分散等を含み攪拌することに加えて、導波管3から
直接にまたはシールドハウジング1の内壁面での乱反射
により間接的にセラミック管9内に透過し、そして原料
5を通過する間に吸収されなかったマイクロ波を反射さ
せてその原料5に吸収させるものである。なお、符合1
2は、セラミック管9がシールドハウジング1を貫通す
る箇所からのマイクロ波の漏洩を防止するためのマイク
ロ波シールである。
【0034】こうして、原料槽4内に貯留された原料5
は、原料供給機6によりセラミック管9内に連続的に圧
入、圧送され、マイクロ波発振装置2から導波管3を通
じて照射されるマイクロ波によって高周波誘電加熱さ
れ、高温・高圧処理を受けた後に圧力調整弁8を介して
レシーバー7に収容され、次いで以降の所要の工程に委
ねられる。このマイクロ波による高周波誘電加熱に際
し、マイクロ波の反射可能な攪拌羽根11による原料5
の攪拌により、この原料5の攪拌とマイクロ波の反射と
が相俟って照射むらもなく極めて効率良くマイクロ波が
原料5に吸収され得て導波管3へのマイクロ波の反射損
失も少なく原料5を効率良く加熱させる。
【0035】例えばマーセル化された広葉樹材をベンジ
ル化のために加熱する場合においては、原料槽4内でマ
ーセル化された広葉樹材と水とを混和して10%程度の
濃度に保った原料5を原料供給機6によりマイクロ波が
照射されるセラミック管9内に圧入・圧送すると、母液
と随伴する広葉樹材とは加熱されて高温となり、同時に
蒸気圧により発生する圧力が圧力調整弁8およびアキュ
ムレータ10の作動により高圧雰囲気に形成され、高温
・高圧処理を達成することができる。なお、原料5とし
ては、スラリーもしくは液体等であっても良い。
【0036】なお、セラミック管9として例えば、外径
50mm、肉厚5mm程度のものが用いられば耐圧強度
が100kg/cm2 以上となり、高温・高圧の条件に
対して充分な強度と安定性とが担保される。
【0037】以上のような装置により発生されるマイク
ロ波としては915〜2450MHz程度の周波数のも
のが用いられ得るが、例えば2450±50MHz程度
のものが用いられた場合、リグニンに40〜50%と多
量に含まれているβ−O−4結合が良好に切断されリグ
ニンが低分子化するという結果が得られる。これは加熱
により切断され易くなっているβ−O−4結合に245
0±50MHzのマイクロ波が作用してその結合が切断
されるものと推定される。
【0038】本発明において用いられる天然リグノセル
ロースを含む植物性原料としては針葉樹と広葉樹の両方
が挙げられる。しかしながら、針葉樹はリグニンの架橋
度が高くマイクロ波照射により低分子化されても発泡倍
率は10倍程度である。これに対し、広葉樹から得られ
た木質系樹脂は発泡倍率が15〜20倍程度である。こ
の点において、一種類または複数種類の広葉樹材が好ま
しく用いられる。
【0039】また、天然リグノセルロースを含む植物性
原料は、リグニンとセルロースを含む多糖から成る複合
材料でありそれらを均一に反応させるという理由から乾
燥された粉末として用いられることが好ましい。
【0040】
【実施例】次に、本発明による木質系樹脂の製造法につ
いて説明する。
【0041】(実施例1)100メッシュまで粉砕した
天然リグノセルロースを含む広葉樹混材20gに40%
水酸化ナトリウム水溶液60mlが加えられ室温で約4
0分間マーセル化され膨潤したものがガラス製耐圧容器
に移され、ここに塩化ベンジル108mlが添加され密
閉される。このガラス製耐圧容器が松下電気産業(株)
製マイクロ波オーブンNE6510(出力:600W,
周波数:2450±50MHz)に装填され、マイクロ
波が照射されつつベンジル化(バッチ式)が行われる。
このベンジル化の際、系内の温度が110℃以上になら
ないようにマイクロ波照射のON・OFを繰り返され
る。また、このベンジル化中、系の圧力は0.5〜1.
