JP2989441B2 - 放射性ガス輸送容器 - Google Patents

放射性ガス輸送容器

Info

Publication number
JP2989441B2
JP2989441B2 JP5215630A JP21563093A JP2989441B2 JP 2989441 B2 JP2989441 B2 JP 2989441B2 JP 5215630 A JP5215630 A JP 5215630A JP 21563093 A JP21563093 A JP 21563093A JP 2989441 B2 JP2989441 B2 JP 2989441B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
storage container
container
gas
radioactive gas
radioactive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5215630A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0763892A (ja
Inventor
祐二 松田
健二 奥野
雄二 成瀬
秀 甫出
勝成 大園
裕 福井
雅彦 井上
早実 長野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON GENSHIRYOKU KENKYUSHO
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
NIPPON GENSHIRYOKU KENKYUSHO
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON GENSHIRYOKU KENKYUSHO, Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical NIPPON GENSHIRYOKU KENKYUSHO
Priority to JP5215630A priority Critical patent/JP2989441B2/ja
Publication of JPH0763892A publication Critical patent/JPH0763892A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2989441B2 publication Critical patent/JP2989441B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放射性ガスを貯蔵する
放射性ガス貯蔵容器を保護し安全に輸送する放射性ガス
輸送容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、使用済燃料等の放射能濃度の高い
固体物質については、耐衝撃性、耐火性を有するキャス
クと称される輸送容器により運搬されている。
【0003】また、放射性ガスについてはボンベ等によ
り気体状のまま運搬されており、輸送容器として上記キ
ャスクと同等の性能をボンベ等に持たせるには、収納量
が限定され、少量の輸送しか行うことができないのが現
況である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、放射
性ガスを輸送するためにはボンベ等により行っている
が、以下のような問題がある。 (イ)放射性ガスの充填・取出は厳重に行う必要があ
り、その施設の設備制約上、ボンベの大きさは一定の制
限がある。 (ロ)また、放射性ガスをボンベにガス状のまま充填さ
れているため、大量の輸送には不適当である。 (ハ)さらに、ガス状のまま充填されているボンベを輸
送するため、固体状の放射性物質を収納した容器を輸送
する場合に比べ、より一層厳重な安全対策を施す必要が
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明に係る放射性ガス貯蔵容器を保護輸送する本発
明に係る放射性ガス輸送容器の構成は、放射性ガスを吸
蔵する活性金属材料が充填されてなるガス貯蔵室を有す
る貯蔵容器本体と、この貯蔵容器本体の口部に装着され
上記ガス吸蔵室へ放射性ガスを導入・排出しうるバルブ
ユニットとを備えてなる放射性ガス貯蔵容器を収納する
収納容器本体と、この収納容器本体の口部を閉塞する蓋
体とからなると共に上記収納本体内に密封ガスを充填し
正圧保持してなる収納容器と、この収納容器を収納保護
する内部に緩衝材を充填した多重壁構造の保護容器本体
とこの保護容器本体の口部を閉塞する内部に緩衝材を充
填した多重壁構造の蓋体とからなると共に、上記保護容
器本体の多重壁構造内に放熱フィンを配設してなる保護
容器とを、備えたことを特徴とする。
【0006】
【作用】前記構成の放射性ガス輸送容器によれば放射性
ガス貯蔵容器は、密封機能を有する収納容器に収納され
ると共に、さらに緩衝機能を有する保護容器に収納する
ことで、落下事故,火災,その他の事故等の外的負荷に
対して保護され、輸送中の安全性が保たれる。
【0007】
【実施例】以下、本発明に係る好適な一実施例を図面を
参照して説明する。図1は放射性ガス貯蔵容器の斜視断
面図、図2はこの貯蔵容器を収納する収納容器の断面
図、図3は放射性ガス輸送容器の斜視断面図を各々示
す。
【0008】ここで、本実施例に係る放射性ガス輸送容
器は、図1に示す放射性ガス貯蔵容器11と、図2に示
すこのガス貯蔵容器11を収納する収納容器31と、図
3に示す上記収納容器31を収納保護する保護容器51
とから構成されている。以下、各容器につき説明する。
【0009】図1に示すように、本実施例に係る放射性
ガス輸送容器を構成する放射性ガス貯蔵容器11は、例
えばトリウム等の放射性ガスを吸蔵する活性金属材料1
2が充填されてなるガス貯蔵室13を有する貯蔵容器本
体14と、この貯蔵容器本体14の口頚部に固着された
フランジ部15と、このフランジ部15の上面側に設け
られ上記放射性ガスを導入排出するためのバルブユニッ
ト16とから構成されている。
【0010】ここで、上記活性金属材料12はトリチウ
ム等の放射性ガスを固体状の金属酸化物として吸収して
貯蔵するものであり、例えばジルコニウム−コバルト
(Zr−Co)合金ベッドから構成されている。この活
性金属材料12は、放射性ガスと反応して金属酸化物を
形成することで当該ガスを吸蔵するので、同容量のガス
用ボンベに比べ、約8倍ものガスを吸蔵でき、しかも固
体状態で貯蔵されるので、一つの貯蔵容器で大量の放射
性ガスを吸蔵して安定して収納できる。
【0011】上記貯蔵容器本体14の口頚部に固着され
たフランジ部15は、後述する図2に示す収納容器31
に固定するためのボルト穴17が周設されている。
【0012】また、このフランジ部15の上面側に支持
台18を介して配設される2組からなるバルブユニット
16は、放射性ガスを供給・排出する配管(図示せず)
と接続する仕切り継手19と、バルブユニット16から
活性金属材料12へ放射性ガスを導くための導入管20
とを備えており、放射性ガスは供給配管(図示せず)か
ら仕切り継手19、バルブユニット16及び導入管20
を経由してガス貯蔵室13内の活性金属材料12に導か
れて吸蔵される。
【0013】次に、この放射性ガスを吸蔵した放射性ガ
ス貯蔵容器を収納する収納容器を図2を参照して説明す
る。同図に示すように、本実施例に係る放射性ガス輸送
容器を構成する収納容器31は、上記放射性ガス貯蔵容
器11を収納する収納室32を有する収納容器本体33
