JP2989441B2 - 放射性ガス輸送容器 - Google Patents
放射性ガス輸送容器Info
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Description
放射性ガス貯蔵容器を保護し安全に輸送する放射性ガス
輸送容器に関する。
固体物質については、耐衝撃性、耐火性を有するキャス
クと称される輸送容器により運搬されている。
り気体状のまま運搬されており、輸送容器として上記キ
ャスクと同等の性能をボンベ等に持たせるには、収納量
が限定され、少量の輸送しか行うことができないのが現
況である。
性ガスを輸送するためにはボンベ等により行っている
が、以下のような問題がある。 (イ)放射性ガスの充填・取出は厳重に行う必要があ
り、その施設の設備制約上、ボンベの大きさは一定の制
限がある。 (ロ)また、放射性ガスをボンベにガス状のまま充填さ
れているため、大量の輸送には不適当である。 (ハ)さらに、ガス状のまま充填されているボンベを輸
送するため、固体状の放射性物質を収納した容器を輸送
する場合に比べ、より一層厳重な安全対策を施す必要が
ある。
の本発明に係る放射性ガス貯蔵容器を保護輸送する本発
明に係る放射性ガス輸送容器の構成は、放射性ガスを吸
蔵する活性金属材料が充填されてなるガス貯蔵室を有す
る貯蔵容器本体と、この貯蔵容器本体の口部に装着され
上記ガス吸蔵室へ放射性ガスを導入・排出しうるバルブ
ユニットとを備えてなる放射性ガス貯蔵容器を収納する
収納容器本体と、この収納容器本体の口部を閉塞する蓋
体とからなると共に上記収納本体内に密封ガスを充填し
正圧保持してなる収納容器と、この収納容器を収納保護
する内部に緩衝材を充填した多重壁構造の保護容器本体
とこの保護容器本体の口部を閉塞する内部に緩衝材を充
填した多重壁構造の蓋体とからなると共に、上記保護容
器本体の多重壁構造内に放熱フィンを配設してなる保護
容器とを、備えたことを特徴とする。
ガス貯蔵容器は、密封機能を有する収納容器に収納され
ると共に、さらに緩衝機能を有する保護容器に収納する
ことで、落下事故,火災,その他の事故等の外的負荷に
対して保護され、輸送中の安全性が保たれる。
参照して説明する。図1は放射性ガス貯蔵容器の斜視断
面図、図2はこの貯蔵容器を収納する収納容器の断面
図、図3は放射性ガス輸送容器の斜視断面図を各々示
す。
器は、図1に示す放射性ガス貯蔵容器11と、図2に示
すこのガス貯蔵容器11を収納する収納容器31と、図
3に示す上記収納容器31を収納保護する保護容器51
とから構成されている。以下、各容器につき説明する。
ガス輸送容器を構成する放射性ガス貯蔵容器11は、例
えばトリウム等の放射性ガスを吸蔵する活性金属材料1
2が充填されてなるガス貯蔵室13を有する貯蔵容器本
体14と、この貯蔵容器本体14の口頚部に固着された
フランジ部15と、このフランジ部15の上面側に設け
られ上記放射性ガスを導入排出するためのバルブユニッ
ト16とから構成されている。
ム等の放射性ガスを固体状の金属酸化物として吸収して
貯蔵するものであり、例えばジルコニウム−コバルト
(Zr−Co)合金ベッドから構成されている。この活
性金属材料12は、放射性ガスと反応して金属酸化物を
形成することで当該ガスを吸蔵するので、同容量のガス
用ボンベに比べ、約8倍ものガスを吸蔵でき、しかも固
体状態で貯蔵されるので、一つの貯蔵容器で大量の放射
性ガスを吸蔵して安定して収納できる。
たフランジ部15は、後述する図2に示す収納容器31
に固定するためのボルト穴17が周設されている。
台18を介して配設される2組からなるバルブユニット
16は、放射性ガスを供給・排出する配管(図示せず)
と接続する仕切り継手19と、バルブユニット16から
活性金属材料12へ放射性ガスを導くための導入管20
とを備えており、放射性ガスは供給配管(図示せず)か
ら仕切り継手19、バルブユニット16及び導入管20
を経由してガス貯蔵室13内の活性金属材料12に導か
れて吸蔵される。
ス貯蔵容器を収納する収納容器を図2を参照して説明す
る。同図に示すように、本実施例に係る放射性ガス輸送
容器を構成する収納容器31は、上記放射性ガス貯蔵容
器11を収納する収納室32を有する収納容器本体33
と、この収納容器本体33の口部を閉塞する蓋体34と
から構成されている。そして、上記収納室32内に放射
性ガス貯蔵容器11を収納した際には、放射性ガス貯蔵
容器本体14に螺合されているフランジ部15の裏面側
を、収納容器本体33の上端面側に当接すると共に、こ
れらを例えばボルト等の締結手段35により固着してい
る。
2内に収納した後に、蓋体34によりバルブユニット1
6を覆い、収納室本体33と蓋体34とにそれぞれ形成
されているフランジ部36,37同志を締結手段38を
用いて締結し、密封境界を形成する。
ガス導入手段39を介して例えばヘリウムガス等の密封
ガスを充填し、内部を正圧状態で保持している。尚、図
2中符号40はガス導入手段39を保護する保護カバ
ー,符号41はガスシール通路,符号42はシールパッ
キンを各々図示している。
収納容器を保護する保護容器を図3を参照して説明す
る。
ガス輸送容器を構成する保護容器51は放射性ガス貯蔵