0となる。そして、照射時間の合計20分で内部まで均
一に樹脂化した餅状の木質系樹脂が得られる。この木質
系樹脂についてリグニン・糖結合体(LCC)の残存率
を前記方法により測定すると89%である。また、この
木質系樹脂について前記方法によりヤング率を測定する
と1.60×104 kgf/cm2 である。さらに、こ
の木質系樹脂を、発泡剤を加え加圧下に100〜120
℃で加熱しつつ混練・溶融し押出発泡により単独発泡さ
せると、発泡後に空隙が一様の大きさで均等に形成され
る発泡体(発泡倍率17倍)を得ることができる。
【0042】(実施例2)また、実施例1と同様にマー
セル化した広葉樹混材を図3に示されている前記装置に
供給してベンジル化(連続式)が行われる。すなわち、
このマーセル化した広葉樹混材とマーセル化前の広葉樹
混材の5.4倍量の塩化ベンジルとの懸濁物である原料
5が原料槽4から原料供給機6によりシールドハウジン
グ1内の耐圧性のセラミック管9に2.0〜10リット
ル/時間の流速で供給され、マイクロ波発振装置2から
発振され導波管3を通して送られてくるマイクロ波の影
響でその原料5が110℃に加熱される。このマイクロ
波発振装置2は、出力が4.9KWであり周波数は24
50±50MHzである。また、セラミック管9はアル
ミナ製の直径4cm,長さ100cmの管であり、この
セラミック管9の内部の圧力は圧力調整弁8とアキュム
レータ10との調節により2.0〜2.5atmに維持
される。このように加熱・加圧下にベンジル化された餅
状の木質系樹脂はレシーバ7に収受される。この木質系
樹脂についてリグニン・糖結合体(LCC)の残存率を
前記方法により測定すると90%である。また、この木
質系樹脂について前記方法によりヤング率を測定すると
1.63×104 kgf/cm2である。さらに、この
木質系樹脂を実施例1と同様の手順により単独発泡させ
ると、発泡後に空隙が一様の大きさで均等に形成される
発泡体(発泡倍率18倍)を得ることができる。
【0043】以上の実施例においてマーセル化の際に既
に塩化ベンジルを混入させておいても同様の優れた木質
系樹脂が得られる。 (比較例)100メッシュまで粉砕した天然リグノセル
ロースを含む広葉樹混材20gに40%水酸化ナトリウ
ム水溶液60mlが加えられ室温で約1時間マーセル化
され膨潤したものが反応容器に移され、ここに塩化ベン
ジル108mlが添加される。この反応容器が110℃
に加熱され攪拌下にベンジル化が行われる。このベンジ
ル化において生成物である木質系樹脂は餅状になるので
攪拌が非常に困難であり、また反応に4〜5時間の長時
間を要する。この得られる木質系樹脂のヤング率を測定
すると1.38×104 kgf/cm2 である。さら
に、この木質系樹脂を、発泡剤を加え加圧下に100〜
120℃で加熱しつつ混練・溶融し押出発泡により単独
発泡させると、良好な発泡が成されない(発泡倍率8
倍)。
【0044】
【発明の効果】本発明の製造法によれば、アルカリリグ
ノセルロースが内部から加熱されるので、攪拌すること
なくベンジル化の反応条件が早く達成され、短時間でベ
ンジル化が成される。よって、副反応を最少限に抑える
ことができる。また、ベンジル化の効率が良いことから
ベンジル化剤の使用量を減らすことができる。よって、
ベンジル化リグノセルロースが餅状になることが問題と
ならず、連続的に木質系樹脂を製造することが可能であ
るとともに、副反応を抑えることができる。
【0045】本発明の製造法において、ベンジル化温度
を80〜120℃とすると高い収率が得られる。
【0046】また、本発明の方法において、マーセル化
とベンジル化を同一反応容器内において行えば、操作が
容易であり、マーセル化剤とベンジル化剤との使用量を
理論量の近くまで減少させ得て経済的であるとともに、
副反応生成物なども減少され得、更にその副反応生成物
などを洗浄除去するのに多量の溶剤、洗浄水を必要とし
ない。この同一反応容器型の態様において、マーセル化
の温度を35℃以下に抑えれば、副反応であるマーセル
化剤とベンジル化剤との反応が起こりにくくなってマー
セル化反応が優位に進行し、またマーセル化剤による天
然リグノセルロースを含む植物性原料の構成成分の分解