と、この収納容器本体33の口部を閉塞する蓋体34と
から構成されている。そして、上記収納室32内に放射
性ガス貯蔵容器11を収納した際には、放射性ガス貯蔵
容器本体14に螺合されているフランジ部15の裏面側
を、収納容器本体33の上端面側に当接すると共に、こ
れらを例えばボルト等の締結手段35により固着してい
る。
【0014】また、放射性ガス貯蔵容器11を収納室3
2内に収納した後に、蓋体34によりバルブユニット1
6を覆い、収納室本体33と蓋体34とにそれぞれ形成
されているフランジ部36,37同志を締結手段38を
用いて締結し、密封境界を形成する。
【0015】そして、輸送する際には、収納室32内に
ガス導入手段39を介して例えばヘリウムガス等の密封
ガスを充填し、内部を正圧状態で保持している。尚、図
2中符号40はガス導入手段39を保護する保護カバ
ー,符号41はガスシール通路,符号42はシールパッ
キンを各々図示している。
【0016】次に、この放射性ガス貯蔵容器を収納した
収納容器を保護する保護容器を図3を参照して説明す
る。
【0017】同図に示すように、本実施例に係る放射性
ガス輸送容器を構成する保護容器51は放射性ガス貯蔵
容器11を収納密封した収納容器31を収納保護する保
護室52を有する保護容器本体53と、この保護容器本
体53の口部を閉塞する蓋体54とから構成されてい
る。
【0018】これら保護容器本体53と蓋体54とは円
筒状であると共に、内装板55,56及び外装板57,
58の二重壁構造とし、これら内装板55,56及び外
装板57,58の間には例えばバルサ材等の緩衝材59
が充填されており、例えば保護容器51が落下した場合
に衝撃を緩和するようにしている。
【0019】また収納容器31の蓋体34の外周部には
環状のスペーサ60が嵌め込まれており、輸送中のガタ
つきを防止している。
【0020】さらに保護容器本体53の内装板55と外
装板57との間には、例えば銅板等の熱良導体金属から
なる放熱フィン61が放射状に配設されており、活性金
属材料12に吸蔵されている、例えばトリチウムの崩壊
熱を上記放熱フィン61を介して除去するようにしてい
る。
【0021】以上説明した図1に示す放射性ガス貯蔵容
器11と、図2に示すこのガス貯蔵容器11を収納する
収納容器31と、図3に示す上記収納容器31を収納保
護する保護容器51とから本実施例に係る放射性ガス輸
送容器は構成されている。
【0022】上述の通り構成された放射性ガス輸送容器
によれば、以下(イ)〜(ハ)の作用・効果を奏する。 (イ)放射性ガス貯蔵容器11により、トリチウムの供
給設備制限内で導入管上り放射性ガスを導入し、活性金
属に効率的に吸蔵させ、コンパクトにかつ大量に安定し
た状態で保持することが可能となる。 (ロ)当該ガス貯蔵容器11は1次容器としての収納容
器31内に収納することにより、輸送時における密封性
を維持できる。 (ハ)更にこの収納容器31を保護容器51に収納する
ことにより、落下事故時の衝撃緩和、火災事故時の容
器、カプセルへの入熱防止(トリチウムはガス貯蔵容器
11を加熱することにより活性金属から放出させること
ができるため、火災時の入熱は安定状態維持の阻害要因
となる。)を行うことができると共に、放熱フィン61
を配設することにより、輸送中の崩壊熱除去を行うこと
ができる。
【0023】
【発明の効果】以上、実施例と共に説明したように、本
発明に係る放射性ガス輸送容器は、上記多量に放射性ガ
スを吸蔵した貯蔵容器を収納密封する収納容器とこの収
納容器を更に保護する保護容器との2重の保護により、
耐衝撃性、耐火性能等が付与され、放射性ガスを安全に
輸送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガス貯蔵容器の斜視断面図である。
【図2】ガス貯蔵容器を内蔵した収納容器の断面図であ
る。
【図3】収納容器を内蔵した保護容器の斜視断面図であ
る。
【符号の説明】
11 放射性ガス貯蔵容器 12 活性金属材料 14 貯蔵容器本体 15 フランジ部 16 バルブユニット 20 導入管 31 収納容器 33 収納容器本体 34 蓋体 39 ガス導入手段 51 保護容器 53 保護容器本体 54 蓋体 55,56 内装板 57,58 外装板 59 緩衝材 61 放熱フィン
フロントページの続き (72)発明者 成瀬 雄二 茨城県那珂郡東海村白方白根2番地の4 日本原子力研究所 東海研究所内 (72)発明者 甫出 秀 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番 1号 三菱重工業株式会社 神戸造船所 内 (72)発明者 大園 勝成 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番 1号 三菱重工業株式会社 神戸造船所 内 (72)発明者 福井 裕 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番 1号 三菱重工業株式会社 神戸造船所 内 (72)発明者 井上 雅彦 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番 1号 三菱重工業株式会社 神戸造船所 内 (72)発明者 長野 早実 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社 高砂研究所内 (56)参考文献 特開 昭63−21598(JP,A) 特開 昭58−205897(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G21F 9/02 G21F 5/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射性ガスを吸蔵する活性金属材料が充
    填されてなるガス貯蔵室を有する貯蔵容器本体と、この
    貯蔵容器本体の口部に装着され上記ガス吸蔵室へ放射性
    ガスを導入・排出しうるバルブユニットとを備えてなる
    放射性ガス貯蔵容器を収納する収納容器本体と、この収
    納容器本体の口部を閉塞する蓋体とからなると共に上記
    収納本体内に密封ガスを充填し正圧保持してなる収納容
    器と、 この収納容器を収納保護する内部に緩衝材を充填した多
    重壁構造の保護容器本体とこの保護容器本体の口部を閉
    塞する内部に緩衝材を充填した多重壁構造の蓋体とから
    なると共に、上記保護容器本体の多重壁構造内に放熱フ
    ィンを配設してなる保護容器とを、 備えたことを特徴とする放射性ガス輸送容器。
JP5215630A 1993-08-31 1993-08-31 放射性ガス輸送容器 Expired - Lifetime JP2989441B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5215630A JP2989441B2 (ja) 1993-08-31 1993-08-31 放射性ガス輸送容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5215630A JP2989441B2 (ja) 1993-08-31 1993-08-31 放射性ガス輸送容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0763892A JPH0763892A (ja) 1995-03-10
JP2989441B2 true JP2989441B2 (ja) 1999-12-13