容器11を収納密封した収納容器31を収納保護する保
護室52を有する保護容器本体53と、この保護容器本
体53の口部を閉塞する蓋体54とから構成されてい
る。
筒状であると共に、内装板55,56及び外装板57,
58の二重壁構造とし、これら内装板55,56及び外
装板57,58の間には例えばバルサ材等の緩衝材59
が充填されており、例えば保護容器51が落下した場合
に衝撃を緩和するようにしている。
環状のスペーサ60が嵌め込まれており、輸送中のガタ
つきを防止している。
装板57との間には、例えば銅板等の熱良導体金属から
なる放熱フィン61が放射状に配設されており、活性金
属材料12に吸蔵されている、例えばトリチウムの崩壊
熱を上記放熱フィン61を介して除去するようにしてい
る。
器11と、図2に示すこのガス貯蔵容器11を収納する
収納容器31と、図3に示す上記収納容器31を収納保
護する保護容器51とから本実施例に係る放射性ガス輸
送容器は構成されている。
によれば、以下(イ)〜(ハ)の作用・効果を奏する。 (イ)放射性ガス貯蔵容器11により、トリチウムの供
給設備制限内で導入管上り放射性ガスを導入し、活性金
属に効率的に吸蔵させ、コンパクトにかつ大量に安定し
た状態で保持することが可能となる。 (ロ)当該ガス貯蔵容器11は1次容器としての収納容
器31内に収納することにより、輸送時における密封性
を維持できる。 (ハ)更にこの収納容器31を保護容器51に収納する
ことにより、落下事故時の衝撃緩和、火災事故時の容
器、カプセルへの入熱防止(トリチウムはガス貯蔵容器
11を加熱することにより活性金属から放出させること
ができるため、火災時の入熱は安定状態維持の阻害要因
となる。)を行うことができると共に、放熱フィン61
を配設することにより、輸送中の崩壊熱除去を行うこと
ができる。
発明に係る放射性ガス輸送容器は、上記多量に放射性ガ
スを吸蔵した貯蔵容器を収納密封する収納容器とこの収
納容器を更に保護する保護容器との2重の保護により、
耐衝撃性、耐火性能等が付与され、放射性ガスを安全に
輸送することができる。
る。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 放射性ガスを吸蔵する活性金属材料が充
填されてなるガス貯蔵室を有する貯蔵容器本体と、この
貯蔵容器本体の口部に装着され上記ガス吸蔵室へ放射性
ガスを導入・排出しうるバルブユニットとを備えてなる
放射性ガス貯蔵容器を収納する収納容器本体と、この収
納容器本体の口部を閉塞する蓋体とからなると共に上記
収納本体内に密封ガスを充填し正圧保持してなる収納容
器と、 この収納容器を収納保護する内部に緩衝材を充填した多
重壁構造の保護容器本体とこの保護容器本体の口部を閉
塞する内部に緩衝材を充填した多重壁構造の蓋体とから
なると共に、上記保護容器本体の多重壁構造内に放熱フ
ィンを配設してなる保護容器とを、 備えたことを特徴とする放射性ガス輸送容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5215630A JP2989441B2 (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 放射性ガス輸送容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5215630A JP2989441B2 (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 放射性ガス輸送容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0763892A JPH0763892A (ja) | 1995-03-10 |
JP2989441B2 true JP2989441B2 (ja) | 1999-12-13 |
Family
ID=16675592
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5215630A Expired - Lifetime JP2989441B2 (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 放射性ガス輸送容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2989441B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115111428A (zh) * | 2022-07-11 | 2022-09-27 | 中国工程物理研究院总体工程研究所 | 一种耐高速撞击的阀门防护结构 |
-
1993
- 1993-08-31 JP JP5215630A patent/JP2989441B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0763892A (ja) | 1995-03-10 |
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