・低分子化等も抑えられて、後のベンジル化反応への条
件が良くなる。また、ベンジル化の温度を90〜120
℃にすれば高い収率が得られる。
【0047】さらに、植物性原料に含まれるとみなされ
るリグニン・糖結合体(LCC)のうちにおいてベンジ
ル化後の残存率としてそのリグニン・糖結合体(LC
C)の73〜95%が残るようにすれば、得られる木質
系樹脂は靱性が大きく、また発泡に適する。また、ベン
ジル化木質系樹脂のリグニン・糖結合体(LCC)含量
の絶対値が2.5重量%以上であることがより好まし
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、ベンジル化温度と収率との関係を示す
グラフである。
【図2】図2は、植物性原料に含まれるとみなされるリ
グニン・糖結合体(LCC)の残存率とその植物性原料
から得られる熱圧成形フィルムのヤング率との関係を示
すグラフである。
【図3】図3は、本発明において用いられるマイクロ波
照射のための装置の一実施例の模式図である。
【図4】図4は、図3の装置の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 シールドハウジング 2 マイクロ波発振装置 3 導波管 4 原料槽 5 原料 6 原料供給機 7 レシーバー 8 圧力調整弁 9 セラミック管 10 アキュムレータ 11 撹拌羽根 12 マイクロ波シール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高見 泰博 大阪市淀川区加島4丁目6番23号 日本 化学機械製造株式会社内 (72)発明者 都宮 孝彦 大阪市淀川区加島4丁目6番23号 日本 化学機械製造株式会社内 (72)発明者 高橋 正 大阪市淀川区加島4丁目6番23号 日本 化学機械製造株式会社内 (72)発明者 上田 昌見 大阪市淀川区加島4丁目6番23号 日本 化学機械製造株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−61034(JP,A) 特開 平5−69415(JP,A) 特開 昭57−103804(JP,A) 特開 平6−32928(JP,A) 特許2504695(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B27K 3/009 - 5/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然リグノセルロースを含む植物性原料
    をマーセル化し、このマーセル化により得られるアルカ
    リリグノセルロースをベンジル化することにより木質系
    樹脂を製造する方法において、ベンジル化をマイクロ波
    を照射しつつ行うことを特徴とする木質系樹脂の製造
    法。
  2. 【請求項2】 ンジル化の温度が80〜120℃であ
    る請求項1に記載の木質系樹脂の製造法。
  3. 【請求項3】 然リグノセルロースを含む植物性原料
    にマーセル化剤とベンジル化剤とを同一反応容器内にお
    いて混入させて、常温以下の温度でマーセル化を行い、
    このマーセル化により得られるアルカリリグノセルロー
    スを常温を超える高い温度でマイクロ波を照射しつつベ
    ンジル化する請求項1に記載の木質系樹脂の製造法。
  4. 【請求項4】 温以下の温度とは35℃以下であると
    ともに、温を超える温度とは90〜120℃である請
    求項3に記載の木質系樹脂の製造法。
  5. 【請求項5】 物性原料に含まれるとみなされるリグ
    ニン・糖結合体(LCC)のうちにおいてンジル化後
    の残存率としてそのリグニン・糖結合体(LCC)の7
    3〜96%が残る請求項1乃至のうちのいずれかに記
    載の木質系樹脂の製造法。
  6. 【請求項6】 物性原料が、一種類または複数種類の
    広葉樹材または針葉樹材である請求項1乃至5のうちの
    いずれかに記載の木質系樹脂の製造法。
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