Family

ID=16675592

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5215630A Expired - Lifetime JP2989441B2 (ja) 1993-08-31 1993-08-31 放射性ガス輸送容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2989441B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115111428A (zh) * 2022-07-11 2022-09-27 中国工程物理研究院总体工程研究所 一种耐高速撞击的阀门防护结构

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0763892A (ja) 1995-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10026514B2 (en) Canister apparatus and basket for transporting, storing and/or supporting spent nuclear fuel
US3886368A (en) Spent fuel shipping cask
US4447729A (en) Transport containers for radioactive material
US3754140A (en) Transport cask for radioactive material
EP3676856B1 (en) Containment cask for drum containing radioactive hazardous waste
KR19990082245A (ko) 핵연료 조립체들을 운반, 보관 및 포함하기 위한 용기
ES2282322T3 (es) Dispositivo de acondicionamiento para el transporte a granel de materias fisibles uraniferas.
US5949084A (en) Radioactive material storage vessel
JP2989441B2 (ja) 放射性ガス輸送容器
US20030010938A1 (en) Double-chamber container for transporting or storing radioactive materials
JPH01124799A (ja) 放射性物質輸送容器用緩衝体
US3988075A (en) Nuclear fuel element
JP7356953B2 (ja) 緩衝蓋、放射性物質収納容器の保護装置および放射性物質収納容器の保護方法
JPH0672947B2 (ja) 放射性物質輸送用キャスク
CA1047175A (en) Storage and shipping container for gas filled pellets
JPS6331755B2 (ja)
JPS5880598A (ja) 照射済み核燃料要素の受け入れ容器組立体
LU502319B1 (en) Radiation and impact-protected radioactive waste cask
O’hira et al. Design study of a tritium transport package for future fusion reactors
JPS5930474Y2 (ja) 使用済核燃料の輸送用容器
US20030165649A1 (en) Repository disposal container
US20240177879A1 (en) Assembly for transporting uranium hexafluoride, comprising shock absorber caps
US11699534B2 (en) Devices and systems for material transportation
JP2001141881A (ja) コンクリート製貯蔵容器
JP3876118B2 (ja) キャニスタおよびこれを備えたコンクリート製貯蔵容器

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990907

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081008

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081008

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091008

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101008

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111008

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111008

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121008

Year of fee payment: 13